日刊スポーツ

富士見が16強、藤村の豪快スパイクで流れ乗り逆転

強烈なスパイクを放つ富士見の藤村

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):富士見2-1沼田>◇女子2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子の富士見(静岡)は、2-1のフルセットで沼田(広島)を退け、3回戦進出を決めた。第1セットを落としたが、第2セットからは調子を上げ、連続得点に何度も成功。逆転で2セットを連取した。勢いそのままに、今日7日の3回戦で前回優勝の金蘭会(大阪)に挑戦する。

圧巻の逆転劇だった。富士見は1回戦同様、セットの入りでリズムに乗ることができず、相手にリードを許す展開。中盤に3連続ポイントを2度奪うなど、巻き返したが、相手の多彩な攻撃パターンが決まり、第1セットを22-25で落とした。しかし、主将の伊藤麻緒(3年)が「やっていることは合っていました」と話したように、選手たちに焦りはなかった。

「対応はできている。最後までやり通して、第2、3セットで取り返そう」と甲斐健悟監督(35)からハッパを掛けられ、コートへ散った選手たちは、第2セットから躍動。特に、WS藤村若奈(2年)が、レフトからスパイクを立て続けに決めきり、勢いづかせた。「最初は緊張しましたが、(第1セットも)良い形で打てていたので自信を持ってプレーしました。負けたくない、私がやらなきゃという気持ちでした」。

藤村の豪快なスパイクで調子に乗ったチームは、ブロックなどいろいろな形から得点を奪い、連続ポイントを重ねていった。第2セットを25-20で取り返すと、その勢いは止まらず、第3セットは25-17と大差をつけ、試合を決めた。

極度の緊張に襲われるはずの全国の晴れ舞台で、リードされながらの逆転勝利。精神面の成長を感じさせた。3回戦の相手は、前年覇者の金蘭会(大阪)。高い壁にぶち当たる。伊藤は「金蘭会のような強豪とやれるのは、全国の舞台だけなので、縮こまらないようにしたい」と、自分に言い聞かせるように話した。【和田憲明】

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雄物川またまた秋田旋風 栗田、渡辺Wエース大活躍

雄物川対日本航空 第3セット終盤、雄物川は連続得点を挙げ、左から渡辺、栗田主将、高橋慶がガッツポーズ(撮影・佐々木雄高)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):雄物川2-1日本航空>◇男子2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

男子2回戦から登場の雄物川(秋田)が2-1のフルセットで日本航空(山梨)を振り切り、4強に入った14年以来5年ぶりの初戦突破を決めた。レフト栗田陸と渡辺虎央(こう)の3年生ダブルエースが要所で活躍。元全日本代表で、14年度からチームを率いるOBの宇佐美大輔監督(39)に全国選手権初白星をプレゼントした。

昨年まで、2年連続のフルセット初戦敗退に泣いた雄物川が、フルセットで「三度目の正直」とばかりに、勝った。第2セットを奪われ、最終セットも一時13-14とリードされたが、動じなかった。渡辺が中央から勝ち越しアタックを決め、18点目から4連続得点。最後は栗田主将の左クロスで勝負を決めた。全国高校選手権初勝利の宇佐美監督は「相手のミスにも助けられた。この5年間、勝てるチャンスを逃してきた。1つでも多く試合をしたい」とチーム記録の全国4強以上を目標に掲げた。

1回戦から勝ち上がってきた相手に対し、初戦の硬さは見られなかった。第1セットは7点目から抜け出し、12点差で先取。第2セットは相手のシステム変更に対応し切れず、受け身になったが、最終セットは再び攻めの気持ちを取り戻した。1年時から初戦フルセット負けの悔しさを味わい続けてきた3年生たちが奮起。栗田主将がサービスエース3本を含む計17得点。対角の渡辺も負けじと計16得点をマークした。高橋慶充(3年)と最上颯汰(2年)のセンター2人も要所で活躍。相手ブロックを分散して両サイド攻撃につなげた。緩急をつけた頭脳的アタックを見せた渡辺は「競った場面でもいつも通りのプレーができた」と東京・駿台学園中で全国中学準優勝の経験を生かした。

選手たちは新チーム結成後、1日も休まずに練習を続けた。昨年末は大阪遠征も行い、例年より多く西日本の高校と練習試合を重ね、技術も精神力も高めてきた。今日7日は3回戦と準々決勝のダブルヘッダー。栗田主将は「出だしがカギを握る。最後まで攻める気持ちを忘れずに戦いたい」と西原(沖縄)との3回戦に挑む。【佐々木雄高】

元女子日本代表監督の葛和氏カミナリ采配で逆転勝利

日本航空の葛和監督は試合中、コートの選手に大声で指示を送る(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)日本航空2-1済美>◇女子2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子で元女子日本代表監督の葛和伸元氏(64)が率いる日本航空(山梨)が、3回戦進出を決めた。済美(岐阜)に2-1で逆転勝ち。初戦の重圧から序盤は持ち味の粘りのバレーが影を潜めたが、“春高初陣”の葛和監督の情熱采配が勝利を引き寄せた。

試合直後にカミナリが落ちた。冷や汗の逆転勝利。葛和監督は選手を集めてダミ声でまくし立てた。「どうして全力を出し切れない! 悔いを残したまま終わっていいのか!」。

97年から4年間代表を率い、NECやトヨタ車体で総監督、監督を歴任した葛和氏は昨年4月、日本航空に招かれた。指導理念は実業団時代と不変。「人間的な成長なくしてチームの成長はない。人のことを感じられる人間になれ」だ。

大会前に調子を崩したエース上島を主将、レギュラーから外した。ただ、ユニホームは主将マークの入ったものを着させ、劣勢の第1セット途中からコートに送り出した。「期待に応えなければ、と思いました」。上島は強打と笑顔で逆転勝利の原動力になった。熱だけではなく、情にあふれた采配だった。

「この大会は重い。負けたら終わりだから。この子たちが悔いを残さないよう、少しでも長く戦いたい」。64歳の誕生日に“春高初勝利”を贈られたが満足しない。今日7日の3回戦で優勝候補の一角、福井工大福井に挑む。

逆転で3回戦進出を決め、インタビューに応じる日本航空の葛和監督(撮影・小堀泰男)

