日刊スポーツ

砂川公佑1位で来季出場資格 男子ゴルフの最終予選会最終日

砂川公佑

男子ゴルフの最終予選会最終日が8日、下関ゴールデンGC(7015ヤード、パー72)で行われ、65で回った砂川公佑(25=オークラ輸送機)が通算23アンダーの265で1位となって来年1年間のツアー出場資格を得た。

片岡大育が2位、木下康平が3位に入った。4日間の最終予選会の順位に基づき、2位以下は来季ツアーの出場優先順位を決定。上位は来年の前半戦の大部分に出場できる見通し。

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女子ゴルフ新人戦・加賀電子カップ 95期生は呉佳晏、96期生は高木優奈が優勝

女子ゴルフの新人戦、加賀電子カップ最終日は8日、千葉県グレートアイランドC(6582ヤード、パー72)で行われ、昨年最終プロテストに合格した95期生は66をマークした呉佳晏(19=台湾)が通算6アンダーの210で優勝した。今年合格した96期生では高木優奈(25=フリー)が70で回り、5アンダーの211で制した。

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有村智恵、米ツアー出場権獲得の吉田優利と妹鈴とのプライベート写真公開「三姉妹みたいだ」の声

有村智恵のインスタグラムから

女子ゴルフでツアー通算14勝の有村智恵(36=フリー)が8日、インスタグラムを更新。7日に終了した米女子ゴルフ最終予選会で来季ツアー出場権を獲得した吉田優利(23)と妹鈴(19)とのプライベート写真を公開した。

有村は吉田姉妹とのツーショットをアップ。「出会いは同じ事務所というご縁だったけど、彼女たちと話せば話すほど、本当に惹かれるものが多くて、かなり年下だけど学ぶものや尊敬するところが多い子たち。

いつもたくさんの癒しをありがとう 2人のこれから歩んでいく道が、光に溢れていきますように」と記した。

フォロワーからは「三姉妹みたいだ」「やっぱり永遠のアイドルちえちゃん、可愛い」などの声が寄せられた。

有村智恵のインスタグラムから
有村智恵のインスタグラムから
有村智恵のインスタグラムから
有村智恵のインスタグラムから
有村智恵のインスタグラムから

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今年のマスターズ覇者ジョン・ラーム、LIVゴルフに移籍 契約金は700億円以上と米報道

※写真はイメージ

サウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金のツアー、LIVゴルフは7日、メジャー通算2勝、米ツアー通算11勝で現在世界ランク3位のジョン・ラーム(29=スペイン)がメンバー入りしたと発表した。米メディアによると、契約金は700億円以上。

ラームはアリゾナ州立大を経て2016年にプロ転向。20年に世界ランク1位になると、21年全米オープンでメジャー初優勝を飾った。今年4月のマスターズも制し、メジャー2勝目を挙げている。

「LIVゴルフに参加できることを誇りに思います。私と私の家族にとって素晴らしい機会であることに疑いの余地はなく、とても興奮しています」とコメント。CEOのグレッグ・ノーマン氏からは「ジョンは世代を超えた才能の持ち主。LIVゴルフファミリーに迎えることができる、これ以上ワクワクすることはない」と期待を寄せられた。

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ラームが超高額賞金ツアー「LIV」移籍へ 契約は3年以上で総額432億円超に

男子ゴルフで4月のマスターズ・トーナメントを制したジョン・ラーム(スペイン)が米ツアーのPGAを離れ、超高額賞金ツアー「LIVゴルフ」に移籍すると7日、スポーツ専門局ESPN(電子版)が伝えた。契約は3年以上で総額3億ドル(約432億円)超になるという。

PGAとLIVは敵対関係が続いていたが、和解していた。両者で事業統合を進めており、枠組み合意の期限は12月31日となっている。(共同)

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馬場咲希は62位 米ツアーメンバー入り逃し、何度も天仰ぐ

<米女子ゴルフ:最終予選会(Qシリーズ)>◇最終ラウンド◇7日◇米アラバマ州モービル、マグノリアグローブGCクロッシングC(6664ヤード、パー72)

馬場咲希は、2ボギーの74で通算5アンダーで62位。ツアーメンバー入りを逃した。

追い上げを目指した馬場は入らないパットに何度も天を仰いだ。インスタートの12、15番で2メートルを外してともにボギー。18番も2メートル半がカップをかすめてスコアを伸ばせず「プレッシャーがかかるパットで力が入ってしまい、一つも入らなかった」と悔しがった。

昨年の全米女子アマチュア選手権で勝ち、米ツアー入りを目標としてきたが今回は逃した。

「緊張するとショット、パットがどうなるかよく分かった。強いゴルファーになるため、改善するべきところがいっぱいある」と課題を口にした。米下部ツアーの出場権は獲得したが「来年どうするかは話し合って決めたい」と言葉を濁した。(共同)

