日刊スポーツ

宇田幸矢、早田ひなら世界選手権代表 五輪組も

宇田幸矢、早田ひなら世界選手権代表 五輪組も

日本選手権でカップを手に記念撮影する女子シングルス優勝の早田ひな(左)と男子シングルス優勝の宇田幸矢

日本卓球協会は24日、世界選手権団体戦(3月22~29日=韓国・釜山)の日本代表を発表した。五輪代表以外では先週行われた全日本選手権で優勝した宇田幸矢(18=エリートアカデミー)、早田ひな(19=日本生命)、国内選考会優勝の森薗政崇(24=BOBSON)、強化本部選出の佐藤瞳(22=ミキハウス)が入った。

東京五輪代表の張本智和(16=木下グループ)、丹羽孝希(25=スヴェンソン)、水谷隼(30=木下グループ)、伊藤美誠(19=スターツ)、石川佳純(26=全農)、平野美宇(19=日本生命)も名を連ねた。

宮崎義仁強化本部長は「世界選手権で勝てない選手は五輪で金メダルは取れない。釜山で金メダルを取って五輪を迎える」と意気込んだ。

世界ランキングポイントが五輪団体戦のシードに大きく関わるため、今大会は基本的に五輪代表の男女各3人が出場する見込み。その他の男女2人は出場機会がない可能性がある。

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戸上「本調子どんな場面でも」準決敗退も4年後本命

戸上隼輔は丹羽孝希に勝利し準決勝進出を決めガッポーズを見せる(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス準決勝

昨年の世界ジュニア代表の18歳、戸上隼輔(18)は準決勝でフルゲームの激闘の末、張本智和(16=木下グループ)に逆転負け。バックハンドの攻撃的レシーブ「チキータ」で先手を取り、腕の振りの速さを生かした強烈なドライブを決めて3-1と格上の張本を追い詰めたが、巻き返された。

準々決勝では東京オリンピック(五輪)代表の丹羽孝希(25=スヴェンソン)にストレート勝ちするなど、今大会で存在感を高めた。4年後のパリ五輪を目指す有望株は「本調子をどんな場面でも出せる選手になれるように取り組みたい」と前を向いた。

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パリ五輪へ新星!世界54位宇田V「自信なかった」

男子シングルスで優勝し、カップを手に記念撮影する宇田(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス決勝

男子に新星の誕生だ。シングルス決勝で昨季16強の宇田幸矢(18=エリートアカデミー)が、2歳下の日本のエース、16歳の張本智和(16=木下グループ)を破り、高校3年で全日本のタイトルを獲得した。

勝利の瞬間は、コートに倒れ込んで夢に見た歓喜をかみしめた。流行のスタイルを地でいく、バックハンドの攻撃的な「チキータ」レシーブと両ハンドのドライブ攻撃を駆使し頂点へと駆け上がった。張本とは2年前はジュニア決勝で完敗。世界ランキング5位にまで成長した後輩に、試合前は「そこまで勝つ自信はなかった」が本音だった。現在世界54位。張本を追いかけ、パリ・オリンピック(五輪)を目指す戦いが始まる。

◆宇田幸矢(うだ・ゆきや)2001年(平13)8月6日、東京都生まれ。稲付中から大原学園高へ進学。エリートアカデミー所属。18、19年全日本ジュニア準優勝。18年世界ジュニア準優勝。全日本の優勝で20年世界選手権団体戦(韓国・釜山)の出場権を手にした。左利き。

男子シングルス決勝 優勝を決めスタンドに向かってガッツポーズを見せる宇田(撮影・加藤哉)

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石川佳純「左利きは苦手」早田に敗れ準Vも成長実感

第5セット、早田のポイントで腰に手を当てたままうつむく石川(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス決勝

東京オリンピック(五輪)代表が、新世代の勢いにのみ込まれた。女子シングルス準決勝では、女子と混合の両ダブルスも含め史上初の3年連続3冠を目指していた伊藤美誠(19=スターツ)が早田ひな(19=日本生命)に3-4で敗れた。早田は決勝でも同代表の石川佳純(26=全農)を下し、伊藤と組んだ女子ダブルスと合わせ2冠を達成した。

