日刊スポーツ

萩野公介は国内調整 平井コーチ「気持ち整理して」

萩野公介は国内調整 平井コーチ「気持ち整理して」

萩野公介(2019年2月12日撮影)

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(24=ブリヂストン)が、国内で居残り調整する。19日、平井コーチが指導する大橋らがスペイン高地合宿に出発も、萩野は東洋大の学生と練習することになった。

平井コーチは前夜、萩野と電話で話し合って「『頑張りたい自分と、ゆっくりしたい自分がいる』と迷っているところがあった。いろいろ気持ちを整理してペースを落とすことも必要かなと。私の方から背中を押しました」と、合宿参加取りやめの理由を説明した。

17日までのコナミオープンでは同種目予選1本で残りを棄権。血液検査で異常はなかったが、試合で練習の成果を発揮できない不振が続いている。4月の日本選手権は従来通りにエントリーする方針だ。同じ個人メドレーの大橋は「少し寂しい気もする。大事な年ですが、ここがすべてじゃないので」と気遣っていた。

スペイン高地合宿に向かう平井コーチ(撮影・益田一弘)

関連するニュースを読む

萩野公介参加せず、平井コーチ理由説明「ゆっくり」

スペイン高地合宿に向かう平井伯昌コーチ(撮影・益田一弘)

16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(24=ブリヂストン)が、国内で調整して、4月の日本選手権(東京辰巳国際水泳場)に臨む。19日、平井伯昌コーチが指導する大橋、青木玲らがスペイン高地合宿に出発した。萩野は合宿参加を取りやめて、東洋大の学生たちと一緒に練習することになった。

平井コーチは前夜、萩野と電話で話し合って「本人の中でも思い悩むところがあり、スペインに予定通りいきたいというのと、迷っているところがあった。『頑張りたい自分と、ゆっくりしたい自分がいる』ということで。ペースを落として頑張るのも大切かなと思った」と理由を説明した。

萩野は17日までのコナミオープンに出場。16日に400メートル個人メドレー予選で精彩を欠いて決勝を回避。翌17日の200メートル個人メドレーは棄権していた。血液検査を受けて異常はなかったが、練習の成果がレースで発揮できない不振が続いており、じっくりと調整する道を選んだ。

平井コーチは「高地合宿にいかなくても、本来の彼の力なら(日本)代表に入ることはたやすい。子どものころから張り詰めてやってきたから、ここでゆっくりするのもいい。何のためにやっているか、考えるチャンスでもある。五輪チャンピオンですから、普通に泳げば、相当な記録が出る。自分でよく考えて泳ぐことを期待したい」と話した。

萩野公介

関連するニュースを読む

大橋悠依「寂しい気も」萩野不在でスペイン合宿出発

スペイン高地合宿に向かう大橋悠依(撮影・益田一弘)

16年リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(24=ブリヂストン)が、国内で調整して、4月の日本選手権(東京辰巳国際水泳場)に臨む。19日、平井伯昌コーチが指導する大橋悠依、青木玲緒樹らがスペイン高地合宿に出発した。萩野は合宿参加を取りやめて、東洋大の学生たちと一緒に練習することになった。

同じ個人メドレーで1歳年下の大橋は「チームで頑張るといっていたので、少し寂しい気もする。同じ個人メドレーなので、一緒に練習してきた。大事な年ですが、ここがすべてじゃない。日本でしかできないこともあるし、別々ですが、お互いに頑張りたい」と話していた。

関連するニュースを読む

萩野公介が合宿参加取りやめ、休養時間必要と判断

萩野公介(2018年4月6日撮影)

2016年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)競泳男子400メートル個人メドレー金メダリストで、不振が続く萩野公介(ブリヂストン)が19日からのスペインでの高地合宿参加を取りやめることが18日、決まった。同日、萩野は平井伯昌コーチに参加する意向を一度は伝えたが、夜の再協議で方針が変わった。

平井コーチによると、休養や自身と向き合う時間が必要と判断した。現段階では、4月の日本選手権(東京辰巳国際水泳場)に出場する意向で、7月の世界選手権や来年の東京五輪に向けて立て直しを図っていくという。

萩野は16日、原因不明の体調不良により、コナミオープンの400メートル個人メドレー決勝を棄権。そのまま17日のレース出場も取りやめた。病院の検査で異常はなかったが、高地合宿に参加するかどうか、同コーチは「白紙」としていた。

関連するニュースを読む

白血病公表後に池江から連絡受けた小関「焦らずに」

米高地合宿に出発した競泳男子の小関(撮影・益田一弘)

競泳男子の小関也朱篤(26=ミキハウス)が18日、米アリゾナ州フラッグスタッフでの高地合宿に向けて出発した。

世界選手権韓国大会(7月)の代表選考を兼ねた日本選手権(4月、東京辰巳国際水泳場)に備えて、約1カ月間のトレーニングを行う。ここ2年は左膝に痛みを抱えていたが「痛みが減っているので、泳ぎがスムーズになってきた。パワーの発揮と推進力をさらに強化していきたい」と意欲的に話した。

