日刊スポーツ

男子は早大、女子は王者筑波大など8強 大学バレー

<ミキプルーンスーパーカレッジバレー2019:第72回男子、第66回女子全日本バレーボール大学選手権>◇28日◇大田区総合体育館ほか◇トーナメント3回戦

男女とも第1~4シード校は順当に勝ち上がり、8強が出そろった。昨年女子優勝校の筑波大も進出を決めた。29日の準々決勝のカードは以下の通り。

【男子】◎早大-福山平成大、◎東亜大-筑波大、◎東海大-順大、◎明大-中大【女子】◎日女体大-福岡大、◎順大-日体大、◎青学大-筑波大、◎東海大-京都橘大

◎=シード校

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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東亜大が駒大に粘り勝ち、早大など勝利 大学バレー

<ミキプルーンスーパーカレッジバレー2019:第72回男子、第66回女子全日本バレーボール大学選手権>◇26日◇東京・大田区総合体育館ほか◇トーナメント1回戦

男子は中国地区の春季・秋季リーグを制した第2シードの東亜大が、駒大にフルセットの末、3-2で勝利した。

東亜大が執念をみせた。1セット目からつなぎミスが目立ち、駒大のサイドからの攻撃に苦戦。第1セットこそ39-37で逃げ切ったものの、第2、3セットは駒大に終始リードを許し、落とした。後のない第4セット。疲れが見えた駒大のミスを逃さず、粘る。第4セットは25-23、最終セットは16-14と連取して接戦を制した。第1シードの早大は、岐阜協立大に1セットを落としたが、3回戦に駒を進めた。

女子は、第1から第4シードの日女体大、順大、青学大、東海大が、ともにストレートで勝ち上がった

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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早大、東亜大、日女体大など勝ち上がる 大学バレー

<ミキプルーンスーパーカレッジバレー2019:第72回男子、第66回女子全日本バレーボール大学選手権>◇26日◇東京・大田区総合体育館ほか◇トーナメント1回戦

第1から第4シード校の男子は、早大、東亜大、東海大、明大が、女子は日女体大、順大、青学大、東海大が順当に勝ち上がった。

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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東北公益文科大アベック出場で気合、旋風巻き起こす

初の男女アベック出場で上位進出に挑む東北公益文科大の選手たち(撮影・鎌田直秀)

<バレーボール全日本大学選手権>

バレーボールの全日本大学選手権(東京・大田区総合体育館ほか)が今日26日に開幕する。25日は開会式が行われ、男子5校、女子4校の東北勢も参加した。初めて男女アベック出場する東北公益文科大(山形)の男子は初出場。法大(関東)との1回戦では、強力な攻撃力を武器に初勝利に挑む。2年連続2度目の女子は初戦で金沢星稜大(北信越)と対戦。鍛え上げた守備からの粘りで、8強進出を目標に掲げた。

全国1勝を互いに誓い合った。男子は今春から1部初昇格し、今秋は東北4位でつかんだ大舞台。リーグ戦173得点を挙げて2位に28点差のベストスコアラー賞に輝いた川井剛志主将(4年=羽黒)は「初めてなので、どこまで通用するか分かりませんが、自分が活躍してチームを引っ張ることができれば勝機はある。まずは1勝です」とエースの自覚たっぷりだ。

女子に全日本選手権出場の先陣を切られたことも反骨心となった。「うれしい半面、悔しい思いはあったし、糧の1つとして成長できている」。何度も泣いてきた入れ替え戦の壁を破り、今秋は培ってきた守備力やコート内での雰囲気の良さも結実した。「全国に比べて『東北は弱い』という声も耳にする。1つでも多く勝って東北や山形の名前を残したい。東北一丸で頑張りたい」。男子は1度も決勝進出がなく、女子も96年の東北福祉大(宮城)以降、優勝から遠ざかっている現況を打破する心意気だ。

女子は、拾って、つないで、リベンジに燃える。順大(関東)にストレート負けした昨年の反省をもとに、レシーブ強化を継続。今秋に優秀選手賞を獲得した■橋里奈主将(4年=山形商)は「受け身にならず、最初から攻撃も守備も攻めることが大事。大きいエースはいないので、レシーブで流れを作って、自分もブロックアウトなどの特徴を出したい」と経験値を生かす。

今秋は女王東北福祉大から1セットを奪うなど、自信も得つつある。「去年は当たって砕けろでしたが、今年は東北2位になったプライドもある。ベスト8の目標を達成したい」。男女で公益旋風を巻き起こす。【鎌田直秀】

※■は木ヘンに却の去がタ

東北公益文科大の■橋里奈主将(左)と川井剛志主将 ※■は木ヘンに却の去がタ

早大堀江、筑波大横田主将が宣誓 全日本大学バレー

開会式で選手宣誓を行う早大・堀江(中央)と筑波大・横田(撮影・鎌田直秀)

「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2019」第72回男子、第66回女子全日本バレーボール大学選手権の開会式が25日、大田区総合体育館で、男女各64校が参加し行われた。

昨年の男女優勝チームの主将を務める、早大堀江友裕(4年)と、筑波大横田美穂(同)が、「支えてく

れた全ての人に感謝の気持ちを忘れずに、自然災害により被災された方々へ勇気と感動を与えられるよう、素晴らしい大会にします。」と宣誓し、健闘を誓った。

大会は、今日26日から12月1日、同体育館ほか都内4会場で開催される。男子の優勝争いは、昨年の覇者で、関東春季、秋季リーグ優勝の早大が第1シードで最有力候補。第2から第4シードの東亜大、東海大、明大が続く。女子は、混戦が予測されるが、春季リーグを制し、第1シードの日女体大を筆頭にシード校の順大、青学大、東海大が有力視される。昨年優勝の筑波大にもチャンスがある。

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事

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郡山女大付が春高切符「自分たちのバレー貫けた」

チームをけん引した郡山女大付・朝倉未来主将

<全日本バレーボール高校選手権福島大会(春高バレー):郡山女大付3-0聖光学院>◇女子決勝◇20日◇福島トヨタクラウンアリーナ

女子は郡山女大付が聖光学院をストレートで下し、4年連続21度目の優勝を決めた。男子は部員9人の相馬が、3年連続同カードとなった福島商との対決をフルセットで制し、王座を奪還した。両チームは東京で来年1月5日に開幕する「春高バレー」に出場する。

