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【フィギュア】佐々木晴也、今季で競技引退へ「熟考してきた結果」京大2年、13日にSNS発表

【フィギュア】佐々木晴也、今季で競技引退へ「熟考してきた結果」京大2年、13日にSNS発表

佐々木晴也(2023年12月撮影)

フィギュアスケート男子の佐々木晴也(20=京都大)が13日、自身のインスタグラムを更新し、今季限りで競技を引退すると発表した。

「ご報告」と題し、「今シーズンをもちまして、佐々木晴也のアスリートとしての活動を終えることになりました。今シーズンの取り組み、今シーズンの結果、自分の今後の未来、さまざまなことを考慮し、この2週間熟考してきた結果、このような結論に至りました。応援してくださる方々には、突然のご連絡となってしまい申し訳ありませんが、ご理解いただけると幸いです」とつづった。

今後の試合予定についても言及。「アスリートとしての、最後の国内試合は、1月末の国体となります。その他にも、滑走屋に出演させていただきます。まだ未確定ではあるのですが、京都府エキシビや、国公立大会にも出る予定ですので、3月末までは演技している姿をお見せできるかなと思います」とし、「残りの3ヶ月もよろしくお願いいたします!!」と添えた。

佐々木は15年全日本ノービス選手権ノービスA(6月30日時点で満11~12歳)で2位となった実力者。愛知有数の進学校の東海高出身で、22年春に京都大経済学部に入学した。昨季は全日本ジュニア選手権で3位に入り、同12月の全日本選手権では15位で新人賞を受賞。大学2年となった今季も、全日本で13位に入っていた。

佐々木晴也(2022年12月撮影)
佐々木晴也のインスタグラムから
佐々木晴也のインスタグラムから

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【フィギュア】ヘンドリックスが初V 欧州選手権

ルナ・ヘンドリックス(2022年10月8日撮影)

フィギュアスケートの欧州選手権は13日、リトアニアのカウナスで行われ、女子はショートプログラム首位のルナ・ヘンドリックス(ベルギー)がフリーでもトップの138・59点を出し、合計213・25点で初優勝した。

アナスタシア・グバノワ(ジョージア)が2位、ニナ・ピンツァロネ(ベルギー)が3位。(共同)

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【フィギュア】シャオイムファ、禁止技導入で2点減点も欧州2連覇 バックフリップ入れる理由は?

2連覇したシャオイムファ(ロイター)

<フィギュアスケート:欧州選手権>◇12日(日本時間13日)◇リトアニア・カウナス◇男子フリー

ショートプログラム(SP)首位のアダム・シャオイムファ(22=フランス)が、禁止されている「バックフリップ」を組み込みながら2連覇した。

フリーもトップの182・04点を記録し、合計276・17点。256・99点で2位のアレキサンドル・セレフコ(エストニア)に19・18点差をつけた。

4回転ジャンプ3種4本を組み込んだシャオイムファは、うち3本を着氷。演技中には宙返りする「バックフリップ」を組み込み「禁止されている動き」で2点減点となった。

シャオイムファは23年11月に日刊スポーツのインタビューに応じた際、組み込む理由について「我々のスポーツが限界を超えるのをプッシュする1つの方法だと思う。当然、初心者に『バックフリップ、あるいは4回転アクセルをしてください』とは言わない。アスリートには準備が必要。バックフリップについても進め方は同じ。床で練習する、技術的な習得をする、すべて安全である状態にするには時間が必要です。(導入は)このスポーツにたくさんの新しいこと、多様性をもたらすことができる。そのおかげで、すでに美しいこのスポーツがより美しくなり、より劇的になる。さらにそれは、何人かのスケーターが、個性的なタッチを入れることを可能にする」と思いを口にしていた。

演技するシャオイムファ(ロイター)
演技するシャオイムファ(ロイター)
演技するシャオイムファ(ロイター)
演技するシャオイムファ(AP)
長野五輪・フィギュアスケート女子フリー 禁止されているバックフリップを跳び失格となったスルヤ・ボナリー(1998年2月撮影)

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【フィギュア】SP首位のシアオイムファ、フリーもトップ276・17点で連覇 欧州選手権

アダム・シアオイムファ(2022年2月8日撮影)

<フィギュアスケート:欧州選手権>◇12日◇リトアニア・カウナス

男子はショートプログラム(SP)で首位のアダム・シアオイムファ(フランス)がフリーでもトップの182・04点をマークし、合計276・17点で2連覇した。

アレクサンドル・セレブコ(エストニア)が合計256・99点で2位、マテオ・リッツォ(イタリア)が250・87点で3位だった。(共同)

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【フィギュア】ルナ・ヘンドリックスがSP首位 欧州選手権

ルナ・ヘンドリックス(2022年10月8日撮影)

<フィギュアスケート:欧州選手権>◇11日◇リトアニア・カウナス

女子ショートプログラム(SP)はルナ・ヘンドリックス(ベルギー)が74・66点で首位に立った。(共同)

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【フィギュア】PIWへ練習 高橋大輔さんが幼なじみと過去作再演「20年くらいたってる…」苦笑

調整する高橋氏(右)と小林氏(手前)(撮影・河田真司)

フィギュアスケートのアイスショー「プリンスアイスワールド2023-2024東京公演 A NEW PROGRESS~Broadway Classics~」(1月19~21日、東京・ダイドードリンコアイスアリーナ)に向けた練習が12日に神奈川・新横浜スケートセンターで公開され、ゲスト出演するプロフィギュアスケーターの高橋大輔さん(37)が登場した。

初めてのコラボレーションプログラムでは、映画「ムーラン・ルージュ」から「ロクサーヌのタンゴ」を、幼なじみで同期の小林宏一さん(37)と2人で踊る演出も見どころになる。シングル時代のプログラムの再演になる高橋さんは「20年くらいたってるんですね」と思わず苦笑した。

「当時はとにかくセクシーになりたい気持ち。年をへて、あの時とは全然違う感じで。今回、宏一と2人で、ちょっと短いんですけど絡みがあって。ポジションで言うと女性のポジションっぽい気がするんで、そこはちょっと見てる方には新鮮かな」と説明。小林さんは「プログラム的にもすごくファンの方々、お客さまに入りやすい曲となっています。(プリンスアイスワールドの)メンバーと大輔の同じ振り付けなどもあります」と魅力を伝えた。

公演には宇野昌磨、樋口新葉、島田高志郎、中田璃士、荒川静香さん、村元哉中さん、本田真凜さんらも出演する。

笑顔を見せる高橋氏(右)(撮影・河田真司)
プリンスアイスワールド2023-2024東京公演に向け、調整する高橋氏(手前)と小林氏(撮影・河田真司)
プリンスアイスワールド2023-2024東京公演に向け、調整する高橋氏(撮影・河田真司)
プリンスアイスワールド2023-2024東京公演に向け調整する高橋氏(撮影・河田真司)
調整を終え笑顔を見せる高橋氏(撮影・河田真司)
笑顔を見せる高橋氏(右)(撮影・河田真司)
記者の質問に笑顔で答える高橋氏(撮影・河田真司)
記者の質問に笑顔で答える小林氏(右)。左は高橋氏(撮影・河田真司)
ポーズを決め写真に納まる高橋氏(左)と小林氏(撮影・河田真司)
肩を組み写真に納まる高橋氏(左)と小林氏(撮影・河田真司)

