張本智和、戸上隼輔ともに8強入り 卓球世界ツアーのコンテンダー・ドーハ
<卓球世界ツアー:コンテンダー・ドーハ>◇18日◇ドーハ
男子シングルス2回戦で、張本智和(智和企画)、戸上隼輔(明大)がともに勝って準々決勝に進んだ。(共同)
- 23年11月、気迫のプレーを見せる戸上
<卓球世界ツアー:コンテンダー・ドーハ>◇18日◇ドーハ
男子シングルス2回戦で、張本智和(智和企画)、戸上隼輔(明大)がともに勝って準々決勝に進んだ。(共同)
卓球の世界選手権団体戦(2月16~25日・韓国釜山)の1次リーグの組み合わせ抽選が16日に行われ、22年の前回大会準優勝の日本女子はブラジル、ルクセンブルク、南アフリカ、イランと同じ2組に入った。前回銅メダルの日本男子は台湾、ナイジェリア、チェコ、マダガスカルと同じ5組となった。
大会は男女各40チームが出場し、8組に分かれて1次リーグを実施。各組上位3チームが決勝トーナメントに進み、準々決勝進出でパリ五輪の団体出場権を獲得する。
<卓球:スターコンテンダー・ドーハ>◇12日◇ドーハ
シングルスの女子で早田ひな(日本生命)は3回戦を突破したが、準々決勝で孫穎莎(中国)に2-3で敗れた。張本美和(木下アカデミー)は3回戦敗退。
男子の松島輝空(木下アカデミー)と戸上隼輔(明大)も3回戦で敗れた。(共同)
卓球女子で五輪3大会連続のメダルを獲得し、昨年5月に現役を引退した石川佳純さん(30)が13日、インスタグラムを更新。「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の特別功労賞の受賞を報告した。
「テレビ朝日ビッグスポーツ賞、特別功労賞を頂きました。
選手生活23年間、充実した時間を過ごす事が出来ました!
支えてくださった方々にも感謝を伝えたいです」とつづった。
フォロワーからは「試合の度に感動や勇気を頂いた事に感謝を伝えたいです」など多数の慰労の言葉が寄せられた。フォーマルファッションに「大人のかすみさん、素敵ですね」などの声もあった。
卓球の世界ツアー、スターコンテンダー・ドーハは11日、ドーハで行われ、シングルス2回戦で男子は松島輝空(木下アカデミー)が張本智和(智和企画)を破った。戸上隼輔(明大)や、女子の早田ひな(日本生命)張本美和(木下アカデミー)も3回戦に勝ち上がった。
ダブルスは男子の張本智、篠塚大登(愛知工大)組が準々決勝を突破したが、準決勝で中国ペアに屈した。混合の張本智、早田組は準々決勝でルーマニアのペアに敗れた。(共同)
<卓球:スターコンテンダー・ドーハ>◇10日◇ドーハ
ダブルス1回戦は混合の張本智和(智和企画)早田ひな(日本生命)組などが勝って準々決勝に進んだ。
シングルスは男子の宇田幸矢(明大)、女子の長崎美柚(木下グループ)らが1回戦を突破した。(共同)
卓球男子の張本智和(智和企画)は9日、X(旧ツイッター)を通じ、ノジマTリーグの金沢市を本拠地とする金沢の運営会社が立ち上げた能登半島地震の被災地支援募金に100万円を寄付したと発表した。「東日本大震災の被災経験があるからこそ、とても胸が痛い」とし「私は現在もカタールにいますが、海外からでも何か少しでも力になりたい」と記した。(共同)
21年東京五輪で卓球混合ダブルス金メダルの水谷隼氏(34)が、現役復帰を高らかに宣言した!?
