日刊スポーツ

小池祐貴「楽しみ」各国エース揃うリレー第2走者

小池祐貴「楽しみ」各国エース揃うリレー第2走者

小池祐貴

陸上のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会に出場する男子400メートルリレー日本代表のオーダーが決定した。

19日、ロンドン市内で最終調整。走順は多田修平(23=住友電工)、小池祐貴(24=住友電工)、桐生祥秀(23=日本生命)、白石黄良々(23=セレスポ)に決定した。

小池は初の代表での第2走者となる。不慣れな区間だが、各国エース級がそろう区間だけに「どれくらい走れるか楽しみ」。17年世界戦選手権王者の英国との対戦となる。昨年は0秒48の大差をを付けられただけに桐生は「食らいついていき、できることなら勝利したい」と話した。(ロンドン=上田悠太)

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男子400mリレー走順は多田、小池、桐生、白石に

多田修平

【ロンドン19日=上田悠太】ジョーカーの融合を見据えたオーダーで挑む。陸上のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会に出場する男子400メートルリレー日本代表がロンドン市内で調整。走順は多田修平(23=住友電工)、小池祐貴(24=住友電工)、桐生祥秀(23=日本生命)、白石黄良々(23=セレスポ)に決定した。17年世界選手権金メダルの英国、アジアのライバル中国らと対峙(たいじ)する。

小池は初の第2走者。今季の日本代表は2レースとも第3走者小池→アンカー桐生で挑んでいた。そこを変更したのは、今大会は太もも裏と背筋の痛みで欠場となったサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)との融合を見据えて。秋の世界選手権(ドーハ)、20年東京五輪へ金メダルのパズルを埋める布石だ。

100メートルで日本記録9秒97を持つサニブラウンは抜群の個の能力の反面、過去にリレー代表の経験がなく、バトン技術も不安が残る。今大会は当初、アンカーとしてテストを試みる予定だった。以前はフロリダ大で担う第2走者で起用する選択肢もあったが、今は世界選手権でもアンカーが最有力だという。

日本は緻密な技術で走力を補い、世界と渡り合ってきた。そこに欠かせない信頼関係、バトンワークを少しでも上積みしたかったのは事実だった。世界選手権はぶっつけで挑むことになるが、最後のピースを埋める準備は整えておく。

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小池が100、200mに/ダイヤモンドL展望

小池祐貴

<陸上:ダイヤモンドリーグ第10戦・アニバーサリーゲームズ展望>◇20・21日◇ロンドン

ダイヤモンドリーグのなかでも最大規模の大会。ダイヤモンドリーグ・ポイント対象は15種目で他の大会と同等だが、対象外の種目が多く行われ、メンバーも対象種目に劣らない顔ぶれで実施されることが特徴である。

全米選手権が近いため米国勢の参加が少ないが、17年の出産からトップレベルに戻ってきた女子100メートルのシェリーアン・フレイザー・プライス(32=ジャマイカ)、ケガから本格復帰する男子走り高跳びのムタス・エッサ・バルシム(28=カタール)など、注目選手が多数登場する。

日本勢は男子100mに桐生祥秀(23=日本生命)と小池祐貴(24=住友電工)が、同200mに小池がエントリーした。男子400メートルリレーにも、五輪&世界陸上のメダル常連に成長した日本チームが出場する。

 ◇   ◇   ◇

今大会はロンドン五輪翌年の13年からアニバーサリーゲームズの名称に変更され、五輪会場のロンドン・スタジアムで開催されるようになった。フレイザー・プライスにとって、五輪2連覇を達成した思い出の場所である。

世界陸上も13年は200メートルと2冠、15年は100メートルで優勝。フレイザー・プライスは短距離の女王に君臨していたが、29歳で迎えたリオ五輪100メートルは銅メダルに終わった。

翌17年8月に長男を出産し、18年には競技に復帰。なかなか11秒を切ることができなかったが、7月の今大会に10秒98で優勝して世界トップレベルへのカムバックを果たした。

今シーズンは6月のジャマイカ選手権で10秒73の今季世界最高タイをマーク。今月5日のダイヤモンドリーグ・ローザンヌ大会でも10秒74で優勝した。

ロンドン五輪シーズンの6月に出した10秒70の自己記録を、思い出のロンドン・スタジアムで破ることができるかもしれない。

男子走り高跳びのバルシムは、昨年の大ケガからのダイヤモンドリーグ復帰戦となる。

2メートル43の世界歴代2位記録を持ち、この種目で超一流の証しとなる2メートル40台を11試合(屋外のみカウント)で跳ぶなど、バルシムは世界記録更新が最も期待できる選手だった。

昨年も2メートル40を2試合で跳ぶ好調なシーズンを進めていた。だが7月のハンガリーの試合で、2メートル40成功後に2メートル46の世界新に挑戦したときに、手術をする大ケガを負ってしまった。

今季はカタールの首都ドーハで4月にアジア選手権が開催された。バルシムはエントリーされたが出場できず、復帰初戦は6月23日のポーランドの試合にずれ込んだ。その試合で優勝したものの記録は2メートル27だった。

ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会での跳躍が、ドーハで9月に開幕する世界陸上を占うことになる。