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西郷真央、吉田優利が来季米ツアー参戦決定!馬場咲希は62位でツアーメンバー入り逃す

西郷真央(2023年11月15日撮影)

<米女子ゴルフ:最終予選会(Qシリーズ)>◇最終ラウンド◇7日◇米アラバマ州モービル、マグノリアグローブGCクロッシングC(6664ヤード、パー72)

最終ラウンドが終了し、西郷真央、吉田優利が来季米ツアー出場権を獲得した。

3打差3位から出た西郷は、4バーディー、2ボギーの70で回り、通算26アンダーで2位に入った。6打差4位からスタートした吉田は、2ボギーの74で回って通算19アンダー、7位で来季米行きを決めた。馬場咲希は、2ボギーの74で通算5アンダーで62位。ツアーメンバー入りを逃した。

中継局のインタビューに応じた3人のコメントは以下の通り

▽吉田優利

寒くて風も強くてピンポジションも難しくて、上手く伸ばせなかったが、昨日まで良いプレーができていた。貯金があったので、そこはよしとするべきかなと思う。ずっと来てみたかったツアーで戦えることをうれしく思う。

▽西郷真央

すごく長い大会だったのでやっと終わってくれたなという気持ち。今週で一番長いパットを沈められて良い上がりだった。今年の開幕からQスクールに向けて調整してきたことがたくさんある。こうして上位で通過できてほっとしている。

▽馬場咲希

決めたいなというパットが全く入らなかった。バーディーチャンスもいくつかあったが全部外してしまった。結構悔しい。1つでも入っていれば、次のパットも入っていたかもしれない、かなりもったいない。スタートしたくらいは、気温も低かったので、飛距離が落ちるのかなと思っていたが、始めの方はオーバーを何回かしてしまった。計算もあまりできていなかった。

吉田優利(2023年9月1日撮影)

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池田勇太が右手痛で最終予選会第2ラウンド棄権

池田勇太(2022年6月8日撮影)

男子ゴルフの16年ツアー賞金王、池田勇太(37=フリー)が6日、山口県の下関ゴールデンGCで行われている最終予選会第2ラウンドを右手痛のためスタート前に棄権した。

来季ツアーの出場優先順位を争う4日間の競技で、第1日は88人中10位につけていた。砂川公佑が通算17アンダーの127でトップを維持した。8日が最終日。

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西郷真央が3位 吉田優利は4位 馬場咲希49位 米女子ゴルフツアー最終予選会第5ラウンド

<米女子ゴルフ:最終予選会>◇5日◇アラバマ州モービル、マグノリアグローブ(パー72)

米女子ツアー来季出場資格を争う最終予選会の第5ラウンドが行われ、2位で出た西郷真央は6バーディーを奪い、通算24アンダーの334で3位となった。首位とは3打差のまま。

吉田優利は通算21アンダーで4位、馬場咲希は通算7アンダーで49位とした。計6ラウンドを戦い、45位までが来季の出場資格を得る。(共同)

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ツアー終えた石川遼「おとといまでツアーの大会でプレーしていたとは思えない(悪い)調子」

13番、2打目を放つ石川(撮影・滝沢徹郎)

今季のツアー競技を終えた石川遼(32=CASIO)が5日、千葉県内のゴルフ場で関係者とのコンペに参加した。あいさつでは「おとといまでツアーの大会でプレーしていたとは思えない(悪い)調子。これから再調整して(10日に行われる団体対抗戦の)日立3ツアーズに臨みたい。今後も応援よろしくお願いします」とコメントした。

プロ16年目の今季は賞金ランキング10位でフィニッシュ。日本オープン選手権で2位となるなど優勝争いに再三加わるも、未勝利に終わった。これまで2度制していた最終戦の日本シリーズJTカップでも、最終日最終組でプレーしながら勝利には届かなかった。来季は巻き返しが期待され、何度も「来年こそは優勝を」と声をかけられ、うなずいていた。

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吉田優利、西郷真央が2位 馬場咲希は58位 米女子ゴルフツアー最終予選会第4ラウンド

<米女子ゴルフツアーの来季出場資格を争う最終予選会>◇4日◇アラバマ州モービル、マグノリアグローブ

2コースを使って第4ラウンドが行われ、吉田優利がパー72のコースで65をマーク、同コースを66で回った西郷真央と並び、通算18アンダー、268で2位につけた。首位とは3打差。

馬場咲希は通算4アンダーで58位となり、65位までの決勝ラウンドへ進んだ。計6ラウンドを戦い、45位までが来季の出場資格を得る。

吉田優利の話 2連続バーディーの良い滑り出しで、その後は余裕を持ってピンを狙えた。後半は長いパットが入るラッキーバーディーもあった。あと2日間、省エネでがんばりたい。

