日刊スポーツ

張本1カ月半ぶり勝利、大坂なおみからメンタル学ぶ

彩たま対東京で全日本選手権以来の公式戦に出場した東京の張本智和(撮影・三須一紀)

<卓球Tリーグ:東京4-0彩たま>◇9日◇埼玉・越谷市総合体育館ほか

男子世界ランク4位の張本智和(15)が約1カ月半ぶりの勝利し、東京が4-0で彩たまを下した。第2戦のシングルスに登場し、彩たま平野友樹に3-0のストレート勝ち。第1ゲームでは6連続得点を挙げ、序盤から主導権を握った。

連覇を狙った1月の全日本選手権ではまさかの準決勝敗退。大会翌日の21日にはインフルエンザが発症した。一時は39・4度までの高熱が出た。体調面を考え今月2、3日に北海道・帯広で行われたリーグ戦は回避。全日本以来の公式戦に「本調子ではなかったけど、思ったよりミスは少なかった」と語った。

JOCエリートアカデミー所属の張本は、インフルエンザ中の1週間、ナショナルトレーニングセンター内の別部屋に完全隔離された。「ずっと同じ部屋で1週間。テレビを見るか、携帯ゲームをやっていた」。中でも注目したのが女子テニスの全豪オープン。大坂なおみが初優勝を果たした。「準決勝、決勝を見ました。初めてテニスの試合を丸1試合見た」。同じラケット競技という観点から「試合の流れが勉強になった。メンタルの強さも学んだ」とヒントをつかんだ。

大坂はこの試合で世界ランク1位に上り詰めた。自身も1位を目指す1人として「バドミントンの桃田(賢斗)さんも1位で、同じ球技として次は自分がという思いもある」と語った。

この日は前期MVPの表彰も受けた。Tリーグのタイトルパートナーである家電量販店ノジマから賞品として30万円分の商品券をゲットし「焼き肉が好きなので、焼き肉プレートを買いたい」と話した。

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日本生命がTリーグ初代女王 早田ひな延長戦制し涙

日本生命対神奈川 ヴィクトリーマッチで神奈川・袁に勝利し、初代のチャンピオンとなった日本生命・早田はうれし涙を流す(撮影・たえ見朱実)

<卓球Tリーグ:日本生命3-2神奈川>◇17日◇女子ファイナル◇両国国技館

日本生命がTリーグ初代女王に輝いた。

第1試合、常晨晨(32)、蒋慧(21)組は神奈川の石川佳純(26)、木原美悠(14)組にフルゲームの末に勝利。第2試合のシングルスでは、世界ランキング9位の平野美宇(18)が同13位の杜凱〓(王を横に二つ並べて下に木)(22)に惜敗した。

続く第3試合、早田ひな(18)が雪嬌(23)にフルゲームでジュースまでもつれる大接戦を制したが、第4試合は前田美優(22)が石川に敗れた。

勝負の行方は2-2となった場合にのみ行われる1ゲーム制の延長戦へ。

早田が袁との延長戦を制し、3-2で日本生命が女王の座をつかみ取った。

延長戦を11-7で制した早田は、勝利が決まると顔を手で覆い、涙を浮かべた。

直後のインタビューでは笑顔が戻り「どの選手がきても、絶対勝つと思ってやれました。皆さんに、少しは恩返しができたかな。良いときも悪いときも応援してくださってありがとうございました」とサポートへの感謝を口にした。

日本生命対神奈川 MVPに輝いた早田ひな(撮影・たえ見朱実)
日本生命対神奈川 神奈川・杜凱〓(王を横に二つ並べて下に木)に負けを喫した日本生命・平野(撮影・たえ見朱実)
日本生命対神奈川 初戦のダブルスで日本生命に負けを喫した神奈川・石川佳純・木原美悠組(撮影・たえ見朱実)

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Tリーグ元年はまずまず、東京五輪へ「人気」不可欠

Tリーグの初王者に輝いた東京。左3人目から田添健汰、松平健太、張本智、田添響、邱建新監督、大島佑哉、水谷隼、侯英超らチーム関係者(撮影・たえ見朱実)

<卓球:Tリーグ>◇17日◇ファイナル◇両国国技館

男子はレギュラーシーズン1位の東京が同2位岡山を3-1で下し、初代王者に輝いた。世界ランク10位の水谷隼(29)は同7位李尚洙に3-0でストレート勝ち。張本は同じ世界選手権個人戦(4月・ブダペスト)の代表、森薗政崇を3-1で退けた。年間MVPには水谷が選ばれた。女子は同2位の日本生命が同1位の神奈川に延長戦の末、3-2で勝ち、初代女王となった。早田ひな(18)が延長戦を含め2勝し、シングルス13勝無敗で年間MVPに輝いた。

張本は相手を揺さぶり、がら空きになった卓球台にそっとボールを流し込んだ。初王者を決めたウイニングショット。「どう喜んで良いか戸惑った」というベンチの水谷を張本が手招きし、ライトアップされたコートに歓喜の輪を作った。

Tリーグ元年。日本協会は日本卓球界の継続的な発展のため実力、人気を兼ね備えたリーグ創設を悲願としていた。女子の伊藤美誠以外は男女ともに日本人の世界トップランカーが参加し、海外からも世界トップ10の選手が複数加わった。スポーツニュースでも取り上げられるなど、競技認知度の向上に効果が出た。

選手たちは一様に「参戦して良かった」と口にした。張本は高レベルな国内外の選手と頻繁に実戦できるメリットを挙げ、17勝6敗で勝率7割以上を記録したことに「自分のプレースタイルが合ってると再確認できた。国際大会に生きる」と納得の表情。東京五輪シーズンとなる来季へ水谷は「試合数は多く、移動も北海道、沖縄もあるが、1試合1試合の成長が世界選手権、五輪につながる。来季もたくさん出場して成長したい」と前向きだった。

日本選手権の中断期間を除きレギュラーシーズンの約3カ月間に21試合をこなす日程だが、同協会の宮崎義仁強化本部長は「よく過密と言われるが、それは間違い」と言う。「卓球は超過酷スポーツではなく頭の勝負が主。頻繁な実戦が互いを高め合い、日本全体の強化につながる」と話す。

現在は4チームだが20-21年シーズンから6チームに増やす方向。継続的に世界で勝てる選手を輩出するには、子どもたちが卓球選手を目指し続けることが必要で「人気」が不可欠。同シーズン観客動員の1試合平均は1185人で、理想だった2000人には届かなかったが、約20億円のリーグ運営収支はほぼ均衡となった。日本が卓球王国となるサイクルの重要な要素として、Tリーグはまずまずのスタートを切った。【三須一紀】

日本生命対神奈川 初代のチャンピオンとなった日本生命。左から早田ひな、森さくら、平野美宇、常晨晨、蒋慧、石垣優香、陳思羽、前田美優、村上恭和監督(撮影・たえ見朱実)
日本生命対神奈川 MVPに輝いた早田ひな(撮影・たえ見朱実)

