日刊スポーツ

吉村・石川佳純組「うれしい」3大会連続メダル確定

吉村・石川佳純組「うれしい」3大会連続メダル確定

混合ダブルスの石川佳純(左)と吉村真晴

<卓球:世界選手権>◇個人戦第4日◇24日◇混合ダブルス3回戦ほか

【ブダペスト=三須一紀】混合ダブルスの吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)石川佳純(26=全農)組がメダルを確定させた。スロバキア組を4-2で下し、準決勝に進出。15年銀、17年金に続き、3大会連続のメダルを決めた。

試合後、石川は「苦しいときこそ声を掛け合って、コンビネーションを大事にした。同じペアでメダルを取れることは、うれしいこと」と喜んだ。

張本智和が右手薬指のけんしょう炎で同種目へのエントリーを取りやめ、今月9日、急きょ参戦が決まった吉村は「1回は代表を外れていた。こういうチャンスをくれた日本協会に、とにかく結果を出したいと思っていた」と涙した。

短期間での調整に苦労した。五輪、世界選手権を経験してきた吉村は、自分なりの調整法を持っている。しかし、今回はそれができなかった。通常なら大会前により多く食べて体重を増やし、事前合宿、本番と臨んでいくが、今回はそれができず「体重が(理想に)戻っていない」という。

さらに気持ちの持って行き方も、難しかった。その苦しさを乗り越え、メダル確定。「ここまで勝てているのは石川さんの安定感。本当に感謝している」と相棒をたたえ、次戦へ向け「2年前と同じ景色が見たい」と金メダルを強く意識した。

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波乱 ! 世界2位の許が3回戦敗退 世界選手権

シングルス3回戦で敗れた中国許■(撮影・三須一紀)※■は日ヘンに斤

<卓球:世界選手権>◇個人戦第4日◇24日◇ブダペスト◇男女シングルス3回戦ほか

【ブダペスト=三須一紀】男子シングルスで波乱が起きた。世界ランク2位の許■(29=中国)が3回戦で同34位シモン・ゴジ(24=フランス)に2-4で敗れた。許■は、張本智和(15=木下グループ)が勝ち進めば準決勝で当たる可能性があった。2年前の前回大会では準々決勝で1-4と敗れていた相手だった。

※■は日ヘンに斤

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水谷隼が敗戦 張本、女子石川ら16強 世界選手権

シングルス3回戦で逆転負けを喫し、うなだれる水谷隼(撮影・三須一紀)

<卓球:世界選手権>◇個人戦第4日◇24日◇ブダペスト◇男女シングルス3回戦ほか

【ブダペスト=三須一紀】男子シングルス世界ランク13位の水谷隼(29=木下グループ)が韓国の同22位鄭栄植にフルセットの末、3-4で敗れた。水谷は同大会は最後と明言しており、世界選手権個人戦での勇姿は見納めとなった。

同4位の張本智和(15=木下グループ)は2戦2敗と苦手にしていたポルトガルの同26位マルコス・フレイタスに4-0でストレート勝ち、丹羽孝希(24=スヴェンソン)もポーランド選手に勝って、ベスト16へ駒を進めた。

女子シングルスでは伊藤美誠(18=スターツ)が同大会の24年ぶり中国勢撃破に挑んだが、孫穎莎に1-4で敗戦。石川佳純(26=全農)平野美宇(19=日本生命)、佐藤瞳(21=ミキハウス)、加藤美優(20=日本ペイントHD)はベスト16に進んだ。

混合ダブルスは吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)石川組と、伊藤、森薗政崇(24=岡山リベッツ)組が準々決勝に進出した。

女子ダブルスは伊藤、早田ひな(18=日本生命)組と、佐藤、橋本帆乃香(20=ミキハウス)組が準々決勝に進んだ。

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張本智和が圧勝!わずか35分で16強 世界選手権

雄叫びを上げる張本智和(撮影・三須一紀)

<卓球:世界選手権>◇個人戦第4日◇24日◇ブダペスト◇男女シングルス3回戦ほか

張本智和が圧勝でベスト16入りした。

過去未勝利のマルコス・フレイタスにストレート勝ち、わずか35分でけりをつけた。男子シングルス40年ぶりのメダルまであと2勝。大会前は右手薬指けんしょう炎の影響もあり、気持ちが落ち込んで「メダルは考えられない。1戦1戦」と珍しく、弱気な発言をしていたが、ケガの痛みも減り、本大会では「ここまで来たらメダルを取りたい」と気持ちも復調している。

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伊藤美誠、孫穎莎に敗れ対中国24年ぶり勝利ならず

シングルス3回戦で孫穎莎のボールに食らいつく伊藤美誠(撮影・三須一紀)

<卓球:世界選手権>◇個人戦第4日◇24日◇ブダペスト◇男女シングルス3回戦ほか

【ブダペスト=三須一紀】伊藤美誠(18=スターツ)は、中国若手のホープ孫穎莎(18)に1-4で敗れた。同大会の女子シングルスでは24年ぶりとなる対中国勝利を目指したが、壁は厚かった。