◆ダイヤモンドリーグはIAAF(国際陸上競技連盟)が主催する単日、または2日間開催では最高カテゴリーの競技会シリーズ。2010年に発足し、2016年までは年間総合ポイントで各種目のツアーチャンピオンを決定していた。2017年からシステムが変更され、ファイナル大会出場者を決めるクオリファイリング大会として12大会を実施し、16種目ずつを行うファイナル2大会の優勝者がダイヤモンドリーグ(年間)優勝者となるチャンピオンシップ形式になった。各クオリファイリング大会の種目別賞金は3万ドル(1位1万ドル~8位1000ドル)で、各種目は年間4~6大会で実施される。各大会のポイント(1位8点~8位1点)合計の上位選手がファイナル大会に進出(種目によって異なり7人または8人、または12人)。ファイナル大会の種目別賞金は10万ドル(1位5万ドル~8位2000ドル)で、年間優勝者には賞金5万ドルとダイヤモンド入りトロフィーが贈呈されるのに加え、今年9月開幕の世界陸上への出場権が与えられる。ほとんどの種目が予選なしの一発決勝で行われるため、緊張感あるレースがスピーディーに続く。また、オリンピックや世界陸上のように1種目3人という国ごとの出場人数制限がないため、ジャマイカ、アメリカ勢がそろう短距離種目や、アフリカ勢が多数出場する中・長距離種目など、五輪&世界陸上よりレベルが高くなるケースもある。

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小池祐貴10秒11で2位「手応え」国際競技会

<陸上:国際競技会>◇16日◇イタリア・パドバ

男子100メートル(タイムレース)で小池祐貴(住友電工)は追い風1・7メートルで10秒11をマークし2位に入った。多田修平(住友電工)は追い風2・4メートルの参考記録で10秒20の7位だった。

男子110メートル障害で日本記録を持つ金井大旺(ミズノ)は追い風2・3メートルの参考記録で13秒61の4位、石川周平(富士通)は13秒99で7位だった。400メートル障害の野沢啓佑(ミズノ)は49秒73で4位。

小池の話 自分のレースパターンが分かってきた。最初の20メートルは最下位でも最後の20メートルで勝ちにいく。それを試せて、ある程度手応えをつかめた。

多田の話 悔しい。まだ自分の満足なレースができていない。どこかで調子を上げるような試合を見つけられたらいい。

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競歩の池田向希が凱旋帰国 氷握る暑熱対策に手応え

金メダルを手にする男子20キロ競歩の池田向希(撮影・上田悠太)

陸上世界選手権(9月28日開幕、ドーハ)の男子20キロ競歩代表でユニバーシアードで金メダルを獲得した池田向希(21=東洋大)が16日、羽田空港に凱旋(がいせん)帰国した。

現地イタリア・ナポリは気温25度前後だった。世界選手権を見据え、暑熱対策をテストした。スタートの約30秒前まで手に氷を握っていた。ほかにも首、脇なども冷やすなどの体が熱を持つのを防ぐ策を実戦で試せた。

「暑い中での条件で、1ついいシミュレーションをできたのはプラス材料。しっかり優勝できたのも、世界選手権へ弾みが付いた」。1時間22分49秒で、銀メダルだった同期の川野将虎(東洋大)に31秒差をつけた。

5月の世界チーム競歩選手権で金メダルを獲得している池田は現在、国際陸連のランキングで3位。1位の山西、2位の高橋とともに同種目では五輪、世界選手権を通じ、初のメダルが期待されている。世界選手権では日本人最上位かつメダルで、20年東京オリンピック(五輪)の代表にも内定する。

池田は「やるからには金メダルを目指し、最初に東京オリンピックを内定させたい。しっかり自分の歩きをして、それを評価してもらえたら」と力を込めた。

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ガトリン、出遅れも9秒91で本命ライルズ破り優勝

男子100メートルで優勝したガトリン(左)(ロイター)

<陸上:ダイヤモンドリーグ第9戦>◇11、12日◇モナコ

男子100メートルではジャスティン・ガトリン(37=米国)が9秒91で、優勝候補本命のノア・ライルズ(21=米国)を破って優勝した。大会全体としてもニジェル・アモス(25=ボツワナ)が1分41秒89で優勝した男子800メートルなど、今季世界最高記録が5種目で誕生する盛況だった。五輪&世界陸上種目ではないが、女子1マイルでシファン・ハッサン(26=オランダ)が4分12秒33の世界新記録をマークした。

 ◇   ◇   ◇

男子100メートルは3レーンにガトリン、4レーンに全米学生優勝のディバイン・オドゥドゥル(22=ナイジェリア)、5レーンにライルズと注目の3人が並んだ。

引退したウサイン・ボルト(ジャマイカ)と対戦していた頃のガトリンはスタートでリードを奪っていたが、今回は若干出遅れた。リアクションタイムは0秒195で出場8人中最下位(最も良かった選手は0秒133)。逆にいつもはスタートを苦手とするライルズが、わずかに前に出ていた。

だが20~40メートルあたりでガトリンが体1つ前に出ると、ライルズの終盤の追い上げをかわして0秒01差で逃げ切った。

「信じられないね、20年以上も走ってきた今もダイヤモンドリーグで勝つことができるなんて!(勝因は)経験を生かして技術的にまとめるレースができたこと。ノアは素晴らしい選手で彼とレースをすると毎回興奮するよ」

一方のライルズは、「悲しい結果ではない」と落ち込まなかった。

「スタートがこれまでのレースより良くなっている。もっと技術的にできることはあると思うけど、今回やり始めた方法は多くの自信を与えてくれた」

勝った大ベテランと敗れた新鋭、双方にプラスがあったレースのようだ。

ガトリンの優勝と同じくらい驚かされたのが、男子800メートルの1分41秒台である。この種目での1分42秒未満のタイムは、デビッド・ルディシャ(30=ケニア)が1分40秒91の世界記録で走った12年ロンドン五輪以来、7年ぶりの快挙だったのだ。

アモスにとってもロンドン五輪の1分41秒73(銀メダル)以来、7年ぶりの1分41秒台である。

「ここ数週間すべてが順調で、特に火曜日(9日)に不可能と思えるような練習をすることができて、1分41秒台を出せると思ったよ」

そしてアモスの次のレースは、ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(7月20・21日)だという。

「世界記録は意識しないけど、僕が我慢強ければ実現できるかもしれない」

会場は7年前の五輪と同じロンドン・スタジアムで行われる。

◆今季の男子100メートル

9秒81の今季世界最高を筆頭に9秒8台を3回マークしているクリスチャン・コールマン(23=米国)と、コールマンをダイヤモンドリーグ上海大会で破ったライルズが2強と見られていた。それがモナコ大会で、ガトリンがライルズに競り勝ったことで3強になった。