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東京がTリーグ初代王者 水谷「最高に気持ちいい」

東京対岡山 岡山・吉村和に勝利した東京・侯(撮影・たえ見朱実)

<卓球Tリーグ;東京3-1岡山>◇17日◇男子ファイナル◇両国国技館

東京が、Tリーグの初代王者に輝いた。第1試合、ダブルスに登場した水谷隼(29)、大島祐哉(25)組が岡山の上田仁(27)森薗政崇(23)組に敗れたものの、第2試合のシングルスでは侯英超(38)が吉村和弘(22)を抑える。第3試合、シングルスの世界ランキング10位の水谷は、同7位の李尚洙(28)に圧巻のストレート勝ちを収める。第4試合には張本智和(15)が登場。積極的な攻めで第1ゲームを奪い、第2ゲームは落としたものの、第3、第4ゲームを連取して締めくくった。

張本のショットが決まり優勝が確定した瞬間、水谷は張本のもとに駆け寄り、歓喜の輪が広がった。水谷は「最高に気持ちいいです!ありがとうございます」とあいさつ。「ダブルスで落としてしまって、シングルスでは落とせなかったので、強い気持ちが結果につながってよかった」と歓喜の余韻に浸った。

男子ダブルス 水谷隼・大島祐哉組に勝利しガッツポーズを決める上田仁(左)と森薗政崇組(撮影・たえ見朱実)

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卓球世界選手権の混合ダブルスに張本&石川組選出

卓球世界選手権の混合ダブルスに選出された石川佳純(左)と張本智和

日本卓球協会は9日、世界選手権個人戦(4月、ブダペスト)の混合ダブルス代表に張本智和(15=エリートアカデミー)石川佳純(26=全農)組を選出したと発表した。

この日開いた理事会で決定した。同種目は20年東京五輪で新たに採用。張本、石川ともに世界ランク4位で日本人トップ。宮崎義仁強化本部長は「五輪を見据えた。ただ今後、張本を軸に伊藤美誠、平野美宇とペアを試していく」と語った。

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平野美宇が卒業 歴史的人物に信長、秀吉、綱吉?

大原学園高の卒業式に出席した平野美宇(撮影・三須一紀)

卓球の平野美宇(18=日本生命)が5日、東京・大原学園高の卒業式に出席した。4月の世界選手権と来年の東京五輪出場へ向け「とにかく世界で1番になりたい」と力強く語った。

高校生活については通信制で大会などで遠征も多く、クラスメートとはあまり会えなかったというが「卓球と勉強の両立ができて良い高校生活だった」と振り返った。得意な教科は歴史だったといい、印象に残ってる歴史的人物を「織田信長さん、豊臣秀吉さん、徳川綱吉さん」と挙げた。

大原学園高の卒業式に出席した平野美宇(中央)と父光正さん(左)と母真理子さん(撮影・三須一紀)

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伊藤美誠、世界選手権も3冠で「もっと大魔王に」

卓球全日本選手権の優勝報告会で2年連続3冠の「3」を指で表現する伊藤美誠(撮影・三須一紀)

卓球の全日本選手権(1月)で2年連続3冠(女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルス)を達成した伊藤美誠(18=スターツ)が5日、東京会館で行われた優勝報告会に出席し、世界選手権個人戦(4月、ブダペスト)でも「3冠を本気で目指す」と大きな目標を掲げた。

男女を通じて日本勢の世界選手権2冠はあるが、これまで3冠はない。日本協会がダブルスの代表を発表するのは9日だが「3種目出るつもりで準備しています。3冠できるチャンスは全然あると思う」と自信を持つ。

昨年のスウェーデン・オープンで中国のトップ選手3人を立て続けに破り、優勝した際、中国メディアに「大魔王」と書かれた。「卓球王国の中国でそう言われたことがうれしい。強くなって、もっと大魔王になりたいと思います」と意気込んだ。来年の東京オリンピック(五輪)へも「個人戦と団体戦で金メダルを取る」と明言した。

卓球全日本選手権の優勝報告会でスターツの村石久二会長(左)から花束を受け取る伊藤美誠(撮影・三須一紀)

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卓球森薗が飛び入りで平野とラリー、世界選喜び語る

世界選手権の出場を決めた森薗(左)と日本卓球の北岡社長

卓球の森薗政崇(23=岡山リベッツ)が、最後の1枠で世界選手権(4月=ブダペスト)の出場権を勝ち取った喜びを語った。

5日、都内の日本卓球(ニッタク)本社で「平成31年 春ニッタク展示会」が行われた。12年ロンドンオリンピック(五輪)の銀メダリスト平野早矢香さん(33)が講演会をしている最中、森薗が飛び入り参加。平野さんとラケットについて語り合ったり、ラリーをするなど会場を盛り上げた。2人ともニッタクと契約を結んでいる。

森薗は2日に仙台市内で行われた卓球のジャパントップ12の世界選手権日本代表選手最終選考会を勝ち抜き、残り1枠だった出場権を手にした。大会後はいつもあいさつでニッタクを訪れており、森薗は「ちょうど展示会の時期で、いつもお世話になっている平野さんが講演会をやるなら飛び入りで参加しちゃおうかなと。急きょ来ました」。北岡功社長から花束を渡されると、喜びの言葉を口にした。

森薗 これまでダブルスでは結果を出してきましたが、オリンピックの選考がシングルスということもあって、そちらの結果を見られがちです。いろんなところから「森薗、もっとシングルスを頑張れ」というお声も頂いて、ボクも勝てない時期が続いて苦しみました。そんな時も日本卓球さんの多大なご支援を受けて、あきらめず自分自身の卓球道を全うできました。本当に幸せです。ありがとうございました。

今回の予選会も「不安が大きかった。自分が通れるとは思っていなかった」と振り返る。初戦で平野友樹(協和発酵キリン)を接戦の末に破って波に乗った。この日に共演した平野さんの弟だった。

森薗 初戦の相手が平野さんの弟さんで、これまでは分がよくありませんでした。ここがヤマ場だなと思っていた。そこで競り合って勝てて波に乗れた。これが大きかったかなと思います。

今回の勝利は世界選手権の出場権にとどまらない。20年東京五輪への希望をつないだことになる。

森薗 オリンピックレースの時期ですから、この世界選手権に出るのはかなり重要…マストになっていた。ダメなら夢ついえるとイメージしていたので本当にうれしいです。

苦しかった期間で変化も生まれたという。

森薗 考える癖がつきましたね。何で負けるんだ、何で勝てないんだって考えました。

平野さんからもお祝いとエールの言葉が送られた。

「試合を見ていましたけど、ベンチに誰も入れず1人で戦っていた。選考会は独特の雰囲気がある。特に今回はこれに勝たないと推薦枠もない状況で、かなりのプレッシャーだったと思います。誰もが東京オリンピックを見据えて戦っている緊張感の中、勝てたのは力があるからだし、これからが本当に楽しみ。選手って何をきっかけに変わるか、強くなるか分からない。これまでのダブルスの経験がシングルスにも生きてくると思います。応援したくなる選手です」