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【フィギュア】本田真凜の本音、走り抜けた先に財産「大好きなまま」第2章へ 単独インタビュー

世界ジュニア選手権で2位の本田(左)と3位坂本(右)は優勝したザギトワと笑顔を見せる(2017年3月撮影)

フィギュアスケート女子で2016年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(22=JAL)が11日、シニア転向後の葛藤と財産を振り返った。都内での引退会見後には日刊スポーツの単独取材に応じ、シニア1季目だった2017~18年の平昌五輪(ピョンチャン・オリンピック)シーズン以降の胸中を語った。

今後はプロスケーターとしてアイスショーなどに出演。「大好きなまま」というスケートに携わる道を進む。

   ◇   ◇   ◇

全身を白のスーツでまとめ、会見場を去る本田が両手を胸に当てた。最後まで涙はなかった。

「これまでの人生は、どんな時を振り返っても、全ての思い出にスケートがあります」

2023年12月、9年連続でエントリーした国内最高峰の全日本選手権。現役最後の演技を終えると、浅田真央さんからメッセージが届いた。

「小さい時から逃げず、最後まで頑張ってこられたのは、偉いことなんだよ」

2歳でスケートを始め、自らの手で得た財産だった。憧れる浅田さんの言葉をかみしめ「いろいろなことを乗り越えられたからこそ『どんな困難があったとしても、今の私は乗り越えていけるんじゃないかな』と思います」と胸を張った。

「もし今、小さい頃の自分にアドバイスをするとしたら…。『もう少し“余白”を作ってもいいんじゃない?』と言うと思います」

競技者人生の分岐点は今から6季前、2018年平昌五輪へ進むシーズンだった。

幼少期から3歳上の兄太一さんが目標。だが、2016年に日本勢7人目の世界ジュニア女王となると、注目度が一変した。

翌17年の同選手権も、のちに五輪金メダルをつかむザギトワ(ロシア)に次ぐ2位。シニア1季目から五輪出場の期待を背負った。

「あの年は悲しい記憶です。注目される自分に戸惑い、心が壊れていました」

初のグランプリ(GP)シリーズは、同年10月のスケートカナダだった。ショートプログラム(SP)は2本のジャンプ失敗で12人中10位。行き場を失った。

「『悔しい』と1人で思うことも、泣く暇もなかった。傷つく言葉を、自分から探しにいっていました」

高校1年生。夏に16歳となっていた。急激に背が伸びる時期も重なり、ジャンプはジュニアのころの感覚と異なった。トップ選手となる前から「スケートは16歳まで」と決めていた。人生設計にすがって「あと2カ月、頑張ろう」と言い聞かせ、五輪代表選考会だった12月の全日本選手権を7位で終えた。心は折れた。

「『休む』というよりも『スケートをやめる』という感じで休み始めました」

氷から離れること4日。無性に戻りたくなった。スケートがない生活は考えられなかった。拠点を米国に移すと、そこには誰も自分を知らない世界があった。

「今なら『周りを気にしなくていいよ』と言える。でも、当時は周りのことばかりを気にしていました」

兄の太一さんは大学4年だった2020年、最後の全日本選手権を終えた。フリーは24人中22位。それでも「誰よりもいい演技をした!」と言っているような表情に見えた。その姿に導かれ、本田も昨年12月の全日本選手権をゴールに定めた。

走り抜けた先に財産は残った。

「世界ジュニアで優勝した時から、たくさん注目していただけました。『良かったな』『幸せだな』と思うこともたくさんあったけれど、小さい頃の私は『つらいな』と思うこともあった。順風満帆には見えなかったかもしれませんが、当時の私より今の方が、スケートが好きで、幸せです」

愛するスケートと第2章に手をかけた。【松本航】

◆本田真凜(ほんだ・まりん)2001年(平13)8月21日、京都市生まれ。2012年全日本ノービス選手権Bを当時の歴代最高点で制す。シニアは2017年USインターナショナル優勝。関大高から青森山田高へ編入し、明大ではCM出演などもこなした。全日本選手権は9年連続エントリー。昨年12月は28位。家族は両親と姉、兄太一さんと妹2人。姉を除く4人がスケート経験者で、妹で女優の望結、紗来は芸能活動も行っている。161センチ。血液型A。

引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
本田真凜(右)。左は荒川静香さん(19年10月撮影)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見で記念撮影する本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
本田真凜(2022年11月撮影)
女子SPで演技をする本田(2016年11月撮影)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
ウォームアップをする本田真凜(右)と本田望結(2021年10月撮影)

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【会見動画】本田真凜が都内で引退会見「人生どんな時も全ての思い出にスケート」

会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)

フィギュアスケート女子で16年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で現役引退会見を開いた。競技人生の思い出や、抱えてきた葛藤、さらには憧れの先輩浅田真央への感謝の思いや、宇野昌磨との関係についても語った。

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【フィギュア】本田真凜「素敵な言葉をかけてくださるのが浅田真央さん」危機救われた先輩に感謝

引退発表記者会見を終え会場を後にする本田(撮影・滝沢徹郎)

フィギュアスケート女子で16年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で現役引退会見を開き、浅田真央さん(33)への感謝を言葉にした。

白いスーツ姿で登壇。引退に際して相談した相手について聞かれると、「たくさんの方にありがたいお言葉はいただいたんですが、私にとって憧れの女性であり、憧れのスケーターの浅田真央さんにお話をさせていただく機会があって、最後のシーズンとお話ししました」と振り返った。

最後のシーズンと決めていた今季。「いつも私がつらいなと思っているときに何かを察して、こっちから連絡をしないときでも、私の心に響く、本当にすてきな言葉をかけてくださるのが浅田真央さん。一番は真央さんかなと思います」と勇気づけられた。

引退試合となった昨年末の全日本選手権(長野)ではショートプログラム(SP)で28位となり、フリー進出を逃した。悔しい結果。「私が落ち込んでいる時にメッセージをくださって。一言一句間違えずに言えるぐらい覚えているけれど、そこは自分の中での秘密に。『真凜は最後まで小さい時から逃げずに頑張ってこられたのは偉いことなんだよ』と言っていただいた。『新しいスタートも胸を張って、思い切って切ったらいいよ』とも言ってくださいました」と明かした。

引退発表会見を終え一礼し会場を後にする本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終え笑顔で報道陣にあいさつする本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終え笑顔で報道陣にあいさつする本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終え笑顔で報道陣にあいさつする本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見で記念撮影する本田(撮影・滝沢徹郎)
会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)
会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問を聞く本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見であいさつする本田(撮影・滝沢徹郎)
登壇する本田(撮影・滝沢徹郎)
会見場に入る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表会見を終え笑顔で会場を後にする本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見で記念撮影する本田(撮影・滝沢徹郎)

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【フィギュア】本田真凜 競技の世界離れプロの世界に 引退会見「スケートは自分の一部」

会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)

フィギュアスケート女子で16年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で現役引退会見を開き、今後もプロフィギュアスケーターとして演技を届ける決意を語った。

