日刊スポーツ

渡辺雄太、4球団の総当たりのサマーリーグに参加

NBAチャレンジ制を試験的導入へ要求は1試合1度

NBAが来季、両チームの監督にリプレー検証を要求する権利を与える「チャレンジ」制度を試験的に導入すると、スポーツ専門局ESPN(電子版)が28日、報じた。

対象となるのはファウルやボールがコート外に出たかどうかの判定など。チャレンジを行使できるのは1試合1度で、判定が覆らなければタイムアウトが1つ失われる。

チャレンジ制度は既に下部のGリーグで導入されており、ウィザーズにドラフト1巡目で指名された八村塁らが参加する7月のサマーリーグでも適用される。

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渡辺雄太、4球団の総当たりのサマーリーグに参加

渡辺雄太(18年9月撮影)

NBAのグリズリーズは28日、ソルトレークシティーでのサマーリーグ(7月1~3日)の登録選手を発表し、NBA2季目に臨むツーウエー契約の渡辺雄太が名を連ねた。

ジャズ、スパーズ、キャバリアーズを含む4球団の総当たり戦。7月5~15日には全30球団が参加するラスベガスでのサマーリーグが行われる。

NBAで2人目の日本人選手になった渡辺はグリズリーズで15試合に出場したが、フィールドゴール成功率29・4%はチーム平均の45%に遠く及ばなかった。

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「キャンプはいいエナジーでできた」/八村一問一答

質問に笑顔で答えるウィザーズ八村塁(AP)

ウィザーズ八村塁は3日間のミニキャンプでの収穫を笑顔で話した。

-キャンプを終えて

八村 コーチ、選手もたくさんいたけど皆いい人だった。チームとしての練習を全然していなかったけど、こうやって練習を再開できて良かった。

-大学とプロとの環境の違いは

八村 大学の時も(コーチが)いたけど、プロになるとコーチ陣が3、4人いて教えてくれる。そういう中で、いろいろな人に聞くことができる。そういうところがいいんじゃないかと思う。

-達成度は

八村 チームとして最終日は疲れていたけど、いいエナジーでできた。こんなに多くの知らない人が集まり、最初は全然かみ合わなかったけど、こうやって終わってみて皆がまとまってきて、いい感じになるんじゃないか。

-ワシントンの街は

八村 人がいいので安心できる。今回はちょっとしかいなかったので、帰ってきてからいろいろと探せたらいい。日本食(のレストラン)とかも探したい。

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八村塁「練習再開できて良かった」ミニキャンプ終了

記者会見するウィザーズ八村塁(AP)

NBAのドラフト会議で、ウィザーズから日本人初の1巡目(全体9位)指名を受けた八村塁が27日、本拠地ワシントンのチーム施設で行われたミニキャンプの最終日に臨み、3日間の日程を「チームとしての練習を全然していなかったけど、こうやって練習を再開できて良かった」と振り返った。

26日には背番号が名字にかけた「8」に決まった。背番号へのこだわりについては「言わなくても分かるでしょう」と笑顔でかわしたが、関係者によると第1希望の番号だったという。

7月に入れば若手選手の登竜門となるサマーリーグ(ネバダ州ラスベガス)が始まる。今後は2日から始まるチーム練習に合流し、6日に初戦を迎える予定だ。「サマーリーグは短い期間でチームをつくってやる。そういう中で攻撃でも、守備でも(チームが)やりやすいようにやっていきたい」と話した。

質問に笑顔で答えるウィザーズ八村塁(AP)

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八村は「若い選手の中でも突出してる」米記者も称賛

NBAのドラフト会議で、ウィザーズから日本人初の1巡目指名を受けた八村塁(21)が26日、本拠地ワシントンで行われたミニキャンプで首脳陣から高評価を受けた。2日目のこの日は5対5での試合形式のメニューをこなし、切れのあるプレーを披露。ロバート・パック・コーチが「状態はすごくいい。練習を重ねていけばより良くなると思う。楽しみだ」と期待した。

八村はゴール近くでボールをもらうと、シュートを打つとみせかけて切れ込み、ファウルを受けながら点を決めるなどはつらつとプレー。全体練習後はシュートのフォームを入念に確認した。

メディアの注目度も依然高く、日米30人を超える報道陣が一挙手一投足を追った。NBCテレビでウィザーズ担当のチェース・ヒューズ氏は「とてもわくわくするね」と盛り上がりを歓迎。八村については「若い選手の中でも突出している。スピード、積極性、あの体の大きさで動けるところがすごい」と話した。

背番号も決まり、球団がツイッターで発表。ドラフト翌日のお披露目会見では全体9位指名を受けての「9」だったが、名字にちなんだ「8」となった。八村の名字にかけて、日本語で8を「ハチ」と読むことを紹介した。

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4度得点王ウォリアーズ・デュラントがFAへ

米プロバスケットボールNBA、ウォリアーズの中心選手デュラントがフリーエージェントになると26日、スポーツ専門局ESPNが報じた。

デュラントは過去4度得点王に輝き、2季連続でNBA決勝の最優秀選手に選出された実績がある。今年のラプターズとの決勝第5戦で右アキレス腱(けん)を負傷。手術を受けて2019~20年シーズン中の復帰は絶望的とされている。

