日刊スポーツ

阪神大山に初アーチの気配 開幕63打席0発も「心配してない」井上ヘッド

大山(左)を指導する井上ヘッドコーチ

阪神の4番大山悠輔内野手(26)井上ヘッドコーチが、初アーチの気配を感じている。「いい角度の当たりが続いているけど、なかなか入らないね。俺は心配していない。1本出れば、コンコンコーン! と行くんじゃないの?」。ここ一番での適時打も出始め、チーム2位の9打点。開幕から自己最長の63打席ノーアーチも心配無用とした。大山が打点を挙げると、引き分けを挟んで昨季から15連勝中。広島森下も昨季、打率3割3分3厘、2本塁打、3打点と打ち込んでおり、期待が高まる。

阪神大山の初アーチに期待だ

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【広島】2年連続黒星発進も新井監督「“今年は違うな”と思ってもらえたんじゃ」東克樹から3点

DeNA対広島 3回表、追加点を挙げ、笑顔を見せる新井監督(撮影・たえ見朱実)

<広島3-4DeNA>◇29日◇マツダスタジアム

広島新井貴浩監督の就任から2年連続で開幕黒星発進となった。

同点の8回にセットアッパー島内が1死満塁から決勝犠飛を許した。接戦を勝ちきれなかったものの、昨季6戦4敗と苦戦したDeNA東から10安打3得点。「開幕戦で緊張もあったと思うんですけど、みんなよくスイングできていたと思います。(東に)“今年は違うな”と思ってもらえたんじゃないかな」と打線の内容を評価した。

DeNA対広島 3回表広島1死一、二塁、中前に安打を放つ小園(撮影・たえ見朱実)
DeNA対広島 広島先発の九里(撮影・たえ見朱実)

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【オリックス】3年ぶり黒星発進 50年ぶり和製スタメン不発も「143分の1としか」中嶋監督

オリックス対ソフトバンク ベンチで円陣組むオリックスナイン(撮影・加藤哉)

<オリックス1-3ソフトバンク>◇29日◇京セラドーム大阪

中嶋オリックスは3年ぶりの黒星スタートとなった。

踏ん張っていた先発宮城大弥投手が7回に勝ち越され、打線は反攻に転じられず。ソフトバンク有原から7安打も1得点に終わった。中嶋聡監督は「まだ1試合しか終わってないですけど。負けたらいつも思うけど、開幕って143分の1としか思わない。勝っていたら違うことを言ってましたけど」と、長いシーズンの1試合にすぎないと強調した。

昨季は143試合で135通りのオーダーを組んだ。そんな指揮官らしさが今季のオーダーにも表現された。1番にFA加入の西川、7番には4年ぶり開幕スタメンとなるT-岡田など日本人選手が並んだ。外国人不在の開幕スタメンは、球団では阪急時代の74年以来50年ぶりだった。

1点を先制された1回、5番に抜てきの宗が左翼線への適時二塁打。だが同点どまり。中嶋監督は「追い越せなかったというのがすべてでしょうし」と悔やんだ。観衆は3万6197人と京セラドーム大阪での開幕戦では最多。大声援は、敗戦にため息へと変わった。「まだ1試合しか終わってないです」。指揮官は再び言って会見を終えた。球団46年ぶりのリーグ4連覇を目指す戦いは始まったばかりだ。【大池和幸】

オリックス対ソフトバンク オリックス先発の宮城(撮影・前岡正明)

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【データ】阪神、開幕完封負けの年は過去3シーズン連続で最下位 26年ぶり6度目、すべてV逸

巨人対阪神 ベンチで浮かない表情の阪神岡田監督(撮影・鈴木みどり)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

阪神の開幕戦黒星は22年ヤクルト戦8-10以来。完封負けは吉田義男監督時代の98年横浜戦以来26年ぶり6度目(いずれも2リーグ分立後)。

なお阪神が完封負け発進の年は88、96年、98年と3シーズン続けて最下位に終わっている。過去5度の年にリーグ優勝はないが、今季はどうなるか。

巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、2点本塁打を放ちダイヤモンドを回る梶谷(手前)を見つめる岡田監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 選手交代を告げる岡田監督(撮影・上田博志)
巨人対阪神 5回裏巨人1死三塁、遊撃手木浪の野選で三塁走者吉川が生還した場面で、リクエストを行使する岡田監督(中央)(撮影・鈴木みどり)

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【阪神】近本光司2シーズンぶり開幕戦安打、戸郷から右前打放つも「1勝しないと楽にならない」

巨人対阪神 3回表阪神1死、近本は右前打を放つ(撮影・上田博志)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

阪神の近本光司外野手(29)が2シーズンぶりに開幕戦で安打を放った。3回の第2打席で戸郷から右前打。

「今日は開幕戦の緊張もある中で、ヒットどうこうじゃなくて自分がどうしたいかに意識を持っていた。そういう面ではよかったかなと思います」と冷静に振り返った。

チームの黒星発進には「1勝しないと楽にならないので」と受け止め、2戦目も快音を響かせてみせる。

巨人対阪神 3回表阪神1死一塁、セーフティーバントを決める中野(撮影・上田博志)
巨人対阪神 3回表阪神無死、右前打を放つ近本。投手戸郷(撮影・河田真司)

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【データ】西武、12球団単独最多5度目の開幕1-0勝利 開幕投手が2桁奪三振は3人目

楽天対西武 開幕戦で勝利した西武今井は声援に応える(撮影・山崎安昭)

<楽天0-1西武>◇29日◇楽天モバイルパーク

西武は今井達也投手、甲斐野央投手、アブレイユ投手のリレーで1-0勝利。開幕戦の1-0勝利は15年西武以来22度目。西武では67、88、99、15年に次いで5度目で、回数では阪神の4度を上回って単独最多。

また、今井は11奪三振。西武の開幕投手が2桁奪三振は、02、03、05年の3度記録した松坂、10年涌井に次いで14年ぶり3人目(5度目)。

楽天対西武 1回裏楽天2死、今井は小郷を三振に仕留めて雄たけびを上げる(撮影・山崎安昭)
楽天対西武 開幕戦で勝利した西武今井は声援に応える(撮影・山崎安昭)
楽天対西武 開幕戦で勝利した西武今井はポーズを決(撮影・山崎安昭)=2024年3月29日
楽天対西武 力投する西武先発の今井(撮影・山崎安昭)
楽天対西武 力投する西武先発の今井(撮影・山崎安昭)

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【阪神】中野拓夢が完全復活の2安打「チームが勝たないと…」バント安打は“アドリブ”利かせた