   ◇   ◇   ◇

石川は、伊藤に勝って勢いに乗る早田から1ゲームを奪うのがやっとだった。

ラリーになると大型の早田に分がある。サーブに苦戦し、有効的なレシーブを返せなかった石川は、最後までペースを握れなかった。「サーブの回転が最後まで読めず、レシーブがうまくいかなかった。左利きの相手は苦手」と敗因を語った。ただ決勝まで駒を進め「昨年より成長できた。五輪に向け、あらゆる戦型にも勝てるようにしていきたい」と話した。

早田に敗れ口を真一文字にしたまま引き揚げる石川(撮影・加藤哉)
集中した表情でボールを打ち返す石川(撮影・加藤哉)

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卓球界に進む世代交代、五輪代表は準備不足も/解説

カップを手に記念撮影する女子シングルス優勝の早田ひな(左)と男子シングルス優勝の宇田幸矢(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪

東京五輪代表が、新たな勢力の勢いにのみ込まれた。

男子シングルス決勝で張本智和(16=木下グループ)が宇田幸矢(18=エリートアカデミー)に3-4で敗戦。女子シングルス準決勝では、女子と混合の両ダブルスも含め史上初の3年連続3冠を目指していた伊藤美誠(19=スターツ)が早田ひな(19=日本生命)に3-4で敗れた。早田は決勝でも同代表の石川佳純(26=全農)を下し、伊藤と組んだ女子ダブルスと合わせ2冠達成。男子の宇田とともに、シングルスでは初の全日本制覇となった。

  ◇  ◇  ◇

「世代交代がここ1、2年で進んでいる」と男子日本代表の倉嶋洋介監督は話した。宇田、戸上らがシニアの大会に出て頭角を現し始めた。ともに両ハンドから強烈なドライブを繰り出す本格派。24年パリ五輪では張本に加えて、代表候補となるのは間違いない。東京五輪のリザーブ(控え)の1人に「入る可能性はある」と同監督。男子シングルスは張本も含め4強は3人が10代。卓球界のポスト東京五輪は明るい。

早田は昨年4強の全日本から大きく成長した。同じ19歳の伊藤、平野と比べ、シングルスが弱いとされてきたが、その弱点を克服しつつある。女子代表の馬場美香監督は「過去でベストのパフォーマンスだった。これまで思い切りはいいが、入るか入らないか分からないボールも強打で打っていた。今回は当たり前のように入っていると感じた」と絶賛した。

167センチと長身で手足が長い早田は、パワーのあるドライブが得意。打ち気になりがちだが、その気持ちをコントロールし、五輪代表2人をねじ伏せた。早田自身も「狙う」と公言しているが、こちらも東京五輪のリザーブに入る可能性がある。10代の若手にとって「リザーブ→パリ」の五輪ルートが理想的な経験の積み方となる。

一方、東京五輪代表6人は、伊藤の女子ダブルスと混合ダブルスのタイトル2つだけ。昨年末までワールドツアーを転戦し、五輪代表争いにしのぎを削り、体も精神面もボロボロになるまで戦った。その直後に開催された全日本。他の選手に比べ、準備不足になるのは仕方ない側面もあった。【三須一紀】

閉会式の最中も銀メダルを外してうつむいたままの張本智和(左)、左から2人目は石川佳純、同3人目は宇田幸矢、右端は早田ひな(撮影・加藤哉)

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早田ひな、勝利へのこだわり「気持ち強い方が勝つ」

女子シングルス決勝 優勝を決めた早田は石川(右)と握手する(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス決勝ほか

早田ひな(19=日本生命)が、全日本女子シングルスで初優勝を果たした。決勝は、東京オリンピック2種目代表で、通算4度の優勝を誇る石川佳純(26=全農)を相手に4-1で勝利した。

圧巻のプレーだった。第5ゲームでは、石川のサイド、開いたスペースに強烈なドライブをたたき込むなどして勝負を決めた。

優勝が決まった瞬間、早田の目から涙があふれた。タオルで顔を覆いながら喜びをかみしめた。

「これまで苦しいことだったりとか、がんばってもがんばっても結果が出ないときがすごく多くて。でもたくさんの方が『ひなちゃんがんばれ』って応援してくれていたので結果が出せたんだと思います」

