日刊スポーツ

柔道世界女王の芳田 目標“野獣”引退でキャラ迷走

柔道世界女王の芳田 目標“野獣”引退でキャラ迷走

自身のキャラについて少し考える芳田司(撮影・峯岸佑樹)

柔道の18年世界選手権女子57キロ級金メダルの芳田司(23=コマツ)が18日、自身のキャラについて模索していることを明かした。

グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(22~24日、ドイツ)に出場するため一部の男女日本代表と成田空港を出発。7日に現役引退した12年ロンドン五輪同階級金メダルの松本薫さん(31)について触れ「正直、松本選手と試合をしたかったという思いがある。残念だし、1回試合をさせてもらいたかった」と名残惜しそうに話した。

松本さんを目標とし、「越えたい存在」として競技にまい進してきた。“野獣”の異名を取り、闘志むき出しの柔道スタイルやキャラ立ちが少しうらやましく感じたという。「自分は気迫や感情が表に出ないタイプ。いつもカラーを考えるけど、それは自然に出ることなのかなとも思っている。ちょっと天然な部分は(松本さん)かぶるけど、(自身は)何なんだろうと…」と頭を抱えた。

昨年9月の世界選手権直前には国民的アニメ「サザエさん」のタラちゃんをイメージした「タラちゃんカット」で初の世界女王に輝いた。しかし、「(周囲から)『タラちゃん、ちゃうやん!!』と言われて…どちらかと言うと、『ワカメちゃんの方やん』と突っ込まれた。そういうキャラなのかな…」と再度、頭を抱えた。

今大会では、世界女王としての誇りと意地を見せる。昨年11月のGS大阪大会は5位に沈み、今夏の世界選手権代表の内定を逃した。「強みと弱みを頭の中で整理して、立て直すイメージで練習してきた。勝つことだけに集中したい」。自身のキャラ設定は後回しにし、気持ちを新たに機上の人となった。

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朝比奈「世界の沙羅」誓う 髪の毛刈り上げ気合十分

グランドスラム・デュッセルドルフ大会への意気込みを語る朝比奈沙羅(撮影・峯岸佑樹)

柔道の女子78キロ超級世界女王の朝比奈沙羅(22=パーク24)が、「世界の沙羅」を示すことを誓った。

18日、グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(22~24日、ドイツ)に出場するため一部の日本代表と成田空港を出発。朝比奈は今大会について「エントリーを見ても、昨年の世界選手権よりも強烈。トップ選手が勢ぞろいだからこそ、結果を出して『世界に勝てる選手』をアピールしたい」と意気込んだ。

20年東京オリンピック(五輪)に向け、今年は「重要な年」と位置づける。18年アジア女王で約1週間前のGSパリ大会3位だった素根輝(そね・あきら、18=福岡・南筑高)と激しい代表争いを繰り広げるが「素根選手がどうこうではなく、自分自身がいかに結果を残すかが大事。自分の実力を出すことが一番のポイントで、今は『対海外』を頭に入れて試合に臨むだけ」と話した。

3月に東海大を卒業予定のため、今月上旬に都内へ引っ越した。「まだバタバタで、心も体も落ち着いてない感じだけど、やることはやった。努力しないと負ける世界なので、休んでる暇はない」。髪の毛のサイドも刈り上げて、気合十分の世界女王は「『78キロ超級は朝比奈に任せたい』と思ってもらえるよう、期待に応えて、1歩ずつ前を向いて頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。

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朝比奈ら所属パーク24が19年世界選手権に協賛

金メダルを獲得して、満面の笑みを見せる朝比奈沙羅(撮影・峯岸佑樹)

駐車場運営最大手のパーク24が18日、柔道の19年世界選手権東京大会(8月25日~9月1日)にプレゼンティングパートナー(冠スポンサー)として協賛することを発表した。

同社は10年に柔道部を創設。実業団の強豪として知られ、92年バルセロナ五輪男子78キロ級金メダルの吉田秀彦氏(49)が総監督を務めている。

男子では、12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ両五輪66キロ級銅メダルの海老沼匡(29)や、リオ五輪60キロ級銅メダルで世界選手権2連覇の高藤直寿(25)、17年世界選手権73キロ級王者の橋本壮市(27)らがいる。女子では、18年世界選手権78キロ超級金メダルの朝比奈沙羅(22)や、17年世界選手権48キロ級金メダルの渡名喜風南(23)らが所属している。

全日本柔道連盟の山下泰裕会長は「本大会は20年東京五輪と同会場の日本武道館で開催される、柔道の歴史においても極めて重要な大会。世界最高峰の柔道家たちが熱い試合を繰り広げ、観客の皆さんに感動をお届け出来るよう、パーク24とともに大会の成功に向けて全力を尽くす所存でございます」。同社の西川光一社長は「プレゼンティングパートナーとして参画できることを大変光栄に思います。厳しい稽古を積んできた選手が存分に力を発揮できるよう、観客の皆さまと大会を盛り上げ、武道の聖地である日本武道館で開催される本大会が素晴らしいものとなるよう貢献してまいります」とコメントした。

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朝比奈沙羅「結果出してアピール」GS大会へ出発

柔道のグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(22~24日・ドイツ)に出場する日本代表が18日、成田空港から出発し、女子78キロ超級の世界選手権覇者、朝比奈沙羅(パーク24)は「トップ選手が勢ぞろいする。そこで結果を出してアピールする」と意気込みを語った。

女子57キロ級の世界女王、芳田司(コマツ)は「余計なことを考えず、勝ちにつなげることだけに集中する」と意欲十分。男子81キロ級で世界2位の藤原崇太郎(日体大)は、昨年10月の左肘脱臼からの復帰戦へ「いい感じできている。今の自分の柔道をどれだけ発揮できるか」と語った。

