日刊スポーツ

200平世界一渡辺一平ワクワク中国で世界選前哨戦

200平世界一渡辺一平ワクワク中国で世界選前哨戦

競泳男子の渡辺一平は中国遠征に出発した(撮影・益田一弘)

競泳男子200メートル平泳ぎ世界記録保持者の渡辺一平(22=トヨタ自動車)が25日、遠征先の中国に向けて出発した。

国際水連主催の新設大会「チャンピオンズ・スイム・シリーズ」開幕戦となる中国大会での同種目出場に向けて「世界選手権(7月、韓国)の前哨戦としてワクワクしている」とうれしそうに話した。

同大会は国際水連が五輪メダリスト、世界記録保持者らを招待して行われる大会。4人の選手が決勝レース1本で競う方式だ。渡辺のライバルである17年世界選手権金メダルのチュプコフ(ロシア)も出場。渡辺は「タッチ差になった時に負けない、勝ち癖をつけていきたい」と話した。

チュプコフは時差調整も兼ねて、約2週間前から来日して、渡辺の練習拠点である早大のプールで練習を行ったという。渡辺は「隣で見ていましたが、あまりハードな練習はしていなかった。特に言葉を交わしてないです。お互い意識してましたね。ビリビリバチバチ…。でも同じプールで練習して、今までとは違う友達のような感覚もできたかな」と口にした。

2人は対照的なレース運びを得意とする。渡辺は150メートルまでハイペースで飛ばす先行型、チュプコフはラスト50メートルの爆発的なラストスパート型だ。渡辺は「150メートルのターンの時に、やはり(チュプコフが)『ラスト、来る』というのが頭をよぎると思う。そこで負けないようにしたい」と決意を新たにしていた。

なお同大会には男子背泳ぎの入江陵介、同バタフライの坂井聖人も出場する。

競泳男子の渡辺一平は中国遠征に出発した(撮影・益田一弘)

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資格停止処分の萱原茂樹コーチ、水連に電話で謝罪

日本水連が、競泳日本代表のコーチ経験がある神奈川・アリーナつきみ野スポーツクラブの萱原茂樹コーチ(45)に3年間の資格停止処分を通達したことが発覚してから一夜明けた23日、日本水連の坂元専務理事が同コーチから電話で謝罪を受けたことを明かした。

坂元専務理事は「本人から『いろいろご迷惑をかけてすみません』という連絡がありました」。同コーチは同クラブ内でパワハラ、暴言があったとして、3月に処分を受けた。現在は不服申し立てを行い、今後は第三者委員会の再調査が行われる見通し。結果次第で処分内容が変更される可能性が残されている。

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元競泳日本代表コーチの萱原茂樹氏が資格停止処分

日本水連が、競泳日本代表でコーチ経験がある神奈川・アリーナつきみ野スポーツクラブの萱原(かやはら)茂樹コーチ(45)に3年間のコーチ資格停止処分を下していることが22日、分かった。同クラブ内でのパワハラ、暴言などが理由。同コーチは、代表常連の女子自由形の青木智美を長年にわたって指導しており、昨年12月の短水路世界選手権(中国)では日本代表選手団のコーチも務めた。

問題の発端は昨年末だった。同クラブの複数の保護者が、同コーチが選手にパワーハラスメント、暴言などを行ったとして日本スポーツ協会に相談した。関係者は「日本水連が対応にあたりました」と話す。

同協会から報告を受けた日本水連は即座に弁護士らによる第三者委員会を立ち上げ、関係者への聴取を行った。そして同コーチの言動が、倫理規定第6条の「役職員等及び登録者等は暴力、パワー・ハラスメント、セクシュアル・ハラスメント、差別及びドーピング等薬物乱用などの不適切な行為を絶対に行ってはならない」に抵触すると判断し、3月に3年間の資格停止を通達。20年東京五輪期間中を含む処分に、パワハラなどに厳しく対処する日本水連の姿勢が表れている。

同コーチは、日本水連主催の大会では関係者エリアに入れない。今月の日本選手権でもプールサイドなどで指導はできず、一般スタンドから観戦した。一方で処分への不服申し立てを申請しており、今後は第三者委員会で再調査が行われる見通し。結果次第では、処分の内容が変更となる可能性も残されている。

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先月まで小学生の玉井が日本一 飛び込みに東京新星

男子高飛び込みで優勝した中1の玉井陸斗(中央)(撮影・益田一弘)

<飛び込み:日本室内選手権兼世界選手権代表選考会>◇21日◇最終日◇東京辰巳国際水泳場◇男子高飛び込みほか

東京オリンピック(五輪)の超新星だ。男子高飛び込みで、中学1年生の玉井陸斗(12=JSS宝塚)が474・25点で初優勝した。回転の速さを武器に、高難度の技を連発。2位に60点以上の大差をつけシニアデビューV。日本水連によると12歳7カ月での優勝は、94年に13歳、中学2年生で日本選手権を制した寺内健(38)を上回る史上最年少。世界選手権(7月、韓国)は国際水連の年齢制限ルールで出場できないが、来年の東京五輪は出場可能。飛び込み界に驚異の12歳が誕生した。

末恐ろしい12歳だ。4月に中学生になったばかりの玉井が、最後の6本目に出場選手中で最高の91・80点で最年少V。しかも日本水連が定める国際主要大会8位がめどの463点を上回った。17年世界選手権では、7位相当の474・25点に「めちゃくちゃうれしい。優勝を狙っていました」とうれし涙を流した。

世界レベルの種目構成だ。前宙返り4回転半抱え型(109C)など、高難度の技を6本そろえる。143センチ、36キロの身軽さもあり、回転スピードと正確な入水が武器だ。同じJSS宝塚で練習する五輪5大会出場の寺内も「(世界最強の)中国人選手を倒せる。同年代でこの難度を、このクオリティーでできる選手は世界にいない。初めて高飛びで世界チャンピオンを目指せる選手」と太鼓判を押した。

