【女子駅伝】兵庫2区田中希実が19人抜き区間賞「自分のところでトップに立ちたいと」
<陸上:第42回全国都道府県対抗女子駅伝(皇后杯)>◇14日◇たけびしスタジアム京都発着(9区間42.195キロ)◇47チーム
昨夏の世界選手権5000メートルで8位入賞した田中希実(24=ニューバランス)が、注目の2区(4キロ)で19人抜きを演じ、首位でタスキをつないだ。
過去出場7回中5回走った1区を外れ、初めて2区から出走。20位でタスキを受けると、大きなストライドで追い上げ、27回大会で08年北京五輪5000メートル代表の小林祐梨子が記録した区間記録(12分7秒)に肉薄する12分11秒(速報値)を記録した。
終盤下り坂となるコースに対応し、浜本憲秀監督から期待された「田中=1区じゃない」を体現した田中はレース後、「1区の子も頑張ってくれた。その力を受け、自分のところでトップに立ちたいと走りました」と振り返った。
区間新にはわずかに届かなかったが、圧倒的な走りで区間賞を受賞。
「中学以来、この大会で区間賞をとることができなかったが、気持ち的に(パリへ)大きな弾みになった」とうなずいた。
田中は昨年8月の世界選手権ブダペスト大会5000メートル予選で日本記録を更新。同9月には世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグで自らの記録(14分37秒98)を超える14分29秒18をマークした。
世界を舞台に飛躍を続けるが、レース前日の13日には「グローバルで活躍するアスリートになっても、地元を拠点にやっていきたいというところを象徴するようなレース」と今大会の位置づけを明かしていた。
兵庫を背負って走る-。
地元への思いを大切に、岡山のドルーリー朱瑛里(しぇり、津山高1年)や愛知の山本有真(23=積水化学)らが名を連ねた注目区間で貫禄の走りを披露した。
- 2区を走る兵庫・田中希実(撮影・上田博志)
- 全国都道府県対抗女子駅伝で快走する兵庫2区の田中(撮影・上田博志)
- 全国都道府県対抗女子駅伝で快走する兵庫2区の田中(撮影・上田博志)
- 全国都道府県対抗女子駅伝で快走する兵庫2区の田中(撮影・上田博志)
- 力走する2区の田中希実(撮影・上山淳一)
- 全国都道府県対抗女子駅伝で兵庫2区の田中(右)は3区の藤田にたすきをつなぐ(撮影・上山淳一)
- 表彰式を終え、笑顔で言葉を交わす田中(中央)(撮影・藤尾明華)
- 区間賞の表彰で兵庫の田中希実(右)は石川の五島莉乃(左)と笑顔で話す(撮影・上山淳一)
- 区間賞の表彰を受ける兵庫の田中。左端は石川の五島(撮影・上山淳一)
- 庫3区藤田莉沙(手前右)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
- 庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
- 庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
- 区間賞を獲得した左から石川1区の五島、兵庫2区の田中、静岡3区の遠藤(撮影・上田博志)
- 2区で19人抜きをしてトップに立つ兵庫・田中(代表撮影)