日刊スポーツ

吉村真晴、和弘 兄弟出場に喜び「目標だった」

世界選手権個人戦に向け、羽田空港で意気込みを語る吉村真晴(左)、和弘兄弟(撮影・松熊洋介)

世界選手権個人戦(21日開幕、ブダペスト)に出場する卓球の男女日本代表が15日、合宿地のドイツへ向け羽田空港を出発した。

吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)と弟の和弘(22=愛知工大)は初めて兄弟そろって出場する。兄の真晴は、世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)の右手薬指けんしょう炎による混合ダブルス出場取りやめで9日に急きょエントリーされた。真晴は「自分は滑り込みだが、非常にうれしい」と語れば和弘も「2人で出るのが目標だった」と喜びを語った。

当初代表落ちした真晴は初選出の和弘にネックレスをプレゼント。実は同じものをつけているという真晴は「自分は(真晴の)MにV(ヴィクトリー)、弟は(和弘の)KにVです」と笑顔を見せた。和弘は「兄の気持ちを背負っているという思いでプレーしたい」と熱い思いを語った。

2年前の世界選手権で優勝した石川佳純とのペアで挑む真晴は「コンビネーションを確認して連覇を目指す。必ずメダルを持って帰る」と気合を入れた。ペアネックレスで士気を高めた「吉村兄弟」が世界の舞台で暴れ、一緒に「V」を持ち帰る。

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石川佳純が世界選手権へ「いよいよ出発という感じ」

世界選手権に向け羽田空港で意気込みを語る石川佳純(撮影・松熊洋介)

卓球女子世界ランク6位の石川佳純(26=全農)ら日本代表が、世界選手権個人戦(21日開幕、ブダペスト)に向け、15日羽田空港を出発した。

7日のアジア杯で3位になったあと「世界選手権が楽しみ」と語っていた石川は「いよいよ出発という感じ。ケガもないのでしっかり準備してコートに立ちたい」と意気込みを語った。勝ち上がれば強敵中国選手との対決も控えるが「まずは1戦1戦目の前の試合を」と油断せずに戦う。

13日の公開練習で「世界選手権個人戦の出場は最後」と語った水谷とは、ともにエースとして日本をけん引してきた。「会見で聞いた時は驚いた。まだまだ一緒に頑張ろう、と言った。(水谷から)たくさん学んでいるし、パワーをもらっている。これからもずっと一緒にプレーしたい」と胸の内を明かした。

自身の区切りについてはよく分からないとした上で「東京(五輪)で一区切りというのはあるが、終わってから考えます」と話した。

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水谷隼「勝ち目ゼロです」目の異常に厳しい状況…

記者の質問を受ける水谷(撮影・丹羽敏通)

卓球世界選手権個人戦(21日開幕=ブダペスト)へ男女日本代表が13日、都内で公開練習を行った。

16年リオデジャネイロ男子シングルス銅メダリストで世界ランク13位の水谷隼(29)は以前から訴えている、照明やLED看板の影響でボールが見えなくなる現象についてあらためて「改善しないと勝ち目ゼロです」と厳しい状況を口にした。

コートと卓球台だけが明るく照らされ観客席が暗転しかつ、LED看板が選手目線に入る国際大会では特に「見えない」と語る。2月末のTリーグでも試したサングラスを改良し、世界選手権でも着用してプレーする。

サングラスを装着してプレーする東京の水谷隼(19年2月24日撮影)

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ケガの張本智和、世界個人戦はメダルより一戦必勝

記者の質問を受ける張本(撮影・丹羽敏通)

卓球世界選手権個人戦(21日開幕=ブダペスト)へ男女日本代表が13日、都内で公開練習を行った。男子世界ランク4位張本智和(15=木下グループ)が右手薬指のけんしょう炎と診断されてから初めて取材に応じた。

練習再開は12日。ケガの状態は「バックよりフォアの方が痛みは出るがアジア杯(5~7日)より良くなっている。規定練習以外は控えている」と話した。

男子では79年小野誠治さんの金メダル以来、表彰台から遠ざかっている。ベスト4シードに入り40年ぶりのメダルも現実味を帯びる中、「ケガしてなかったらそう思いますけど、今はメダルなんか考えられない。1試合1試合、戦うしかない」と冷静に語った。

健闘を誓いガッツポーズで写真に納まる、前列左から平野、伊藤、石川、張本、丹羽、水谷。後列左から早田、橋本、加藤、佐藤、吉村真、森薗、吉村和、木造(撮影・丹羽敏通)

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平野美宇がハリケーン復活宣言 絶頂→停滞経て成長

記者の質問を受ける平野(撮影・丹羽敏通)

ハリケーン・ヒラノが堂々の優勝宣言だ。卓球の世界選手権個人戦(21日~・ブダペスト)の代表会見が13日、都内で行われ、女子で、17年世界選手権個人で銅メダルを獲得した平野美宇(18=日本生命)が、「前回(個人戦)はメダルだったから、その上を目指すなら優勝しかない」と、早くも金メダルに焦点を絞った。