巨人対阪神 3回表阪神1死一塁、セーフティーバントを決める中野(撮影・上田博志)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

阪神中野拓夢内野手が開幕戦で完全復活を印象づけた。

2年ぶりの開幕戦安打を含む2安打。オープン戦は34打席連続無安打など苦しむ期間もあったが、ラスト2戦はともにマルチ安打で復調気配を見せていた。昨季の最多安打男がきっちりとオープニングゲームに間に合わせてきた。開幕黒星発進に、選手会長は「結局はチームが勝たないといけない。個人の状態がどうというよりは勝利が一番だと思う。そこを考えながらやりたい」と前を向いた。

初回に巨人戸郷から右前打。これが今季のチーム初安打となった。さらに3回1死一塁では三塁側へセーフティーバント。捕手大城が捕球するも一塁へ駆け抜け内野安打とした。ベンチからのサインとは「ちょっと違う形だった」と“アドリブ”を利かせてチャンスを拡大。「うまく決まったので良かったと思います」とうなずいた。

巨人対阪神 3回表阪神1死一塁、三塁線に内野安打を放つ中野。投手戸郷(撮影・河田真司)
巨人対阪神 1回表阪神1死、右前打を放つ中野。投手戸郷(撮影・河田真司)

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【阪神】坂本誠志郎初の開幕スタメンマスク「始まったな」青柳晃洋5回3失点「防げたところも」

巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、ボークを取られた青柳は坂本(右)と話をする(撮影・上田博志)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

阪神の坂本誠志郎捕手(30)は初の開幕スタメンマスクを終え「始まったなと思いました」とほっとした様子を見せた。

青柳が5回にボークも絡んで失点した点には「一連の動きで入らないといけないところだった」と分析。

「ボールはよかった。防ぐことができたところもあるので、また明日、あさってと勝てるようにやっていきたい」と切り替えた。

巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、打者戸郷のとき、ボークをとられる青柳(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、打者戸郷の時、ボークで二塁走者吉川の三進を許し、ぼうぜんとする青柳(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 3回裏巨人2死満塁、打者梶谷を迎える前、青柳(中央)のもとに集まるナイン(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、打者戸郷の時、ボークで二塁走者吉川の三進を許し、ぼうぜんとする青柳(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、打者戸郷のとき、ボークをとられる青柳(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、打者戸郷の時、ボークをとられ、ぼうぜんとする青柳(撮影・鈴木みどり)

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【ソフトバンク】緒方理貢7回に代走でプロ初出場「結果はついてきませんでしたが」

オリックス対ソフトバンク 9回表ソフトバンク無死、緒方は遊ゴロに終わる。投手は山田(撮影・加藤哉)

<オリックス1-3ソフトバンク>◇29日◇京セラドーム大阪

ソフトバンク緒方理貢外野手が、7回に代走でプロ初出場。初打席は遊ゴロだった。

「結果はついてきませんでしたが、明日からの試合では、チームの勝ちにつながる働きができるように頑張っていきたいと思います」。

オリックス対ソフトバンク 9回表ソフトバンク無死、バットをへし折られ遊ゴロに倒れる緒方(撮影・藤尾明華)

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【データ】DeNA度会隆輝、球団64年ぶりルーキー開幕弾 親子で本塁打マークしたのは8組目

DeNA対広島 3回裏DeNA1死一、二塁、右中間に3点本塁打を放つ度会(撮影・河野匠)

<広島3-4DeNA>◇29日◇マツダスタジアム

DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)がプロ1号。

開幕戦で本塁打を放った新人は14年西浦(ヤクルト)以来14人目。DeNAでは大洋時代の60年黒木基に次いで64年ぶり2人目になる。度会の父博文はヤクルトで通算9本塁打を記録し、98年と07年の開幕戦で先発出場。親子で本塁打をマークしたのは8組目となり、親子で開幕戦に先発出場はキーオ(マーティ・マット)長嶋(茂雄・一茂)黒田(一博・博樹)ライアル(マーク・ラスティ)横田(真之・慎太郎)に次いで6組目。

DeNA対広島 3回裏DeNA1死一、二塁、プロ初本塁打を放ち喜ぶ度会(撮影・たえ見朱実)
DeNA対広島 3回裏DeNA1死一、二塁、プロ初本塁打を放ち京田(左)と抱き合って喜ぶ度会(撮影・たえ見朱実)
大洋の黒木基康(1966年撮影)
左翼へ先制1号本塁打を放ち、つば九郎に祝福される度会博文

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【阪神】漆原大晟が移籍初登板 1安打無失点「ずっとブルペン待機よりは1戦目に」とホッ

巨人対阪神 阪神3番手の漆原(撮影・上田博志)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

阪神漆原大晟投手(27)が移籍初登板を無失点で飾った。

7回に3番手で登板。1死から門脇に中前打を許したが、続く梶谷を三ゴロ併殺に打ち取った。現役ドラフトでオリックスから加入した右腕は「移籍してきて初登板でゼロで抑えられたのはプラス。開幕戦は毎年緊張するもの。まずは先頭をと思っていた。ずっとブルペンで待機するよりは1戦目に投げられて良かったです」とホッとした表情だった。

巨人対阪神 7回裏から3番手で登板した阪神漆原(撮影・鈴木みどり)

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【巨人】「アレではなく“アベ”で」「信号無視しない暴走族を」初勝利まで、阿部語録で振り返る

巨人対阪神 5回裏巨人無死、二塁打を放った吉川に拍手を送る阿部監督(撮影・上田博志)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

巨人阿部慎之助新監督(44)が初白星を挙げた。“伝統の開幕戦”で快勝した。

【阿部語録】

◆23年10月6日監督交代会見で「本年度アレで盛り上がっています。来年度はアレではなく“アベ”でいきたいと思います」(阪神優勝を意味するアレを強く意識した)

◆同10月26日ドラフト会議で「壇上に上がった時、下からズァーッとくる緊張感がありました」(日本ハム新庄監督と一騎打ちのクジを制して西舘の交渉権を獲得)

◆同10月27日ドラ1西舘の指名あいさつで母校中大を訪れ「先ほど100メートルくらい(キャンパス内を歩いて)一瞬だけ学生時代に戻らさせてもらって、やっぱり僕には似合ってないなと」(中大多摩キャンパスを“凱旋(がいせん)訪問”した)

◆同11月6日阪神の日本一決定に「強かったですね。こちらはチャレンジャー。チャレンジしてトライしていきますよ。日本一のタイガースに」(挑戦者としての立場を明確にした)