3人は7月25日からの全米選手権で対決する。

もう1人注目度の高かったオドゥドゥルは、ダイヤモンドリーグ初参戦となったモナコ大会で10秒26の8位に沈んだ。レース序盤で左のレーンにはみ出そうになっていたことから、スタートでバランスを崩したと推測できる。全米学生でサニブラウン・アブデル・ハキーム(20=フロリダ大)らに快勝した力は、今後のダイヤモンドリーグなどで発揮されるはずだ。

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棒高跳び山本聖途5m62で10位 ダイヤモンドL

山本聖途(17年6月撮影)

<陸上:ダイヤモンドリーグ第9戦>◇12日◇モナコ

男子棒高跳びの山本聖途(トヨタ自動車)は5メートル62で10位だった。

ピョートル・リセク(ポーランド)が今季世界最高の6メートル02で優勝。同100メートルは2017年世界選手権覇者のジャスティン・ガトリン(米国)が9秒91で勝った。

女子1マイルではシファン・ハッサン(オランダ)が4分12秒33の世界新記録を樹立。男子の800メートルはニジェル・アモス(ボツワナ)が1分41秒89、3000メートル障害はスフィアネ・エルバカリ(モロッコ)が8分4秒82、女子400メートル障害はシドニー・マクラフリン(米国)が53秒32のいずれも今季世界最高で制した。

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サニブラウン、ダイヤモンドリーグのリレー欠場

サニブラウン(19年6月撮影)

日本陸連は12日、日本選手権で100、200メートルの2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)がダイヤモンドリーグ・ロンドン大会を欠場すると発表した。理由は背筋と太もも裏の痛み。

サニブラウンは21日の男子400メートルリレーに出場予定だった。初めてリレーの日本代表として出場が予定だったが、お預けとなった。

ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会男子400メートルリレーは17年世界選手権金メダルの英国なども出場が見込まれている。桐生祥秀(23=日本生命)、小池祐貴(24=住友電工)、多田修平(23=住友電工)、ケンブリッジ飛鳥(26=ナイキ)、白石黄良々(23=セレスポ)のメンバーで強豪に挑んでいく。

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桐生祥秀不機嫌5位「まだまだ」切れ欠き10秒21

陸上の国際競技会は9日、スイスのルツェルンで行われ、桐生祥秀(23=日本生命)は向かい風0・3メートルの男子100メートル決勝で10秒21の5位だった。「予選よりいい走りはできたけど、まだまだ。直すところがたくさんある」と不機嫌そうに早口でまくし立てた。

シーズン前半戦のヤマ場、日本選手権から1週間あまりで疲労もあるだろう。目標の世界選手権代表につながる世界ランキングのポイント上積みを狙ったが、切れを欠いた。優勝は10秒06のアカニ・シンビネ(南アフリカ)。女子100メートル障害で世界選手権(9~10月・ドーハ)代表の木村文子(エディオン)はB決勝で13秒47の4着だった。

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ガトリンvsオドゥドゥル/ダイヤモンドL展望

ジャスティン・ガトリン(16年5月撮影)

<陸上:ダイヤモンドリーグ第9戦・エルキューリス展望>◇11・12日◇モナコ

昨年のダイヤモンドリーグ・チャンピオンが7人、今季世界最高記録保持者が11人出場する。男子100メートルでは注目の新鋭ノア・ライルズ(21=米国)と全米学生優勝のディバイン・オドゥドゥル(22=ナイジェリア)、2年前の世界陸上金メダリストのジャスティン・ガトリン(37=米国)が対決する。

男子棒高跳では6メートル台の自己記録を持つ選手5人が激突。日本の山本聖途(27=トヨタ自動車)もエントリーした。

 ◇   ◇   ◇

9秒81の今季世界最高を持つクリスチャン・コールマン(23=米国)こそ出ないが、男子100メートルに今季世界2位から6位の5選手がそろった。

9秒86の今季世界2位に並ぶライルズとオドゥドゥルが対決する。

ライルズはダイヤモンドリーグ・ローザンヌ大会(5日)の200メートルで19秒50の世界歴代4位を出したばかり。スタートが苦手で離されることが多いが、後半の強さには定評がある。9秒86を出した5月のダイヤモンドリーグ上海大会でも、スタートの得意なコールマンを逆転した。モナコでも優勝候補筆頭だろう。

オドゥドゥルは昨年までは自己記録が10秒10だった選手で、今季急成長を見せた。9秒86で走った6月7日の全米学生では、9秒97の日本新を出したサニブラウン・アブデル・ハキーム(20=フロリダ大)に0秒11差をつけた。ダイヤモンドリーグ初参戦のオドゥドゥルが、どんなレース展開をするのか関心を集めている。

不気味な存在になってきたのがガトリンだ。ゴールデングランプリ大阪(5月19日)に10秒00で桐生祥秀(23=日本生命)を0秒01差で破ると、ダイヤモンドリーグ・スタンフォード大会(6月30日)では9秒87の今季世界4位記録でコールマンに次いで2位に入った。強敵不在ではあったが、ローザンヌ大会では9秒92で優勝した。37歳になったが健在ぶりを十二分に見せつけている。

そしてアカニ・シンビネ(25=南アフリカ)は上海大会で9秒92の今季世界5位をマークし、ライルズ、コールマンに続いて3位に入った選手。7月9日のスイス・ルツェルンの大会には10秒06で優勝し、桐生には0秒15差をつけた。