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石川祐希の妹真佑主将の下北沢成徳など3回戦進出

3回戦進出を決めた下北沢成徳の石川真佑(左)はスタンドの応援に手を振って応える(中央(撮影・小堀泰男)

<全日本高校バレーボール選手権(春高バレー)>◇男女2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子で元女子日本代表監督の葛和伸元氏(64)が率いる日本航空(山梨)が、3回戦進出を決めた。岐阜済美に第1セットを26-28で先取されたものの、続く2セットを25-21、25-19で連取。初戦のプレッシャーから序盤は持ち味の粘りのバレーが影を潜めたが、この日64歳の誕生日を迎えた葛和監督の情熱采配で逆転勝ちした。

男子日本代表のエース石川祐希(23=シエナ)の妹・真佑(3年)が主将でエースの下北沢成徳(東京)は2-0で郡山女大付(福島)に快勝し、高校総体、国体との3冠へ好スタートを切った。名門・八王子実践(東京)、連覇を狙う金蘭会(大阪)も3回戦に進んだ。

男子では西山大翔(ひろと)、榎本航己の1年生190センチ台コンビを擁する東海大相模(神奈川)が昨年王者の鎮西(熊本)に0-2で敗退。高校総体王者の市尼崎(兵庫)、3年ぶりの頂点を目指す東福岡は勝ち上がった。

7日は男女3回戦、準々決勝が予定されている。

得点を決めてチームメートとハイタッチする下北沢成徳の石川真佑(左から2人目)(中央(撮影・小堀泰男)

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日本航空春高1勝「しっかりせんかッ」葛和監督が檄

日本航空の葛和監督は試合中、コートの選手に大声で指示を送る(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)日本航空2-1岐阜済美>◇女子2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

元女子日本代表監督の葛和伸元氏(64)が率いる日本航空(山梨)が3回戦進出を決めた。岐阜済美に第1セットを26-28で先取されたものの、続く2セットを25-21、25-19で連取。初戦のプレッシャーから序盤は持ち味の粘りのバレーが影を潜めたが、“春高初陣”の葛和監督の情熱采配で逆転勝ちした。

カミナリが落ちた。冷や汗の逆転勝利。葛和監督は試合後、選手を会場の裏通路に集めるとダミ声でまくし立てた。「どうして自分たちの全力を出し切れないんだ! 悔いを残したまま終わっていいのか! 何のために3年生は試合に出ている! もっとしっかりせんかッ!」。孫ほどの年齢差があり、代表監督時代のことをまったく知らない教え子たちは「ハイッ!」と声をそろえた。

97年から女子日本代表を4年間率い、NECやトヨタ車体でも総監督、監督を歴任した葛和氏が日本航空に招かれたのは昨年4月。17年6月に当時指揮を執っていた仙台ベルフィーユ(当時Vチャレンジリーグ)が経営難から解散したのを受けて、就任を要請された。指導理念は実業団時代と変わらない。人間的な成長なくしてチームの成長はない。人のことを感じられる、人のことを思いやれる人間になれ-。「ここにきてようやくチームにまとまりが出てきましたわ」と顔をクシャクシャにした。

厳しいだけではない。大会を控えて調子を崩したエース上島杏花(3年)を主将、レギュラーから外した。ただ、ユニホームだけは主将マークの入ったものを与えた。この試合も上島はベンチスタートだったが、劣勢の第1セット途中から迷わずコートに送り出した。「全然調子が上がらなかった私にキャプテンのユニホームを着させてくれた。期待に応えなければ、と思いました」。上島は強打と明るい笑顔で仲間を勇気づけ、逆転勝利へチームを導いた。熱だけではなく、情にあふれた采配だった。

「この大会は重いですよ。負けたら終わりですから。半分の選手はバレーも終わりですぐ卒業なんですよ。親御さんも涙ながらに応援してくださる。だからこの子たちと少しでも長く戦っていたい。高校バレーは監督も成長させてくれますわ」。昨夏の高校総体は1次リーグを勝ち上がったが、決勝トーナメントは初戦敗退。64回目の誕生日に“春高初勝利”をプレゼントされたが、葛和監督はそれだけでは満足しない。7日の3回戦は優勝候補の一角、福井工大福井に挑む。【小堀泰男】

◆葛和伸元(くずわ・のぶちか)1955年(昭30)1月6日、大阪府羽曳野市生まれ。大商大付高から法大を経て日本電気でプレー。日本電気女子(現NEC)監督として97年にVリーグ優勝。同年から女子日本代表監督を務めたが00年のシドニー五輪世界最終予選で敗れて出場権を逃し、辞任。その後、NEC、トヨタ車体の監督、総監督を歴任し、14年から仙台ベルフィーユを率いていた。

日本航空の選手たちが使うタオルには飛行機のイラストがくっきり(撮影・小堀泰男)

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中田久美監督、シッティングバレーに挑戦も大苦戦

全日本バレーボール高校選手権の会場でシッティングバレーボールのエキシビションマッチに出場した女子日本代表・中田久美監督(撮影・小堀泰男)

全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)が開催されている東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで6日、女子日本代表の中田久美監督(53)がパラスポーツ「シッティングバレーボール」のPRイベントに参加した。

中田監督は山本隆弘氏、迫田さおりさんら元男女代表選手とレジェンドチームを結成し、シッティングバレーの男女代表オールスターチームと対戦して13-25と完敗。コートにお尻をつけてのプレーにかつての“天才セッター”も大苦戦だった。

新年を迎えて東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは来年に迫った。バレー、シッティングバレーとも東京大会で行われる。「どちらも戦略的にボールをつないでいく点では同じ。オリパラの壁を取り払ってバレーボールを広めていきたい」と中田監督。自らが率いる代表については「私がどれだけできるか分かりませんが、あらゆることを拡大し、できることを悔いのないようにやっていきたい」と話していた。

全日本ボール高校選手権の会場でシッティングバレーボールのエキシビションマッチに出場した女子日本代表・中田久美監督(撮影・小堀泰男)