小関は、12日に白血病を公表した女子の池江とともに日本代表で国際大会を戦ってきた。12日は公開練習を行っており、池江のツイッターでの公表からわずか40分後のタイミングでテレビ局から質問を受けた。突然のことに「白血病? 池江が? 本当ですか」と絶句。大きな衝撃を受けている映像を見た池江の方から「頑張ります」というメッセージが届いたという。

小関は「焦らずにゆっくり治してほしい」と返信した。その上で、この日「彼女はこれからの若い選手。東京五輪はいったん置いておいて、病気を治してほしい。無事を祈るばかりです」と口にしていた。

関連するニュースを読む

小関が出発 池江から「頑張ります」とメッセージ

米高地合宿に出発した競泳男子の小関也朱篤(撮影・益田一弘)

競泳男子の小関也朱篤(26=ミキハウス)が18日、米フラッグスタッフでの高地合宿に向けて出発した。世界選手権韓国大会(7月)の代表選考を兼ねた日本選手権(4月、東京辰巳国際水泳場)に備え、約1カ月間のトレーニングを行う。ここ2年は左膝に痛みを抱えていたが「痛みが減っているので、泳ぎがスムーズになってきた。パワーの発揮と推進力をさらに強化していきたい」と話した。

白血病を公表した女子の池江からは「頑張ります」というメッセージが送られてきたという。12日の公表直後に「白血病? 池江が? 本当ですか」と絶句していた小関のニュース映像を見た池江から届いたものだった。「あせらずにゆっくり治してほしい」と返信した小関は「彼女はこれからの若い選手。東京五輪はいったん置いておいて、病気を治してほしい。無事を祈るばかりです」と口にしていた。

関連するニュースを読む

日大豊山・吉田啓祐Vで五輪新設800m自も視野に

男子400メートル自由形決勝で、吉田啓祐(右)は2着の瀬良紘太と健闘をたたえ合う(撮影・河田真司)

<競泳:コナミオープン>◇最終日◇17日◇千葉県国際総合水泳場◇男子400メートル自由形決勝ほか

白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)とともに日大に入学する吉田啓祐(18=日大豊山)が、男子400メートル自由形で優勝した。182センチと恵まれた体格と長い手足が武器。昨年11月の北島康介杯では、同種目で萩野公介に競り勝つなど20年東京五輪も視野に入る。今春から同級生になる池江の回復を待ちながら、4月の日本選手権で代表入りして、7月の世界選手権韓国大会で表彰台を狙う。

   ◇   ◇   ◇   

淡々と受け答えしていた吉田が、池江について問われると力が入った。「同級生なのに日本新とか出して、世界で戦っている。僕もそういう風になりたいと思います」。突然の発表に驚きと悲しみが襲ったが、今大会前にLINEで連絡した。「治ったらボウリングに行こうねっ、て送ったら『頑張ってね』みたいな感じでした。いつも通りだったから、僕もいつも通りいこうと思いました」と気持ちを入れ直した。

諦めずに勝ちきった。300メートルまでは追う展開だったが、182センチの長身と長い手足でぐいぐいと水をかき、テンポのいい大きなストロークで進み続けた。350メートルの折り返し前にトップに立って逆転。「ちょっとやる気が足りませんでした」と首をかしげながら自虐的に言って苦笑い。これまでレース展開や技術面を深く考えたことがないという天然系。「とりあえず目立ちたいという感じです」と、報道陣を笑わせた。

実力は折り紙付きだ。400メートル自由形が得意で、昨年4月の日本選手権は高校生で唯一、表彰台の3位に入った。同11月の北島杯では萩野を破って優勝を飾った。今大会前には16年リオ五輪800メートルリレー銅メダルの江原と一緒に練習して「スピードも技術も意識も全然違う」と世界と戦うトップの力を肌で感じた。

200メートル、400メートルでの日本代表入りを目指すが、20年東京五輪は男子800メートルが新しく採用されており、そこでも五輪が狙える逸材だ。「オリンピックは夢。出るだけではなくて戦える選手になりたい」。池江と同級生の新星が東京五輪を目指す。

【佐々木隆史】

◆吉田啓祐(よしだ・けいすけ)2000年(平12)4月17日、佐賀県唐津市生まれ。4歳から水泳を始め、日大豊山高進学時に上京。昨年10月のユース五輪では自由形で400メートル銅、800メートル銀。400メートル自由形の自己ベストは3分48秒68。182センチ、72キロ。

男子400メートル自由形決勝で力泳する吉田啓祐(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

瀬戸「調整する」大橋「納得した」共に2冠でMVP

最優秀選手に選ばれた瀬戸(左)と大橋(撮影・河田真司)

<競泳:コナミオープン>◇最終日◇17日◇千葉県国際総合水泳場◇女子200メートル個人メドレー

4月の日本選手権に向けた試金石となる試合で、女子200メートル個人メドレーを大橋悠依(23=イトマン東進)が2分9秒91で制した。

最初のバタフライからリードを奪って一度も先頭を譲らずにフィニッシュ。目標に掲げていた2分10秒ぎりも達成して「タイムを見て納得しました。きついかなと思っていたが、よかった」と笑顔を見せた。