2016年リオデジャネイロ五輪男子73キロ級覇者の大野将平(旭化成)も出発。大会は世界選手権東京大会(8~9月)の代表選考会の1つとなっている。

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女子52キロ級の武田亮子が優勝 柔道・欧州OP

<柔道:欧州オープン>◇16日◇オーストリア・オーベルバルト

女子が行われ、52キロ級の武田亮子(龍谷大)が優勝した。48キロ級の芳田真(滋賀・比叡山高)、57キロ級の富沢佳奈(東海大)、70キロ級の嶺井美穂(桐蔭横浜大)、78キロ級の梅津志悠(三井住友海上)はいずれも3位だった。

ローマで行われた男子では73キロ級の石郷岡秀征(筑波大)が3位だった。

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開志国際・柔道部に203cm中国留学生が来年加入

177センチの大倉監督と握手する203センチの中国人留学生・花

全国高校柔道選手権(3月20、21日=東京・日本武道館)に出場する開志国際に、来年度から大型新人が加わる。

中国人留学生の花偉航(ファ・ウェイハン=1年)で203センチ、150キロの大型選手。昨年10月に来日して、登録が完了する4月から出場が可能になる。創部2年目で県内トップに駆け上がった同校は、さらに重量級が充実する。

福島遠征(9~11日)で左足首捻挫の故障に見舞われた花は、黙々と体力トレーニングを繰り返していた。「高校チャンピオンが目標。将来はオリンピックチャンピオンになりたい」と大きな体に、大きな希望を描いて来日した。15歳から柔道を始めたばかりだが、大型選手の全身に詰まっているポテンシャルはたっぷり。大倉太監督(50)は「そう簡単に倒れない。春からレギュラーになれると思う」と期待した。

大倉監督の東海大の後輩で中国・北京で柔道を指導する鳥居智男氏(45)から「大型選手で日本留学を希望している選手がいる」という連絡を受けて同監督は昨年7月に北京訪問した。対面して、将来性に注目した。長身選手ながら安定した下半身。大型選手にありがちな「X脚」でもなかった。柔道の癖もついていない。右利きながら来日後は左組み手に変えたほどだ。温和な顔つきながら闘争心を内に秘め、全国高校選手権出場を決めた県大会(1月)を応援していたときに「来年はボクが5人抜きをしたい」と話した。

花は、日本の大学進学志望。大倉監督は「将来、中国代表になるために高校でじっくり基礎作りをして、大学から勧誘がくる選手にしたい」と育成に時間をかけるつもり。それでも、指揮官は花に太鼓判を押した。「6月の県高校総体は100キロ超級で優勝争いする」。203センチの大型選手は今春、新潟の畳の上にデビューする。【涌井幹雄】

◆花偉航(ファ・ウェイハン)2002年3月12日、生まれ。中国・北京市出身。初段。北京体育学校から昨年10月に来日。日本のお気に入りの食べ物は白米とラーメン。「東海大に入りたい」と日本の大学進学志望。203センチ、150キロ。

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五輪銅の中村美里、無差別で争う全日本選手権挑戦

中村美里(2018年3月11日撮影)

08年北京、16年リオデジャネイロ両オリンピック(五輪)柔道女子52キロ級銅メダルの中村美里(29=三井住友海上)が、体重無差別で争う全日本女子選手権の東京都予選(3月10日、東京武道館)に出場することが14日、分かった。

軽量級からの挑戦は異例だが「憧れの舞台」に立つため2年連続の挑戦。昨年の都予選は4回戦敗退で、あと1勝足りず、本戦に出場できなかった。リオ五輪後は休養し、17年4月に筑波大大学院に入学。昨年8月の全日本実業個人選手権などに出場しながら、学業中心の生活を送っていた。2度目の挑戦で「柔よく剛を制す」を体現する。

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阿部一二三「負け生かして」GS2回戦敗退に危機感

グランドスラム・パリ大会を振り返る阿部一二三(撮影・峯岸佑樹)

柔道男子66キロ級世界王者の阿部一二三(21=日体大)が14日、「準備力」を磨くことを誓った。

初戦となる2回戦負けを喫したグランドスラム(GS)パリ大会を終えて羽田空港に帰国した。「ゴーン問題」で揺れる中、フランス自動車大手ルノーのスナール新会長とたまたま同便で、空港出口には50人以上の報道陣が集結。物々しい雰囲気の中、現れた阿部は今大会を終えて「悔しさは今もあるが、下を向いている時間はなく、一歩ずつ前へ進みたい」と決意を新たにし「(20年東京五輪の前年となり)世界もギアを上げ、想像以上に研究されている。自分も大げさなぐらい考えて柔道に取り組みたい」と気を引き締めた。

試合は、世界ランキング19位で18年世界ジュニア選手権を制したロンバルド(イタリア)に一本負けした。初戦敗退は自身でも「小学生か中学生の時かな…」と記憶も曖昧なぐらいだ。ライバル選手から研究され、それ以上の研究・分析と技術面では組み手と足技に重点を置き、「相手を崩しながらの技の入りを強化したい」と課題を挙げた。

大会後はフランスのクラブチームの練習に2日間参加した。ホームステイしながら柔道先進国の柔道への取り組みを学んだ。日本よりも打ち込み時間が長いなど準備も異なり「収穫はあった」と充実した様子だった。