兵庫県宝塚市生まれ。3歳の時にJSS宝塚で競泳を始めた。小1で飛び込み教室を体験してはまった。「ノースプラッシュ、しぶきが立たない技ができると快感」。13年世界選手権代表の辰巳楓佳コーチの指導で成長し、小5から板橋、寺内らと同じ馬淵崇英コーチに師事。昨年5月から高飛び込みに本格的にトライ。「109Cが入った時に日本一になれるんじゃないか、と思った」。わずか1年で日本一になって、辰巳コーチは「109Cは最初から形になっていた。ロケットのような成長速度」とうなる。

年齢制限で世界選手権には出場できないが、東京五輪は出場可能。「夢は五輪でメダルをとることです」。五輪開催が決定した13年9月8日はまだ6歳で「記憶にないです」。東京五輪は13歳10カ月で迎える。前回リオ五輪は15歳の競泳、酒井夏海が日本選手団最年少だった。まだ声変わりしていない12歳が飛び出してくれば、東京五輪の日本選手団最年少選手になる可能性がある。【益田一弘】

◆玉井の東京五輪への道 日本水連は(1)世界選手権で12位以内(2)9月のアジアカップ(マレーシア)で優勝(3)20年4月のワールドカップ東京大会で18位以内、を五輪代表選考の基準としている。玉井は12歳で迎える(1)は国際水連の年齢制限のために出場できない。ただし(2)は日本代表入りが確実で出場可能。そこで優勝を逃しても、20年2月の代表選考会を勝ち抜き(3)で18位以内に入れば東京五輪に出場できる。

◆玉井陸斗(たまい・りくと)2006年(平18)9月11日、兵庫県宝塚市生まれ。3歳の時にJSS宝塚で競泳を始める。小1の時に飛び込みを始め、小5から寺内らとともに練習する。今年4月に宝塚市立高司中学校に入学。好きな食べ物は焼き肉(牛タン)。143センチ、36キロ。

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玉井陸斗「夢は五輪でメダル」飛び込みで最年少V

男子高飛び込みで優勝した中1の玉井陸斗(中央)。右は馬渕コーチ、左はチームメートの寺内健(撮影・益田一弘)

<飛び込み:日本室内選手権兼世界選手権代表選考会>◇21日◇最終日◇東京辰巳国際水泳場◇男子高飛び込みほか

東京五輪の超新星だ。男子高飛び込みで、中学1年生の玉井陸斗(12=JSS宝塚)が、474・25点でシニアデビューVを飾った。回転の速さを武器に、高難度の技を連発。2位に60点以上の大差をつけた。日本水連によると、12歳7カ月での優勝は、94年に中2で日本選手権を制した寺内健(38)を上回る史上最年少。世界選手権(7月、韓国)は国際水連の年齢制限ルールで出場できないが、来年の東京五輪は出場可能。飛び込み界に驚異の12歳が誕生した。

   ◇   ◇   ◇

末恐ろしい12歳だ。4月に中学生になったばかりの玉井が、最後の6本目に出場選手中で最高の91・80点で最年少V。しかも日本水連が定める国際主要大会8位がめどの463点を上回った。17年世界選手権では、7位相当の474・25点に「めちゃくちゃうれしい。優勝を狙っていました」とうれし涙を流した。

世界レベルの種目構成だ。前宙返り4回転半抱え型(109C)など、高難度の技を6本そろえる。143センチ、36キロの身軽さもあり、回転スピードと正確な入水が武器だ。同じJSS宝塚で練習する五輪5大会出場の寺内も「(世界最強の)中国人選手を倒せる。同年代でこの難度を、このクオリティーでできる選手は世界にいない。初めて高飛びで世界チャンピオンを目指せる選手」と太鼓判を押した。

兵庫県宝塚市生まれ。3歳の時にJSS宝塚で競泳を始めた。小1で飛び込み教室を体験してはまった。「ノースプラッシュ、しぶきが立たない技ができると快感」。13年世界選手権代表の辰巳楓佳コーチの指導で成長し、小5から板橋、寺内らと同じ馬淵崇英コーチに師事。昨年5月から高飛び込みに本格的にトライ。「109Cが入った時に日本一になれるんじゃないか、と思った」。わずか1年で日本一になって、辰巳コーチは「109Cは最初から形になっていた。ロケットのような成長速度」とうなる。

年齢制限で世界選手権には出場できないが、東京五輪は出場可能。「夢は五輪でメダルをとることです」。五輪開催が決定した13年9月8日はまた6歳で「記憶にないです」。東京五輪は13歳10カ月で迎える。前回リオ五輪は15歳の競泳、酒井夏海が日本選手団最年少だった。まだ声変わりしていない12歳が飛び出してくれば、東京五輪の日本選手団最年少選手になる可能性がある。【益田一弘】

男子高飛び込みで優勝した中1の玉井陸斗(撮影・益田一弘)

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世界選手権で12位以内/玉井陸斗の東京五輪への道

男子高飛び込みで優勝した中1の玉井陸斗(撮影・益田一弘)

<飛び込み:日本室内選手権兼世界選手権代表選考会>◇21日◇最終日◇東京辰巳国際水泳場◇男子高飛び込みほか

東京五輪の超新星だ。男子高飛び込みで、中学1年生の玉井陸斗(12=JSS宝塚)が474・25点で初優勝した。回転の速さを武器に、高難度の技を連発。2位に60点以上の大差をつけシニアデビューV。日本水連によると12歳7カ月での優勝は、94年に13歳、中学2年生で日本選手権を制した寺内健(38)を上回る史上最年少。世界選手権(7月、韓国)は国際水連の年齢制限ルールで出場できないが、来年の東京五輪は出場可能。飛び込み界に驚異の12歳が誕生した。