そんな早田には、会場から歓声が送られた。

この決勝に先立つ準決勝は、女子ダブルスのパートナー、伊藤美誠(19=スターツ)だった。伊藤との対戦は4-3で勝利。「伊藤選手は戦術の幅が広いし、攻めても簡単には勝てないというのがわかっていた。第7ゲームはお互い緊張するので、気持ちが強い方が勝つと思っていた」。勝ちにこだわる思いが、勝利へ結実したと語った。

同時に、伊藤への思いも吐露。「中国人選手に勝って、ワールドツアーも優勝したりとか、東京オリンピックもワールドツアーの途中で決まったりとか、中国人選手もなかなか勝てないような選手になってきている。その選手がダブルスの時はお手本で、彼女のプレーを見て、自分もできるかもと思える存在だと思います」と語り、同世代のライバルを称賛した。【南谷竜則】

女子シングルスで初優勝し、号泣する早田(撮影・加藤哉)
女子シングルス準決勝 第6セット、懸命にボールに食らいついて打ち返す早田(撮影・加藤哉)

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張本智和「また一から」攻めて決勝進出も受けて準V

男子シングルス決勝 表彰式が始まったが終始うつむいたまま頭に手をあてる張本(左)、中央は宇田(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス決勝

東京オリンピック(五輪)代表が、新世代の勢いにのみ込まれた。男子シングルス決勝で張本智和(16=木下グループ)が宇田幸矢(18=エリートアカデミー)に3-4で敗戦。

女子シングルス準決勝では、女子と混合の両ダブルスも含め史上初の3年連続3冠を目指していた伊藤美誠(19=スターツ)が早田ひな(19=日本生命)に3-4で敗れた。早田は決勝でも同代表の石川佳純(26=全農)を下し、伊藤と組んだ女子ダブルスと合わせ2冠達成。男子の宇田とともに、シングルスでは初の全日本制覇となった。

   ◇   ◇   ◇

女子の表彰式を待つ控え席で、張本はがっくりとうなだれ頭を抱える。首にかけられた銀メダルは、表彰台を降りると、すぐに外した。会見で全日本で得た収穫を聞かれ「2位なので特に何もない大会だった」とぶっきらぼうに言うほど、悔しさを抑えきれなかった。

1-3で迎えた第5ゲームで、8-10と1度はマッチポイントを握られた。それでも臆することなく、フォア強打の打ち合いを制し、10-10に追いつく。このゲームを13-11でものにし、巻き返しにつなげた。

敗戦のピンチ。受け身になりがちな場面でも攻めきる、精神面の成長はうかがわせた。準決勝でも宇田と同じ高校3年の戸上に、1-3と追い込まれてから、大逆転勝利し、決勝に勝ち上がっていた。昨年12月のグランドファイナル準々決勝。当時世界ランキング1位だった許■(中国)に対し、3度マッチポイントを握りながら、金星を逃した。「相手は追い込まれても表情を変えず『ここから巻き返す』という精神で向かってきていた。自分もそうならないといけない」と中国で誓っていた。

学んだ「許■のメンタル」を全日本の準決勝で実践し、戸上に「追い込まれても全く表情が変わらず、何をしてくるのか読めなかった」と言わせた。決勝も最終ゲームで4-0とリードし、同じ流れかと思われたが、宇田のフォア、バック両ハンドから繰り出される強烈ドライブに押し込まれ、最後は力負けした。

19年シーズンに指摘された格下相手に受け身となる姿勢は大きく改善したものの「決勝では受けてしまった」と反省点が残る結果に。「厳しい場面から良いところまでいったけど決勝で、ここまで確立した自信が一気になくなった。また一からやらないと」と、自分に厳しく言い聞かせた。

東京五輪は半年後に迫るが、日本のエースはまだ16歳。この敗戦をバネに成長できる伸びしろは、計り知れない。【三須一紀】

※■は日ヘンに斤

第7ゲーム、ポイントを奪われさえぬ表情をみせる張本(撮影・加藤哉)
第6ゲーム、ボールを打ち返しバランスを崩しそうになる張本(撮影・加藤哉)
第2ゲーム、宇田の放ったボールが飛球となり見上げる張本(撮影・加藤哉)
宇田(右)に敗れた張本(撮影・加藤哉)
宇田に敗れ試合会場から引き揚げる張本(撮影・加藤哉)

