日刊スポーツ

柔道の芳田司「駆け抜ける思いで」女王堅守へ着々

柔道の芳田司「駆け抜ける思いで」女王堅守へ着々

世界選手権への抱負を語る芳田(撮影・上田悠太)

柔道の世界選手権で女子57キロ級連覇を狙う芳田司(23)が17日、都内で所属するコマツの壮行会に出席した。

6月の全日本実業団体対抗大会で左太もも裏を痛めたが、予定より回復が早く、すでに畳の上での練習を再開している。「不安は0ではない」としながら「2連覇へ向けて、着々と準備ができていると思う。駆け抜ける思いで準備をしていきたい」と抱負を述べた。

けがで畳に立てない期間は、上半身などフィジカル強化などに務めてきた。徳野和彦監督は「他の所の部位を鍛えることができ、肩や肘も痛がっていたが、その辺も鍛えて、不安が取れているように感じた。逆に(けがが)よかったのではないか」と話した。

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世界柔道代表の向翔一郎が中足骨折「1週間で治す」

向は世界選手権への意気込みを語る

柔道の世界選手権(8月、日本武道館)男子90キロ級代表の向翔一郎(23=ALSOK)が17日、左中足骨を骨折したと明かした。

都内で所属先の記者会見に出席。先週末のグランプリ(GP)ブダペスト大会で痛めていた。ただ、「普通の人なら全治1カ月でも、1週間で治します!」と強気。試合は決勝で敗れたが、「準決勝の延長戦でも漏れそうになりながら、まだやってやるという気持ちがあった」と“便意”にも勝ったことが自信になったそうで、「命がけで戦っていく」と世界一と誓った。会見後のパーティーには、レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨も出席した。

ALSOKに所属する各競技の世界選手権代表が勢揃い。向(後列右)は同社のポーズを作って笑顔

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柔道世界女王の朝比奈沙羅が123キロに減量宣言

国際大会2連戦を振り返る朝比奈

柔道女子78キロ超級世界女王の朝比奈沙羅(22=パーク24)が16日、減量宣言した。

優勝したグランプリ(GP)モントリオール大会など国際大会2連戦を終えて成田空港に帰国。2週間弱の海外生活で、出国時より6キロ減の約126キロで2戦目のGPブダペスト大会に臨んだことを明かし「受けが軽くなることもなく動きも良かった。柔道技術のレベルアップとともに世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)までに123キロを目指したい」と2連覇に意気込みを示した。

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ウルフ・アロン、冨田若春が優勝 柔道GP

<柔道:グランプリ大会>◇最終日◇14日◇ブダペスト

男女計5階級が行われ、男子100キロ級では世界選手権(8月25日~9月1日・日本武道館)で2年ぶりの優勝を狙うウルフ・アロン(了徳寺大職)が決勝で一本勝ちして優勝した。女子78キロ超級は冨田若春(コマツ)が制した。

男子90キロ級の向翔一郎(ALSOK)は決勝で昨年の世界選手権覇者ニコロズ・シェラザジシビリ(スペイン)に延長の末に一本負け。100キロ超級で世界選手権の混合団体メンバーの影浦心(日本中央競馬会)も決勝で敗れた。

女子78キロ超級で世界選手権2連覇を目指す朝比奈沙羅(パーク24)は3位決定戦で敗れた。78キロ級の佐藤瑠香(コマツ)は準優勝だった。

◆ウルフ・アロンの話 危ない場面もなく勝ち上がることができた。課題を見直し、完璧な状況に仕上げて世界選手権に臨みたい。

◆朝比奈沙羅の話 国際大会でメダルを持ち帰れないのは久しぶり。地力が足りていなかった。しっかり切り替えて次に向かいたい。

◆冨田若春の話 今日は組み手が良かった。自分は挑戦者。(朝比奈らに)少しでも早く追いつけるように頑張りたい。

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ベイカー茉秋が五輪2連覇へ決意語る「まだ光ある」

グランプリ・モントリオール大会を振り返るベイカー茉秋(撮影・峯岸佑樹)

オリンピック(五輪)王者が復活ののろしを上げた。柔道のグランプリ・モントリオール大会で2年11カ月ぶりに国際大会優勝を果たした男子90キロ級のベイカー茉秋(24=日本中央競馬会)が14日、成田空港に帰国した。