ライルズとオドゥドゥルの初対決が最大注目点のモナコ大会男子100mだが、日本勢との今季の対戦がある3選手も出場し興味深いレースとなる。

◆ダイヤモンドリーグはIAAF(国際陸上競技連盟)が主催する単日、または2日間開催では最高カテゴリーの競技会シリーズ。2010年に発足し、2016年までは年間総合ポイントで各種目のツアーチャンピオンを決定していた。2017年からシステムが変更され、ファイナル大会出場者を決めるクオリファイリング大会として12大会を実施し、16種目ずつを行うファイナル2大会の優勝者がダイヤモンドリーグ(年間)優勝者となるチャンピオンシップ形式になった。

各クオリファイリング大会の種目別賞金は3万ドル(1位1万ドル~8位1000ドル)で、各種目は年間4~6大会で実施される。各大会のポイント(1位8点~8位1点)合計の上位選手がファイナル大会に進出(種目によって異なり7人または8人、または12人)。ファイナル大会の種目別賞金は10万ドル(1位5万ドル~8位2000ドル)で、年間優勝者には賞金5万ドルとダイヤモンド入りトロフィーが贈呈されるのに加え、今年9月開幕の世界陸上への出場権が与えられる。ほとんどの種目が予選なしの一発決勝で行われるため、緊張感あるレースがスピーディーに続く。また、オリンピックや世界陸上のように1種目3人という国ごとの出場人数制限がないため、ジャマイカ、アメリカ勢がそろう短距離種目や、アフリカ勢が多数出場する中・長距離種目など、五輪&世界陸上よりレベルが高くなるケースもある。

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多田修平は10秒38で4位、ケンブリッジ予選落ち

陸上男子短距離の多田修平(住友電工)は9日、イタリアのリニャーノサッビアドーロで行われた競技会で100メートルに出場し、決勝は10秒38で4位だった。予選は10秒36で通過。

ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は予選で10秒46にとどまり敗退した。

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100m障害木村文子、世界の壁「手応えもあった」

<陸上:国際競技会>◇9日◇スイス・ルツェルン

女子100メートル障害で世界選手権(9~10月・ドーハ)代表の木村文子(エディオン)はB決勝で13秒47の4着だった。

4月のアジア選手権、6月の日本選手権で優勝した木村は、自己ベストが12秒台の選手と同走して世界の壁を改めて痛感した。ただ、修正に努めている序盤の走りでは「やってきたことが形になっている手応えもあった」と前向きだった。

3、4台目でトップスピードに持って行く走りを目指しているという。今後は疲労回復を優先して当初予定した連戦を回避し、日本に戻って9月の欧州遠征と世界選手権に備える。

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桐生祥秀 10秒21で5位 スイスで国際競技会

<陸上:国際競技会>◇9日◇スイス・ルツェルン

桐生祥秀(日本生命)は向かい風0・3メートルの男子100メートル決勝で10秒21の5位だった。

優勝は10秒06のアカニ・シンビネ(南アフリカ)。桐生は向かい風1・0メートルの予選1組は10秒37の4着で通過。白石黄良々(セレスポ)は10秒48の同組6着で敗退した。

女子100メートル障害で世界選手権(9~10月・ドーハ)代表の木村文子(エディオン)はB決勝で13秒47の4着だった。

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桐生は10秒21で5位「直すところがたくさん」

<陸上:国際競技会>◇9日◇スイス・ルツェルン

陸上男子の桐生祥秀(日本生命)は国際競技会の100メートルで10秒21の5位だった。

桐生祥秀の話 予選よりいい走りはできたけど、まだまだ。直すところがたくさんある。中盤から後半の伸びを意識したい。

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北口榛花「びっくり」決勝進出も記録低調に苦笑い

<ユニバーシアード夏季大会>◇第6日◇8日◇イタリア・ナポリほか

陸上はやり投げ予選では、日本記録保持者の北口榛花(日大)が57㍍91の全体2位で10日の決勝に進出した。

北口は難なく決勝進出したが、助走の感覚やリズムが悪かったそうで記録は低調だった。「久しぶりにうまく投げられなくてびっくりした」と苦笑いを浮かべ「これから映像を見て修正したい」と話した。

6月末の日本選手権を終えてからほとんど練習できず「少し体が緩んで力が入らなかった」という。2日後の決勝に向け「60メートルは必ず乗せたいし、メダル獲得に向けて頑張っていきたい」と意気込んだ。

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ユニバ女子1万で五島莉乃が銀、関谷夏希が銅 

<ユニバーシアード夏季大会>◇第6日◇8日◇イタリア・ナポリほか

陸上は女子1万メートル決勝で五島莉乃(中大)が銀、関谷夏希(大東大)が銅を手にした。

陸上の女子1万メートル決勝で日本の五島と関谷は、優勝した中国選手に最後のスパート勝負で競り負けたが、表彰台に食い込んだ。銀メダルの五島は「目指していたのは金だったので悔しい気持ちもあるけど、日本勢として2人でメダルを取れて良かった」と話した。

前回大会も出場し、メダルなしだった関谷は「2年越しでメダルを取れたけど、3位なのでまだまだ。真の強さを磨かないといけない」と先を見据えた。

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海外大会Vの設楽悠太、MGCへ「自信しかない」

オーストラリアから帰国し、取材に応じる設楽(撮影・上田悠太)

2時間7分50秒でゴールドコースト・マラソンを制した男子の前日本記録保持者、設楽悠太(27=ホンダ)が8日、オーストラリアから帰国した。

体のダメージは少ないと強調し、上位2人が20年東京五輪の代表に内定するマラソン・グランドチャンピオンシップ(9月15日)に向けて「不安はない。自信しかない。結果を見れば分かるので」ときっぱり。双子の兄・啓太からの依頼もあり、今月下旬からは北海道・紋別で合同合宿を実施する。「起伏があるコース。いい環境。あいつと練習を積み、2人で勝ちに行く」と話した。

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設楽悠太、2時間7分50秒でゴールドコースト優勝

設楽悠太(18年12月撮影)