大橋はこれで400メートルのとの個人メドレー2冠を達成。7月の世界選手権韓国大会に向けて「メダルを取りたい。4種目がそろわないと世界では戦えない」とさらなる進化を誓った。

男子200メートルバタフライは、瀬戸大也(24=ANA)が1分55秒24で優勝した。400メートル個人メドレーとの2冠となった。ただし「前半のスピードが出てない。ちょっと自分に期待しすぎた。4月(の日本選手権)にしっかり調整したい」と話した。

この日で2日間の大会が終了。大会最優秀選手には男子は瀬戸、女子は大橋が選ばれた。

女子200メートル個人メドレー予選で力泳する大橋(撮影・河田真司)
男子200メートルバタフライ決勝で力泳する瀬戸(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

萩野公介が体調不良で欠場、血液検査は異常なし

男子200メートル個人メドレー予選6組に、萩野のDNSが電光掲示で表示される(撮影・河田真司)

16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)男子400メートル個人メドレー金メダル萩野公介(24=ブリヂストン)が17日、大会最終日を欠場した。16日に精彩を欠いた同種目の予選後に寒けを訴えて、決勝を棄権。都内の病院で血液検査を受けて異常はなかったが、休養をとった形だ。

平井コーチはこの日、萩野とメッセージをやりとり。萩野から「昨日よりも体が楽です。(4月の)日本選手権は(代表)選考だから気持ちが入ると思います」との返信を受けたという。平井コーチは体に問題がないことに安心しつつも、いい練習内容が試合で出ないことが続いていることを不安視。メンタル面も含めて「何かきちっとこうすれば、という解決策がないと」と指摘した。明日19日からスペイン高地合宿に出発予定だが「もう少しコミュニケーションが必要かな」と話し合う考えを示した。

萩野公介(2018年4月6日撮影)

関連するニュースを読む

野口聡一さん、池江に「地球でも宇宙でも応援」

野口聡一氏(2018年12月27日撮影)

今年12月下旬から国際宇宙ステーション(ISS)で、3度目のミッションに臨む宇宙飛行士・野口聡一さん(53)が、白血病を告白した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)に「地球でも宇宙でも応援しています」とエールを送った。

野口氏は16日、ツイッターを更新。晴れ着姿の池江と写したツーショット写真をアップし、「池江さん、先日お会いした時に『今年はお互い挑戦の年だ』って話しましたよね」と呼びかけるように書き出した。

続けて「挑戦の種類は少し変わってしまったかも知れないけれど、それでもきっとベストを尽くして再び元気な姿を見せてくれると期待しています」との思いをつづり、「地球でも宇宙でも応援しています。Nevergiveup!」と激励した。

関連するニュースを読む

張本氏「娘持つ親は胸が張り裂けそう」池江回復祈る

張本勲氏(2017年1月14日撮影)

張本勲氏が17日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)についてコメントした。

「有名な競泳選手だから、オリンピックに出る選手だからじゃなくてね、18歳の若い乙女がね。医者に宣告された時にどんな絶望感と、どんなショックだったか。また親が、自分のせいじゃないかと、自分を責めるようなことを考えればね、娘を持つ親はね、胸が張り裂けそうですよ」とコメント。

さらに「不治の病じゃないから。日本の医学は大変優秀ですから。寄って集まって早く治してあげたい。ただただ祈るだけですよ」と話した。

ゲスト出演した阪神の掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA)は「水泳の神様は復活というすごいドラマをつくってくれるんじゃないかと信じたいですね」と話した。

関連するニュースを読む

相馬あい100バタV「頑張る」56秒台池江目標

女子100メートルバタフライ決勝で優勝を果たし、インタビューに答える相馬(撮影・河田真司)

<競泳:コナミオープン>◇第1日◇16日◇千葉県国際総合水泳場◇女子100メートルバタフライ決勝ほか

白血病を公表した競泳女子、池江璃花子(18=ルネサンス)が得意とする種目、100メートルバタフライで、昨夏の日本代表の相馬あい(21=中京大)が優勝を飾った。

同種目では池江に次ぐ存在。4月の日本選手権の前哨戦で実力を発揮した。自己ベスト58秒03は池江の日本記録に約2秒及ばないが、リレー種目で20年東京オリンピック(五輪)の出場枠がかかる7月の世界選手権韓国大会での奮闘を誓った。

電光掲示の「池江璃花子」の欄はDNS(スタートせず)の表示だった。優勝した相馬に笑顔はない。「100メートルバタフライは誰にも譲らないという気持ちで泳いでいる。1番取って当たり前というわけではないけど、取らないといけない立場だと思っています」。自分に言い聞かせるように、厳しい言葉が真っ先に出た。

最高のスタートを切って27秒54で折り返すと、1度もトップを譲らないままゴールした。それでもレース展開には満足できなかった。「後半もう少し攻めたかった。自分の弱いところが出ました。27秒1で入る予定だったんですけど」とまたも肩を落とした。厳しい自己評価は、自分の役割を自覚するからだ。