◆玉井の東京五輪への道 日本水連は(1)世界選手権で12位以内(2)9月のアジアカップ(マレーシア)で優勝(3)20年4月のW杯東京大会で18位以内、を五輪代表選考の基準としている。玉井は12歳で迎える(1)は国際水連の年齢制限ルールのために出場できない。ただし(2)は日本代表入りが確実で出場可能。そこで優勝を逃しても、20年2月の日本代表選考会を勝ち抜いて(3)で18位以内に入れば東京五輪に出場できる。

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3歳の時にJSS宝塚で競泳を始める/玉井陸斗略歴

男子高飛び込みで優勝した中1の玉井陸斗(中)(撮影・益田一弘)

<飛び込み:日本室内選手権兼世界選手権代表選考会>◇21日◇最終日◇東京辰巳国際水泳場◇男子高飛び込みほか

東京五輪の超新星だ。男子高飛び込みで、中学1年生の玉井陸斗(12=JSS宝塚)が474・25点で初優勝した。回転の速さを武器に、高難度の技を連発。2位に60点以上の大差をつけシニアデビューV。日本水連によると12歳7カ月での優勝は、94年に13歳、中学2年生で日本選手権を制した寺内健(38)を上回る史上最年少。世界選手権(7月、韓国)は国際水連の年齢制限ルールで出場できないが、来年の東京五輪は出場可能。飛び込み界に驚異の12歳が誕生した。

◆玉井陸斗(たまい・りくと)2006年(平18)9月11日、兵庫県宝塚市生まれ。3歳の時にJSS宝塚で競泳を始める。小1の時に飛び込みを始め、小5から寺内らとともに練習する。今年4月に宝塚市立高司中学校に入学。好きな食べ物は焼き肉(牛タン)。143センチ、36キロ。

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中1玉井陸斗「狙って」シニアデビューV 飛び込み

男子高飛び込みで優勝した中1の玉井陸斗(中)(撮影・益田一弘)

<飛び込み:日本室内選手権兼世界選手権代表選考会>◇21日◇最終日◇東京辰巳国際水泳場◇男子高飛び込み

中学1年の玉井陸斗(12=JSS宝塚)が、474・25点でシニアデビューVを飾った。回転スピードの速さと正確な入水を武器にして、高難度の技を連発。最後の6本目は91・80点という高得点を出した。

日本水連が定めた派遣選考基準A(主要国際大会8位相当)の463点を上回った。世界選手権代表の基準はクリアしたが、国際水連のルールにより、今年中に14歳にならない選手は世界選手権で出場できない。年齢制限によって、玉井の世界デビューはお預けとなったが、底知れない可能性を示した。中学1年になったばかりの12歳は「優勝をすごく狙っていました」と、うれし涙を見せていた。

なお20年9月11日に14歳となる玉井は、来年の東京オリンピック(五輪)に出場することは可能だ。

男子高飛び込みで優勝した中1の玉井陸斗。右は馬渕コーチ、左はチームメートの寺内健(撮影・益田一弘)
男子高飛び込みで優勝した中1の玉井陸斗(撮影・益田一弘)

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金戸凜が初代表確実 親子3代11度目の五輪目指し

女子シンクロ3メートル板飛び込みで2位となった金戸凜(左)安田舞組

女子高飛び込みで、親子3代でのオリンピック(五輪)出場を目指す金戸凜(15=セントラルスポーツ)が、初の世界選手権(7月、韓国)代表を確実にした。

安定した演技をそろえて自己ベストの362・40点で優勝。日本水連が定めた派遣選考基準B(主要国際大会12位相当)の307点を上回った。世界選手権で12位以内に入れば、東京五輪代表に内定する。2位荒井祭里(18)も代表選出の条件をクリアした。

金戸3きょうだいの末っ子、凜が初の世界切符を確実にした。5本すべてで70点を超えて2位荒井に40点以上の大差をつけた。「緊張で足が震えたけど(父の恵太)コーチに『足が震えることも楽しめ』と言われた」。優勝を決めると母幸さんに「よく頑張ったね」と涙ながらに抱きしめられて「これはやばいと思った。泣いちゃった」と照れ笑い。父方の祖父俊介さんと祖母久美子さんは60年ローマ、64年東京、父母は88年ソウル、92年バルセロナ、96年アトランタに出場。凜が世界選手権で12位以内に入れば、「金戸一家」で11度目の五輪である20年東京が内定。この日の362・40点は、17年世界選手権で6位に相当する。

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寺内、坂井組V 飛び込み世界選手権代表へ前進

男子シンクロ3メートル板飛び込みで優勝した寺内(右)、坂井組(撮影・足立雅史)

<飛び込み:日本室内選手権兼世界選手権代表選考会>◇19日◇第1日◇東京辰巳国際水泳場◇男子シンクロ3メートル板飛び込み

飛び込みの世界選手権(7月、韓国)代表選考を兼ねた日本室内選手権が19日、東京辰巳国際水泳場で開幕した。

男子シンクロ3メートル板飛び込みで、寺内健(38)坂井丞(26=ともにミキハウス)組が、407・10点で優勝。日本水連が定めた派遣選考基準の得点をクリアして代表入りに前進した。寺内が「あと10点は上がる」といえば、坂井も「最低限420点を目標に頑張りたい」。同選手権で8位以内に入ると東京オリンピック(五輪)代表に内定する。女子3メートル板飛び込みは三上紗也可(18)が、同シンクロ板飛び込みは榎本遼香(22)宮本葉月(18)組が制し、同じく代表入りに前進した。

男子シンクロ3メートル板飛び込みで優勝しメダルを手に笑顔を見せる寺内(右)、坂井組(撮影・足立雅史)