   ◇   ◇   ◇

ストレート勝ちをけん引したのはミドルブロッカーの朝倉未来主将(3年)だ。要所要所でスパイクを決め、ブロックでも相手の壁になった。チームは聖光学院の粘り強いレシーブに苦戦も、センターからの攻撃が光り着実に加点。朝倉主将は「自分たちのバレーを貫けたし、やるべきことをすべて出し切れた。大エースがいるわけではないので、1人1人が役割を果たしてチーム力で勝ちたい」と春高を見据えた。目標の16強に向けてレシーブ力とセンター攻撃の完成度を高めていく。

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“相馬ナイン”9人でつかんだ春高切符、下剋上誓う

相馬対福島商 最終セット、連続得点を挙げて歓喜する立谷(中央)ら相馬の選手たち(撮影・山田愛斗)

<全日本バレーボール高校選手権福島大会(春高バレー):相馬3-2福島商>◇男子決勝◇20日◇福島トヨタクラウンアリーナ

男子は部員9人の相馬が、3年連続同カードとなった福島商との対決をフルセットで制し、王座を奪還した。

ウイングスパイカー立谷純太郎(3年)が得点を量産し、2年ぶり21度目の制覇に貢献。女子は郡山女大付が聖光学院をストレートで下し、4年連続21度目の優勝を決めた。両チームは東京で来年1月5日に開幕する「春高バレー」に出場する。

   ◇   ◇   ◇

フルセットの死闘に決着をつけたのはエースだった。相馬は5セット目開始から6連続得点で主導権を握った。そしてマッチポイントを迎え、立谷はストレートを選択。「最後の得点は強打で決めてやろう。体力的にきつかったが、みんなが信頼してつないでくれた。決めるのは自分。何が何でも打ち切ろう」と気持ちを込めたスパイクは、相手コートに突き刺さった。その瞬間、喜びと疲労感から選手たちは一斉にコートに倒れ込んだ。

相馬は1、3セットを制したが、2、4セットを落とした。4セット目は最大12点差をつけられたが、6点差まで縮める意地を見せ、5セット目に勢いをつなげた。立谷は「4セット目を落としたが次取れば春高とイメージしていた」と焦りは全くなかった。小学生時代、相馬が春高で躍動する姿をテレビで見て「相馬で春高」という夢を持った。そして2年前にそれがかない、1年生で唯一、憧れの舞台に立った。

福島商は相馬の壁になってきた因縁の相手だった。今夏の県高校総体決勝、昨年の県高校選手権決勝でいずれもストレート負け。それでも全員バレーでリベンジを果たした。「去年、春高に出られなかったショックは大きかったが、少ないながらも9人で団結してやってきて良かった。福島商とか敗れたチームの思いも背負って戦いたい」。現チームは3年が4人、1、2年が5人。3年が抜けると単独チームが組めなくなるため、春高は新入部員へのアピールの舞台でもある。全国の強豪への下克上を誓い、“相馬ナイン”が果敢に挑んでいく。【山田愛斗】

相馬対福島商 スパイクを決めて雄たけびを上げる相馬・立谷(撮影・山田愛斗)
相馬対福島商 気合を入れる相馬の選手たち

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東レが首位ジェイテクトに完敗 西田のサーブに苦戦

東レは、相手のスパイクを3人で止めにいくが失点

<バレーボール:Vリーグ男子>◇V1(1部)◇17日◇静岡・草薙総合運動場体育館

今季無敗の首位・ジェイテクトと対戦した東レは、0-3のストレート負けを喫した。相手の強力なサーブに対応しきれず、反撃の糸口すらつかめなかった。星野秀和主将(29)は「完全にサーブでやられた。それ以外は悪くなかったのですが」と、振り返った。

10月のワールドカップ(W杯)でベストサーバー賞に輝いた、ジェイテクトの日本代表・西田有志(19)が放つドライブのかかった高速サーブに苦戦。対策として守備に重点を置いた布陣で臨んだが、いとも簡単に破られた。第2セットには、3連続でサービスエースを許し、篠田歩監督(39)も「想像以上だった」と脱帽した。

西田には、この日両チームトップのサーブ効果率34・8%を記録された。その影響からか、攻撃の形もつくれなかった。前日の試合で課題となった中央からの攻撃も機能せず、ミドルブロッカーで挙げた得点は8点のみに終わった。

今季初の県内試合で2連敗。地元ファンに良いところを見せられなかった。指揮官は「劣勢になった時の弱さが、このチームの課題。攻撃面なども含めて、もっと変えていかないといけない」。次回の県内試合は、来月21、22日に本拠地・三島市で行われる。チームを立て直し、地元ファンの期待に応えたい。【河合萌彦】

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北海道科学大高3年ぶり2度目V 総体と道内2冠

優勝し胴上げされる北海道科学大高の十良沢主将(撮影・佐藤翔太)

<全日本バレーボール高校選手権北海道大会(春高バレー):北海道科学大高2-0恵庭南>◇男子決勝◇16日◇札幌・北海きたえーる

北海道科学大高が3年ぶり2度目の優勝で、総体道予選に続いて道内2冠を達成した。

全道5試合で1セットも落とさず、昨年逃した全国出場権を奪還。十良沢太平主将(3年)は「去年の悔しさをバネに毎日苦しい練習を乗り越えてきた」。16強入りした総体後には12、13年度に高校3冠の星城(愛知)ら強豪校と対戦する愛知合宿で腕を磨いた。全道王者として臨む全国に向け「目標は優勝です」と決意を示した。

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準V恵庭南、涙の初春高 監督インタビューで男泣き

全国大会出場を決め喜ぶ恵庭南の選手たち(撮影・佐藤翔太)

<全日本バレーボール高校選手権北海道大会(春高バレー):北海道科学大高2-0恵庭南>◇男子決勝◇16日◇札幌・北海きたえーる

恵庭南が準優勝で初の「春高バレー」出場を決めた。準決勝で札幌藻岩をフルセットの末に撃破。決勝では総体16強の北海道科学大高に敗れたが、男女上位2チームに出場権が与えられる全国大会(来年1月5日開幕、東京)出場を決めた。沢田一徹主将(3年)は「全国を決めたことはうれしい。(準決勝後の)監督の涙は初めて見ました」と喜んだ。