昨夏のパンパシフィック選手権で、主要国際大会初の代表入り。同種目を本命とし、リレー種目の東京五輪出場枠がかかる世界選手権では、池江が得意とするバタフライでの活躍が期待される。だからこそ「去年のアジア大会で池江選手がしっかり泳いでる姿を見て私も頑張りたいと思った。日本チームに貢献できるようにもっともっと強くなりたい」。日本代表のリレーに懸ける思いは強い。

同選手権代表選考を兼ねた日本選手権は譲れないが、目標はもっと先にある。自己ベストは58秒03で、池江の日本記録56秒08とは差がある。「世界選手権で56秒台を出したいと思っている。そのために今はトレーニングしている。あと1カ月でもっとつめたい」。現役日本選手で唯一、56秒台の池江を追いかける。【佐々木隆史】

○…会場2階の入り口には、池江への寄せ書き用の大きな白い布(縦90センチ、横180センチ)が3枚用意された。選手やファンら約500人が、思い思いにペンを走らせた。大会会長を務める株式会社コナミスポーツクラブの落合昭社長(58)は「池江選手には、いつも参加していただき素晴らしい成績を残していただいた。1日でも早く元気になることを心から願っております」と話した。寄せ書き用の布は17日も用意され、大会後に池江側に届けられる予定になっている。

女子100メートルバタフライ決勝で優勝した相馬(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

瀬戸400個メ優勝、池江の100バタは相馬あいV

男子400メートル個人メドレー決勝で優勝を果たし、インタビューに答える瀬戸(撮影・河田真司)

<競泳:コナミオープン>◇第1日◇16日◇千葉県国際総合水泳場◇男子400メートル個人メドレー決勝ほか

4月の日本選手権への前哨戦となる試合で、瀬戸大也(24=ANA)が男子400メートル個人メドレーで優勝した。

ライバルの萩野公介が体調不良で決勝を棄権した中、安定の泳ぎで序盤からの独走を守った。

4分10秒03という結果に「1月の浜名湾での9秒台に届かなかったので悔しい。日本選手権、世界選手権に向けて調整する。そして世界選手権では金メダルを取って東京五輪代表を確定させたい」と意気込んだ。

女子400メートル個人メドレーでは大橋悠依(23=イトマン東進)が4分37秒36で優勝。

白血病を公表した池江璃花子が当初エントリーした女子100メートルバタフライでは、相馬あい(21=中京大)が58秒79の大会新で優勝した。

男子400メートル個人メドレー決勝で力泳する瀬戸(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

萩野が体調不良で400個メ決勝棄権、寒け訴える

男子400メートル個人メドレー予選で力泳する萩野(撮影・河田真司)

<競泳:コナミオープン>◇第1日◇16日◇千葉国際水泳場◇男子400メートル個人メドレー決勝

16年リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダル萩野公介(24=ブリヂストン)が、体調不良で同種目の決勝を棄権した。

予選は4分23秒66と自己ベストより17秒以上も遅かった。全体の7位で決勝に進出したが、レース前に寒けを訴えたために回避して、休養をとった。平井コーチは「少し手が震えるような感じということだった。明日の出場は、考えにくい。(大会後のスペイン)高地トレーニングも白紙で考えています」。練習できる体調でなければ、効果は望めない。

「練習と試合で泳ぎが全然違うことがある。それが体調なのか、メンタルなのか。心配しています」と平井コーチ。高地合宿回避ならば、4月の日本選手権に向けた調整に狂いが生じることになる。

電光掲示板を確認する萩野(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

池江「自由形を引っ張って」リレー仲間青木の励みに

記者の質問に答える青木智美(撮影・河田真司)

白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)に、日本代表で戦った仲間たちが全力で泳ぐ姿を届ける。当初は池江がエントリーしたコナミオープンの前日練習が15日、千葉・習志野市内の千葉県国際総合水泳場で行われた。

15年から池江とリレーのメンバーを組んできた青木智美はニュースを見て、池江に「待ってるよ」とLINEを送ったところ「自由形を引っ張っていってほしい」とエールをもらった。今年に入って体調を崩したが、状態は上がってきており「いない分、残ったみんなで力を合わせていくしかない。自分も世界選手権の代表に入って(東京オリンピックでリレーの出場資格の)12位以内を目標に頑張りたい」と力強く語った。

関連するニュースを読む

璃花子に良いニュースを 日本代表の仲間たちが団結

前日練習での取材対応で、神妙な面持ちでインタビューに答える瀬戸(撮影・河田真司)

白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)に、日本代表で戦った仲間たちが全力で泳ぐ姿を届ける。当初は池江がエントリーしたコナミオープンの前日練習が15日、千葉・習志野市内の千葉県国際総合水泳場で行われた。瀬戸大也(24=ANA)は「命の方が大切です。またあのかわいい笑顔を見られるように自分たちは祈るだけです」と回復を願った。主催者が池江への寄せ書き用の白布を準備し、大会後に届けることも分かった。

4月の日本選手権に向けた試金石となるコナミオープン。衝撃的な白血病公表からわずか3日、大会パンフレットには「池江璃花子」の名が印刷されていたが、出場できない。主催者は選手、ファンが書き込める大きな白布を準備。今日16日から会場2階入り口で、池江へのメッセージを募る。完成した寄せ書きは池江側に届けられる予定だ。