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初V宇田幸矢「勝って自信に」張本破り観衆沸かす

男子シングルスで優勝し、カップを手に記念撮影する宇田(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス決勝

高校3年の宇田幸矢(18=JOCエリートアカデミー)が男子シングルス決勝で、2歳下の張本を4-3で破り初優勝を飾った。

最終ゲームには、張本のドライブをカウンターで返すなど観衆を沸かせ、9-9からサーブを2連続で決めた。張本とは2年前はジュニア決勝で完敗。現在世界ランキング5位の後輩に対し、自身は54位。「2年前もジュニアの決勝で負けていて、世界でも勝っているので少し上の存在だったんですけど、勝って自信になりました」。

今後の目標は「世界で活躍できるように頑張りたい。ワールドツアーで格上の選手に勝って、ランキングを上げていきたい」と優勝を糧に、さらに上を目指す。

男子シングルス決勝 優勝を決めスタンドに向かってガッツポーズを見せる宇田(撮影・加藤哉)

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早田ひなが五輪落選乗り越えV コーチ涙で語る秘話

女子シングルスで初優勝し、カップを手にVサインを見せる早田(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス決勝

早田ひな(19=日本生命)が女子シングルスで初優勝を果たした。決勝は、全日本通算4度Vの石川を、4-1で下した。

圧巻のプレーだった。第5ゲームでは、石川の左の開いたスペースに強烈なドライブをたたき込むなどして勝負を決めた。優勝が決まった瞬間は涙し「東京オリンピックに選ばれなくて今回絶対優勝しようという気持ちがありました。(支えてくれた)石田卓球クラブや家族への感謝の気持ちが(涙に)影響したと思います」と語った。

東京五輪は同世代の伊藤や平野美宇(19=日本生命)に先を越され落選した。「自分がんばってないなと思って。ご飯食べたあとにサーブ練習をやったりとかしてきた」と明かした。

石田大輔コーチは「僕が練習場から帰ろうとした夜でも、練習場の光がついていて、ひなが1人でサーブの練習をしていた」と泣きながら語った。

女子シングルス決勝 石川に勝利し優勝を決めた早田(撮影・加藤哉)

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伊藤美誠が敗戦、五輪監督は成長に期待「強くなる」

女子シングルス準決勝 伊藤は早田に敗れコートから引き揚げる(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス準決勝

東京オリンピック(五輪)代表が、新世代の勢いにのみ込まれた。男子シングルス決勝で張本智和(16=木下グループ)が宇田幸矢(18=エリートアカデミー)に3-4で敗戦。

女子シングルス準決勝では、女子と混合の両ダブルスも含め史上初の3年連続3冠を目指していた伊藤美誠(19=スターツ)が早田ひな(19=日本生命)に3-4で敗れた。早田は決勝でも同代表の石川佳純(26=全農)を下し、伊藤と組んだ女子ダブルスと合わせ2冠達成。男子の宇田とともに、シングルスでは初の全日本制覇となった。

   ◇   ◇   ◇

伊藤の史上初の3年連続3冠への夢は、女子シングルス準決勝でついえた。相手は、女子ダブルスで力を合わせ3連覇を達成した同じ19歳の早田。大接戦の終盤に力尽き、3-4で敗れた。2ゲームを先取されながら、3-3のイーブンに持ち込んだ。だが、最終ゲームに7-10のピンチを迎え、サーブがネットにかかる痛恨のミス。敗退が決まった。

「すごく悔しいんですけど、早田選手の方が上回っていた。いいボールがたくさん入ってきたので、今日の試合は、逆によくここまで戦えたなと思う。早田選手は戦術も調子もよかった。実力も上がっていると思います。(力を)すべて出されて押されてしまった」と悔し涙を流した。

視察した東京五輪日本代表の馬場美香監督(54)は「彼女は(負けても)負けを、どのようにして強くなったらいいかの題材にし、強くなっていく」とさらなる成長へ期待を寄せる。伊藤も「負けてよかったとは思わないが、負けたからこそ頑張れると思う」。東京五輪でもシングルス、混合ダブルス、団体の3種目に出る。今大会の方が試合間隔が短く「一番きつい全日本を経験したことは五輪に生きる」と前を向いた。【南谷竜則】