苦しんだ末の勝利で、森薗の今後が大きく変わるかもしれない。

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張本智和が初優勝 地元仙台の大声援「力になった」

トップ12大会で初優勝を飾り、地元仙台の応援団に指をさし、ラケットを耳に当てるポーズを取る張本智和(撮影・三須一紀)

<卓球ジャパン・トップ12大会>◇最終日◇3日◇カメイアリーナ仙台

世界選手権(4月・ブダペスト)に出場する5人によるトーナメントで、張本智和(15=エリートアカデミー)が水谷隼(29=木下グループ)を4-0で下し、初優勝した。

女子は石川佳純(26=全農)が4-2で伊藤美誠(18=スターツ)を破り、2大会ぶり最多タイとなる4度目の優勝を果たした。優勝賞金はそれぞれ300万円。

男子決勝、最終ゲーム。張本は一時、5-1とリードするも、水谷に粘られ10-9にまで追い上げられた。力になったのは約130人の地元応援団。張本タオルを振っての大声援を受け「本当に力になった」と感謝。東日本大震災から丸8年となる「3・11」にも言及し「まだ震災から復興過程にある中、少しでもスポーツを通して勇気を与えられるように頑張りたい」と、被災地東北への思いを口にした。

水谷との対戦も特別だった。V10を達成し全日本からの引退を表明した水谷。全日本では準決勝で敗れ対戦できなかった。張本は「今大会は国内で水谷さんにリベンジする最後のチャンスかもしれない。地元仙台で勝てて良かった」と笑顔。水谷について「いつまでも憧れの存在で、仲間で、永遠のライバルです」と語った。【三須一紀】

決勝で水谷隼と打ち合う張本智和(左)(撮影・三須一紀)

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伊藤が平野とフルゲームの接戦制す 決勝は石川と

伊藤美誠決勝プレー

<卓球:ジャパントップ12大会>◇最終日◇3日◇カメイアリーナ仙台

女子準決勝で伊藤美誠(18=スターツ)と平野美宇(18)が当たり、伊藤がフルゲームの末、4-3で接戦をものにした。

伊藤は序盤、平野のサーブを読み、リターンエースを決めたり、自身のサーブでは相手の返球をイージーボールにさせ3球目で仕留めるなど、完全に試合のペースを握り3-0とリードした。しかし、そこから平野が意地を見せ、3-3に追いつく。

伊藤は「(平野と)久々の試合だったので(ボールの)回転量が捉えられず戸惑うところもあった」と述べた。迎えた最終ゲームは11-8で退け「相手が乗ってきていたが、そこで自分の力が出し切れて良かった」と勝利を振り返った。

この日夜、行われる決勝で伊藤は石川佳純と対戦する。

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男子は森薗政崇、女子は加藤美優が世界選手権出場へ

世界選手権シングルスの最後の代表権をつかんだ加藤美優(左)と森薗政崇

<卓球ジャパントップ12>◇第1日◇2日◇宮城・カメイアリーナ仙台

男子は森薗政崇(23=岡山)、女子は加藤美優(19=日本ペイントホールディングス)が各8人によるトーナメントを勝ち抜き、世界選手権個人戦(4月・ブダペスト)のシングルス代表に決まった。

加藤は全日本選手権シングルス4強の早田ひなを準決勝で破り、17年に続いて2度目の代表権をつかんだ。3-3で迎えた最終ゲーム。5-10とマッチポイントを握られたが、そこから13-11と逆転。「開き直れて良かった」と話した。

加藤はいわゆる「英才教育」出身ではなく、幼稚園時代の温泉卓球が競技を始めたきっかけ。その後、国際卓球連盟(ITTF)の元会長、荻村伊智朗氏が創設した「ITS三鷹」に入った。その後所属した美鷹クラブでは、4歳上に森薗がいた。そろって代表権を獲得した森薗は「これまでダブルスだけと言われ悔しかったが、ここまで来られて良かった」と男泣き。17年世界選手権の男子ダブルスでは準優勝している。

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伊藤美誠「大切な思い出」高校卒業さぁ金へ競技専念

大阪・昇陽高の卒業式に参加した伊藤美誠(スターツ提供)

卓球で16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)女子団体銅メダリストの伊藤美誠(18=スターツ)が28日、中学から6年間通った昇陽高(大阪市此花区)の卒業式に出席した。

五輪出場、全日本選手権での2年連続3冠など大きく飛躍した6年間を振り返り「中学校への進学を機に大阪に来て6年、クラスメートはもちろんですが、学校全体で応援してくれて、苦しい時も励みになっていました。海外遠征が続いて通えない日もありましたが、学校で過ごした時間は私にとって大切な思い出です」とコメントした。

卒業後は20年東京五輪での金メダルを目指し、競技に専念する。「応援してくださる皆さまの期待に応えられるよう、自分らしく、楽しむことを忘れずに1歩1歩練習を積み重ね、頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。

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水谷隼サングラス着用 ショーアップによる反射懸念

彩たま戦でサングラスを装着してプレーする東京の水谷。左は張本(撮影・三須一紀)

<卓球Tリーグ:東京4-0彩たま>◇24日◇東京・立川立飛ほか

卓球のTリーグは24日、発足初年度のレギュラーシーズン最終戦を行い、男子の首位東京が3位彩たまを4-0で下した。3月17日に東京・両国国技館で行われるプレーオフで2位岡山と対戦する。

2勝を挙げた水谷隼(29)はTリーグでは初めてサングラスを着用。スポンサー広告の表示や盛り上げ効果のため、コートサイドに設置されているLEDビジョンの影響でボールが見えなくなるのを防止した。昨今、ショーアップされる卓球競技。来年の東京オリンピック(五輪)でも課題となる。

水谷は「白いボールの後ろにLEDの白い字があると一瞬、ボールが消える」と問題視してきた。LEDの広告バナーがなかった五輪でも「ライトアップによる卓球台からの反射がすごい。選手にとって難しい試合環境」と懸念がある。

20年東京五輪組織委員会はスポーツプレゼンテーションと称し、素人でも楽しめる競技演出計画を検討中で、照明効果やLED設置はつきもの。水谷は日本協会に東京五輪での対策を要望したが、満足な回答は得られなかった。

「トップ選手から組織委へ直接声を上げることは」と問われ「僕が言ってもどうにもならないのでは」とお手上げ。この日は「サングラスで対応できた」と言うが、あらためて各競技、選手の生の声を聞く必要がありそうだ。【三須一紀】