池江とともに代表で戦ってきた選手たちも言葉を絞り出した。瀬戸が言う。

「びっくりしました。璃花子ちゃん本人が一番残念に思っていると思う。東京オリンピック(五輪)が目前で(病気を)治して五輪という声もたくさんあると思いますけど、まずはやっぱり命の方が大切です。とにかく早く元気になって、またあのかわいい笑顔を見られるように祈るだけです。自分たちは、祈ることしかできないので」

2年連続で池江と一緒にオーストラリア合宿を行った長谷川涼香は「去年よりもきつそうで、調子が悪そうだなと感じた。(池江には)『誰にでもあるから』というふうに言ったけど」。オフは一緒に買い物を楽しんでおり、その病名は全く想像できなかった。合宿を先に切り上げた池江からは、別れ際に「先に帰るね」と言われたという。「ニュースで見てすごく驚いた。璃花子がいない分、皆でカバーしたい」と言った。

日本代表の平井ヘッドコーチはこの日、代表常連組の瀬戸、中村克、清水咲子、鈴木聡美らと個別で話をした。平井HCは、選手が活躍することで池江の応援ができるように、競泳界の「一致団結」を掲げている。「久しぶりに顔を合わせて(選手の)状況を確認したかった。中には力強い言葉を話してくれた選手もいました」と振り返った。

池江と同じルネサンス所属、同じバタフライで1歳上の持田早智は「これまで璃花子に頼っていた自分もいた。戻ってきても安心して泳げる環境を、作っていかなきゃ」と言った。池江には「ニュースで見た。応援してるよ」とメッセージを送った。池江からの返信は「頑張ります」だった。18歳に向けて、仲間たちが全力を尽くし活躍のニュースを届ける。【益田一弘】

◆池江璃花子(いけえ・りかこ)2000年(平12)7月4日、東京都生まれ。15年世界選手権で中学生として14年ぶり代表入り。得意は100メートルバタフライで自己ベストは56秒08。16年リオ五輪決勝進出、18年パンパシフィック選手権で主要国際大会初優勝。同年ジャカルタ・アジア大会では日本勢最多6冠、女子初の大会MVPに。171センチ、60キロ。12日に白血病を公表。

大会の女子100メートルバタフライ8組のエントリーには池江の名前があった(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

瀬戸大也「またあのかわいい笑顔を」池江回復へ祈る

大勢の報道陣に囲まれインタビューに答える瀬戸(撮影・河田真司)

白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)に、日本代表で戦った仲間たちが全力で泳ぐ姿を届ける。

当初は池江がエントリーしたコナミオープンの前日練習が15日、千葉・習志野市内の千葉県国際総合水泳場で行われた。瀬戸大也(24=ANA)は「命の方が大切です。またあのかわいい笑顔を見られるように自分たちは祈るだけです」と1日も早い回復を願った。

それぞれが池江の回復への祈りを込めて、ベストを尽くして泳ぐ。

   ◇   ◇   ◇

4月の日本選手権に向けた試金石となるコナミオープン。衝撃的な白血病公表からわずか3日、大会パンフレットには「池江璃花子」の名が印刷されていたが、出場できない。主催者は選手、ファンが書き込める大きな白布を準備。16日から会場2階入り口で、池江へのメッセージを募る。完成した寄せ書きは池江側に届けられる予定だ。

池江とともに代表で戦ってきた選手たちも言葉を絞り出した。瀬戸が言う。

「びっくりしました。璃花子ちゃん本人が一番残念に思っていると思う。東京オリンピック(五輪)が目前で(病気を)治して五輪という声もたくさんあると思いますけど、まずはやっぱり命の方が大切です。とにかく早く元気になって、またあのかわいい笑顔を見られるように祈るだけです。自分たちは、祈ることしかできないので」

2年連続で池江と一緒にオーストラリア合宿を行った長谷川涼香は「去年よりもきつそうで、調子が悪そうだなと感じた。(池江には)『誰にでもあるから』というふうに言ったけど」。オフは一緒に買い物を楽しんでおり、その病名は全く想像できなかった。合宿を先に切り上げた池江からは、別れ際に「先に帰るね」と言われたという。「ニュースで見てすごく驚いた。璃花子がいない分、皆でカバーしたい」と言った。

日本代表の平井伯昌ヘッドコーチはこの日、代表常連組の瀬戸、中村克、清水咲子、鈴木聡美らと個別で話をした。平井HCは、選手が活躍することで池江の応援ができるように、競泳界の「一致団結」を掲げている。「久しぶりに顔を合わせて(選手の)状況を確認したかった。中には力強い言葉を話してくれた選手もいました」と振り返った。

池江と同じルネサンス所属、同じバタフライで1歳上の持田早智は「これまで璃花子に頼っていた自分もいた。戻ってきても安心して泳げる環境を、作っていかなきゃ」と言った。池江には「ニュースで見た。応援してるよ」とメッセージを送った。池江からの返信は「頑張ります」だった。18歳に向けて、仲間たちが全力を尽くし活躍のニュースを届ける。【益田一弘】