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八村塁は「ハチ」背番8のユニホーム写真公開

NBAウィザーズの公式ツイッターより

NBAのウィザーズは26日(日本時間27日)、ドラフトで日本人初の1巡目(全体9位)で指名した八村塁(21=ゴンザカ大)の背番号が「8」に決まったと発表した。

公式ツイッターでは背番号8のユニホームを着用した八村の写真を公開。「日本語で8は『ハチ』と読む」と紹介した。

八村は21日の入団会見では暫定でドラフト指名巡「9」の背番号のユニホームを持って登場。正式な番号について「僕の希望はリクエストしてありますから」と数字は明かさなかった。憧れのマイケル・ジョーダンがつけた「23」も空いていたが、明成高時代につけ、思い入れの強い「8」を希望した可能性もある。

八村は25日から本拠地ワシントンのチーム施設で行われているミニキャンプに参加している。

八村塁(2019年6月20日)

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八村塁、試合形式の練習で得点も コーチ高評価

ウィザーズから指名を受けた八村塁(2019年6月20日撮影)

米プロバスケットボールNBAのドラフト会議で、ウィザーズから日本人初の1巡目指名を受けた八村塁が26日、本拠地ワシントンのチーム施設で行われたミニキャンプの2日目に参加し、このキャンプで初めて行われた5対5の試合形式の練習で得点を決めるなど、鋭い動きを見せた。

試合形式は1セット6分で行われ、ゴール下で味方からのパスを受け得点を奪い、速攻から攻め上がってゴールを決める場面もあった。全体練習後には、育成担当のスタッフとともに黙々とシュートのフォームを確認していた。

7月に入れば若手選手にとってアピールの場となるサマーリーグ(ネバダ州ラスベガス)が始まる。6日のペリカンズ戦は八村にとって初の対外試合となる予定で、同リーグで指揮を執るロバート・パック・コーチは八村について「5対5の練習でも技術は高いし、正しいプレーをしていた。1週間後が楽しみだ」と高い評価を下した。

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八村「コミュニケーションを」ミニキャンプ参加

八村塁(2019年6月20日)

NBAウィザーズからドラフト1巡目全体9位で指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)が、25日(日本時間26日)チームの本拠地であるワシントンでミニキャンプに参加し、約3時間汗を流した。

ウィザーズのロゴマークが入ったウエアを着て練習をこなした。ダンクシュートや鋭いドライブから得点を決め、体を張ってリバウンドを奪う場面も見られ精力的に動いた。

今キャンプは、7月5日から行われるサマーリーグ(ラスベガス)に向けた調整で、若手中心選手20名が参加して3日間行われている。八村は「若い選手やチームとも積極的にコミュニケーションを取っていきたい」と話した。初日から多くの報道陣が集まり、注目度の高さをうかがわせた。

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スタンリー・カップ制覇のブルース、監督と3年契約

NHLの王者を決めるスタンリー・カップ決勝を初制覇したブルースは25日までにブルービー監督代行と正式な監督として3年契約を結んだと発表した。

昨年11月に代行に就任してチームを立て直し、プレーオフで頂点に立った。

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八村の代表参戦配慮をJBAがウィザーズに直談判へ

ウィザーズから指名を受けた八村塁(2019年6月20日撮影)

日本バスケットボール協会(JBA)がウィザーズに直談判だ。同協会の東野智哉技術委員長(48)は25日、8月31日開幕の男子ワールドカップ(W杯)中国大会や代表合宿に、NBAドラフトでウィザーズから1巡目(全体9位)指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)が参戦できるよう、所属先と交渉を進めることを明かした。

NBAの規則では、代表練習の拘束日数は休日やW杯を除く28日間で、最大限の対応をしてもらうようチーム幹部に直談判する。

    ◇    ◇    ◇

JBAは、男子W杯に出場する日本代表の強化試合を8月に4試合行うと発表した。東野技術委員長は、八村の合流時期について「7月下旬から8月上旬になると思う」と話した。日本のW杯初戦となる9月1日から逆算して、NBA規定の拘束日数28日をフルで使いたい考えだ。

ウィザーズのGM代行を務めるトミー・シェパード副社長は、八村のW杯出場や20年東京五輪への活動に理解を示している。だが、今後GM交代の可能性もあり、確実ではない。そこで東野委員長が5日からのサマーリーグ(ラスベガス)を訪れ、直接交渉の席に着くという。「ドラフトから真剣に話をしているが、GMが代わればチーム事情も変わる」と気を抜かずに話し合いを続ける。

日本代表の国内組は、7月20日から合宿を行う。8月の強化試合で、世界ランキング48位の日本は、12日に千葉ポートアリーナで同38位のニュージーランドと対戦。20年東京五輪のテスト大会を兼ね、さいたまスーパーアリーナで行われる3試合は、22日に同5位のアルゼンチン、24日に同22位のドイツ、25日に同51位のチュニジアと顔を合わせる。このほか非公開でも4試合を計画している。八村が予定通り合流すれば、12日のニュージーランド戦がNBA入り後の代表デビュー戦となりそうだ。

日本代表のラマス監督は、代表合宿とW杯に集中するため、サマーリーグ視察は東野委員長に一任するという。「しっかり報告するように言われています」。グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(24)のW杯参戦についても「100パーセントではないが(所属先と)いいコミュニケーションが取れている」と手応えを口にした。東野委員長の交渉が日本のW杯を左右しそうだ。【松熊洋介】

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八村がミニキャンプ参加 26日からワシントンで

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

NBAのドラフト会議でウィザーズから日本人初の1巡目(全体9位)で指名された八村塁が25日(日本時間26日)から3日間、本拠地ワシントンで行われるミニキャンプに参加することが決まった。