<陸上:ゴールドコースト・マラソン>◇7日◇オーストラリア東部ゴールドコースト

前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)が2時間7分50秒の好タイムで優勝した。

今春からプロに転向した川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)は2時間15分32秒で13位だった。

ハーフマラソンは佐藤悠基(日清食品グループ)が1時間2分36秒で日本人最高の2位に入った。服部勇馬(トヨタ自動車)は3位だった。

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ライルズ「上手くできた」200m19秒50圧勝V

男子200メートルを19秒50の世界歴代4位で優勝したライルズ(ロイター)

<陸上:ダイヤモンドリーグ第8戦>◇5日◇スイス・ローザンヌ

“ポスト・ボルト”有力候補の1人注目、ノア・ライルズ(21=米国)が男子200メートルに19秒50の世界歴代4位で優勝した。男子1500メートルのティモシー・チェルイヨット(23=ケニア)が3分28秒77、男子棒高跳びのピョートル・リセク(26=ポーランド)が6メートル01と、ライルズの19秒50も含め3種目で今季世界最高が誕生した。

 ◇   ◇   ◇

後半型のライルズが直線にトップで入った時点で、勝利はほぼ確定した。ホームストレートは予想通り後続選手たちを寄せつけず、2位に5メートル近い差をつけた。世界記録は2年前に引退したウサイン・ボルト(ジャマイカ)の19秒19でまだ0秒31の差があるが、13年以降の7シーズンではライルズの19秒50が最高記録である。

「ここのトラックは燃え上がっている(好記録が多く出ている)。コーチが私にやらせたい走りを、今日はうまくできたと思う」

“ポスト・ボルト候補”と言われることに対しては以前、「その肩書は何人もいるからね」と笑い飛ばしていたライルズ。しかしこのあと0秒1でも記録を伸ばせば、ボルトの世界記録が現実的な目標になる。

男子棒高跳びでは身長194センチのリセクが自身初の6メートル越えを果たして優勝したが、少し珍しい形での新記録となった。

6メートル01のバーに挑んだリセクとサム・ケンドリクス(26=米国)の2人が、その高さを3回とも失敗。2人は5メートル95まで失敗試技が1度もなく、通常規則では同順位となって優勝者が決まらない。

その場合は2人が跳べなかった高さから優勝決定試技を始める。各高さは1回だけの試技が認められ、どちらかが跳ぶまでバーを下げていく。2人が同じ高さを跳べば再びバーを上げる。決着がつくまでそれが繰り返されるのだ。

優勝決定試技では体力がなくなっているケースが多く、最初の高さ(=通常試技の最後に失敗した高さ)を跳ぶケースはほとんど見られないが、今大会のリセクはその高さに成功して優勝を決めた。

「人生の最高の日の1つになった。勝因は私の体の状態が良かったことと、最後のジャンプを集中して行えたことだと思う」

9月開幕の世界陸上は前回優勝者のケンドリクスと、昨年6メートル05の世界歴代2位を跳んでいるアルマン・デュプランティス(19=スウェーデン)が金メダル候補の双璧だったが、そこに長身のリセクが加わった。

また女子100メートルでは、シェリー・アン・フレイザー・プライス(32=ジャマイカ)が10秒74で圧勝。08年、12年の五輪金メダリストが、17年の出産によるブランクを克服し完全復活をアピールした。

◆今季の男子200メートル

母親が日本人のマイケル・ノーマン(21=米国)が5月のゴールデングランプリ大阪に19秒84の自己タイで優勝すると、6月のダイヤモンドリーグ・ローマ大会に19秒70と、その時点での19年シーズン世界最高で優勝した。

ライルズはローマでは0秒02差でノーマンに敗れたが、ローザンヌで一気に記録を上げてきた。ノーマンはローザンヌには出場していなかったが、2人の次の対決はかなりの激戦になる。

全米学生に19秒73で優勝したディバイン・オドゥドゥル(22=ナイジェリア)はダイヤモンドリーグには出場していないが、2人に迫る力がありそうだ。サニブラウン・アブデル・ハキーム(20=フロリダ大)が全米学生3位のときに出した20秒08は今季世界14位。日本人初の19秒台を出せば世界陸上でも2度目の決勝進出が見えてくる。

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21歳ライルズ200mで19秒50、世界歴代4位

<陸上:ダイヤモンドリーグ第8戦>◇5日◇スイス・ローザンヌ

男子200メートルで21歳のノア・ライルズ(米国)が向かい風0・1メートルの条件下、世界歴代4位の19秒50で圧勝した。

同棒高跳びはピョートル・リセク(ポーランド)が6メートル01で、1500メートルはティモシー・チェルイヨット(ケニア)が3分28秒77で、ともに今季世界最高をマークして勝った。

女子100メートルは2008年北京、12年ロンドン五輪2連覇のシェリーアン・フレーザープライス(ジャマイカ)が10秒74で制した。

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100m女王御家瀬「無心で挑みたい」高校総体抱負

恵庭市まちづくり感謝状を贈呈された恵庭北・御家瀬(撮影・浅水友輝)

6月の陸上日本選手権女子100メートルで29年ぶりに高校生女王になった御家瀬緑(恵庭北高3年)が5日、北海道恵庭市内の同校で原田裕市長(66)から「恵庭市まちづくり感謝状」を贈られた。同感謝状は今まで個人・団体合わせて70件贈呈されているが、スポーツ分野個人での受賞は初めて。御家瀬は「タイムはまだ満足していないけど、レースに勝てたことは喜んで良いのかなと思います。(受賞は)光栄です」と喜んだ。

6月28日に行われた日本選手権女子100メートル決勝では11秒67(追い風0・6メートル)で今季日本ランク1位の2位土井杏南(23=JAL)を0秒05差でかわし、初の日本一の座をつかんだ。大会後には無料通信アプリLINE(ライン)で祝福のメッセージが100件以上届いたといい「おめでとうというメッセージをたくさんいただきました」。