報道陣の質問に笑顔で答える平井コーチ(撮影・河田真司)
前日練習に臨む瀬戸(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

塩浦慎理「とにかく元気に」9歳下池江の回復祈る

記者の質問に答える塩浦慎理(撮影・河田真司)

白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)に、日本代表で戦った仲間たちが全力で泳ぐ姿を届ける。当初は池江がエントリーしたコナミオープンの前日練習が15日、千葉・習志野市内の千葉県国際総合水泳場で行われた。

   ◇   ◇   ◇

塩浦慎理(27=イトマン東進)は、昨年11月に池江を含む複数人で都内で行われたラグビーの日本対ニュージーランド戦を観戦している。「まさかそんなことが起きているとは思わなかった。僕自身も落ち込みました。とにかく元気になってほしい。競技はその後に考えればいい」と、9歳年下の池江の回復を祈っていた。

前日練習に臨む塩浦慎理(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

渡辺一平「少しでも励みに」世界記録で池江にエール

米国遠征前に取材に応じる渡辺(撮影・上田悠太)

世界記録でエールを届ける。競泳男子200メートル平泳ぎで世界記録2分6秒67を持つ渡辺一平(21=早大4年)が15日、米国での高地合宿へ出発。

池江について、早期回復を願い「病気に関して僕は無知。日本選手権で結果を残し、少しでも励みになれば」。4月の日本選手権は「絶対に世界新記録を更新するつもりでやっている。自信もある」と力を込めた。同便で出発した16年リオ五輪男子200メートルバタフライ銀の坂井聖人(23=セイコー)は池江と同じ事務所に所属する。「だからこそいい結果を報告できるように」と語った。

関連するニュースを読む

池江璃花子から「頑張ってね」今井月に電話でエール

池江璃花子(2018年11月11日撮影)

白血病を公表した競泳の池江璃花子選手と親交のある岐阜市出身の今井月選手が14日、岐阜県庁を訪れ、池江選手から電話を受け「そうなっちゃったから月は頑張ってね」と、病気を告げられたことを明らかにした。

今井選手は昨年12月、中国で開かれた世界短水路選手権で女子100メートル個人メドレー銀メダルを獲得。ぎふ栄誉賞の受賞のため、県庁を訪問した際に報道陣に話した。

池江選手から伝えられ「何を言ってあげたらいいかもわからず、びっくりした」と振り返り、「水泳ができることに感謝しないといけないと改めて思った。すごく勇気を与えてくれた選手なので、自分も与えられるように頑張りたい」と真剣な面持ちで話した。

周囲の反響について「東京オリンピックとかではなく、1人の人間としてそっと健康を見守ってほしい」と強調。「(池江選手に)頑張ってるなって思ってもらえるような結果を目指したい」と語った。

今井月(2017年11月13日撮影)

関連するニュースを読む

池江璃花子と縁ある香取神社、必勝絵馬と勝守り贈る

必勝絵馬と勝守を手にする香取神社の香取邦彦宮司

競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)の衝撃的な白血病の公表を受け、東京・江東区の香取神社の香取邦彦宮司(71)は14日、池江に必勝絵馬と勝守りを送ると明かした。

かつての練習拠点に近く、16年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)前に池江も参拝に訪れた縁がある同神社は、スポーツの勝負事や病気平癒に御利益があるとされる。すでに参拝客が池江への思いを込めたとみられる絵馬も掛かっていた。

かつて池江が練習拠点としていた東京・亀戸。駅から北へ約10分、大通りを歩くと、香取神社はある。参拝客が祈願を記す絵馬。その中に「池江璃花子選手 病気平癒 平成31年 2月13日」とあった。20年東京五輪の夢を抱いて、過酷な現実と向き合う18歳の回復を願う思いが、ここでも広がっている。

宮司の香取さんも完治を願い、必勝絵馬と勝守りを贈る。15日、手紙も添え、親交のある関係者へ届ける意向という。香取さんも池江がSNSで告白した時には「えっ」と信じられなかったという。少しでも力になればと思いを込め「国民的な人。でも、人のためではなく、自分のために1日でも早く快癒してもらいたい。オリンピックは意識せず、よくなった上で頑張って欲しい」と話した。

香取神社は平安時代中期に藤原秀郷が戦勝を祈願し、平将門の乱を鎮めたことなどを由来とし「スポーツ振興の神」がまつられていると有名だ。トップ選手も必勝祈願に訪れる。池江も初詣に足を運んでいた。リオ五輪前の16年6月にも参拝し、絵馬に「2016リオで決勝進出 2020東京で金メダルを取る! 必ず有言実行!! 池江璃花子」と記した。当時、淑徳巣鴨高1年で、女子100メートルバタフライで日本新記録での5位入賞を果たした。

スポーツだけでなく、香取神社は病気やけがに打ち勝つ御利益もあるとされている。香取さんは「(池江は)言葉の端々から強いものを感じる。(病気も)克服してくれると信じている。ただ、それが重みにならないかも心配です」と気づかった。池江の“地元”も、力強いサポートを続けている。【上田悠太】