   ◇   ◇   ◇

圧倒された。ともに卓球台の近くに張り付き、激しい打ち合いを繰り広げたが、孫が1歩も2歩も上回った。右利き同士の対戦。孫のフォア強打を伊藤のバック側に打ち抜かれ、何度もノータッチで得点を許した。0-3とされた後、1ゲームを取り返したが、最終ゲームは2点しか取れなかった。

昨年3月のドイツオープンで3-4と敗れていた孫について「すごくパワーがある。結構打ってくる、ガンガンタイプ。1年ぶりなので、やりながら、1ゲーム目から相手を分かるようにしたい」と話していたが、想像を超えた。

ダブルス、混合ダブルスと合わせ3種目に出場し、前日までの2日間で6試合をこなし、疲労はあった。目標に掲げた世界3冠は、次回以降に持ち越しとなった。

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伊藤美誠3回戦進出、次戦同い年中国選手に「勝つ」

伊藤美誠(2019年4月23日撮影)

<卓球:世界選手権>◇個人戦第3日◇23日◇ブダペスト◇男女シングルスなど

女子シングルス世界ランク7位の伊藤美誠(18=スターツ)が順当に3回戦に進出した。

次戦は同ランク29位なものの17年世界ジュニア、同年ジャパンオープンのシングルスで優勝した中国若手のホープ孫穎莎。同い年でもあり「私の方が経験が上。『勝つ』という意識を持って戦いたい」と語った。

女子シングルスでは95年大会以来23連敗中の中国勢の壁。序盤に中国勢と当たることに「メダルを取るには結局、中国人に勝たないといけない。しっかり勝って自信を付けたい」と前向きに捉えた。

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水谷隼が3回戦進出「幅広くプレー」中陣、後陣も

<卓球:世界選手権>◇第3日◇23日◇男女シングルス1、2回戦ほか

【ブダペスト=三須一紀】今回を最後の世界選手権と位置づけている水谷隼(29=木下グループ)が初登場し、順当に3回戦に進出した。

水谷は最近の高速卓球に合わせ、卓球台に近づいてプレーする「前陣速攻スタイル」の取得に力を注いできたが、ここに来て「昔の自分を思い出している」と、中陣、後陣でのプレーを再度、取り入れる方向性を示した。

この日の試合も、もともとの中陣、後陣に練習してきた前陣を加え「幅広くプレーできた。理想のプレースタイルに近づいてきた。理想とはオールラウンダーですね」と納得の表情で語った。

また、新調したサングラスも実戦で使用した。同時にヘアバンドも着用。「汗が垂れるとどうしてもサングラスが曇るので、それの防止です。ヘアバンドは試合では初めて。ただでさえサングラスを着けていたら突っ込まれるから」と笑った。

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張本智和3回戦進出「70%」スマホゲームで息抜き

シングルス2回戦で雄叫びを上げる張本智和(撮影・三須一紀)

<卓球:世界選手権>◇第3日◇23日◇男女シングルス1、2回戦ほか

【ブダペスト=三須一紀】男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が2回戦でスウェーデン選手に4-0のストレートで勝利し、3回戦に進出した。

次戦はポルトガルのマルコス・フレイタスで17年ドイツオープンでは2-4、18年チェコオープンでは3-4で、2戦2敗と相性が良くない。張本は「前回負けたイメージが残っている。特に相手はサービスがうまいので、それを取るイメージで戦いたい」と意気込んだ。

長丁場の大会を乗り切るため、息抜きとしてスマホオンラインゲーム「ブロスタ」にはまっている。ホテルでも夜、30分から1時間プレーし、リラックスした時間を過ごしている。

ゲームをやる意味について「ゲームだと負けても良い。そこに負けを求める。試合で負けたら悔しいですけど、ゲームだったらいくら負けても大丈夫」と理由を語った。ゲームの実力は「全然です。ユーチューバーに比べたら(ランキングは)圏外です」と笑った。

前日の会見では「出来は20%」と語っていたが、この日は「70%まで上がった」と話した。右手薬指のけんしょう炎も「練習時は少し痛むけど、試合では問題ない」と影響はないことを明かした。日本のエースが、男子シングルス40年ぶりのメダルへ、調子を上げてきた。

シングルス2回戦で雄叫びを上げる張本智和(撮影・三須一紀)
シングルス初戦に臨んだ張本智和(撮影・三須一紀)

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伊藤美誠フル回転シングルスも危なげなく1回戦突破

シングルス初戦に臨んだ伊藤美誠(撮影・三須一紀)

<卓球:世界選手権>◇個人戦第3日◇22日◇ブダペスト◇男女シングルスなど

【ブダペスト=三須一紀】男女シングルスが始まり、日本男女10人はシングルス、ダブルス、混合ダブルスの全種目で初戦突破した。

世界選手権では自身初の3種目エントリーとなった伊藤美誠(18=スターツ)はシングルス初戦を突破。22日は約3時間半の間に3試合こなす過密スケジュールで会場の問題点も把握。女子シングルスでは95年大会以来23連敗中の中国勢の壁にも挑むなど、伊藤がタフすぎる課題の数々に立ち向かう。