女子100メートルで日本一の称号を手に入れ、来年に迫る東京オリンピック(五輪)についての期待も高まるが「まずは自分をしっかり成長させて、あせらずにいけるところまでいきたい」と冷静に自己分析する。

今季の目標として土井の持つ高校日本記録(11秒43)の更新と高校総体(8月4日開幕=沖縄)での2連覇を目指し、今月2日には練習も再開した。「しっかり今までやってきたことを出せるようにこれからまた練習を積んでいきたい。今回の優勝もあってプレッシャーもかかるけど、しっかり自分の走りだけに集中して無心で挑みたい」と意気込んだ。

恵庭市まちづくり感謝状を贈呈された恵庭北・御家瀬(右)。左は原田市長(撮影・浅水友輝)

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桐生祥秀「日本記録を更新しないと」欧州遠征へ出発

欧州遠征へ出発前に取材に応じる桐生(撮影・上田悠太)

陸上男子100メートルで9秒98の前日本記録を持つ桐生祥秀(23=日本生命)が5日、成田空港発の航空機で欧州遠征に出発した。

男子100メートルはルツェルン国際(9日)、ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(20日)と出場予定。「まだまだ日本記録を更新しないといけない。速いぞというところを見せたい」と闘志を燃やした。

ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会の男子400メートルリレー(21日)ではサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)と初めて実戦のリレーで共演が実現する見込み。「ライバルでありますけど、チームメートになったら心強い。バトンを直接つなぐかは分からないが、きちんとバトン練習をしたい」と話した。昨年の大会は2位だったが、優勝した17年世界選手権金メダルの英国に0秒48と大きな差を付けられた。「勝ったら、いい心の持ちようになる。狙っていきたい」。秋の世界選手権(ドーハ)、20年東京オリンピック(五輪)に弾みの付く結果を残したい。

東京五輪の舞台となる新国立競技場は大会後もトラックが存続する方向になった。桐生は「後にも残っていて欲しい。年を取った時、『あそこで走ったんだよ』と言いたい。今から聖地を作っていきたい」と話した。【上田悠太】

欧州遠征へ出発前、後藤トレーナー(左)と笑顔を見せる桐生(中央)(撮影・上田悠太)

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サニブラウン リレー侍と初合体!欧州遠征で出場

サニブラウン・アブデルハキーム

7・21、リレー侍と初合体! 日本陸連は4日、男子短距離陣の欧州遠征スケジュールを発表した。日本選手権2冠のサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が21日のダイヤモンドリーグ、ロンドン大会男子400メートルリレーに出場を予定していることが発表された。

サニブラウンは100メートルの日本記録9秒97を持ち、400メートルリレーでの活躍も期待されていた。これまで日本代表として大会で400メートルリレーを走ったことはなかった。東京五輪で金メダルを目指す日本にとって、サニブラウンの加入は大きな武器になる。

同大会の400メートルリレーは、サニブラウンの他に、桐生祥秀、小池祐貴、多田修平、ケンブリッジ飛鳥、白石黄良々の6人がエントリーしている。

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MGC上位5人に東京五輪参加資格 上位2人が代表

大迫傑(19年3月1日撮影)

日本陸連は3日、9月15日に行われる東京オリンピック(五輪)マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の上位5人に、五輪の参加資格を与えることを国際陸連が認めたと発表した。男子で2時間11分30秒、女子で2時間29分30秒の五輪参加標準記録を突破したものとみなされ、MGCまでのタイムに関係なく、上位2人を代表に決める環境が整った。

マラソンの標準記録は今年1月1日からが対象で、男子日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)を含めて有力選手の多くが突破していない。MGCでは暑さの影響や選手がけん制し合うことで、2位までに入っても標準記録に届かず、即座に代表に選出できない事態が懸念されていた。

MGCは男子が31人、女子は12人が出場を予定している。

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飯塚翔太が右太もも裏肉離れ 損傷少なく夏に復帰へ

飯塚翔太(2019年4月30日撮影)

16年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(28=ミズノ)が3日までに、軽度の右太もも裏の肉離れと診断された。

日本選手権で専門外の100メートルで4位に入るも、連覇が懸かっていた200メートルの予選(6月29日)で右脚がけいれんし、途中棄権をしていた。

2週間後に再度、MRIの再検査を受ける予定。男子400メートルリレー日本代表として出場要請を受けていたダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(21、22日)は辞退する。しかし、患部の損傷は少なく、夏には実戦復帰できる見込み。200メートルで出場を見据える秋の世界選手権(ドーハ)は、有効期間が締め切られる9月6日までに参加標準記録(20秒40)の突破を目指す。

日本歴代3位となる200メートル自己記録20秒11を持つ飯塚は、4月のアジア選手権直前にも急性虫垂炎で入院。再び訪れた試練を乗り越えて、2大会連続3度目の世界選手権を目指す。

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コールマン9秒81 2大会連続今季世界最高マーク

男子100メートルで優勝したコールマン(中央)。右は2位となったガトリン(AP)

<陸上:ダイヤモンドリーグ第7戦:プレフォンテーン・クラシック>◇6月30日◇米カリフォルニア州スタンフォード

男子100メートルはクリスチャン・コールマン(23=米国)が9秒81の今季世界最高記録で優勝した。その他にも男子砲丸投げのダーレン・ロマニ(28=ブラジル)の22メートル61、女子3000メートル障害のベアトリス・チェプコエチ(27=ケニア)の8分55秒58など、男子100メートルも含め7種目で今季世界最高が誕生する盛況だった。

女子800メートルは、国際陸連から男性ホルモンのテストステロン値が高い女子選手の出場資格を制限する新規定が打ち出されていることで、渦中の選手となっているキャスター・セメンヤ(南アフリカ)が1分55秒70で圧勝した。