4月の選抜体重別選手権(兼世界選手権代表最終選考会)に向けて「この負けを生かして、さらに成長できるように自分を見つめなおしたい」と静かに闘志を燃やした。

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柔道女子の増地監督、隣の選手飛び込む運営に苦言

グランドスラム・パリ大会を振り返る増地克之監督(撮影・峯岸佑樹)

柔道女子日本代表の増地克之監督(48)が12日、グランドスラム(GS)パリ大会の運営面に関して、物申した。

同大会を終えて羽田空港に帰国。78キロ超級で3位だった素根輝(そね・あきら、18=福岡・南筑高)の試合を振り返った際に、やや語気を強めた。「勝たないといけないプレッシャーもあったかもしれないが不運だった。(隣の試合場の男子選手が)試合場に飛び込んでくるケースは初めて見た。大きな国際大会だし、運営面でどうだったのかと思う」。

素根は両組みのキンゼルスカ(アゼルバイジャン)との準決勝で、隣で試合していた男子選手2人が倒れながら飛び込んできて、足を踏まれるような形で右ひざに当たった。屈伸を数回してすぐに試合再開したが、右膝に力が入らず、右足を狙われて一本負けした。さらに、今年は出場選手が多く、例年の4試合場ではなく5試合場だった。一部の選手からは「若干、狭く感じた」との声もあった。増地監督は「これらが全てではないと思うが、我々も選手には良いコンディションで試合させたい。そういった意味では、本当に今回の件は不運だった」と話した。

素根は今夏の世界選手権(日本武道館)の代表争いをリードするためにも「それでも勝たないといけなかった。自分の実力不足」と反省の言葉を口にした。

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柔道鈴木コーチ「腹が据わった」原沢久喜の成長称賛

グランドスラム・パリ大会を振り返る鈴木桂治コーチ(撮影・峯岸佑樹)

04年アテネ五輪柔道男子100キロ超級金メダルで男子日本代表重量級担当の鈴木桂治コーチ(38)が13日、16年リオデジャネイロ五輪同銀メダルの原沢久喜(26)の成長をたたえた。

グランドスラム(GS)パリ大会を終えて羽田空港に帰国。鈴木氏は3年ぶりの国際大会制覇にあと1歩届かず、銀メダルだった原沢について「後戻り出来ない状況を理解しているし、腹が据わった感じがした。投げ技や組み手争いも制していたし、内容も悪くなかった。思い切りもあって、これからもっと良い原沢が出てくると思う」と、“復活”の手応えを口にした。

原沢は首脳陣からの提案でGSパリ大会とGSデュッセルドルフ大会(22~24日)にエントリーし、自身初の「グランドスラム2連戦」に臨む。パリ大会後は世界選手権8連覇のリネール(フランス)らが参加する国際合宿で精力的に汗を流している。「外国人選手と3週間組み合える貴重な機会。プレッシャーもあるかもしれないが、これは与えられた使命だし、乗り越えないといけない試練。『やるしかない』という気持ちで稽古しているように見えた」。

1年5カ月後に迫る20年東京五輪に向け、海外の強豪選手も本気モードに突入した。各国ともにライバル選手の動向を注視し、研究や分析を進めている。100キロ超級は、リオ五輪100キロ級金メダルのクルパレク(チェコ)らが階級を上げて急成長し、筋骨隆々の肉体から放たれる担ぎ技とスピードを武器とした柔道スタイルに変化している。鈴木氏は「超級は、この時期で(マークしながらも)出ていない選手がいる。今は進化する外国人の柔道に対して、自分の柔道をどう当てるかが大切。そこから勝利が見えてくる」と話した。

原沢久喜(2018年4月29日撮影)

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日本代表が帰国 60キロ級V高藤「勝ち続ける」

グランドスラム・パリ大会を振り返る高藤直寿(撮影・峯岸佑樹)

柔道のグランドスラム(GS)パリ大会に出場した男女日本代表が12日、羽田空港に帰国した。男子60キロ級世界王者の高藤直寿(25=パーク24)は「勝って当たり前。相手が研究しきれない柔道が出来た」と満足げに振り返った。

昨年11月のGS大阪大会で初戦敗退し、今大会はリベンジの思いが強く「自信と評価を取り戻せた。(4月の世界選手権最終選考を兼ねる選抜体重別選手権に向け)しっかり優勝して、他の選手を黙らせたい。勝ち続ける」と自信をのぞかせた。

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松本薫さんのアイス店オープン、白い制服姿で店頭に

「Darcy’s」のアイスを手に、野獣表情を見せる松本さん(撮影・河田真司)

柔道女子57キロ級の2012年ロンドン五輪金メダリストで、7日に現役引退を表明した松本薫さん(31)が商品開発など経営に携わるアイスクリーム店が12日、東京都内でオープンし、白色の制服姿で店頭に立った松本さんは「一人でも多くの人に笑顔になってもらいたい」とアピールした。

売り出したアイスクリームは乳製品や白砂糖を使用せず、カロリーなどに配慮した健康志向を売りにする。現役時代の松本さんは減量が必要なことから、大好きなスイーツを我慢することが多かった。その経験を踏まえ「食材一つ一つにこだわり、(アスリートも)毎日食べられるアイスを目指した」と開発のポイントを説明した。

店舗は東京富士大のキャンパス内にあり、当面は週3日の営業。松本さんも接客に当たる。将来的には故郷の金沢市へ出店する構想も抱いているという。

笑顔で「Darcy’s」のアイスクリームを両手で掲げる松本さん(撮影・河田真司)
松本さんが働く「Darcy’s」のアイスクリーム(撮影・河田真司)

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山下泰裕氏「まずは病気を治して」池江の回復願う

山下泰裕氏(19年2月7日撮影)

日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕強化本部長は、白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)に励ましの言葉を贈った。