女子シングルス準決勝 伊藤は早田に敗れコートから引き揚げる(撮影・加藤哉)
女子シングルス準決勝 早田(右)に敗れ審判と握手を交わす伊藤(撮影・加藤哉)

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宇田幸矢が初優勝!張本智和を下し「ウソみたい」

男子シングルス決勝 宇田が張本(右)を破って優勝を決めガッツポーズをしながらコートにしゃがみ込む(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス決勝

18年の世界ジュニア選手権準優勝の高校3年生、宇田幸矢(18=JOCエリートアカデミー)が、東京オリンピック(五輪)代表で世界ランキング5位の張本智和(16=木下グループ)との高校生対決を4-3で制し、初の決勝で優勝を飾った。

▽宇田幸矢の話 途中苦しくて「ダメかな」と思う場面もあったけど勝てて良かったです。挽回されてから自分のミスが増えたけど、勝つには攻めるしかないと思って戦った。自分の中ではウソみたいな感じ。(初優勝は)大きな自信になる。(ゲームカウント)3-1からまくられそうになったけど、我慢して最後まで楽しめた。世界ランクを上げて、世界でもっともっと活躍したい。

◆宇田幸矢(うだ・ゆきや)2001年(平13)8月6日、東京都生まれ。稲付中から大原学園高へ。エリートアカデミー所属。18、19年全日本ジュニア準優勝。18年世界ジュニア準優勝。全日本の優勝で20年世界選手権団体戦(韓国・釜山)の出場権を手にした。左利き。

男子シングルス決勝 宇田が張本(左)に勝利して優勝を決めガッツポーズを見せる(撮影・加藤哉)

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張本智和2度目Vならず、宇田との高校生対決敗れる

男子シングルス決勝 試合後、審判員と握手する張本(左)と宇田(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス決勝

東京オリンピック(五輪)代表で世界ランキング5位の張本智和(16=木下グループ)が、2大会ぶり2度目の優勝を逃した。

決勝で18年の世界ジュニア選手権準優勝の高校3年生、宇田幸矢(18=JOCエリートアカデミー)との高校生対決に3-4で敗れた。

初戦から4試合連続で1ゲームも落とさず準決勝進出を決め、87年の糠塚重造(川鉄千葉)以来、32大会ぶりのパーフェクト優勝も期待されたが、準決勝で戸上隼輔(18=野田学園高)に大苦戦。第2ゲームを今大会初めて9-11で落とすと、そこから3ゲームを連取されて窮地に追い込まれた。しかし、ここから「去年と同じ展開でまた負けてしまうのかと思ったけど耐えに耐えた」と奮起して、フルゲームの末に4-3で逆転勝ちしたが、その勢いを決勝につなげられなかった。

男子シングルス決勝 宇田が張本(左)に勝利して優勝を決めガッツポーズを見せる(撮影・加藤哉)

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早田ひな大泣き初優勝「美誠の存在あったからこそ」

女子シングルス決勝 優勝を決め号泣する早田ひな(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス決勝

早田ひな(19=日本生命)が、準決勝と決勝で東京オリンピック(五輪)代表を連破して初優勝を果たした。

▽早田の話 (準決勝で勝った伊藤に)結果で恩返しできて良かった。伊藤選手は常にダブルスで組んでいて、試合のときはライバルとして美誠の存在があったからこそここまでこれた。これを糧にして頑張りたい。(決勝の)石川選手は何度も優勝を経験している選手。私はしっかり楽しむこと、初めて対戦する気持ちで向かっていった。(決勝は)むちゃくちゃ楽しかった。オリンピックには選ばれていないけど、2020年の1年のテーマは「挑戦」を掲げているのでいろんなことに向かっていきたい。

石川佳純(右)に勝利し優勝を決めた早田ひなはコートにしゃがみ込んで涙する(撮影・加藤哉)

