<陸上:第42回全国都道府県対抗女子駅伝(皇后杯)>◇14日◇たけびしスタジアム京都発着(9区間42.195キロ)◇47チーム
宮城代表がアンカー区間で逆転し、29年ぶり2度目の優勝を2時間16分30秒で飾った。
最終9区で小海遥(第一生命グループ)が首位の兵庫と9秒差でタスキを受けると、徐々にトップとの差を詰めた。6・3キロ地点で追い抜くと、そのまま差を広げた。
兵庫は2区で田中希実(ニューバランス)が19人抜きの激走で区間賞を獲得し、首位でタスキをつないだが、最終区で逆転を許した。岡山のドルーリー朱瑛里(16=津山高)は12分47秒で2区で区間5位と好走。サッカー日本代表MF久保建英といとこの関係にあたる大阪の久保凛(東大阪大敬愛)は7区で区間6位だった。
- 優勝し、笑顔でジャンプする宮城の選手たち(撮影・藤尾明華)
- 優勝し、胴上げされる宮城の佐藤広樹監督(撮影・藤尾明華)
■■ 最終順位 ■■
(1)宮 城 2時間16分30秒
(2)京 都 +20秒
(3)広 島 +53秒
(4)千 葉 +55秒
(5)神奈川 +1分04秒
(6)大 阪 +1分04秒
(7)兵 庫 +1分25秒
(8)福 岡 +2分15秒
↑ここまで入賞↑
(9)群 馬 +2分23秒
(10)鹿児島 +2分32秒
(11)長 野 +2分52秒
(12)東 京 +3分12秒
(13)熊 本 +3分17秒
(14)岡 山 +3分33秒
(15)埼 玉 +3分39秒
(16)徳 島 +3分43秒
(17)静 岡 +3分59秒
(18)福 島 +4分16秒
(19)愛 知 +4分25秒
(20)長 崎 +4分54秒
(21)高 知 +5分12秒
(22)愛 媛 +5分20秒
(23)茨 城 +5分40秒
(24)岩 手 +5分44秒
(25)滋 賀 +5分46秒
(26)宮 崎 +5分58秒
(27)大 分 +6分21秒
(28)栃 木 +6分22秒
(29)新 潟 +7分24秒
(30)和歌山 +7分34秒
(31)青 森 +7分38秒
(32)秋 田 +7分44秒
(33)山 口 +8分11秒
(34)山 形 +8分12秒
(35)福 井 +8分14秒
(36)岐 阜 +8分42秒
(37)鳥 取 +9分02秒
(38)三 重 +9分24秒
(39)佐 賀 +9分31秒
(40)北海道 +9分33秒
(41)奈 良 +9分57秒
(42)島 根 +10分10秒
(43)石 川 +11分25秒
(44)山 梨 +12分28秒
(45)富 山 +13分06秒
(46)沖 縄 +13分46秒
(47)香 川 +14分08秒
- 優勝のゴールテープを切る宮城アンカーの小海遙(撮影・藤尾明華)
- 優勝のゴールテープを切る宮城アンカーの小海遙(撮影・藤尾明華)
- 優勝のゴールテープを切る宮城アンカーの小海(撮影・藤尾明華)
- 優勝のゴールし笑顔を見せる宮城アンカーの小海遙(撮影・藤尾明華)
- 2位でゴールテープを切る京都アンカーの川村楓(撮影・藤尾明華)
区間賞
| 県名・選手 | タイム |
1区 | 石川・五島莉乃 | 18分49秒 |
2区 | 兵庫・田中希実 | 12分11秒 |
3区 | 静岡・遠藤蒼依 | 09分16秒 |
4区 | 福島・鈴木 葵 | 12分51秒 |
5区 | 千葉・山崎りさ | 12分45秒※ |
〃 | 兵庫・池野絵莉 | 12分52秒※ |
6区 | 岡山・谷本観月 | 13分06秒 |
7区 | 京都・太田咲雪 | 12分31秒 |
8区 | 宮城・男乕結衣 | 09分41秒 |
9区 | 京都・川村 楓 | 31分41秒 |
※は区間新
- 「未来くん賞」と「区間賞」を受賞した宮城の男乕結衣(撮影・上山淳一)
- 区間賞の表彰を受ける兵庫の田中。左端は石川の五島(撮影・上山淳一)
- 区間賞の表彰で兵庫の田中希実(右)は石川の五島莉乃(左)と笑顔で話す(撮影・上山淳一)
- 区間賞の表彰を受ける静岡の遠藤。左は兵庫の田中(撮影・上山淳一)
◆レース経過 ※タイムは速報値
1区 6キロ (たけびしスタジアム京都~衣笠校前)
クイーンズ駅伝1区区間賞の石川・五島莉乃、全国高校女子駅伝1区区間賞の大分・奥本菜瑠海らが走る
◆スタート 天候は晴れ、気温7度、湿度61%、東南の風1メートル。午後0時30分に号砲、47チームが一斉にスタートした。大分・奥本菜瑠海が首位で競技場を出る
- 一斉にスタートする選手たち(撮影・藤尾明華)
- 一斉にスタートする石川の五島莉乃(中央)ら1区の選手たち(撮影・藤尾明華)