16年リオ五輪以来の金メダルに「長いトンネルから抜け出せた。この優勝が起爆剤となってこのまま勝ち続けたい」と、完全復活への手応えを口にした。

同五輪後は右肩手術の影響などもあって結果を残せず、苦しい日々が続いた。試合では右肩を意識し過ぎて、本来の柔道を出せず、不完全燃焼で終わることもあった。「技術と同じぐらい、『優勝する』という強い気持ちを持たないといけない」と考え、今大会はこれまで以上に「強い気持ち」で臨んだ。

今大会は、リオ五輪代表が5人出場した。同五輪後、右膝手術した81キロ級の永瀬貴規(25=旭化成)も約2年半ぶりに国際大会優勝を果たし、ベイカーは「リオで一緒に戦った先輩たちの頑張りが、良い刺激になった。『僕も頑張る』という気持ちになった」と、相乗効果を生んだことを強調した。

1カ月後に迫る世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)代表からは漏れ、20年東京五輪の代表争いでは追う立場だ。「リオ五輪以上の力をつけたら絶対に負けない。まだ光はあると信じているし、それを目指してやっていきたい」と五輪2連覇へ、強い決意を示した。

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柔道女子63キロ級の土井雅子が優勝 柔道GP

<柔道:グランプリ大会>◇13日◇ブダペスト◇男女計4階級

女子63キロ級の土井雅子(JR東日本)が決勝で2008年北京五輪57キロ級銅メダルのケトレン・カドロス(ブラジル)を指導3による反則勝ちで破り優勝した。得意の寝技がさえ、初戦の2回戦から5試合を勝ち抜いた。

男子は66キロ級で五輪2大会連続銅メダルの海老沼匡(パーク24)が73キロ級に出場し5位。準々決勝でコソボ選手に、3位決定戦でアゼルバイジャン選手に一本を奪われた。81キロ級の佐々木健志(ALSOK)は初戦の2回戦で敗退。女子70キロ級に日本選手は出場していない。

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女子柔道22歳前田千島、リオ女王から「大金星」

前田千島(2016年4月3日撮影)

<柔道:グランプリ(GP)>◇12日◇ブダペスト

女子52キロ級は前田千島(三井住友海上)が制した。準決勝で2016年リオデジャネイロ五輪女王のマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)を延長の末に合わせ技一本で破るなど、5試合を勝ち抜いた。

日本女子の増地監督が「大金星」と評価する優勝だ。52キロ級の前田が準決勝で最強のケルメンディに逆転勝ちし、勢いそのままに頂点に立った。子どもたちのサイン攻めにあった22歳の成長株は「怖がらずに自分の柔道を出して、しぶとく戦えた」と喜んだ。

鹿児島県志布志市出身で、漁師の父と実家近くの無人島から字を取って「千島」と名付けられたという。世界女王の阿部詩(日体大)らがいる層の厚い階級で、五輪の代表入りを今後の目標に掲げた。

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世界柔道代表の渡名喜が復帰戦V オール一本勝ち

渡名喜風南

<柔道:グランプリ(GP)>◇12日◇ブダペスト

男女計5階級が行われ、女子48キロ級で世界選手権(8月25日~9月1日・日本武道館)代表の渡名喜風南(パーク24)が初戦の2回戦から4試合全て一本勝ちで優勝した。左膝負傷から約5カ月ぶりの実戦だった。

昨年の世界選手権決勝で渡名喜の2連覇を阻んだダリア・ビロディド(ウクライナ)は出場しなかった。

女子52キロ級は前田千島(三井住友海上)が制した。準決勝で2016年リオデジャネイロ五輪女王のマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)を延長の末に合わせ技一本で破るなど、5試合を勝ち抜いた。日本男子はこの日は出場しなかった。

増地克之・女子日本代表監督の話 渡名喜は攻撃面は及第点を与えられるが、(守りで)相手の技をさばくという点で課題が見つかった。前田は大金星。期待に応えてくれた。

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高藤直寿が帰国「レベル低い」5カ月ぶり復帰戦Vも

復帰戦Vを振り返る高藤

柔道男子60キロ級でリオデジャネイロオリンピック(五輪)銅メダルの高藤直寿(26=パーク24)が9日、5カ月ぶりの復帰戦で優勝したグランプリ(GP)モントリオール大会から帰国した。