◆同11月8日開幕カードが本拠地での阪神戦に決まり「地の利を生かしてと、よく言うけど(スタンドを)黄色じゃなくてオレンジで染めてもらって。事業部の方が頑張ってくれるんじゃないかなと思います」(球団職員を含むチーム一丸を呼びかけた)

◆同11月10日秋季キャンプで投手陣に「困ったらど真ん中投げろと言った。そういう気持ちも大事だよと」(恐れずに度胸を持って投げることの重要性を説いた)

◆同11月23日ファンフェスタでサプライズで登場したミスターに「お忙しい中、長嶋終身名誉監督が来ていただき、あの言葉をいただきたい」(“勝つ、勝つ、勝~つ!”をリクエストして盛り上げた)

◆同12月14日日刊スポーツのインタビューで「もう1回、打率3割に挑戦してほしい。十分に狙えると思うし、勇人の打率がチームの成績に直結する」(愛弟子の坂本を思ってのひと言)

◆同12月16日日刊スポーツのインタビューで「長さんは『どうサボるか』という部分は天才だった。それがダメだとは思わない。結果を出せばいい。プロですからね」(愛弟子の長野に「まだまだこれから」のメッセージを添えた)

◆1月16日12球団監督会議で「全力疾走でピッチャー交代の時はマウンド行こうかなと思っています。肉離れしないように走りたいと思います」(試合進行のスピードアップに一役!?)

◆1月19日スタッフ会議で「物々しい雰囲気の中で行われるミーティングですので、みんなカミカミで、僕もかんじゃった。すごく実りのあったミーティングだった」(緊張感が漂う中でチーム方針を再確認した)

◆1月31日宮崎神宮を参拝し「神様にお願いし過ぎると怒っちゃうんで、感謝の念だけは持って無になっていました」(キャンプインを翌日に控えた必勝祈願では感謝することに重きを置いた)

◆2月1日春季キャンプ練習前の円陣で「絶対に優勝できる。周りでつべこべ言うやつを黙らすぞ。やってやろうじゃないか」(気迫の訓示)

春季キャンプ初日を終え「大谷くんがね『野球しようぜ』って。そうだよ、やりたいなと思ってますね」(長いオフを経て球春到来を待ちわびた)

◆2月3日節分の豆まきイベントに参加し「それを、言わせたかったんでしょ? 鬼退治からの虎退治だな(笑い)」(阪神を意識したサービスコメント)

◆2月12日2、3軍合同紅白戦で活躍した育成ティマに「ホームラン打ったらと約束してしたので『今日はみそラーメンのグランデを食べてこい』と言ってお小遣いをあげました」(“特別監督賞”として3000円をプレゼントした)

◆2月22日阪神とのオープン戦開幕戦を前に「信号無視をしない暴走族をつくっていこうかなと。ブンブンうるさいけど、ちゃんと信号守っている。そういう暴走族をね」(積極的な走塁改革を打ち出した)

◆2月23日阪神とのオープン戦で1安打の秋広に「1本打って満足しちゃったのか。ああいうのは野球知らないんじゃないかと思います」(失点直後の攻撃での打席で初球を簡単に打ち上げたことを叱る)

グリフィンが開幕最後の試合で好投し「精神的に楽になる言葉をかけただけなんですけど。打たれちゃえって。それだけです」

◆2月25日ヤクルトとのオープン戦に登板した西舘に「フォークを投げたら地球の裏側の人がびっくりしちゃう。ブラジルの人がびっくりしちゃう感じだけどね(笑い)」(ホームベース手前でワンバウンドした光景に思わず苦笑い)

最後の打者として見逃し三振に倒れた秋広に「何か変なお告げがきてたんでしょうね。最後の打者は…。そう思います」(ほぼど真ん中の直球の見逃しを叱る)

◆2月27日日本ハムとのオープン戦で死球を与えた泉と田中千に「(カウント)3-2からデッドボールが2つもあった。レベル低いなと思って。3-2でど真ん中に投げろと言ってるのにデッドボールというね」(2死球を理路整然と説明した)

◆3月10日阪神とのオープン戦でオコエが見せた好守に「あれ、最高でーす! だよね」

◆3月14日ソフトバンクとのオープン戦でここまで打率5分6厘のオドーアに「時差ぼけじゃない!?」(助っ人の状態が上がらず、ぼやくしかなかった)

巨人対阪神 試合前練習で握手を交わす巨人阿部監督と西舘(左)(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 開始前、巨人阿部監督(左)と握手を交わす中畑氏(撮影・河田真司)
巨人対阪神 開始前、オープニングセレモニーでグラウンドに向かう巨人阿部監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 試合前、練習を見守る巨人阿部監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 6回裏を終え、選手交代を告げる阿部監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、2点本塁打で生還する梶谷(左)と佐々木(右)を迎える阿部慎之助監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、梶谷(手前)が2点本塁打を放ち、打球の行方を見つめる阿部監督(右)(撮影・河田真司)

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【データ】巨人ドラ3佐々木俊輔、球団86年ぶり2人目の新人V打点 内野ゴロが決勝点に

巨人対阪神 3回裏巨人2死二塁、佐々木は内野安打を放つ(撮影・上田博志)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

巨人ドラフト3位ルーキー佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)の内野ゴロが決勝点。

開幕戦でV打点を記録した新人は22年末包(広島)以来で、巨人では1リーグ時代の38年春の三田以来86年ぶり2人目。三田は先制の押し出し四球がV打点だった。また、巨人は同じ新人の西舘と泉口も出場。開幕戦に巨人の新人が3人出場は38年秋の千葉、川上、吉原以来。

▽巨人佐々木(5回1死三塁で遊ゴロの間に三走が生還し先制。プロ初打点)「(吉川)尚輝さんがいい走塁をしてくれて打点につながりました。尚輝さんに感謝です」

巨人対阪神 5回裏巨人1死三塁、遊撃手木浪のフィルダースチョイスで先制する佐々木。投手青柳(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人1死三塁、佐々木の打球を遊撃手木浪がフィルダースチョイスし、生還する吉川(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人1死三塁、木浪は佐々木のゴロを本塁へ送球するも吉川の生還を許す(撮影・上田博志)
巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、2点本塁打で生還する梶谷(左)と佐々木(右)を迎える阿部慎之助監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 3回裏巨人2死二塁、佐々木は内野安打を放つ(撮影・上田博志)
巨人対阪神 3回裏巨人2死二塁、佐々木は内野安打を放つ(撮影・上田博志)
巨人対阪神 5回裏巨人1死三塁、遊撃手木浪のフィルダースチョイスで先制する佐々木。投手青柳(撮影・河田真司)