明治大4年の今季を節目とし、所属事務所が選手生活に終止符を打つことを発表したのが5日。この日は白のスーツ姿で登場すると、「いま、スケートが大好きなまま競技を終えることできて、皆さんが私の演技を楽しみにしてくれている以上、演技をお届けしたい。チャンスがあれば、新しいことにも挑戦していけたらうれしいです」と笑顔で語った。

16年に世界ジュニア選手権を制し、17年は2位となった本田は、17~18年の平昌(ピョンチャン)五輪シーズンからシニアへ転向。以降は苦しむ時期が続いたが、国内最高峰の舞台である全日本選手権には9年連続で駒を進めていた。今後は競技の世界を離れ、プロの世界に生きる。

「スケートは自分の一部。どんな時も観客の皆さんに楽しい、すてきだなと思ってもらえる演技を目指してきた。競技の場を離れても楽しんでもらえたら」と続けた。

会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見で記念撮影する本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問を聞く本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見であいさつする本田(撮影・滝沢徹郎)
登壇する本田(撮影・滝沢徹郎)
会見場に入る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表会見を終え笑顔で会場を後にする本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見で記念撮影する本田(撮影・滝沢徹郎)

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【フィギュア】本田真凜が引退会見「人生どんな時も全ての思い出にスケート」

引退発表会見を終え笑顔で会場を後にする本田(撮影・滝沢徹郎)

フィギュアスケート女子で16年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で現役引退会見を開いた。

「まずはこれまでたくさんの方に応援していただけたこと、本当に本当にありがとうございました。スケートを始めて今年で21年。こんなに長い間頑張り続けてこられたからこそ、私のスケートに携わってくださった皆さんに本当に感謝しています。こんなにも長い間、スケートを頑張ってこられたからこそ、いろいろなうれしさ、応援してくださる方に出会えた。葛藤にも向き合って、乗り越えてこられた。これまでの人生はどんな時を振り返っても、全ての思い出にスケートがあります」

明治大4年の今季を節目とし、所属事務所が5日に発表していた。

16年に世界ジュニア選手権を制し、17年は2位となった本田は、17~18年の平昌(ピョンチャン)五輪シーズンからシニアへ転向。以降は苦しむ時期が続いたが、国内最高峰の舞台である全日本選手権には9年連続で駒を進めていた。

23年12月の全日本選手権は28位となり、フリーに進めなかった。右骨盤負傷を抱える中での演技となり「今後について話せることは、今はわからない」と丁寧に返答した上で「今年の全日本は『何があっても出たい』という気持ちが自分の中であった。本当にたくさんの方がついて、たくさんの方がここまで頑張らせてくださって、そういった方々に、自分の思い切った滑りというのを、思いを込めて滑りたいなって(考えていた)」と振り返っていた。

◆本田真凜(ほんだ・まりん)2001年(平13)8月21日、京都市生まれ。12年全日本ノービス選手権Bを当時の歴代最高点で制す。シニアでは17年USインターナショナル優勝。関大高から青森山田高へ編入し、明大ではCM出演などもこなした。家族は両親と姉、兄太一さんと妹2人。姉を除く4人がスケート経験者で、妹の望結は女優。161センチ。血液型A。

引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
会見場に入る本田(撮影・滝沢徹郎)
登壇する本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見であいさつする本田(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問を聞く本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)
会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見で記念撮影する本田(撮影・滝沢徹郎)

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【フィギュア】本田真凜「つらいなと思うこともたくさん」世界ジュニア制覇後の苦悩と葛藤語る

引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)

フィギュアスケート女子で16年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で現役引退会見を開いた。

白いスーツ姿で登壇すると、何度も言葉にしたのは「スケート愛」だった。2歳で兄太一さんが競技を行っているのを見て滑り始めた。「まずスケートを始めた時から他の習い事の一部。スケートが特別なものというのはあまりなかった。スケートが特別なものに変わっていって、お兄ちゃんにだけは負けたくない、追い付きたいとやってきた」。妹の望結、紗来と4きょうだいで切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

16年に世界ジュニア選手権を制し、将来を嘱望された。シニア転向後の17~18年の平昌(ピョンチャン)五輪シーズン以降は、苦しい時間が長かった。

注目度からの葛藤を聞かれると「たくさん注目していただけて、どんなときもカメラの方が一緒。良かったな、幸せだなと思うこともたくさんあったけれど、小さい頃の私はつらいなと思うこともたくさんありました。その時より順風満帆には見えなかったかもしれませんが、当時の自分よりスケートが好きです」と笑顔で答えた。

引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表会見を終え笑顔で会場を後にする本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見で記念撮影する本田(撮影・滝沢徹郎)
会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)
会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問を聞く本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見であいさつする本田(撮影・滝沢徹郎)
登壇する本田(撮影・滝沢徹郎)
会見場に入る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)

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【フィギュア】本田真凜、宇野昌磨との関係を聞かれ「交際順調? は、はい」笑顔で回答

引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)

フィギュアスケート女子で16年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で現役引退会見を開いた。

交際を公言している世界王者の宇野昌磨(トヨタ自動車)との関係について、「交際は順調ですか」と聞かれると、「は、はい」と笑顔。「スケーターみんな宇野選手に限らず、みなさん、小学校の時から一緒に頑張ってきた仲。幼なじみという感覚です。今シーズンで最後になるのは一緒に長くスケートをやってきた仲間たちはみんな知ってくれています」と説明した。

9年連続出場となった昨年末の全日本選手権(長野)ではケガを抱える中での演技となった。「最後の試合はちょっと自分の中で状態がよくなかったけれど、頑張れました。最後までいろいろな支えがあったからこそ、ここまでたどりつけられたと思っています」と感謝した。

2歳から競技を始めた。16年に世界ジュニア選手権を制し、17年は2位。17~18年の平昌(ピョンチャン)五輪シーズンからシニアへ転向後は苦しむ時期が続いたが、類いまれな表現力でもファンを魅了し続けた。今後は競技の世界を離れ、プロスケーターとして演技を続ける。

引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
会見場に入る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見を終えカメラに手を振る本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見に臨む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退会見であいさつする本田(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問を聞く本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
会見で考え込む本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見で記念撮影する本田(撮影・滝沢徹郎)
引退発表記者会見で記念撮影する本田(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で会見する本田(撮影・滝沢徹郎)
登壇する本田(撮影・滝沢徹郎)
17年10月、エキシビションの練習で談笑する宇野昌磨(左)と本田真凜
21年10月、東京選手権のSPで演技を披露する本田真凜
19年12月、全日本選手権のSP演技前、笑顔を見せる本田真凜
練習中、思わぬ転倒に笑顔を見せる本田真凜(17年8月撮影)
16年3月、世界ジュニア選手権の金メダルを手に笑顔の本田真凜
17年10月、エキシビションでかわいらしい演技を披露する本田真凜
21年10月、東日本選手権でフリーの演技をする本田真凜
21年12月、全日本選手権女子SPで演技する本田真凜
15年11月、全日本ジュニア選手権女子フリーの演技をする本田真凜
23年1月、華麗な演技を披露する本田真凜

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【フィギュア】エイモズまさか…SP31位でフリー進めず シャオイムファ首位/欧州選手権

23年12月10日、フィギュアスケートGPファイナルのエキシビションに臨むエイモズ(撮影・江口和貴)