腰のケガ明けで4試合をオール一本勝ち。一瞬の相手の重心の偏りを見逃さない投げ技が際立つ展開で、決勝では昨年の世界選手権決勝で優勢勝ちしたロベルト・ムシビドバゼ(ロシア)に1分27秒左内股で下す圧勝だった。

ただ、本人は「外国人のレベルが低い。ここでホッとするわけにはいかない」と慢心なし。世界ランク上位がそろった大会だったが、海外勢に脅威と感じる存在はおらず、3連覇を狙う世界選手権(8月、日本武道館)に出場する後輩の永山竜樹(23)の名前を挙げ、「しっかり対策をしていく」と照準を合わせた。

故障で4月の全日本体重別を欠場したことで、「永山から逃げている」という声も聞こえてきたという。60キロ級では世界選手権2連覇中、永山とは直近で2戦2勝と退けていながら、8月の世界選手権(日本武道館)には2人目の枠で永山が選ばれたことに疑問を隠さない。「次の自分の試合をみていろと。そこは逆に力になった」と気合が乗った部分もあったという。

東京五輪の代表争いでは、世界選手権3連覇でけりをつけたい。今回は快勝続きで寝技を試す機会もなく、それが心残りとしながらもしっかりと勝負勘を養えた。「まだまだ研究していく」と技を磨き、勝負の真夏を迎える。

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海老沼「五輪へアピール」強豪歓迎GP大会優勝誓う

欧州での国際大会へ出発する海老沼

柔道男子66キロ級で世界選手権3連覇、オリンピック(五輪)2大会連続銅メダルの海老沼匡(29=パーク24)が9日、強豪歓迎での“初優勝”を誓った。

グランプリ(GP)ブダペスト大会(12~14日、ハンガリー)に出場するために成田空港を出発。「東京五輪に向けて少しでもアピールしたい。強い選手が出てきて、その中で勝ち上がらないと評価にならない」と見据えた。17年夏に階級を1つ上げて73キロ級に変更して以降、国内外の大会で個人優勝はなく2位が続くが、「もちろん優勝が第一。その上で」とトップ選手の参戦を願った。

先週のグランドスラム(GS)モントリオール大会では同じ「リオデジャネイロ五輪組」の81キロ級、永瀬貴規が復活優勝を飾った。「永瀬選手もケガもあって苦労していた」と思いやりつつ、シルバーコレクター返上を期す身にも大いに刺激となったようだ。「自分を支えてくれる周りの人が喜んでくれるように」と久々の表彰台の頂点を味わいにいく。

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渡名喜、左膝負傷からの復帰戦「自分を試したい」

柔道の女子48キロ級元世界女王の渡名喜風南(パーク24)が8日、ブダペストで12~14日に行われるグランプリ大会への出発前に成田空港で取材に応じ、3月の左膝負傷からの復帰戦へ「今の自分がどれくらいできるか試したい」と語った。

左膝は疲労の蓄積で、以前から力が入りにくい状態だったという。焦らず治療に集中し「けがをする前よりもいい状態になっている。両膝に均等に力が入るようになった」と明るい表情だった。

ブダペストは一昨年に初めて世界一に輝いた縁起がいい場所。8月下旬からの世界選手権(日本武道館)をにらみ「挑戦者の気持ちで、休んでいた分を取り戻す」と気合を入れた。

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リネール復帰V、原沢倒す ベイカー優勝 柔道GP

<柔道:グランプリ大会>◇最終日◇7日◇モントリオール

男子100キロ超級は約2年ぶりに国際大会に出たオリンピック(五輪)2連覇中のテディ・リネール(フランス)が決勝で原沢久喜(百五銀行)に延長の末に優勢勝ちした。原沢との対戦は、指導1の差で勝利した2016年リオデジャネイロ五輪決勝以来だった。

30歳のリネールは17年8月に世界選手権で8連覇を達成し、同11月の世界無差別級選手権を制して休養していた。原沢との一戦は一進一退の攻防が続いたが、延長1分すぎにリネールが強引に大外刈りを仕掛けて技ありを奪い、来年の東京五輪に向けた再始動を優勝で飾った。