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日本ペイントが規定違反、Aランク3選手出場 卓球

卓球の新リーグ「Tリーグ」は24日、23日に行われた女子の名古屋-日本ペイント戦(愛知・西尾市総合体育館)で、日本ペイントに出場選手規定違反があったと発表した。

リーグでは世界ランキングなどに応じ、各選手をトップのSからAまで4段階にランク分けし、競技レベル維持のため各日の試合で出場可能なAランクの選手を1チーム2人までと定めている。日本ペイントはこの日出場した4人中3人がAランクだった。試合は日本ペイントが3-1で勝っていた。

日本ペイントの関係者によると、選手のコンディション面などを考慮した結果、出場選手規定を確認せずにSランク1人、Aランク4人のベンチ入りメンバーで試合に臨んだという。制裁内容は、近日中にリーグで協議し決定する。

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水谷が驚異的粘り 東京がTリーグ初年度1位確定 

東京対岡山 延長戦を制し、チームメイトとハイタッチする東京の水谷隼(撮影・三須一紀)

<卓球Tリーグ:東京3-2岡山>◇23日◇東京・立川立飛ほか

男子の東京がレギュラーシーズン1位を確定させた。岡山に延長戦の末、3-2で勝利。東京は1試合を残して勝ち点を43に伸ばし、この日、全日程を終え勝ち点42とした岡山を逆転した。

先月、全日本選手権で10度目の優勝を果たした水谷隼(世界ランク10位)がシングルスと延長戦で2勝を挙げ、1位確定に貢献した。第2戦のシングルスでは林■(■は日ヘンに句の口が二)儒(リン・ユンジュ)に7-11、5-11とあっという間に追い込まれたが、ここから粘りを見せ、3ゲーム連取で逆転。ゲームカウントを1-1とし、流れを引き戻す。

1-2とされた第4試合で張本智和(同4位)が登場。同じ世界選手権(4月、ブダペスト)代表の吉村和弘に3-0のストレート勝ち。Tリーグでは過去2戦、延長戦(1ゲーム制)で連敗していただけに、「同じ世界選手権代表として、本当の実力は自分の方が上なんだということを証明したかった」と圧倒した。

サーブで吉村をほんろう。「吉村選手は(高速バックハンドレシーブ)チキータが上手いので、それをさせないようなサーブを打った。3ゲームを通して7、8割は満足のいくサーブが打てた」と語った。

2-2で迎えた延長戦も、水谷の驚異的な粘りが勝因となった。同18位の実力者、林鐘勲(イム・ジョンフン)に2-7とリードを許す。「相手も全部スーパープレーで、あそこから逆転するのは信じられない。すごいとしか言えない」と張本が絶賛したほどの追い上げで、そこから6連続得点し、8-7と逆転。4度のジュースにも焦れず、最後は15-13で振り切り、観客とハイタッチしてシーズン1位を喜んだ。

リーグ初年度でシーズン1位を決め張本は「2位ではなく絶対に1位で両国に行きたかった。水谷さんに救われた」と、来月17日に東京・両国国技館で行われるプレーオフを向いた。水谷は「レギュラーシーズンは1位目標だった。次はいよいよ決勝。ダブルスが勝てれば優勝できると思う。あと2週間、ダブルスを練習していきたい」とこの日、出場がなかったダブルスに言及し、決勝を見据えた。両国では再び、岡山と戦い、初代王者を決める。

東京対岡山 ベンチに向けてガッツポーズを見せる東京の張本智和(撮影・三須一紀)

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水谷・張本が勝利に貢献、東京が1位確定 Tリーグ

東京張本智和(18年10月24日撮影)

卓球のTリーグは23日、東京・立川立飛などで行われ男子の東京がレギュラーシーズン1位を確定させた。

試合前まで1位だった岡山に延長戦の末、3-2で勝利。先月、全日本選手権で10度目の優勝を果たした水谷隼がシングルスと延長戦で2勝を挙げ、1位確定に貢献した。張本智和も同じ世界選手権代表の岡山吉村和弘に3-0のストレート勝ち。来月17日に東京・両国国技館で行われるプレーオフで再び、岡山と戦い、初代王者を決める。

水谷隼

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水谷隼、代表退いた後も「ファンとして」全日本出場

所属する木下グループの報告会を訪れた水谷隼は全日本選手権で優勝し獲得した天皇杯を手に笑顔を見せた(撮影・三須一紀)

1月の卓球全日本選手権で10度目の優勝を果たし、同大会の出場を最後とする宣言をしていた水谷隼(29)が、日本代表を退いた後に「卓球ファンとして」全日本に出場したい考えを示した。7日、所属する木下グループの報告会前に取材に答えた。

水谷は来年の東京オリンピック(五輪)を最後に日本代表から退く意向を示している。「来年、再来年は出場しないが、その先は予選から楽しんで出場してみたい」と語った。さらに「10度優勝している選手としてじゃなく、名前を変えて出場したい」とも話し、優勝が懸かる重圧から解放されて出場したい意向を示した。

毎年、全日本前は厳しく体と精神を追い込み「11月ぐらいから憂鬱(ゆううつ)になる」と語る。大会後にはワールドツアーや世界選手権と重要大会が続くため、練習もピリピリし、なかなかベストな状態に持って行くのが難しいという。来年の東京五輪へ向け、全日本の出場を見送ることで、コンディションを整えやすくする狙いもある。

その東京五輪だが、出場指針となる世界ランクが4位張本智和、9位丹羽孝希に続く10位で、日本人の中では3番目。シングルスに出場するには2番以内に入らなければならず「このままではシングルスで五輪に出られない。出られないことを受け入れる準備はできているが、出られるように頑張りたい」と語った。

世界ランクを上げるために重要な4月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)への出場は決めている。目標を聞かれ「メダルを取りたい」と語った。【三須一紀】

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石川佳純「最初から行った」平野美宇に貫禄勝利

神奈川対日本生命 レシーブする石川佳純(撮影・三須一紀)

<卓球Tリーグ:神奈川3-2日本生命>◇2日◇ゼビオアリーナ仙台ほか

世界ランク4位の神奈川の石川佳純(25)が2勝を挙げチームをプレーオフ(3月17日=東京・両国国技館)進出に導いた。

自身のマッチ勝利数も13に伸ばし、単独トップとなった。

第2マッチは世界ランク9位の平野美宇に3-0のストレート勝ち。2-2で並んだ場合に行う最終決定戦(1ゲーム制)でも森さくらに11-5で勝利し、貫禄を見せつけた。

石川は平野戦について「出だしで取られないように最初から行った」とスタートからギアを入れた。Tリーグ初年度に、プレーオフ進出チームに名乗りを上げ「国技館でできることがうれしい」と語った。

石川は現在、世界ランク日本人トップで、東京五輪出場選手候補の筆頭。しかし「まずは五輪に出場できるようにワールドツアーで結果を残す」と、謙虚に1戦1戦戦う姿勢を見せている。

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張本智和の小4妹美和「頑張ったよ」Tリーグ初出場

張本美和(18年11月04日撮影)