西郷真央の話 2日続けてノーボギーだったのは良かった。前半は少しフラストレーションがたまったが、切り替えられた。大きなミスもなく、すごく良いプレーができていると思う。

馬場咲希の話 ダブルボギーを打った後の17番は良いバーディーだった。最後のパーパットは緊張したが、入って良かった。決勝につながると思う。

(共同)

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松山英樹、世界ランク42位に後退 久常涼は自己最高79位浮上 1位はスコッティ・シェフラー

久常涼(左)のティーショットを見つめる松山英樹(2021年10月20日撮影)

男子ゴルフの3日付世界ランキングが発表され、松山英樹は41位から42位に後退した。久常涼は81位から自己最高の79位に、星野陸也は112位から92位に浮上。中島啓太も94位に上がった。

1位スコッティ・シェフラー(米国)2位ロリー・マキロイ(英国)3位ジョン・ラーム(スペイン)は変わらなかった。(共同)

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畑岡奈紗、世界ランク17位 山下美夢有も19位で変わらず トップ3変動なし

畑岡奈紗(2023年11月撮影)

女子ゴルフの4日付世界ランキングが発表され、畑岡奈紗は17位、山下美夢有は19位で変わらなかった。古江彩佳は1つ下げて24位、笹生優花は27位だった。

1位はリリア・ブ(米国)、2位は殷若寧(中国)、3位はセリーヌ・ブティエ(フランス)でトップ3に変動はなかった。(共同)

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西郷真央が2位浮上、吉田優利5位 馬場咲希47位 米女子ゴルフツアー最終予選会第3ラウンド

西郷真央(23年11月16日撮影)

米女子ゴルフツアーの来季出場資格を争う最終予選会は3日、アラバマ州モービルのマグノリアグローブで2コースを使って第3ラウンドが行われ、15位から出た西郷真央がパー71のコースで65をマークし、通算12アンダーで2位に浮上した。吉田優利は11アンダーの5位、馬場咲希は4アンダーの47位だった。

第4ラウンド終了時に65位までが36ホールの決勝ラウンドへ進み、45位までが来季の出場資格を得る。(共同)

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5位通過の18歳菅楓華スコア誤記で失格、6位以下は繰り上がり 国内女子ツアー最終予選会

菅楓華(2023年11月3日撮影)

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は4日、1日まで行われた来季の国内女子ツアーの出場資格を懸けた最終予選会を5位で通過した18歳の菅楓華がスコア誤記で失格となったと発表した。

協会によると最終日の11番(パー4)でボギーの「5」をパーの「4」とカードに記入。バーディーを取った14番(パー4)では1打多いパーの「4」と記したという。規則では1ホールでも実際より少ないスコアを提出してはならない。予選会は上位30~40人が来季の前半戦に出場できる。菅の失格で6位以下は順位が1つずつ繰り上がった。

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中島啓太がMVP、賞金王など6冠!/ジャパンゴルフツアー年間表彰者一覧

試合後、賞金王のパネルを手に記念撮影する中島(2023年12月3日撮影)

国内男子ゴルフツアーの表彰式が4日、都内で行われ、今季賞金王の中島啓太(23=フリー)が、最優秀選手賞(MVP)を含む最多6冠に輝いた。

今季最終戦の日本シリーズJTカップを制した、賞金2位の蝉川泰果がメルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞など2冠。同3位の金谷拓実は2冠となった。11月のダンロップ・フェニックスで史上7人目のアマチュア優勝を遂げた杉浦悠太は特別賞を受賞した。

各部門の受賞者は以下の通り

・最優秀選手賞

中島啓太

・賞金ランキング賞

中島啓太

・メルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞

蝉川泰果

・最優秀新人賞

中島啓太

・ABEMAツアー賞金ランキング賞

生源寺龍憲

・平均ストローク賞

中島啓太

・平均パット賞

A・クウェイル

・パーキープ率賞

金谷拓実

・パーオン率賞

宋永漢(韓国)

・バーディー率賞

中島啓太

・イーグル率賞

蝉川泰果

・ドライビングディスタンス賞

河本力

・フェアウエーキープ率賞

稲森佑貴

・サンドセーブ率賞

片山晋呉

・トータルドライビング賞

金谷拓実

・ゴルフ記者賞

中島啓太

・特別賞

杉浦悠太

表彰式に臨む、手前左から優勝した蝉川、中島、石川(2023年12月3日撮影)
23年国内男子ツアー部門別表彰

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蝉川泰果がメルセデスポイントランク初受賞 総合力の高さ見せた 最終戦「バカ打ちしないように」

2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で、メルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞を受賞した蝉川(右)は青木会長からトロフィーを受け取る(撮影・浅見桂子)