水谷氏は9日、都内で開催された「世界卓球2024×Meta Questコラボ企画」キックオフイベントに参加。仮想現実(VR)や複合現実(MR)の技術を駆使したVR卓球ゲームで、タレントの武井壮氏に11-2で圧勝した。
すでに何度かゲームをプレーして練習してきたという水谷氏は、「めちゃくちゃリアル。自分が実際の卓球をしているのではと、びっくりするぐらい」と、感想を口にした。
イベント司会者からVR卓球選手としての“現役復帰”について尋ねられると、「現役でいきましょう。はい。VR卓球現役選手です」と笑顔。22年の引退発表時は、現役を引退の理由として目の理由を口にしていた。VR卓球では「ボールがしっかり見えた」としたうえで、「多分VR卓球で世界一取れるのではと思っています。本気で思ってます」。東京五輪に続く“金メダル獲得”に意欲を示した。
この日、初めてVR卓球をプレーした武井氏も、競技者としての参戦に名乗りを上げた。百獣の王は「いまからVRで猛烈に修行を積めば、樊振東でもいけるのでは」。現世界王者の名前を挙げて、周囲を笑わせた。
<卓球:世界ツアー・WTTファイナル男子>◇4日◇ドーハ
世界ランキング上位選手で争う大会が行われ、シングルス準々決勝で張本智和(智和企画)は王楚欽(中国)に0-3で敗れ、4強入りを逃した。
8組出場のダブルスでは1回戦で宇田幸矢、戸上隼輔組(明大)が中国ペアに2-3で競り負け、4強入りはならなかった。(共同)
県内初の卓球Tリーグ男子チームとして昨春、「静岡ジェード」が産声を上げた。同年8月には今季リーグに参戦。県卓球界に新風を吹き込んだキーマン2人がこのほど、日刊スポーツ静岡版のインタビューに応じ、チーム創設からの振り返りや今後の抱負などを述べた。監督兼選手としてチームをけん引する森薗政崇(28=BOBSON)は「所属の選手層を思えば、いい結果を出せている」。運営会社・静岡オクシズUUの河村水稀代表(30)は、地域とのかかわりやファンの応援などについて手ごたえを話した。【取材・構成=倉橋徹也】
◇ ◇ ◇
河村代表は、地域との関わり合いについて「ホーム試合で『足久保』の横断幕を掲げて応援してくださり、とてもうれしい」と地元の後押しに感謝した。競技の認知度は他のスポーツに比べてまだ低いとしつつ、「徐々に広がっている実感はある」。運営サイドとして県内外で、さらに認知度の浸透を図っていきたい考えだ。
チームに関しては選手らの健闘を「頑張ってくれている」とたたえた。森園監督についてもメンバーをけん引する力を「期待通り」と評価した。
リーグ参入の1年目。創設当初に掲げた「リーグ優勝」の思いは変わらない。「残り5戦でも勝利を挙げ、まずはプレーオフ進出を」と目標達成を望んだ。そのためにも「選手はもちろん、私たちスタッフも全力でやっていき、ファンやパートナーさんたちの応援に応えたい」と力を込めた。
◆河村水稀(かわむら・みずき)1993年(平5)10月22日、埼玉県さいたま市生まれ。指扇中-県陽高(現川口市立)-東洋大。中学で卓球を始め、高校と大学でもプレー。大学時は選手兼任で日本学生連盟や関東学生連盟にスタッフとして携わった。卒業後はIT企業などを経て卓球関連会社で大会運営やマネジメント、選手サポートなどに従事。2019年の結婚を前に静岡へ移住した。22年9月から現職。息抜きはコーヒーとお酒を楽しむこと。家族は夫と長女。血液型O。
県内初の卓球Tリーグ男子チームとして昨春、「静岡ジェード」が産声を上げた。同年8月には今季リーグに参戦。県卓球界に新風を吹き込んだキーマン2人がこのほど、日刊スポーツ静岡版のインタビューに応じ、チーム創設からの振り返りや今後の抱負などを述べた。監督兼選手としてチームをけん引する森薗政崇(28=BOBSON)は「所属の選手層を思えば、いい結果を出せている」。運営会社・静岡オクシズUUの河村水稀代表(30)は、地域とのかかわりやファンの応援などについて手ごたえを話した。【取材・構成=倉橋徹也】
◇ ◇ ◇
森薗は昨季まで所属した岡山リベッツを離れ、新チーム・静岡ジェードで現役選手のままリーグ初となる兼任監督に就任した。手探りの中でのチーム創設。大変なことも多かった半面、手ごたえも感じている。