2年前の17年は「人生、山しかないと思っていた」と、絶好調のウハウハ時代。同年1月の全日本選手権シングルスでは、16歳9カ月で最年少優勝。同年4月のアジア選手権では、世界1位、2位、5位の中国選手を連続で破り、日本女子シングルスとしては21年ぶりの優勝を飾った。「あの時は、一生、誰にも負けない感じだった」。攻撃的卓球で、中国選手が平野につけたのが「ハリケーン」の愛称だった。

同年6月の世界選手権シングルスでは準決勝で敗れ銅メダルだったが、日本女子のシングルスとしては、48年ぶりのメダルとなるなど、その勢いはとどまることを知らず。ハリケーンの絶頂期だった。

しかし、それは長く続かなかった。18年1月の全日本では決勝でライバル伊藤美誠に敗れ、同年の世界ツアーではベスト8が最高成績と、徹底的なマークにあった。「人生の現実を突きつけられた」。自分に過度な期待もかけ「優勝ができなかったり、ちょっとでも負けると気持ちが大変」と、精神的にも不安定になった。

今年1月の全日本では5回戦で、年下の木原に敗れた。今回の代表も、世界ランキングと、強化本部推薦で滑り込んだ。「嫌になってしまったときもあったけど、今は、だいぶ気持ちが安定している」。ハリケーン・ヒラノ復活にも、今回の世界選手権は絶好の舞台だ。

「平成では12回代表に選ばれたので、令和でも12回選ばれるよう頑張ります」と、答えて笑わせた石川(右端)。左へ伊藤、平野(撮影・丹羽敏通)

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右手負傷の張本智和、世界選の混合ダブルス出場せず

試合途中、右手の指を治療する張本(2019年4月7日撮影)

日本卓球協会は9日、男子世界ランク4位張本智和(15=木下グループ)の右手薬指のケガについて、診断名をけんしょう炎と発表した。

世界選手権個人戦(21日開幕、ブダペスト)混合ダブルスの出場も取り消した。張本に代わり吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)をエントリーし、石川佳純(26=全農)と組む。石川・吉村組は前回大会で優勝している。

張本は先月末のカタールオープン後、右手薬指を負傷。ケガを押して今月5~7日のアジア杯に出場したが、7日の3位決定戦で痛みが増し、試合を中断する事態になっていた。8日には病院に行き検査し、同日午後に男子代表の倉嶋洋介監督らと今後の方針について相談した。

男子シングルス、同ダブルスのエントリーに変更はない。

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福原愛さんが第2子男児出産 夫の江宏傑選手が報告

福原愛さん

卓球の元女子日本代表の福原愛さんが第2子を出産したことが8日、分かった。

夫の江宏傑がツイッターで発表した。江は次のようにつぶやいた。

「四月三日の午後、愛ちゃんが無事出産しました。ちっちゃい、じゃんくんです。

体重3110g 身長51cmの元気な男の子です。

愛ちゃんも元気です。

皆さまありがとうございました」

福原さんは16年9月に台湾代表の江と結婚、一昨年10月に第1子の長女を出産している。

江宏傑(こう・こうけつ)

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張本智和「右手薬指」負傷、世界選手権の種目数減も

試合途中の治療を終え、右手を気にしながらコートへ戻る張本(撮影・横山健太)

<卓球:アジア杯>◇最終日◇7日◇横浜文化体育館◇男子3位決定戦

男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が右手薬指を負傷していたことが判明した。3位決定戦で丹羽孝希(24=スヴェンソン)と試合中、痛みを我慢できず、中断して治療した。世界選手権(21日開幕、ブダペスト)では3種目にエントリーしているが、経過次第では種目数を減らす可能性も出てきた。試合は丹羽が4-2で勝利し3位。女子も石川佳純(26=全農)が3位となり、ともに10月のワールドカップ(W杯)(中国・成都)出場権を得た。

張本は丹羽戦の4ゲーム目を落とし、1-3となったところで審判に負傷を申告。試合を中断した治療の必要を訴えた。コート外に出た張本のもとに、男子代表の倉嶋洋介監督が向かい世界選手権を控える状況を加味し、棄権を勧めた。しかし張本は「アジア杯の表彰台に上りたい。相手に申し訳ない。オリンピック(五輪)でもこういう場面があるかもしれない」との理由で、続行した。

試合後の会見で、3月末のカタール・オープン直後に右手薬指を痛めたことを明かした。原因を聞かれ「試合中に緊張するとよく手を強く握ってしまう。その影響かもしれない」と語った。同大会後、病院には行かず経過観察したため詳しい原因は分かっていない。トレーナーと相談しつつ、痛みはあったが、今大会への出場を優先した。