国内男子ゴルフツアーの表彰式が4日、都内で行われ、蝉川泰果(22=フリー)が、メルセデス・ベンツトータルポイントランキングを受賞した。

3日まで行われた今季最終戦の日本シリーズJTカップでは、賞金王の中島啓太らを下して、今季2勝、通算4勝目を挙げた。「JTの優勝も考えていたけれど、現実的にはメルセデスポイントを死守したいと思っていた」と初受賞を熱望していた。大会中も「バカ打ちしないように、せこく考えていた。本当にうれしい」と笑わせた。

同賞は総合的に優れた選手を評価するもので、パーキープ率、パーオン率など9部門のポイントを合算して、ランキング化する。蝉川は、表彰を受けたイーグル率「4・087ラウンド」の1位を筆頭に、バーディー率で2位、平均ストローク3位と各部門で上位に名を連ねた。

来季の目標は「海外で1勝」。主戦場は日本ツアーの方針だが、欧米の大会にも参戦する予定だ。国内ツアーの参戦数は減少することが見込まれるが、「賞金王を取りたいという目標は変わらない」。今季は同学年の中島が年間王者に輝いたが、次は蝉川の番だ。

23年国内男子ツアー部門別表彰
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で、メルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞を受賞した蝉川(右)は青木会長からトロフィーを受け取る(撮影・浅見桂子)
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で、メルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞を受賞した蝉川は車と共に笑顔で記念撮影する(撮影・浅見桂子)
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で、最優秀選手賞の中島(中央)らは笑顔で記念撮影。左から河本、金谷、1人置いて蝉川、宋永漢(撮影・浅見桂子)
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で顔で記念撮影する、左から杉浦、片山、河本、金谷、中島、蝉川、宋永漢、稲森、生源寺、青木功会長(撮影・浅見桂子)

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中島啓太が6冠!来季は海外挑戦「子どもたちの憧れの選手になれるように」目標は大谷翔平

2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で最優秀選手賞を受賞した中島(右)はカップを手に笑顔。左は青木会長(撮影・浅見桂子)

国内男子ゴルフツアーの表彰式が4日、都内で行われ、今季賞金王の中島啓太(23=フリー)が、最優秀選手賞(MVP)を含む最多6冠に輝いた。

今季成績に応じて受賞した賞金ランキング賞、平均ストローク賞、バーディー率賞に、この日発表されたゴルフ記者賞とMVP、最優秀新人賞が加わった。MVPが受賞が発表された際には、「1年間通して良いプレーができた。6冠をいただけて自信になる」と喜んだ。

21年に史上5人目となるアマチュアでツアー優勝を達成。プロ転向1年目の今季は、ツアー3勝を挙げ、存在感を示した。14日からは、来季米ツアー出場を目指して最終予選会に挑戦する。米国フロリダ州で4日間行われる予選会は、トップ5に入ればツアー出場権が付与される。仮に参戦を逃しても、賞金ランク3位までに与えられた欧州ツアー参入権を行使し、国外を主戦場とする意向だ。「来年は海外に挑戦して、子どもたちの憧れの選手になれるように、ゴルファーである前に一人のアスリートとして挑戦を続けていきたいです」。

理想のアスリート像は大谷翔平。「今の小学生で知らない人はいない。違う競技の選手も知っているようなアスリートが一番かっこいい」と国民的大スターを目標に掲げる。ゴルフ界を引っ張る存在になる覚悟だ。

23年国内男子ツアー部門別表彰
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で最優秀選手賞を受賞した中島(右)は青木会長からカップを受け取る(撮影・浅見桂子)
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で最優秀選手賞を受賞した中島(右)は、ガッツポーズする青木会長に笑顔(撮影・浅見桂子)
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で、最優秀選手賞の中島(中央)らは笑顔で記念撮影。左から河本、金谷、1人置いて蝉川、宋永漢(撮影・浅見桂子)
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で顔で記念撮影する、左から杉浦、片山、河本、金谷、中島、蝉川、宋永漢、稲森、生源寺、青木功会長(撮影・浅見桂子)
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で最優秀選手等6冠に輝いた中島は、ずらりと並んだトロフィーを前に笑顔を見せる(撮影・浅見桂子)
2023年ジャパンゴルフツアー表彰式で最優秀選手等6冠に輝いた中島は、ずらりと並んだトロフィーを前に笑顔を見せる(撮影・浅見桂子)

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22歳蝉川泰果が最年少V、同学年のライバル中島啓太振り切り涙 次は「海外で1勝」

優勝した蝉川(中央)は父の佳明さん(左)、母の徳子さんと記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)

<国内男子ツアー:日本シリーズJTカップ>◇最終日◇3日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