香取神社には「スポーツで勝つ・病気に、自分に勝つ」と書かれた看板がある

関連するニュースを読む

日本水連、池江の白血病公表受け改めて検診徹底へ

池江璃花子(2018年11月11日撮影)

日本水連が代表選手のメディカルチェックをあらためて徹底する。

池江璃花子の白血病公表を受けて、坂元専務理事は14日「選手の体調が何よりも大切なので、あらためて確認していきたい」と話した。日本水連では競泳、飛び込み、アーティスティックスイミング、オープンウオーターと全種目で代表選手のメディカルチェックを行っている。競泳は春と冬の年2度。春は全員が参加するが、冬は代表合宿に参加した任意の選手がその流れで行っている。坂元専務理事は「冬に関して、できるだけメディカルチェックは行うようにしていきたい」と話した。

関連するニュースを読む

「太陽」のよう…人から愛される朗らかな性格の池江

池江璃花子(2018年11月11日撮影)

白血病と診断されたことを12日に公表後、競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)には国内外から励ましのメッセージが多数寄せられている。それは愛される人柄があってこそ。母美由紀さんが「太陽」に例える朗らかな性格が、人の心をひきつけている。

2016年4月に東京・淑徳巣鴨高に入学。リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権などで春先は学校へ行けないことが多く、同年5月には「クラスの子全員に気を使う。学校の先生も全員知らない」と不安げな表情で漏らした。しかし、その約1週間後にはすっかり打ち解け「結構楽しくやっています」と、にんまり。明るく飾らない性格は脚光を浴びても変わらず、母が行きつけの地元の飲食店に行けば屈託のない笑顔で店員らとの写真撮影に応じ、気さくに雑談する。

その高い社交性は競泳仲間との間でも同じ。日本代表でリレーを組むことが多い五十嵐千尋(T&G)は池江を「みんなから好かれる。しゃべる内容がすごく面白くて、チームを盛り上げてくれる存在」と評する。海外でも引っ込み思案にはならない。英語は習得途上だが、最も重視する100メートルバタフライで第一人者のサラ・ショーストロム(スウェーデン)と昨年秋に合同練習を行った際には、積極的に会話した。白血病公表を受け、ショーストロムは池江を「私の友人」と称し「目から涙があふれそう。全てのパワーと愛を送りたい」とコメントしている。

関連するニュースを読む

IOCバッハ会長「回復を祈る」白血病公表の池江に

池江璃花子(2018年11月11日撮影)

日本の競泳女子のエース、池江璃花子(18=ルネサンス)が白血病を公表したことを受けて国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は13日、IOCのツイッターで「池江選手が病気から1日でも早く回復されるよう、祈っています」とのメッセージを送った。

同会長は「多くのファンと共に、幸運を祈っています。どうか今は治療に専念してください」と署名付きでつづった。

2020年東京オリンピック(五輪)のメダル候補、池江の白血病公表には、競技の枠を超えて衝撃が広がり、国際的にも注目が集まっている。

関連するニュースを読む

池山隆寛氏「がんばろう璃花子NEXTSTAGE」

池江璃花子(2018年11月11日撮影)

プロ野球ヤクルトOBの池山隆寛氏(53)が、白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)に「貴女は既に世界一のスイマーです!頑張って!!」とエールを送った。

池山氏は14日、ブログを更新。闘病生活に入った池江に「親から授かった大切な命!オリンピックで金メダルを獲得するより大切で重いと思います。同じアスリートとして悔しい…そして、もどかしさはあると思いますが、人生一度きり!完全完治を最優先に願うばかりです」との思いをつづった。

続けて「貴女が金メダルを獲得した笑顔より、今は病気を克服した笑顔を国民の皆さんが望んでいると思います。貴女は既に世界一のスイマーです!頑張って!!」とエールを送り、「なんて言葉をなんてかけていいか?神さまに元気になることを祈り願います。『がんばろう璃花子!!…NEXTSTAGE』」と結んだ。

関連するニュースを読む

志が高く苦しくても誠実に歩む/池江璃花子こんな人

池江璃花子(2018年7月24日撮影)

<こんな人>

競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)が衝撃的な白血病の公表から一夜明けた13日、再びSNSを更新した。約450文字に思いを込め、世界中に広がる祈りの輪に感謝を述べるとともに、胸の内をつづり「必ず戻ってきます」と力強く結んだ。治療を最優先に入院中で練習再開は未定ながら、20年東京オリンピック(五輪)の夢を抱いて、過酷な現実と向き合う。

  ◇   ◇   ◇  

まっすぐに相手の目を見て答える。「池江璃花子」といわれて、真っ先に思い浮かぶ姿だ。有名アスリート、特に子どものころから注目を浴びた選手には、いつもうつむきがちな選手がいる。日常的に多くの大人たちに囲まれるストレスを考えれば、しかたない部分がある。だが池江のそんな姿は見たことがない。どんな質問でも誠実に答える。