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中本牧、千葉市、武蔵府中、世田谷西などが8強進出 リトルシニア全国大会

中本牧3回裏1死二、三塁、大河原は勝ち越し中前打を放った (撮影・久我悟)

<JA共済杯第30回日本リトルシニア全国選抜野球大会>◇29日◇大阪シティ信用金庫スタジアム◇3回戦

雨の影響で各球場で試合開始が2~3時間遅れる中、中本牧、千葉市、世田谷西などが8強に進出した。

中本牧は海老名に先制点、勝ち越し点を奪われる苦しい展開。3回裏、河内景虎の右犠飛で同点とした1死二、三塁。2年生でこの大会初先発の大河内遼人が中前にはじき返し2点を勝ち越し。榎本陸のタイムリーで3点差とした。5回にも小林鉄三郎の犠飛で1点を追加して逃げ切った。

村上林吉監督は「大河原のタイムリーが大きかったね」と抜てき起用に応える活躍を喜んだ。大河内は「緊張したし、いい投手ですから、芯に当てることだけ考えました」。幼いころから野球を教えてくれる父親は中本牧のOBで東芝野球部監督の正人氏(40)で、大会前にもスイングチェックを受けた。「外回りにならないよう注意されました。それを気を付けてにセンターへ返せました。LINEで報告します」とうれしそうだった。

敗れたものの、海老名は序盤から押し気味に試合を進めた。1回表2死から山崎恋太郎との連打で先制点を挙げた4番・堤琉生は2番手で登板もした。「中本牧には春の関東大会でも対戦の可能性があるので、勝って優勝したい」とリベンジを誓った。

千葉市と浦和は1-1のまま延長戦となり、1死満塁からのタイブレークに。千葉市は高田樹の二塁打などで6点を奪うと、浦和も敵失絡めて6点を返し9回にもつれこんだ。千葉市は2死満塁から中澤佳大主将が左中間二塁打を放ち3得点。浦和も守屋建汰の長打で2点を返したが、一塁走者が本塁で憤死。さらに2死三塁から初球に本盗を仕掛けたが、失敗に終わり10-9でゲームセット。

千葉市の中澤主将は「チャンスに打てるよう、シート打撃などで練習してきた。おとなしかったチームが気持ちが入るようになってきた。優勝します」と劇的勝利に胸を張った。この試合で2度本盗を仕掛けた浦和の品田聡一監督は「接戦でしのぎを削る、スポーツ本来の楽しい試合ができました」と勇気を持って本塁を狙った選手の失敗を責めなかった。

武蔵府中と五條は4回から照明に点灯。バスの中で昼寝するなど、待ち時間をリラックスにつとめた武蔵府中は1回表1死一、二塁から松下寛大朗主将が右前にしぶとくはじき返して先制。福冨惺大も続き2点を先制して主導権を握った。6-0の快勝に小川紀輝監督は「他の選手とのつながりを大事にするように伝えています。気持ちが入りすぎる選手たちですが、しっかり周囲が見えているようです」と手応え感じている。松下主将は「自分たちのやりたい野球ができて、結果がついてきたのはうれしい。ベスト8は通過点です」と喜んだ。

▼3回戦

東北楽天 5-2 知多東浦

豊田 5-3 瑞穂

中本牧 6ー2 海老名

北摂 10ー3 草津

豊田 6ー1 静岡裾野

千葉市 10ー9 浦和

世田谷西 11-0蒲郡幸田

大阪福島 8-0 青森山田

武蔵府中 6-0 五條

海老名1回表2死二塁、堤の左前打で生還した山崎(背番号2)をナインが出迎え (撮影・久我悟)
10-9のタイブレーク9回裏、浦和の守屋(左端)は本盗を仕掛けたが千葉市の捕手・立元(中央)が阻んだ(撮影・久我悟)
武蔵府中の松下主将は巨体を弾ませながらホームイン(撮影・久我悟)

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【データ】中日中田翔、史上2人目の3球団で開幕戦本塁打 2球団4番では落合以来30年ぶり

ヤクルト対中日 5回表中日2死、左越え勝ち越しソロ本塁打を放つ中田。投手サイスニード(撮影・宮地輝)

<ヤクルト7-4中日>◇29日◇神宮

中日4番の中田翔内野手が移籍後初本塁打。

中田の開幕戦本塁打は日本ハム時代の19年、巨人時代の23年に次いで3本目。3球団で開幕戦アーチは、54、63年大毎(54年は毎日)67年阪神、68、69年広島で打った山内に次いで史上2人目だ。

また、中田は日本ハム時代にも4番で記録。2球団の4番で開幕戦本塁打は今年の山川(ソフトバンク、19年に西武でも記録)も含めて8、9人目。日本人選手では86年にロッテ、94年に巨人で打った落合以来30年ぶり。

ヤクルト対中日 5回表中日2死、左越え本塁打を放ち打球を見上げる中田(撮影・横山健太)
ヤクルト対中日 5回表中日2死、左越え勝ち越しソロ本塁打を放つ中田(撮影・宮地輝)

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【データ】巨人阿部慎之助監督、新人監督としては球団史上初の開幕阪神戦勝利

巨人対阪神 初勝利し、ウイニングボールを手に記念撮影する巨人阿部監督(撮影・鈴木みどり)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

巨人阿部慎之助新監督が白星発進。

開幕戦を白星で飾った巨人の新人監督は16年高橋監督以来5人目で、完封勝ちは50年水原監督以来、74年ぶり3人目。これまで開幕戦の相手が阪神だった巨人の新人監督は43年中島、02年原、04年堀内と敗れており、勝ったのは阿部監督が初めて。

巨人対阪神 開幕戦で監督初勝利し、記念ボードを手にする阿部監督(中央)。左は長野(撮影・河田真司)
巨人対阪神 1イニングを無失点に抑えた西舘は阿部監督とグータッチをする(撮影・上田博志)
巨人対阪神 5回裏巨人無死、二塁打を放った吉川に拍手を送る阿部監督(撮影・上田博志)
巨人対阪神 阪神に勝利し、喜ぶ巨人阿部監督(中央)(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 開始前、巨人阿部監督(左)と握手を交わす中畑氏(撮影・河田真司)

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【DeNA】東克樹、粘って7回3失点「苦しい投球が続きましたが、粘れたことはよかった」

DeNA対広島 7回表広島2死、坂倉を中飛に仕留めガッツポーズを決めるDeNAの先発東(撮影・たえ見朱実)