森薗 河村代表と静岡という地にチームをつくって良かったと思う。街中で「新しいチームの」と声をかけてもらえる機会が増え、うれしい。場所を選ばず老若男女が楽しめるスポーツ。苦労も多かったが、廃校だった旧足久保小体育館をチーム本拠地として有効活用したり、各地に出向いて教室を開いた。地域との交流や貢献をもっと増やし、スポーツを通じて皆さんの生活を豊かにしたい。
チームにはベテランから高校生まで多彩な顔ぶれの選手が集まった。昨年末までに全20戦中、15戦を消化。6勝9敗、勝ち点21で6チーム中4位につける。
森薗 うちは五輪選手がいないし、世界選手権経験者も少なく、外国人選手も取らずに戦ってきた。さらに国内大会が重なって主力の一部が出られなかったことも5試合あった。それを思うと相当いい結果を出せている。日本人選手だけで、静岡で成長し強くなっていく場所にしたい思いが強い。実績の少ない選手が多い中、みんなで強くなっていこうと体現できている。
先月24日には富士宮市民体育館で待望のホーム初勝利(3-1岡山)を挙げ、ファンを喜ばせた。この試合を含め、森薗はダブルス全15試合に出場。主にエース龍崎東寅(とんいん、25=三井住友海上火災保険)とペアを組み、2人で初戦から6連勝を含む13戦中8勝を挙げた。
森薗 ホーム初勝利は、やれることを全力でやってきた結果。これからも準備を継続させていきたい。ダブルスは苦しいところも勝ち抜け、スタートダッシュを決められた。後半は攻略されたが、選手らに手本は示せたと思う。今季の残り5戦もこのまま全力でやり続け、個人的にも勝利を重ねて結果を示し続けたい。
◆森薗政崇(もりぞの・まさたか)1995年(平7)4月5日、西東京市生まれ。実業団選手だった父の影響で4歳の誕生日から卓球を始めた。青森山田中-同高-明大。主な戦歴は、2017年世界選手権ダブルス準優勝、20年全日本選手権で伊藤美誠とペアで混合ダブルス優勝(3連覇)、23年の同大会では張本智和とペアでダブルス優勝など。独身。161センチ、61キロ。血液型A。右利き。自慢は11歳の時、コブクロ「君という名の翼」のプロモーションビデオに父と出演したこと。
卓球の国際大会ワールドテーブルテニス(WTT)の公式SNSアカウントは26日、21年東京五輪(オリンピック)女子シングルスと団体2冠の陳夢(29=中国)が500週連続で世界ランキングTOP10入りの快挙を達成したと投稿した。
陳夢は26日に更新された最新のランキングで4位。12月は名古屋で開かれたWTTファイナル女子大会で早田ひな(日本生命)、伊藤美誠(スターツ)を立て続けに破り、4強入りしていた。
卓球女子でパリ五輪選考レース5番手の張本美和(15=木下アカデミー)が、来年1月22日開幕の全日本選手権(東京体育館)へ不退転の覚悟を示した。
26日、神奈川県内の木下グループ川崎卓球場で取材対応。パリ五輪代表入りへ「全日本で成績を残すことは最低限」と見据えた。
パリ五輪のシングルス代表は2枠。選考レースで残す大会は全日本(優勝120点など)のみとなっている。ポイント上位2人が選出される規定で、女子は1番手独走の早田ひなが決定的。2枠目を2番手の平野美宇、3番手の伊藤美誠が争う。
5番手の張本は伊藤と121点差が開いており、シングルス代表は厳しい状況。ただし、団体戦代表はシングルス代表の2人に加え、「活躍が期待できる選手1名を強化本部が決定する」との規定となっており、張本は3枠目での代表入りの可能性を残す。
そのためには全日本での活躍が必要不可欠。「それ(全日本で成績を残すこと)しかできない。決めるのは私ではない。上位2人に入るのはほぼ無理なので、選んでくれるとうれしいですが、どうこうできる問題ではないので、そこは意識せずに」と自然体を強調した。
今月中旬のWTTファイナルでは、21年東京五輪(オリンピック)銀メダルで世界ランク1位の孫穎莎(中国)に2-3と健闘。目標としてきた相手と渡り合う場面もあり「自分がまさかあそこまでできるとは」と自信を深めた。女子シングルスでの世界ランキングは日本勢3番手の15位。「簡単に負けなくなった。強い相手からなかなか1点を取れない場面が多くても我慢することで、勝てないと思っていた選手に勝てるようになり、本当に成長した」と成長を実感する。
この日は、同じ木下アカデミー所属で女子フィギュアスケート世界ジュニア女王の島田麻央(15)と初対談。緊張を克服する方法や体重管理の対策などを語り合い「楽しく話せました」と笑顔をみせた。「私も負けないように頑張る」と力を込め、さらなる活躍を誓った。