ウィザーズが公式ツイッターで発表した。ミニキャンプには、ウィザーズで52試合に出場した19歳のトロイ・ブラウンや、下部Gリーグのキャピタル・シティー・ゴーゴーでプレーした20代の選手ら、八村を含め若手中心の計20人が参加する。チームによると八村はまだ正式な契約を結んでいないが、7月5日からネバダ州ラスベガスで開催され、若手選手がしのぎを削るサマーリーグに向けて調整する。初戦は6日(同7日)にペリカンズと対戦する。

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15-16年史上初の満票MVP/カリーのすごさ

ボールを手にするステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

2度の最優秀選手を獲得しているステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、八村塁(21=ゴンザガ大)について「バスケIQが高い」「彼のスタイルはNBAの試合が向かっている方向性にすごくあっている」と言及。賛辞を惜しまず、今後への期待を込めた。

   ◇   ◇   ◇

◆年俸 17年にウォリアーズと5年総額2億100万ドル(約221億円)の契約を結び、18-19年シーズンはNBA最高年俸の3750万ドル(約41億円)。CMなど副収入を合わせると年収は約90億円とも言われ、フォーブスの19年度世界で最も報酬の高いアスリートランキングでNBA選手で最高の9位に入った。

◆MVP 14-15年シーズンから2季連続で獲得。特に15-16年シーズンはチームを40年ぶりの優勝に導き、得点王、スチール王などタイトルを総なめ。史上初、満票での最優秀選手賞に輝いた。

◆記録 15-16年シーズンに127試合連続3点シュート成功、シーズン402本の3点シュート成功のNBA記録を樹立。16年11月のペリカンズ戦では13本の3点シュートを決め、1試合のリーグ最多を更新(当時)。17-18年シーズンに史上初の6季連続3点シュート成功本数200本以上を達成した。

◆ステフィン・カリー 1988年3月14日、米オハイオ州生まれ。ホーネッツ、ラプターズで活躍した父デル・カリー氏の影響で競技を始める。デビッドソン大から09年ドラフト1巡目、全体7位でウォリアーズに加入。14年からオールスターに6年連続で選出。14-15年シーズンから2季連続で最優秀選手に輝く。NBA優勝3度、準優勝2度。191センチ、86キロ。

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カリーが八村に太鼓判 刻々と近づく夢の真っ向勝負

八村への期待を語るステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

NBAのスーパースターが、ドラフトでウィザーズから日本人初の1巡目指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)の活躍に太鼓判を押した。

2度の最優秀選手を獲得しているステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、都内で行われた高校生向けのイベントに出席。八村について「バスケIQが高い」「彼のスタイルはNBAの試合が向かっている方向性にすごくあっている」と言及。賛辞を惜しまず、今後への期待を込めた。

   ◇   ◇   ◇

その高い期待値は日本だけでは決してないようだ。年収約90億円、米経済誌フォーブスの19年度世界で最も報酬の高いアスリートランキング9位という世界最高峰のポイントガードも、八村への期待を惜しまなかった。

カリー 実際に彼のプレーを見ると、サイズも大きいし、バスケIQが高い。リング周りではソフトなタッチも持っている。彼のスタイルは、NBAの試合が向かっているスタイルにすごく合っている。彼がNBAの選手として戦い始めれば、ゲームスタイルはさらに拡大をしていくだろう。相手にプレッシャーをかけ続けられることができる選手になると思う。

プレーの幅が広い21歳の活躍に太鼓判を押し「今後のプレーを見ることが楽しみ」と話した。191センチとNBA選手の中では、恵まれた体格とは言えないカリー。精密なシュート力が注目されるが、それはシュートを打ちやすい状況を作れる判断能力が下支えする。当然、リップサービスも含まれるだろうが、そのすごみを備えた男から「バスケIQが高い」との評価を受けた意義はありそうだ。

八村は日本人として初となるNBAドラフト1巡目の指名を受けた。カリーは「NBAにとってもエキサイティング。日本を含め世界の選手が集まってNBAで競うのは素晴らしいこと。今後、彼の道を追う人にとっての先駆者になったのも、八村選手が成した偉業。多くの子どもがバスケットボールを手にし、学ぶきっかけにつながるのではないか」と口にした。

ただ八村自身も強調するように、ドラフト指名はスタートライン。NBAで活躍をしてこそ、その価値は高まっていく。イベントの司会者から八村と対戦した時は「お手柔らかにお願いします」と水を向けられたが、カリーは「それはできないな」と苦笑い。世界のスターとの真っ向勝負の瞬間は、刻々と近づいている。【上田悠太】

◆ステフィン・カリー 1988年3月14日、米オハイオ州生まれ。ホーネッツ、ラプターズで活躍した父デル・カリー氏の影響で競技を始める。デビッドソン大から09年ドラフト1巡目、全体9位でウォリアーズに加入。14-15年シーズンから2季連続で最優秀選手獲得。NBA優勝3度、準優勝2度。190センチ、86キロ。

ボールを手にするステフィン・カリー(撮影・上田悠太)
笑顔を見せる左から楽天の三木谷社長、ステフィン・カリー、ドームの安田会長(撮影・上田悠太)

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S・カリーは東京五輪出場に意欲「戻ってきたい」

八村への期待を語るステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

NBAのスーパースターが、ドラフトでウィザーズから日本人初の1巡目指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)の活躍に太鼓判を押した。2度の最優秀選手を獲得しているステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、都内で行われた高校生向けのイベントに出席。