 ◇   ◇   ◇

男子100メートルはコールマンが得意のスタートでリードを奪い、向かい風(0・1メートル)ではあったが、自身が持っていた今季世界最高を0・04秒更新した。37歳のジャスティンン・ガトリン(37=米国)が9秒87で2位に入り、日本の短距離関係者からも驚きの声が上がった。

コールマンは「ホームの土地で走るといつも結果が良いんだ」と話した。

「僕はただ競い合って勝とうとしただけだけど、ライバルたちが明らかに強くなっている。だから僕も、より速く走らなければいけない。秋の世界陸上で金メダルを取るには、かなり良いトレーニングをしていかないと」

2試合連続今季世界最高を出したコールマンだが、気を引き締めていた。

男子砲丸投げが、2選手が22メートルを超えるハイレベルの投げ合いになった。16年リオ五輪金メダリストのライアン・クルーザー(26=米国)が1回目に22メートル17でリードしたが、ロマニが3回目に22メートル46の南米新記録を投げて逆転。ロマニは4回目に22メートル55、5回目に22メートル61と南米新を連発して優勝した。

南米の投てき種目はレベルが高くなかったが、ロマニは地元のリオ五輪を目標にブラジル記録を14年、15年と更新した。リオ五輪ではブラジル選手初の21メートル超えとなる21メートル02で5位に入賞。17年に南米新の21メートル82、昨年のプレフォンテーン・クラシックで21メートル95と記録を伸ばしていた。

ロマニが9月開幕のドーハ世界陸上金メダル候補に躍り出た。

◆今季の男子100メートル 前半に強いコールマンと、後半に強いノア・ライルズ(21=米国)が現時点では2強といえる。

ダイヤモンドリーグ上海大会(5月18日)が唯一の直接対決で、9秒86の同記録だったがライルズがわずかに先着した。だが上海で2人が出した今季世界最高を、コールマンがダイヤモンドリーグ・オスロ大会で9秒85、スタンフォード大会で9秒81と更新している。

ディバイン・オドゥドゥル(22=ナイジェリア)はダイヤモンドリーグには参戦していないが、全米学生に9秒86で優勝するなど急成長を見せている。12年ロンドン五輪銀メダルのヨハン・ブレーク(29=ジャマイカ)は、9秒96でジャマイカ選手権を制し復調の兆しを見せた。

全米学生3位で9秒97の日本新を出したサニブラウン・アブデル・ハキーム(20=フロリダ大)が、今季世界リストでは8位。世界陸上決勝進出が期待できる位置につけている。

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バレガが5000M優勝候補/ダイヤモンドL展望

<陸上:ダイヤモンドリーグ第8戦・アスレティッシマ展望>◇5日◇スイス・ローザンヌ

アフリカ、アメリカと転戦したダイヤモンドリーグの舞台が、ローザンヌ大会からヨーロッパに戻る。昨年のダイヤモンドリーグ・チャンピオンが9人、今季世界最高記録保持者が5人出場する。

男子5000メートルでは、先月のローマ大会で激戦を展開したテラフヌ・ハイレ・ベケレ(20=エチオピア)とセレモン・バレガ(19=エチオピア)が再度激突。男子走り幅跳びと女子3段跳びでも2強対決が白熱しそうだ。

   ◇   ◇   ◇

ダイヤモンドリーグ・ローマ大会男子5000メートルは、最後の周回でベケレとバレガのエチオピア同士がデッドヒートを展開した。

ラスト1周手前から先頭に立ったベケレがペースを上げて逃げ切りにかかったが、残り200メートルでバレガがスパート。約1メートル前に出たがベケレもそれ以上は離されない。フィニッシュ直前で追い込んだベケレが胸を突き出して逆転した。優勝したベケレが12分52秒98の今季世界最高で、バレガは0・06秒差の2位だった。

ベケレは「セレモンは能力が高く本当に強い選手。最後の最後まで勝つ自信はありませんでした」と、後輩ランナーとの戦いを振り返った。

国際大会の実績ではバレガが上回る。16年U20世界陸上で優勝し、17年のロンドン世界陸上では5位に入賞した。昨年はダイヤモンドリーグ・チャンピオンの座に就き、自己記録の12分43秒02は世界歴代4位である。

一方のベケレは昨年のU20世界陸上で5位と、U20世代でも勝てなかった。ローマで出した12分52秒98は今季世界最高だが世界歴代では32位にすぎない。バレガの方が明らかに“格上”の選手なのだ。

だがベケレの潜在能力を高く評価する声もある。ベケレ自身も「今年は世界陸上で勝ちたい」と意気込む。「ローマの勝利は、私の大きな成功への道のりの小さな始まりにすぎません」

まずはバレガとの、ローザンヌでの再戦が注目される。

男子5000メートルの他にも2強対決となりそうな種目が多い。

男子走り幅跳びにはルヴォ・マニョンガ(27=南アフリカ)とファン・ミゲル・エチェバリア(20=キューバ)が出場。6月のラバト大会ではエチェバリアが、17年世界陸上金メダリストのマニョンガを破った。直接対決で今季2連敗しているマニョンガは、そろそろ巻き返しをはかってくるだろう。

女子3段跳びはカテリン・イバルゲン(35=コロンビア)とユリマール・ロハス(23=ベネズエラ)の金メダリスト対決になる。イバルゲンは13年世界陸上から16年リオ五輪まで五輪&世界陸上に3連勝したが、それを17年世界陸上で止めたのがロハスだった。