卓球女子の平野美宇(23)が25日、所属の木下グループで取材に応じ、来年のパリ五輪のシングルス代表争い(2枠)が決着する同年1月の全日本選手権(東京)に向けて意気込みを語った。
カジュアルなスーツに身を包んだ平野は、言葉に充実感をにじませた。「今年は自分の卓球人生の中では上位に入るぐらい良い年だった」。7月に行われた「WTTツアーコンテンダー・ザグレブ」で世界ランキング1位の孫穎莎(中国)を退けて優勝するなど、飛躍を遂げた1年を笑顔で振り返った。
大詰めを迎えたパリ五輪の選考レースは、首位の早田ひなが独走。実質残り1枠となった出場権を、伊藤美誠と争う形となっている。2位の平野は3位の伊藤に34・5点差をつけて優位に立つが、「今の点差はほぼ同じところからのスタート。良い意味であまり気にせずに自分の卓球に集中したい」と油断はない。
全日本選手権に向けた意気込みを、色紙に「雲外蒼天(うんがいそうてん)」としたためた。「どんな試練でも、努力して乗り越えれば快い青空が望める」という意味の語。倉嶋洋介総監督から送られた言葉だと明かし、「うまくいかないこともあるけど、その後にはいい結果が待っている。信じて戦いたい」と決意を示した。
21年の東京五輪では石川佳純さんとの選考レースに敗れ、シングルスの出場を逃した。「2度目の正直で、絶対に(五輪へ)行きたい気持ちが強い。1度経験している分の強さもあるので、『最後は絶対に自分が行くんだ』という強い気持ちを持って全日本を戦い終えたい」。初のシングルス切符獲得へ、闘志を燃やした。
◆24年パリ五輪代表争い シングルス代表枠は2。約2年間の選考レースで残す大会は来年1月の全日本選手権(優勝120点など)のみ。ポイント上位2人が選出され、女子は1番手独走の早田が決定的。2枠目を2番手の平野、3番手の伊藤が争う。3人で構成する団体戦出場枠を獲得できた場合、残り1人はシングルスで選出した2人とダブルスが組め、団体戦での活躍が期待できる選手に決まる。今大会は世界ランク上位16人が出場。同上位3人以内の中国勢に勝利時のみ、五輪選考ポイントで10点(準決勝と決勝は15点)が入る。選考レース2番手の平野は出場していない。
◆パリ五輪シングルス選考ポイント上位
〈1〉早田ひな 790・5点
〈2〉平野美宇 486点
〈3〉伊藤美誠 451・5点
〈4〉木原美悠 354点
〈5〉張本美和 330・5点
卓球女子で五輪3大会連続のメダルを獲得し、5月に現役を引退した石川佳純さん(30)が22日、インスタグラムを更新。テレビ番組のロケでスウェーデンのストックホルムを訪れたことを報告した。
石川さんは23日午後11時から日本テレビ系列で放送される「アナザースカイ」に出演する。そのロケでストックホルムを訪問。「私にとって思い出深い場所である、スウェーデンストックホルムに行ってきました。選手生活を終えて初めて行ったスウェーデン、忘れられない旅になりました」とつづった。
スウェーデンのロゴの入ったニット帽をかぶった写真、現地のカフェでくつろぐ写真などをアップ。フォロワーからは「ニット帽可愛い!!オンエアを楽しみにしています」「可愛すぎて年越せる」などの声が寄せられた。
卓球女子で五輪3大会連続のメダルを獲得し、5月に現役を引退した石川佳純さん(30)が21日、インスタグラムを更新。今年のプロスポーツ界で活躍した選手や団体を表彰する「日本プロスポーツ大賞」で功労賞を受賞したことを報告した。
紺のブレザー姿でトロフィーを持った写真を公開。「日本プロスポーツ大賞、功労賞を頂きました。
18歳からプロ選手として活動した選手時代を評価していただき、光栄に思います」とつづった。
フォロワーからは「カスミンおめでとう」「石川さんの戦う姿に、今までどれだけ、勇気づけられ、感動してきたかわかりません」など祝福の声が集まっていた。
卓球Tリーグ男子・静岡ジェードが23日からのホーム2連戦で、地元戦初白星を奪いにいく。
リーグ参入初年度、ここまでに5勝8敗。勝ち点18で6チーム中4位につけている。ただホーム試合は5戦を消化し、まだ勝ち星がない。監督兼選手の森薗政崇(28=BOBSON)とダブルスでペアを組むことが多い主力の龍崎東寅(とんいん、24=三井住友海上火災保険)は地元ファンに向け、「このホーム試合で勝利し、みなさんと喜びを分かち合いたい」と力を込めた。