柔道のグランドスラム・パリ大会の視察を終え、羽田空港に帰国。到着後、携帯電話のメールなどで状況を知り、「非常にびっくりした。大きな可能性を秘めていて、日本のスポーツ界を引っ張っていける選手。(本人も)動揺していると思うが、まずは病気をしっかり治してほしい」と早期回復を願った。

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大野陽子が金「すごく勝ちにこだわった」 柔道GS

<柔道:グランドスラム(GS)パリ大会>◇最終日◇10日

男女計7階級が行われ、女子70キロ級で昨年の世界選手権3位の大野陽子(コマツ)が決勝でフランス選手に一本勝ちして優勝した。男子100キロ超級で2016年リオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜は決勝で金成民(韓国)に一本負けした。

男子100キロ級で元世界王者のウルフ・アロン(了徳寺学園職)は決勝で、世界選手権2年連続2位で世界ランキング1位のバルラム・リパルテリアニ(ジョージア)に優勢で敗れた。

男子90キロ級で昨年の世界選手権3位の長沢憲大(パーク24)は向翔一郎(ALSOK)、女子78キロ級の梅木真美(ALSOK)は佐藤瑠香(コマツ)との3位決定戦を制した。男子100キロ超級の影浦心(日本中央競馬会)、女子78キロ超級で全日本女王の素根輝(福岡・南筑高)、女子70キロ級の新添左季(山梨学院大)も3位に入った。

GSパリ大会は今年最初の主要国際大会。世界選手権東京大会(8~9月)の代表選考会の1つとなっている。

◆原沢久喜の話 決勝は自分の形になり切れていないところで、技をかけ急いでしまった。(過去に)2回優勝している大会でいい結果を望んでいたが、そううまくはいかない。

◆ウルフ・アロンの話 (2位は)今の実力。決勝は不用意に相手に密着した。この負けを無駄にしないで生かせるように稽古したい。

◆影浦心の話 (自分の)持ち味のスピードに外国選手が対応してきていると感じた。(この階級では小さい)体を補う技術、体力、スピードを強化して、代表争いで抜けられるように頑張りたい。

◆長沢憲大の話 優勝できると思っていたが、準決勝で負けてしまった。スタミナ不足というのもあって疲れていた。稽古量をもう少し増やしていこうと思う。

◆向翔一郎の話 3位決定戦で負けたのは詰めが甘い。まだまだ雑なところがある。勝った時よりも負けた時の方が学ぶところは多いので、修正していきたい。

◆井上康生・男子日本代表監督の話 原沢は思い切りの良さを取り戻してきている。手応えをつかめる試合内容だった。

◆大野陽子の話 (メダルの色で)金と銀の差がすごく大きいことを知っているので、ほっとしている。すごく勝ちにこだわって、金メダルを取れた。

◆梅木真美の話 組み手からの技出しや反応がまだまだ足りない。(佐藤との3位決定戦に)勝つか負けるかで次に響くと思っていたので、勝ち切れて良かった。

◆素根輝の話 絶対に優勝したかったが、自分が弱かった。上背がないため(審判員からの)組み手の印象が悪く、指導が取られやすい。実力不足で、すごく反省の残る大会だった。

◆新添左季の話 優勝を目指していたので悔しいが、気持ちを切り替えて3位決定戦で勝てた。課題にしてきた組み手がしっかりできなかった。

◆増地克之・女子日本代表監督の話 内容より結果が求められる大会で、既に世界選手権代表が決まっている70キロ級(大野)は意地を見せた。(代表の)2枠目をすごく意識した試合内容だった。

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「勝って当たり前」高藤直寿ら4階級でV 柔道GS

<柔道:グランドスラム(GS)パリ大会>◇第1日◇9日◇男女計7階級

男子は60キロ級で世界選手権2連覇中の高藤直寿(パーク24)が決勝で元世界王者のエルドス・スメトフ(カザフスタン)に優勢勝ちして優勝した。

73キロ級では元世界王者の橋本壮市(パーク24)がモンゴル選手に決勝で一本勝ちし、頂点に立った。

女子は48キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルの近藤亜美(三井住友海上)が決勝でコソボ選手に快勝するなど、5試合全て一本勝ちで制覇。52キロ級は志々目愛が決勝で角田夏実(ともに了徳寺学園職)との日本勢対決を制した。

57キロ級の玉置桃、63キロ級の鍋倉那美(ともに三井住友海上)は3位。63キロ級の能智亜衣美(了徳寺学園職)は5位。

GSパリ大会は今年最初の主要国際大会。世界選手権東京大会(8~9月)の代表選考会の1つとなっている。

◆高藤直寿の話 60キロ級は世界のレベルが相当低いので勝って当たり前。我慢して相手の隙を狙うことができた。2019、20年と、ここから連勝をスタートできるんじゃないかと思う。

◆橋本壮市の話 ここで優勝しなかったら東京(五輪)までの道のりが厳しいと分かっていたので、絶対勝つと意識して準備してきた。優勝できたのは大きい。

◆近藤亜美の話 そろそろ金メダルを取りたいという一心だった。(優勝できない期間は)すごくつらかった。どん底を見たので、はい上がっていきたい。

◆鍋倉那美の話 決勝で(世界女王の)アグベニェヌと闘うことをずっと望んでいたので悔しい。(代表入りへ)諦めたら終わりなので可能性を信じてやりたい。

◆志々目愛の話(決勝は)日本人対決だったので、しっかり勝たないと次はないと思っていた。何としてでも優勝したかったので、ほっとしている。

◆玉置桃の話(出口に一本負けした準々決勝は)気が抜けていたような感じがして、自分の甘さが出た。技術もパワーも1回り、2回りとアップしていきたい。

◆角田夏実の話 あまり調子は良くなかったが、気持ちの面で切れることなく試合ができた。選抜(4月の全日本選抜体重別選手権)に向けて、これを生かしていかないといけない。