カリーは米国の4連覇が懸かる20年東京オリンピック(五輪)の出場にも意欲を示した。日本の食事や街並みが好きといい「来年のオリンピックのために戻ってきたい」。過去に五輪の出場経験はないが「オリンピックにアメリカチームの一員として参加したい」と強調した。過去にはW杯で2度の金メダルに貢献。ただ米国と日本が1次リーグで対戦する今夏のW杯(中国)の代表には名を連ねていない。

高校生に指導を行うステフィン・カリー(撮影・上田悠太)
笑顔を見せる左から楽天の三木谷社長、ステフィン・カリー、ドームの安田会長(撮影・上田悠太)

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S・カリーが高校生に3P指導「信じ続けること」

高校生に指導を行うステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

NBAのスーパースターが、ドラフトでウィザーズから日本人初の1巡目指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)の活躍に太鼓判を押した。2度の最優秀選手を獲得しているステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、都内で行われた高校生向けのイベントに出席。

カリーが楽天とアンダーアーマーとともに主催するイベントでは、選ばれた高校生約30人に直接指導を行った。3点シュートのタイミングやポジショニングなどを助言。高校時代は高い評価を得られなかった経験も伝え「自分を信じ続けることが大事」と話した。

ボールを手にするステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

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カリー、八村塁の将来性に期待「バスケIQが高い」

笑顔を見せる左から楽天の三木谷社長、ステフィン・カリー、ドームの安田会長(撮影・上田悠太)

NBAのスーパースターが、ウィザーズ入団が決まった八村塁(21=ゴンザガ大)の活躍に太鼓判を押した。

年収90億以上ともいわれる世界最高峰のポイントガードであるステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、都内であった高校生向けのバスケットボールのイベントに出席。NBAドラフトで1巡目9位指名された八村について問われ、「実際に彼のプレーを見ていると、サイズも大きい。バスケIQが高い。リング周りにおいてはソフトタッチ」と話した。さらに「彼のスタイルはNBAの試合が向かっている方向性にすごくあっている。NBAで選手として戦い始めると、彼のゲームスタイルは拡大していくだろう。彼の今後を見ていることを楽しみにしている」。今後の期待を隠さなかった。

ステフィン・カリーが楽天とアンダーアーマーとともに主催する同イベントでは、選ばれた高校生に熱の入った指導をした。実戦形式の中で、ハードワーク、ポジショニングの重要性などを説いた。また「来年オリンピックのために戻ってきたい」と20年東京オリンピック(五輪)の出場意欲も示した。

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張本勲氏、八村ウィザーズ入団に「本人よりも親が」

張本勲氏(2017年2月21日撮影)

張本勲氏(79)が23日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演し、NBAのウィザーズ入団が決まった八村塁(21=ゴンザガ大)について、コメントした。

張本は「本人よりも親がうれしいだろうね。(田臥、渡辺が出てくると)オリンピックは強くなるよ」とコメント。関口から「あっぱれ!は」と聞かれ、「これから見てね」と話した。

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八村塁の代表活動ウィザーズ支援 東京五輪も協力

ウィザーズに指名された八村(AP)

【ワシントン21日(日本時間22日)=桝田朗】NBAのウィザーズ入団が決まった八村塁(21=ゴンザガ大)が、日本代表活動でもチームの全面支援を受ける。日本人史上初のドラフト1巡目指名(全体9位)から一夜明け、チームの本拠地キャピタルワン・アリーナで入団会見を行った。同席したトミー・シェパード副社長はW杯、20年東京オリンピック(五輪)への活動に理解を示し、協力を約束した。

   ◇    ◇   ◇

華やかな入団会見の陰で、日本代表活動への交渉も始まっていた。八村とは別行動でワシントン入りした日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長は、入団会見前に球団のシェパード副社長と会談。W杯(8月31日開幕、中国)前の合宿参加、さらに20年東京五輪への協力を取り付けた。

入団会見に同席したスコット・ブルックス監督と同副社長は、東野委員長にW杯を視察することを伝えたという。八村は次期シーズンの陣容を固めるチームのサマーキャンプにまず参加。7月下旬に帰国した後、日本代表の強化合宿に参加して、そのままW杯に臨む。

サッカーなど海外のチームが、日本代表活動よりチーム事情を優先するケースは多々ある。バスケットも基本、NBAが優先されるが、近年代表活動へ理解を示す流れにあるという。八村はまずチームの開幕ロースター(出場選手登録メンバー15人)に残ることが先決だが、それと同様に日本代表への思い入れも強い。両方に注力することが、さらなる進化につながる。

そんな八村を迎えたワシントンは歓迎ムード一色だった。ウィザーズの本拠地キャピタルワン・アリーナでは、八村の到着時間に合わせて、施設内外に日本語で歓迎の言葉が入った電光掲示板が掲げられた。会場に入る際には、球団スタッフ100人近くが笑顔と歓声で出迎えた。1巡目指名から入団会見までの慌ただしさに「何とも言えない2日間。どれだけ大きなことをしたのか」と歴史的快挙の実感をかみしめた。

会見でウィザーズについて「ジョン・ウォールなどのスーパースターがいて、速い展開のバスケットをやるチーム。その中にボクも入ってやれると思う」とあらためて自信を示した。会見後に、同副社長から渡されたユニホームに9の背番号が入っていたが、こちらは指名順を入れた暫定のもの。「ボクの希望はリクエストしてありますから」と数字は明かさなかった。高校時代につけ、自分の名字から取った「8」への思い入れが強く、あこがれのマイケル・ジョーダンがつけた「23」も空いている。この2つが有力で、近日中に決定する。