蝉川泰果(22=フリー)が、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算15アンダー265で、大会史上最年少優勝を果たした。ともに首位から出た同学年のライバルで賞金王の中島啓太を1打差で振り切り、今季最終戦を制した。

    ◇    ◇    ◇  

まさかの重圧を乗り越えた。1打差首位で迎えた16番パー4。蝉川はパーパットを打つ前にリーダーボードを「見ちゃった」。プレー中は集中するためライバルの順位を確認しないようにしている。だが目前に迫った頂点を意識してしまった。結果的に2・5メートルを外して、中島に並ばれた。

同学年で賞金王のライバルに並ばれてからが真骨頂だった。17番パー5はバーディーチャンスにつけると、難しいフックラインを読んで単独首位に立つ。最終18番パー3。第1打はグリーン右手前のラフに外れた。前日の第3ラウンドはダブルボギーをたたいたが「パーかダブルボギーかという覚悟で打った」ショットは、鋭くスピンがかかってピンそば40センチにぴたり。ウイニングパットを沈めると目頭を熱くした。

昨年はアマチュアとして初めてツアー2勝を挙げる活躍。ただプロとして臨んだ今季は2戦目の関西オープン選手権に勝った後は足踏みが続いた。「勝ちきれず自信をなくしかけた」時期もあったが、刺激となったのが同学年で賞金王となった中島の存在。「1年目なのに半端ない。追い付きたい」と奮起した。

賞金ランクも2位で終え、欧州ツアーの出場資格を得た。米ツアーも視野に入れながら目標は「海外で1勝」。憧れの選手は自身の名前の由来にもなるタイガー・ウッズと大学の先輩、松山英樹。「メジャー制覇は自分の夢でもある」と目を輝かせた。【村山玄】

◆蝉川泰果(せみかわ・たいが)2001年(平13)1月11日、兵庫県加東市生まれ。兵庫教育大付中1年の13年に下部ツアー出場。大阪・興国高から東北福祉大。22年10月の日本オープンを制し、95年ぶりのアマ優勝。今年4月の関西オープンでプロ初勝利を挙げた。175センチ、77キロ。

記念撮影する蝉川は、優勝カップが重くて途中で休憩する(撮影・滝沢徹郎)
優勝を決め感極まる蝉川(撮影・滝沢徹郎)

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星野陸也が欧州ツアー2戦連続2位、全英オープンの出場権ゲット オーストラリアOP

星野陸也(2022年4月撮影)

<男子ゴルフ:欧州ツアー、オーストラリア・オープン>◇最終日◇3日◇シドニー・オーストラリアGC(パー71)

70で回った星野陸也は通算14アンダーの271で並んだホアキン・ニーマン(チリ)にプレーオフで敗れ、2戦連続で2位となった。

大会は来年のメジャー、全英オープン選手権の予選会も兼ねており、星野は出場権を得た。久常涼と桂川有人はともに通算9アンダーの8位となった。(共同)

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金谷拓実「悔いはない。頑張りました」18番バーディーパット外れ1打届かずも充実感

3番、ティーショットを放つ金谷(撮影・滝沢徹郎)

<国内男子ツアー:日本シリーズJTカップ>◇最終日◇3日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

終盤に猛追した金谷拓実(25=Yogibo)は、最終18番のバーディーパットが惜しくも外れて優勝に1打届かなかった。

それでも「最後まであきらめずにプレーした結果なので、悔いはない。本当に頑張りました」と満足そうな表情を浮かべた。

中島啓太との賞金王争いには敗れたが、ランキング3位で長いシーズンを終えた。来季の欧州ツアー出場権を獲得し、「しっかりいい準備をして、ヨーロッパで早く勝てるようにしたい」。つかの間のオフに心身をリフレッシュさせ、24年は国内外でさらなる飛躍を遂げる。

3番、ティーショットを放つ金谷(撮影・滝沢徹郎)
2番、グリーンを読む金谷(撮影・滝沢徹郎)
試合後、記念撮影に臨む金谷(後列中央)(撮影・滝沢徹郎)

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中島啓太「本当に17番だけ」カップに蹴られたパットを反省 1打及ばず2億円突破ならず

試合後、賞金王のパネルを手に記念撮影する中島(撮影・滝沢徹郎)

<国内男子ツアー:日本シリーズJTカップ>◇最終日◇3日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

勝てば年間獲得賞金2億円突破だった中島啓太(23=フリー)は、1打及ばず2位。カップに蹴られた17番パー5のバーディーパットが勝敗を分け、「ずっと冷静にいいプレーできていた。本当に17番だけだと思う」。約1・5メートルの距離が外れ、タッチが強すぎたことを反省した。

それでも今季はプロ初勝利を含む3勝をマークし、最終週を待たずして賞金王に輝いた。「最高のライバルと賞金王争いができたことが一番うれしかった。いい1年だった」と実感を込めた。