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富士見3年連続初戦突破 山崎&伊藤がチームけん引

得点して喜ぶ富士見の選手たち

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):富士見2-0西原>◇女子1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子で6年連続11度目出場の富士見(静岡)が、西原(沖縄)を2-0で破り、3年連続の初戦突破を果たした。第1セットは緊張からリードを許したが、WS山崎ひなのとMB伊藤麻緒主将の3年生コンビがチームをけん引。逆転でこのセットを奪うと、第2セットも冷静な試合運びで相手を寄せ付けなかった。今日6日の2回戦では市沼田(広島)と対戦。2年前に記録した、過去最高の16強入りを目指す。

試合を終えた伊藤は「すっきりしました」と白い歯を見せた。試合序盤に相手のエースをとらえきれずにリードを許す展開となったが「相手の誰が打つか、コースはどこか、球筋はどうか、ということはつかめていた。勝つ自信しかなかった」と冷静だった。

他の試合がもつれたため、試合開始時間が予定の2時間半遅れ。慣れない環境と大舞台での緊張の中、チームは流れをつかめなかった。そんなチームを勇気づけたのが3年生だった。第1セット序盤で山崎が左から強烈なスパイクを決めた。それがのろしとなり、9連続得点。流れをつかんだ。山崎は「会場に入った瞬間にワクワクした。早く試合をしたいという気持ちが強く、楽しくやれました」と笑顔を見せた。

第2セットも序盤にリードを許したが、伊藤が立て続けにスパイクを決めて流れを引き戻すと、15-15の場面では相手エースを抑えるブロックポイント。試合の行方を決定付けた。「このチームは波があるので、つまずくことも多いですが、今日は取るべきところで点を取れた」と振り返った。

3年連続の初戦突破となったが、3年生は浮かれない。山崎は「修正しなければいけないことが多かった。後でみんなと話し合いたい」。伊藤は「試合の中で相手にしっかり対応できるよう、コミュニケーションを取っていきたい」と話した。目標の8強入りへ向けて幸先の良いスタートとなったが、全国の厳しさを知る2人は気を引き締めていた。【河合萌彦】

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古川学園が金星発進 V候補市船橋に国体のリベンジ

古川学園対市船橋 勝利の瞬間、歓喜を爆発させる古川学園の選手たち(撮影・中島正好)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):古川学園2-1市船橋>◇女子1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子では、19大会ぶりの覇権奪回に挑む古川学園(宮城)が2-1の逆転勝利で市船橋(千葉)を下し、初戦を突破した。第1セットを落とすも、第2、第3セットをともに終盤の粘りで奪取。最後はU-19日本代表の鴫原(しぎはら)ひなた主将(3年)にトスを集め、昨秋の国体で敗れた宿敵に雪辱した。

頼れるキャプテンが決めた。古川学園は24-23で迎えた第3セット。鴫原主将がネット際のボールに飛び込み、マッチポイントを相手コートに押し込んだ。最終セットも終盤まで同点機が連続する展開で、22-23からの逆転勝利。鴫原主将は「V打」を含む20点目からの得点すべてを1人で決め、「みんなが喜んでいるのを見て、勝ったのが分かりました。リベンジしたかったので」と、仲間と抱き合って歓喜に浸った。

雪辱戦に勝った。市船橋とは昨年10月の福井国体でともに単独チームで対戦し、1-2で惜敗した。規定でキューバ人留学生のバルデス・メリーナ(1年)は出場できず、身長183センチの高さを欠いてリズムが狂った。この日はバルデスがコートに戻り、スパイク、ブロックで要所の得点を決めた。吹奏楽部を投入し、得点のたびにコンバットマーチが鳴り響く相手応援にもペースを乱されず、岡崎典生監督(50)は「エンジンの掛かりが遅いけど、それまで辛抱して、自分たちのペースに持っていけた」と選手の踏ん張りをたたえた。

98、99年度の連覇など過去3度の優勝を誇る名門。今大会は鴫原主将と同じU-19代表で吉田あゆみ(3年)も擁し、上位候補の一角に挙がる。鴫原主将は卒業後、Vリーグのトヨタ車体(愛知県刈谷市)に進み、心技体とも磨いてフル代表入りを狙う。初戦を振り返り、「いつもならリードされると焦ってしまうけど、今日は何点リードされても落ち着いて、勝てる自信がありました」と劣勢でも笑顔を失わず、仲間を鼓舞。「フルセットでこういう戦いができたのは大きい」と弾みをつけた。【中島正好】

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東海大相模1年西山、強打で勝利貢献「勝ててホッ」

全日本バレーボール高校選手権 男子1回戦 東海大相模対富山第一 初戦突破の原動力になった東海大相模の1年生エース西山大翔(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):東海大相模2-0富山第一>◇男子1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

16年ぶり3度目出場の東海大相模(神奈川)が、2-0(25-20、25-13)で富山第一にストレート勝ちした。1年生エースの西山大翔(ひろと)が試合の流れを呼び込む強打で勝利に貢献した。

第1セット、東海大相模は19-11から7連続失点で1点差まで詰め寄られた。そこでチームを救ったのが西山だった。自らボールを要求し、バックセンターから高い打点で打ち込んだスパイクが相手コートに突き刺さる。さらにレフトからクロスに打ち抜いて連続得点を決め、悪い流れをストップした。

「緊張してミスが多かったです。でも、勝ててよかった。ホッとしました」。高校初の全国大会を白星で飾った西山は、はにかむように言った。そんな1年生のウイングスパイカーを三上稔監督は優しい目で見守っている。「将来は日本を背負うような選手になれる。たとえミスをしても気にすることなく、思い切ってプレーさせています」。193センチ、74キロ。まだまだ線は細いが、高い打点から打ち下ろすスパイクで神奈川県予選制覇の原動力になった。

南足柄市立岡本中1年まではサッカー部のDF。「ちょっとトラブルがあって」退部し、半年ほど“帰宅部”生活を送るうちに身長がグングン伸び始め、2年になって両親、兄がやっていたバレーボールを始めた。一緒に東海大相模に進学し、現在はミドルブロッカーの榎本航己(194センチ)とのダブルエースを組み、3年時は春夏の県大会を連覇し、全国大会ベスト16。県選抜メンバーとして都道府県対抗中学大会でも活躍した。