6日の準決勝で世界ランク1位の樊振東(中国)と対戦後、痛みが増した。この日は、練習の時点で痛みがあり試合前から不安があった。

今日8日に医師の診察を受ける。世界選手権では男子シングルス、同ダブルス、混合ダブルスの全種目に出場予定。倉嶋監督は「診断を待ち、本人の意見を聞いてから考えたい。状況によっては(種目数減は)ゼロではない」と話した。張本が試合中に痛みを訴え中断したのは、これが初めてだという。

負傷場所は右手薬指の内側付け根部分。張本の握力は代表チームでもトップクラスの50キロ以上といい、強いボールを打つ際は、ラケットを強く握るため、普段から指に負担がかかっている可能性はあるという。【三須一紀】

試合途中、審判に治療を要求する張本(撮影・横山健太)

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張本智和が右手薬指負傷していた 試合中断し治療

試合途中、右手の指を治療する張本(撮影・横山健太)

<卓球:アジア杯>◇最終日◇7日◇横浜文化体育館◇男子3位決定戦

男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が右手薬指を負傷していたことが判明した。

3位決定戦で丹羽孝希(24=スヴェンソン)と試合中、4ゲーム目を落とし、1-3となったところで我慢が出来ず、中断して治療した。2週間後に迫った世界選手権(21日開幕、ブダペスト)では3種目にエントリーしているが、今後の経過次第では、種目数を減らす可能性も出てきた。

張本は試合後の会見で、3月末のカタールオープン直後に右手薬指を痛めたことを明かした。チームトレーナーと相談しつつ、痛みはあったが、今大会への出場を優先。しかし、前日の準決勝後、プレーに支障が出る程に痛みが出たという。この日は、練習の時点で痛みがあった。

負傷後からこれまで病院は行かず様子を見ていたが、明日8日に医師の診察を受けることを決めた。

世界選手権では男子シングルス、同ダブルス、混合ダブルスに出場予定の張本。種目数の変更について男子日本代表の倉嶋洋介監督は「診断を待ち、本人の意見を聞いてから考えたい。状況によっては(種目数減は)ゼロではない」と話した。

この日の試合中、張本が痛みを訴えた際、倉嶋監督は棄権を勧めたが、本人の試合続行の意向を尊重した。張本が試合中に痛みを訴え中断したのは、これが初めてだという。

負傷場所は右手薬指の内側付け根部分。張本の握力は代表チームでもトップクラスの50キロ以上といい、フォア、バックともに強いボールを打つ際は、ラケットを強く握るため、普段から指に負担がかかっている。

3位決定戦は丹羽に2-4で敗れた。

丹羽に敗れ肩を落とす張本(撮影・横山健太)
試合途中の治療を終え、右手を気にしながらコートへ戻る張本(撮影・横山健太)

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石川佳純3位「思いっきり」闘志前面に出し奏功

女子3位となった石川(撮影・横山健太)

<卓球:アジア杯>◇最終日◇7日◇横浜文化体育館◇男子3位決定戦

石川佳純(26=全農)は1次リーグでストレート負けした世界ランク10位フォン・ティエンウェイ(シンガポール)に3位決定戦で4-1と完勝した。

「2回連続で負けたくないという気持ちがあった。作戦も思いっきり変えていった」と向かっていく気持ちを前面に出し奏功した。カタールオープンでは初戦敗退し「正直すごく落ち込んで、どうしようと思っていたが、今大会を戦って世界選手権が楽しみになった」と心が晴れた。

ポイントを決め雄たけびを上げる石川(撮影・横山健太)

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丹羽孝希「一生勝てないかと」動画サイトで張本対策

男子3位となった丹羽(撮影・横山健太)

<卓球:アジア杯>◇最終日◇7日◇横浜文化体育館◇男子3位決定戦

丹羽孝希(24=スヴェンソン)は3位に輝いたが「張本がケガをして僕も気を使ったし、張本も全部一撃で来るようならしくないプレーだったので、ちょっと残念な終わり方だった」と語った。

ただ、張本に0勝2敗だった国際大会で初勝利。張本が負けた試合などを動画投稿サイト「YouTube」で見て対策を講じた。昨年のアジア杯でも負けており「一生勝てないんじゃないかと思った。今日勝てて自信になった」と笑顔を見せた。

試合を終え張本(左)と握手を交わす丹羽(撮影・横山健太)

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丸裸にされた張本智和、世界1位に屈し決勝ならず

リターンする張本(撮影・横山健太)

<卓球アジア杯>◇第2日◇6日◇横浜文化体育館◇男女準々決勝、準決勝

世界選手権(21日開幕、ブダペスト)代表の男女4人がいずれも中国勢に敗れた。準決勝で男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が同1位の樊振東に1-4。丹羽孝希(スヴェンソン)は16年リオデジャネイロ五輪金メダルの馬竜に0-4で完敗した。女子で同6位の石川佳純(全農)も準決勝で同3位の陳夢に1-4で屈した。平野美宇(日本生命)は準々決勝で敗退した。