試合終了を待たずに指揮官の瞳はぬれていた。準決勝。相手サーブがネットにかかった瞬間、選手たちがコートで喜びを爆発させた。東海大四(現東海大札幌)で全国制覇を経験した山田卓哉監督(44)にとっては就任3年目での初全国。「自分を信用して辛抱強くやってくれた。選手に感謝したい。自分が選手のときよりうれしい」。インタビューで男泣きした。

51年の学校創立と同時に創部されて69年目。02年に総体出場はあるが「春高」は初めて。準優勝で全国に届かなかった今夏総体道予選後にはフィジカル強化や基礎練習を徹底した。10月には弘前工(青森)、11月には雄物川(秋田)など全国常連校と対戦するためフェリーで東北遠征を敢行した。沢田は「全国でも勝って監督を泣かせたい」。夢舞台で新たな歴史を刻んでいく。【浅水友輝】

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久光製薬ストレート負け「ムード良くない」石井優希

姫路に敗れて肩を落とす久光製薬の選手たち(撮影・松本航)

<女子バレーボール:Vリーグ女子>◇V1(1部)◇16日◇兵庫・ウインク体育館

昨季女王の久光製薬が0-3(22-25、20-25、23-25)で最下位の姫路にストレート負けし、5敗目(3勝)を喫した。第1セット開始から8連続ポイントを許し、敵地の雰囲気にのみ込まれた。

日本代表のアウトサイドヒッター石井優希主将(28)は「スタートからやられて、相手の勢いがあった。個人的にも決められるところで、決められていない」とアタックでの8得点を反省。苦しい戦いが続いており「正直何がダメというか…。勝っていない理由が分かれば、修正している。難しいし、ムードも良くない。チームが1つになっていかないと。若い子の勢いも借りながら、もっとまとまっていかないといけない」と複雑な表情で分析した。

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竹下佳江監督率いる姫路が昨季女王にストレート勝ち

久光製薬戦を見つめる姫路の竹下佳江監督(撮影・松本航)

<バレーボール:Vリーグ女子>◇V1(1部)◇16日◇兵庫・ウインク体育館

日本代表として12年ロンドン五輪で銅メダルを獲得した竹下佳江監督(41)率いる姫路が、金星をつかんだ。昨季女王の久光製薬に3-0(25-22、25-20、25-23)でストレート勝ち。今季2勝目(8敗)を挙げ、石井優希主将(28)ら複数の日本代表を抱える強豪を圧倒した。

ピンクに染まったアリーナに、竹下監督の笑顔が映えた。24-23で迎えた第3セット。最後の得点を姫路が手にすると、コート内で選手が次々に抱き合った。戦い抜いた教え子たちに近づき、監督もハイタッチの列に加わった。

「(チームカラーの)ピンクの波に押されて試合ができた。ディフェンスから攻撃に展開し、決めるべき人が決めてくれた。全員が良かったです」

V1となり、初めての地元姫路開催。チケットは完売し、多くの親子連れも訪れた。第1セット、貞包(さだかね)里穂(23)のサーブを起点に開始から8連続得点。試合で主将を務めた金杉由香(24)も「サーブで攻められた」と振り返る流れで主導権をつかんだ。相手の攻撃を何度も拾い、アタックでチーム最多23得点を挙げたブラジル出身のイブナ・マラ(29)らの決定力が光った。

V1で1年目となる今季は、試合前時点で1勝8敗。奪ったセット数5に対し、失ったのは24と苦戦は数字に表れた。16年に日本初のプロバレーボールチームとして発足した姫路を率いる竹下監督も、悩ましい時間を過ごした。この日の試合後、口にしたのは正直な本音だった。

「選手の時は(負けている状況で)自分がやれば、どうにかなった。今はどうやって選手たちを輝かせるか。指導者と選手は全然違う。選手たちが消極的にならないように、いろいろなところを見て、プラスになれる、何かを伝えないといけない」

1時間24分のストレート勝ちは、チーム全体に自信をもたらせた。勢いをつけ、真価が問われる今後の戦いへと向かう。【松本航】

久光製薬戦の勝利を振り返る右から姫路の竹下佳江監督、金杉由香、堀込奈央(撮影・松本航)
大勢のファンに見守られて久光製薬戦を振り返る姫路の竹下佳江監督(撮影・松本航)

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クラーク初陣飾る、塚原主将に野球部員サプライズ

苫小牧中央対クラーク 勝利し笑顔を撮影に応じるクラークの選手たち(撮影・佐藤翔太)

<全日本バレーボール高校選手権北海道大会(春高バレー):クラーク2-0苫小牧中央>◇2回戦◇14日◇北海道立総合体育センター

女子で今春創部のクラークが苫小牧中央を2-0で下し、全道初陣を白星で飾った。

この日、16歳の誕生日を迎えた塚原百恵主将(1年)はチームメートからプレゼントされたサポーターをつけて試合に臨み、勝利後には応援に来た野球部員らからバースデーソングのサプライズも受けた。8人きょうだいの6番目。チームの精神的支柱は「応援に応えられてものすごくうれしい」と喜んだ。

苫小牧中央対クラーク 勝利しチームメートたちと喜び合うクラークの塚原(左から2人目)(撮影・佐藤翔太)
苫小牧中央対クラーク 強烈なスパイクを放つクラークの塚原(撮影・佐藤翔太)

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東海大札幌が歓喜「せんとくん」とつかんだ16強

東海大札幌対網走桂陽 試合終了後、奈良県のマスコットキャラクターせんとくんと記念撮影する東海大札幌の選手たち(撮影・佐藤翔太)

<全日本バレーボール高校選手権北海道大会(春高バレー):東海大札幌2-0網走桂陽>◇2回戦◇14日◇北海道立総合体育センター

女子は東海大札幌が網走桂陽を2-0で下し、16強に進出した。3月の奈良遠征をきっかけに、同地マスコットキャラクター「せんとくん」のクッションがチームに仲間入りした。緊張をほぐすゆるキャラ効果もあり、今夏総体道予選は8強と躍進した。2月の新人戦から続く道内3大会連続ベスト8へ、15日の3回戦は強豪の旭川実と対戦する。