<フィギュアスケート:欧州選手権>◇10日(日本時間11日)◇リトアニア・カウナス◇男子ショートプログラム(SP)

23年世界選手権4位のケビン・エイモズ(26=フランス)が、よもやの“ショート落ち”となった。

冒頭のフリップが1回転で0点になるなど、ジャンプ3本全てがミスとなって57・33点。32人中31位で、上位24人が対象となる12日のフリーに進めなかった。

エイモズは今季、グランプリ(GP)シリーズ2戦上位6人が進むGPファイナル(23年12月、北京)にも出場。秀でた表現を武器に、国際舞台で存在感を示していた。

2連覇が懸かるアダム・シャオイムファ(22=フランス)が94・13点で首位に立った。

23年12月10日、フィギュアスケートGPファイナルのエキシビションに臨むエイモズ(撮影・江口和貴)
23年12月9日、フィギュアスケートGPファイナルの男子フリーの演技に臨むエイモズ(撮影・江口和貴)
23年12月9日、フィギュアスケートGPファイナルの公式練習に臨むエイモズ(撮影・江口和貴)
23年12月7日、フィギュアスケートGPファイナルの男子SPの演技に臨むエイモズ(撮影・江口和貴)
時々笑みも浮かべながら質問に答えてくれたエイモズ
1つ1つ丁寧に質問に答えてくれたエイモズ
「日本のファンへ」とリクエストすると満面の笑みをみせてくれたエイモズ

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【フィギュア】渡辺倫果は3位「北海道でカニ食べてる」2回転半には悩むも4大陸選手権へ手応え

フリーで演技する渡辺

<フィギュアスケート:日本学生氷上競技選手権>◇7日◇群馬・ALSOKぐんまアイスアリーナ◇女子フリー

ショートプログラム(SP)4位の渡辺倫果(21=TOKIOインカラミ/法大)はフリー1位の126・76点、合計191・21点で表彰台に上がった。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半)は2回転半となり減点を受けたが、「全日本ぶりに締めたんですけど、自分の中で感覚として、ある程度質のいいものだったと思います」と表情は明るい。

今季から新トレーナーとともに向上させてきたジャンプ自体の出来には、「安定感を手に入れた」と手応え十分。「いま北海道旅行に行っております」と冗談を飛ばすほど跳び方に悩む2回転半を何とか踏ん張り、演技後には「セーフ」のポーズもみせた。「北海道でカニ食べてるって言ってました」と続ける口調も明るい。3回転半以降の6度のジャンプは全て加点を引き出した。

今月末には4大陸選手権(上海)も控える。この日も練習の負荷からくる筋肉痛を抱えながらの演技になったが、「筋肉痛も必要な筋肉痛なので。自分の体にむち打って、4大陸まで残り3週間、毎日筋肉痛になるぐらい頑張っていければいいかな」と今季の集大成の舞台を見定めた。

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【フィギュア】青木祐奈がインカレ初優勝 現役続行か引退か「いまは半々になりつつあります」

フリーで伸びやかに滑る青木

<フィギュアスケート:日本学生氷上競技選手権>◇7日◇群馬・ALSOKぐんまアイスアリーナ◇女子フリー

日大の青木祐奈(21)が初優勝を飾った。

ショートプログラム(SP)首位から、フリーは124・08点、合計193・61点とし、2位で193・18点の住吉りをん(明治大)を0・43点差で振り切った。「すごい楽しくて。応援が他の試合とはまた違った雰囲気であるので、のびのびと、その声援を力に変えられたかなと思います」と喜んだ。

冒頭、3回転ルッツから続く持ち味の3回転ループへの連続技は回転不足となり、前半のジャンプでもわずかなミスはあったが踏ん張った。最後まで集中力を切らさずに「年末年始であまり練習をしてなかった割には、まとめられたかな」とうなずいた。

今季はNHK杯でGPシリーズ初出場で5位、全日本選手権では9位。大学の最終学年、節目のシーズンに過去最高の成績を残してきた。大学生活の締めくくりの大会でも優勝。今季の開始時には「90%ぐらい引退と思っていた」という気持ちには変化もある。「いまは半々になりつつあります」と本音を明かす。

今後は今月末の国民体育大会(苫小牧)に出場。その後はアイスショー「滑走屋」の出演も控える。「たくさんの方にお会いできるので、そこでまたお話とか聞けたら。そこでまた選択肢をさらに広げて考えていきたいなって」と見通した。

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【フィギュア】森口澄士がシングル最後の演技「どんな感情でいればいいのか…」今後はペアに専念

フリーでの演技を終えて声援に応える森口

<フィギュアスケート:日本学生氷上競技選手権>◇6日◇群馬・ALSOKぐんまアイスアリーナ◇男子フリー

同志社大の森口澄士(22=木下アカデミー)がシングル最後の演技を終えた。

ショートプログラム(SP)2位発進からフリーは163・55、合計247・87点の2位。演技を終えると、いつもより長く声援の中に身を置いた。

「終わった時はどんな感情か自分ではわかってなくて。不思議な感じで。今まで長くやってきたので、ちょっと寂しい気もするし、次に向かってる気もするし。どんな感情でいればいいのかっていうのがわからない感じでした、ずっと」

冒頭のトリプルアクセル(3回転半)から、森口らしさ全開のパワフルな跳躍をリンクに刻んでいった。高さも際立たせ、会場の声援も大きくなっていった。押し寄せる感情に身を委ね、最後の時間をかみしめた。

今後は長岡柚奈とのペアに専念する。「シングルスケーター森口澄士とはどんな選手でしたか」。聞かれると、迷うことなく返した。

「自分の持ち味であるジャンプの高さだったり、スピード感だったり、いい意味での荒さとかも観客の皆さんだったり、ジャッジの皆さんだったり、響くところもあったのかな。アピールしつつ、やってこれてよかった」

今後は拠点のカナダに戻り、次戦は30日開幕のババリアンオープン(ドイツ)になる。世界選手権(3月、モントリオール)に出場するため、国際スケート連盟(ISU)が定めるミニマムスコアを獲得を目指す。【阿部健吾】

フリーでの演技で力強い振り付けをみせる森口
男子の表彰式に出席した選手。左から菊地、木科、本田、杉山、大島、吉岡、森口、鍵山

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【フィギュア】チャ・ジュンファン、韓国選手権8連覇!負傷明けも275・94点で完全優勝

チャ・ジュンファン(2018年2月撮影)

<フィギュアスケート:韓国選手権>◇7日◇議政府市◇男子フリー

チャ・ジュンファン(車俊煥=25)が、負傷明けながら完全優勝で大会8連覇を成し遂げた。

ショートプログラム(SP)首位の96・51点で迎えた最終日。冒頭から4回転サルコーやトリプルアクセル(3回転半)を降り、フリーも1位の179・43点をマークした。合計275・94点で2位に34・89点差をつけ、復活を示した。

昨季の世界選手権は宇野昌磨(26=トヨタ自動車)に次ぐ銀メダル。韓国男子として初めて「ワールド」の表彰台に立った。今季はグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダで総合9位と振るわず、第5戦フィンランド大会は右足首の負傷で欠場していた。しかし、復帰後に今月末からの4大陸選手権(中国・上海)代表入りを決め、さらには3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)に向けても復調を印象づけた。