男子90キロ級のベイカー茉秋(日本中央競馬会)は優勝したリオ五輪以来の国際大会制覇。女子78キロ超級の朝比奈沙羅(パーク24)、同78キロ級の浜田尚里(自衛隊)も優勝した。

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柔道大野将平が帰国「感覚取り戻すには十分な合宿」

柔道の世界選手権(8月25日開幕・日本武道館)男子73キロ級代表の大野将平(27=旭化成)が7日、スペイン合宿を終えて成田空港に帰国した。

15年春に進学した天理大大学院を今春に卒業。一時は学業を優先するなどで長く実戦を離れた時期もあったが「感覚を取り戻すには十分な合宿だった」と振り返った。90キロ級の世界ランカーと積極的に乱取りをして、自信を深めると同時に覚悟が生まれた。「普通の73キロ級じゃないというのを証明し続けないといけない。だから大野なんだというのを見せつけたい」と世界選手権へ意気込んだ。

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永瀬が全て一本勝ちでV、世界王者も破る 柔道GP

<柔道:グランプリ大会>◇第2日◇6日◇モントリオール

男子81キロ級は2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルの永瀬貴規(旭化成)が準々決勝で17年世界選手権覇者のアレクサンダー・ウィーチェルチャク(ドイツ)を破るなど5試合全てに一本勝ちし、優勝した。

男子73キロ級では17年世界王者の橋本壮市(パーク24)も全4試合一本勝ちで優勝。女子70キロ級の朝飛七海(桐蔭横浜大)は準々決勝で負け、敗者復活戦でも敗退して7位だった。

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北朝鮮、世界柔道参加へ 南北合同チームは不透明

8~9月に東京・日本武道館で開催される柔道の世界選手権に北朝鮮から選手のエントリー申請があったことが6日、関係者の話で分かった。

来年の東京五輪の混合団体では韓国との南北合同チーム結成を目指すことで合意があるが、今大会では不透明。

申請は6月29日に全日本柔道連盟に届けられ、選手・役員ら計約15人。混合団体の実施日は9月1日だが、選手団の帰国予定は8月30日となっている。

日本は北朝鮮に対する独自制裁で同国国籍保有者の入国を原則禁じているが、国際スポーツ大会に参加する選手には例外的に許可している。

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復帰のリネール、原沢とは別の山 柔道GP大会

柔道のグランプリ・モントリオール大会(5~7日)の組み合わせが4日に決まり、7日の男子100キロ超級で約2年ぶりに国際大会復帰となる五輪2連覇中のテディ・リネール(フランス)は1回戦で米国選手と対戦する。2016年リオデジャネイロ五輪決勝を争った原沢久喜(百五銀行)は反対のブロックで、決勝まで当たらない。

30歳のリネールは世界無差別級選手権を制した17年11月を最後に休養していたが、来年の東京五輪に向けて必要な国際柔道連盟(IJF)の世界ランキングポイント獲得のために再始動。ただ17年まで8連覇した世界選手権(8月25日~9月1日・日本武道館)は回避する意向を示している。

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リオ銅羽賀龍之介「東京五輪まで1つも落とせない」

グランプリ・モントリオール大会への意気込みを語る羽賀龍之介(撮影・峯岸佑樹)

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)柔道男子100キロ級銅メダルの羽賀龍之介(28=旭化成)が3日、グランプリ・モントリオール大会(5~7日)に出場するため成田空港を出発した。

今春から「対海外勢」をテーマとし、4カ月ぶりの国際大会ではこれまで以上に「結果」にこだわることを強調。世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)代表を逃し、同階級2~3番手の羽賀は「東京五輪まで1つも落とせない。内容がどうこうよりも結果を残すことが次につながる。(出稽古に来た)ジョージアやブラジルの大きい外国人とも組んで良い準備が出来た」。17年7月以来の国際大会優勝に向け、静かに闘志を燃やした。

リオ五輪後の18年3月に2度目の左肩手術を受けた。リハビリに励み、今年4月の全日本選抜体重別選手権決勝では17年世界王者のウルフ・アロン(23=了徳寺大職)に勝利したが、実績により世界代表には選出されなかった。東京五輪まで残り1年となる中、現状の立ち位置を理解し「今は結果につながるかが勝負だし、積み上げてきたことをしっかり出すだけ」と前を向く。