   ◇   ◇   ◇

伊藤がフル回転だ。シングルス1回戦でチェコ選手に危なげなく4-0でストレート勝ち。全3種目で初戦突破した。約半日前、3試合をこなしたばかりだった。前日22日、森薗との混合ダブルスで大会初戦を迎え、ウズベキスタン組に4-0で快勝発進。2試合目は女子ダブルスで早田と組み、1回戦のクロアチア組に4-0で完勝した。1日3試合目となった混合ダブルス2回戦はメイン会場から第2会場に数分かけて移動。「相手の利き手すら情報がなかった」まま、試合になだれ込んだ。そのトルコ組に4-0でストレート勝ち、約3時間半の間に3戦をこなした。

1ゲームも与えず省エネ発進にも見えたが「意外にも足にきている」と疲労を口にした。日本協会が栄養士を帯同。食事など質の高いサポートを得ているが、思わぬところで問題点があった。会場の不便さだ。メイン会場と第2会場で照明の色、室温などが違う。「メイン会場は白で、第2はオレンジ、そして第2は暑い。台が温かくなるとボールも弾む。コートによって照明の位置も違う」と悩ましい。

選手は観客と同じ動線を通って行き来しなければならず、試合間にサインも求められる。「試合前で集中もしたい。時間もない。断ることも申し訳ない」。目の前の敵以外にもクリアすべき課題は多い。最重要事項は打倒中国。日本女子シングルスは長年、中国勢に苦しめられている。95年中国・天津大会で佐藤利香が張本の母・張凌に勝利して以来、23連敗中。打倒中国は日本卓球界の悲願。立ちはだかるすべてに打ち勝ち、女王の座を目指す。

◆伊藤美誠の世界選手権個人戦

15年中国・蘇州大会で2種目に初出場し、シングルスはベスト8。新人賞も獲得した。女子ダブルスは平野美宇と組み2回戦敗退。17年ドイツ・デュッセルドルフ大会ではシングルス4回戦で中国の朱雨玲に敗れベスト16。女子ダブルスでは現在と同じ早田ひなと組み、準決勝で中国の丁寧、劉詩■組に敗れ3位。

■は雨カンムリに文の旧字体

伊藤美誠はこの日3試合目の混合ダブルス2回戦に臨む。左は森薗政崇(2019年4月22日撮影)

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吉村&石川組、森薗&伊藤組が3回戦進出 卓球

伊藤美誠は3試合目の混合ダブルス2回戦に臨む。左は森薗政崇(撮影・三須一紀)

<卓球:世界選手権個人戦>◇22日◇ブダペスト◇混合ダブルス

混合ダブルスで前回優勝の吉村真晴(名古屋ダイハツ)石川佳純(全農)組と、森薗政崇(岡山)伊藤美誠(スターツ)組がそれぞれ1、2回戦を勝って3回戦に進んだ。

男女のダブルスは1回戦が行われ、男子の張本智和(木下グループ)木造勇人(愛知工大)組、森薗、大島祐哉(木下グループ)組、女子の伊藤、早田ひな(日本生命)組と佐藤瞳、橋本帆乃香組(ミキハウス)が初戦を突破した。

男女シングルスの本戦は23日から始まる。

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伊藤美誠「照明の色が…」会場の問題点指摘も前向き

混合ダブルス初戦に臨む伊藤美誠(右)と森薗政崇(撮影・三須一紀)

<卓球:世界選手権個人戦>◇22日◇ブダペスト◇混合ダブルス

【ブダペスト22日=三須一紀】卓球世界選手権個人戦の混合ダブルスで森薗政崇(24=岡山リベッツ)伊藤美誠(18=スターツ)組が順当に2回戦を突破した。2人は同種目に加え、男女シングルス、男女ダブルスにもエントリーしているため、試合数が圧倒的に多い。この日も混合ダブルスと男女ダブルスで3試合ずつに出場した。

試合数を多くこなすことで世界選手権会場の問題点を発見した。メイン会場と第2会場があるが、照明の色、室温などが違い、プレーに影響が出るという。伊藤は「照明の色が違うの分かります? 本会場は白で、第2はオレンジ、そして第2は暑いです。台が温かくなるとボールも全然弾む。コートによって照明の位置も違うし、本当に行ってから(要望を)言うしかない」と話した。

両会場を行き来する動線にも問題があった。選手が観客と同じ動線を通って移動しなければならず、試合間にサインなどを求められるという。伊藤は「すごくうれしいことなんですけど、やっぱり試合前で集中もしたい。時間もない。断ることも申し訳ないし、いつもより冷たく断っちゃう」と悩みを吐露した。