<卓球Tリーグ:神奈川3-2日本生命>◇2日◇ゼビオアリーナ仙台ほか

男子世界ランク4位の張本智和(15)の妹で神奈川の張本美和(10)が、地元仙台でリーグ初出場を果たした。初戦のダブルスで森薗美月と組み、第1ゲームを先取するも1-2と逆転負けを喫した。チームは日本生命にゲームカウント3-2で勝利。神奈川は3月17日に東京・両国国技館で行われるプレーオフ進出を決めた。

張本は試合後「美和頑張ったよとお兄ちゃんに伝えたい」と語った。森薗とのダブルス練習は、試合前のわずか30分程度だった。試合前は緊張しっぱなし。チームメートの石川佳純から「緊張しないで」と声をかけられ、勇気を出した。

いざ、卓球台の前に立つと「やるしかない」と緊張から解き放たれた。張本森薗組はゲーム開始から5連続得点。その勢いで1ゲームを11-7と先取した。

最終的には敗れたが「台上のプレーや下回転のボールなど、たくさん勉強になった。地元仙台の応援も力になった」と手応えをつかんだ。

張本は1月の全日本選手権に初出場し、ジュニアと一般の女子シングルス、混合ダブルスの3種目に出場。一般と混合は3回戦、ジュニアは4回戦に進出した。兄智和は小4時、ジュニアのみの出場で3回戦止まりだったため「兄超え」を果たした。今回、Tリーグでも最年少出場を記録。それでも「うれしいけど、今度はシングルスで出られるように頑張りたい」と甘んじず、小4は前を向いた。

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丹羽孝希「子どもたち卓球好きに」地元苫小牧で勝利

第5ゲーム、リターンする琉球アスティーダ丹羽(撮影・浅水友輝)

<卓球Tリーグ:岡山3-1琉球>◇2日◇北海道・苫小牧市総合体育館

昨年10月から始まった卓球の「Tリーグ」男子公式戦が2日、苫小牧市総合体育館など北海道内2会場で初開催された。苫小牧では、地元出身の丹羽孝希(24=スヴェンソン)がプレーする琉球アスティーダと岡山リベッツが対戦。丹羽は第2試合、3ゲーム先取のシングルスに出場し、同じ道産子の吉田雅己(24=協和発酵キリン、札幌市出身)を3-2で下し、凱旋(がいせん)試合を勝利で飾った。チームは1-3で敗れた。

   ◇   ◇   ◇

フルゲームの激戦を制し、丹羽が故郷に錦を飾った。最終第5ゲームのマッチポイント。相手リターンが台を外れると、小さく右拳を握った。「重圧はなかったけど、良いプレーを見せないといけない責任感はあった」。地元618人の観客に、笑顔で手を振った。

地元で燃えないわけがない。苫小牧緑小卒業後は、津軽海峡を渡り、日本のエース水谷隼らを輩出した青森山田中高に進んだ。帰省は年に3、4度。Tリーグ初の道内開催は、小学生以来の故郷での公式戦出場だったという。会場のサブ練習場は、小学生時代に汗を流した思い出の場所。観戦に訪れた子どもたちの姿を、自身の幼少期に重ねた。「子どもたちが卓球を好きに、強くなりたい気持ちになってくれれば」。リオデジャネイロ五輪銀メダリスト。地元のヒーローとして、一流の技を見せたい気持ちが強かった。

相手の吉田は中高のチームメート。昨年10月26日(3○1)、12月9日(3○1)に続いて今季3度目の顔合わせだが「今日は気合が入っていて、いつもより強かった」。第1ゲームこそ、得意のチキータ(攻撃的バックハンドレシーブ)で得点を重ね11-3で先取したが、第2ゲーム以降は「コースを読まれていた」と苦しんだ。それでも執念で勝利をもぎとり、外間政克監督(47)は「エースでプレッシャーがある中で頑張ってくれた」とたたえた。

この日も敗れ最下位の琉球だが、2位のTT彩たままでは勝ち点6と差がない。上位2チームが進出する3月17日のプレーオフ(東京・両国国技館)へ向け、今日3日はそのTT彩たまと対戦する。丹羽は「今日と変わらずに自分の実力を出して、みなさんに良いプレーを見せたい」。生まれ育った故郷に、興奮と感動を届ける。【浅水友輝】

◆丹羽孝希(にわ・こうき)1994年(平6)10月10日、苫小牧市生まれ。苫小牧緑小1年で競技を始める。青森山田中3年で09年世界選手権に日本男子史上最年少で出場。青森山田高では3年で12年ロンドン五輪に出場(団体8強)。明大4年時には五輪に2大会連続出場。16年リオデジャネイロ大会では団体銀メダルに加え、シングルスで8強。左シェーク・ドライブ。161センチ、51キロ。血液型O。世界ランクは日本勢2番目の9位。

◆Tリーグ

男女4チームのリーグ戦で、レギュラーシーズンは7回戦総当たり(各チーム21試合)。試合形式は、第1マッチがダブルス(2ゲーム先取)、第2マッチ以降はシングルス3試合(3ゲーム先取)の4試合制。2勝2敗の場合は、シングルス1ゲーム方式の第5マッチが行われる。年間順位は勝ち点で決まる。それぞれ(1)4-0勝ちは「4」、(2)3-1、3-2勝ちは「3」、(3)2-3負けは「1」の勝ち点が与えられる。勝ち点同率の場合は総得失マッチ数などで順位が決定する。年間上位2チームがプレーオフで対戦し、日本一が決まる。

◆丹羽の父孝司さん(47)も息子の初の地元ゲームを観戦した。自身も卓球選手として全日本選手権出場経験があり、現在も会社員として働く傍らで、地域の子どもたちに競技を教えている。試合前には「勝利はもちろん、楽しんでプレーしてほしい」と話していたが、期待通りのプレーに目を細めていた。

第1ゲーム、リターンする琉球アスティーダ丹羽(撮影・浅水友輝)

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世界選張本のお相手探し石川、伊藤とドリームペアも

卓球19年世界選手権代表選手

日本卓球協会は29日、世界選手権個人戦(4月21日開幕・ブダペスト)のシングルス代表男女各4人を発表し、男子では16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)団体銀メダルの吉村真晴の弟、吉村和弘(22=愛知工大)を初選出した。残り1枠は3月2日の最終選考会(仙台)の勝者が選ばれる。同9日にダブルス代表も発表するが、20年東京五輪を見据え、混合ダブルスでは世界ランク3位の張本智和(15=エリートアカデミー)を軸としたペアの検討も始めた。

宮崎強化本部長はダブルス編成について「世界選手権で優勝を目指すペアが第一」と前置きした上で、五輪本番を見据えたペアも試す考えを示した。張本が今月の全日本選手権でダブルス優勝、混合準優勝と躍進。男子の倉嶋監督も「男子シングルスの(ランク)トップ選手。当然、軸になる考え方はある」と話した。張本と組むペア候補は世界ランク日本人トップで左利きの石川佳純(25=全農)や全日本で2年連続3冠の右利き、伊藤美誠(18=スターツ)が挙がる。どちらも「ドリームペア」となる。