この日は、たまたまリオ五輪出発時と同じで、男子90キロ級金メダルのベイカー茉秋(24=日本中央競馬会)と100キロ超級銀メダルの原沢久喜(27=百五銀行)が同便だった。「リオへ行く時もこの3人で(試合日程の都合上)後発だった。現地でも同部屋だったし、3年の時間が過ぎるのは早いなと思った」。28歳の柔道家は、戦友ともに機上の人となった。

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原沢久喜、実戦復帰の絶対王者リネールとの対戦熱望

グランプリ・モントリオール大会への意気込みを語る原沢久喜(撮影・峯岸佑樹)

16年リオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ超級銀メダルの原沢久喜(27=百五銀行)が3日、五輪2連覇、世界選手権8連覇したテディ・リネール(フランス)との対戦を熱望した。

グランプリ・モントリオール大会(5~7日)に出場するため成田空港を出発。20年東京五輪を見据えて、約1年8カ月ぶりに実戦復帰する“絶対王者”について「正式発表を知って、より一層気合が入った。楽しみだし、勝ちたい」と、リオ五輪決勝以来の対戦を切望した。5カ月ぶりの国際大会では、積極的に前に出て、正統な技をかける「基本」をテーマとした。この日、27歳の誕生日を迎え、報道陣からお祝いの言葉を掛けられると「勝ったご褒美はビジネスにしようかな」と笑みを浮かべていた。

報道陣から誕生日の祝福の言葉を掛けられ、少し照れる原沢久喜(撮影・峯岸佑樹)

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阿部詩ら積極的に乱取り 柔道代表スペイン合宿

柔道の世界選手権(8月25日~9月1日・日本武道館)男女日本代表は2日、スペイン南東部のアリカンテでの国際合宿に参加し、女子では52キロ級で昨年初優勝の18歳、阿部詩(日体大)や70キロ級で3連覇を目指す新井千鶴(三井住友海上)らが、打ち込みや乱取りで汗を流した。

国際合宿は外国人選手特有の組み手、間合いを体感する狙いがある。地中海に面して、潮風が吹き抜ける開放的な会場で、女子78キロ超級で、個人戦初代表となる素根輝(環太平洋大)も、海外勢と積極的に組み合った。16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)73キロ級王者の大野将平(旭化成)らの日本男子は乱取りには参加せず、筋力トレーニングを行った。

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ウルフ「突き詰めたい」世界制覇へスペイン合宿出発

全日本選手権でのウルフ・アロン(2019年4月29日撮影・峯岸佑樹)

柔道男子100キロ級の元世界王者で4月の全日本選手権を初制覇したウルフ・アロン(了徳寺大職)が2日、スペインでの国際合宿への出発前に成田空港で取材に応じ「来年の五輪に向けて外国勢も本腰を入れてきている。どのような準備をしているのかをしっかりと見てきたい」と狙いを語った。

8月25日開幕の世界選手権(日本武道館)では2大会ぶりの頂点を目指す。国際大会への出場は2月が最後で間隔が空いているだけに、合宿ではロシアやジョージアなどの接近戦を得意とする力自慢の選手に注目したいという。「組み手の部分でミスをせず、どういう距離感がいいのかを突き詰めたい」と意識を高めた。

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久々実戦の高藤直寿「地味な柔道でも」試合勘を戻す

グランプリ・モントリオール大会への意気込みを語る高藤直寿(撮影・峯岸佑樹)

柔道男子60キロ級世界選手権2連覇の高藤直寿(26=パーク24)が1日、グランプリ(GP)モントリオール大会(5~7日)に出場するため成田空港を出発した。3月に腰を痛め、約5カ月ぶりの実戦で「体重を落としてどういったコンディションで試合に臨めるかを確認したい。もちろん、優勝以外は考えていないが、いつも以上に内容にこだわりたい」と意気込みを示した。

立ち技から寝技への移行や試合の流れを確かめつつ「ダイナミックな技やオール一本ではなく、地味な柔道でも自分の納得がいく内容であれば良い」と世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)に向け、試合勘を取り戻すことが最優先であることを強調した。