ただ初日から、さまざまなことに触れて「これだけたくさんの台で経験できて良かった」と前向きに捉えた。

伊藤美誠は2試合目の女子ダブルスに臨む。左は早田ひな(撮影・三須一紀)
伊藤美誠は3試合目の混合ダブルス2回戦に臨む。左は森薗政崇(撮影・三須一紀)

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吉村、石川組と森薗、伊藤組が初戦突破 世界選手権

混合ダブルス初戦に臨む石川佳純(左)と吉村真晴(撮影・三須一紀)

<卓球:世界選手権個人戦>◇22日◇ブダペスト◇混合ダブルス

【ブダペスト22日=三須一紀】卓球世界選手権個人戦で日本人選手が初登場した。混合ダブルスで吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)石川佳純(26=全農)組、森薗政崇(24=岡山リベッツ)伊藤美誠(18=スターツ)組が初戦に臨んだ。

吉村石川組はスイスペアに4-1。2年前の前回王者が着実に初戦を突破した。シングルス代表の吉村の弟和弘が、スタンドから応援した。

森薗伊藤組はウズベキスタンペアに4-0でストレート勝ち。ともに3種目出場し、体力面で心配な部分もあるが、伊藤は目標の3冠へ向けて、スタートを切った。

混合ダブルス初戦に臨む伊藤美誠(右)と森薗政崇(撮影・三須一紀)

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水谷隼「球自体が消える」と悩み抱え卓球世界選手権

世界選手権の本番会場で新調したサングラスを着用する水谷隼(撮影・三須一紀)

【ブダペスト22日=三須一紀】卓球世界選手権個人戦のシングルスが23日から始まる。平成元年(89年)に生まれ、日本男子卓球界を世界クラスに押し上げた水谷隼(29=木下グループ)が、最後の世界選手権個人戦に挑む。昨今ショーアップされる会場内の光の影響で「球が見えない」という目の状況を抱える中、20年東京五輪までに行われる個人戦最大の大会で、どれだけの実力が発揮できるのかが試される。勝ち進めば4回戦で同ランク3位林高遠(中国)と、準々決勝で馬竜(同)と当たる厳しいブロックに入った。

 ◇   ◇   

「光」の影響を受けると球が見えるのは「ネット間際」、見え方を例えると「車のライトから突然、ボールが出てくる感じ」と水谷は語る。球の回転が見えないどころの話ではなく「ボール自体が消える感じ。もちろん、回転も全く見えない。改善しないと、勝ち目ゼロ。本当に。1%もないですね、今の状態だと」と厳しい言葉を続けた。

水谷が問題視する「光」とは2つ。LED看板広告と照明。LEDはコートを囲うように置かれ、選手の目線にある。看板に白やグレーの文字が表示されると、白い球と同化してしまうという。

演出重視の観点からコートと観客席を「明暗」にくっきり分ける照明も、卓球台周辺に強い光が集まり、球を見えにくくしている。ともに3月末のカタールオープンでは「今までで一番、見えていなかった。ほとんど見えなかった」とまで語った。

東京五輪を最後に日本代表から退くことを明言しているが、光の問題がなければ「続けられるかもしれない」とまで話す。他の選手はどうなのか。

女子の伊藤美誠は3月、LEDについて「ラリー中に変わらなければ大丈夫。ただ文字の白はやめてほしい」、照明は「真上にライトがあると、かぶってしまいボールが白いので見えない。投げ上げサーブ出す選手がたくさんいるので、そこは感じている。選手も全員思っていること」と、程度の差はあるにせよ、同様の問題意識はあった。

五輪では広告がないのでLEDの心配はないが、照明は同様。来年の東京五輪へ向け、水谷は日本協会に要望を重ねたというが「周りを暗くするのを変えるのは、なかなか難しいと聞きます」と話した。

今回その対策として、2月末のTリーグから改良を重ねた新サングラスを着用する。以前のものでは「ボールの回転まで見えなくなってしまった」と、レンズの色合いを薄くした。うまくいけば東京五輪まで継続使用する可能性もある。

ただ、協会や東京五輪大会組織委員会がだまって日本選手の要望を見過ごしているわけではない。照明に関しては、会場の東京体育館の天井からLED照明を仮設でぶら下げる予定だが、選手に配慮した計画を検討している。“地の利”を生かせるよう、運営側も試行を重ねている。

16年リオデジャネイロ五輪でシングルス銅メダル、団体銀メダルを獲得後は「ボーナスステージのようなもの」と表現した水谷。それでも「東京五輪には出たい」と言い切る。これまでに味わったことがない焦りもある。

東京五輪には来年1月時点の世界ランクで日本人上位2人が個人戦に、団体戦は協会推薦で決まる。水谷は4月時点で13位と日本人3番目。「20年が近づくにつれて、プレッシャーが増す。団体戦にも入れるか分からない。これまで試合に出場できるか分からない状況が過去にはなかった。出られなかったらショック」と正直な思いを口にした。ランキングの基となるポイントが高い世界選手権は、東京を見据え、大事な大会となる。

ショーアップのためスタンドを暗くし、卓球台周辺を明るく照らす世界選手権の本番会場。調整しているのは水谷隼(左)と丹羽孝希(撮影・三須一紀)