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三上紗也可「五輪切符をとる」世界選手権代表へ前進

<飛び込み:日本室内選手権兼世界選手権代表選考会>◇19日◇第1日◇東京辰巳国際水泳場◇女子3メートル板飛び込みほか

昨夏のジャカルタ・アジア大会代表の三上紗也可(18=米子ク)が、初めての世界選手権代表に前進した。日本水連が定めた派遣選考基準B(主要世界大会12位相当)の297点を上回る319・95点で初優勝。

「安定した演技ができてよかった。320点が目標だったので、少し悔いがあるが、319点は自信につながる」と笑顔を見せた。

今年3月に鳥取・米子南高を卒業した後は大学に進学せず、競技に専念している。「ずっと米子でやってきたので、環境を変えたくないという気持ちもあった。結果を出すためにはいいかなと思った」と、東京オリンピック(五輪)を念頭にすべてを注ぐ覚悟だ。

小4から指導を受ける安田コーチからは「洗練されているところがあまりない。表にでるタイプじゃないので『私はみられていない』という意識。でも競技にも影響するので、洗練された所作を学んでほしい」と、フィギュアスケート男子羽生結弦の動画などを見るように言われている。三上は「世界選手権で五輪切符をとることが最大の目標です」と夏を見据えていた。

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3月手術の板橋美波、秋の復帰へ向けリハビリ中

板橋美波(2017年2月4日撮影)

飛び込みの世界選手権(7月、韓国)代表選考を兼ねた日本室内選手権の前日練習が18日、東京辰巳国際水泳場で行われた。

男子シンクロ3メートル板飛び込みに出場する寺内健(38)坂井丞(26=ともにミキハウス)組らが最終調整を行った。

女子高飛び込みで16年リオデジャネイロ五輪8位入賞の板橋美波(19=JSS宝塚)は左足疲労骨折のために欠場する。この日、会場を訪れた板橋は3月12日に兵庫県内の病院で手術を受けたことを明かした。左足の膝から足首まで約30センチのチタン製プレートを入れており、現在は週5日のリハビリ中。今月下旬から少しずつプールに入る予定で「今年の秋までに飛べるようになればいいな、というところです」。20年東京五輪に向け回復を最優先する。

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瀬戸大也、東京五輪へ小平奈緒のストイックさが手本

シンボルアスリート認定式に出席した選手。左から瀬戸大也、小平奈緒、高木美帆、宇野昌磨、登坂絵莉、三宅宏実、阿部一二三(撮影・阿部健吾)

競泳男子の瀬戸大也(24=ANA)は20年東京オリンピック(五輪)までスピードスケート女子の小平奈緒のようにストイックに自分を追い込む。

16日、都内であった日本オリンピック委員会(JOC)の「シンボルアスリート」認定式に出席。ともに選ばれた平昌(ピョンチャン)五輪のスピードスケート女子500メートルの4年間の努力の結晶は心に残っているという。「人間は4年間でやればやるだけ進化できるのを小平さんに見せていただいた。自分もリオから東京へ進化していると思ってもらえる結果を出したい」と話し、20年東京五輪の金メダルを誓った。

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牧野紘子10レース「完走」タフさで派遣記録突破へ

牧野紘子(2019年4月6日撮影)

<競泳:東京6大学水泳春季対抗戦>◇14日◇立大St.Paul’s Aquatics Center◇女子100メートルバタフライほか

4日の日本選手権女子100メートルバタフライで優勝し、世界選手権(7月、韓国)代表に選出された牧野紘子(19=東京ドーム)が1日で10レースに出場した。

「すべてのレースに全力でいきました」と最初の400メートル個人メドレーで自身の大会記録を更新するなど午前中からエンジン全開。「ちょっと疲れましたが、少しでも早大の結果につながるように」と最後のリレーまで「完走」した。

1月の同大会では7レースを泳ぎ全レースで1位を獲得した牧野。表彰式後も笑顔で取材に応じ「悪くはないし自分でいけると思ってエントリーした」とさらに3レースを追加した。一昨年に痛めた腰に「不安はあった」というものの、日本選手権からの好調を維持しており、疲れを感じさせない泳ぎを披露した。

ジャパンオープン(5月、辰巳)では50、100、200メートルバタフライにエントリー。初日に50メートルを泳ぐことで、3日目の200メートルと4日目の100メートルに照準を合わせる。「200メートルは体力がないと泳げない。タフな選手でないと世界では戦えない」と個人での派遣標準記録の突破に挑む。

所属チームに若い選手も増え「刺激を受けている」という牧野。環境も整い、昨年の悔しい思いからの完全復活が見えてきた。5月のジャパンオープンで結果を残し、7月の世界選手権を最高の状態で迎える。【松熊洋介】

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瀬戸大也が世界水泳主将「泳ぎで引っ張りたい」

練習後に囲み取材に応じる瀬戸大也

競泳日本代表合宿が12日、都内の国立スポーツ科学センターで公開された。9日に選ばれた世界選手権(7月、韓国)代表が練習を行った。最後には通常とは逆の足から進む変則的な泳ぎ方でメドレーリレーを行った。和気あいあいとしたムードで終えた。

世界選手権の主将も発表されて、男子が瀬戸大也(24=ANA)女子が大橋悠依(23=イトマン東進)となった。瀬戸は「僕が最初に代表に入った13年は北島康介さん、寺川綾さんがとてもいい雰囲気をつくってくれました。自分もそういう雰囲気をつくっていきたい。言葉でいうのは苦手なので、泳ぎで引っ張りたい」と決意表明。日本代表の平井伯昌ヘッドコーチは「大也(瀬戸)は明るいので、ポジティブシンキングで盛り上げてもらいたい」と期待していた。