   ◇   ◇   ◇

ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム。張本は世界1位の樊に対し、積極的に多彩なサーブや技を繰り出し、接戦を展開した。8-9の場面、樊が台上で短いボールを打ち合う戦術を採る。強化に励んできた台上プレー。張本もそれに応戦したが、わずかに焦れ、ミスして8-10。相手のゲームポイントではサーブミスで得点を与えた。

強化中の台上戦だったが「台上が続き、こちらが粘れなかった」と悔やんだ。昨年1勝1敗だった相手と1年経過しての再戦に「今のままでは東京五輪で金メダルは取れない。実力の差を見せつけられた」と言った。

日本男子の倉嶋洋介監督は「張本は細かいところまで研究されていた」と分析。世界選手権に向け「技術的には練習すればすぐに向上するので今日の課題を修正する。問題はメンタル面。僕らが彼を乗せてあげたい」と語った。

樊振東にポイントを奪われ悔しがる張本(撮影・横山健太)

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浜本由惟がオーストリア所属に 卓球協会知らず驚き

浜本由惟

卓球女子で2016年世界選手権団体戦代表の浜本由惟(木下グループ)が、5月に行われるワールドツアーの下部ツアーに当たるスロベニア・オープンとクロアチア・オープンにオーストリア協会の所属でエントリーしていることが6日、分かった。日本卓球協会は詳細を把握しておらず、関係者は一様に「びっくりしている」と話している。

20歳の浜本はエリートアカデミー在籍時の2016年に全日本選手権ジュニアの部で優勝し、17年度までは日本協会の強化選手だった。現在の世界ランキングは104位。卓球界では中国出身選手が他国の国籍を取得してプレーする例は以前から多く、日本協会の前原正浩副会長は「日本もそういう流れになっていくのか…」と話した。

選手は所属協会を変えても通常のワールドツアーなどのツアー大会への出場に制限はない。ただし、国際卓球連盟(ITTF)は五輪や世界選手権などに関しては、年齢に応じて一定期間が経過しないと新たな所属協会の代表になれないとしている。

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石川佳純「サーブが効いたことが収穫」敗戦も納得感

陳夢にポイントを奪われ悔しがる石川(撮影・横山健太)

<卓球アジア杯>◇第2日◇6日◇横浜文化体育館◇男女準々決勝、準決勝

世界選手権(21日開幕、ブダペスト)代表の男女4人がいずれも中国勢に敗れた。準決勝で男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が同1位の樊振東に1-4。丹羽孝希(スヴェンソン)は16年リオデジャネイロ五輪金メダルの馬竜に0-4で完敗した。女子で同6位の石川佳純(全農)も準決勝で同3位の陳夢に1-4で屈した。平野美宇(日本生命)は準々決勝で敗退した。

   ◇   ◇   ◇

石川佳純は準決勝で対戦した陳夢について「サーブが効いたことが収穫」と一定の納得感を得た。

中国選手に対し、ラリー展開となると地力が上回る相手にどうしても押されるため、サーブで崩し、3球目攻撃で決めたい思惑がある。世界選手権へは「サーブ、レシーブに磨きを掛けて臨みたい」と意気込んだ。

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張本智和がリオ金の馬竜に悔し完敗、決勝で再戦誓う

馬龍(右)にポイントを奪われ悔しがる張本(撮影・横山健太)

<卓球アジア杯>◇第1日◇5日◇横浜文化体育館◇男女1次リーグ

男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)男子シングルス金メダルの馬竜(30=中国)に1-3で敗れながらも、2勝1敗で決勝トーナメントに進出した。

同8位の丹羽孝希(スヴェンソン)、女子同6位の石川佳純(全農)も進出を決めた。同9位の平野美宇(日本生命)はリーグ3位となり、残り2枠の8強を懸けたプレーオフに回った。

   ◇   ◇   ◇

五輪金メダリストはわずかな隙すら見逃さなかった。第1ゲーム、張本が4連続得点で8-9と追い上げた場面。「五輪王者は少しのサーブの長さも見極める」と、わずかに甘く入ったボールを馬竜はためをつくって、張本の逆に打ち抜いた。「1ゲーム目だからしょうがないと思っていたが、やはりあそこを取れば大きかった」と悔やんだ。

昨年6月のジャパンオープンでは4-2で勝利も「昨年の敗因を分析してきたと思う。今日は全ての面で相手が上だった」と完敗を認めた。20年東京五輪で金メダルを目指す張本は「馬竜選手は弱点がない。甘い球は1つでも仕留められるというプレッシャーがある。自分もそういう選手になりたい」と目標に掲げた。

昨年は準々決勝で敗れ5位。今回決勝に行けば馬竜と再戦できるが「そこまで行ければ修正して勝ちたい」と意気込んだ。

アチャンタ(左)からポイントを奪い雄たけびを上げる張本(撮影・横山健太)