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世界卓球、日本招致目指すも落選 団体戦は中国開催

国際卓球連盟(ITTF)は22日、世界選手権個人戦が行われているブダペストで総会を開き、2022年の世界選手権団体戦を成都(中国)で開催することを決めた。

日本は北九州市で招致を目指していたが、落選した。

21年の個人戦が米ヒューストンで開かれることも決定した。

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水谷隼が現状に提言「張本以外、強い選手がいない」

世界選手権の本番会場で新調したサングラスを着用する水谷隼(撮影・三須一紀)

【ブダペスト22日=三須一紀】卓球世界選手権個人戦のシングルスが23日、からスタートする。日本卓球界をけん引し、今回を最後の世界選手権と位置づける水谷隼(29=木下グループ)は今の心境を語った。

「リオ五輪は大きな区切りでした。その後はボーナスステージのような感じでやってきました。全日本もTリーグも。今回もそのボーナスステージの1つ。昔のように、この試合で絶対に勝たなければいけないというガツガツした感じではありません」

達観したような思いでこの舞台に立っていることを空かした。平成の日本卓球界を背負い、くしくも平成の暮れに行われる世界選手権。帰国予定日も4月30日と、平成最後の日だ。5月1日からの新元号「令和」に向け、卓球界への提言も口にした。

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)で日本卓球界初となるシングルスの五輪メダルを獲得した平成卓球界の申し子。令和では、愛好での卓球を除いて「卓球には関わらないで新しい分野に挑戦したい」と明かした。世界選手権個人戦8回連続出場、全日本選手権シングルス10度優勝など数々の栄光にも、後輩達には「僕なんかを目指さず、超えていかないといけない」と、まるで自分を“過去の人”のような言い方までする。

「(卓球界が)今のままでは良くない。張本以外、強い選手がいない。日本は良い環境なのにそれを生かし切れていない。もっと強くならないといけない」と言った。

水谷が若い頃と比べ、協会予算は増え、ナショナルトレーニングセンターもでき環境は充実した。水谷が思う改善点を聞くと「資金をトップ選手に集中させても良いと思う。もうメダルが取れないと分かる選手に見切りを付けるようなことも必要だと思う」と大胆に言った。現在はある程度、幅を持って予算配分をしている印象だという。ただ、「自分が、どうこうしようという牙はもうない」と笑った。

令和での卓球キャリアについて聞くと「東京五輪後に第一線を退いてからは、自分が卓球に関わっていくとは思えない。指導者の可能性はゼロではないが、別のこと、新たな分野でチャレンジしていきたい」と新たな事業に取り組みたい意向を明かした。

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吉村真晴「今までで1番レベル高い」中国ペアを警戒

吉村真晴

卓球世界選手権個人戦の混合ダブルスであす23日、前回王者の吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)石川佳純(26=全農)組と、森薗政崇(24=岡山リベッツ)伊藤美誠(18=スターツ)組が登場する。同種目は来年の東京五輪で新たに採用されたため、中国も本気度を増し挑んで来る。

その証拠に22日、約1カ月前に初めてペアを組んだばかりの男女世界ランク1位コンビの樊振東、丁寧組が予選から登場し、米国ペアに3-0で勝利。丁寧は「最初にしてはまずまずだった」と述べた。中国はさらに同2位許■、同5位劉詩文ペアもいる。

組み合わせ抽選会の結果、中国両ペアは日本の両ペアとは逆のブロックに入ったため、決勝まで当たらない。一方で、日本ペア同士が準決勝で当たる可能性がある。

吉村は世界ランク1位ペアについて「世界ランク1位同士で東京も見据えているでしょうし、今回の本気度が出ている。今までの世界卓球で1番レベルが高い」と警戒した。(ブダペスト=三須一紀)

※■は日ヘンに斤

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張本智和メダルへ好位置、右手薬指は「80%回復」

世界選手権の抽選会で水谷隼の代理でくじを引く張本智和(撮影・三須一紀)

男子シングルス世界ランク4位の張本智和は準々決勝まで中国選手と当たらないブロックに入ったため、同種目40年ぶりとなるメダルへ好位置につけた。

「望んでいた通りになり、モチベーションも上がってきた。メダルを取りたい」と意気込んだ。右手薬指のけんしょう炎も「80%ぐらい回復した。練習のし始めはちょっと痛むが、温まれば大丈夫」と調子は上向きだ。

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3冠目指す伊藤美誠、最初の難関は3回戦の孫穎莎

世界選手権の抽選会でくじを引く伊藤美誠(撮影・三須一紀)

卓球世界選手権個人戦の女子シングルス、ダブルス、混合ダブルスで3冠を目指す伊藤美誠(18=スターツ)が20日、シングルスのシード選手による組み合わせ抽選会に臨んだ。