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グリズリーズ渡辺雄太、背番号18へ変更に理由3つ

グリズリーズ渡辺雄太

日本人2人目のNBAプレーヤー、メンフィス・グリズリーズの渡辺雄太が22日、ツイッターで背番号変更を報告した。

「番号12→18へと変わります! 去年グリズリーズ行きが決まった時も最初は12ではない別の番号を希望してたんですが、その希望した番号は使えなかったため、大学でも着用してた12にしました! なので12という数字に特別こだわりがあるわけではないので、番号を譲る事にしました!」

「#18の理由は3つ

1、6歳からバスケを始めて18年間かけてNBAへたどり着いた

2、単身渡米したのが18歳の時

3、大学卒業またNBA入りの年が2018年

です!

新たな背番号でまた頑張ります!!」

こう書いた。NBAドラフトで八村塁がワシントン・ウィザーズから1巡目9位指名され、注目度は高まっている。

八村の背番号は未定。

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八村塁ナイキ“ジョーダン”と契約 神様MJとの縁

ウィザーズから指名を受け、公式会見に臨む八村(撮影・桝田朗)

NBAドラフトでワシントン・ウィザーズから1巡目9位指名された、八村塁がナイキ社の「ジョーダン」ブランドと契約を結んだ。21日(日本時間22日)に同ブランドが「ようこそ、ファミリー」と紹介した。

ジョーダンとは、もちろん、あのマイケル・ジョーダン氏のこと。日本でも社会現象となるほどの人気を誇ったナイキ社のエア・ジョーダン・シリーズが同社内の1つのブランドとなり、有名なジャンプマークで、契約は日本人では初めて。サイト上で「エア・ジョーダン12がお気に入りでしたが、今は3が好き」などと思いを語っている。

八村とジョーダン氏。神様とは大きく世代が違うが、2人には縁がある。

中学1年でバスケットを始めた。そして、NBAを目指すきっかけとなったのが、15年4月の「ジョーダン・クラシック」への参加だった。マイケル・ジョーダン氏が始めた高校年代の育成プログラム。今回のドラフト会場となったバークレイズ・センターで、世界選抜に選ばれ、ジョーダン氏と会ったことが、八村をNBAへかりたてた。「ここで、マイケル・ジョーダンに会ったこともすごく大きかった」と振り返る。

そして指名を受けたウィザーズも、かつてジョーダン氏がプレーしたチーム。

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八村塁デビュー戦7月6日、ドラ1とルーキー対決へ

ウィザーズから指名を受け、公式会見に臨む八村(撮影・桝田朗)

NBAドラフトで八村塁を1巡目9位指名したワシントン・ウィザーズが21日(日本時間22日)公式サイトで、八村が参加する見込みのサマーリーグの日程を発表した。

NBAが公式発表したもので、ウィザーズも八村のデビューの可能性に触れている。

八村がお披露目される可能性がある初戦は7月6日で、相手はドラフト1巡目1位で、ザイオン・ウィリアムソンを指名したニューオーリンズ・ペリカンズ戦が組まれた。会場はネバダ州ラスベガス。

いきなり八村対ザイオン・ウィリアムソンという、超大物ルーキー対決が実現する可能性がある。

ウィザーズのサマーリーグ1次リーグの日程は次の通り。

▽7月6日 ウィザーズ-ペリカンズ

▽7月8日 ウィザーズ-ネッツ

▽7月9日 ウィザーズ-クリッパーズ

▽7月11日 ウィザーズ-ホークス

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八村塁が入団会見「どれだけ大きなことをしたのか」

1順目9番目で指名されたため、9番の暫定ユニホームを披露する八村

【ワシントン21日(日本時間22日)=桝田朗】21日のNBAドラフト2019でワシントン・ウィザーズから1順目9番目に指名された八村塁(21)が21日(日本時間22日)、ワシントンのチームの本拠地キャピタルワンアリーナ入団会見を行った。

八村の到着に合わせ、アリーナの外壁や内側の壁に、日本語で歓迎のメッセージが書かれた電光掲示板が登場。八村が、サーモンピンクのトレーナー姿でアリーナの入り口に現れると、大勢の球団スタッフから歓声の出迎えを受けた。

午後1時から、グレーのチェックのスーツに着替えて、スコット・ブルックス監督、トミー・シェパード副社長とともに入団会見に臨んだ。「会場の外の電光掲示板を見て『おおっ』と思った。中に入ったらコーチたちも待っていてくれてうれしかった」と、ワシントン初登場の感想を語った。

1順目指名を受けてから、会見や代理人との打ち合わせ、ニューヨークからワシントンへの移動など、慌ただしく過ごして「携帯を触る時間もないくらい。大量のメッセージもほとんど読めていないし、何とも言えない2日間で、本当にどれだけ大きなことをしたのか」と日本人初のNBA1順目指名の快挙をかみしめていた。

会見後に、シェパード副社長から手渡されたユニホームの背番号は「9」。しかし、これは八村が希望したものではなく、ウィザーズが1順目のい9番目に指名した記念につくったものだそうだ。背番号について八村は「リクエストは出しているので、そのうち決まると思う」と話した。八村が好きな8番か、尊敬するマイケル・ジョーダンの背番号で日本代表でもつけている23番が有力だ。この日のスーツの裏地にも、右側にアフリカ、左側に日の丸や日本を象徴するデザインをほどこし、ネクタイはウィザーズカラーのエンジ。八村らしいこだわりも見せて、プロ第1歩を踏み出した。