   ◇   ◇   ◇

東海大札幌が輪になって歓喜の声を上げた。マッチポイントではレフト木下亜耶(1年)のスパイクを相手がはじき勝負がついた。2回戦を勝ち上がり、試合後にはラッキーアイテム「せんとくん」のクッションと一緒に記念撮影。佐藤向日葵主将(3年)は「緊張している部分もあったけど、ベンチも一体となって戦えました」と胸を張った。

ベンチで異彩を放つ「せんとくん」は、3月末の奈良遠征で村上惇嗣監督(34)が、東海大四OBで奈良女を強豪に育てた鬼嶋浩一監督からプレゼントされたもの。同監督の風貌がどことなく似ていて、ゆるキャラはいつしか選手から「先生」と呼ばれるようになった。5月に結婚した指揮官は「御利益があった」と冗談めかす。その上で「選手たちはちょっとしたことで元気になる」と強調した。

力を引き出すアイテムを手に入れた新チームは、6月の総体道予選8強と力をつけてきた。ベンチ入り最長身が171センチ、主力は165センチ以下の小柄なチーム。「小さいので役割をきちんと持って、粘るのが基本」と村上監督。35度優勝の男子と比べると、中学時代に実績のある選手は少ない。チームは「いい顔・攻める・やりきる」の3原則を掲げ、一体感をテーマに練習を積んできた。佐藤も「身長は低いけど粘り負けしない」。チームワークが最大の武器だ。

8強入りをかけて戦う旭川実には新人戦、総体で1セットも取れずに敗れた。佐藤は「試合がどうなっても全部の力を出し切りたい」。幸運のマスコットとともに快進撃を目指す。【浅水友輝】

東海大札幌対網走桂陽 試合中、指示をする東海大札幌の村上監督(撮影・佐藤翔太)
東海大札幌対網走桂陽 試合終了後、奈良県のマスコットキャラクターせんとくんと記念撮影する東海大札幌の村上監督(左)と佐藤主将(撮影・佐藤翔太)

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羽幌“ニノロス”乗り越え「粘り強いバレーできた」

羽幌対江別 得点を決め喜び合う羽幌メンバー(撮影・佐藤翔太)

<全日本バレーボール高校選手権北海道大会(春高バレー):羽幌2-0江別>◇1回戦◇13日◇北海道立総合体育センター

女子で2年連続3度目出場の羽幌が、江別を2-0で下し、初戦を突破した。選手6人全員が苫前郡の中学出身。チームワークと堅守を武器に、初出場した12年以来7年ぶりに白星を挙げた。センター土田佳澄(2年)野村心優(1年)は、12日に結婚を発表した人気アイドルグループ嵐・二宮の大ファン。“ニノロス”を乗り越えて、創立70周年を迎えた同校節目の1勝に貢献した。

   ◇   ◇   ◇

勝利を告げる笛が鳴り響き、羽幌の選手たちの笑顔がはじけた。6人はコート中央で飛び跳ね、抱き合う。セッターの神永杏花梨主将(あかり=2年)は「うれしいです。粘り強いバレーができました」。少しとまどいながら感想を口にする主将のそばには、チームメートがピタリと寄り添う。一丸で勝利をつかみ取った。

先にセットポイントを握られた第1セットでは、野村が「1セットを取らないとチームの流れが悪くなる」と、2連続スパイクで逆転劇を演出。第2セットでは土田がチーム最多5得点を挙げた。ともに“ニノロス”を乗り越えた2人だ。

12日に結婚を発表した嵐・二宮の大ファン。カラオケでは同グループの楽曲を歌い、ライブチケットも応募する。それだけに2人は「ショックだった」と乙女心をのぞかせたが、昨年果たせなかった全道1勝のために気持ちを切り替えた。最新曲「Turning Up」を聴いて試合に臨んだ土田は「集中できた」と発奮材料に変えた。

5月の総体地区予選後に3年生6人が引退し、現在は6選手のみ。バレーボール部のある近隣高校も約1時間の距離があり、実戦練習は夏休みなどに限られる。地理的ハンディも抱えるが松原吉孝監督(37)は「レシーブでつないで攻撃に組み立てるバレー」で全道に駒を進めてきた。

同校にとって初出場の12年以来の1回戦突破。次は初の16強をかけて七飯と14日に対戦する。土田は「みんながつないでくれたボールを決められるようにしたい」。創立70年。メモリアルイヤーに旋風を巻き起こす。【浅水友輝】

羽幌対江別 試合終了後、記念撮影に応じる羽幌メンバー(撮影・佐藤翔太)
羽幌対江別 試合終了後、記念撮影に応じる羽幌メンバー(撮影・佐藤翔太)
羽幌対江別 スパイクを決める羽幌の野村(撮影・佐藤翔太)

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3連勝狙う東レが調整 上位進出カギは日本人選手

スパイクを放つ東レ・星野(左奥)

バレーボールV1リーグ男子の東レが、磨いた攻撃力で3連勝を狙う。13日は静岡・三島市内の体育館で約2時間の調整。16、17日に草薙総合運動場体育館(静岡市)で、今季初の県内開催となるリーグ戦を行う。

現在勝ち点8(3勝2敗)で5位につける。攻撃の核となるウイングスパイカー(WS)のアウン・トゥ(28)が、ミャンマー代表として東南アジア競技大会(フィリピン)に参加中。開幕戦から不在が続き、今週末も欠場が決まっている。今季就任した篠田歩監督(39)は「外国人に頼りすぎない。日本人選手が攻撃面で活躍すれば、さらに上を目指せる」。言葉通り、開幕前からサイド攻撃を強化してきた。WS星野秀知主将(29)は「(アウン・トゥと)同じプレーは難しい。効果率を上げたり、ミスを減らすことで結果を出したい」と意気込んだ。

16日は7位WD名古屋戦。17日は現在首位のジェイテクトと対する。篠田監督は「我々のレベルを測るのに、これ以上ない相手。今後へのキーポイントになる」。星野は「今季は各チームの仕上がりが早い。勝つチャンスは十分にある」と闘志を燃やした。【古地真隆】

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不来方2年ぶりVで春高切符「もっともっとできる」

男子で2年ぶり13度目の優勝を果たした不来方の選手たち(撮影・野上伸悟)