メダルを取るには中国選手2人を倒す必要が出てきた。3回戦で同い年のホープ孫穎莎、準々決勝で同4位王曼■と当たる可能性が高い。伊藤は「まずは孫選手。相手も『うわっ来た』と思っていると思う。経験では私の方がしているので実力で勝ちたい」と気合を入れた。3冠についても「1つ1つ3冠に近づきたい」と語った。(ブダペスト=三須一紀)

※■は日の下に立

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石川「前回より良い試合できる」陳夢と対戦可能性

世界選手権の抽選会でくじを引く石川佳純(撮影・三須一紀)

【ブダペスト20日=三須一紀】世界選手権個人戦男女シングルスのシード選手による組み合わせ抽選会が行われた。

世界ランク6位石川佳純(26=全農)は勝ち上がれば4回戦で同3位の陳夢(中国)と対戦する可能性がある。陳夢とは今月上旬のアジア杯(横浜)準決勝でも戦い1-4で敗れている。石川は「最近対戦したばかりなので、正直、前回より良い試合ができると思う」と話した。

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平野美宇「勝ってメダル」世界1位丁寧と対戦可能性

世界選手権の抽選会でくじを引く平野美宇(撮影・三須一紀)

世界選手権個人戦男女シングルスのシード選手による組み合わせ抽選会が20日行われた。

世界ランク9位平野美宇(18=日本生命)は勝ち上がれば4回戦で同1位の丁寧(中国)と対戦する可能性がある。

2年前の前回大会は銅メダルを獲得した平野は「世界選手権は毎回、雰囲気が似ている。良いイメージで試合はできるかと思う。まずは丁寧のところまで1戦1戦戦って、その後は丁寧選手。2年前もやりましたし、丁寧選手に勝ってメダルを取りたい」と語った。前回大会は準決勝で丁寧に敗れ、3位となった。(ブダペスト=三須一紀)

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吉村真晴、和弘 兄弟出場に喜び「目標だった」

世界選手権個人戦に向け、羽田空港で意気込みを語る吉村真晴(左)、和弘兄弟(撮影・松熊洋介)

世界選手権個人戦(21日開幕、ブダペスト)に出場する卓球の男女日本代表が15日、合宿地のドイツへ向け羽田空港を出発した。

吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)と弟の和弘(22=愛知工大)は初めて兄弟そろって出場する。兄の真晴は、世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)の右手薬指けんしょう炎による混合ダブルス出場取りやめで9日に急きょエントリーされた。真晴は「自分は滑り込みだが、非常にうれしい」と語れば和弘も「2人で出るのが目標だった」と喜びを語った。

当初代表落ちした真晴は初選出の和弘にネックレスをプレゼント。実は同じものをつけているという真晴は「自分は(真晴の)MにV(ヴィクトリー)、弟は(和弘の)KにVです」と笑顔を見せた。和弘は「兄の気持ちを背負っているという思いでプレーしたい」と熱い思いを語った。

2年前の世界選手権で優勝した石川佳純とのペアで挑む真晴は「コンビネーションを確認して連覇を目指す。必ずメダルを持って帰る」と気合を入れた。ペアネックレスで士気を高めた「吉村兄弟」が世界の舞台で暴れ、一緒に「V」を持ち帰る。

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石川佳純が世界選手権へ「いよいよ出発という感じ」

世界選手権に向け羽田空港で意気込みを語る石川佳純(撮影・松熊洋介)

卓球女子世界ランク6位の石川佳純(26=全農)ら日本代表が、世界選手権個人戦(21日開幕、ブダペスト)に向け、15日羽田空港を出発した。

7日のアジア杯で3位になったあと「世界選手権が楽しみ」と語っていた石川は「いよいよ出発という感じ。ケガもないのでしっかり準備してコートに立ちたい」と意気込みを語った。勝ち上がれば強敵中国選手との対決も控えるが「まずは1戦1戦目の前の試合を」と油断せずに戦う。

13日の公開練習で「世界選手権個人戦の出場は最後」と語った水谷とは、ともにエースとして日本をけん引してきた。「会見で聞いた時は驚いた。まだまだ一緒に頑張ろう、と言った。(水谷から)たくさん学んでいるし、パワーをもらっている。これからもずっと一緒にプレーしたい」と胸の内を明かした。

自身の区切りについてはよく分からないとした上で「東京(五輪)で一区切りというのはあるが、終わってから考えます」と話した。

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水谷隼「勝ち目ゼロです」目の異常に厳しい状況…

記者の質問を受ける水谷(撮影・丹羽敏通)

卓球世界選手権個人戦(21日開幕=ブダペスト)へ男女日本代表が13日、都内で公開練習を行った。

16年リオデジャネイロ男子シングルス銅メダリストで世界ランク13位の水谷隼(29)は以前から訴えている、照明やLED看板の影響でボールが見えなくなる現象についてあらためて「改善しないと勝ち目ゼロです」と厳しい状況を口にした。

コートと卓球台だけが明るく照らされ観客席が暗転しかつ、LED看板が選手目線に入る国際大会では特に「見えない」と語る。2月末のTリーグでも試したサングラスを改良し、世界選手権でも着用してプレーする。