キャリアは2年あまり。「神様からバレーボール界への贈り物」といわれる逸材は、今大会に出場している東福岡の1年生、U18日本代表の柳北悠李のことも当然気にしている。「パワーでは負けているので、高さとテクニックで勝てるようにしたいです」。東福岡と対戦するには決勝に勝ち上がるしかないが、6日の2回戦で連覇を狙う強豪・鎮西(熊本)と対戦する。「しっかり準備して自分のプレーをしたいです」。西山は燃える思いを隠すように淡々と言った。【小堀泰男】

◆西山大翔(にしやま・ひろと)2003年(平15)3月4日生まれ、神奈川県出身。小学校時代はサッカーに打ち込み、FW、GK、DFを経験。南足柄市立岡本中1年まではサッカー部でDFだった。その時の身長は165センチだったが、2年からバレーボール部に移って卒業時には191センチに。現在193センチ、74キロ。最高到達点340センチ。

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男子東福岡、女子八王子実践、古川学園など初戦突破

逆転で3年ぶりに初戦を突破した東福岡の山下晃(左)と柳北悠李(撮影・小堀泰男)

<全日本高校バレーボール選手権(春高バレー)>◇男女1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

男子で8年連続10度目出場の東福岡が2回戦に進んだ。大塚(大阪)に2-1で逆転勝ち。第1セットは20-25で落としたが、第2、第3セットを25-23、25-20で連取。U18日本代表の1年生エース柳北悠李(やなきた・ゆうり)が、勝負どころで貴重な得点を決めて粘る相手を突き放した。東福岡は15、16年大会で連覇を達成も、その後の2大会は初戦で敗れており、3年ぶりの勝利になった。

16年ぶり3度目出場の東海大相模(神奈川)は2-0で富山第一にストレート勝ち。1年生エースの西山大翔(ひろと)が試合の流れを呼び込む強打で勝利に貢献した。

女子では八王子実践(東京)が松山東雲(愛媛)に2-1で逆転勝ち。古川学園(宮城)、都市大塩尻(長野)、福井工大福井なども2回戦に進んだ。

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東福岡3年ぶり初戦突破、注目1年柳北は出来10%

全日本バレーボール高校選手権 男子1回戦 東福岡対大塚 逆転で3年ぶりに初戦を突破した東福岡の山下晃(左)と柳北悠李(撮影・小堀泰男)

<全日本高校バレーボール選手権(春高バレー):東福岡2-1大塚>◇男子1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

男子で東福岡が2回戦に進んだ。大塚(大阪)に2-1で逆転勝ち。第1セットは20-25で落としたが、第2、第3セットを25-23、25-20で連取。15、16年大会で連覇を達成も、その後の2大会は初戦で敗れており、3年ぶりの勝利になった。

注目の1年生大砲もさすがに緊張していた。背番号9を背負うウイングスパイカー、柳北悠李(やなきた・ゆうり)。「初めての春高だし、3年生にとっては最後の大会ですから、僕が入って負けたと言われたくなかった」。第1セットは両足がコートに粘着テープでくっついてしまったように動かず、表情もガチガチ。持ち味の強打も影を潜めていた。

「柳北はもちろん、全員の足が動いていなかった。思わずこのこれまでの2年が頭をよぎりましたよ」と藤元聡一監督。第1セットを失った後、「とにかく、足を動かして、拾って、粘れ!」という監督の指示で、選手たちはようやく目を覚ました。第2セットを競り勝つと、最終第3セットは柳北がバックアタック、レフトからの強打、ブロックで貴重なポイントをマーク。特にチーム21点目になったブロックポイントで4点差とし、粘る大塚を突き放した。

192センチ、89キロ。がっちりとした体格はラグビー選手を思わせる。その体で最高到達点は342センチと高校生ではトップクラス。ウエートを乗せたスパイクは鉛のように重く、相手レシーブをはじき飛ばすほどパワフルだ。U18日本代表として昨年6月から7月にかけてイランで開催されたアジアユース選手権に出場し、得点源として連覇に貢献している。

「僕はもともと引っ込み思案な性格なんです。でも、高校に入って大きな大会も経験して、精神面も強くなったと思います」。それだけではない。最高で93キロあった体重も炭水化物を控えるなどして約4キロ減量し、プレースピードと体の切れが増し、ジャンプ時の滞空時間も長くなったという。

笑うとまだあどけなさが残る16歳。ただ、大きな体に秘めたポテンシャルは日本の将来を担うと大器と期待されている。ダブルエースを組む山下晃(3年)が福岡予選決勝で左足を骨折して復帰したばかり。その分、「優勝は柳北の活躍次第。今日の出来は10%ぐらい。これから力を出してもらわないと」と藤元監督も1年生エースに期待する。「小学校のころから憧れていた舞台。先輩たちと一緒に絶対優勝したい」。作夏の高校総体では準々決勝で鎮西(熊本)に敗れてベスト8に終わった。高校生活初の日本一へ、柳北の強打が爆発する。【小堀泰男】

◆柳北悠李(やなきた・ゆうり)2002年(平14)9月20日、北九州市生まれ。バレーボールをしていた祖母の影響で小学5年からクラブチームでプレーを始める。同市立板櫃(いたびつ)中時代からエースとして活躍し、全国中学校大会出場。3年冬に福岡県選抜として全国都道府県対抗中学大会で最優秀選手賞(JOC賞)に輝いた。192センチ、89キロ。

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静清、3度目出場の高橋中心に8強だ「感動与える」

3年連続の春高に向けて意気込む静清の選手たち

全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)は、5日から東京・調布市内で開幕する。男子は3年連続3度目出場の静清(静岡)が、6日の2回戦で大村工(長崎)-習志野(千葉)の勝者と対する。自身も3度目の出場となるS高橋涼主将(3年)を中心に、8強を目指す。

静清は経験豊富な高橋が、浮沈の鍵を握りそうだ。山内健至監督(46)が「バレーをよく知っているので、コート内は彼に任せています」と評価するほどチームからの信頼は厚く、自身も「みんながこの1年間やってきたことを全て出し、静岡代表として1つでも上に行けるように戦いたい」と鼻息を荒くしている。

小学時代には黒潮キッズSSで3度の全国大会に、浜岡中3年時には県選抜メンバーに選ばれ、全国都道府県対抗大会に出場した。静清でも2年連続春高出場と、全国レベルを知りつくす。「全国の選手たちは体が大きく、球際にも強い。去年負けたとき、自分の実力不足と練習不足を痛感しました」と話した。