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長谷川涼香「父に土下座」何度も言われた失速反省

桜をイメージした新ジャージーで記念撮影する、前列左から入江、瀬戸、大橋、長谷川、後列左から水沼、松元、渡辺、平井HC(撮影・狩俣裕三)

日本水連は9日、世界選手権(7月、韓国)代表17人を発表した。8日までの日本選手権の結果を考慮して男子10人、女子7人が選ばれた。

女子200メートルバタフライで優勝し、代表に選出された長谷川涼香(19=東京ドーム)は後半で失速したことを反省した。父である滋コーチからラスト50メートルの粘りを何度も言われていたことを明かし「最後ダメだったので、帰って父に土下座しました」と苦笑い。父とのタッグは昨秋から1年間の予定だが「家では優しく指導してくれたりする。意見も言えるし、やりづらさはない。世界選手権で結果を残せば続く可能性もあるので頑張りたい」と話した。

会見で笑顔を見せる、左から瀬戸、大橋、長谷川(撮影・狩俣裕三)

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水沼尚輝が萩野にV報告「自己ベスト更新を目指す」

7月の世界水泳の日本代表に選ばれ、笑顔を見せる水沼(撮影・狩俣裕三)

日本選手権で初優勝して、世界選手権に初めて選出された水沼尚輝は「初めて、初めてで、すごくうれしいです。偉大な先輩と臨めるので楽しみ」と初々しかった。

優勝した8日夜には、作新学院高の先輩の萩野に連絡をしたという。過去に動画を見て泳ぎをまねた憧れの先輩。今回は同じ舞台で泳げないが「自分らしい泳ぎで自己ベスト更新を目指したい」と意気込んだ。

7月に韓国・光州で行われる世界水泳の日本代表に選ばれ、記念撮影する、前列左から入江、瀬戸、大橋、長谷川、後列左から水沼、松元、渡辺、平井ヘッドコーチ(撮影・狩俣裕三)

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瀬戸大也が課題再確認「耐乳酸トレーニング必要」

7月の世界水泳の日本代表に選ばれ、記者の質問に答える瀬戸(撮影・狩俣裕三)

日本選手権で3冠を達成した瀬戸大也は、4大会連続で世界選手権に挑む。得意種目の400メートル個人メドレーでは課題を再確認。

「耐乳酸トレーニングが必要。前半から飛ばしても後半で粘れるようになりたい」と話した。今代表にはキャプテン制度が設けられる予定。「僕が選ばれるか分からないけど、いい雰囲気をつくりたい」と経験豊富な1人としてチームをまとめる。

7月の世界水泳の日本代表に選ばれ、会見で笑顔を見せる、左から瀬戸、大橋、長谷川(撮影・狩俣裕三)

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渡辺一平「負けるつもりない」チュプコフへ宣戦布告

7月の世界水泳の日本代表に選ばれ、インタビューに答える渡辺(撮影・狩俣裕三)

日本水連は9日、世界選手権(7月、韓国)代表17人を発表した。8日までの日本選手権の結果を考慮して男子10人、女子7人が選ばれた。男子200メートル平泳ぎの世界記録2分6秒67を持つ渡辺一平(22=トヨタ自動車)は、夏の大一番を前に国際水連が新設した「チャンピオンズ・スイム・シリーズ」第1戦(27、28日、中国)と第2戦(5月11、12日、ブダペスト)に出場予定。17年世界選手権金メダルのチュプコフ(ロシア)との連戦を制し、弾みをつける。

  ◇    ◇    ◇

渡辺が、最大のライバルに宣戦布告だ。チュプコフとの“前哨戦”に向けて「負けるつもりはない」。代表を決めて臨む次の大会は国際水連の高額賞金大会。五輪メダリスト、世界記録保持者らが集う「チャンピオンズ・スイム・シリーズ」。17年世界選手権金メダリストとの連戦に向けて「世界選手権を前にすごいメンバーと勝負できる。負けていいとは思ってない」。

同大会は、選手4人が決勝レース1本で勝負するもの。坂井とともに渡辺は第1戦、第2戦に出場。チュプコフとは2戦とも隣のレーン。驚異的なペースで飛ばす渡辺か、衝撃のラストスパートで迫るチュプコフか。世界選手権の行方を占う注目のレースだ。

日本選手権では150メートルまで世界記録を上回るペースで飛ばし2分7秒02で初優勝。日本代表の平井ヘッドコーチは「渡辺選手の世界記録チャレンジは我々が何を目指すべきか、示してくれている」。渡辺は「150メートルまでのラップをみれば、2分5秒台も見える」と自信を見せる。代表常連組の不振もあった日本選手権で渡辺の泳ぎは強いインパクトだった。「世界選手権で僕がすべきことは世界記録で金メダルをとって東京五輪を内定させること。そうすれば代表チームが盛り上がる」と意気込んだ。【益田一弘】

7月に韓国・光州で行われる世界水泳の日本代表に選ばれ、記念撮影する、前列左から入江、瀬戸、大橋、長谷川、後列左から水沼、松元、渡辺、平井ヘッドコーチ(撮影・狩俣裕三)
7月の世界水泳の日本代表に選ばれ、記者の質問に答える渡辺(撮影・狩俣裕三)

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世界水泳代表17人決定 瀬戸大也、大橋悠依ら

女子400メートル個人メドレーで優勝した大橋は笑顔(2019年4月8日撮影)

日本水連は9日、世界選手権(7月、韓国)の日本代表選手を発表した。8日までの代表選考会を兼ねた日本選手権の結果で17人が選ばれた。今後はジャパンオープン(5月30日開幕、東京辰巳国際水泳場)が追加選考になる。