<広島3-4DeNA>◇29日◇マツダスタジアム

2年ぶり2度目の開幕投手を務めたDeNA東克樹投手が、粘りの投球で大役を全うした。

3回には1死から5連打を浴びるなど、高めに浮いた球を捉えられて3点を先制された。それでも4回以降は走者を出しながらも7回10安打3失点、8奪三振で踏ん張った。「苦しい投球が続きましたが、粘れたことはよかった。次回までに自分のスタイルや初球の入り方を考えて取り組みたい」と微調整する。

DeNA対広島 5回表、無失点にグラブをたたくDeNAの先発東(撮影・たえ見朱実)
DeNA対広島 7回表広島無死、小園(後方)を空振り三振に仕留めガッツポーズを見せる東(撮影・河野匠)

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【阪神】青柳晃洋の痛恨ボークは「体全体ですね。投球動作の中断という判断」笠原球審が説明

巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、ボークを取られた青柳はマウンドで呆然とする(撮影・上田博志)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

開幕戦黒星を喫した阪神は、5回に青柳晃洋投手(30)が犯したボークが痛かった。

0-0の5回無死二塁。巨人戸郷に初球を投じる前に、球審がボークを宣告。一瞬、投球動作に移るようなモーションをしながら、すぐに止めていた。

走者は三塁に進み、1死後、佐々木の遊撃へのゴロで先制点を奪われた。

試合後、笠原球審は「(動いたのは)体全体ですね。投球動作の中断という判断です」と説明した。

巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、打者戸郷のとき、ボークをとられる青柳(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、ボークを取られた青柳は坂本(右)と話をする(撮影・上田博志)
巨人対阪神 阪神先発の青柳(撮影・上田博志)
巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、青柳は梶谷に2点本塁打を浴びる(撮影・上田博志)
巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、梶谷に右越え2点本塁打を浴びる青柳(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 5回3失点で降板した青柳は首をかしげながらベンチから引き揚げる(撮影・上田博志)

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【日本ハム】5年ぶり開幕白星で1309日ぶり「貯金1」新庄監督も初の貯金生活、3年目好発進

ロッテ対日本ハム 選手交代を告げる新庄監督(撮影・黒川智章)

<ロッテ1-4日本ハム>◇29日◇ZOZOマリン

日本ハムが5年ぶりに開幕戦に勝利し、20年8月28日以来1309日ぶりの貯金1となった。就任3年目の新庄剛志監督(52)にとっても初めての開幕戦勝利、そして貯金生活となった。

開幕戦から理想的な試合運びで昨季2位のロッテを圧倒した。

3回に7番水野が三塁打でチャンスメークし、初の開幕スタメンの8番奈良間が四球でつないで、こちらも初の開幕マスクとなった9番田宮が中前適時打を放って先制。さらに無死満塁からスティーブンソンの併殺打の間に2点目も奪った。

5回は8番奈良間が中前打で出塁し、9番田宮が犠打を決めて1死二塁から1番松本剛が適時三塁打で追加点。6回には新外国人のレイエスが来日初本塁打となる1号ソロを放った。

初の開幕投手を務めた伊藤大海投手(26)が6回4安打無失点、9奪三振の快投。開幕前日の28日に選手会長の松本剛から「4点取る」と声をかけられていたが、その宣言通りの援護を受けて期待に応えた。7回からは継投でリードを守りきって快勝。伊藤は、球団では15年大谷翔平以来の開幕先発白星となった。

ロッテ対日本ハム 6回表日本ハム2死、左越え本塁打を放ち「バズーカポーズ」のレイエス(撮影・黒川智章)
ロッテ対日本ハム 5回表日本ハム1死二塁、松本の中越え適時三塁打で生還した奈良間(中央)を笑顔で迎える新庄監督(右)(撮影・足立雅史)
ロッテ対日本ハム 4回表日本ハム1死二塁、松本は中越え適時三塁打を放ちガッツポーズ(撮影・足立雅史)
ロッテ対日本ハム 日本ハム先発の伊藤(撮影・足立雅史)

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仙台育英が能登半島地震で被災した石川・輪島、飯田の2校を招待し練習試合

記念撮影する仙台育英、輪島、飯田の選手、関係者ら(撮影・木村有優)

仙台育英が27~29日、今年1月の能登半島地震で被災した石川・輪島、飯田の2校を招待。須江航監督(40)と選手の家に両校ナインらがホームステイし、交流を深めた。28日には招待試合を開催。飯田戦に先発した山口廉王(れお)投手(3年)をはじめ仙台育英ナインが、恵まれた環境で野球ができることへの感謝と甲子園出場に向け、気持ちを新たにした3日間となった。

  ◇  ◇  ◇

きっかけは「3・11」だった。東日本大震災が発生した2011年、須江監督は系列の秀光中野球部を指揮、震災発生直後に石川県から招待を受け、合宿が実現した。そして、今年の元日に能登半島地震が発生。須江監督は「(その時の)恩返しがしたい」と輪島、飯田の2校を招き、招待試合と合同練習を行った。試合前、ナインに指揮官は「いろんな“ご縁″があって、ここにいるので、それを大切にしながらワンプレーごとにお互いが高まるような試合にしよう」と呼びかけた。

仙台育英ナインにとっても感慨深い3日間となった。山口投手の自宅には飯田の2選手が宿泊。震災当時や現在の生活について聞いたという。「震災は経験したことはないが、自分のことのように悲しく、心にしみた」と山口。翌日の練習試合では飯田戦に先発し、自宅に宿泊した2選手とも対決した。だが、被災地の現状が頭をよぎり、複雑な気持ちが投球に表れ、初回に3点を失った。それでも、2回は立て直し、3者凡退に-。「いろいろな話を聞いた中で今後、絶対にプレーが変わってくる。恵まれた環境で野球ができていることに感謝していきたい」と心の変化と感謝を口にした。

暗闇に明かりをともす光となる。山口は東京都出身。だが、親の転勤で各地を転々とした。「3・11」発生当時は神奈川県に在住、幼稚園バスの中で大地震に見舞われた。それから“縁″あって宮城に移り住み、同校に入学。チームスローガンの「地域のみなさまと感動を分かち合う」を大切にする山口は「自分のプレーで勇気や笑顔を与えたい。夏は自分たちが甲子園に出場して、感動を分かち合いたい」という思いが、今回の経験でさらに強くなったという。