交互に打つダブルスは右利き、左利きで組むことが多いが「張本はチキータ(バックハンド高速レシーブ)が得意なので、右利き同士でもペアが組める」と宮崎本部長。世界選手権で試せれば五輪でのメダル獲得へ十分な対策期間が取れる。

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張本智和、伊藤美誠、平野美宇ら世界選手権代表選出

卓球の世界選手権代表を発表する、左から日本代表女子の馬場監督、男子の倉嶋監督

日本卓球協会は29日、4月にハンガリー・ブダペストで行われる世界選手権の代表選手を発表した。

男子は張本智和(15=エリートアカデミー)、水谷隼(29=木下グループ)、丹羽孝希(24=スヴェンソン)、吉村和弘(22=愛知工大)となった。女子は石川佳純(25=全農)、伊藤美誠(18=スターツ)、平野美宇(18=日本生命)、佐藤瞳(21=ミキハウス)。残り各1人は3月の最終選考会で決まる。ダブルスはその後、発表される。

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石川佳純「夢をもらった」大坂なおみ世界1位に刺激

全農を訪れ、「石川佳純カレー」を手に笑顔で話す石川(撮影・浅見桂子)

卓球の石川佳純(25=全農)が28日、都内の全国農業協同組合連合会を表敬訪問した。現在世界ランク3位の石川は、女子テニスで同1位となった大坂なおみ(21)に刺激を受けたといい「世界1位という新しい道を開いたことが本当にすごい。希望と夢をもらった」と話した。

報道陣に「自身も1位を狙いたいか」と問われ「中国のトップ選手に勝たないとそれはない。勝つことを目標にしたい」と語った。大坂とは16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)よりも前に、日本の治療院で会ったという。

20日に閉幕した全日本選手権女子シングルスでは13年ぶりの16強止まりだったが、全日本直後、半年以上ぶりに、まとまった連休が取れたという。「次の日練習という休日はあったけど、今回のように次の日の予定を考えなくても良い4連休が取れて、本当にリフレッシュができた。頭の中が疲れていたんだと思う」と気持ちを切り替えた。

29日には4月にハンガリーのブダペストで行われる世界選手権の代表選手が発表される。石川は1月時点の世界ランクで日本人最上位のため、女子シングルスの代表は確実だが、女子ダブルスや混合ダブルスでの選出は発表を待つこととなる。

世界選手権は来年の東京オリンピック(五輪)選考にも大事な大会となるが「今年1年間のワールドツアーを通じて来年の東京五輪選考が決まる。一喜一憂せず、楽しんで戦いたい」と精神面の充実が重要だと位置づけていた。

所属先の全農で活動報告をした石川は現在、同社から発売中の「かすみんカレー」に引き続き、新たな監修商品プランをプレゼン。好物だという牛丼を挙げた。16年リオ五輪でもレトルトの牛丼を持って行き、ご飯の上にかけて食べていたという。「私は小さい頃からご飯が好き。牛丼ではタマネギが多いのが好きですね」と、石川監修の牛丼は“ネギダク”になりそうだ。

全農を訪れた石川はトークショーで笑顔を見せる(撮影・浅見桂子)
全農を訪れた石川はトークショーで笑顔を見せる(撮影・浅見桂子)

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水谷隼「来年は出ない」最多10度目優勝後に仰天発言

水谷の全日本選手権の成績

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇20日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス決勝

13年連続の決勝進出となった水谷隼(29=木下グループ)がV10を達成した。初決勝だった大島祐哉(24=木下グループ)に4-2で勝利。2年ぶりの優勝を果たし、最多優勝記録を更新した。試合後、全日本選手権出場は今大会を最後にすると明言した。張本智和(15=エリートアカデミー)は準決勝で大島に敗れ、連覇を逃した。

10度目の日本一は水谷を高揚させた。スタンドに「V10」のプラカードが躍ると一目散に、追っかけ主婦が多くいるアリーナ席に飛び込んだ。苦しく、毎晩吐きそうになりながら戦い、手にした前人未到の栄冠。「ファンの方々がいるから頑張れた」と、身を任せてもみくちゃにされた。

昨年敗れた張本を倒そうと準備してきたが、決勝の相手は大島。張本を倒し、勢いに乗るTリーグ東京の後輩に、第1ゲームを11-13と先取されたが焦りはなかった。第2ゲーム以降、ラリーで左右に振られても追いつく。持ち前のラケットコントロールで確実に返球し、じれた大島のミスを誘う。フォアもさえ、第2ゲームを11-6で奪い返した後は、試合を支配した。

優勝インタビューでは約5000人の観客を驚かせた。「今年で最後の全日本選手権にしたい」と宣言。「V10で終わりにしようと思っていた。昨年勝っていたら今年は出なかったし、今年勝てなければ来年も出ていた。(負けて)ボロボロになってファンを悲しませるより、勝って辞めたかった」。

卓球選手にとって天皇杯・皇后杯と名の付く全日本は特別な存在で、誰もが必死に挑んでくる。長年追われる立場だった水谷にとって「毎日死にたいと思うぐらい苦しい」ものだった。最近は試合前夜、次戦選手のことを考えるのをやめ、少しでも気を静めた。

日本代表も「東京オリンピック(五輪)が終わったら辞めます」とあらためて明言。16年リオ五輪でメダルを2つ獲得し「周りが五輪や世界選手権でさらに上の成績を期待する。そこに出るには年間10試合以上のワールドツアーに出る必要があり、正直大変」と語った。全日本引退は今年30歳を迎え、体力の衰えを感じ始めた水谷が第一線から退く準備段階。ただTリーグには出場する。

張本をはじめ若手の主流「前陣速攻」について「僕にはできない」と語る。時代の流れにはあらがえない。ただ今回、水谷のようなラリー、レシーブ、ブロック技術で巧みに試合を進める戦い方も「まだ通用する」と再確認し、「日本のレベルアップのため、まだ我々世代が若手への壁として立ちはだかる」と話した。

この優勝で4月の世界選手権出場権も得た。東京五輪の金メダルを世代交代のバトンにするため、五輪選考シーズンの初戦で最高のスタートを切った。【三須一紀】

◆水谷隼(みずたに・じゅん)1989年(平元)6月9日、静岡県磐田市生まれ。5歳から父信雄さんが代表を務める豊田町スポーツ少年団で競技を始め、青森山田中-青森山田高-明大。07年全日本選手権シングルスを17歳7カ月で当時、史上最年少制覇。08年北京五輪から3大会連続出場。16年リオ五輪ではシングルスで男女を通じて日本人初のメダル(銅)を獲得し、男子団体でも銀メダルに輝いた。172センチ、63キロ。