ドラフトから一夜明け、ワシントンのウィザーズの本拠地キャピタルワンアリーナでは、日本語での八村歓迎の掲示板も出現
入団会見でスーツの裏生地の右にアフリカ、左に日本をあしらったデザインを披露する八村
1順目指名された八村は、ウィザーズの本拠地キャピタルワンアリーナで、スコット・ブルックス監督、トミー・シェパード副社長とともに入団会見に臨んだ

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イチローさん「日本人は技術が持ち味」八村エール集

ウィザーズから指名を受け、公式会見に臨む八村(撮影・桝田朗)

米プロバスケットボールNBAのドラフトが20日(日本時間21日)に行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)がウィザーズから1巡目、全体9位で指名された。日本人がNBAで1巡目指名を受けるのは、史上初の歴史的快挙。しかも、スーパースター候補生がそろう中で1ケタ台と高評価を受けた。

<各界が祝福>

◆エンゼルス大谷(3月下旬、ゴンザガ大の試合を観戦)「ひときわ大きかったですし、存在感もやっぱり違うのかなと思った。単純にすごいですよね。(自分は)バスケットをやったことがないので、見るのは好きですけど。そういう、素人目にも分かるっていうのは本物じゃないかなと思います」

◆カブス・ダルビッシュ(自身のインスタグラムで祝福。約1週間前にロサンゼルスで食事)「八村塁選手おめでとうございます! まだ21歳、おじさんが21歳の時と比べても人間的にもアスリート的にも天と地の差があります(泣き顔の絵文字)野球のオフシーズン中に試合がやっているそうなので家族みんなで応援にいきます!」

◆日本ハム栗山監督 すごいね。NBAのドラフト1巡目は本当にすごいね。単純にうれしい。久々に心の底からうれしいと思えるニュースでしたね。

◆日本ハム吉田輝 すごいです。自分が高校生の時から(八村は)ニュースとかでも見たことがありました。競技は違いますけど、自分も負けないようにガンガン活躍できるようにしたい。

◆マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさん 頑張ってほしいです。日本人は技術とか、どれくらい正確かが持ち味。うまい人が技術を磨いたとき、磨かれた技術というのはさらに米国人にはないものがあるはずだから、それを見せつけてほしい。

◆鈴木大地スポーツ庁長官 日本が得意とはいえなかったバスケットボールだけに、快挙です。本人はもちろん、その素質を信じ、ここまで育ててきたすべての指導者に敬意を表したい。本場の大学に進学して成功したことで、続く選手の選択肢が広がったことは大きいし、うれしい。

NBAドラフト2019でワシントン・ウィザーズが1順目9位で八村を指名する(撮影・桝田朗)

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八村は7月に日本代表合流 東野技術委員長が調整

W杯日米予想布陣。年俸は1ドル=110円で換算。米国代表の写真はUSA TODAY

NBAドラフトでウィザーズから1巡目、全体9位の指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)が日本代表を率いて123億円軍団に挑む。2月にアジア予選を突破し、21年ぶりに自力でのワールドカップ(W杯=8月31日開幕、中国)出場を決めた日本代表は1次リーグでトルコ、チェコ、米国と対戦する。世界ランキング1位の米国との第3戦では2次リーグ進出をかけた大一番となる可能性がある。

八村の歴史的指名を日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長も喜んだ。「もう、新しい未来が始まる、そんな感じ。9位には本当に驚いた」と笑顔で話した。8月のW杯中国大会は欠かせない存在。NBAの指名を受け、21日にも、ワシントンへ移動しチームにあいさつと八村派遣の日程を調整する。現時点で八村は、チームのサマーキャンプに参加後、7月下旬に帰国し日本代表の強化合宿に合流する予定だ。

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八村の原点に同学年双子力士の存在/とっておきメモ

ウィザーズから指名を受けた八村(右)はチームの帽子をかぶりアダム・シルバー・コミッショナーと記念撮影(USA TODAY/ロイター)

米プロバスケットボールNBAのドラフトが20日(日本時間21日)に行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)がウィザーズから1巡目、全体9位で指名された。日本人がNBAで1巡目指名を受けるのは、史上初の歴史的快挙。しかも、スーパースター候補生がそろう中で1ケタ台と高評価を受けた。

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双子のけんかが、八村を成長させた。富山・奥田中2年で初めてU-14日本代表に選ばれ、そこでのちに角界で活躍する貴ノ富士、貴源治の双子と出会った。その後、2人が所属する茨城・境一中と対戦。試合中にけんかをしながらもコートに入れば息が合い、楽しんでプレーする姿を目の当たりにした。坂本コーチは「ほら、相手を見てみろ。けんかしてるけど、コートに入ったら雰囲気良くなるやん」。

一方で八村はミスに嫌な顔をしたり、負けたことを人のせいにしていた。坂本コーチから「お前の言い方は違う。何様だ」と注意され、その後も厳しい指導を受けた。恩師の教えを守り、高校でも仲間のミスを責めず、声を出してチームを鼓舞するようになった。ゴンザガ大でも決して自分のことを自慢しない。チームのことを最優先にプレーする八村の原点には角界で活躍する2人の存在があった。