サングラスを装着してプレーする東京の水谷隼(19年2月24日撮影)

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ケガの張本智和、世界個人戦はメダルより一戦必勝

記者の質問を受ける張本(撮影・丹羽敏通)

卓球世界選手権個人戦(21日開幕=ブダペスト)へ男女日本代表が13日、都内で公開練習を行った。男子世界ランク4位張本智和(15=木下グループ)が右手薬指のけんしょう炎と診断されてから初めて取材に応じた。

練習再開は12日。ケガの状態は「バックよりフォアの方が痛みは出るがアジア杯(5~7日)より良くなっている。規定練習以外は控えている」と話した。

男子では79年小野誠治さんの金メダル以来、表彰台から遠ざかっている。ベスト4シードに入り40年ぶりのメダルも現実味を帯びる中、「ケガしてなかったらそう思いますけど、今はメダルなんか考えられない。1試合1試合、戦うしかない」と冷静に語った。

健闘を誓いガッツポーズで写真に納まる、前列左から平野、伊藤、石川、張本、丹羽、水谷。後列左から早田、橋本、加藤、佐藤、吉村真、森薗、吉村和、木造(撮影・丹羽敏通)

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平野美宇がハリケーン復活宣言 絶頂→停滞経て成長

記者の質問を受ける平野(撮影・丹羽敏通)

ハリケーン・ヒラノが堂々の優勝宣言だ。卓球の世界選手権個人戦(21日~・ブダペスト)の代表会見が13日、都内で行われ、女子で、17年世界選手権個人で銅メダルを獲得した平野美宇(18=日本生命)が、「前回(個人戦)はメダルだったから、その上を目指すなら優勝しかない」と、早くも金メダルに焦点を絞った。

2年前の17年は「人生、山しかないと思っていた」と、絶好調のウハウハ時代。同年1月の全日本選手権シングルスでは、16歳9カ月で最年少優勝。同年4月のアジア選手権では、世界1位、2位、5位の中国選手を連続で破り、日本女子シングルスとしては21年ぶりの優勝を飾った。「あの時は、一生、誰にも負けない感じだった」。攻撃的卓球で、中国選手が平野につけたのが「ハリケーン」の愛称だった。

同年6月の世界選手権シングルスでは準決勝で敗れ銅メダルだったが、日本女子のシングルスとしては、48年ぶりのメダルとなるなど、その勢いはとどまることを知らず。ハリケーンの絶頂期だった。

しかし、それは長く続かなかった。18年1月の全日本では決勝でライバル伊藤美誠に敗れ、同年の世界ツアーではベスト8が最高成績と、徹底的なマークにあった。「人生の現実を突きつけられた」。自分に過度な期待もかけ「優勝ができなかったり、ちょっとでも負けると気持ちが大変」と、精神的にも不安定になった。

今年1月の全日本では5回戦で、年下の木原に敗れた。今回の代表も、世界ランキングと、強化本部推薦で滑り込んだ。「嫌になってしまったときもあったけど、今は、だいぶ気持ちが安定している」。ハリケーン・ヒラノ復活にも、今回の世界選手権は絶好の舞台だ。

「平成では12回代表に選ばれたので、令和でも12回選ばれるよう頑張ります」と、答えて笑わせた石川(右端)。左へ伊藤、平野(撮影・丹羽敏通)

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右手負傷の張本智和、世界選の混合ダブルス出場せず

試合途中、右手の指を治療する張本(2019年4月7日撮影)

日本卓球協会は9日、男子世界ランク4位張本智和(15=木下グループ)の右手薬指のケガについて、診断名をけんしょう炎と発表した。

世界選手権個人戦(21日開幕、ブダペスト)混合ダブルスの出場も取り消した。張本に代わり吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)をエントリーし、石川佳純(26=全農)と組む。石川・吉村組は前回大会で優勝している。

張本は先月末のカタールオープン後、右手薬指を負傷。ケガを押して今月5~7日のアジア杯に出場したが、7日の3位決定戦で痛みが増し、試合を中断する事態になっていた。8日には病院に行き検査し、同日午後に男子代表の倉嶋洋介監督らと今後の方針について相談した。

男子シングルス、同ダブルスのエントリーに変更はない。

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福原愛さんが第2子男児出産 夫の江宏傑選手が報告

福原愛さん

卓球の元女子日本代表の福原愛さんが第2子を出産したことが8日、分かった。

夫の江宏傑がツイッターで発表した。江は次のようにつぶやいた。

「四月三日の午後、愛ちゃんが無事出産しました。ちっちゃい、じゃんくんです。

体重3110g 身長51cmの元気な男の子です。

愛ちゃんも元気です。

皆さまありがとうございました」

福原さんは16年9月に台湾代表の江と結婚、一昨年10月に第1子の長女を出産している。

江宏傑(こう・こうけつ)

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張本智和「右手薬指」負傷、世界選手権の種目数減も

試合途中の治療を終え、右手を気にしながらコートへ戻る張本(撮影・横山健太)