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【フィギュア】鍵山優真が新構成1試合目で優勝 解禁4回転フリップは1回転に「力入りすぎて」

フリー演技で肩を揺らす鍵山

<フィギュアスケート:日本学生氷上競技選手権(インカレ)>◇7日◇群馬・ALSOKぐんまアイスアリーナ◇男子フリー

ショートプログラム(SP)首位発進の鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)がフリー188・86、合計283・00点で優勝した。

世界選手権(3月、モントリオール)での優勝を目指して、今大会から組み込んだ4回転フリップに挑み、惜しくも1回転になった。「新しい構成だったので、ちょっと頑張ろうっていう気持ちはもちろんあったんですけど、フリップ、跳びたいとすごく強く思いすぎて、体に力が入りすぎてしまった」。試合後はコーチの父正和さんから、膝の屈伸が使えていなかったという指摘を受けたという。

「もうちょっとリラックスしていければ。ただ、それ以降はまずまずだったかな」。大技を組み込んだことで、今季前半戦を戦った4回転2本の構成から、ジャンプも順番も変えて、振り付けも変更している。転倒はあったが、新構成の“1試合目”としては納得できる出来でもあった。

次戦は今月の4大陸選手権(上海)、そして3月の世界選手権へと続く。「オリンピックの時のような自分のパーフェクトなコンディションだったり、演技ができたらいい」と見据えた。

フリーのフィニッシュポーズを決める鍵山
6日、SPの演技を行う鍵山

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【フィギュア】韓国選手権8連覇へチャ・ジュンファン男子SP首位 負傷明け4Sで96・51点

チャ・ジュンファン(2018年2月撮影)

<フィギュアスケート:韓国選手権>◇6日◇議政府市◇男子ショートプログラム(SP)

チャ・ジュンファン(車俊煥=25)が大会8連覇に向けて首位発進した。

冒頭の4回転サルコーを美しく決めると、続く3回転ルッツ-3回転ループも成功。最後のトリプルアクセル(3回転半)も降り、笑顔で手を振った。

昨季の世界選手権は宇野昌磨(26=トヨタ自動車)に次ぐ銀メダル。韓国男子として初めて「ワールド」の表彰台に立った。今季はグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダで総合9位。第5戦フィンランド大会は右足首の負傷で欠場していたが、代表に決まっている今月末からの4大陸選手権(中国・上海)に向けて復調をアピールした。

2位に11・45点をつけて迎えるフリーは7日に行われる。

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【フィギュア】鍵山優真、4回転フリップ投入明言 世界選手権「トップ」へ「攻めていきたい」

SPの演技に臨んだ鍵山

<フィギュアスケート:日本学生氷上競技選手権>◇6日◇群馬・ALSOKぐんまアイスアリーナ◇男子7・8級ショートプログラム(SP)

北京五輪銀メダリストで3月の世界選手権(モントリオール)代表の鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)がフリーでの4回転フリップ投入を明言した。SPでは4回転サルコーの転倒はあったが、94・14点と高得点に乗せた後、翌日のフリーへ「フリップを加えようかな。このインカレで挑戦できたら」と見通した。

左足首の故障からの復帰シーズンとなった今季は、負担のかかる4回転ジャンプの解禁を慎重に見極めてきた。昨年末、2位で終えた全日本選手権のフリーでは、サルコー、トーループの2種類2本で「納得のいく演技をすることができた。やっと次の段階に進める」と次なる大技にゴーサインを下した。

全日本後に構成の変更に着手。4回転は3種類3本にし、振り付けも手直しを行ってきた。ローリー・ニコル氏、カロリナ・コストナー・コーチとともに、「手の動かし方など細かいところもしっかりと手直し加えた。プログラムの密度としては変わらないか、それ以上になっているかな」。ジャンプを難しくしたことで、こだわってきた表現面をおろそかにはしない。高いレベルでの融合を目指し、「攻めていきたい」と力を込めた。

「トップを狙いつつ、300点を超えるため、ノーミスの演技をするために」。年明け早々の高難度への挑戦の意図を説く。今季前半の国際大会でイリア・マリニン(米国)や宇野昌磨らと競り合い、大技の必要性を痛感しながら、我慢してきた面もある。年が明け、3月の世界一決定戦へ向けて、いよいよ渡り合う。「同じラインで戦っていける」。勝負を意識しながら、後半戦は滑り抜く。

構成の手直しで、年末年始の休日は1日だけ。熱田神宮への初詣は「1年間、ケガをせずに過ごせますように」と願ったが、おみくじは引かなかったという。「そういうのに気持ちを左右されたくない。自分の道は自分で決めたいなって」と笑顔ながら毅然(きぜん)と言った。

この日の演技では全日本に続いてサルコーでの転倒があった。父の正和コーチに「何がいけないんだろう」と問いかけると、「自信だよ」と返された。新たな高難度構成に挑むための肝も、同じだろう。「自分の道」。24年は、再び武器となる大技も携え、世界の頂にを目指す。

SPの演技を行う鍵山

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【フィギュア】本田真凜が今季限り引退、11日会見で今後の方向性表明 22年宇野昌磨との交際公表

17年10月29日 GPシリーズ第2戦 エキシビションの練習で談笑する本田(右)と宇野

フィギュアスケート女子の本田真凜(22=JAL)が今季限りで引退する。

5日、マネジメント事務所から発表された。16年に世界ジュニア選手権を制し、安藤美姫、浅田真央らに続く当時7人目の快挙を達成。日本一を争う全日本選手権にも15年から9年連続でエントリーし、明大4年の節目のシーズンに決断した。11日に都内で記者会見を開き、自らの口で説明する。

   ◇   ◇   ◇

氷に乗ってから20年-。22歳になった本田が、現役引退を決断した。持ち前の表現力や華麗な所作でフィギュア界を彩ってきたスケーター。昨年末の全日本選手権(長野)では「今は分からない」と進退に関し明言を避けていたが、大学ラストイヤーとなった今季を1つの区切りとした。

14歳だった15-16年シーズンにジュニアGPファイナルで銅メダルを獲得し、世界ジュニア選手権で初優勝。翌17年の世界ジュニアはザギトワ(ロシア=平昌五輪金)に次ぐ2位で将来を嘱望された。17年からシニアのGPシリーズに参戦し、全日本選手権は9年連続でエントリー。16年に自己最高4位に入った。22年には世界選手権2連覇中の宇野昌磨(26=トヨタ自動車)との交際を公表した。

昨年末の全日本で完全燃焼した。直前に右骨盤を痛め、ショートプログラム(SP)44・42点で最下位28位も「(2歳からの)長いスケート人生の中で一番と言っていいぐらい悪い状態だったけれど、経験を生かして、たくさんの方の前で最後まで心を込めて演技ができた」と納得していた。

明大4年。今春の卒業を前に決断した。全日本でも「いろんな人に何を言われようと、自分なりに頑張れた。スッキリした気持ち。悔いも何一つない。今は自分をゆっくり褒めてあげたい」と万感の思いを口にしていた。今後の方向性は11日の会見で自ら表明する。