代表選手は以下の通り

◆男子…中村克(自由形)、塩浦慎理(自由形)、松元克央(自由形)、入江陵介(背泳ぎ)、砂間敬太(背泳ぎ)、小関也朱篤(平泳ぎ)、渡辺一平(平泳ぎ)、小日向一輝(平泳ぎ)、水沼尚輝(バタフライ)、瀬戸大也(個人メドレー、バタフライ)

◆女子…白井璃緒(自由形)、五十嵐千尋(自由形)、酒井夏海(背泳ぎ)、牧野紘子(バタフライ)、長谷川涼香(バタフライ)、大橋悠依(個人メドレー)、大本里佳(個人メドレー)。

男子200メートル個人メドレーで優勝した瀬戸(2019年4月6日撮影)

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瀬戸大也ら代表17人決まる「いい雰囲気づくりを」

7月に韓国・光州で行われる世界水泳の日本代表に選ばれ、記念撮影する、前列左から入江、瀬戸、大橋、長谷川、後列左から水沼、松元、渡辺、平井ヘッドコーチ(撮影・狩俣裕三)

日本水連は9日、世界選手権(7月、韓国)の日本代表選手を発表し、瀬戸大也(24=ANA)ら17人が選ばれた。

8日までの代表選考会を兼ねた日本選手権の結果で選ばれ、今後はジャパンオープン(5月30日開幕、東京辰巳国際水泳場)が追加選考になる。

瀬戸は日本選手権で400メートル、200メートル個人メドレー、200メートルバタフライの3冠を達成。世界選手権に向けて「400メートル個人メドレーは耐乳酸トレーニングをしっかりやりたい。苦手なトレーニングだけど、コーチと話し合って来週から追い込みたい」と意気込んだ。

今代表にはキャプテン制度が設けられる予定。4大会連続で世界選手権に出場中の瀬戸は「一番思い出深いのは北島康介さんがいた時の13年。リラックスするところはリラックスして締めるところは締める。いい雰囲気だった。僕がキャプテンになるかは分からないけど、そういう雰囲気をつくっていきたい」と話した。

男子200メートル個人メドレーで優勝した瀬戸(2019年4月6日撮影)

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水沼尚輝「高い表彰台を」100バタ制し世界切符

男子100メートルバタフライで優勝した水沼(手前)は表彰式で観客の声援に応える(撮影・滝沢徹郎)

男子100メートルバタフライに期待の新星が現れた。水沼尚輝(22=新潟医療福祉大職員)が派遣標準を切る51秒43で制し、自身初の世界選手権代表を決めた。

バタフライの経験は作新学院高(栃木)3年からと経験は浅いが、身長181センチ、足のサイズ30センチと恵まれた体格が生み出すパワーを武器に躍進。17年世界選手権では4位だった400メートルメドレーリレーでの活躍も期待できる若手が出てきた。世界選手権代表は9日に発表される。

   ◇   ◇   ◇

水沼がパワフルな腕のかきで鋭く伸びた。スタートの反応時間は0・65秒で8人中5番目と遅れたが、50メートルを2番手で折り返す。残り25メートル付近、スパートをかけた。先頭の川本が、どんどん近づく。最後まで躍動感を保ったまま差し切った。左手で水面をたたきつけ感情を爆発。自己ベスト更新で優勝し、初の世界選手権代表入りだ。「世界選手権では決勝に出たい」と自信たっぷりに宣言した。

今春、新潟医療福祉大を卒業した。卒業論文では自身の泳ぎを分析。すると、ひとかきのストロークで約2メートル進むことが判明。世界のトップスイマーに引けを取らない数値だった。足のサイズは五輪史上最多28個のメダル(金23個)を誇るマイケル・フェルプス(米国)の32センチと同等の30センチ。同大の下山好充監督は「あの足が強力なキックを生む」。ワールドクラスの潜在能力を秘めている。

作新学院高入学時に、3年生に萩野公介がいた。「雲の上のような存在でした」と、全国高校総体の決勝にも残れなかった自分と比較。だが卒業後に才能が開花。昨年の日本学生選手権で優勝すると世界で戦う意欲が湧いた。「自分も萩野さんと同じ舞台で戦いたいと思うようになった。今日は後輩として先輩に元気を与えられればと思った」。

17年世界選手権の400メートルメドレーリレーで日本(入江、小関、小堀、塩浦)は、わずか0秒43差で4位だった。今夏、その雪辱を目指す日本チームでの活躍も期待される。「先輩と一緒に少しでも高い表彰台を目指したい」。さらに「来年のオリンピックでメダルを取るというのを心にとめて世界選手権に臨みたい」と高い目標も掲げた。夢の東京五輪へ、遅咲きのニューカマーが名乗りを上げた。【佐々木隆史】

◆水沼尚輝(みずぬま・なおき)1996年(平8)12月13日生まれ、栃木県真岡市出身。作新学院から新潟医療福祉大に進学。

昨年の日本学生選手権(インカレ)では100メートルバタフライで優勝。4月から大学職員と大学院生を兼任。水泳部のアシスタントコーチにも就任。3月16、17日の第1回中村真衣杯(長岡市)100メートルバタフライでは瀬戸大也(24=ANA)に勝って優勝した。181センチ、81キロ。血液型B。

男子100メートルバタフライで世界選手権の派遣標準記録を突破し優勝した水沼は観客の声援に応える(撮影・滝沢徹郎)

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競泳陣低調…五輪前年だからこその理由も/高橋繁浩

男子400メートル個人メドレーで優勝した瀬戸(中央)は表彰式で記念撮影する。左は2位の猪狩。右は3位の藤森(撮影・滝沢徹郎)

<競泳:日本選手権>◇最終日◇8日◇東京辰巳国際水泳場

オリンピック(五輪)前年とは思えないほど、大会を通してムードは暗かった。瀬戸や渡辺、大橋らは記録が今ひとつでも世界選手権に照準を合わせているから心配はない。それぞれ課題はあるが、ラップタイムには夏への意図を感じることができる。