それからは練習の鬼と化し、自らを追い込み続けた。毎朝6時に起床。部活が休みの火曜日を除き、6時45分から8時まで学校の体育館で自主練を行う。火曜日は放課後に自主練。365日バレー漬けの日々を過ごし、力を磨いてきた。それでも主将は「まだ足りない。大会に向けて個の力はもう上がらないと思うので、ブロックやレシーブなどの連係を高めてチーム力を上げていきたい」と、残り少ない期間でのレベルアップを目指している。

昨年一番の後悔として、準々決勝で敗れた県総体を挙げた。「サーブカットやレシーブ力が足りず、粘れなかった。万全の状態で臨んでいただけに、悔しかったです」。その経験をバネに春高予選では3連覇。高校最後の大舞台に向けては「見る人に感動を与えられるような試合をして、優勝するつもりで臨みます」と力強く話した。【河合萌彦】

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富士見・畑&石間、親友1年生コンビがチーム底上げ

初の8強入りを目指す富士見の選手たち

全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)は、5日から東京・調布市内で開幕する。女子は6年連続11度目の出場となる富士見(静岡)が、同日の1回戦で西原(沖縄)と対戦。WS畑葵とL石間愛子の1年生コンビが、若い力でチームを底上げする。

小学生時代から互いを知る畑と石間は親友として、またある時はライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた。富士見でチームメートとなり、畑が「中学の県選抜で愛子にライトの位置を奪われた。今度は負けないように頑張りたい」と話すと、石間は「苦しい時には励まし合える、頼もしい仲間です」と信頼感を口にした。

畑はライトから力強いスパイクを放つサウスポーだ。だが、レギュラーで臨んだ県総体決勝の島田商戦で、放ったスパイクはわずか2本。チームも敗れ、精神面のもろさを指摘された。「それからはミスしたときでも、積極的に声を出すようにしました」。課題だったレシーブも先輩のアドバイスを受けて成長。今までは届かなかったワンタッチボールの処理も、位置取りのコツをつかんだことで上達。甲斐健悟監督(35)も「今一番伸びている子」と評価する。

リベロの石間は、守備の中心だ。しかし、県総体決勝では球際で粘れず、悔しさを感じた。「自分がダメだと相手に狙われ、チームに迷惑をかける。切り替えの大切さを学びました」。その後の練習ではカバーの意識を徹底。「最後は必ず触って終わろう」と、球際への強さを増した結果、春高予選で優秀リベロ賞を獲得するまでに成長した。

憧れの富士見で春高出場に貢献。まだ上級生に引っ張られる立場の2人だが、石間は「全国では得点につながるようなレシーブをしたい」。畑は「1年生らしく元気にプレーしたい」。最後に「3年生と1試合でも多くやりたいです」と声をそろえた。【河合萌彦】

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久光製薬2年ぶりV石井優希ら代表組けん引 バレー

<女子バレーボール:全日本選手権>◇最終日◇23日◇東京・大田区総合体育館◇男女決勝

久光製薬が連覇を狙うトヨタ車体を3-1で下し、2年ぶりの優勝を飾った。

両チームとも日本代表選手が多く所属するチームだけに、第1セットから30点を超える大熱戦。お互いに1歩も譲らぬ展開は、ウイングスパイカー石井優希のアタックが決まり、35-33で久光製薬がものにした。

第2セットは20-25で失ったものの、第3セット25-23で奪って王手をかけると、第4セットは新鍋のスパイクやサービスエースで26-24と粘るトヨタ車体を振り切って優勝した。

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JTが王道バレーで完全V「強気のサーブを意識」

全日本選手権で優勝し、抱き合って喜ぶJTの選手たち(撮影・松熊洋介)

<バレーボール:全日本選手権>◇最終日◇23日◇東京・大田区総合体育館◇男女決勝

男子決勝はJTが東レを3-0で破り、4年ぶりの優勝を飾った。

第1セットは序盤一進一退の攻防が続きジュースに持ち込まれたが、最後はエドガーのアタックが決まり、26-24でものにした。第2セットはセッター深津の絶妙なトス回しで相手のブロックを振り、ミドルブロッカー小野寺のクイックなどで優位に試合を進め25-22で制した。第3セットも勢いのまま追いすがる東レを終盤に引き離し、25-23で、ストレート勝ちした。

エドガー、劉にトスを集め、得点を重ねたが、実は攻めるサーブがその効果を生んでいた。サービスエースは相手の倍の6本。それ以外にも相手を崩し、ミスを誘った。山本主将は「Vリーグでは、ミスを恐れて得点を取ることができなかったので、今大会はリベロを狙わず、強気でサーブを打つことを意識した」と話した。その山本は守備でも貢献。サーブレシーブ成功率は70%を超えた。

今大会1セットも落とさずに頂点に立った。王道バレーだと言われたが、そのバレーで頂点に立った。山本は「無策でやっているわけではないが、最後に託せる選手がいるので、裏をかかれなければ負けないし、真っ正面から対抗できる」と力強く語った。

第1セットの終盤と第2セットの序盤でサービスエースを決めた小野寺も「自分のローテは得点するチャンスが高いが、ミスを恐れず強気で攻めた」と作戦通りだった。日本代表として今年アジア大会、世界選手権に呼ばれながら出場機会に恵まれなかった。石川祐希ら同年代が活躍するのを間近に「悔しい。何が足らないんだろう。自分も存在感を出したい」と感じた。帰国してセッター深津らチームメートに相談し、クイックやサーブを磨いてことが優勝につながった。

シーズン途中のVリーグでは現在4位。小野寺は「喜びは今日まで、明日からまたしっかり練習します」と話した。Vリーグ優勝、東京オリンピック(五輪)出場を目指す小野寺にとってこの優勝は通過点に過ぎない。【松熊洋介】

全日本選手権で優勝し、記念撮影で笑顔を見せるJTの選手たち(撮影・松熊洋介)