来週29日に誕生日を迎える龍崎は、森薗とのペアでここまでに11戦し、開幕から6連勝を含む7勝を挙げた。第13戦終了時点で、森薗ら4人と並ぶリーグのダブルス勝利数1位タイ。ただ第11戦からホーム(グランシップ)で3連敗したことを反省。この1カ月半、合宿にも参加し、強みのラリーにおける卓球台からの立ち位置などを見直した。「修正するべきところを修正し、調子を上げられた。自信をもって次に臨みたい」。広げたプレーの幅でダブルスを勝ち、チーム勝利に貢献するつもりだ。
23日は東京と、24日は森薗の古巣・岡山と、富士宮市民体育館で対する。ホーム初勝利を心待ちにするファンの気持ちを身に染みて感じている森薗も「期待にこたえたい一心」。全力で臨むことを誓った。【倉橋徹也】
卓球の世界ツアーで世界ランキング上位選手で争う女子のWTTファイナル最終日は17日、名古屋金城ふ頭アリーナで行われ、ダブルス決勝で愛称「Wみゆう」の長崎美柚(21)木原美悠(19)組(木下グループ)は孫穎莎、王曼※(※は日の下に立)組(中国)に1-3で敗れ、準優勝だった。
準決勝で鄭怡静、李※(※は日の下に立)諄組(台湾)に3-0で快勝し勝ち上がったが、中国の強豪ペアには及ばなかった。シングルス決勝は世界女王の孫穎莎が王芸迪(中国)を4-2で退けた。
<卓球:WTTファイナル女子大会>◇第2日◇16日◇愛知・金城ふ頭アリーナ
パリ・オリンピック(五輪)シングルス代表選考レース3番手の伊藤美誠(23=スターツ)が、貴重な加点を逃した。東京五輪金メダルで世界ランク3位の陳夢(29=中国)に0-3と完敗した。
◆パリ五輪への道 男女とも最大3人が出場できるが、枠は未確定。来年2月16日開幕の世界選手権団体戦(釜山)で8強に入れば、団体出場権(3枠)を得る。逃せばアジア大陸予選会やシングルス世界ランキングなどで出場権確保を狙う。
国内ではシングルス代表枠2を懸けた選考レースが、来年1月28日閉幕の全日本選手権(東京体育館)まで約2年間にわたって進行中。残す選考対象大会は、同選手権(優勝120点など)のみで、他に中国トップ3選手への勝利(最大1勝15点)、Tリーグの勝利(同1勝2点)もポイントが加算される。選考レース終了時の上位2人が「シングルスおよび団体戦代表候補予定選手」となる。
女子の1人はトップ独走の早田ひなが決定的。2人目を2番手の平野美宇、3番手の伊藤が争う。残る1人の「団体戦代表候補予定選手」はシングルスで選出した2人とダブルスが組め、団体戦で活躍が期待できる選手となる。
男子も同様に五輪出場枠は未確定。シングルス代表選考レースはトップの張本智和が682・5点、2番手の戸上隼輔が509点で決定的。篠塚大登が357点で3番手につけている。
<卓球:WTTファイナル女子大会>◇第2日◇16日◇愛知・金城ふ頭アリーナ◇ダブルス準々決勝
愛称「Wみゆう」の長崎美柚(21)木原美悠(19)組(木下グループ)が、世界ランク1位を撃破した。
世界1位の申裕斌、田志希組(韓国)を3-2(11-6、6-11、2-11、11-7、11-3)で下した。
幸先よく第1ゲーム(G)を制したが、第2、3Gを連取された。しかし、第4Gは互いに積極的な強打で2-2に持ち込んだ。最終Gは4連続得点で流れをつかみ、最後まで先手を打ち続けた。
木原は「試合前、試合中と緊張をしていて、今もおなかが痛いんですけれど、1-2でリードされている状況の中で、自分たちのプレーを取り戻せて、2人の成長を感じる試合でした」。長崎は「2-2の場面がすごく好きなので『やってやるぞ!』という気持ちだけでした。追い込まれてからじゃないと動き出さないので」と笑わせると「あとは木原選手の爆発力にかけて『いけるな』と、自分たちを信じて戦えました」と振り返った。
世界ランク上位16人が集うシングルスは早田ひな、伊藤美誠、張本美和の3人が準々決勝までに敗退。上位8組のダブルスで「Wみゆう」が躍動し、日本勢最後の砦として、まずは最終日(17日)の準決勝で台湾のペアと対戦する。
<卓球:WTTファイナル女子大会>◇第2日◇16日◇愛知・金城ふ頭アリーナ◇シングルス準々決勝