<全日本バレーボール高校選手権岩手大会(春高バレー):不来方3-0盛岡誠桜>◇男子決勝◇4日◇タカヤアリーナ

男子は不来方が3-0のストレートで盛岡誠桜を下し、2年ぶり13度目(全国大会は14度目)の優勝を決めた。

第1セットこそ28-26と苦戦したが、第2セットからはセッターの中田拓斗主将(3年)を中心にした多彩な攻撃と強力なブロックで、初優勝を狙った盛岡誠桜を振り切った。女子は盛岡誠桜が、総体予選決勝で敗れた一関一にリベンジし、6年連続25度目の優勝を果たした。男女の優勝チームは春高バレー(来年1月5日開幕、東京・調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)に出場する。

   ◇   ◇   ◇

第1セット終盤に見せた落ち着きぶりが、不来方の成長を証明していた。今季県内無敗で迎えた大一番も、20-15から5連続ポイントを奪われる苦しい展開。前日の準決勝、第1セットを22-25で落とした一関修紅戦とダブりかけたが、中田主将は「競った場面でも焦らないで自分たちのプレーをしようと言い合った」。相手の191センチのエース今颯希(3年)のスパイクにも3枚ブロックで対応するなど、この日は最後まで浮足立たなかった。 夏のインターハイでは決勝トーナメント初戦で北海道科学大(北海道)に2-0で敗れた。第2セットはジュースの末、26-28で力尽きた。この日、レシーブ、アタックとオールラウンドの活躍を見せた佐藤生真(2年)は「1点の重みを感じた。どんな形でも1点をとり切らないと全国では戦えない」。これまでは他のチーム同様、スパイクが決まると全員でコートを走り回り喜んでいたが、今大会は違った。「ゲームの流れを考えながら次、次を考えようと。喜ぶよりもみんなで確認することが大事」と、常にプレーに集中した。2年ぶりの王者奪還にも派手に喜ぶ選手は皆無で、視線は先に向いていた。 今季就任したOBの高橋新哉監督(38)は「能力があるから勝つのではなく、当たり前のことを当たり前にやれるのが強いチーム。常にみんなで声をかけたりして、人間としても成長してほしい」と技術以上にコミュニケーションを大切にしてきた。受験準備で12人いた3年生は4人に減ったが、チーム力は落ちなかった。「もっともっとできる選手たちだと思う」と春高までにさらなる成長を期待する。「レシーブなどまだまだ甘いところがある。攻撃もバリエーションを増やして精度も上げていきたい」と中田主将は、ベスト8以上を目標に決意を新たにした。【野上伸悟】

不来方対盛岡誠桜 相手のスパイクにブロックで対抗する左から不来方・中田主将、高橋(撮影・野上伸悟)
不来方対盛岡誠桜 スパイクを決める不来方・高橋(撮影・野上伸悟)
不来方対盛岡誠桜 ブロックを決める不来方・佐藤(撮影・野上伸悟)

盛岡誠桜「変わらないとダメだと」雪辱Vで春高切符

女子で6年連続25度目の優勝を果たし喜ぶ盛岡誠桜の選手たち(撮影・野上伸悟)

<全日本バレーボール高校選手権岩手大会(春高バレー):盛岡誠桜3-0一関一>◇女子決勝◇4日◇タカヤアリーナ

女子は盛岡誠桜が、総体予選決勝で敗れた一関一にリベンジし、6年連続25度目の優勝を果たした。

男女の優勝チームは春高バレー(来年1月5日開幕、東京・調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)に出場する。

   ◇   ◇   ◇

女王がチャレンジャー精神を取り戻し、リベンジを果たした。伊藤崇博監督(45)は「向かっていく時はいいけど、向かってこられると弱かった。1ステップ上がったと思います」とたくましくなった選手をたたえた。10連覇を阻止された総体予選後は、ショックから練習中に泣きだす選手もいた。朝と放課後のミーティングでは納得いくまで意見をぶつけ合った。奥山結愛主将(3年)は「全員で信頼関係を強くしてきた」。セッターの滝田遥菜(3年)は「1人1人が変わらないとダメだと思った」と辛い日々を乗り越えてきた。春高では過去5度の2勝も、盛岡女子時代(11年度)の8強が最高。「あと2カ月で面白くなると思う」(伊藤監督)。3勝以上を目指し、新たな歴史を作る。

▽盛岡誠桜・上村響主将(3年)「3年生を中心に一丸となってチャレンジャーとして戦えて楽しかった。後輩たちには自分たちを超えて全国に行ってほしい」

盛岡誠桜対一関一 スパイクが決まり喜ぶ盛岡誠桜の選手たち。後方は伊藤監督(撮影・野上伸悟)
盛岡誠桜対一関一 スパイクを決める盛岡誠桜・奥山主将(撮影・野上伸悟)

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長岡商V2で春高切符!高井楓が負傷乗り越え奮起

V2の瞬間、コートで喜びを爆発させる長岡商メンバー

<全日本バレーボール高校選手権新潟大会(春高バレー):長岡商3-0関根学園>◇女子決勝◇3日◇新潟市東総合体育館

長岡商はアクシデントを乗り越えてV2を決めた。3-0の快勝も第2セットにはセンター高井楓(3年)が右足首をひねり、1度リタイアしていた。動揺したチームは一時は10-18のビハインド。「みんなのために頑張りたい」と高井は患部にテーピングを施し、第3セットからコートに復帰。起爆剤になった。

今年4月に赴任ばかりの曽根喜広監督(43)は「前任監督(佐藤淳司・現新潟中央監督)が選手の自立を作り上げてくれた。ベンチで指示を出さず、ミーティングも選手同士で行う」と強さの要因を明かした。

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1、2年生チームの佐渡が初の春高切符 北村が躍動

応援スタントに向かって喜びを爆発させる佐渡のメンバー

<全日本バレーボール高校選手権新潟大会(春高バレー):佐渡3-1東京学館新潟>◇男子決勝◇3日◇新潟市東総合体育館

男子は1、2年生だけの佐渡が42年ぶり2度目の優勝を決め、初の「春高」切符を手にした。東京学館新潟に第1セットを奪われながら、3-1で逆転勝ちした。

169センチのエース北村宏樹主将(2年)は最高到達点3メートル10の高さを駆使して活躍。24-18で迎えた第4セットのマッチポイントもレフトから3枚ブロックを抜くスパイクを放った。全国大会(東京)は来年1月5日に開幕する。