3人きょうだいの末っ子。子どものころは「私を見て」「璃花子のことが好きじゃないの?」とせがみ、きれいな絵を見れば「私にも描ける」と胸を張った。とにかく負けず嫌い。昨年5月、三木コーチと初めて会って、100メートルバタフライの16年リオ五輪金メダル、サラ・ショーストロム(スウェーデン)の名を挙げて「私、サラ選手に勝てますか?」と聞いた。世界記録保持者が相手でも負けず嫌いは変わらない。志を高くもち、苦しくても誠実に歩んだ。

プールを離れれば、明るい女の子。仲がいい平泳ぎ今井月とお互いに化粧を塗りたくって「ブルゾンちえみごっこ」で笑い合う。昨年はぷにょぷにょしたスライム作りに熱中。丼の中に材料を入れて「私は絶対あきらめない…」とぶつぶついいながら、ぐるぐるとかき混ぜた。何事にも誠実に向き合う姿勢が、多くの人を引きつける。18歳は身の上に起こった過酷な現実にも誠実に向き合うだろう。今はただその誠実さが報われることを祈っている。【五輪担当=益田一弘】

関連するニュースを読む

池江に支援の輪、骨髄バンクに資料請求通常の50倍

池江璃花子(2018年11月11日撮影)

競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)の、衝撃的な白血病の公表から一夜明けた13日、祈りの輪が広がった。国内外のアスリート、各界の著名人などから多くの声がわき上がった。

治療を最優先に入院中で練習再開は未定ながら、20年東京オリンピック(五輪)の夢を抱いて、過酷な現実と向き合う18歳に対し、数多くの共感が寄せられた。池江の強い意志は国、人種、競技を超えて人々の心を揺さぶった。骨髄移植のドナー登録を行う日本骨髄バンクには、池江が白血病を公表した12日に通常の50倍にあたる271件の資料請求が寄せられた。

支援の輪が広がっている。池江が白血病を告白してから一夜明けた13日、日本骨髄バンクには問い合わせが相次いだ。担当者によると前日12日、インターネットの資料請求は、通常1日5、6件ほどだが、約50倍となる271件にのぼったという。「1日で1カ月分以上の問い合わせがありました」と同担当者。またこの日「どこでドナー登録できますか?」など、いつもは1日10件程度という電話の問い合わせは「鳴りやまない状態」と約110件に及んだ。メールも約40件届いた。

ドナー登録者は昨年末で49万3627人いる。移植を希望している患者に白血球のタイプが適合するドナーがいる確率は約95%まで上がっている。ただ、実際に移植を受けられるのは約57%だという。数字が上がらない要因は、ドナー側にある。17年度実績で移植に至らなかった理由の96%がドナー側だった。そのうち健康状態以外の理由が68%。内訳として最も多かったのが仕事が忙しいなど「都合付かず」で42%。次いで住所や電話番号が変わったなど「連絡とれず」が34%だ。同担当者は「数としては50万人近くいますが、全員に提供の意思があるわけではない」とも話す。

池江が「慢性」か「急性」かなど、詳しい病状は明らかにされていない。治療法も急速に進歩する中、どのような選択をするかも分からない。ただ、提供の意思を持ったドナー候補者が増えることは、多くの人命をつなぐ道となる。【上田悠太】

関連するニュースを読む

JOC選手強化本部も池江にエール「元気な姿を」

池江璃花子(2018年11月11日撮影)

JOC選手強化本部常任委員会のメンバーが、白血病を患っていることを告白した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)にエールを送った。13日、都内で同委員会の会議が行われ、日本テニス協会の福井常務理事は「治療に専念して、1日も早く元気な姿を見せてくれることを祈ってます」。JOCの山下強化本部長は「最初は信じられなかった。厳しい闘いの覚悟を決めて公表に至ったと思う。我々にできることがあれば精いっぱいやりたい」。日本サッカー協会の田嶋会長も「自分の健康のことを第一に考えて、ぜひまたプールに戻ってきて欲しい」と話した。

関連するニュースを読む

「何で池江が…」昨春まで指導の村上コーチ嘆く

村上コーチ(左)にねぎらわれる池江(2016年7月10日撮影)

昨春まで池江璃花子(18=ルネサンス)を指導していたルネサンスの村上二美也コーチ(58)は前日の発表前に報告を受けたという。

指導時には大きな病気もなかっただけに「何で池江が…。まさかこういう大きな病気になるとは」と話した。チームのメンバーには前日の練習後「残っている選手が結果を残すことで彼女へのエールになる」と励ました。

関連するニュースを読む

池江、昨年4月に受けた血液検査では所見なし

池江璃花子(2018年11月11日撮影)

日本水連は13日、都内で競泳委員会を開いた。冒頭で池江に関して報告が行われた。

日本水連は15年秋以降、主要国際大会の代表選手に対して定期的にメディカルチェックを行っている。五輪、世界選手権、アジア大会など夏の国際大会は毎年4月の日本選手権で代表を選考。代表選手には直後の合宿で血液検査などを義務付けている。

全員ではないが、例年冬の代表合宿に参加した選手にも検査を実施。昨夏のジャカルタ・アジア大会で6冠を獲得した池江も同年4月に検査を受けている。関係者は「その時は、所見は見られませんでした」と話していた。

関連するニュースを読む