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石川佳純が敗戦後に異例の緊急会議、原点回帰し完勝

リターンする石川(撮影・横山健太)

<卓球アジア杯>◇第1日◇5日◇横浜文化体育館◇男女1次リーグ

石川佳純は2勝1敗で8強入りを決めた。第2試合の世界ランク10位フォン・ティエンウェイ(シンガポール)戦に0-3で敗れた後、約1時間の「緊急会議」を開いた。「馬場監督、母たちと戦い方について話し合った。普通、大会中に1時間はないですね」。

東京五輪選考シーズンを強く意識し「勝ちたいという気持ちばかりが先行していた」。3試合目は足を使ってリズムをつくる原点に立ち返り、3-0で「久々に良い試合ができて良かった」と納得の表情だった。

ミスショットをし舌を出す石川(撮影・横山健太)

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伊藤美誠がショーバン始球式「震えた」原監督と談笑

原監督(右)はカメラマンに向かって伊藤美誠とポーズを決める(撮影・松本俊)

<巨人-阪神>◇2日◇東京ドーム

卓球女子の伊藤美誠(18=スターツ)が2日、巨人-阪神1回戦(東京ドーム)で始球式を行った。

東京五輪(オリンピック)が開催される年の「2020」の背番号のユニホームを着用。大きく振りかぶって、ショートバウンドでミットに収まった。

「あの場に立ったら、本当に震えました。4万人の中でプレーすることはないので、五輪以上に緊張した。精神的に強くなりました」と笑顔で話した。試合前には原辰徳監督(60)と談笑。「卓球のことをすごく知ってくださっていて、うれしかったです」と話した。

巨人対阪神 始球式を行う伊藤美誠(撮影・加藤哉)

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張本智和が帰国「令和に自分の『和』…うれしい」

カタールオープンから帰国した張本智和(撮影・三須一紀)

張本智和(15=木下グループ)ら卓球日本代表が1日、カタールオープンを終え帰国し、成田空港で取材に応じた。

張本は「ずっと気になっていた」という新元号を帰国直後に知り「令和に自分の『和』があったのでうれしかった」と笑った。

新時代について「東京五輪があり、自分の現役時代は令和のうちに終える。平成を代表する(野球の)松坂(大輔)選手のように、自分も令和を代表する選手を目指したい」と高い目標を自らに課した。21日開幕の世界選手権(ブダペスト)は日本チームとしては平成最後の大会。「自分を育ててくれた平成に感謝する意味でも金メダルを取りたい」と語った。

カタールオープンのシングルスはベスト8で敗退。「異質ラバーを警戒しすぎて自分のプレーを見失った」と反省し、5日に開幕するアジアカップ(横浜)で修正し、世界選手権につなげていく。

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平成生まれ伊藤美誠「歳いったな~」新元号寂しい?

カタールオープンから帰国した伊藤美誠(撮影・三須一紀)

女子卓球の伊藤美誠(18=スターツ)は新元号について「平成生まれなので『歳がいったな~』という印象と寂しさがあります」と語った。

平野美宇(18=日本生命)は「平和の『和』が入っていて世界平和のよう。令和ではまず東京五輪があるので良いスタートを切りたい」と意気込む一方「(アイドルグループ)Hey!Say!JUMPが好きなので、時代はすごく進んだ」と笑った。

カタールオープンから帰国した平野美宇(撮影・三須一紀)

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森薗、伊藤組は準優勝 張本と水谷はともに敗れる

<卓球:カタール・オープン>◇30日◇ドーハ

混合ダブルス決勝で森薗政崇(岡山)伊藤美誠(スターツ)組が許■、劉詩〓組(中国)に0-3で敗れ準優勝だった。

男子シングルス準々決勝で張本智和(エリートアカデミー)はスウェーデン選手に3-4、水谷隼(木下グループ)はリオデジャネイロ五輪覇者の馬竜(中国)に0-4でともに敗れた。

※■=日ヘンに斤

※〓=雨カンムリに文の旧字体

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森薗、伊藤組が張本、石川組破り混合ダブルス4強

<卓球:カタール・オープン>◇28日◇ドーハ

混合ダブルス準々決勝で森薗政崇(岡山)伊藤美誠(スターツ)組が張本智和(エリートアカデミー)石川佳純(全農)組に3-1で勝って4強入りした。

男子シングルス1回戦では張本に加え、水谷隼、大島祐哉(ともに木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)が2回戦に進んだ。

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巨人本拠地開幕戦で伊藤美誠が始球式「ノーバンで」

伊藤美誠(2018年6月10日撮影)

巨人は本拠地開幕戦となる4月2日阪神戦(東京ドーム)で、卓球女子の伊藤美誠(スターツ)が始球式を務めると発表した。

伊藤は11年の全日本選手権(一般の部)で大会史上最年少勝利記録を更新。15年のドイツオープンのシングルスでワールドツアー史上最年少優勝記録を樹立し、ギネス記録にも認定された。16年のリオデジャネイロ五輪では女子団体で銅メダルを獲得し、五輪卓球競技では史上最年少(15歳300日)のメダリストとなった。今年1月の全日本選手権大会では、女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスで女子史上初となる2年連続3冠を果たした。