   ◇   ◇   ◇

佐渡のエース北村がレフトに跳んだ。「オリャーッ」と大声を発しながら放ったスパイクは3枚ブロックをぶち抜いてコートに弾んだ。第4セット、24-18のマッチポイント。「3枚ブロックをよく見て、内側なら抜けると思った」と冷静に状況判断しながら強烈な“ウイニングショット”をクロスに打った。

「北村は非常にいい出来と言うか、いつも通り。彼らしくやってくれた」と源氏篤史監督(41)は主将のエースを評した。セットカウント1-1で迎えた第3セットは連続8点を稼ぎ、8-3とリードを広げた。最高到達点3メートル10の跳躍力を生かして放つ強烈なスパイクのほか、ブロック、ジャンプサーブでも得点。第1セットの最初のスパイクはネットに引っかけたが「みんなが笑って『いいよ、切り替えろ』と言ってくれて落ち着いた」。

そんなチームワークは小学世代から培ってきた。北村ほか主力メンバーは県を制した金井ジュニア出身。中学年代はクラブチームで全国大会準Vの実績がある。1、2年生だけのチームながら経験は豊富だ。セッター亘孝(2年)と北村は金井小からの同級生で呼吸もピタリ。佐渡バレーボール部OBの源氏監督は「大事に育ててきた佐渡の宝物」と選手たちを評した。

77年の県総体以来、42年ぶりの優勝だが春高バレーは初出場となる。北村は「全国の3年生は気迫があると思うが1、2年生の勢いを大事に戦いたい」と晴れの初舞台へ視線を向けた。【涌井幹雄】

佐渡対東京学館新潟 3枚ブロックをレフトから抜く佐渡のエース北村

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ヴォレアス北海道古田主将「1人1人が成長」求める

V2リーグ開幕戦を心待ちにするヴォレアス北海道の古田主将(左)と降旗GM(撮影・浅水友輝)

バレーボールVリーグ男子2部(V2)が2日に開幕する。今季V3から昇格したヴォレアス北海道は、旭川市リアルター夢りんご体育館で同じ昇格組のきんでんと対戦。16年の結成時に掲げた目標「20-21シーズンのV1昇格」への戦いが始まる。

チーム発足から3季連続で主将を務める元日本代表の古田史郎(31)は今季も先頭に立っていく。平均年齢26・2歳と若返ったチームについて「シーズンを通して1人1人が成長していかないといけない。V1で戦うためには、まだまだ足りない部分がある」。自身は2シーズン前に腰の椎間板ヘルニアに苦しんだが、今季は万全で「50歳ぐらいまで頑張りたい」と順調な仕上がりをアピールした。

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ヴォレアス北海道、来季Vリーグ1部昇格への戦い

V1昇格を目指すヴォレアス北海道の降旗GM(撮影・浅水友輝)

バレーボールVリーグ男子2部(V2)が2日に開幕する。今季V3から昇格したヴォレアス北海道は、旭川市リアルター夢りんご体育館で同じ昇格組のきんでんと対戦。16年の結成時に掲げた目標「20-21シーズンのV1昇格」への戦いが始まる。今年5月に就任した降旗雄平GM(34)は開幕を目前に「まずは開幕2連戦を勝利していきたい」と話し、今季の展望、クラブのビジョンを語った。

会社員時代に営業でクラブに関わりその理念に共鳴した降旗GMは、会社を退職し昨年10月に事務局に入った。競技経験はなく自らを「新参者」と称す。「気づいたことは遠慮なく言おうと決めている」。GM就任後はV1昇格を見据えた戦力補強を進め、台湾代表の張育陞(19)など3人を加入させた。10月には来季のV1昇格の必須条件となるS1ライセンスの取得が内定。比布中学旧校舎などを専用体育館として利用することを模索するなど、環境の整備にも力を入れる。

9月にはチームが総体道予選4強の高校と対戦する「ヴォレアスカップ」を主催。「強化の部分は若い世代からやりたい。どういう選手がどの学校にいるかも一貫して見える」と、長期的なビジョンでジュニアの強化も図る。昨季最終戦は1121人の観客が集まり、地域行事への参加などファン獲得の地道な活動が実り始めた。「ファンに喜んでもらえる会場にしていく」。チーム、フロントが一体となってV1昇格を目指していく。【浅水友輝】

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古川学園15年連続春高切符、留学生メリーサ大暴れ

古川学園対聖和学園 強烈なスパイクを放つ古川学園のメリーサ(左)(撮影・山田愛斗)

<全日本バレーボール高校選手権宮城大会(春高バレー):古川学園3-0聖和学園>◇女子決勝◇26日◇セキスイハイムスーパーアリーナ

絶対女王の古川学園がストレートで聖和学園を破り、15年連続40度目の「春高切符」をつかんだ。身長183センチのキューバ人留学生バルデス・メリーサ(2年)が28得点の大暴れ。最高到達点は女子としては異次元の3メートル20。将来的には日本国籍取得を見据えるエースが日本一へと導く。

   ◇   ◇   ◇

大砲メリーサがレフトから攻撃を引っ張った。スタメン4人が1、2年生の若き古川学園は、第1セットこそ最大4点差をつけられ追う展開。同セット途中から入った上沢沙織主将(3年)が「1、2年生は自分のプレーだけに集中して」と勇気づけ、流れが変わった。キューバ人エースが豪快なスパイクを次々と決めるなど、16点目で初めてリードを奪い、25-22で接戦を制した。第2、3セットは危なげなく快勝した。

勝利の立役者メリーサは「優勝できてすごくうれしい。今日はサーブとスパイクが良かった」。来年1月5日に開幕する全国大会に向けては「日本のレベルは高いので楽しみ。レシーブとブロックを鍛え直したい」。昨年度まで在籍した同郷のマルチネス・レグラ(20)に続く留学生。「(故郷を離れ)寂しいけどバレーをやっていれば大丈夫」と笑顔を見せた。