ただ、代表を狙うレベルの選手は低調だった。思うようにタイムが伸びず、派遣記録突破者もわずか。五輪前には一気にトップに駆け上がる選手が出てくるものだが、それもなかった。泳ぎが重かったり、後半に失速したり。普段通りでない選手も少なくなかった。

五輪前年だからこその理由がある。調整の失敗だ。各チームともに例年、日本選手権を目指してコンディショニングをする。五輪代表選考会の来年は冒険できない。試行錯誤ができる今年は、高地トレの場所や時期、直前練習の強度などテストできる最後のチャンスだった。来年を意識して試したことが裏目にでた。

今大会の低調ぶりは、タイムを見れば明らか。もちろん、トップ選手の不在や大会全体の流れもある。ただ、メンタルを理由にしていては、その先はない。今大会を検証して調整法を見直すこと。それができれば失敗はポジティブなものになる。(日刊スポーツ評論家)

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平井HC「残念な結果」池江、萩野不在響き日本新2

男子400メートル個人メドレーで優勝した瀬戸(中央)は表彰式で記念撮影する。左は2位の猪狩。右は3位の藤森(撮影・滝沢徹郎)

<競泳:日本選手権>◇最終日◇8日◇東京辰巳国際水泳場◇男子400メートル個人メドレー決勝

日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(HC、55)は代表内定10人、日本新記録2と低調に終わった大会に「重苦しい雰囲気があった。大変残念な結果です。例えば(大会第1日に)池江選手の日本記録から始まって皆がのっていくところもあった。池江選手、萩野選手と主力を欠いたことが理由のひとつとしてあるかなと思う」。

一方、男子200メートル平泳ぎの渡辺が世界記録を狙ったレースを引き合いに「心強い。我々は世界記録、金メダルを目指すチームであることを忘れてはいけない」。今後は代表の一体感を高めるために今月末にオーストラリアでの代表合宿を予定。

女子400メートル個人メドレーで優勝した大橋は笑顔で記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)

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大橋悠依400個メ3連覇 他種目記録に不満も結果

女子400メートル個人メドレーで優勝した大橋は笑顔で記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)

<競泳:日本選手権>◇最終日◇8日◇東京辰巳国際水泳場◇女子400メートル個人メドレー決勝

女子400メートル個人メドレーで、大橋悠依(23=イトマン東進)が、4分33秒02で3連覇を飾った。7日間に及ぶ今大会の最終種目で、日本記録保持者の力を見せつけた。

レース後に「きついですね。4個目。あまり今大会は自分も調子が上がらなくて、不安しかなかった。とりあえず気持ちを強く持って、いくしかないと思って泳げた。3年連続日本記録ができなかったですけど、なんとか自分を信じて泳げた。欲を言えば日本新を目指して自己ベストを目指して練習をしていたので、それが試合で出せなかったのは悔しいですけど、夏に向けて代表権が取れたので、夏にしっかり爆発してメダルを狙いたいと思います」と振り返った。

午前の予選は4分42秒33で全体のトップ通過。「4分40秒ぐらいで泳ぎたいと思っていたが、泳いだ感覚はこれぐらい(のタイム)かなと思う」と結果を受け入れた。

試行錯誤していた。3日の200メートル個人メドレーは優勝して世界選手権(7月、韓国)代表も決めたが、狙っていた自己ベスト更新を逃して、悔し涙を流した。「日本選手権という感じがしない。パンパシフィック選手権や世界選手権に比べて、自分の気持ちの高まりが少ないというか…」。もやもやした気持ちを吹き飛ばすために400メートル個人メドレーに向けて「しっかりとタイムを狙いたい」と意気込んでいた。

夏の世界選手権は2度目の出場になる。前回大会は200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得。ただ本命だった最後の400メートル個人メドレーで4位。メダルにあと1歩届かずに号泣した。2年前の無念を晴らす夏がやってくる。

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瀬戸大也が400M個人メドレーV 2年ぶり2度目

男子400メートル個人メドレーで優勝を飾り、笑顔の瀬戸(撮影・滝沢徹郎)

<競泳:日本選手権>◇最終日◇8日◇東京辰巳国際水泳場◇男子400メートル個人メドレー決勝

男子400メートル個人メドレーで、瀬戸大也(24=ANA)が、4分9秒98で2年ぶり2度目の優勝を飾った。

レース後は「もうちょっとタイムを狙っていたので。最後はしんどかった。あまりプレッシャーを感じないタイプなので自分らしくこの選考会を来ようと思ってので、まず最低限三種目の代表内定を確実に取れたので。今日泳いでみても後半のラップがかなりしんどいので、夏までしっかりと課題が明確なので、しっかり泳ぎ込んで夏は得意なので世界選手権で金メダルを取れるように頑張りたいです」と振り返った。

午前の予選は4分13秒35と全体のトップで通過。ライバル萩野が欠場する中で、16年リオデジャネイロ五輪、17年世界選手権と連続で銅メダルを獲得した実力を発揮した。これで200メートルバタフライ、200メートル個人メドレーに続いて3冠を達成した。

6日の200メートル個人メドレーは1分56秒69で初優勝。実力者が苦しむ傾向にある今大会で、4年ぶりに自己ベストを更新した。「選考会(日本選手権)では苦い思い出も、いい思い出もある。いつも(の大会)と違う雰囲気は漂うが、タイムは絶対的なものを持っているので、自分を信じてやることだと思う」と口にしている。

世界選手権は7月の韓国大会で4大会連続出場になる。同種目3連覇を狙った17年ブダペスト大会はライバル、ケイリッシュ(米国)に敗れた。韓国でのリベンジ戦に勝って、金メダルを手にすれば、東京五輪代表に内定する。