別れの時が来ても、最後の最後まで言葉を交わすナイン。須江監督は「頑張れよ!」と、力強い言葉で背中を後押しした。新たな縁は、これから先も3校を結び続ける。離れていても心はひとつ。遠く離れた地で高め合い、明るい未来に向けて一歩ずつ歩んでいく。【木村有優】

輪島、飯田ナインを見送る須江監督と仙台育英ナイン
さまざまな思いを胸に、飯田戦に先発した仙台育英・山口
昼食を手にピースサインする仙台育英、輪島ナイン
仙台育英父母会が炊き出しで昼食を用意
試合前、ノックを打つ仙台育英・須江監督
試合前、合同ノックを受ける仙台育英、輪島ナイン

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【ソフトバンク】山川穂高の移籍後初アーチでチーム開幕戦8連勝「うれしく思います」/一問一答

オリックス対ソフトバンク 7回表ソフトバンク無死、山川は右越えソロ本塁打を放つ(撮影・加藤哉)

<ソフトバンク3-1オリックス>◇29日◇京セラドーム大阪

ソフトバンクが開幕戦8連勝を決めた。勝利の立役者は西武からFA加入した山川穂高内野手(32)。

7回無死から右中間スタンドへ決勝ソロを放った。移籍後初アーチ。公式戦に限れば22年10月1日以来、545日ぶりの1発となった。試合後のヒーローインタビューでの一問一答は以下の通り。

-大歓声を受けて

「うれしく思います」

-7回はどんな気持ちで打席へ

「前の打席で三振したので、早く前に飛ばそうと思って振りました」

-感触は

「いったかなと思いました」

-どすこいポーズをやってみて

「うれしかったです」

-自身にとっても大きな1発になった

「なりました。ありがとうございます」

-ファンに向けて

「明日も頑張りますので、応援よろしくお願いします」

オリックス対ソフトバンク 7回表ソフトバンク無死、本塁打を放ち、ベンチ前でどすこいポーズを決める山川(撮影・藤尾明華)
オリックス対ソフトバンク 7回表ソフトバンク無死、山川は右越えソロ本塁打を放ちどすこいパフォーマンスを披露(撮影・加藤哉)
オリックス対ソフトバンク 7回表ソフトバンク無死、右中間に本塁打を放った山川はどすこいポーズ(撮影・前岡正明)
オリックス対ソフトバンク 7回表ソフトバンク無死、本塁打を放ち、ベンチ前でどすこいポーズを決める山川(撮影・藤尾明華)
オリックス対ソフトバンク 試合前のセレモニーで、山川と握手を交わすソフトバンク小久保裕紀監督(撮影・藤尾明華)

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【日本ハム】レイエスが豪快チーム1号「カバイエテ!」スタンドにお辞儀&新庄監督とハイタッチ

ロッテ対日本ハム 6回表日本ハム2死、左越え本塁打を放ち「バズーカポーズ」のレイエス(撮影・黒川智章)

<ロッテ-日本ハム>◇29日◇ZOZOマリン

日本ハムの新戦力フランミル・レイエス外野手(28=ロイヤルズ)が来日1号を放った。

3点リードの6回2死、カウント1ストライクからロッテ2番手国吉のカットボールを振り抜き、左中間スタンドに放り込んだ。

4回2死では、ボテボテの当たりながら懸命に一塁まで走って来日初ヒットとなる三塁内野安打。続く打席でチーム1号と、怪力っぷりをアピールした。

ベンチに引き揚げると、日本流にスタンドに向かってお辞儀。新庄監督と両手でハイタッチして喜んだ。

日本での開幕戦でいきなり複数安打&1号。「ファーストボールにしっかりアジャストすることができました。ファンやチームメートの後押しがあり、気持ちが高まりました。みんなが喜んでくれてうれしいです。前の打席の安打は良い当たりではありませんでしたが、どんな形であれ結果を残すことが一番。2打席続けて打つことができて、よかったです。カバイエテ!」と喜んだ。

ロッテ対日本ハム 6回表日本ハム2死、レイエスはソロ本塁打を放つ(撮影・足立雅史)
ロッテ対日本ハム 6回表日本ハム2死、レイエスはソロ本塁打を放つ(撮影・足立雅史)
ロッテ対日本ハム 6回表日本ハム2死、左越え本塁打を放つレイエス(撮影・黒川智章)
ロッテ対日本ハム 開幕セレモニーでレイエスをハイタッチで迎える新庄監督(撮影・黒川智章)
ロッテ対日本ハム 6回表日本ハム2死、レイエスのソロ本塁打に自らの頭をたたき喜ぶ新庄監督(撮影・足立雅史)
ロッテ対日本ハム 6回表日本ハム2死、ソロ本塁打を放ったレイエス(手前左)に驚いたような笑顔を見せる新庄監督(右端)(撮影・足立雅史)
ロッテ対日本ハム 6回表日本ハム2死、ソロ本塁打を放ったレイエス(手前右)に驚いたような笑顔を見せる新庄監督(右)(撮影・足立雅史)
ロッテ対日本ハム 6回表日本ハム2死、ソロ本塁打を放ったレイエス(手前右)に驚いたような笑顔を見せる新庄監督(右)(撮影・足立雅史)

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【ソフトバンク】小久保監督初陣勝利!開幕戦は8連勝 山川穂高が決勝の移籍1号

オリックス対ソフトバンク 監督初勝利を飾り、笑顔を見せるソフトバンク小久保監督(撮影・藤尾明華)

<ソフトバンク3-1オリックス>◇29日◇京セラドーム大阪

ソフトバンクが開幕戦8連勝とし、開幕カードに限れば21年から破竹の10連勝とした。

1-1の7回無死。西武からFA加入した山川穂高内野手(32)が移籍後初本塁打となる決勝ソロで試合を決めた。

投げては開幕投手を務めた有原航平投手(31)が6回2/3を7安打1失点にまとめた。その後は、松本裕、藤井、オスナの盤石リレーで2点差を守り切った。

新任の小久保裕紀監督(52)にとっては、指揮官として初勝利をつかんだ。

オリックス対ソフトバンク 7回表ソフトバンク無死、本塁打を放ち、ベンチ前でどすこいポーズを決める山川(撮影・藤尾明華)
オリックス対ソフトバンク 1回表ソフトバンク1死三塁、柳田の先制右犠飛で生還した今宮(左)を笑顔で迎える小久保監督(撮影・前岡正明)
オリックス対ソフトバンク 7回表ソフトバンク無死、山川は右越えソロ本塁打を放つ(撮影・加藤哉)
オリックス対ソフトバンク 7回裏オリックス2死一、三塁、松本裕(右)にボールを渡すソフトバンク小久保監督(撮影・藤尾明華)