来週には米国に渡り、14日からの米ツアー最終予選会(米フロリダ州)に出場する。国内王者が、世界に羽ばたく。

12番、ティーショットを放つ中島(撮影・滝沢徹郎)
試合後、中島(後方)は優勝した〓(虫ヘンに単の旧字体)川とハグする(撮影・滝沢徹郎)
表彰式に臨む、手前左から優勝した〓(虫ヘンに単の旧字体)川、中島、石川(撮影・滝沢徹郎)

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石川遼は後半失速「耐えるゴルフになってしまった」大観衆沸かせるも最終的には7位

表彰式に臨む、手前左から優勝した蝉川、中島、石川(撮影・滝沢徹郎)

<国内男子ツアー:日本シリーズJTカップ>◇最終日◇3日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

最終日最終組に入った石川遼(32=CASIO)後半に失速。14番パー4ではダブルボギーをたたくなど乱れ、通算8アンダーの7位で終えた。「少しずつリズムが崩れていく中で、耐えるゴルフになってしまった。1打でも縮めようと努力したが、それが裏目に出たところもあった」と悔しそうだった。

前日の第3ラウンドには「完璧に近い内容」というゴルフで一気に優勝争いに浮上。この日も8番パー3ではあと少しでホールインワンという快打を放つなど、大勢の観衆を沸かせた。

10日の日立3ツアーズ選手権(千葉・大栄CC)に出場予定で、「短期決戦だけど、今週得たものを3ツアーズでやりきりたい。この悔しさは残っていく。来年の試合に向けてオフを過ごしたい」と前を向いた。

試合後、記念撮影する石川(左)と岩崎はお互いのフードをかぶせ合う(撮影・滝沢徹郎)
試合後、石川(中央)は蝉川とハグする。左は中島(撮影・滝沢徹郎)
11番、アプローチショットを放つ石川(撮影・滝沢徹郎)
13番、2打目を放つ石川(撮影・滝沢徹郎)
17番、ラフからショットを放つ石川(撮影・滝沢徹郎)
2番、チップインバーディーを沈めガッツポーズする石川(撮影・滝沢徹郎)
2番、チップインバーディーを沈めガッツポーズする石川(撮影・滝沢徹郎)
2番、チップインバーディーを沈める石川(撮影・滝沢徹郎)

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JTカップ優勝の蝉川泰果にビッグな副賞、日産自動車の電気自動車をゲット 車の前で笑顔弾ける

贈呈式で記念撮影する蝉川(右)と日産東京販売ホールディングス代表取締役社長の竹林彰氏(撮影・滝沢徹郎)

<国内男子ゴルフツアー:日本シリーズJTカップ>◇最終日◇3日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

優勝した蝉川泰果(22=フリー)に、副賞として日産自動車の電気自動車(EV)が贈られた。「アリア」「リーフ」「サクラ」からいずれか1台を選べる。優勝セレモニーでは、日産東京販売ホールディングスの竹林彰代表取締役社長からパネルを手渡された。その後、コース脇に展示されていたアリアの前で笑顔を弾けさせた。

日産自動車のEV販売台数は世界累計100万台を突破し、国内販売は12年連続NO・1を誇る。

優勝した蝉川は日産「アリア」を背に記念撮影(撮影・滝沢徹郎)
優勝した蝉川(右)は日産東京販売ホールディングス代表取締役社長の竹林彰氏と、日産「アリア」の前で大会ペナントを手に記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)
贈呈式に臨む、優勝した蝉川(右)と日産東京販売ホールディングス代表取締役社長の竹林彰氏(撮影・滝沢徹郎)

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蝉川泰果、最終戦で今季2勝目に涙 来季欧州ツアー出場権獲得「世界で通用する選手になりたい」

優勝カップを手に記念撮影する蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)

<国内男子ツアー:日本シリーズJTカップ>◇最終日◇3日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

首位で出た蝉川泰果(22=フリー)が4バーディー、2ボギーの68で回り、通算15アンダーの265で今季国内ツアー最終戦を制した。22歳10カ月22日での優勝は大会最年少記録。プロ初勝利となった4月の関西オープン以来、今季2勝目を挙げた。

優勝セレモニーでは「最終戦に勝てるイメージがなかった。自分でもびっくりしている」と喜んだ。4月のプロ初勝利以降は、優勝するチャンスがあったもののなかなか勝ちきれなかったと振り返る。ファンに感謝の気持ちを口にする際には涙ぐむシーンもあった。

中島啓太と並んで首位で出たこの日は、2番パー3でバーディーを挙げると、5番パー4でもさらに伸ばした。その後、中島に並ばれ、終盤には金谷拓実も加わっての優勝争いとなったが、17番パー5のバーディーで一歩抜け出し、最大の難所最終18番パー3でもパーでまとめて勝利をつかんだ。

