【バスケ】初出場の御殿場が浜松開誠館を相手にジャイキリ狙う 静岡県高校新人大会が20日開幕
第37回静岡県高校新人バスケットボール大会が20日、沼津・飛龍などで開幕する。男子は御殿場(東部9位)が初出場。同日の初戦で実力校の浜松開誠館(西部1位)と対するが、チームは近年めきめきと力をつけ、地区予選突破を自信にかえてジャイアントキリング(大番狂わせ)を狙う。男女上位3チームは、来月開催される東海新人大会(岐阜)に駒を進める。【倉橋徹也】
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1950年には部が存在していた御殿場が、37大会目にして初の県出場を果たした。チーム5年目を迎える生越(おごせ)寛道監督(53)の指導で、攻守の実力がアップ。現役時代の88年などに国体出場し、99年国体では5位入賞した実力派指揮官の手腕に鍛え上げられた。地区予選9位決定トーナメントでは、なかなか勝てなかった松崎を70-60と破り、自信をつけた。勢いにのると下田(84-62)を倒し、同決勝では星陵(82-74)を退けた。
新チームは185センチC庄司絢登(けんと、2年)と179センチC中野海球空(あくあ)アントニイエ(2年)のツインセンターを採用した。「2人が攻守の鍵を握る」と指揮官。中学時代にバスケをやり、ハンドボール部から先月転部してきた庄司は「リバウンドをしっかり取ることを意識したい」と、高さを生かしてゴール下を支配する。セルビア人の母をもつ中野は「走って積極的に得点もしたい」。強みのスピードやフィジカルを生かす。
1年生組では、マルチプレーヤーのF森山蓮太朗が「相手に全力で挑み、今後につながる戦いにしたい」と話せば、中3時に相撲で県優勝し今も四股を踏む二刀流C横山悠貴(1年)も「チームがピンチの時、体を張って助けたい」と意気込む。頼れる主将のG芹沢惺瑛(しょうえい、2年)は先月、断裂した前十字靱帯(じんたい)を手術。今大会はベンチからの応援になるが「大事にしている声出しで意思疎通をはかりたい」と力を込めた。
昨チームから受け継ぐスピーディーなチーム守備からの速攻を武器に、「試合を重ねるごとに成長を続け、伸びしろは未知数」(生越監督)というチームが“台風の目”を目指す。
- 実戦練習でシュートを放つ御殿場の庄司
- 攻守練習する御殿場の庄司(中央左)や中野(同右)ら
- 選手らを指導する御殿場の生越監督