伊藤は「お話を聞いた時はとてもびっくりしました。いつか始球式をやってみたいと思っていたので、伝統ある読売巨人軍の東京ドーム開幕戦でマウンドに立つ機会をいただき、本当にありがとうございます。今シーズンが素晴らしいものになることを願って、全力投球でノーバウンドを目指し、精いっぱい務めさせていただきます。私も今年は、東京オリンピック代表選考がかかる大事なシーズンになります。オリンピック出場と金メダル獲得を目指して、今シーズンを駆け抜けたいと思います」と球団を通しコメントした。

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日本生命がTリーグ初代女王 早田ひな延長戦制し涙

日本生命対神奈川 ヴィクトリーマッチで神奈川・袁に勝利し、初代のチャンピオンとなった日本生命・早田はうれし涙を流す(撮影・たえ見朱実)

<卓球Tリーグ:日本生命3-2神奈川>◇17日◇女子ファイナル◇両国国技館

日本生命がTリーグ初代女王に輝いた。

第1試合、常晨晨(32)、蒋慧(21)組は神奈川の石川佳純(26)、木原美悠(14)組にフルゲームの末に勝利。第2試合のシングルスでは、世界ランキング9位の平野美宇(18)が同13位の杜凱〓(王を横に二つ並べて下に木)(22)に惜敗した。

続く第3試合、早田ひな(18)が雪嬌(23)にフルゲームでジュースまでもつれる大接戦を制したが、第4試合は前田美優(22)が石川に敗れた。

勝負の行方は2-2となった場合にのみ行われる1ゲーム制の延長戦へ。

早田が袁との延長戦を制し、3-2で日本生命が女王の座をつかみ取った。

延長戦を11-7で制した早田は、勝利が決まると顔を手で覆い、涙を浮かべた。

直後のインタビューでは笑顔が戻り「どの選手がきても、絶対勝つと思ってやれました。皆さんに、少しは恩返しができたかな。良いときも悪いときも応援してくださってありがとうございました」とサポートへの感謝を口にした。

日本生命対神奈川 MVPに輝いた早田ひな(撮影・たえ見朱実)
日本生命対神奈川 神奈川・杜凱〓(王を横に二つ並べて下に木)に負けを喫した日本生命・平野(撮影・たえ見朱実)
日本生命対神奈川 初戦のダブルスで日本生命に負けを喫した神奈川・石川佳純・木原美悠組(撮影・たえ見朱実)

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Tリーグ元年はまずまず、東京五輪へ「人気」不可欠

Tリーグの初王者に輝いた東京。左3人目から田添健汰、松平健太、張本智、田添響、邱建新監督、大島佑哉、水谷隼、侯英超らチーム関係者(撮影・たえ見朱実)

<卓球:Tリーグ>◇17日◇ファイナル◇両国国技館

男子はレギュラーシーズン1位の東京が同2位岡山を3-1で下し、初代王者に輝いた。世界ランク10位の水谷隼(29)は同7位李尚洙に3-0でストレート勝ち。張本は同じ世界選手権個人戦(4月・ブダペスト)の代表、森薗政崇を3-1で退けた。年間MVPには水谷が選ばれた。女子は同2位の日本生命が同1位の神奈川に延長戦の末、3-2で勝ち、初代女王となった。早田ひな(18)が延長戦を含め2勝し、シングルス13勝無敗で年間MVPに輝いた。

張本は相手を揺さぶり、がら空きになった卓球台にそっとボールを流し込んだ。初王者を決めたウイニングショット。「どう喜んで良いか戸惑った」というベンチの水谷を張本が手招きし、ライトアップされたコートに歓喜の輪を作った。

Tリーグ元年。日本協会は日本卓球界の継続的な発展のため実力、人気を兼ね備えたリーグ創設を悲願としていた。女子の伊藤美誠以外は男女ともに日本人の世界トップランカーが参加し、海外からも世界トップ10の選手が複数加わった。スポーツニュースでも取り上げられるなど、競技認知度の向上に効果が出た。

選手たちは一様に「参戦して良かった」と口にした。張本は高レベルな国内外の選手と頻繁に実戦できるメリットを挙げ、17勝6敗で勝率7割以上を記録したことに「自分のプレースタイルが合ってると再確認できた。国際大会に生きる」と納得の表情。東京五輪シーズンとなる来季へ水谷は「試合数は多く、移動も北海道、沖縄もあるが、1試合1試合の成長が世界選手権、五輪につながる。来季もたくさん出場して成長したい」と前向きだった。