24年パリ五輪(オリンピック)シングルス代表選考レース3番手の伊藤美誠(23=スターツ)が、貴重な加点を逃した。
21年東京五輪金メダルで世界ランク3位の陳夢(29=中国)に0-3(8-11、2-11、6-11)と完敗。前後に揺さぶるラリーで得点を挙げた第1ゲーム(G)こそ「すごく良かった」と手応えを口にしたが、これで対戦成績は7戦全敗となった。中盤以降は苦笑いする場面も増え「2G以降(相手は)淡々。1G目の戦いができれば、少しずつ可能性がある」と目を赤く腫らした。
約8カ月後の五輪へ、重要な一戦だった。
今大会はシングルス代表枠を争う国内選考レースの対象外だが、対中国トップ3に勝利時は、10点(準決勝以降は15点)を加算できた。世界ランク上位16人のみが出場できる舞台で、選考レース2番手の平野美宇は不在。先月下旬には「(中国トップ3に)勝つことが成長につながるし、自信になる。それで自然と(選考ポイントなど)いろいろついてくる」と見据えていた。
だが、逆境に陥った。
大会前に体調を崩し、発熱はないが声も出しづらくなった。前日は1回戦突破も「何もしていないけれど、自分の自己管理があまり…」と普段の笑顔はなかった。
選考ポイントで平野と34・5点差は変わらない。銅メダルを獲得した東京五輪後は「パリ五輪で優勝することが目標」とシングルスに強いこだわりを示してきた。運命は年明けの全日本選手権(東京)で決まる。優勝者に120点など高いポイント設定の最終決戦。逆転の可能性を信じ「体調管理をしっかりして、初戦から楽しんでできるように練習していきたいです」と準備する。【松本航】
◆24年パリ五輪代表争い シングルス代表枠は2。約2年間の選考レースで残す大会は来年1月の全日本選手権(優勝120点など)のみ。ポイント上位2人が選出され、女子は1番手独走の早田が決定的。2枠目を2番手の平野、3番手の伊藤が争う。3人で構成する団体戦出場枠を獲得できた場合、残り1人はシングルスで選出した2人とダブルスが組め、団体戦での活躍が期待できる選手に決まる。今大会は世界ランク上位16人が出場。同上位3人以内の中国勢に勝利時のみ、五輪選考ポイントで10点(準決勝と決勝は15点)が入る。選考レース2番手の平野は出場していない。
◆パリ五輪シングルス選考ポイント上位
〈1〉早田ひな 790・5点
〈2〉平野美宇 486点
〈3〉伊藤美誠 451・5点
〈4〉木原美悠 354点
〈5〉張本美和 330・5点
<卓球:WTTファイナル女子大会>◇第2日◇16日◇愛知・金城ふ頭アリーナ◇シングルス準々決勝
21年東京五輪(オリンピック)銅メダルで世界ランク10位の伊藤美誠(23=スターツ)が、重要な一戦を落とした。
21年東京五輪金メダルで同3位の陳夢(29=中国)に0-3(8-11、2-11、6-11)で敗れた。通算7戦全敗となった。
今大会は24年パリ五輪(オリンピック)シングルス代表2枠を争う国内選考レースの対象外だが、中国トップ3に勝った場合は10点(準決勝以降は15点)を加算できた。伊藤は34・5点差で2番手の平野美宇(木下グループ)を追っており、10点を加算するチャンスだったが、差を詰めることはできなかった。
◆24年パリ五輪代表争い シングルス代表枠は2。約2年間の選考レースで残す大会は来年1月の全日本選手権(優勝120点など)のみ。ポイント上位2人が選出され、女子は1番手独走の早田が決定的。2枠目を2番手の平野、3番手の伊藤が争う。3人で構成する団体戦出場枠を獲得できた場合、残り1人はシングルスで選出した2人とダブルスが組め、団体戦での活躍が期待できる選手に決まる。今大会は世界ランク上位16人が出場。同上位3人以内の中国勢に勝利時のみ、五輪選考ポイントで10点(準決勝と決勝は15点)が入る。選考レース2番手の平野は出場していない。
◆パリ五輪シングルス選考ポイント上位(12月11日時点)
〈1〉早田ひな 790・5点
〈2〉平野美宇 486点
〈3〉伊藤美誠 451・5点
〈4〉木原美悠 354点
〈5〉張本美和 330・5点
<卓球:WTTファイナル女子大会>◇第1日◇15日◇愛知・金城ふ頭アリーナ◇シングルス1回戦
21年東京五輪(オリンピック)銅メダルで世界ランク10位の伊藤美誠(23=スターツ)が、日本勢唯一の8強入りを決めた。