◆本田真凜(ほんだ・まりん)2001年(平13)8月21日、京都市生まれ。12年全日本ノービス選手権Bを当時の歴代最高点で制す。シニアでは17年USインターナショナル優勝。高校は関大から青森山田へ編入し、明大時代はCM出演も。家族は両親と姉、兄太一さんと妹2人。姉を除く4人がスケート経験者で妹の望結と紗来は女優業と両立。161センチ。血液型A。

23年12月22日 フィギュア全日本選手権 女子SPの演技を終え感極まる本田
本田真凜(2023年11月撮影)
本田真凜(23年11月)
本田真凜(23年11月)
本田真凜(23年11月)
女子SPの演技を終え感極まる本田(中央)(撮影・滝沢徹郎)
23年12月22日 フィギュア全日本選手権 女子SPの演技を終えリンクに触れる本田
17年10月29日 GPシリーズ第2戦 エキシビションの練習中におどける本田(右)と宇野
23年8月19日 21日の誕生日を前にファンと交流した本田真凜は自身のグッズのTシャツを着て笑顔を見せる
21年11月29日 タウンハウジングの新CM発表会にスーツ姿で出席した本田真凜
21年11月29日 タウンハウジングの新CM発表会に出席し、ポーズを取る本田真凜
21年10月8日 演技前に言葉を交わす本田真凜(右)と本田望結
20年10月10日 東京選手権 曲間違いのハプニングに遭い、そのまま演技した後、頭を抱え苦笑いしながら引き揚げる本田真(右)。左はCDを持つ本田コーチ
16年11月21日 キャビンアテンダント姿で会見に登場した本田真凜(中央)
16年11月21日 キャビンアテンダント姿で会見に登場した本田真凜

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【とっておきメモ】本田真凜「正直16歳で引退しようと…」競技者人生で変わらなかった思いとは

23年12月22日 フィギュア全日本選手権 女子SPの演技を終えリンクに触れる本田

<とっておきメモ>

フィギュアスケート女子の本田真凜(22=JAL)が今季限りで引退する。5日、マネジメント事務所から発表された。11日に都内で記者会見を開き、自らの口で説明する。

   ◇   ◇   ◇

「正直、10歳ぐらいの時に、16歳で引退しようと思っていたんです」。昨夏、本田がそう明かしたことがあった。物心つく前の2歳で氷に乗り、10歳のころには世代を代表する選手に成長。14歳で世界ジュニア選手権を制し、16歳は最も注目された平昌五輪シーズンにあたる。なぜ、続けたのか-。答えは明確だった。

「スケートが好きなんです。実際に16歳になってみると、スケートがない生活が考えられなかったです」

シニア転向後は苦しむ時間が長かった。「やめたいと思う時もたくさんあった」と明かす。昨春、今季のショートプログラム(SP)「Faded」を、カナダ出身女性の世界的振付師シェイリーン・ボーンさんと作り上げた。アイスダンスで元世界王者だったボーンさんは「私、誰も見ていなくても1人で氷に立って、適当に踊って、帰ったりするよ」と教えてくれた。

本田にとって、その言葉は道しるべになっている。「もし試合やアイスショーと関係なくても、スケートをただただ好きでいる。とてもすてきな考え方で『自分もそうでありたいな』と思いました」。引退の理由、今後の歩みは、11日の記者会見で自ら明かすだろう。唯一言い切れるのは、スケートが好きなままで競技者に別れを告げる。【フィギュアスケート担当=松本航】

23年12月22日 フィギュア全日本選手権 女子SPの演技を終え感極まる本田
女子SPの演技を終え感極まる本田(中央)(撮影・滝沢徹郎)
本田真凜(23年11月)

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【フィギュア】本田真凜が引退発表、11日会見 昨年末には「悔いも何一つない」万感思い口に

本田真凜(2023年11月撮影)

フィギュアスケート女子の本田真凜(22=JAL)が今季限りで引退する。5日、マネジメント事務所から発表された。11日に都内で記者会見を開き、自らの口で説明する。

16年に世界ジュニア選手権を制覇。安藤美姫、浅田真央、村上佳菜子らに続く当時7人目の快挙だった。シニア転向後も、いきなり国際スケート連盟(ISU)公認チャレンジャーシリーズのUSインターナショナルで優勝するなど将来を嘱望され、グランプリ(GP)シリーズにも17年から参戦。日本一の称号を争う全日本選手権にも15年から9年連続でエントリーし、出場2年目の16年には自身最高となる4位に入っていた。

昨年末の同大会では直前に右骨盤を痛めた影響もあり、ショートプログラム(SP)44・42点で最下位の28位だったものの「長いスケート人生の中で一番と言っていいぐらい悪い状態だったけれど、経験を生かして、たくさんの方の前で最後まで心を込めて演技ができた」と納得した。

明治大4年。節目のシーズンで、今後について「話せることは、今は分からない」としていたが「いろんな人に何を言われようと、自分なりに頑張れた。スッキリした気持ち。悔いも何一つない。今は自分をゆっくり褒めてあげたい」と万感の思いを口にしていた。

昨年の大みそかには自身のインスタグラムで「あっという間に駆け抜けたとっても濃い1年でした。来年も充実した1年になる様、頑張っていきます!!」とつづっており、年が明けて大きな決断を表明した。

◆本田真凜(ほんだ・まりん)2001年(平13)8月21日、京都市生まれ。12年全日本ノービス選手権Bを当時の歴代最高点で制す。シニアでは17年USインターナショナル優勝。高校は関大から青森山田へ編入し、明大時代はCM出演も。家族は両親と姉、兄太一さんと妹2人。姉を除く4人がスケート経験者で妹の望結と紗来は女優業と両立。161センチ。血液型A。

本田真凜(23年11月)
本田真凜(23年11月)
本田真凜(23年11月)
SPの演技をする本田真凜(22年12月22日撮影)
SPの演技をする本田真凜(22年12月22日撮影)
SPの演技をする本田真凜(22年12月22日撮影)
SPの演技をする本田真凜(22年12月22日撮影)
SPの演技をする本田真凜(22年12月22日撮影)
23年12月22日、フィギュア全日本選手権 女子SPの演技を終え感極まる本田(中央)
23年12月22日 フィギュア全日本選手権 女子SPの演技を終え感極まる本田
23年12月22日 フィギュア全日本選手権 女子SPの演技を終えリンクに触れる本田
17年10月29日 GPシリーズ第2戦 エキシビションの練習で談笑する本田(右)と宇野
17年10月29日 GPシリーズ第2戦 エキシビションの練習中におどける本田(右)と宇野
23年8月19日 21日の誕生日を前にファンと交流した本田真凜は自身のグッズのTシャツを着て笑顔を見せる
22年5月7日 巨人対ヤクルト 始球式をするフィギュアスケートの本田真凜
22年5月7日 巨人対ヤクルト 始球式をするフィギュアスケートの本田真凜(撮影・鈴木正人)
22年5月7日 巨人対ヤクルト 試合開始前、始球式を終え、笑顔で手を振る本田
21年11月29日 タウンハウジングの新CM発表会にスーツ姿で出席した本田真凜
21年11月29日 タウンハウジングの新CM発表会に出席し、ポーズを取る本田真凜
21年10月8日 演技前に言葉を交わす本田真凜(右)と本田望結
20年10月10日 東京選手権 曲間違いのハプニングに遭い、そのまま演技した後、頭を抱え苦笑いしながら引き揚げる本田真(右)。左はCDを持つ本田コーチ
16年11月21日 キャビンアテンダント姿で会見に登場した本田真凜(中央)
16年11月21日 キャビンアテンダント姿で会見に登場した本田真凜