日本選手権の中断期間を除きレギュラーシーズンの約3カ月間に21試合をこなす日程だが、同協会の宮崎義仁強化本部長は「よく過密と言われるが、それは間違い」と言う。「卓球は超過酷スポーツではなく頭の勝負が主。頻繁な実戦が互いを高め合い、日本全体の強化につながる」と話す。

現在は4チームだが20-21年シーズンから6チームに増やす方向。継続的に世界で勝てる選手を輩出するには、子どもたちが卓球選手を目指し続けることが必要で「人気」が不可欠。同シーズン観客動員の1試合平均は1185人で、理想だった2000人には届かなかったが、約20億円のリーグ運営収支はほぼ均衡となった。日本が卓球王国となるサイクルの重要な要素として、Tリーグはまずまずのスタートを切った。【三須一紀】

日本生命対神奈川 初代のチャンピオンとなった日本生命。左から早田ひな、森さくら、平野美宇、常晨晨、蒋慧、石垣優香、陳思羽、前田美優、村上恭和監督(撮影・たえ見朱実)
日本生命対神奈川 MVPに輝いた早田ひな(撮影・たえ見朱実)

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東京がTリーグ初代王者 水谷「最高に気持ちいい」

東京対岡山 岡山・吉村和に勝利した東京・侯(撮影・たえ見朱実)

<卓球Tリーグ;東京3-1岡山>◇17日◇男子ファイナル◇両国国技館

東京が、Tリーグの初代王者に輝いた。第1試合、ダブルスに登場した水谷隼(29)、大島祐哉(25)組が岡山の上田仁(27)森薗政崇(23)組に敗れたものの、第2試合のシングルスでは侯英超(38)が吉村和弘(22)を抑える。第3試合、シングルスの世界ランキング10位の水谷は、同7位の李尚洙(28)に圧巻のストレート勝ちを収める。第4試合には張本智和(15)が登場。積極的な攻めで第1ゲームを奪い、第2ゲームは落としたものの、第3、第4ゲームを連取して締めくくった。

張本のショットが決まり優勝が確定した瞬間、水谷は張本のもとに駆け寄り、歓喜の輪が広がった。水谷は「最高に気持ちいいです!ありがとうございます」とあいさつ。「ダブルスで落としてしまって、シングルスでは落とせなかったので、強い気持ちが結果につながってよかった」と歓喜の余韻に浸った。

男子ダブルス 水谷隼・大島祐哉組に勝利しガッツポーズを決める上田仁(左)と森薗政崇組(撮影・たえ見朱実)

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卓球世界選手権の混合ダブルスに張本&石川組選出

卓球世界選手権の混合ダブルスに選出された石川佳純(左)と張本智和

日本卓球協会は9日、世界選手権個人戦(4月、ブダペスト)の混合ダブルス代表に張本智和(15=エリートアカデミー)石川佳純(26=全農)組を選出したと発表した。

この日開いた理事会で決定した。同種目は20年東京五輪で新たに採用。張本、石川ともに世界ランク4位で日本人トップ。宮崎義仁強化本部長は「五輪を見据えた。ただ今後、張本を軸に伊藤美誠、平野美宇とペアを試していく」と語った。

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平野美宇が卒業 歴史的人物に信長、秀吉、綱吉?

大原学園高の卒業式に出席した平野美宇(撮影・三須一紀)

卓球の平野美宇(18=日本生命)が5日、東京・大原学園高の卒業式に出席した。4月の世界選手権と来年の東京五輪出場へ向け「とにかく世界で1番になりたい」と力強く語った。

高校生活については通信制で大会などで遠征も多く、クラスメートとはあまり会えなかったというが「卓球と勉強の両立ができて良い高校生活だった」と振り返った。得意な教科は歴史だったといい、印象に残ってる歴史的人物を「織田信長さん、豊臣秀吉さん、徳川綱吉さん」と挙げた。

大原学園高の卒業式に出席した平野美宇(中央)と父光正さん(左)と母真理子さん(撮影・三須一紀)

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伊藤美誠、世界選手権も3冠で「もっと大魔王に」

卓球全日本選手権の優勝報告会で2年連続3冠の「3」を指で表現する伊藤美誠(撮影・三須一紀)

卓球の全日本選手権(1月)で2年連続3冠(女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルス)を達成した伊藤美誠(18=スターツ)が5日、東京会館で行われた優勝報告会に出席し、世界選手権個人戦(4月、ブダペスト)でも「3冠を本気で目指す」と大きな目標を掲げた。

男女を通じて日本勢の世界選手権2冠はあるが、これまで3冠はない。日本協会がダブルスの代表を発表するのは9日だが「3種目出るつもりで準備しています。3冠できるチャンスは全然あると思う」と自信を持つ。

昨年のスウェーデン・オープンで中国のトップ選手3人を立て続けに破り、優勝した際、中国メディアに「大魔王」と書かれた。「卓球王国の中国でそう言われたことがうれしい。強くなって、もっと大魔王になりたいと思います」と意気込んだ。来年の東京オリンピック(五輪)へも「個人戦と団体戦で金メダルを取る」と明言した。