1打差の2位に中島と金谷。最終組を回った石川遼は後半に崩れ、通算8アンダーの7位だった。

蝉川は年間獲得賞金ランキング3位以内に与えられる、来季の欧州ツアー出場権も獲得。「いずれ世界で通用する選手になりたい」と誓った。アマチュア時代も含めるとツアー4勝目を手にしたホープが、世界に羽ばたく。

優勝のインタビューを受ける蝉川泰果はうれし涙を流す(撮影・滝沢徹郎)
優勝を決めた蝉川泰果(右)は岡本キャディーと抱き合う(撮影・滝沢徹郎)
優勝した蝉川泰果(手前左)は応援団と記念撮影する。手前右は岡本キャディー(撮影・滝沢徹郎)
優勝した蝉川泰果(右)は岡本キャディーと記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)
優勝カップを手に記念撮影する蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)
優勝のインタビューを受ける蝉川泰果はうれし涙を流す(撮影・滝沢徹郎)
優勝カップを手に記念撮影する蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)
記念撮影する蝉川泰果は、優勝カップが重くて途中で休憩する(撮影・滝沢徹郎)
記念撮影する蝉川泰果は、優勝カップが重くて途中で休憩する(撮影・滝沢徹郎)
優勝のインタビュー中に感極まる蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)
2番、バーディーパットを沈める蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)
2番、バーディーパットを沈めギャラリーの祝福に応じる蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)
6番、ティーショットを放つ蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)
18番、ウィニングパットを沈める蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)
優勝を決め感極まる蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)
優勝のインタビュー中に感極まる蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)
優勝のインタビューで笑顔を見せる蝉川泰果(撮影・滝沢徹郎)

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米女子ゴルフツアー最終予選会第3ラウンドは悪天候順延 吉田優利、西郷真央、馬場咲希が出場

吉田優利(2023年11月26日撮影)

米女子ゴルフツアーの来季出場資格を争う最終予選会は2日、アラバマ州モービルのマグノリアグローブで第3ラウンドが行われる予定だったが、悪天候のため3日に順延された。大会は1日ずつずれ、最終第6ラウンドは6日になる。

第2ラウンドを終え、吉田優利が9位、西郷真央が15位、馬場咲希は67位。(共同)

馬場咲希(2023年11月3日撮影)
西郷真央(2023年11月15日撮影)

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32歳石川遼、世代交代は許さない 62のビッグスコアで1打差3位「アレを争えるように」

石川遼(2023年10月22日撮影)

<国内男子ツアー:日本シリーズJTカップ>◇第3日◇2日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

8打差9位から出た石川遼(32=CASIO)が、1イーグル、7バーディー、1ボギーの62で回り、通算11アンダー199で2打差3位に浮上した。大会記録に1打差と迫るストローク数で今季初の「アレ」を視野に入れた。首位には68で回った中島啓太と、2位から出た蝉川泰果が浮上。金谷拓実は68で3位と石川と並び、逆転を狙う。

悲鳴にも似た大歓声が響き渡った。3番パー4の残り135ヤードの第2打。石川は「スピンを少し抑えて、転がるように」と9番アイアンを振り抜いた。ピン手前10ヤードに着弾した打球は転がり、カップに吸い込まれた。ショットインイーグル。「ピンを狙うようなショットではなかった」と苦笑いも、右拳を力強く握りしめた。

12番パー4でも約20メートルのバーディーパットをねじ込むなどスーパープレーを連発。10年大会の第2ラウンド以来、13年ぶりとなる「62」。大会最少ストロークに1打差と迫る快記録で、今季自身ベストの64を更新した。「完璧に近い内容。90点ぐらいです」と口元を緩めた。

今季は23歳中島、25歳金谷、22歳蝉川ら新進気鋭の若手選手たちが賞金ランクの3位までを占めてきた。今週もリーダーボードの上位に名を連ね続けたのもその3人。そんなホープたちの活躍とは裏腹に、32歳になった元賞金王は苦杯をなめてきた。10月に行われた米ツアー、ZOZOチャンピオンシップは4位と善戦も、今季未勝利、予選落ち5回。前週も決勝ラウンドに進めなかったが、最後の最後まであきらめなかった。

最終戦の今大会は15、19年と頂点に立った「思い入れのある」コース。最終日を前にしっかりと結果を出し、若手3人衆の優勝争いに割って入ってきた。まだまだ世代交代を許すわけにはいかない。「啓太、泰果と並ぶのは、今年できなかったこと」と中島、蝉川との最終日最終組を心待ちにした。