将来の夢は「火の鳥NIPPON(女子日本代表の愛称)」入りだ。「日本人になってオリンピックを目指したい。東京(五輪)はちょっと早いけど」。ほとんど話せなかった日本語も上達し、すでにU18日本代表強化合宿にも参加。夢の実現へ1歩1歩近づいている。最高到達点はすでに代表クラスを上回る数字を残し、男子のエース石川祐希(23)の3メートル51とは約30センチ差。どこまで近づけるのか期待は膨らむ。

岡崎典生監督(50)は「メリーサはどんなチームにも通用するスパイカー。周りも遜色がないぐらい決める力があるが、頼ってしまっている。頼らず生かせるようにしたい」。チームがさらに成熟すれば日本一も夢ではない。【山田愛斗】

古川学園対聖和学園 強烈なスパイクを放つ古川学園のメリーサ(右)(撮影・山田愛斗)
古川学園対聖和学園 強烈なスパイクを放つ古川学園のメリーサ(中央奥)(撮影・山田愛斗)

綾瀬ファイターズ初優勝 小学生ビーチバレー大会

「SANNO CUP」で初優勝した綾瀬ファイターズ

産業能率大学が主催する小学生ビーチバレーの大会「SANNOCUP2019」が26日、神奈川県伊勢原市の同大湘南キャンパスで開催され、綾瀬ファイターズ(神奈川・綾瀬市)が初優勝した。

3度目の出場となった綾瀬ファイターズは、予選リーグを2勝1敗の2位で初めて通過すると、決勝トーナメント1回戦では昨年準優勝の「金田」が合同チームで出場した平塚金田(神奈川・平塚市)に21-17で快勝。準決勝では第3回大会優勝のSAMURAI-LEGEND(神奈川・座間市)に21-19で競り勝って決勝に進んだ。

その決勝では、初出場の横浜並木ジュニアバレーボールクラブと対戦。原田心(6年)が「練習の成果」という3連続のサービスエースを奪うなど、2-3から一挙に7連続得点で試合をひっくり返した。その後も遠藤美波、渋谷凜々(ともに6年)がサービスエースを決めて、21-12で快勝した。遠藤美は「風の流れを意識しました」としてやったりだった。

初優勝の勝因を「声」「笑顔」「パワフル」と口をそろえて挙げた選手たち。渋谷は「今まで2位、3位が多かったので、優勝できて良かった」と笑みをこぼした。決勝前の入場で、観客に手を振りながら行進するなど人一倍、明るく笑顔を振りまいていた福原雅志監督は「子供たちには監督に負けるなと言っている。練習通りの成果を出してくれて、素直にうれしいです」と、選手の成長を目の当たりにして喜んでいた。

「SANNOCUP」は、ビーチバレーの普及を目的として12年から開かれている大会で、産業能率大で「イベントプロデュース」の科目を履修している学生が企画、運営、報道を担っている。今年はファイテン、大塚製薬、ニチバン、ライトアベイルの各社が協賛していた。

今年で8回目を迎えた大会は、神奈川、東京、千葉から19チームが参加。5組に分かれてリーグ戦を行い、勝ち上がった8チームがトーナメント方式で優勝を争った。

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久光製薬・石井優希「連覇」Vリーグ10・12開幕

10月12日の開幕を記念して記者会見に臨んだVリーグ女子のメンバー

バレーボールVリーグの女子全12チームの選手が30日、10月12日からの今季開幕を前に、大阪市内で記者会見を行った。今季は10月12日に秋田、愛知、滋賀、石川の4会場で「Vリーグ・ディビジョン1女子」が開幕する。「Vリーグ・ディビジョン2女子」は11月9日に長野、広島の2会場同時開催で開幕する。

日本バレーボールリーグ機構の嶋岡健治代表理事会長は「昨日までのワールドカップバレーの熱戦冷めやらぬ中で、今日からはVリーグ。今シーズンは来年のオリンピックに向け、チーム含めリーグ全体が一丸となって日本代表を支援するため、短いシーズンとなっているが、オリンピック前の大事なシーズンである。ぜひ皆さまに会場へお越しいただきたい」と、あいさつした。

久光製薬の石井優希は「今年のチームのスローガンは『挑戦』。これまで取り組んできた挑戦にさらにスピード感への挑戦など、さまざまな挑戦を加え連覇を目指したい」と話し、東レの黒後愛は「東レの高さとパワー、そして勢いのあるプレーを出して今シーズンも頑張りたい」と意気込みを語った。

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石川祐希「メダルへ思い強い」男子W杯メンバー一覧

W杯を前にした会見で大会への決意を語る石川祐希(後列中央)(撮影・小堀泰男)

日本バレーボール協会は25日、男子ワールドカップ(W杯)(10月1日開幕、マリンメッセ福岡ほか)の日本代表16選手を発表した。

アジア選手権が行われたイランから23日夜に帰国したばかりのチームは都内で会見。

エース石川祐希(23=パドバ)は「妹のことではなく男子代表のことを」と、女子大会で活躍中の真佑(19=東レ)に関する質問をシャットアウト。「勝ちたいと思って勝てなかった。その分、W杯のメダルへの思いが強い」と、準決勝でオーストラリアに屈して3連覇を逃したアジア選手権の悔しさを原動力に「米国、イタリア、イランには勝ちたい」と強豪撃破を誓った。

代表選手は以下の通り。

◆オポジット 清水邦広(33=パナソニック)大竹壱青(23=パナソニック)西田有志(19=ジェイテクト)

◆アウトサイドヒッター 福沢達哉(33=パナソニック)柳田将洋(27=ユナイテッド・バレーズ)高野直哉(26=堺)石川祐希(23=パドバ)久原翼(24=パナソニック)

◆ミドルブロッカー 山内晶大(25=パナソニック)李博(28=東レ)高橋健太郎(24=東レ)小野寺太志(23=JT)

◆セッター 藤井直伸(27=東レ)関田誠大(25=堺)

◆リベロ 古賀太一郎(29=名古屋)山本智大(24=堺)

W杯を前に会見に臨んだ男子日本代表。後列左から3人目が石川祐希(撮影・小堀泰男)