◆井上康生・男子日本代表監督の話 高藤と橋本は非常に厳しい戦いだったが、我慢と執念の勝利。次につながる結果だった。

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リオ銅中村美里「アイス食べて」松本薫さん再会熱望

筑波大大学院学位論文発表会の質疑応答で、笑みを浮かべる中村(撮影・峯岸佑樹)

08年北京、16年リオデジャネイロ五輪柔道女子52キロ級銅メダルの中村美里(29=三井住友海上)が9日、現役引退した12年ロンドン五輪同57キロ級金メダルの松本薫さん(31=ベネシード)にねぎらいの言葉を贈った。

筑波大大学院の学位論文発表会後、松本さんについて「『本当にお疲れさまでした』という気持ちでいっぱい。出産後に競技復帰して、女子選手のロールモデルにもなって、たくさんの活力をもらった。『ありがとうございました』を何回言って良いのか分からないぐらいお世話になった」と、感謝の気持ちを伝えた。

中村は17年4月、「柔道以外の視野を広げたい」との理由で同大大学院に入学。スポーツ健康システムマネジメントを専攻した。研究テーマは「柔道トップアスリートの妊娠・出産」で、松本さんらを約1年間取材して論文をまとめた。柔道界では、出産後に競技復帰したのは五輪女子48キロ級2連覇の谷亮子さん(43)や松本さんぐらいの例しかない。「女性アスリートの挑戦は、支援する意味でも大きな価値があり、柔道では出産を理由に引退する選手もいる。社会的には待機児童問題などもあり、育児で練習時間が減る中、環境整備やサポートの大切さが分かった。松本さんを見て『出産・育児・復帰』が本当に大変で、これまで以上にいろんなことを犠牲にしていると感じた」。

松本さんは7日の引退会見で「出産後に『野獣』を作るのは大変だった」と発言した。中村はこの発言に理解を示し、「試合1カ月前から男になるので、そこから作り込むのが大変だったと思う。育児でこれまでの闘争心を作り上げるのが難しく、目の前にいる子供が優先になってしまうのはしょうがない」と話した。出産後、競技復帰するためには「育児の環境整備が重要」と訴え、「トップアスリートは練習をやりこんで心身を作る。練習時間をしっかり確保できるための環境作りが大切で、そのためのサポートが必要」と呼び掛けた。

昨年10月の福井国体以降は、本格的に論文の執筆に着手した。稽古は12月から週1~2日になり、年末年始は「ずっと自宅に引きこもっていた」と苦笑い。12日には松本さんがスタッフとして勤務するアイスクリーム店「ダシーズ」(東京・新宿区)がオープンする。「論文発表は柔道以上に緊張したし、違った疲れが出た。松本さんが作ったアイスを食べてエネルギーチャージしたい」と、疲れた表情で先輩との再会を熱望した。

筑波大大学院学位論文発表会で質問に回答する中村(撮影・峯岸佑樹)

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阿部一二三が初戦で一本負け 20位のイタリア選手

阿部一二三(2018年11月21日撮影)

<柔道:グランドスラム・パリ大会>◇第1日◇9日◇パリ

男子66キロ級世界王者で世界ランキング1位の阿部一二三(21=日体大)が、初戦の2回戦で同20位のイタリア選手に一本負けした。

昨年11月のグランドスラム大阪大会決勝では丸山城志郎(25=ミキハウス)に敗れ、今年初戦の今大会で「絶対王者」としてリベンジを誓っていた。

年始から出稽古を中心に練習を重ね、5日の出国時には3連覇がかかる今夏の世界選手権(日本武道館)に向け「1戦1戦を大事に勝ちきりたい。新しい自分をみせたい」と、進化を誓っていた。

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松本薫さん勤務先を訪問 アイスクリームに工夫満載

アイスクリーム店のチラシ

「野獣」が勤務するアイスクリーム店とは? 12年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダルの松本薫さん(31=ベネシード)が7日、都内で引退会見を行い、第2の人生として「アイスクリーム店のスタッフ」になることを電撃発表した。

会見後、記者がベネシードが新規事業として12日にオープンする東京富士大の構内にある店舗「ダシーズ」(東京・新宿区)を訪れた。大学の許可を得て構内に入ると、店舗は5号館の1階にあった。オープン5日前だが、電灯には店名が英語で表記されていた。

ダシーズのテーマは「おいしくて、面白くて、罪悪感なく食べられるアイスクリーム」。商品は「ココナッツミルクチョコクッキー」と「豆乳焦がしキャラメル」の2種類で、乳製品と小麦粉と白砂糖は使用せず、てんさい糖やチョコレートなどで代替する。減量競技のアスリートやアレルギー持ちの人にも安心してアイスクリームを食べられるように工夫されている。

大学関係者向けに3日間限定でプレオープンし、関係者は「大好評でした。本日の会見でメディアからの問い合わせもあり、オープンが待ち遠しいです」と心待ちにした。松本さんは不定期でスタッフとして働き、商品開発などを手掛ける予定だ。「学生の街」こと高田馬場が、「野獣に会える」新たな観光スポットになりそうだ。

オープン前のアイスクリーム店の電灯(撮影・峯岸佑樹)
引退会見で、将来について「アイスクリーム屋さんをやります」と笑顔で答える松本(撮影・浅見桂子)