貴源治(左)と貴ノ富士(19年5月撮影)

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八村絡んだトレードの可能性ゼロではない/塚本清彦

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

RakutenTV NBAコメンテーターでNBAドラフトを現地視察した元明大ヘッドコーチの塚本清彦氏(58)が八村の今後について占った。

正直9位は予想してなかった。聞いたときは鳥肌が立った。日本の歴史が変わった。203センチと平均的スモールフォワードで現在はインサイドをやっているが、アウトサイドの適応能力もあることで評価を上げた。NBAでは3点シュートの距離が伸びるため、シュート技術の向上が成功へのカギとなるだろう。

ウィザーズは今季地区4位でプレーオフ進出を逃した。1番の要因は、中心選手のウォールがアキレス腱(けん)のけがで後半出場できなかったこと。来季開幕も絶望で、16年から指揮を執るブルックス・ヘッドコーチの手腕が試される。

NBAドラフトは、直前までトレードのための指名権譲渡が行われる。指名順が前日から大きく変わったことも、9位指名に影響したと考えられる。主力のビールは、7月解禁のFA市場で人気があり、移籍の可能性が高い。その余波で今後、八村が絡んだトレードの可能性もゼロではない。ただ、NBAにおけるトレードは、価値ある選手がより良い条件を得るために行われることが多く、悲観するものではない。ポジティブに挑戦することが大事。

年俸約4億円を手にした八村だが、活躍次第では100億円もあれば0円もある。来月に行われるサマーリーグ、8月の代表戦、W杯を含め、10月の開幕に向け厳しい戦いが始まる。

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八村塁、8月W杯NBA125億円軍団に挑み五輪へ

NBAのドラフト会議で日本人初となる1巡目でウィザーズに指名され笑顔でインタビューに答える米ゴンザガ大の八村(AP)

NBAドラフトでウィザーズから1巡目、全体9位の指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)が日本代表を率いて125億円軍団に挑む。2月にアジア予選を突破し、21年ぶりに自力でのW杯(8月31日開幕、中国)出場を決めた日本代表は1次リーグでトルコ、チェコ、米国と対戦する。世界ランキング1位の米国との第3戦では2次リーグ進出をかけた大一番となる可能性がある。世界が注目する試合で八村がその存在をアピールする。

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八村の次なるターゲットは8月のW杯、そして来年の東京五輪だ。NBA選手として初の公式戦。特に2次リーグ進出がかかるかもしれない第3戦の米国戦は現在の実力を測るには格好の相手だ。実力を示せば44年ぶりに出場する東京五輪にも大きな自信になる。

ドラフト後の会見で八村は「日本人としてバスケットをやってきた。日本のバスケットは通用しないと言われていた中、NBA選手が2人(八村、渡辺)になる。世界に通用するんだと見せられるのではないか」と意気込んだ。1巡目指名のプライドを持って、スター選手がそろった米国にひと泡吹かせ、世界中に実力をアピールする。

米国は11日に代表候補20人を発表。ファイナルでも活躍した最高年俸のステフィン・カリー(ウォリアーズ)やレブロン・ジェームズ(レーカーズ)らは外れたが、18年シーズン最優秀選手のジェームズ・ハーデン(ロケッツ)ら強力メンバーが集結した。先発が予想される5人の年俸は合計約123億円にもなる。

そんなエリート軍団に日本も過去最強ともいえる布陣で対抗する。八村だけではない。昨年NBAデビューを果たした渡辺雄太(グリズリーズ)、Bリーグ初の年俸1億円に到達した富樫勇樹(千葉)や、4月に日本国籍を取得したニック・ファジーカス(川崎)、先週、マーベリックスのミニキャンプに参加した馬場雄大(A東京)や比江島慎(栃木)ら国内組にも期待がかかる。日本代表のラマス監督は米国戦について「今まで1度もないトップチームとの対戦。勝てる要素は少ないが、個人の成長あってのチーム。まだチーム力は上がる」と語った。

八村は18年のアジア1次予選の5戦目から4試合に出場。4連敗で崖っぷちだった日本を救い、その後の8連勝での突破に貢献した。ラマス監督はW杯での中心人物として八村を1番手に挙げた。「恐怖心を持たずにチャレンジするのでNBAの選手にも十分通用する。主導権を持ってチームを引っ張って欲しい」と期待を込めた。

ラマス監督はW杯での躍進で来年の東京五輪につなげるつもりだ。「大きな一歩を踏み出せたが、次の大きなステップを踏み、もっと完璧に近いチームを作る」。海外組も含め日本代表は7月下旬に集結。8月に5試合をこなして本番に挑む。【松熊洋介】

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発展途上で指名の八村塁、NBAの歴史変える可能性

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

【ニューヨーク20日(日本時間21日)=桝田朗】米プロバスケットボールNBAのドラフトが行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)がウィザーズから1巡目、全体9位で指名された。日本人がNBAで1巡目指名を受けるのは史上初の歴史的快挙。しかも、スーパースター候補生がそろう中で1ケタ台と高評価を受けた。新人の年俸は指名順に応じて基準額が設定されており、八村は最大約446万ドル(約4億9100万円)を手にするとみられる。

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ドラフトが始まって1時間15分すぎ、ついに運命の時がきた。1巡目の9番目に指名権を持つウィザーズから八村が指名を受けた。4年前、ジョーダン・クラシックの世界選抜としてプレーした、バークレイズ・センターで「影響を受けた」というマイケル・ジョーダン氏が最後にプレーし、共同オーナーも務めていたチームからの指名。チームキャップをかぶった八村に最高の笑顔がはじけた。