今大会前も昨年同様、味の素ナショナルトレーニングセンターに約2週間こもって「体重調整合宿」を敢行した。サウナスーツを着用してランニングや食事調整などを図り、早めの減量を心掛けた。「合宿をすることで、気持ちも高まって『よし、試合だ!』となる。あとはやるだけ」と闘志を燃やした。

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柔道の朝比奈沙羅「宇宙一になる」七夕短冊に祈願

グランプリ・モントリオール大会への意気込みを語る朝比奈沙羅(撮影・峯岸佑樹)

柔道女子78キロ超級世界女王の朝比奈沙羅(22=パーク24)が1日、「宇宙女王」になることを宣言した。

グランプリ・モントリオール大会(5~7日)に出場するため成田空港を出発。七夕の7日が試合日で、この日、トレーニングジムの短冊に「宇宙一の女になる」との願いを記したという。「結果も人としても世界一ではなく、宇宙一になりたい。(8月の世界選手権東京大会に向け)体と心を整え、(今大会では)今出せる力を出して、けがをしないことが大事」。大会前恒例の髪のサイドも刈り上げ気合十分の様子だった。

グランプリ・モントリオール大会への意気込みを語る朝比奈沙羅(撮影・峯岸佑樹)

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阿部詩「成長少しでも分かれば」スペイン合宿に出発

柔道の世界選手権(8月25日~9月1日・日本武道館)日本代表が29日、成田空港からスペインでの国際合宿への出発。

女子52キロ級で2連覇を目指す18歳の阿部詩(日体大)は「強い選手とたくさん練習したい。自分の成長が少しでも分かればいい」と意欲を示した。

来年の東京オリンピック(五輪)で金メダルを争う好敵手と目される2016年リオデジャネイロ五輪女王のマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)との手合わせを熱望。「積極的にやり込んで、本人からしか伝わらない力強さを感じたい」と胸を躍らせた。

男子66キロ級で初出場の丸山城志郎(ミキハウス)は「外国勢特有の間合いや組み手を体感し、新たな課題を発見したい」と語った。

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阿部一二三は「順調に回復している」井上監督

阿部一二三(2019年4月7日撮影)

柔道日本男子の井上康生監督は29日、今月に左足首付近の靱帯(じんたい)を損傷した男子66キロ級世界王者の阿部一二三(日体大)について、「柔道着を着ての練習を再開できると(医師から)指示が出た。順調に回復している」と明らかにした。

8月25日開幕の世界選手権で3連覇を狙う阿部は11日の練習で負傷。本格的な稽古再開まで約4週間を要するとの診断を受けていた。今後は打ち込みなどから徐々に始める見通しだという。

井上監督は「世界選手権まで2カ月弱となったが、焦らずにやるべきことをやらせる」と話した。

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井上監督「相当な覚悟」山下JOC会長就任に喜び

井上康生監督(2019年4月16日撮影)

柔道男子日本代表の井上康生監督(41)が、山下泰裕氏(62)の日本オリンピック委員会(JOC)会長就任を喜び、気を引き締めた。

井上監督は28日、茨城・つくば市の筑波大で男女日本代表のチームビルディング講習会に参加後「会長として周囲から大きな期待を受ける。それを分かって就任するのは、相当な覚悟だと思う。我々ができるのは、現場で結果をだすことです」と、山下新会長が東京五輪の目標に掲げてきた「金メダル30個」の実現に向けて話していた。

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志々目愛が柔道世界選手権出場を意向「試練と思う」

了徳寺大の壮行会に出席した志々目愛(撮影・峯岸佑樹)

5月の柔道の国際大会で右脚を負傷した女子52キロ級17年世界女王の志々目愛(25=了徳寺大職)が27日、世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)に出場する意向を示した。

千葉・市川市での所属先の壮行会に出席し「不安もあるが出たい気持ちが強く、間に合うように治療している」と心境を明かした。医師と相談の上、手術は回避し、現在は上半身トレーニングを中心に励んでいる。復帰時期は未定だが、「世界選手権のチャンスを逃したくない。試練だと思っている」と静かに闘志を燃やした。

世界選手権への意気込みを語る志々目愛(撮影・峯岸佑樹)
了徳寺大の壮行会に出席した志々目愛(撮影・峯岸佑樹)