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JTが4年ぶりの優勝 東レを3-0で破る

<バレーボール:全日本選手権>◇最終日◇23日◇東京・大田区総合体育館◇男女決勝

男子決勝はJTが東レを3-0で破り、4年ぶりの優勝を飾った。

第1セットは一進一退の攻防が続いた。ジュースの末に26-24で奪うと、第2セットはセッター深津旭弘(31)の絶妙なトス回しで東レを圧倒。後半追い上げられたが、25-22で奪った。第3セットは前半リードを奪われるも中盤に逆転、そのまま逃げ切り、日本一に輝いた。

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東レ大逆転で2年ぶりV王手「決勝も強気に戦う」

<バレーボール・全日本選手権:東レ3-2パナソニック>◇男子準決勝◇22日◇東京・大田区総合体育館

東レ(静岡・V1)が前回王者のパナソニック(大阪・V1)を3-2で破り、2年ぶりの決勝進出を果たした。序盤2セットを奪われたが、相手エースの負傷交代を潮目に流れが一変。3セットを奪い返して、逆転勝利を飾った。2大会ぶり9度目の栄冠に向けて、今日23日の決勝でJTと戦う。

崖っぷちからの大逆転だった。第1セットをパナソニックのクビアク(30)の攻守にわたる活躍で奪われると、第2セットも大接戦の末、粘り負け。後のない苦しい展開となった。しかし、第3セット途中でクビアクが足を引きずって退場すると、風向きが変わった。

相手エースの不在を受け、小林敦監督(44)は「守備のやり方をシフトチェンジして、相手とのマッチアップを考えた」。アウン・トゥ(27)と星野秀知主将(28)のポジションを入れ替えた。すると、相手の守備にミスマッチが生まれ、アウンをはじめとした東レの攻撃力が爆発した。

今年のチームテーマである「ブレイクプラス」という連続得点を狙う戦い方を披露。アタックやブロックで得点を重ね、第3、第4セットを連取した。第5セットの最後もその勢いを象徴するかのように、アウンのサイドライン際に落ちたサーブがチャレンジで認められ、勝利の瞬間を迎えた。

リーグでは7位と調子が上がらない中、今大会では一転して絶好調だ。小林監督は「けが人も戻ってくるから、リーグの敗戦でネガティブにならないように」と、選手たちに気持ちを切り替えさせている。決勝で戦うJTもリーグ戦4位で、東レより上位。星野主将は「(準決勝では)最後に波に乗れて、勝つことができた。後半はチームが一丸になっていたと思う。決勝も強気に戦いたい」と、2年ぶりの優勝へ向けて意気込んだ。【和田憲明】

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早大2年連続6度目V「練習の成果が出せた」監督

笑顔で写真に納まる男子優勝の早大の選手たち(撮影・垰建太)

<バレーボール:ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018全日本大学選手権>◇最終日◇2日◇大田区総合体育館◇男子決勝

前回覇者の早大が、今大会台風の目、福山平成大を3-1で退け、2年連続6度目の優勝を飾った。

セットカウント2-1で迎えた第4セット、早大が地力の差を見せた。セッター小林光輝(4年)の多彩なトスワークからウイングスパイカー陣が奮戦、鵜野幸也(4年)、宮浦健人(2年)がバックアタックやフェイントを決めると、191センチのエース、ミドルブロッカー村山豪(2年)は、この日は速攻などで得点した。173センチの小林はマッチポイントでブロックを決めるおまけ付きだった。

最も印象的な選手が対象のMIP賞は小林が受賞したが、「相手のブロックが良くて、気持ちよく打たせてあげられなかった」とセッターとしての仕事ぶりをまず反省した。そして、「このチームが大好きなので、天皇杯でも自分たちのバレーをして、良い形で終わりたい」と最後の目標をかかげた。

松井泰二監督は「小林のトス、鵜野のスパイク、藤中(優斗、ウイングスパイカー)のディフェンスが良かった。練習の成果が出せた」と4年生トリオの奮戦をたたえた。そして、「勝つことを狙いにいくのではなく」と前置きしながら、「精いっぱい練習を積めば、良い結果が得られると思う」と3連覇を見据えていた。

【男子決勝】

早大3(25-23、26-24、19-25、25-18)1福山平成大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

早大対福山平成大 優勝を決め抱き合う早大・松井監督(右)と小林(撮影・垰建太)

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筑波大V「日本一の苦しい思いが糧に」青学大に雪辱

筑波大対青学大 試合後、スタンドの声援に応える筑波大・丸尾(右から3人目)ら選手たち(撮影・垰建太)

<バレーボール:ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018全日本大学選手権 筑波大3-1青山学院大>◇最終日◇女子決勝◇2日◇大田区総合体育館

筑波大が前回覇者の青山学院大を3-1で破り、9年ぶり7度目の優勝を飾った。

昨年の決勝では青山学院大に敗れ、2年連続の準優勝に終わった筑波大が、雪辱とともに「三度目の正直」を果たした。第1セット終盤、19-23の劣勢から主将のミドルブロッカー丸尾遥香(4年)のフェイント、ブロックなどで一気に6点を奪った。そして、第2セットも25点目は丸尾のスパイクで連取。第3セットは終盤の逆転で取られたが、第4セットは逆に、20-22からひっくり返した。

最も印象的な選手が対象のMIP賞に選ばれた丸尾は、関東秋リーグで5勝6敗の7位に沈んだ低迷期を振り返り、うれし涙を流した。そして、「日本一の苦しい思いをしたのが糧になった。必死に頑張った」と胸を張った。

秋リーグ後、中西康己監督から活を入れられた。「武器を持て」というある野球部の記事を渡され、自分たちの高さと攻撃力を再認識した。また、チーム内の上下関係もなくして、失敗すれば下級生から怒られる土壌もつくった。そして、卒業後、パナソニックでの9人制バレーに進む前に、有終の美を飾った。

中西監督はそんな丸尾について「ひとふんばりも、ふたふんばりもしてくれた。準々決勝、準決勝でも丸尾がサーブでブレークし、リズムが変わった」と絶賛した。「秋は計画したチーム作りの10段階で、2までしかいけなかった。どこまでいけるか思ったが、最後に(計画していた)コンビネーションができた」と思わず笑みを漏らしていた。

【女子決勝】

筑波大3(25-23、25-21、22-25、25-23)2青山学院大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ

<特別協賛>三基商事

試合後、優勝Tシャツを着て笑顔の筑波大・丸尾遥香(撮影・垰建太)