「本当に夢みたいでした。すごい感覚に入って。家族が周りにいたけど、やっぱりすごい感覚になりました」と感激した。NBA予備軍といわれる全米大学体育協会(NCAA)の精鋭が集まるドラフト。スーパースター候補の中で、日本人が1巡目、全体9位指名という奇跡を起こした。

ミニバスケットが盛んな日本では遅い、中学1年から競技を始めた。富山・奥田中の坂本穣治コーチから最初に言われたのは「お前はNBAに行くんだ」。野球、陸上と何をやっても続かない八村を本気にさせるためだった。ジョーダン氏の名前も出した。八村の目の色が変わった。

ゴンザガ大に進学後、バスケットと英語の習得に人一倍の努力を重ねた。大学の講義の前にウエートトレーニングをこなし、講義と練習の合間に専属の英会話講師のレッスン。バスケットの練習では、終了の笛が鳴ったあとに、1人黙々と3点シュートを打ち続けた。1年時に先輩から「お前の身体能力は米国人以上」と言われた才能が、大学3年間でNBAチームを振り向かせるほどに伸びた。

ベナン人と日本人の間に生まれ、幼少のころはいじめにも遭った。それでも日本への思いは強い。えんじ色のスーツの左襟には、日の丸のピンバッジを着けてドラフトに臨んだ。「やっぱりボクは日本人としてこういう大きな舞台に立てる。NBAのドラフトは世界でも見られているので、その中でボクの日本の国をしっかり見せないといけないなと思いました」。

毎年ドラフトで選ばれるのは、ほぼ完成されピークを迎えた選手が多い。しかし、八村はNBAでは珍しく発展途上の段階で選ばれた。「ウィザーズはボクの中に伸びしろがあると思って取ってくれた」と、チームに入っても進化する自信がある。日本の歴史を変えた男は、新たなタイプの選手としてNBAの歴史も変えるかもしれない。

▼NBA新人年俸 ドラフト指名された選手の年俸は4年目まで基準額が定められている。ドラフト1巡目全体1位が最も高く、同2位、同3位と順に差がつけられ、基準額の80~120%の間で球団と契約できる。契約は2年目までが保証されている。1巡目9位でウィザーズから指名を受けた八村は約372万ドル(約4億900万円)を基準額に、交渉次第では最大約446万ドル(約4億9100万円)を手にすることになる。2年目の基準額は約391万ドル(約4億3000万円)、最大約469万ドル(約5億1600万円)。契約解除されなければ、4年総額20億円を超える。

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八村育てた明成・佐藤久夫コーチ「日本の大将に」

八村への思いを明かす明成・佐藤コーチ(撮影・鎌田直秀)

高校バスケットボール界の強豪・明成(宮城)佐藤久夫コーチ(69)が、教え子の米ゴンザガ大・八村塁(21)のNBAドラフト1巡目指名を喜んだ。21日、仙台市内の同校で心境を明かし、来年の東京五輪で日本代表のエースとなることも期待。精神的に弱かった入学当時、高校選手権3連覇、渡米後のさらなる成長などを懐かしむだけでなく、「八村塁2世」育成にも気持ちを高めた。

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佐藤コーチは、八村と3年間過ごした体育館で、幸せをかみしめた。予想以上に評価された9番目指名の吉報に「年をとって涙もろくなって、泣いてしまった。塁くんは明成の9回生なので、9と9でちょうど良いんじゃない」と笑顔も見せた。ドラフト直後には八村から電話がかかってきて、約5分間談笑。「先生に感謝しています」(八村)「何も出来なかったから、そんなこと言うな」を繰り返す押し問答もあった。「『フライト時間が長くてたばこが吸えないのも我慢して米国に来てほしい』とも言ってくれました」。NBAでの勇姿も心待ちにした。

言葉でも成長を促してきた。入学当初は目を合わせて会話できないほど内気で、優しすぎる性格が、プレーではマイナス要素だった。「最初は『ハングリーになれ』でしたね」。人をかき分けてでも前に出る強い気持ちの形成が礎になった。1年冬には「『ハーフの大将になれ』とね。前向きになりました」。ベナン人の父からは強い体を受け継ぎ、日本人の母からは優しさ。「常にファミリー感覚。チームの兄貴」。シュートを外し続けて試合中に涙する仲間を抱きしめ、リバウンドを全部拾う決意を伝え、自信を回復させたこともあった。

『実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな』の言葉も伝え続けた。ゴンザガ大の今季最終戦を観戦し、現地で久しぶりの再会。「感謝の気持ちも忘れていない。体だけでなく人間的にも大きくなったなあと感じましたね。次は日本の大将になってほしい。東京五輪では日本代表のエースで活躍」。期待は高まるばかりだ。

“八村2世”育成が次の目標でもある。突然「彼に負けないくらいの選手」と報道陣に逸材を紹介。高2だった八村に全国総体で握手を求めたこともある山崎一渉(いぶ)。父はギニア人で197センチ、87キロの大型1年生だ。「塁くんみたいな選手をもう1度育てられたらコーチとして少し本物に近づけるかな」。教え子の快挙に、恩師も大きな活力を得た。【鎌田直秀】

「八村塁2世」として1年生の山崎(左)を紹介する明成・佐藤コーチ(撮影・鎌田直秀)

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