同11位のアドリアナ・ディアス(23=プエルトリコ)を3-1(11-6、9-11、11-3、11-5)で下した。体調不良の中で奮闘し「今日も3時間おきに起きて、熱を測ったりして…。熱はないけれど、まだ喉があんまり良くなくて…。その中でディアス選手に勝つことができて、明日も試合ができるのがうれしいです」と振り返った。
16日の準々決勝では1回戦で早田ひな(日本生命)を破った21年東京五輪金メダリストの陳夢(29=中国)と対戦。世界ランク3位の強敵に勝利すれば、24年パリ五輪(オリンピック)シングルス選考ポイントで貴重な10点を加えられる。
重要な一戦に向けて「最近1ゲームもなかなか取れない。まずは1ゲームを頑張って取りたいと思います」と意気込んだ。
◆24年パリ五輪代表争い シングルス代表枠は2。約2年間の選考レースで残す大会は来年1月の全日本選手権(優勝120点など)のみ。ポイント上位2人が選出され、女子は1番手独走の早田が決定的。2枠目を2番手の平野、3番手の伊藤が争う。3人で構成する団体戦出場枠を獲得できた場合、残り1人はシングルスで選出した2人とダブルスが組め、団体戦での活躍が期待できる選手に決まるため、5番手の張本は「いけるところまでいきたい」とアピールを目指す。今大会は世界ランク上位16人が出場。同上位3人以内の中国勢に勝利時のみ、五輪選考ポイントで10点(準決勝と決勝は15点)が入る。選考レース2番手の平野は同ランク17位のため出場していない。
◆パリ五輪シングルス選考ポイント上位(12月11日時点)
〈1〉早田ひな 790・5点
〈2〉平野美宇 486点
〈3〉伊藤美誠 451・5点
〈4〉木原美悠 354点
〈5〉張本美和 330・5点
<卓球:WTTファイナル女子大会>◇第1日◇15日◇愛知・金城ふ頭アリーナ◇シングルス1回戦
世界選手権銅メダルで世界ランク5位の早田ひな(23=日本生命)が歴史的初勝利を逃した。21年東京五輪金メダルで同3位の陳夢(29=中国)に2-3の逆転負け。通算7戦全敗となり「3回りぐらい強くならないといけない。それでも勝てないのが中国のトップ選手」と悔し涙を流した。
手応えはあった。0-1の第2ゲーム(G)で14-15から3連続得点。第3Gも11-7で制し、主導権を握ったかに見えた。だが第4Gを落とし、最終Gは2本連続の長いサーブで2点を先取された。逆転される過程では「相手がベンチにいる感じ。第三者と試合をしていて、攻めるところも読まれ、自分が待っていないところに打たれた」と引き出しの多さを実感した。
24年パリ五輪シングルス代表選考レースは首位独走し、照準は五輪金メダルに定めている。長いラリーで打ち勝つ場面もあるからこそ「今までは1~2本の差。今日はラリーをやっている1球の差」と成長も感じる。今年最後の試合を終え、年明けには2連覇が懸かる全日本選手権(1月22~28日、東京)が待つ。「今日の結果に納得していないからこその涙。全日本で優勝を目指して頑張りたい」。来夏に笑うための“宿題”をもらった。【松本航】
◆24年パリ五輪代表争い シングルス代表枠は2。約2年間の選考レースで残す大会は来年1月の全日本選手権(優勝120点など)のみ。ポイント上位2人が選出され、女子は1番手独走の早田が決定的。2枠目を2番手の平野、3番手の伊藤が争う。3人で構成する団体戦出場枠を獲得できた場合、残り1人はシングルスで選出した2人とダブルスが組め、団体戦での活躍が期待できる選手に決まるため、5番手の張本は「いけるところまでいきたい」とアピールを目指す。今大会は世界ランク上位16人が出場。同上位3人以内の中国勢に勝利時のみ、五輪選考ポイントで10点(準決勝と決勝は15点)が入る。選考レース2番手の平野は同ランク17位のため出場していない。
<卓球:WTTファイナル女子大会>◇第1日◇15日◇愛知・金城ふ頭アリーナ◇シングルス1回戦
世界ランク14位の張本美和(15=木下アカデミー)が強敵を追い詰めた。
21年東京五輪(オリンピック)銀メダルで同1位の孫穎莎(23=中国)に2-3(11-6、9-11、8-11、11-3、6-11)で敗れた。最終ゲーム(G)も3連続得点で勢いをつけたが、地力で上回られた。