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松蔭大3位、古谷主将がMIP「全部全力で打ちに」

松蔭大対日体大 日体大に勝ち、MIP賞の松蔭大・古谷ちなみはボードを手に笑顔で写真に納まる(撮影・垰建太)

<バレーボール:ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018全日本大学選手権>◇最終日◇2日◇大田区総合体育館◇女子3位決定戦

松蔭大が最多29回の優勝を誇る日体大を3-1で破り、3位となった。

松蔭大は日本代表でアジア東部地区選手権MVPのウイングスパイカー古谷ちなみ主将(4年)が、左サイドを中心にスパイクを連発。相手ブロックを粉砕した。第1セットを27-25で制すると、第2セットは中盤から突き放した。第3セットは24-24からの連続ミスで落としたが、第4セットには、古谷に加えてミドルブロッカー古屋祐美(3年)らのスパイクがさく裂した。

最も印象的な選手が対象のMIP賞には古谷が選ばれた。試合後、過呼吸になるまで奮戦した古谷は「上がったボールは全部全力で打ちにいった。ちょっとへばったが、みんなが助けてくれた」と、息を整えながら納得の表情を見せた。そして、「4年やってきたこのメンバーで、目標のベスト4以上の3位になれた」と、アジア東部MVPとは違ったうれしさをかみしめた。

卒業後はNEC入りが決まっている。「チームに勢いをつけられる選手になっていきたい」と、さらなる活躍を誓った。

【女子準決勝】

松蔭大3(27-25、25-17、24-26、25-19)1日体大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

松蔭大対日体大 バックアタックを決めガッツポーズで喜ぶ松蔭大・古谷(右)(撮影・垰建太)
松蔭大対日体大 バックアタックを決める松蔭大・古谷(撮影・垰建太)

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バレー明大3位、4年小川「楽しもう」笑顔で終える

明大対東海大 チームの得点に笑顔でタッチを交わす明大・小川(右)(撮影・垰建太)

<バレーボール:ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018全日本大学選手権>◇最終日◇2日◇大田区総合体育館◇男子3位決定戦

明大が東海大に3-0のストレート勝ちで3位となり、笑って大会を終えた。

明大は第1セット終盤、23-24とされたが、リベロ小川智大(4年)のレセプション(サーブレシーブ)から逆転。同セットを30-28で奪って、勢いをつかんだ。第2セットは立ち上がりに9-2と7点差をつけ、そのまま逃げ切り。第3セットは相手のミスも誘って徐々にリードを広げた。3セットを通じ、179センチのウイングスパイカー小松一哉(3年)、サウスポーの池田颯太(2年)らがおもしろいようにスパイクを決めた。

最も印象的な選手が対象のMIP賞に選ばれた小川は「最後の大会で日本一になれなかったが、切り替えて楽しもうと思った」と、チームメートからの祝福に笑顔を見せた。そして「セッター上林(真澄、2年)の組み立てがしっかりできた」と勝因を分析した。

卒業後はVリーグの豊田合成に進む。「2024年のパリ五輪を視野に入れたい」と、社会人としてリベロ日本代表を目指す。

【男子3位決定戦】

明大3(30-28、25-18、25-15)0東海大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

明大対東海大 東海大に勝利し、MIP賞に選ばれた明大・小川はボードを手に写真に納まる(撮影・垰建太)
明大対東海大 東海大に勝利し、喜び合う明大の選手たち(撮影・垰建太)

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福山平成大が初の決勝 エース迫田「優勝したい」

第1セット終盤、バックアタックを決める福山平成大の迫田(中央)(撮影・吉池彰)

<バレーボール:ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018全日本大学バレーボール選手権>◇1日◇男女準決勝◇東京・大田区総合体育館

ノーシードの福山平成大が、東海大を3-1で退け、初の決勝進出を果たした。

Vリーグ男子のFC東京に内定している迫田郭志主将(4年)が、要所でスパイクを決めてチームを引っ張った。「セッターには『厳しいときは俺に持ってこい』と常に言っていた」と迫田。松井弘志監督も「迫田は自分のスタイル、生かし方を分かっている。上(FC東京)でも活躍すると確信している」と、エースに全幅の信頼を置いていた。

50人以上の部員全員が保健体育を学ぶ「福祉健康学部」に所属し、教職免許取得を目指している。東海大や決勝で戦う早大など、豊富な人材が集まる関東の強豪大学には、迫田も「意識しているし負けたくない」と、地方大学の筆頭として反骨心を抱いている。

決勝の相手は大会連覇を狙う早大。迫田は「自分たちがダークホース的な存在になっていると思う。決勝ももちろん勝って優勝したい」と話した。松井監督は「平成最後の大会なので『平成』が勝ちますよ」と不敵に笑った。

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福山平成大が東海大破り初の決勝進出 大学バレー

第1セット終盤、バックアタックを決める福山平成大の迫田敦志(中央)(撮影・吉池彰)

<バレーボール:ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018全日本大学選手権>◇1日◇大田区総合体育館◇男子準決勝

今大会台風の目、福山平成大が東海大を3-1で破り、初の決勝進出を果たした。

福山平成大は、第1セットを主将のウイングスパイカー迫田敦志(4年)のバックアタックなどで27-25で制すると、試合の流れをつかんだ。第2セットを連取の後、第3セットこそ東海大に意地を見せられたが、第4セット終盤のシーソーゲームでは選手全員で踏ん張り、勝ちきった。

「厳しい時は自分に(ボールを)持ってこいとセッターに言ってあった」という迫田。「接戦を取り切るのが福山平成」と胸を張った。

3回戦の日体大に続き、全国優勝校を撃破した。この勢いに乗れば、日本一も夢ではなくなってきた。迫田は「明日はもっと厳しい試合になる。ブロックからの切り返しと早い攻撃をする。ここまできたら目標は優勝」と、日本一をしっかり目標にかかげた。

【男子準決勝】

福山平成大3(27-25、25-22、19-25、30-28)0東海大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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V2狙う早大が決勝進出、明大にストレート勝ち

第2セット、連続サービスエースを決める早大の村山豪(撮影・吉池彰)

<バレーボール:ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018全日本大学選手権>◇1日◇大田区総合体育館◇男子準決勝