<卓球:アジア杯>◇最終日◇7日◇横浜文化体育館◇男子3位決定戦

男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が右手薬指を負傷していたことが判明した。3位決定戦で丹羽孝希(24=スヴェンソン)と試合中、痛みを我慢できず、中断して治療した。世界選手権(21日開幕、ブダペスト)では3種目にエントリーしているが、経過次第では種目数を減らす可能性も出てきた。試合は丹羽が4-2で勝利し3位。女子も石川佳純(26=全農)が3位となり、ともに10月のワールドカップ(W杯)(中国・成都)出場権を得た。

張本は丹羽戦の4ゲーム目を落とし、1-3となったところで審判に負傷を申告。試合を中断した治療の必要を訴えた。コート外に出た張本のもとに、男子代表の倉嶋洋介監督が向かい世界選手権を控える状況を加味し、棄権を勧めた。しかし張本は「アジア杯の表彰台に上りたい。相手に申し訳ない。オリンピック(五輪)でもこういう場面があるかもしれない」との理由で、続行した。

試合後の会見で、3月末のカタール・オープン直後に右手薬指を痛めたことを明かした。原因を聞かれ「試合中に緊張するとよく手を強く握ってしまう。その影響かもしれない」と語った。同大会後、病院には行かず経過観察したため詳しい原因は分かっていない。トレーナーと相談しつつ、痛みはあったが、今大会への出場を優先した。

6日の準決勝で世界ランク1位の樊振東(中国)と対戦後、痛みが増した。この日は、練習の時点で痛みがあり試合前から不安があった。

今日8日に医師の診察を受ける。世界選手権では男子シングルス、同ダブルス、混合ダブルスの全種目に出場予定。倉嶋監督は「診断を待ち、本人の意見を聞いてから考えたい。状況によっては(種目数減は)ゼロではない」と話した。張本が試合中に痛みを訴え中断したのは、これが初めてだという。

負傷場所は右手薬指の内側付け根部分。張本の握力は代表チームでもトップクラスの50キロ以上といい、強いボールを打つ際は、ラケットを強く握るため、普段から指に負担がかかっている可能性はあるという。【三須一紀】

試合途中、審判に治療を要求する張本(撮影・横山健太)

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張本智和が右手薬指負傷していた 試合中断し治療

試合途中、右手の指を治療する張本(撮影・横山健太)

<卓球:アジア杯>◇最終日◇7日◇横浜文化体育館◇男子3位決定戦

男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が右手薬指を負傷していたことが判明した。

3位決定戦で丹羽孝希(24=スヴェンソン)と試合中、4ゲーム目を落とし、1-3となったところで我慢が出来ず、中断して治療した。2週間後に迫った世界選手権(21日開幕、ブダペスト)では3種目にエントリーしているが、今後の経過次第では、種目数を減らす可能性も出てきた。

張本は試合後の会見で、3月末のカタールオープン直後に右手薬指を痛めたことを明かした。チームトレーナーと相談しつつ、痛みはあったが、今大会への出場を優先。しかし、前日の準決勝後、プレーに支障が出る程に痛みが出たという。この日は、練習の時点で痛みがあった。

負傷後からこれまで病院は行かず様子を見ていたが、明日8日に医師の診察を受けることを決めた。

世界選手権では男子シングルス、同ダブルス、混合ダブルスに出場予定の張本。種目数の変更について男子日本代表の倉嶋洋介監督は「診断を待ち、本人の意見を聞いてから考えたい。状況によっては(種目数減は)ゼロではない」と話した。

この日の試合中、張本が痛みを訴えた際、倉嶋監督は棄権を勧めたが、本人の試合続行の意向を尊重した。張本が試合中に痛みを訴え中断したのは、これが初めてだという。

負傷場所は右手薬指の内側付け根部分。張本の握力は代表チームでもトップクラスの50キロ以上といい、フォア、バックともに強いボールを打つ際は、ラケットを強く握るため、普段から指に負担がかかっている。

3位決定戦は丹羽に2-4で敗れた。

丹羽に敗れ肩を落とす張本(撮影・横山健太)
試合途中の治療を終え、右手を気にしながらコートへ戻る張本(撮影・横山健太)

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石川佳純3位「思いっきり」闘志前面に出し奏功

女子3位となった石川(撮影・横山健太)

<卓球:アジア杯>◇最終日◇7日◇横浜文化体育館◇男子3位決定戦

石川佳純(26=全農)は1次リーグでストレート負けした世界ランク10位フォン・ティエンウェイ(シンガポール)に3位決定戦で4-1と完勝した。

「2回連続で負けたくないという気持ちがあった。作戦も思いっきり変えていった」と向かっていく気持ちを前面に出し奏功した。カタールオープンでは初戦敗退し「正直すごく落ち込んで、どうしようと思っていたが、今大会を戦って世界選手権が楽しみになった」と心が晴れた。

ポイントを決め雄たけびを上げる石川(撮影・横山健太)

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