昨年はロハスが屋外シーズンの試合に出場しなかった。約2年ぶりの新旧女王対決は9月開幕の世界陸上、来年の東京五輪へとつながるドラマの再スタートだ。

◆ダイヤモンドリーグはIAAF(国際陸上競技連盟)が主催する単日、または2日間開催では最高カテゴリーの競技会シリーズ。2010年に発足し、2016年までは年間総合ポイントで各種目のツアーチャンピオンを決定していた。2017年からシステムが変更され、ファイナル大会出場者を決めるクオリファイリング大会として12大会を実施し、16種目ずつを行うファイナル2大会の優勝者がダイヤモンドリーグ(年間)優勝者となるチャンピオンシップ形式になった。各クオリファイリング大会の種目別賞金は3万ドル(1位1万ドル~8位1000ドル)で、各種目は年間4~6大会で実施される。各大会のポイント(1位8点~8位1点)合計の上位選手がファイナル大会に進出(種目によって異なり7人または8人、または12人)。ファイナル大会の種目別賞金は10万ドル(1位5万ドル~8位2000ドル)で、年間優勝者には賞金5万ドルとダイヤモンド入りトロフィーが贈呈されるのに加え、今年9月開幕の世界陸上への出場権が与えられる。ほとんどの種目が予選なしの一発決勝で行われるため、緊張感あるレースがスピーディーに続く。また、オリンピックや世界陸上のように1種目3人という国ごとの出場人数制限がないため、ジャマイカ、アメリカ勢が揃う短距離種目や、アフリカ勢が多数出場する中・長距離種目など、五輪&世界陸上よりレベルが高くなるケースもある。

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岩出玲亜、新ユニは腹部露出タイプ「着たことない」

MGCで着用するユニホームで笑顔を見せる岩出(撮影・上田悠太)

20年東京オリンピック(五輪)の女子マラソン代表候補である岩出玲亜(24=アンダーアーマー)が2日、都内で練習を公開した。

臀部(でんぶ)を意識したトレーニングや、スプリンターのようにハードルを使ったダッシュなどのメニューをこなした。昨夏から米大リーグでトレーナーも務めていた友岡和彦氏(47)とタッグを組み、効率よく体を使える走りを模索している。今年3月の名古屋ウィメンズでは2時間23分52秒の日本人トップとなる5位だった。

上位2人が東京五輪の代表に内定する「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」(9月15日)へ向けては「何としても東京五輪の代表権を取りに行きたい。ラスト勝負になる。ギアチェンジできるようにやっていきたい。だけどMGCがゴールではない。東京でしっかり戦えるよう、通過点として頑張りたい」と抱負を述べた。五輪の切符を勝ち取ったご褒美に、アンダーアーマーを手掛けるドーム社の安田社長は「すしをごちそうします」と約束をしていた。

MGCで着用するユニホームもお披露目された。腹部が露出されたセパレートタイプ。「マラソンでは着たことがない」と岩出。暑さ対策に素材も通気性が重視されているという。シューズも自身のために作られた「ちょい厚」底の特注モデルで挑む。

MGCで着用するユニホームで笑顔を見せる岩出(撮影・上田悠太)

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サニブラウン世界選手権新ユニで「虎のように速く」

会見場に登壇したサニブラウン・アブデルハキームは笑顔(撮影・梅根麻紀)

次は世界に牙をむく。陸上の日本選手権で40年ぶりに男子100、200メートルの2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が1日、福岡市内で秋の世界選手権(ドーハ)の代表内定者会見に出席。赤と黒のしま模様の日本代表新ユニホームの感想を問われ「虎のような柄。虎のように速くフィールドを駆け抜けられたら」。100メートルでは日本人初の決勝進出の期待が懸かる。「やはり決勝に行くには9秒台は不可欠。準決勝で自分の走りができるか」と語った。

国内の高校を卒業後、米国の大学に進学し、成長を遂げた。NBAドラフトでウィザーズから日本人初となる1巡目、9位で指名された八村塁(21=ゴンザカ大)も同じように道を切り開いた。

「知ったのは、ついこのあいだ」とした上で「そういうチャレンジをしている人がいて、成功をしている。自分だけでなく、いろんな方面で頑張っている人がいる。刺激にもなります」。また「そういう道をたどれば、人として成長をできる」と次世代へのメッセージも込めた。競技は違えど100メートル決勝の舞台に立てば、八村に匹敵する衝撃を与えることになる。

近日中に離日しフロリダ大へ。日本陸連はダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(20、21日)の400メートルリレー出場を打診中。実現すれば、初の代表でのリレー出場となる。【上田悠太】

陸上競技日本代表の新オフィシャルウェアで会見場に登壇したサニブラウン(撮影・梅根麻紀)

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サニブラウン、桐生、山県ら世界陸上リレー代表候補

男子200メートルで優勝したサニブラウン(中央)は、2位の小池(左)、3位の桐生と笑顔を見せる(2019年6月30日撮影・鈴木みどり)

日本陸連は1日、福岡市内で世界選手権ドーハ大会(9月)の日本代表選手を発表した。6月30日に閉幕した日本選手権までに内定していた男女10人を決定。それに加えてリレー代表候補を発表した。

この日、発表されたリレー代表候補は以下の通り、

◆男子

400メートルリレー サニブラウン・ハキーム、桐生祥秀、山県亮太、小池祐貴、多田修平、坂井隆一郎、飯塚翔太、白石黄良々、ケンブリッジ飛鳥、川上拓也、橋元晃志

1600メートルリレー ウォルシュ・ジュリアン、佐藤拳太郎、河内光起、北谷直輝、若林康太、小渕瑞樹、伊東利来也、井本佳伸、山下潤、田村朋也、染谷佳大、飯塚翔太

◆女子

1600メートルリレー 青山聖佳、松本奈菜子、岩田優奈、武石この実

なお女子400メートルリレーについては、候補選手を選出しないこととした。世界選手権の出場権を得ておらず、福島、市川ら主力選手の不振も重なっている。麻場強化委員長は「目の前の世界選手権を目指すよりも、長期的な視野で個のレベルアップを目指す方がいい、と判断しました」と説明した。なお1600メートルリレーも同選手権の出場権を確保していないが、麻場委員長は、同種目は9月までに出場権を確保できる可能性があると説明した。

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