男子シングルス決勝 全日本V10を達成し笑顔をみせる水谷(撮影・清水貴仁)
全日本選手権男子シングルスの優勝回数
全日本選手権男子シングルスの過去10年の優勝者

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2年連続3冠伊藤美誠、親友本田真凜から得たヒント

卓球女子世界ランキング

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇20日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス決勝

16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)女子団体銅メダルの伊藤美誠(18=スターツ)が女子初の2年連続3冠を達成した。混合ダブルス、女子ダブルスに続き、シングルスは史上最年少14歳170日で決勝に進んだ木原美悠(エリートアカデミー)を4-1と圧倒。準決勝は女子ダブルスの「相方」早田ひな(18=日本生命)を4-0で退け、日本のエース格として文句なしの力を示した。20年東京五輪の金メダル獲得へ、五輪選考シーズンを快調に歩み始めた。

女子初の偉業をたぐり寄せ、高校卒業間近の伊藤が左拳を力強く振った。前日に女子ダブルスを制して一緒に喜んだ、早田とのシングルス準決勝は4-0。約4時間後、中2で初決勝だった木原の挑戦を正面から受け止め「年下の選手には絶対に負けたくない、優勝を取られたくないっていう強い気持ちがあった」。大一番を「めちゃめちゃ楽しかったです」と満喫した。

追われる立場で初めての日本一決定戦。7日間で3種目17試合に全て勝った。「どの選手も私を倒すっていう目的でやってくる」。木原と戦った決勝の第3ゲーム最終ポイントは、相手サーブをそのまま対角に打ち込む速攻。第4ゲームは9-3から落としたが、第5ゲーム0-1からの6連続得点で立ち直った。150センチと小柄ながら、ラケット両面を巧みに操る引き出しの多さが光る。ミスを恐れず攻める姿勢も不変だ。

昨秋のスウェーデン・オープンで、丁寧ら中国トップ選手に3連勝。常に意識するのは強敵だ。スロースターターを自覚し見直した成果、早田との準決勝第1ゲーム開始からの4連続得点に出た。日々の鍛錬に、相手を問わず「『勝つ』よりも楽しんだ方が勝てる」という考え方を上乗せする。

リオ五輪5カ月後の17年1月には、同い年の平野美宇が全日本初優勝。もがく日が続く17年夏、練習の合間に伊藤はこう漏らした。

「精神的にきついんです。五輪後だとみんなが向かってくる。『普通にやってもダメじゃん』ってなって…。なんか、考えることがどんどん増えちゃった」

そこに「楽しさ」はなかった。「自分がいい感じでも、相手を見て、悪く感じちゃう」。同年秋、中国下部リーグへ参戦。友人である本田真凜の誘いで足を運んだフィギュアスケート会場では自然と選手の表情に目がいった。「絶対に体力を消耗しているのに、最後の最後まで笑顔でやっている。あれがすごい」。コート内外の数多くの刺激が楽しむことを思い出すヒントになった。

最後まで笑顔だった今大会。20年東京五輪金メダルへ、今の伊藤は明るい。「中国人選手に何度でも勝てるようになる実力を持てるようにするのと、自分の手で(五輪の)出場権をつかみたい」。その視線は世界に向いている。【松本航】

◆全日本選手権の3冠 女子は60年度に山泉和子が24歳で史上初の偉業。シングルスを制した後、設楽義子との女子ダブルス、村上輝夫との混合ダブルスで頂点に立った。15年には21歳の石川佳純が54大会ぶりに達成。女子ダブルスは平野早矢香、混合ダブルスは吉村真晴とのペアだった。伊藤は女子ダブルスは早田ひな、混合ダブルスは森薗政崇と組み、女子史上初の2年連続3冠を達成。男子では斎藤清が82、83年度に記録している。

◆伊藤と世界 伊藤は昨年1年間、世界ランクは5~8位で推移。年間通じて初めてトップ10を守った。昨年11月、スウェーデン・オープンで中国人選手3人を連破した時は、中国メディアに「『大魔王』が現れた」と報じられ、環球時報は「伊藤選手が中国チームの最強のライバルになることは疑いようがない」とした。日本のトップ選手には珍しくTリーグ参戦は見送り。「東京オリンピックで金メダルという結果を出すことが一番と考え、それまでの限られた時間を強化に専念すると決めました」と表明するなど、独自路線で世界を見据えている。

◆伊藤美誠(いとう・みま)2000年(平12)10月21日、静岡・磐田市生まれ。11年1月の全日本選手権一般の部では、10歳2カ月の史上最年少で勝利。16年リオ五輪女子団体では銅メダル。17年6月の世界選手権では、早田との「みまひな」コンビで女子ダブルス銅メダル。大阪・昇陽高3年。世界ランク7位。150センチ。

伊藤美誠対木原美悠 3冠を達成し笑顔でポーズをとる伊藤(撮影・清水貴仁)
全日本選手権女子シングルスの過去10年の優勝者

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14歳木原美悠が笑顔の準V 東京五輪代表争いに参戦

表彰式で待機中に記念撮影を行う、木原(左)と伊藤(撮影・清水貴仁)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇20日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス決勝

14歳の新星、木原美悠(みゆう=エリートアカデミー)は、伊藤美誠(18=スターツ)に1-4で敗れ男女通じての最年少優勝を逃した。第1ゲームからジュースまで追い込んだが、11-13と取り切れず、王者の貫禄を見せつけられた。14歳170日での優勝となれば、14歳208日で前回男子優勝の張本智和を抜き、史上最年少の王者となるはずだった。

取材エリアに入った木原は終始笑顔。「ジュニアで決勝に行くことが目標だったのに、一般で来られるなんてすごい。準優勝はうれしいです」と晴れやかに言った。女子ジュニアは準決勝で敗れていた。

今年の目標を問われ「(11月開幕の)世界ジュニアなど大きな大会で優勝して、2020年の東京オリンピックに向けて、今から必死に頑張っていきたい」。全日本決勝という新たな世界を見た14歳の目は、希望に満ちていた。

女子シングルス決勝 伊藤(手前)と打ち合う木原(撮影・清水貴仁)

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水谷「調子乗りすぎ」張本の敗戦から学んだ謙虚さ

男子シングルスの表彰式で天皇杯を手にする優勝の水谷(撮影・清水貴仁)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇20日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス決勝

13年連続の決勝進出となった水谷隼(29=木下グループ)がV10を達成した。初決勝だった大島祐哉(24=木下グループ)に4-2で勝利。2年ぶりの優勝を果たし、最多優勝記録を更新した。

水谷は準決勝で敗れた張本に“いじり合える”間柄だからこそ、冗談交じりに言った。「調子乗りすぎていたからですよ。ある試合前『簡単に勝って来ます』と言っていた。謙虚にいかないと物事うまくいかないと、彼が教えてくれた」と会見場の笑いを誘った。

前日、張本は決勝に上がって来てほしい相手についてダブルスペアの木造を挙げた。けしからんと水谷は準決勝前、大島に「絶対に勝て」と激励したという。水谷が全日本を引退すると聞いた張本は「僕のプレッシャーがすごくなるじゃないですか」と言ったといい「結局自分が優勝すると思ってる」と水谷節で冗談を連発した。