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立川新、太田彪雅の卒業後は柔道名門の旭化成へ

立川新(2018年11月2日)

柔道の男子73キロ級で講道館杯全日本体重別選手権3連覇中の立川新(21)、同100キロ超級で全日本選手権3位の太田彪雅(21=ともに東海大)が来春の卒業後に旭化成へ進むことが23日、分かった。

次代のホープ2人は2016年リオデジャネイロ五輪王者の大野将平ら数々の強豪選手が所属する実業団の名門で、さらなる成長を期す。

立川は組み手の技術が光り、昨年の世界選手権混合団体で日本の2連覇に貢献。太田は鋭い内股が得意で、グランドスラム大会優勝など国際大会でも活躍している。

旭化成は1996年アトランタ五輪金メダリストの中村兼三氏が総監督を務め、リオ五輪男子100キロ級銅メダルの羽賀龍之介ら東海大OBも多く在籍している。

太田彪雅(2016年12月4日)

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山下泰裕会長が再選「活躍楽しみ」バスケ八村に期待

全日本柔道連盟会長の再任が決まり、抱負を述べる山下泰裕氏(撮影・峯岸佑樹)

全日本柔道連盟(全柔連)は21日、都内で臨時理事会を開き、2期目となる山下泰裕会長(62)の再選が決まった。

評議員会後の理事会で、全会一致で選出された山下氏は「日本柔道界の力を集結して、東京五輪で国民の期待に応えたい」と抱負を述べた。任期は2年。

また、NBAドラフト1巡目で指名を受けた八村塁について、日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部長として「既成概念を超えるような選手が出てきてくれて素晴らしい。今から活躍が楽しみ」と期待した。

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ウルフ・アロンは堅実王者、賞金1000万円は貯蓄

了徳寺健二理事長(左)から1000万円の目録を受け取ったウルフ・アロン(右)(撮影・峯岸佑樹)

柔道の全日本王者は堅実だった。体重無差別で争う4月の全日本選手権を初制覇した男子100キロ級のウルフ・アロン(23=了徳寺大職)が19日、千葉県浦安市で行われた所属先での優勝報告会に出席した。

同大初の全日本王者が誕生したことを受けて、了徳寺健二理事長から優勝報奨金として1000万円が贈呈された。柔道界では異例の金額で、目録を受け取ったウルフは笑みを浮かべながら「しっかり貯金して、老後の蓄えにしたい」と堅実な一面を見せた。

全日本選手権後には運転免許を取得していないにも関わらず、トヨタのノアを新車で購入したことも明かした。主に出稽古での移動車として使用し、今月末にも納車予定という。「教習所にも通ってないけど、免許を取るモチベーションにしたい。車種は背伸びせず現実的に」と話した。

2カ月後には世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)が迫る。「全日本で見せたような僕らしい文句ない柔道を見せつけたい。勝ちきって、(全日本選手権、世界選手権、五輪を制す)3冠王となるための東京五輪につなげたい」と、2度目の世界制覇を誓った。

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柔道の阿部一二三、脛腓靱帯損傷で復帰まで1カ月

代表選手の稽古を見つめる井上康生監督(右)と鈴木桂治コーチ(撮影・峯岸佑樹)

柔道男子代表の井上康生監督(41)は14日、11日の世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)代表強化合宿で左足首を痛めた66キロ級世界王者の阿部一二三(21=日体大)が稽古を再開するまで約1カ月かかることを明かした。

東京・多摩市の国士舘大で行われた同選手権重量級代表の合宿後、阿部の診断について「脛腓(けいひ)靱帯(じんたい)損傷で、復帰まで4週間弱かかる」と説明。骨には異常なく、16日までの代表合宿は離脱せず、別メニューで上半身を鍛えながら治療に専念するという。

今月下旬からのスペイン合宿は不参加の見通しだが、世界選手権には影響ない。阿部は4月に左脇腹を痛め、5月上旬に稽古を再開したばかりだった。井上監督は「一難去ってまた一難。成長出来る時は、挫折や屈辱、失敗があってこそ。今は1日でも早くけがを治してもらいたい」と話した。

阿部一二三(2019年4月7日撮影)

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