◆24年パリ五輪代表争い シングルス代表枠は2。約2年間の選考レースで残す大会は来年1月の全日本選手権(優勝120点など)のみ。ポイント上位2人が選出され、女子は1番手独走の早田が決定的。2枠目を2番手の平野、3番手の伊藤が争う。3人で構成する団体戦出場枠を獲得できた場合、残り1人はシングルスで選出した2人とダブルスが組め、団体戦での活躍が期待できる選手に決まるため、5番手の張本は「いけるところまでいきたい」とアピールを目指す。今大会は世界ランク上位16人が出場。同上位3人以内の中国勢に勝利時のみ、五輪選考ポイントで10点(準決勝と決勝は15点)が入る。選考レース2番手の平野は同ランク17位のため出場していない。
<卓球:WTTファイナル女子大会>◇第1日◇15日◇愛知・金城ふ頭アリーナ◇シングルス1回戦
世界選手権銅メダルで世界ランク5位の早田ひな(23=日本生命)が、中国の難敵から7戦目での初勝利を逃した。
過去6戦全敗、21年東京五輪(オリンピック)金メダルで同3位の陳夢(29=中国)と対戦。2-3(5-11、17-15、11-7、8-11、7-11)で屈した。第1ゲーム(G)を落として迎えた第2Gは14-15とゲームポイントを握られてから、3連続得点ではね返した。
第3Gは相手にミスも目立ち始め、主導権を握って奪い、2-1。だが、そこから2ゲームを連取され「1球の迷いが勝負を分けた。今までは1~2本の差。今日はラリーをやっている1球の差。できるはずなのに、できなかった。たぶん『できる』と思っているからこそ、悔しいと思う。自分自身が今日の結果に納得していないからこその、涙だと思います」と目を潤ませながら振り返った。
早田は24年パリ五輪(オリンピック)選考レースで790・5点を記録し、2位の平野美宇(木下グループ)と304・5点差と独走状態。今大会は中国トップ3(対戦時の世界ランク上位3人以内)に勝利時のみ、選考ポイントも10点が加算される。対象となった一戦で敗れはしたが、パリ五輪へ大きな経験値を積んだ。
卓球の世界ツアーで、世界ランキング上位選手で争う女子のWTTファイナル(15日開幕)の組み合わせ抽選が13日、名古屋金城ふ頭アリーナで行われ、シングルスで世界ランク5位の早田ひな(日本生命)は、初戦の1回戦で東京五輪女王の陳夢(中国)との対戦が決まった。
取材に応じた早田は「練習してきたことを出せるように頑張りたい。最後まで諦めず勝ちにいきたい」と抱負を語った。
同10位の伊藤美誠(スターツ)はアドリアナ・ディアス(プエルトリコ)と、同14位の張本美和(木下アカデミー)は世界女王の孫穎莎(中国)と顔を合わせる。ダブルスの木原美悠、長崎美柚組(木下グループ)は初戦で韓国ペアと当たる。
日本卓球協会は12日、全日本選手権(来年1月22~28日・東京体育館)のシード選手を発表し、シングルスの女子は2連覇を狙う早田ひな(日本生命)と平野美宇(木下グループ)が同じブロックに入った。今大会はパリ五輪シングルス代表の最終選考対象で、選考ポイントのランキングで早田は1位、平野は2位。
同3位の伊藤美誠(スターツ)4位の木原美悠(木下グループ)5位の張本美和(木下アカデミー)は早田らと反対側に入った。
男子は3連覇を目指す戸上隼輔(明大)と張本智和(智和企画)が、それぞれ順当に勝ち進むと決勝で対戦する。男子は戸上と張本智が五輪代表をほぼ確実としている。
女子ダブルスで5連覇中の伊藤、早田組はエントリーしなかった。(共同)
卓球女子で五輪3大会連続のメダルを獲得し、5月に現役を引退した石川佳純さん(30)が10日、インスタグラムを更新。全国をめぐる卓球教室「サンクスツアー」で佐賀県を訪れたことを報告した。
佐賀県基山町で80人の小学生たちと卓球を楽しんだ。同地は人気漫画「キングダム」の作者原泰久氏の出身地。そこでキャラクターの王騎将軍が描かれた色紙をもらった。
「基山町は漫画キングダムの作者、原泰久先生のご出身で素敵なサプライズプレゼントを頂きました!!
大好きな漫画なのでとっっても嬉しいです!!」とつづった。
最後に「佐賀県基山町の皆さま、ありがとうございました」と感謝の言葉を記した。
<卓球:混合団体ワールドカップ(W杯)>◇9日◇中国・成都
決勝リーグが行われ、日本は中国に5-8で敗れ、通算4勝2敗となった。
第3試合の男子シングルスで張本智和(智和企画)が世界王者の樊振東を破るなど、健闘も及ばなかった。各試合3ゲームを実施し、8ゲームを先取したチームの勝利となる。(共同)