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闘病中の池江璃花子が日大入学 水泳部入部も発表

池江璃花子(19年1月11日撮影)

白血病で闘病中の競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)が8日、日大に入学した。マネジメント会社が発表した。

この日は都内の日本武道館で日大の入学式が行われて、池江は治療のために欠席となったが、スポーツ科学部に入学して、同時に水泳部に入部することが発表された。

池江は2月12日に白血病を公表して、闘病生活に入った。3月には淑徳巣鴨高を卒業して、日大に入学した。この日、最終日を迎えた日本選手権は欠場している。

日本選手権の会場である東京辰巳国際水泳場には「池江璃花子選手へのメッセージコーナー」として、はがき大の色紙5000枚を用意。連日、多くの選手、関係者、ファンが池江へのメッセージを書き込んで、会場の壁面いっぱいに掲げられている。

スポーツ庁の鈴木大地長官は「元気になっているのを待っています」

高校、大学と1学年先輩になる女子バタフライの長谷川涼香は「戻ってくるの、待っているよ」

800メートルリレーを組む女子自由形の五十嵐千尋は「辛くなったらリレーメンバー思い出してね」

女子背泳ぎの酒井夏海は「もっともっと強くなるね。待ってます」

集まったメッセージは大会後に池江側に届けられる予定だ。

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渡辺一平以前よりスタート◎2分5秒台も/高橋繁浩

男子200メートル平泳ぎ決勝の渡辺(撮影・滝沢徹郎)

<競泳:日本選手権>◇第6日◇7日◇東京辰巳国際水泳場◇男子200メートル平泳ぎ決勝ほか

男子200メートル平泳ぎで世界記録2分6秒67を持つ渡辺一平(22=トヨタ自動車)が、初優勝を果たした。150メートルまで自身が持つ世界記録を上回るペースで飛ばし、5連覇を狙った小関也朱篤(ミキハウス)らを置き去り。最後の50メートルで失速したが、2分7秒02をマーク。近い将来の世界新記録を予感させた。

      ◇      ◇

渡辺は最初からわが道を行く感じで終始、自分のペースだった。スタートは以前に比べてうまくなったように思う。スタートが良くなればターンにアドバンテージが出るし、泳ぎ全体にスピードが出てくる。さらに、スピードがついた上に積極的だった。世界記録には届かなかったが何より、前半の100メートルを1分00秒79で折り返したのは、2分5秒台の可能性を感じさせるレースパターンだった。

1分00秒台で前半を折り返して、後半も強い選手はいない。17年世界選手権で金メダルのチュプコフも、1分00秒台では折り返せない。前半を泳いで後半も強かったら、世界の選手はやりにくさを感じるはず。最後こそ失速してしまい2分7秒台だったが、すごく評価できる内容だった。

うまく200メートルに的を絞ってきた感じもあった。全体的に他の選手らの記録が落ち込んでいる状況で、自分がイメージしたレースが出来た。コンディショニングできるというところも自信になったのではないか。世界記録を出すのは難しくないように思う。2分6秒台ではなく、2分5秒台で東京オリンピック(五輪)の金メダルを取ろうという気持ちを感じた。(日刊スポーツ評論家)

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塩浦慎理50自日本新で決勝 咽の手術乗り越え成長

男子50メートル自由型準決勝で日本記録を更新し笑顔の塩浦(撮影・滝沢徹郎)

<競泳:日本選手権>◇第6日◇7日◇東京辰巳国際水泳場◇男子50メートル自由形準決勝ほか

男子50メートル自由形で塩浦慎理(22=イトマン東進)が21秒67の日本新記録で決勝に進出した。

準決勝ながら中村の持つ記録を0秒20更新。午前中に行われた予選から1位通過と好調で「(日本記録を)狙っていた」と満足げな表情で語った。

昨秋のアジア選手権後から喉の手術を行うなど約4カ月休養した。2度の入院で体重が10キロ近く落ちた。ゆっくり考える時間ができ「力に頼った泳ぎをしていた。少し雑だったかな」と生活面含め、取り組み方を見つめ直した。

これまでウエート7、泳ぎ3だった割合を逆にしてウエート3泳ぎ7に入れ替え、減った体重も無理に増やさず身体作りを行った。親交のある柔道100キロ級の羽賀龍之介から減量の方法も教わり、体重維持に取り組んだ結果「体も軽くなり、気持ち良く泳げる時間が長くなった」と効果があったことを明かした。

8日の決勝はさらなる記録更新が期待される。塩浦は「イメージ通り泳げている。あまり力まずに21秒6,21秒5と狙っていきたい」と力強く語った。

病気になったマイナスを日本新記録という大きなプラスに変えた塩浦は、決勝で記録も体ももう一段階上積みを目指す。【松熊洋介】

男子50メートル自由型準決勝で日本記録を更新しガッツポーズする塩浦(撮影・滝沢徹郎)

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塩浦慎理が50自準決へ1位通過「リラックス」

男子50メートル自由型予選を終え引き揚げる塩浦(撮影・滝沢徹郎)

<競泳:日本選手権>◇第6日◇7日◇東京辰巳国際水泳場◇男子50メートル自由形予選ほか

男子50メートル自由形で塩浦慎理が21秒67の日本新記録で決勝に進出した。

準決勝ながら中村の持つ記録を0秒2更新。予選も1位通過と好調で「(記録を)狙っていた」と満足げな表情。昨秋から喉の手術を行うなど2度の入院で体重が10キロ近く落ちた。「雑だった」という練習を見つめ直し、ウエート7、泳ぎ3の割合を入れ替えて身体作りをした。「体も軽くなり気持ち良く泳げる時間が長くなった」と手応えを感じていた。

男子50メートル自由型予選を終え記録を確認する塩浦(手前)(撮影・滝沢徹郎)

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