【春高バレー】就実が2年生スパイカー押川結衣らの活躍で2年ぶり決勝「最後はみんなで楽しむ」
<バレーボール全日本高校選手権(春高バレー)女子:就実3-0誠英>◇7日◇第4日◇準決勝◇東京体育館
5度目の頂点を目指す就実(岡山)が、2年ぶりの決勝へ駒を進めた。「コロナ陽性」で棄権となった前回大会準優勝の誠英(山口)を3-0のストレートで退けた。
準々決勝の金蘭会戦で躍動した2年生エース福村心優美(こゆみ)だけに頼らない、多彩な攻撃で攻め立てた。高橋凪、押川結衣ら同じく2年生のスパイカー陣が奮起。第1セットから強気に打ち抜き、34年連続44度目の出場の同じ中国地方の名門校に、付け入る隙を与えなかった。
3連覇を狙った前回大会は出場がかなわず、この試合で初めてセンターコートに立った押川は「テレビで見てきた舞台。入った瞬間は緊張よりもワクワクが強かった」と楽しんだ。得意のバックアタック4本を含む20得点で、60%を超えるアタック決定率を記録。「ここ(準決勝)まできたら、ただ打つだけでは決まらない。コースを狙ったり、パワーを生かして思いっきり打つことを意識した」と振り返った。
8日の決勝は、旭川実(北海道)-下北沢成徳(東京)の勝者と対戦する。同じく2年生を中心とする下北沢成徳には、今季のインターハイ(全国高校総体)準々決勝でストレート負けを喫している。「悔しさをぶつけたい。今までやってきたことを信じて、最後はみんなで思いっきり楽しみたい」。今季の集大成を、満開の笑顔で飾る決意だ。【勝部晃多】
- 就実対誠英 誠英に勝利し決勝進出を決め、喜ぶ就実の選手たち(撮影・鈴木みどり)
- 就実対誠英 誠英に勝利し決勝進出を決め、ガッツポーズする就実・福村(左)(撮影・鈴木みどり)
- 就実対誠英 第2セット、スパイクを放つ就実・福村(撮影・鈴木みどり)
- 就実対誠英 第2セット、ボールに食らい付く就実・福村(撮影・鈴木みどり)
- 就実対誠英 第2セット、打ち返す就実・福村(撮影・鈴木みどり)
- 就実対誠英 第2セット、ポイントを奪い喜ぶ就実・福村(右奥)(撮影・鈴木みどり)
- 就実対誠英 第2セット、ボールに食らい付く就実・井上(撮影・鈴木みどり)