張本1カ月半ぶり勝利、大坂なおみからメンタル学ぶ
<卓球Tリーグ:東京4-0彩たま>◇9日◇埼玉・越谷市総合体育館ほか
男子世界ランク4位の張本智和(15)が約1カ月半ぶりの勝利し、東京が4-0で彩たまを下した。第2戦のシングルスに登場し、彩たま平野友樹に3-0のストレート勝ち。第1ゲームでは6連続得点を挙げ、序盤から主導権を握った。
連覇を狙った1月の全日本選手権ではまさかの準決勝敗退。大会翌日の21日にはインフルエンザが発症した。一時は39・4度までの高熱が出た。体調面を考え今月2、3日に北海道・帯広で行われたリーグ戦は回避。全日本以来の公式戦に「本調子ではなかったけど、思ったよりミスは少なかった」と語った。
JOCエリートアカデミー所属の張本は、インフルエンザ中の1週間、ナショナルトレーニングセンター内の別部屋に完全隔離された。「ずっと同じ部屋で1週間。テレビを見るか、携帯ゲームをやっていた」。中でも注目したのが女子テニスの全豪オープン。大坂なおみが初優勝を果たした。「準決勝、決勝を見ました。初めてテニスの試合を丸1試合見た」。同じラケット競技という観点から「試合の流れが勉強になった。メンタルの強さも学んだ」とヒントをつかんだ。
大坂はこの試合で世界ランク1位に上り詰めた。自身も1位を目指す1人として「バドミントンの桃田(賢斗)さんも1位で、同じ球技として次は自分がという思いもある」と語った。
この日は前期MVPの表彰も受けた。Tリーグのタイトルパートナーである家電量販店ノジマから賞品として30万円分の商品券をゲットし「焼き肉が好きなので、焼き肉プレートを買いたい」と話した。