- 一斉にスタートする選手たち(撮影・藤尾明華)
◆0・8キロ 石川が大分を抜き首位浮上
◆1キロ 3分07秒。石川、大分、鳥取の3チームが抜け出す
◆1・5キロ 石川・五島莉乃が抜け出し単独首位に
◆2・3キロ 石川・五島が快走、後続の大分、鳥取に8秒ほどの差
◆中間点 石川・五島が9分15秒で通過。18秒差で鳥取、大分が追う。後方の4位集団は首位と25秒差
◆4キロ 鳥取、大分が集団に吸収される
◆5キロ 残り1キロ。石川・五島が快走。2位集団は千葉がけん引
◆第1中継所 石川がトップでタスキリレー。35秒差で千葉、36秒差で熊本がタスキをつなぐ。兵庫・田中希実は20位から、岡山・ドルーリー朱瑛里27位から前を追う
(1)石 川 18分49秒
(2)千 葉 +35秒
(3)熊 本 +36秒
(4)大 阪 +37秒
(5)愛 媛 +38秒
2区 4キロ (衣笠校前~烏丸鞍馬口)
1000、1500、3000、5000メートルで日本記録を持っている兵庫・田中希実と17人抜きで前回3区区間賞の岡山・ドルーリー朱瑛里が初対決。前回6区区間賞の神奈川・近藤希美らも走るエース区間
◆1キロ 首位の石川を千葉、熊本が追う
◆2キロ 兵庫・田中希実が15人抜きで5位浮上。岡山・ドルーリー朱瑛里は20位ほどに浮上
◆2・5キロ 兵庫・田中希実が19人抜きで首位浮上!
◆第2中継所 兵庫・田中希実がトップで中学生にタスキリレー、田中は19人抜きも09年小林祐梨子の区間記録に4秒届かなかった。14秒差で千葉、16秒差で熊本がタスキをつないだ。岡山・ドルーリー朱瑛里は8人抜きで19位
- 2区を走る兵庫・田中希実(撮影・上田博志)
- 第2中継所の烏丸鞍馬口で兵庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実(撮影・上山淳一)
- 庫3区藤田莉沙(手前右)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
- 庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
- 庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
- 2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
- 2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
- 2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
- 2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
- 岡山3区黒田六花(手前)にたすきをつなぐ2区のドルーリー朱瑛里(撮影・上山淳一)
- 力走する岡山2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
- 力走する岡山2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
- 岡山3区黒田六花(手前)にたすきをつなぐ2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
- 岡山3区黒田六花(手前)にたすきをつなぐ2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
(1)兵 庫 31分59秒
(2)千 葉 +14秒
(3)熊 本 +16秒
(4)宮 崎 +23秒
(5)宮 城 +25秒
3区 3キロ (烏丸鞍馬口~丸太町河原町) ※中学生区間
◆1キロ 兵庫が快走、2位千葉に20秒差をつける
◆2キロ 兵庫が安定した走り、静岡が追い上げてきた
◆第3中継所 兵庫がトップでタスキリレー。8秒差で静岡、22秒差で神奈川がタスキをつなぐ
(1)兵 庫 41分42秒
(2)静 岡 +08秒
(3)神奈川 +22秒
(4)千 葉 +26秒
(5)群 馬 +33秒
4区 4キロ (丸太町河原町~北白川山田町)
全国高校女子駅伝で1区2位の京都・山本釉未が走る
◆1・2キロ 静岡が兵庫を抜き首位浮上
◆2・2キロ 静岡と2位兵庫の差が2秒ほどに広がる。3位神奈川と千葉が必死に前を追う
◆2・7キロ 兵庫が静岡を抜き返し首位
◆3キロ 兵庫がスパート静岡を引き離す