2年連続6度目の優勝を狙う早大が、明大を3-0のストレートで下し、2年連続9度目の決勝進出を果たした。

早大は第1セットを逆転で取ると、第2セットには2年生エースのミッドブロッカー村山豪が連続サービスエースを決め、流れを引き寄せた。そして、序盤は競り合いとなった第3セットも、村山の強烈なスパイクなどで明大を突き放した。

サーブ、レセプション(サーブレシーブ)、ブロックにこだわりを持つ松井泰二監督は、村山のデキについて「気持ちが強い。(思い切り打つ)強気の選択が良い」とニンマリ。それでも、チーム全体については「サーブとサーブレシーブは良かったが、ブロックは相手を絞り込めていなかった。明日はどこに飛ぶか絞り込みたい」と初の連覇に向けて気を引き締めていた。

【男子準決勝】

早大3(25-22、25-23、25-19)0明大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

第2セット、連続サービスエースを決める早大の村山豪(撮影・吉池彰)

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青学大2年連続で決勝進出 女子バレー大学選手権

第4セットにフェイントを見せる青学大の及川真夢(右)(撮影・吉池彰)

<バレーボール:ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018全日本大学選手権>◇1日◇大田区総合体育館◇女子準決勝

前回覇者の青学大が日体大を3-1で下し、2年連続9度目の決勝進出を果たした。

青学大は1セットずつを取り合って迎えた第3セットにリズムをつかんだ。エースの副将及川真夢(まゆ、4年、ミドルブロッカー)のスパイク、ブロックなどで大きくリードを奪い、同セットを取ると、第4セットも相手に流れを渡さなかった。

「みんなが頑張ってくれた」と及川は全員バレーによる勝利を強調した。そして、「粘りが持ち味なので、明日もそれができるよう、自分たちの力を出せるように頑張る」と12年ぶり2度目の2連覇となる6度目の優勝を目指し、やる気を見せていた。

【女子準決勝】

青学大3(25-23、20-25、25-17、25-16)1日体大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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筑波大が3年連続決勝進出 女子バレー大学選手権

第3セット、スパイクを決める筑波大の丸尾遥香(中央)(撮影・吉池彰)

<バレーボール:ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018全日本大学選手権>◇1日◇大田区総合体育館◇女子準決勝

筑波大が松蔭大を3-1で下し、3年連続22度目の決勝進出を果たした。

第1、2セットを先取後、第3セットを奪われ、第4セットも中盤リードされたが、主将のミドルブロッカー丸尾遥香(4年)、ウイングスパイカー川上雛菜(2年)らが粘ってスパイクやブロックを決め、逆転した。

「第4セットも取られるかと思った」という丸尾は苦笑い。それでも「逃げずに戦えた」と胸を張った。

過去2年連続準優勝で悔しい思いしてきた。「三度目の正直で日本一になる。どこのチームより悩んで努力してきたことを武器にすれば勝てる」と9年ぶり7度目の優勝に向け、気持ちを込めた。

【女子準決勝】

筑波大3(25-14、25-18、22-25、25-21)1松蔭大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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連覇目指す青学大が4強、東海大は敗退 大学バレー

「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018」第71回男子、第65回女子全日本バレーボール大学選手権が大田区総合体育館で、男女準々決勝が行われ、4強が出そろった。

女子は関東春季、秋季リーグを制し、第1シードの東海大が、松蔭大にフルセットの末、敗れた。2-2で迎えた最終セットはシーソーゲームになった。一時は東海大がリードしたが、終盤に松蔭大のスパイクが連発して決まり、12-15で競り負け、準々決勝で敗退した。

連覇がかかる青学大は、国士舘大にストレート勝ちし、準決勝は第2シードの日体大と対戦する。

男子は、優勝候補筆頭で、昨年覇者の早大が近畿大に、今大会初めて1セットを奪われたが、25-23、37-35、23-25、25-18で勝ち上がった。

第2シードで昨年準優勝の筑波大は、東海大に敗れた。

【男子準々決勝】早大3-1近畿大、東海大3-2筑波大、福山平成大3-0日大、明大3-1中大【女子同】松蔭大3-2東海大、日体大3-1龍谷大、青学大3-0国士舘大、筑波大3-0日女体大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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早大、近畿大、明大、中大など8強 大学バレー

「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018」第71回男子、第65回女子全日本バレーボール大学選手権が大田区総合体育館ほかで、トーナメント3回戦が行われ、ともに8強が出そろった。

男子は、第3シードの日体大が福山平成大から、第1セットを25-18で先取した。しかし、第2セット以降は、持ち味の拾ってつなぐバレーにミスが目立ち、スパイクもブロックに捕まった。逆に相手のスパイクが、要所で決まり21-25、19-25、22-25と連続3セットを落とし、逆転負けで3回戦で姿を消した。第1シードの早大は、1回戦から1セットも落とすことなく、準々決勝に駒を進めた。

女子は、連覇を狙う青学大が、関西大に3-0のストレート勝ちした。30日の準々決勝のカードは以下の通り。

【男子】早大-近畿大、明大-中大、筑波大-東海大、福山平成大-日大

【女子】東海大-松蔭大、日女体大-筑波大、日体大-龍谷大、青学大-国士舘大

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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青学大が3回戦進出 鹿屋体大が敗退 大学バレー

「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018」第71回男子、第65回女子全日本バレーボール大学選手権が大田区総合体育館ほかで、トーナメント2回戦が行われた。

女子は、昨年覇者の青学大が、帝塚山大の食らいつくレシーブ、正確なトスからの攻撃にてこずり1、3セット目を落とした。追う展開となったが、女王の意地をみせ、21-25、25-17、21-25、25-9、15-9のフルセットの末、3回戦に進出した。また、西日本インカレを制し、第4シードの鹿屋体大が、日大の強烈なスパイクを止められず、3-0のストレートで敗退した。

男子は、第3シードの日体大が、中京大に苦戦したが、セットカウント3-2で勝ち上がった。

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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男子早大など有力校が1回戦突破 バレー大学選手権

「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018」第71回男子、第65回女子全日本バレーボール大学選手権が27日、大田区総合体育館などで1回戦が行われた。

男子は早大、筑波大、日体大、明大の第1から第4シードが、女子は東海大、日体大、青学大、鹿屋体大が順当に勝ち上がった。

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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