卓球全日本選手権の優勝報告会でスターツの村石久二会長(左)から花束を受け取る伊藤美誠(撮影・三須一紀)

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卓球森薗が飛び入りで平野とラリー、世界選喜び語る

世界選手権の出場を決めた森薗(左)と日本卓球の北岡社長

卓球の森薗政崇(23=岡山リベッツ)が、最後の1枠で世界選手権(4月=ブダペスト)の出場権を勝ち取った喜びを語った。

5日、都内の日本卓球(ニッタク)本社で「平成31年 春ニッタク展示会」が行われた。12年ロンドンオリンピック(五輪)の銀メダリスト平野早矢香さん(33)が講演会をしている最中、森薗が飛び入り参加。平野さんとラケットについて語り合ったり、ラリーをするなど会場を盛り上げた。2人ともニッタクと契約を結んでいる。

森薗は2日に仙台市内で行われた卓球のジャパントップ12の世界選手権日本代表選手最終選考会を勝ち抜き、残り1枠だった出場権を手にした。大会後はいつもあいさつでニッタクを訪れており、森薗は「ちょうど展示会の時期で、いつもお世話になっている平野さんが講演会をやるなら飛び入りで参加しちゃおうかなと。急きょ来ました」。北岡功社長から花束を渡されると、喜びの言葉を口にした。

森薗 これまでダブルスでは結果を出してきましたが、オリンピックの選考がシングルスということもあって、そちらの結果を見られがちです。いろんなところから「森薗、もっとシングルスを頑張れ」というお声も頂いて、ボクも勝てない時期が続いて苦しみました。そんな時も日本卓球さんの多大なご支援を受けて、あきらめず自分自身の卓球道を全うできました。本当に幸せです。ありがとうございました。

今回の予選会も「不安が大きかった。自分が通れるとは思っていなかった」と振り返る。初戦で平野友樹(協和発酵キリン)を接戦の末に破って波に乗った。この日に共演した平野さんの弟だった。

森薗 初戦の相手が平野さんの弟さんで、これまでは分がよくありませんでした。ここがヤマ場だなと思っていた。そこで競り合って勝てて波に乗れた。これが大きかったかなと思います。

今回の勝利は世界選手権の出場権にとどまらない。20年東京五輪への希望をつないだことになる。

森薗 オリンピックレースの時期ですから、この世界選手権に出るのはかなり重要…マストになっていた。ダメなら夢ついえるとイメージしていたので本当にうれしいです。

苦しかった期間で変化も生まれたという。

森薗 考える癖がつきましたね。何で負けるんだ、何で勝てないんだって考えました。

平野さんからもお祝いとエールの言葉が送られた。

「試合を見ていましたけど、ベンチに誰も入れず1人で戦っていた。選考会は独特の雰囲気がある。特に今回はこれに勝たないと推薦枠もない状況で、かなりのプレッシャーだったと思います。誰もが東京オリンピックを見据えて戦っている緊張感の中、勝てたのは力があるからだし、これからが本当に楽しみ。選手って何をきっかけに変わるか、強くなるか分からない。これまでのダブルスの経験がシングルスにも生きてくると思います。応援したくなる選手です」

苦しんだ末の勝利で、森薗の今後が大きく変わるかもしれない。

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張本智和が初優勝 地元仙台の大声援「力になった」

トップ12大会で初優勝を飾り、地元仙台の応援団に指をさし、ラケットを耳に当てるポーズを取る張本智和(撮影・三須一紀)

<卓球ジャパン・トップ12大会>◇最終日◇3日◇カメイアリーナ仙台

世界選手権(4月・ブダペスト)に出場する5人によるトーナメントで、張本智和(15=エリートアカデミー)が水谷隼(29=木下グループ)を4-0で下し、初優勝した。

女子は石川佳純(26=全農)が4-2で伊藤美誠(18=スターツ)を破り、2大会ぶり最多タイとなる4度目の優勝を果たした。優勝賞金はそれぞれ300万円。

男子決勝、最終ゲーム。張本は一時、5-1とリードするも、水谷に粘られ10-9にまで追い上げられた。力になったのは約130人の地元応援団。張本タオルを振っての大声援を受け「本当に力になった」と感謝。東日本大震災から丸8年となる「3・11」にも言及し「まだ震災から復興過程にある中、少しでもスポーツを通して勇気を与えられるように頑張りたい」と、被災地東北への思いを口にした。

水谷との対戦も特別だった。V10を達成し全日本からの引退を表明した水谷。全日本では準決勝で敗れ対戦できなかった。張本は「今大会は国内で水谷さんにリベンジする最後のチャンスかもしれない。地元仙台で勝てて良かった」と笑顔。水谷について「いつまでも憧れの存在で、仲間で、永遠のライバルです」と語った。【三須一紀】

決勝で水谷隼と打ち合う張本智和(左)(撮影・三須一紀)

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