今季初“アレ”を視界に捉えた。「アレってなんでしたっけ? 」と、とぼけるも、「(最終ラウンドの)後半にアレを争えるようなところにいたい」。流行語大賞の年間大賞に選ばれた阪神岡田監督の言葉を引用して好勝負を約束した。【村山玄】

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金谷拓実「笑って終わりたい」ボギー先行の展開でも粘りのプレー 2打差3位で逆転V狙う

金谷拓実(2023年6月4日撮影)

<国内男子ツアー:日本シリーズJTカップ>◇第3日◇2日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

2打差2位から出た金谷拓実(25=Yogibo)は4バーディー、2ボギーの68で回り、通算11アンダーの199で3位となった。順位こそ1つ下げたが、首位から2打差のまま最終ラウンドに臨む。

2番パー3でボギーをたたいたが、5、6番と連続バーディーを挙げて盛り返した。「ボギーが先行して少し難しいラウンドになってしまったけれど、最後まで粘り強くプレーできた」。後半も長いパーパットを何度も沈め、必死に食らいついた。

前週で賞金王は逃したものの、気持ちを切らすことなく今大会も優勝争いに加わっている。最終組の1つ前の組で迎える最終日。「今年の集大成なので、笑って終わりたい。最終組の選手にプレッシャーをかけられるように、前半からアグレッシブにバーディーを取っていきたい」。逆転での今季3勝目を狙う。

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蝉川泰果が首位浮上し最終日へ「自分が目標とするゴルフを」今季2勝、通算4勝目狙う

蝉川泰果(2023年11月撮影)

<国内男子ツアー:日本シリーズJTカップ>◇第3日◇2日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

2打差2位から出た蝉川泰果(22=フリー)が、2イーグル、3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの66で回り、通算13アンダー197で首位に浮上した。

9つのバーディーを奪った勢いのまま、第3ラウンドに入った。1番パーでいきなりのイーグル。第2打残り94ヤードを50度のウエッジで打ち、ピン奥2メートルに落ちたバックスピンの効いた打球が、そのままカップに吸い込まれた。驚きの表情を見せ、同組で回った中島啓太、金谷拓実とハイタッチで喜んだ。

今大会の名物ホールと言ってもいい、18番パー3は後悔が残るダブルボギーで、「18番以外は…」と唇をかんだ。今週たった1人しかバーディーを取れていない傾斜のきつい難ホール。「ピンに対して余り警戒していなかった」と下り10メートルの距離を残してしまう。難しいラインを読み切れず、ドツボにはまり最終的に4パット。17番パー5で、この日2度目のイーグルを奪い、2位の中島と2打差を付けていただけに、「もったいなかった」と並ばれ、悔やんだ。

それでも首位にいることは変わりない。最終日最終組をトップで迎えるのはツアー通算4度目。そのうち3度は逃げ切り優勝を果たしている。それでも謙虚な姿勢を貫く。「自分自身のゴルフをして、勝てなくても相手の方がうまかったというだけ。自分が目標としているゴルフを出せるように頑張りたい」。相手ではなく自分を見つめて、4月の関西オープン以来のツアー4勝目をつかむ。

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中島啓太「価値あるバーディー」で首位キープ 年間2億円と完全優勝に王手

中島啓太(2023年11月撮影)

<国内男子ツアー:日本シリーズJTカップ>◇第3日◇2日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円3000万円(優勝4000万円)

2打差首位で出た中島啓太(23=フリー)は3バーディー、1ボギーの68で回り、通算13アンダーの197で蝉川泰果と並び首位をキープした。

同組の蝉川が大きく伸ばしたなかで、自身のプレーに集中。リズムを乱すことなく戦い抜いた。「粘り強くバーディーを先行できた。自分としてはいいゴルフ」と自己評価した。

8番パー3でこの日最初のバーディー。11番パー4で1つ落としたが、直後の12番でロングパットを沈めて取り返した。さらに17番パー5でも伸ばすと、18番パー3ではきっちりパーセーブでフィニッシュした。

18番の難度が相当高いだけに、直前の17番がカギになると分析している。だからこそ、「今日の17番は本当に価値あるバーディー」。途中から蝉川を追う展開となっていた。17番でスコアを伸ばしたことで、余裕を持って最終ホールを迎えられた。コース最大の難関で蝉川がダブルボギーをたたいただけに、中島のパーセーブは大きかった。初日からの首位を維持する形となり、大会9人目の完全優勝に王手を掛けた。

最終日は石川遼、蝉川と回る最終組を回る。最終日最終組はこれで今季9度目で、99年以降の記録では単独最多。すでに賞金王の座を確定させている新王者は、「明日も自分のリズムを崩さないようにプレーしたい」。勝てば史上5人目の年間2億円超えとなる。今季国内最後の一戦を勝利で締めくくる。

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