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「野獣」松本薫が転身 アイスクリーム店スタッフへ

引退会見で、将来について「アイスクリーム屋さんをやります」と笑顔で答える松本(撮影・浅見桂子)

「野獣」が華麗なる転身を遂げる。12年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダルの松本薫さん(31=ベネシード)が7日、都内で引退会見に臨んだ。27年間の競技人生では完全燃焼を強調し、第2の人生として「アイスクリーム作ります!!」と電撃発表した。今後は、ベネシードが新規事業として12日に東京富士大構内にオープンさせるアイスクリーム店にスタッフとして携わることを明かした。

「野獣劇場」だった。報道陣100人超が集まった会見場に、松本さんはベージュのパンツスーツ姿で登場した。冒頭、「本日は寒くない中…」と意表を突くあいさつで笑いを誘った。引退後の第2の人生を問われると「アイスクリーム作ります!!」と、真剣な表情で2度繰り返した。

ベネシードが12日に東京富士大構内にオープンさせるアイスクリーム店にスタッフとして勤務する。不定期だが店頭にも立ち、乳製品不使用の「豆乳焦がしキャラメル」など2種を販売する。松本さんは現役時代から甘い物にこだわり、試合の合間には“勝負菓子”としてチョコを口にしていた。ロンドン五輪後は「パフェを食べたい」と発言し、1日4食パフェを食べた日もあった。その時、体重増や体調を崩すことがあり、アスリート目線で「もっと体に良いアイスがあったら、世界中のみんなを笑顔にできる」との考えもあり、今後は商品開発も手がけるという。

銅メダルだった16年リオデジャネイロ五輪後に結婚し、17年6月に第1子となる長女を出産。20年東京五輪を目指して「ママでも金メダル」と宣言し、復帰した。しかし、昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権で1回戦敗退し、東京五輪代表が絶望的となった。「闘争心がなくなり、『勝負師として終わった』と気づいた」。試合直後に会社に引退する意向を報告した。

「野獣を作るのはものすごく力がいる。子育てと野獣の両立は難しかったけど、柔道人生に悔いはない。スッキリしている」。柔道家として最後の会見は、涙なく笑いに包まれた。その表情は晴れやかだった。【峯岸佑樹】

◆松本薫(まつもと・かおり)1987年(昭62)9月11日、石川県金沢市生まれ。5歳で柔道を始める。金沢学院東(現金沢学院)高-帝京大。10、15年世界選手権優勝。12年ロンドン五輪金メダル。銅メダルだった16年リオデジャネイロ五輪後に一般男性と結婚。17年6月に第1子の長女を出産。右組み。得意技は大外刈り、小外刈り。163センチ。

16年8月、リオ五輪で試合前に野獣顔の松本

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好きになろうとしたけど…松本薫「教育柔道」だった

引退会見で、将来について「アイスクリーム屋さんをやります」と笑顔で答える松本(撮影・浅見桂子)

12年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダルの松本薫さん(31=ベネシード)が7日、都内で引退会見に臨み、27年間続けた柔道への思いを語った。

闘志むき出しのスタイルで「野獣」の異名を取る松本さんは、自身が続けてきた柔道は「教育柔道」だったと明かした。トップアスリートが競技を続ける上で、例えば「サッカーなら『キャプテン翼』のボールは友達みたいな。やっぱり、その競技が好きでないと駄目という洗脳がずっとあった。私も『柔道が好きだ』『柔道が好きだ』と思ってやってきたけど、どこか違うなと思った」と独自の見解を示し、引退して柔道と向き合うと「別に嫌いでもなく、好きでもなかったことに気づいた」と告白した。柔道はあくまでも「目標であり夢」で、柔道を通じて成長したことで「教育柔道」と説いた。

ロンドン五輪と16年リオデジャネイロ五輪の代表選考は「私が絶対に出る」という強い決意と覚悟があった。しかし、17年6月に第1子の長女を出産し、育児と両立しながら目指した20年東京五輪については「『出られたら良いな』というぐらいふわっとしていた」と思い返した。

第2の人生は、ベネシードが新規事業として12日に東京富士大構内にオープンさせるアイスクリーム店にスタッフとして携わる。「これまで柔道で笑顔を届け、次はアイスクリームで世界中のみんなを笑顔にしたい」。柔道家として最後の会見は涙なく、会場は松本さんが最も大切にする「笑顔」に包まれていた。

引退会見で、「かわいい野獣」顔を披露する松本(撮影・浅見桂子)

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松本薫が仰天引退会見 高田馬場でアイスクリーム店

引退会見で、最後に「かわいい野獣」の表情を披露する松本(撮影・浅見桂子)

柔道女子57キロ級で12年ロンドン・オリンピック(五輪)金メダル、16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの松本薫(31)が7日、都内の所属先のベネシード東京本社で引退会見を行い、アイスクリーム店をすると仰天宣言をした。

ベージュのスーツで登壇。リオ五輪後に結婚し、17年6月に長女を出産後に復帰していたが、「柔道ではなく、子供が第一になってしまった」と理由について述べた後、今後について「アイスクリーム作ります!」と真顔で発表した。会場が騒然となる中、「2月12日にオープンします」と高田馬場にある東京富士大の1階に開店することも付け加えた。

その理由は…。「みんな忘れているかと思いますが、ロンドンの後は最初、パフェ食べたいと言っていたんですよ。その後、1日4食パフェ食べたんですけど、体にきて、もっと、体に良いアイスがあったらと。アスリート目線で、減量の時アイスたべて、毎日食べられるアイスを。引退を機にアイスクリームを作ることになりました」と説明した。