◆第4中継所 兵庫がトップでタスキリレー。静岡、神奈川、千葉がほとんど差なくタスキをつないだ
(1)兵 庫 55分02秒
(2)静 岡 +07秒
(3)神奈川 +10秒
(4)千 葉 +10秒
(5)宮 城 +20秒
5区 4.1075キロ (北白川山田町~国立京都国際会館前)
◆1キロ 首位の兵庫を4位から抜け出した千葉が追う
◆2・2キロ 宮城が4位に浮上
◆3キロ 千葉が兵庫に追い付く
◆3・7キロ 兵庫、千葉がスパート
◆第5中継所 兵庫が区間新の走り、トップでタスキリレー。3秒差の千葉も区間新の走りでタスキをつないだ。40秒ほどの差で広島、宮城、神奈川が続いた
(1)兵 庫 1時間07分54秒
(2)千 葉 +03秒
(3)広 島 +43秒
(4)宮 城 +44秒
(5)神奈川 +44秒
6区 4.0875キロ (国立京都国際会館前~北白川別当町)
◆1・5キロ 兵庫が首位快走、千葉との差を広げる
◆3キロ 3位集団の宮城と神奈川が並んで前を追う
◆第6中継所 兵庫がトップでタスキリレー。19秒差で千葉がタスキをつないだ。大阪が5位に上げてきた
(1)兵 庫 1時間21分10秒
(2)千 葉 +19秒
(3)宮 城 +40秒
(4)神奈川 +41秒
(5)大 阪 +52秒
7区 4キロ (北白川別当町~丸太町寺町)
サッカー日本代表MF久保建英のいとこで、高校総体女子800メートルVの大阪・久保凜が登場
◆2キロ 首位兵庫と2位千葉の差は21秒ほどと少し広がる
◆3キロ 首位兵庫と2位千葉の差がさらに広がる
◆第7中継所 兵庫が安定した走り、トップで中学生にタスキリレー。24秒差で千葉がタスキをつないだ
(1)兵 庫 1時間33分55秒
(2)千 葉 +24秒
(3)宮 城 +47秒
(4)神奈川 +50秒
(5)大 阪 +56秒
8区 3キロ (丸太町寺町~烏丸紫明) ※中学生区間
◆1・5キロ 千葉がペースを上げ兵庫を追う。宮城が単独3位、大阪、京都が4位集団
◆2・1キロ 宮城が千葉を抜き2位浮上
◆2・7キロ 首位兵庫と宮城の差が8秒ほどに
◆第8中継所 兵庫がトップでタスキリレー。9秒差で宮城がタスキをつないだ。大阪、神奈川、千葉が並んでアンカーにつなぐ。東京は18位で新谷仁美に秋田は39位で鈴木優花にタスキを託した
(1)兵 庫 1時間44分14秒
(2)宮 城 +09秒
(3)神奈川 +35秒
(4)千 葉 +35秒
(5)大 阪 +35秒
9区 10キロ (烏丸紫明~たけびしスタジアム京都)
MGC優勝でパリ五輪内定の秋田・鈴木優花、10000メートル日本記録保持者でマラソン日本女子歴代2位の東京・新谷仁美、前回1区区間賞の宮城・小海遥らがアンカー勝負
◆1キロ 兵庫・太田琴菜を宮城・小海遥が追う
◆2・8キロ 宮城・小海が兵庫・太田に追い付く
◆3・5キロ 京都が大阪を抜き5位浮上
◆4キロ 京都・川村楓が千葉、神奈川を抜いて3位浮上
◆4・8キロ 兵庫・太田と3位の京都・川村の差は10秒ほどに
◆中間点 首位兵庫、1秒差で宮城、6秒差で京都、7秒差で千葉、11秒差で神奈川が続く
◆5・2キロ 宮城が兵庫を抜き首位浮上
◆5・7キロ 京都が兵庫を抜き2位浮上
◆7・7キロ 首位宮城と2位京都の差は6秒ほど
◆8キロ 3位千葉、4位に広島、神奈川。大阪はやや遅れる
◆9キロ 残り1キロ。宮城・小海がスピードアップ、2位京都との差は10秒ほどに
◆フィニッシュ 宮城・小海がトップで競技場に帰ってきた。宮城が2時間16分30秒で29年ぶりの頂点。2位に京都、最後に逆転した広島が3位、4位千葉、5位神奈川。
(1)宮 城 2時間16分30秒
(2)京 都 +20秒
(3)広 島 +53秒
(4)千 葉 +55秒
(5)神奈川 +1分04秒
■見どころ 昨年、驚異の17人抜きで注目を集めた、岡山のドルーリー朱瑛里(しぇり、津山高1年)は2区(4キロ)にエントリー。1000、1500、3000、5000メートルで日本記録を持っている兵庫代表の田中希実(ニューバランス)と“初対決”に注目が集まる。サッカー日本代表MF久保建英のいとこで、高校総体女子800メートルを制した久保凜(東大阪大敬愛)は、大阪7区で出場。昨年1月のヒューストンマラソン(米国)で日本女子歴代2位の2時間19分24秒を記録した新谷仁美(東京=積水化学)、MGCで1位となりパリ五輪内定を決めた鈴木優花(秋田=第一生命G)は9区でエントリーしている。
- 開会式に臨む選手たち(撮影・上山淳一)
- 大会を前に、記念撮影する兵庫県チームの田中希実(後列左から2人目)ら(撮影・上山淳一)