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【阪神】V2狙う岡田阪神は黒星スタート 青柳晃洋5回3失点、打線は1本出ず0封許す

巨人対阪神 選手交代を告げる岡田監督(撮影・上田博志)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

球団初のセ・リーグ連覇を目指す岡田阪神が、開幕戦を落とした。

勝敗の分かれ目は5回だった。要所を締めてきた青柳晃洋投手(30)が無死二塁から、打者戸郷の初球を投げる前に痛恨のボーク。1死後、佐々木の遊ゴロで先制のホームを踏まれ、さらに梶谷に痛恨の先制2ランを浴びた。2年連続の開幕投手に指名された青柳は5回3失点で降板した。

打線はもう1歩で巨人戸郷を打ち崩せなかった。初回、2回と1死から安打が出た。3回は1死一、二塁としたが右翼梶谷の大ファインプレーでまさかの併殺。球場のムードも巨人にもっていかれた。

新時代、黄金時代を告げるような開幕だった。日本人の生え抜き選手を9人そろえたスタメンは72年以来、52年ぶりだった。クリーンアップの3人はいずれもドラフト1位。球団の編成、チーム力の充実を示すフ船出だった。

阪神が巨人との「伝統の一戦」で開幕戦を戦ったのは16度目。過去は7勝7敗1分けと互角だったが、1つ負け越しとなった。

巨人対阪神 3回表阪神1死一、二塁、森下が右飛に倒れた後、一塁走者中野が塁へ戻れず併殺となり、険しい表情の岡田監督(右)(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 試合前セレモニーでナインとタッチを交わす阪神岡田監督(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、2点本塁打を放ちダイヤモンドを回る梶谷(手前)を見つめる岡田監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 6回表を終え、選手交代を告げる阪神岡田監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人1死三塁、遊撃手木浪の野選で三塁走者吉川が生還した場面で、リクエストを行使する岡田監督(中央)(撮影・鈴木みどり)

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【巨人】阿部監督が初陣白星“伝統の開幕戦”で快勝 新人もベテランも躍動、起用ピタリはまった

巨人対阪神 5回裏巨人無死、二塁打を放った吉川に拍手を送る阿部監督(撮影・上田博志)

<巨人4-0阪神>◇29日◇東京ドーム

巨人阿部慎之助新監督(44)が初白星を挙げた。“伝統の開幕戦”で快勝した。

5回に1死三塁から佐々木の遊ゴロの間に先制した。さらに3番梶谷が1号2ランで追加点を挙げた。電撃退団したオドーアが抜けた右翼でスタメンとなったベテラン。キャンプは2軍スタートだった梶谷の起用がピタリはまった。5回に3点を先行し、8回にも1死一、三塁から丸の左前適時打で1点追加し、流れを渡さなかった。

投げては初の開幕投手を務めた戸郷が6回4安打無失点。7回はドラフト1位西舘がプロ初登板で3者凡退に抑えた。8回は中川、4点リードの9回は大勢が試合を締めた。

長嶋茂雄終身名誉監督が見守る中での一戦であり、阿部監督の初陣を飾った。

巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、2点本塁打で生還する梶谷(左)と佐々木(右)を迎える阿部慎之助監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、梶谷(手前)が2点本塁打を放ち、打球の行方を見つめる阿部監督(右)(撮影・河田真司)
巨人対阪神 6回裏を終え、選手交代を告げる阿部監督(撮影・河田真司)

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【日本ハム】伊藤大海、計測不能の超スローカーブに球場騒然 スコアボードにも球速表示されず

ロッテ対日本ハム 日本ハム先発の伊藤(撮影・足立雅史)

<ロッテ-日本ハム>◇29日◇ZOZOマリン

日本ハムの開幕投手、伊藤大海投手(26)が計測不能の超スローカーブを投じて、球場を騒然とさせた。

4点リードの6回2死無走者の場面。ロッテ安田への初球で、大きな弧を描く超スローカーブでストライクを奪った。投球が捕手田宮のミットに届く前から場内がざわつき、ストライクとコールされると、さらに大きなざわめきが起きた。

伊藤は投げ終わった後に後ろを振り返ってスコアボードの球速表示を確認も、計測されておらず。ざわめきが残ったまま投じた2球目で二ゴロに抑え、3者凡退で6回を締めくくると、ニヤリと笑って三塁側ベンチへ引き揚げた。

ロッテ対日本ハム 日本ハム先発の伊藤(撮影・足立雅史)
ロッテ対日本ハム ロジンで手を真っ白にしながら力投する日本ハム伊藤(撮影・足立雅史)

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水原一平氏騒動ショックの大谷翔平「3時間、昼寝して、夜も寝ました」たっぷり睡眠でリカバリー

ドジャース対カージナルス 3回裏ドジャース無死一塁、2点本塁打を放ったフリーマン(左)を迎える一塁走者大谷(撮影・菅敏)

<ドジャース7-1カージナルス>◇28日(日本時間29日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)28日(日本時間29日)=四竈衛、斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、本拠地開幕戦で躍動した。

カージナルス戦に「2番DH」で出場し、3打数2安打。第1打席でチャンスを広げる二塁打を放ち、先制攻撃の流れを作った。韓国シリーズ2連戦から3試合連続安打をマーク。1番ベッツ、3番フリーマンが本塁打で追加点を奪い、MVPトリオの上位打線が機能したチームは10安打7得点で快勝した。

  ◇  ◇  ◇

大谷が貫禄のプレーで、青色に染まった満員のスタジアムを沸かせた。チケットは完売し、観衆5万2667人。毎打席、大歓声を浴びた。「ファンの人も多く入ってもらって、敵の時は怖いですけど、味方の時はとても心強く、素晴らしい声援を頂いて、有り難かった」。1回無死一塁から元巨人マイコラスの外角低めチェンジアップをすくい上げ、1打席目で華麗な右翼線二塁打をマーク。強力な後押しを受け、本拠地デビューを飾った。

メジャー7年目。経験と自信を積み重ねた大谷といえど、冷静ではいられない。「興奮はしてましたし、1打席目からヒットが出たので、ちょっと安心ではないですけど、スタートとしては良かったかなと思います」。新天地の本拠地で迎えた初戦は、やはり心が動いた。

水原元通訳の違法賭博疑惑が表面化し「ショック。うまく言葉にするのは難しい」と苦しんだ。韓国からロサンゼルスへ戻り、オープン戦3試合を含めて開幕2戦目の途中から13打席連続無安打。「体調管理を含めてちょっと難しいところはあった。感覚的には良くなかったし、見え方的にもそこまで良くはなかった」と明かしたが、開幕できっちり準備を整えた。