だが代表で張本が同じチームになると「頼りになる。五輪では一緒に金メダルを取りたい」と結束する。仲良しだからこそ、いじれるかわいい後輩。14歳離れていても、冗談が言い合える日本代表の明るいムードも東京五輪への武器となる。

男子シングルス決勝 大島祐哉対水谷隼 全日本V10を達成し笑顔をみせる水谷(撮影・清水貴仁)

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15歳張本智和が連覇逃し涙、まるで別人勝負所迷い

男子シングルス準決勝 張本智和対大島祐哉 フルゲームの末に準決勝敗退となり、ぼうぜんとする張本(撮影・清水貴仁)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇20日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス準決勝

13年連続の決勝進出となった水谷隼(29=木下グループ)がV10を達成した。初決勝だった大島祐哉(24=木下グループ)に4-2で勝利。2年ぶりの優勝を果たし、最多優勝記録を更新した。試合後、全日本選手権出場は今大会を最後にすると明言した。張本智和(15=エリートアカデミー)は準決勝で大島に敗れ、連覇を逃した。

   ◇   ◇   ◇

張本が準決勝で姿を消した。最終ゲーム。9-9で大島のサーブがネットにかかり、やり直し。会場はどよめき、異様な空気に包まれた。再サーブ、「チキータでいくかどうするか迷っている最中に来てしまった」と、これまでの向かっていく姿勢とは別人の張本がそこにいた。失点し、9-10。「その時点で次何をやってもダメだったと思う」と振り返った。

試合後、ベンチに座り込み、ぼうぜんと動かなかった。「負けたことを受け入れたくなかった。だから、何も考えないで座っていた」。昨年は全日本で初優勝し、12月のワールドツアー・グランドファイナルでも初優勝。追われる立場となり「自分で考える以上にプレッシャーがあった」と語った。

試合後、張本の目に涙が見えたが新たな決意に満ちていた。「3月の(ワールドツアー)カタール・オープンに向け死ぬ気で練習する」。来年の東京五輪で金メダルを目指す15歳は、この敗戦を糧にする。

男子シングルス準決勝 張本智和対大島祐哉 試合序盤に失点を重ね厳しい顔をみせる張本(撮影・清水貴仁)

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張本下し初準Vの大島「僕の方が余裕があった」

男子シングルスの表彰式が行われる左から2位大島、優勝水谷、3位木造、張本(撮影・清水貴仁)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇20日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス準決勝・決勝

大島祐哉(24)がTリーグ東京の後輩張本を準決勝で下し、自己最高の準優勝をつかんだ。張本との一戦は第4ゲームまでで、3-1と主導権を握り「精神的に僕の方が余裕があった」。それでも決勝で男子ダブルスを組む水谷に敗れ「全日本の借りは全日本でしか返せない。水谷さんが来年出ないのは初めて聞いたけれど、優勝を目指したい」と雪辱を誓った。

男子シングルス決勝 大島祐哉対水谷隼 水谷相手にポイントを奪う大島(撮影・清水貴仁)

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東京五輪狙う水谷隼が全日本V10で幕引きしたワケ

男子シングルス決勝 大島祐哉対水谷隼 全日本V10を達成し笑顔をみせる水谷(撮影・清水貴仁)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇20日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス決勝

13年連続の決勝進出となった水谷隼(29=木下グループ)がV10を達成した。

初決勝だった大島祐哉(24=木下グループ)に4-2で勝利。2年ぶりの優勝を果たし、最多優勝記録を更新した。試合後、全日本選手権出場は今大会を最後にすると明言した。

◇   ◇   ◇

10度目の日本一は水谷を高揚させた。スタンドに「V10」のプラカードが躍ると一目散に、追っかけ主婦が多くいるアリーナ席に飛び込んだ。苦しく、毎晩吐きそうになりながら戦い、手にした前人未到の栄冠。「ファンの方々がいるから頑張れた」と、身を任せてもみくちゃにされた。

昨年敗れた張本を倒そうと準備してきたが、決勝の相手は大島。張本を倒し、勢いに乗るTリーグ東京の後輩に、第1ゲームを11-13と先取されたが焦りはなかった。第2ゲーム以降、ラリーで左右に振られても追いつく。持ち前のラケットコントロールで確実に返球し、じれた大島のミスを誘う。フォアもさえ、第2ゲームを11-6で奪い返した後は、試合を支配した。

優勝インタビューでは約5000人の観客を驚かせた。「今年で最後の全日本選手権にしたい」と宣言。「V10で終わりにしようと思っていた。昨年勝っていたら今年は出なかったし、今年勝てなければ来年も出ていた。(負けて)ボロボロになってファンを悲しませるより、勝って辞めたかった」。

卓球選手にとって天皇杯・皇后杯と名の付く全日本は特別な存在で、誰もが必死に挑んでくる。長年追われる立場だった水谷にとって「毎日死にたいと思うぐらい苦しい」ものだった。最近は試合前夜、次戦選手のことを考えるのをやめ、少しでも気を静めた。

日本代表も「東京五輪が終わったら辞めます」とあらためて明言。16年リオ五輪でメダルを2つ獲得し「周りが五輪や世界選手権でさらに上の成績を期待する。そこに出るには年間10試合以上のワールドツアーに出る必要があり、正直大変」と語った。全日本引退は今年30歳を迎え、体力の衰えを感じ始めた水谷が第一線から退く準備段階。ただTリーグには出場する。

張本をはじめ若手の主流「前陣速攻」について「僕にはできない」と語る。時代の流れにはあらがえない。ただ今回、水谷のようなラリー、レシーブ、ブロック技術で巧みに試合を進める戦い方も「まだ通用する」と再確認し、「日本のレベルアップのため、まだ我々世代が若手への壁として立ちはだかる」と話した。

この優勝で4月の世界選手権出場権も得た。東京五輪の金メダルを世代交代のバトンにするため、五輪選考シーズンの初戦で最高のスタートを切った。【三須一紀】

◆水谷隼(みずたに・じゅん)1989年(平元)6月9日、静岡県磐田市生まれ。5歳から父信雄さんが代表を務める豊田町スポーツ少年団で競技を始め、青森山田中-青森山田高-明大。07年全日本選手権シングルスを17歳7カ月で当時、史上最年少制覇。08年北京五輪から3大会連続出場。16年リオ五輪ではシングルスで男女を通じて日本人初のメダル(銅)を獲得し、男子団体でも銀メダルに輝いた。172センチ、63キロ。

男子シングルス準決勝 大島祐哉対水谷隼 全日本V10を達成し観客のもとに飛び込んでいく水谷(撮影・清水貴仁)
男子シングルス準決勝 大島祐哉対水谷隼 力強いショットをみせる水谷(撮影・清水貴仁)

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