鋭い目つきに、獲物を捕らえるような前傾姿勢のスタイルから「野獣」と呼ばれ、10年と15年には世界選手権も制した。「ママでも金メダル」と宣言し、20年東京五輪を目指していた。1回戦敗退で東京五輪出場が絶望的になった昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権が現役最後の試合となった。

後輩を指導する可能性を問われると、「ベネシードにも柔道部があるので、おつげ…、あ、助言はします」と独特の言い回しで柔道には関わる可能性も示唆した。第2の人生の目標は、「柔道で笑顔を届けられたらが、柔道とはまったく関係ないアイスクリームで勝負して、笑顔を届けられるよう、世界中の人にも笑顔になってもらえるよう、柔道を通しても笑顔になってもらえるようにやっていきたい」と誓った。ちなみに「豆乳こがしキャラメル」がおすすめだという。

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山下泰裕氏が松本薫ねぎらい“野獣ジュニア”も期待

羽田空港で取材に応じる山下泰裕氏(撮影・峯岸佑樹)

全日本柔道連盟の山下泰裕会長(61)が、4日に現役引退を発表した「野獣」こと12年ロンドン・オリンピック(五輪)女子57キロ級金メダルの松本薫(31=ベネシード)にねぎらいの言葉を贈った。

7日、グランドスラム(GS)パリ大会(9、10日)を視察するため羽田空港を出発。搭乗前に取材に応じた山下氏は、松本について「本当によく頑張ってくれた。お疲れさまだね」とねぎらい「ロンドン五輪では日本選手唯一の金メダルで、あの鋭い眼光でグッと前に出る気迫と自信に満ちた戦いは印象に残っている」と思い返した。

松本は闘志むき出しの柔道スタイルから「野獣」の異名を取り、老若男女から親しまれた。銅メダルだった16年リオデジャネイロ五輪後に結婚。17年6月に第1子の長女を出産後に復帰した。「ママでも金メダル」と宣言し、20年東京五輪を目指していた。山下氏は「畳上では命懸けで臨む姿を体現し、『野獣』という表現は当たっていると思う。19年世界選手権、東京五輪の日本代表も松本選手のように野獣になって、相手をのみ込むぐらいの勢いで向かってほしい」と、次世代への野獣継承を願った。

柔道界では、親の影響で競技を始める選手も多く、“野獣ジュニア”の活躍も期待される。「(松本が)また柔道に携われば、(娘さんも)おのずとスタートするかもしれない。ただ、うちもそうだけど、五輪金メダリストのお子さんはすごくプレッシャーがある。柔道を始めたとしても、伸び伸びやってほしいね」と理解を求めた。

「世界のヤマシタ」も松本の未知なる可能性を感じている。柔道界に限らず「さまざまな経験を次世代に伝えてほしい。柔道に関わるのであればもちろん応援したい」と、第2の人生のさらなる活躍を期待した。【峯岸佑樹】

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ウルフ全日本王者目指す「大きな相手に勝てないと」

全日本選手権への思いを語るウルフ・アロン(撮影・峯岸佑樹)

柔道の17年世界選手権男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(22=了徳寺学園職)が6日、体重無差別で争う全日本選手権(4月29日、日本武道館)出場を目指すことを明言した。

グランドスラム(GS)パリ大会(9、10日)に出場するため羽田空港を出発し、「全日本選手権は今年の1つの目標。来年は東京五輪もあって忙しくなるので、何としても今年は優勝したい」と宣言。3月の関東地区予選に出場し、上位6位までに入ると、本戦出場資格が得られる。東京五輪を見据える上で、故障リスクも高まるが「大きな相手に勝てないと世界の100キロ級には通用しない。そこも1つの勝負」と、4度目の挑戦で初の全日本王者を目指す決意を示した。

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井上康生監督 五輪へ引き締め「恐ろしい戦いが」

羽田空港で取材に応じる井上康生監督(撮影・峯岸佑樹)

柔道男子日本代表の井上康生監督(40)が6日、20年東京オリンピック(五輪)に向けて危機感を強めた。

グランドスラム(GS)パリ大会(9、10日)に出場する一部の日本代表と羽田空港を出発。20人以上の報道陣を見て「今年に入って、メディアの人の数も急に増えた。恐ろしい戦い(20年東京五輪)が待っている」と1年半後に迫る大舞台に向け、気を引き締めた。

今年の国際大会の成績は、東京五輪の代表選考に大きく影響する。「選手たちはここからの戦いが非常に重要ということは分かっていると思う。19年世界選手権、東京五輪で成功を収めることが最終目標。しっかり成績を残せる選手を選考してともに戦いたい」と、一心同体で戦う姿勢を示した。

世界と戦うために常に危機感を持って準備に取り組む井上監督だが、その表情からこれまで以上の決意と覚悟を持ち、ギアを1段上げたようだった。今年のテーマは「原点回帰」で、先月の代表合宿では「勝負への執念や日本代表の誇りを含めて、原点に戻って1年をしっかり過ごしたい」と決意表明していた。

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素根輝 柔道充実も高校行事は高1の体育祭が最後

グランドスラム・パリ大会への意気込みを語る素根輝(撮影・峯岸佑樹)

柔道の世界ランキング上位者で争う「マスターズ大会」女子78キロ超級金メダルの素根輝(そね・あきら、18=福岡・南筑高)が6日、高校生活の悩みを打ち明けた。

グランドスラム(GS)パリ大会に出場するため、一部の日本代表と羽田空港を出発。搭乗前に取材に応じた素根は、高校3年間の思い出について問われると「遠征や合宿ばかりで柔道しかやっていない。(柔道では)いろんな試合に出場させてもらって、思い出というか、負けて学ぶことがたくさんあって、少しは成長出来たかと思う」と“柔道漬け”の日々だったことを思い返して苦笑いした。高1の時に体育祭に参加しただけで、それ以降は行事に参加出来なかった。高2の修学旅行は、東京と福島に行く予定だったがGS東京大会と重なったという。