前日の休養日を有効に使った。「3時間、昼寝して、夜も寝ました」と、たっぷり睡眠でリカバリーに努めた。2安打と1四球で3度出塁。大谷が上位打線をつなげ、勢いを生んだ。本塁打を放った1番ベッツ、3番フリーマンの話題を振られ、「僕だけホームランは打てなかったですけど、比較的いい打席だったんじゃないかなと思うので、いいゲームだった」。自虐(?)を交えながらも、快勝に充実感をにじませた。

試合前には、セレモニーで名前をアナウンスされ、青色の花道をゆっくり歩いた。チーム一番の大歓声に手を振って応えたが、「ちょっと長いなと思いましたけど、ああいう演出もまたかっこよくて良かった」と、ちょっぴり辛口な感想と素直なコメントにもらしさがあふれた。真美子夫人と愛犬デコピンもドジャースタジアムに初めて駆けつけた試合で2安打。「ヒットが出てるのも、振る、振らないの判断含めて、比較的クオリティーの高い打席だったかなと。それを継続するのが難しいですし、明日に向けてまた対策したい」。大谷はしっかり、目指すべきゴールを見ている。【斎藤庸裕】

ドジャース対カージナルス 3回裏ドジャース無死、本塁打を放ったベッツ(左)を迎える大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対カージナルス 1回裏ドジャース無死一塁、右二塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対カージナルス 3回裏ドジャース無死、本塁打を放ったベッツ(左)を迎える大谷(撮影・菅敏)

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【阪神】青柳晃洋、5回5安打3失点で降板「先に失点許した5回が悔しい」

巨人対阪神 5回3失点で降板した青柳は首をかしげながらベンチから引き揚げる(撮影・上田博志)

<巨人-阪神>◇29日◇東京ドーム

2年連続の開幕投手となった阪神青柳晃洋投手(30)は、5回5安打3失点、91球で降板した。

「開幕戦の独特な緊張感を感じながら、気持ちとボールもコントロールして投げることはできました。今シーズンのスタートで勝ちにこだわって臨んだ登板だっただけに、先に失点を許してしまった5回の投球が悔しいです」

4回まで無失点を続け、5回に巨人打線につかまった。右二塁打で出た先頭の8番吉川をボークで三塁に進めてしまい、1死から遊ゴロ野選の間に先制点を許した。

その後は2死二塁で3番梶谷に右翼中段への2ランを浴びた。6回からは2番手で島本が登板した。

巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、梶谷に右越え2点本塁打を浴びる青柳(撮影・河田真司)
巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、梶谷に右越え2点本塁打を浴びる青柳(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 5回裏巨人2死二塁、青柳は梶谷に2点本塁打を浴びる(撮影・上田博志)
巨人対阪神 阪神先発の青柳(撮影・上田博志)
巨人対阪神 阪神先発の青柳(撮影・上田博志)
巨人対阪神 阪神先発の青柳(撮影・上田博志)
巨人対阪神 5回裏巨人無死二塁、打者戸郷の時、ボークで二塁走者吉川の三進を許し、ぼうぜんとする青柳(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 3回裏巨人2死満塁、打者梶谷を迎える前、青柳(中央)のもとに集まるナイン(撮影・鈴木みどり)

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【巨人】ドラ1西舘勇陽がプロ初登板「7回の男」テンポよく9球で3者凡退に抑える

巨人対阪神 7回表から2番手で登板した巨人西舘(撮影・鈴木みどり)

<巨人-阪神>◇29日◇東京ドーム

巨人ドラフト1位ルーキー西舘勇陽投手(22=中大)がプロ初登板し、3者凡退に抑えた。

3点リードの7回から2番手で出番が巡ってきた。六甲おろしが流れる中、小走りでマウンドに向かった。

初球は152キロ直球で阪神前川からファウルを奪った。カウント1-2から122キロカーブで捕邪飛に抑えた。坂本は151キロ直球で空振り三振、木浪は150キロ直球で三ゴロに封じた。テンポよくわずか9球で抑えた。グラブタッチを交わしながら、「7回の男」の仕事を果たし、笑顔でベンチに戻った。

巨人対阪神 7回表から2番手で登板した巨人西舘(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 試合前練習で握手を交わす巨人阿部監督と西舘(左)(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 7回表を無失点に抑え、笑顔でベンチへ戻る巨人西舘(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 7回表を無失点に抑え、ナインを迎える巨人西舘(左)(撮影・鈴木みどり)
巨人対阪神 7回表を無失点に抑え、ナインとタッチを交わす巨人西舘(中央)(撮影・鈴木みどり)

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【阪神】森下翔太の“2発”は大ファウル 左翼最上段バルコニー席の当たりに球場どよめく

阪神森下翔太(2024年3月28日撮影)

<巨人-阪神>◇29日◇東京ドーム

阪神森下翔太外野手(23)が、今季初本塁打へ惜しい“2発”を放った。3点ビハインドの6回1死。戸郷の3球目を捉え、打球は左翼最上段のバルコニー席へ飛び込む特大ファウル。飛距離十分な当たりだっただけに、球場が大きなどよめきに包まれた。7球も捉えたが、左翼ポールわずかに左へのファウル。いずれも本塁打級の当たりだったが、惜しくもファウルゾーンだった。

この打席は四球を選んだが、大山悠輔内野手(29)、佐藤輝明内野手(25)が続けなかった。

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【オリックス】吉田輝星が復活への1歩、移籍初登板を無失点 1死一、二塁と厳しい場面抑える

オリックス対ソフトバンク 7回途中、2番手で登板した吉田(撮影・藤尾明華)

<オリックス-ソフトバンク>◇29日◇京セラドーム大阪

オリックス吉田輝星投手(23)が移籍初登板を無失点で終えた。7回、開幕投手の宮城が2点を勝ち越されてなお1死一、二塁と厳しい場面で登場。牧原を二ゴロに打ち取ると、周東を内角直球で見逃し三振に仕留めて追加点を許さなかった。昨オフに日本ハムからトレード移籍。かつて甲子園を沸かせたスター右腕は22年に自己最多51試合登板と中継ぎで結果を出したが、昨季は3試合にとどまった。新天地でのデビュー登板を終え、復活への1歩を踏み出した。

オリックス対ソフトバンク 7回途中、降板し吉田(右から2人目)を送り出す宮城(左端)(撮影・藤尾明華)

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