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中田久美ジャパンがカメルーン下し2勝 バレーW杯

<バレーボール女子:W杯>◇第4日◇18日◇横浜アリーナほか◇12チーム総当たり戦

世界ランキング6位の日本は同17位のカメルーンを3-0(25-17、25-17、25-20)で破り、2勝2敗とした。カメルーンは4敗。

日本は第1セット立ち上がりにリードを許したが、古賀紗理那(NEC)奥村麻依(デンソー)のサービスエースなどで5連続、4連続得点を挙げ、逆転で先取。第2セットは中盤に奥村のブロック、石井優希(久光製薬)のバックアタックをきかっけに突き放して連取した。第3セットは長内美和子(日立)のサービスエース、バックアタックなどで序盤に5連続得点を挙げて押し切った。

日本は19日に世界2位で4戦全勝の中国と対戦する。

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中田久美監督「悔しい以外何物でもない」韓国に完敗

中田久美監督

<女子バレーボール:ワールドカップ(W杯)>◇予選リーグ◇16日◇横浜アリーナ

世界ランキング6位の日本は同9位の韓国に1-3で逆転負けし、1勝2敗と黒星が先行した。

今大会初先発の石川真佑(東レ)がチーム最多の17点、石井優希(久光製薬)が15点を挙げたが、常に韓国に先行を許す展開でセッター佐藤美弥(日立)のトスが精度を欠き、ミスも目立った。第4セットも19-24から6連続得点でセットポイントを握りながら、佐藤の低いトスを打った石井がブロックにつかまって再逆転された。8月のアジア選手権で石川ら若手主体のB代表が倒した韓国に完敗。中田久美監督(54)は「悔しい以外の何物でもない。責任を感じている。先手を取られ、追いついてもミスで突き放された。修正したい」と厳しい表情だった。日本は18日に世界17位のカメルーンと対戦する。

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日本が韓国に1-3で敗れる 女子バレーW杯

<バレーボール女子:W杯>◇第3日◇16日◇横浜アリーナほか◇12チーム総当たり戦

世界ランキング6位の日本は同9位の韓国に1-3(25-23、19-25、22-25、25-27)で敗れ、1勝2敗と黒星が先行した。

日本は初代表の石川真佑(東レ)を今大会初めて先発起用。石井優希(久光製薬)とともに攻撃を引っ張り、第1セットを逆転で先取した。第2セットは韓国のブロックに苦しんで失い、第3セットも要所でサーブレシーブが乱れて落とした。第4セットも立ち上がりにリードを許したのが響き、終盤に6連続得点で追い上げたものの力尽きて韓国に大会初勝利を献上した。

日本は18日に世界17位のカメルーンと対戦する。

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バレー代表に新戦力 石川祐希の妹真佑が20得点

石川真佑(2019年4月24日撮影)

バレーボール女子日本代表に新たな戦力が芽を出した。19歳、石川真佑(東レ)。男子代表のエース、石川祐希の妹で、今春、高校バレー界の強豪・下北沢成徳(東京)を卒業したばかりの“ルーキー”だ。

15日に横浜アリーナで行われたW杯第2戦。世界ランキング6位の日本は同5位のロシアにフルセットの2-3(11-25、25-23、27-25、19-25、7-15)で惜敗して開幕2連勝を逃したが、二転三転のクロスゲームで石川は輝きを放った。

「少しでもチームの勢いになるようにと思ってコートに入った。ロシアのブロックは高いので、コースを狙ったり、ブロックを利用したりすることを考えていた」

出番は第1セット中盤にやってきた。エースの古賀が連続シャットアウトされるなど、4-13とリードされた場面。中田久美監督(54)はその古賀に代えて石川をコートに送り出した。

14日のドミニカ共和国戦で4度ピンチサーバーで出場したが、得点はなかった。待望の代表初得点は10-23からだった。セッター佐藤のやわらかいトスをレフトからたたいてブロックアウト。平均身長で11センチ上回るロシアの高さに圧倒されてセットは失ったが、173センチのアタッカーはその後も日本に力と勇気を与え続けた。

第2セット、19-19の勝負どころで2本続けてレフトからクロスを打ち抜いた。第3セットの23-21からはブロックにつかまり、スパイクアウトして追いつかれたが、それでも佐藤は石川を使った。三度目の正直で強打をロシアコートにたたきつけて流れを放さなかった。

レフト、ライト、そしてバックアタック。ロシア高い壁の間を打ち抜いたかと思えばブロックアウトを誘う。サービスエース1本を含む20得点。今大会が代表デビューの石川のプレーが先輩たちを鼓舞し、一方的になりかねなかった展開に歯止めをかけた。

第2、3セットを連取して1度はリードしながらの再逆転負けに中田監督は「リーダーがいない。ああいう流れでチームを引っ張る、リードする、背負える選手がいない」と険しい表情だった。だた、石川に関しては「途中出場で何度か流れを変えてくれた。そこは評価している」と合格点を出した。

今年1月。石川は下北沢成徳の主将、エースとして全国高校選抜(春高バレー)で高校3冠を目指しながら準決勝敗退。こみ上げる涙をこらえながら「この悔しさを忘れずに、次のステージで頑張りたい」と話していた。当時の中田監督の石川への評価は「彼女がどこを意識してプレーするのか。世界を相手に戦うのであれば、独自の武器を身につけてほしい」と厳しいものだった。

しかし、石川は実力でその評価を覆した。今年7月のU20世界選手権(メキシコ)、若手のB代表で臨んだ8月のアジア選手権(ソウル)でともに優勝の原動力になり、大会MVPに輝いた。そのプレーを見た中田監督は「高いブロックに対し、相手のブロックを見て、打てる技術を持っている。競った場面で絶対、気持ち的に負けない強さがある。スパイク決定力はチームでも1、2」とW杯メンバーに抜てきした。

中田監督が日本の課題の1つとして挙げるのが「アタックの点数」。古賀、石井、黒後、新鍋らアタッカー陣の得点力をいかに高めていくかだ。そこに石川という新たなカードが加わった。「代表に合流したばかり。連戦で疲れもあるので、体調をみながら慎重に使っていきたい」と同監督は大切に新エース候補を育成していく方針だ。

「2、3セットまでは良かったんですが、その後ロシアに対応されてブロックされることもあった。これからは試合の中で修正できるようにしたい」

石川は20得点の喜びよりも反省点を挙げてニコリともしなかった。そんな19歳が少しだけ表情を崩した。日本協会や今大会のデータで「173」「171」と異なる身長について問われた時だった。

「できれば『3』にしてもらえますか。『3』の方がいいです、ハイ」

【小堀泰男】

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