3年間で大きく成長した。昨年4月の選抜体重別選手権、全日本女子選手権ともに世界女王の朝比奈沙羅(22=パーク24)を下して優勝。同12月のマスターズ大会では、12年ロンドン五輪金メダルのオルティス(キューバ)に勝利し、オール一本勝ちで金メダルを獲得した。20年東京五輪の代表争いでは、素根と朝比奈の「2強時代」が続いている。

3月1日の卒業式に出席後、今春から環太平洋大へ進学するため拠点を岡山に移す。92年バルセロナ五輪男子71キロ級金メダルで同大の総監督を務める古賀稔彦氏から指導を受ける。今大会は高校生活最後の試合となり「良い締めくくりになるように頑張る。やることはやってきたから、あとは試合で実践するだけ」と気合を入れた。【峯岸佑樹】

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日本王者原沢「しっかり勝ちきる」柔道GSへ出発

柔道のグランドスラム(GS)パリ大会(9、10日)に出場する日本代表が6日、羽田空港から出発し、2016年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)男子100キロ超級銀メダルで全日本王者の原沢久喜は「いい感じで練習が積めている。しっかり勝ちきる」と意気込みを語った。

原沢は22~24日のGSデュッセルドルフ大会(ドイツ)との2連戦。世界選手権(8~9月・東京)と来年の東京五輪の代表争いで重要な試合となり「頭一つ抜け出したい」と強い決意を示した。

男子100キロ級で一昨年世界王者のウルフ・アロン(了徳寺学園職)は「しっかりスタートダッシュを切る」と今年初の実戦へ意欲十分。女子78キロ超級で全日本女王の素根輝(福岡・南筑高)も「1つも落とせない。誰が相手でも勝つ」と気迫をにじませた。

日本男子の井上康生監督は「非常に大事な闘いの始まり。選手は危機感を持って闘うだろう」と激しい競争を望んだ。

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松本薫は「全然いばらない」近藤亜美が引退惜しむ

グランドスラム・パリ大会への意気込みを語る近藤亜美(撮影・峯岸佑樹)

柔道のグランドスラム・パリ大会(9~10日)に出場する日本代表が5日、羽田空港から出発した。

12年ロンドン五輪女子57キロ級金メダルの松本薫(31=ベネシード)の引退発表を受け、ともに16年リオデジャネイロ五輪に出場した同48キロ級の近藤亜美は「すごく寂しい。強いのに全然いばらないし、親しみやすかった。ちょっと変だったけど、こういう人が五輪女王になるんだと思った」と名残惜しそうに語った。帝京大の後輩で同52キロ級の志々目愛も「試合への持って行き方など多くのことを学んだ」と話した。

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「阿部一二三投げた女子」鍋倉那美がGSパリV宣言

グランドスラム・パリ大会への意気込みを語る鍋倉那美(撮影・峯岸佑樹)

18年ジャカルタ・アジア大会柔道女子63キロ級金メダルの鍋倉那美(21=三井住友海上)が5日、同じ年で男子66キロ級世界王者の阿部一二三(21=日体大)に対抗心を燃やした。

グランドスラム(GS)パリ大会(9~10日)に出場するため一部の男女日本代表とともに羽田空港を出発。搭乗前、取材に応じた鍋倉は「たぶん、一二三選手は優勝すると思うので、私も優勝したい。負けられない」と気合を入れた。鍋倉は小学生の頃、同じ兵庫出身の阿部を大会で何度も投げ飛ばし、勝利を収めていた。柔道界では「阿部一二三に勝った女子選手」として広く知られている。海外の国際大会で、2人が同じ大会に出場することは珍しいという。

16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)代表で18年世界選手権銀メダルの田代未来(24=コマツ)を追う代表2番手。昨年のGSパリ大会では5位に沈んだが、この1年間で20年東京オリンピック(五輪)に向けての気持ちが大きく変化した。「今年は東京五輪の絶対の思いがあるので勝ちたい。五輪に出たいのなら勝つしかないという現実がしっかり見えている。田代さんを簡単に代表にさせるわけにはいかない」。

横で取材対応していた阿部は、鍋倉について「勝ったことがないので…」と冗談交じりに恐縮したが、「僕もしっかり勝ちきって、男子と女子で刺激し合えば良いと思う」と気を引き締めた。

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「野獣」松本薫が引退発表 ロンドン五輪で金メダル

松本薫(2018年6月10日)

柔道女子57キロ級で12年ロンドン・オリンピック(五輪)金メダルの松本薫(31)が4日、所属先の株式会社ベネシードを通じ、引退を正式発表した。7日に都内で記者会見を開くという。

松本は闘志むき出しのスタイルから「野獣」の異名を取り、10年と15年には世界選手権も制した。

銅メダルだった16年リオデジャネイロ五輪後に結婚し、第1子の長女出産後に復帰。「ママでも金メダル」と宣言し、20年東京五輪を目指していた。だが昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権の1回戦で敗退。東京五輪出場が絶望的になり、第一線を退く意向を示していた。

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友清光、佐藤和哉が優勝 欧州オープン

<男子柔道:欧州オープン>◇3日◇ポルトガル・オディベーラス

81キロ級の友清光(国士舘大)と100キロ超級の佐藤和哉(新日鉄住金)が優勝した。

100キロ級の伊藤好信(東海大)は3位だった。

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