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【フィギュア】安藤美姫さん 右肩手術後初の演技は「レット・イット・ビー」被災者に思い届ける

セレモニーで演技を披露した安藤さん

プロフィギュアスケーターの安藤美姫さん(36)が4日、都内の東京スカイツリータウン内にオープンした「TOKYO SKYTREE TOWN ICE SKATING PARK 2024」のオープニングセレモニーに参加し、24年の初滑りを披露した。

3年連続の出演に選んだ曲は「レット・イット・ビー」。選曲について「震災や飛行機事故など、暗いニュースが多い新年になってしまったと思いますが、同じ青空の下、被災された方々にも届けばいいなと思って」と説明した。634メートルのスカイツリーのたもとに設置された青空の下の屋外リンク。空も見つめながら、スピンなどで集まった観客に思いを届けた。

昨年9月には現役時代に痛めていた右肩の手術を行った。リハビリを終えて、元旦から本格的な滑り込みの許可が出たという。「まだまだ痛い動きもあります。リンクに乗る前は『大丈夫かな』ってすごい緊張と不安があったんですけれど、滑ってみたら、この青空の下、スカイツリーの下、滑れる幸せとうれしいが勝って、あんまり肩痛くなかったです」と笑顔で振り返った。

23年はジュニア男子の田内誠悟のヘッドコーチに就任し、指導者としても新たな環境に身を置いた。「世界に出ていく選手。自分を選んでくれたことにすごく感謝の気持ちもありましたし、私が経験して培ってきたものは伝えてあげれるかなって思ったので。今、二人三脚で頑張ってます」と日々を過ごす。この日は教え子も滑りを見に来ており、「もっと信頼関係を築いて、私と同じ世界を見せてあげたい」と望んだ。

セレモニーでの演技で空を見つめる安藤さん
演技を終えて声援に応えるた安藤さん
セレモニーでマスコットキャラ「ソラカラちゃん」とポーズを決める安藤さん
トークショーで笑顔の安藤さん

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【フィギュア】カロリナ・コストナーさんが観客参加型アイスショー「BIS F24」出演決定

観客参加型アイスショー「BIS F24」への出演が決まったカロリナ・コストナーさん

来年1月26~28日にアクシオン福岡で開催される観客参加型アイスショー「BIS F24」の主催者は30日、新たにフィギュアスケートの2012年世界選手権女王カロリナ・コストナーさん(36)の出演が決まったと発表した。

14年ソチ五輪(オリンピック)銅メダリストで、現在は指導者。22年北京五輪の男子で銀メダルに輝き、23年の全日本選手権で準優勝した鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)のコーチとしても活躍している。

長い手足を生かした表現力、伸びやかさ、ダイナミックさを兼ね備えた、スピード感あるスケーティングで「イタリアの至宝」と呼ばれている第一人者。その招待に成功した。

主催は福岡県スポーツ推進基金。「氷上の贅沢(ぜいたく)体験を福岡で~BIS F24~THE BEGINNING OF THE ICE SHOW」と題した今回の新感覚イベントは、フィギュアスケーターによる優雅な演舞が見られる「スケートパート」と、臨場感あふれるアーティストの歌唱「ライブパート」と2部構成になっている。

また、フィギュアの裏側を体験できるカメラマン体験席やアナウンス体験席もあり、今までにない、観客参加型の氷上エンターテインメントショーとなっている。

既に安藤美姫さん、鈴木明子さん、本郷理華さん、無良崇人氏とPRINCE ICE WORLD TEAM(小林宏一氏、小沼祐太氏、吉野晃平氏、松永幸貴恵さん、佐々木優衣さん)の出演は決定。ここにコストナーさん、さらには橋本誠也氏が加わる。

橋本氏は、明治大を卒業後に「プリンスアイスワールド」や「浅田真央サンクスツアー」「ワンピースオンアイス」など数々のアイスショーに出演。コーチ、振付師、ハーネス指導者としても活躍している。

アーティストは、国内外で活躍するShuta Sueyoshi(AAA末吉秀太)が来年1月27、28日の2日間、ライブパートに参画することも決まった。

イベント開催地の福岡県に近い九州の長崎県出身。歌手やダンスといったアーティスト活動だけでなく、アパレルブランドのプロデュースなど幅広く活動している。23年12月13日には約2年ぶりの新曲「NEVER LAND」を配信リリース。会場で生披露することになりそうだ。

韓国からはJG JOONHOも出演。スケーターとのコラボ演目を予定しており、主催者は「音楽とスケートとの融合をぜひお楽しみください」としている。

既に販売が始まっているチケット等の詳細は公式サイト(https://www.live-link.life/online/bisf24)まで。

観客参加型アイスショー「BIS F24」への出演が決まった橋本誠也氏
観客参加型アイスショー「BIS F24」への出演が決まったShuta Sueyoshi(末吉秀太)

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【フィギュア】島田麻央「紀平選手がやっているのを見て…」逆立ち歩き披露 新たな素顔も明かす

社員からサプライズケーキを贈られて笑顔を見せるフィギュアスケート女子の島田(撮影・藤塚大輔)

フィギュアスケート女子で今月の全日本選手権2年連続3位の島田麻央(15=木下アカデミー)が26日、東京都内の木下グループ本社を訪問し、“逆立ち歩き”で持ち前のバランス感覚を発揮した。

社員に見守られる中、本社ビルに登場。その場で逆立ちを始め、軸をブラすことなく両手で5歩ほど進むと、会場からは拍手が沸き起こった。「紀平梨花選手がやっているのを見て、練習してできるようになりました」。武器の多回転ジャンプや高速スピンに生きているという。

会の中盤では、大食い系のYouTuberの動画を見ることにハマっていることも紹介された。体重制限を課しており「人の食べているところを見て、自分も食べた気になって我慢している」と説明。家族からは「英語などの勉強に関する動画を見てほしい」との旨の忠告を受け、「ずっと見ているので…。1%くらいは英語にしようかな」と笑みをはじけさせた。

初々しい表情を見せた島田は、今月上旬のジュニアグランプリ(GP)ファイナルで日本勢初の連覇を達成。フリーでは日本女子で初めて3回転半(トリプルアクセル)と4回転ジャンプを決めた。

「2本成功は自分が目指していたので、降りた瞬間はうれしかった。1回降りたので、これからも続けてできるようにしたい」

年が明けると、1月にユース五輪(韓国)、2月下旬からは世界ジュニア選手権(台湾)が控える。「ユース五輪と世界ジュニアでベストを尽くせるように頑張りたい」と力を込めた。

木下グループ本社で報告会で逆立ち歩きを披露するフィギュアスケート女子の島田(撮影・藤塚大輔)
初対談に臨んだ張本(左)と島田(撮影・藤塚大輔)
張本美和との初対談に臨んだフィギュアスケート女子の島田(撮影・藤塚大輔)
対談後にツーショット撮影をするフィギュアスケート女子の島田(左)と卓球女子の張本(撮影・藤塚大輔)
初対談に臨んだ卓球女子の張本(左)とフィギュアスケート女子の島田(撮影・藤塚大輔)
卓球で交流し笑顔を見せる張本(左)とフィギュアスケート女子の島田(撮影・藤塚大輔)
卓球を教える張本(左)とフィギュアスケート女子の島田(撮影・藤塚大輔)
卓球を教える張本(左)とフィギュアスケート女子の島田(撮影・藤塚大輔)
初対談に臨んだ張本(左)と島田(撮影・藤塚大輔)
木下グループ本社の報告会でジュニアGPファイナルの金メダル(左)と全日本選手権の銅メダルを掲げるフィギュアスケート女子の島田(撮影・藤塚大輔)
木下グループ本社で報告会に出席したフィギュアスケート女子の島田(撮影・藤塚大輔)
初対談に臨んだ張本(左)と島田(撮影・藤塚大輔)
初対談に臨んだ張本(左)と島田(撮影・藤塚大輔)
初対談に臨んだ張本(左)と島田(撮影・藤塚大輔)

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【フィギュア】坂本花織エキシビで「トランポリン」初披露、「達成したい」世界選手権3連覇

フィナーレでファンに手を振る坂本(撮影・滝沢徹郎)

<フィギュアスケート・アイスショー:メダリスト・オン・アイス>◇25日◇長野市ビッグハット

女子で全日本選手権3年連続4度目の優勝を飾った坂本花織はエキシビションで新作「トランポリン」を初披露。スポーティーな格好でパワフルに舞った。

年始が今季のSPで思いを込めるめいっ子の誕生日で、「会ってパワーをもらって頑張ろうと思います。元気の源」と笑顔。世界選手権で3連覇すれば56年ぶりの快挙に、「どうしても達成したい。もっと良いパフォーマンスを」と気力充電で後半戦に臨む。

■千葉&吉田 憧れの舞台へ決意

女子で世界選手権初出場となる2人は、憧れの舞台へ思いをはせた。全日本2位の千葉百音は「伸び伸びと、その中で満足の出来を」、同7位の吉田陽菜は「今回の全日本は悔しいですけど、他の試合が評価されてうれしい。責任を持って」と見定めた。3月に埼玉で開催された大会を一緒に観戦したそうで、出場できるうれしさを演技で示す。

エキシビションで演技する千葉(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する吉田(撮影・滝沢徹郎)

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【フィギュア】宇野昌磨「順当ならば優勝できない」三浦佳生「駆逐するつもりで」世界一へ気合い

世界フィギュア日本代表記者会見で記念撮影する、宇野(左)、鍵山(中央)、三浦(撮影・滝沢徹郎)

フィギュアスケートの世界選手権(24年3月、カナダ・モントリオール)で3連覇を狙う宇野昌磨(26=トヨタ自動車)が25日、グランプリ(GP)ファイナル王者イリア・マリニン(19=米国)との競演を強く意識した。

2連覇した全日本選手権を終え、長野市ビッグハットで「メダリスト・オン・アイス」前に代表記者会見に出席。フリーで4回転5種6本を組み込むライバルを念頭に置き、鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)と三浦佳生(オリエンタルバイオ/目黒日大高)も闘志を燃やした。

◇   ◇   ◇  

白熱の男子フリーから2日がたち、宇野は慣れ親しんだ日本代表ジャージーを着用した。午前9時からの記者会見。普段と変わらず冷静に、約3カ月後の世界選手権を見据えて言った。

宇野「順当にいけば、僕は優勝できない。あんまり3連覇というのに、重圧を感じている場合ではない」

今月上旬、シリーズ上位6人が集ったGPファイナル。昨季に世界初のクワッドアクセル(4回転半)を成功させたマリニンが驚異的なフリーを披露した。4回転半こそ転倒したが、5種6本に挑んで技術点は121・49点。3種4本の宇野とは22・54点差がついた。スケーティング技術などが評価対象の演技構成点では分があるが、見せつけられた技術点の圧倒的な差。対抗策の1つがジャンプ構成の高難度化だ。ランビエル・コーチと話し、表現力向上に注力する今季、構成から外してきた4回転サルコーの練習再開を決めた。

宇野「(本番で)入れる、入れないは別とし、練習を少しずつしていく。状態が良ければやる。サルコーに限らず今跳べているジャンプを、よりきれいに跳ぶことが、最初にやらなければいけないことだと思う」

隣に座る後輩も思いは同じだ。GPファイナルで宇野に次ぐ3位の鍵山は4回転フリップの導入、トーループの本数増を意識した。

鍵山「名古屋に帰ったら、構成を上げる練習をする。4回転を確実に増やしていかないと、点数も、目指している演技もできない」

初出場の三浦も全日本選手権では回避した4回転ループを持つ。GPファイナルは5位。フリー「進撃の巨人」になぞらえ、アイスショーでファンに誓った。

三浦「トップの選手に立ち向かって、それこそ駆逐するつもりで頑張りたい」

難関ミッションの世界一へ、早くも準備という戦いが幕を開けた。【松本航】

記念撮影する日本代表の選手たち。左から吉田、千葉、坂本、宇野、鍵山、三浦(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問に答える宇野(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問に答える宇野(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問に答える三浦(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問に答える鍵山(撮影・滝沢徹郎)
【イラスト】フィギュアスケート日本代表
マリニンと日本勢のフリー4回転

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【フィギュア】宇野昌磨、SPとフリーの衣装を間違える「今まで知らなかった」ファンは笑い

エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)

<フィギュアスケート・アイスショー:メダリスト・オン・アイス>◇25日◇長野市ビッグハット

24日閉幕の全日本選手権で男子2連覇を飾った宇野昌磨(26=トヨタ自動車)が“まさかの回答”で笑いを誘った。

大トリで「カム・トゥゲザー」を演じると、アンコールを経て、息が荒れた状態で場内インタビューに応じた。前日24日の昼には弟の樹さんが、X(旧ツイッター)に「兄よ、ショートとフリーのパンツは間違っとる」と投稿。ハッシュタグで「なんか変だと思った」と添え、ショートプログラム(SP)とフリーの衣装の間違いを指摘された。

この日、インタビュアーから、その点を問われた宇野は「僕は今まで知らなかったです」と回答。場内が笑いに包まれると「色が違ったんですか? 演技に支障がなくて良かったです」と続けた。

23年の公の場での演技を締めくくり、24年3月には世界選手権(カナダ・モントリオール)を控える。普段の姿と演技でギャップを見せる王者は、3連覇を目指して準備を進める。

エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
エキシビションで演技する宇野(撮影・滝沢徹郎)
フィナーレでファンに手を振る宇野(手前)(撮影・滝沢徹郎)
記念撮影する日本代表の選手たち。左から吉田、千葉、坂本、宇野、鍵山、三浦(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問に答える宇野(撮影・滝沢徹郎)
世界フィギュア日本代表記者会見で記念撮影する坂本(左)と宇野(撮影・滝沢徹郎)
世界フィギュア日本代表記者会見で記念撮影する坂本(左)と宇野(撮影・滝沢徹郎)
世界フィギュア日本代表記者会見で記念撮影する、宇野(左)、鍵山(中央)、三浦(撮影・滝沢徹郎)
記者の質問に答える宇野(撮影・滝沢徹郎)

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