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早田ひな2冠達成、五輪代表の石川佳純を破り初優勝

女子シングルス決勝 優勝を決め号泣する早田ひな(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス決勝

早田ひな(19=日本生命)が、準決勝と決勝で東京オリンピック(五輪)代表を連破して初優勝を果たした。

決勝は4大会ぶり5度目の優勝を目指した東京オリンピック代表の石川佳純(26=全農)と対戦。第1ゲームを11-7で先取すると一気に3ゲームを連取。第4ゲームは9-11で落としたが、第5ゲームを11-8で取り返して4-1で快勝した。これで同じく東京オリンピック代表の伊藤美誠(19=スターツ)と組んだ女子ダブルスとの2冠を達成した。

準決勝ではダブルスのパートナーで3年連続3冠を目指した伊藤をフルセットの末に撃破。初の決勝進出を果たした勢いで、一気に頂点に駆け上がった。

石川佳純(右)に勝利し優勝を決めた早田ひなはコートにしゃがみ込んで涙する(撮影・加藤哉)

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張本フルセット制し決勝へ 戸上に「ありがとうと」

張本智和

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス準決勝

東京オリンピック(五輪)代表でエースの張本智和(16=木下グループ)が、逆転勝ちで決勝進出を果たした。

試合前まで初戦から4試合連続で1ゲームも落とさず完勝だったが、戸上隼輔(18)に第2ゲームを奪われると続く第3、第4ゲームも失い1-3の崖っぷち。しかし、張本は粘りに粘って3ゲーム連取し勝利をつかんだ。

▽張本の話 去年と同じ展開でまた負けてしまうのかと思ったけど耐えに耐えた。内容は向こうが上だけど勝ったのは僕なので、良かった。ここで負けないぞと強い気持ちを持って戦った。(戸上には)こんなに自分の成長につながる試合をしてくれてありがとうという気持ち。1-3でも焦らなかったし、7ゲームを通して勝ったのかなと思う。

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張本「完全V」持ち越し 準決勝で第2ゲーム落とす

張本智和

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス準決勝

東京オリンピック男子シングルス、団体代表の張本智和(16=木下グループ)が今大会初めてゲームを落とした。

戸上隼輔(18=野田学園)との準決勝、第2ゲームを9-11で奪われた。準々決勝まで4戦連続でストレート勝ちしていた。1ゲームも落とさずに優勝していたら、87年の糠塚重造(川鉄千葉)以来、32大会ぶりの偉業だった。

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石川佳純が準決勝突破 久しぶり決勝「楽しみたい」

石川佳純

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス準決勝

東京オリンピック(五輪)代表で、全日本通算4度の優勝を誇る石川佳純(26=全農)が、準決勝で橋本帆乃香を4-1で下し、決勝進出を果たした。決勝で初優勝を狙う早田ひなと対戦する。

▽石川の話 最初からシーソーゲームで苦しい展開だったが、振り切れてうれしい。いつもはバック側を狙うが、今日はフォア側が効くなと思ったので作戦変更した。久しぶりの決勝はうれしい。楽しみたい。思い切って相手に向かっていきたい。

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伊藤美誠3冠逃すも相手称賛「早田選手が上だった」

女子シングルス準決勝 試合中、相手の戦術に困惑する表情を見せる伊藤(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇19日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス準決勝

東京オリンピック女子シングルス、女子団体、混合ダブルス代表の伊藤美誠(19=スターツ)が、女子シングルス準決勝で敗れ、1936年(昭11)の第1回大会から男女を通じて史上初の3年連続3冠を逃した。

2連覇した女子ダブルスでペアを組んだ早田ひな(19=日本生命)にフルセットの末、3-4で敗れ、試合後に悔し涙を流した。

第1、2ゲームを落とした伊藤は、第3、4ゲームと取り返した。第5ゲームを接戦の末に10-12で失い、第6ゲームで11-4とゲームカウントを五分に戻したが、最終第7ゲームを7-11で落とした。最後はサーブミスだった。伊藤は混合ダブルス、女子ダブルスで3年連続2冠を達成していた。

伊藤は「悔しい。早田選手の方が上だった。ああすれば良かった、こうすればよかったと思うが、早田選手が上だった。戦術も調子も良くて全て出されて押されてしまった」と語った。早田の戦術について「やりながら毎試合サーブレシーブを変えてくる。早田選手だけど違う選手とやっているみたいに感じる」と、相手をたたえた。

女子シングルス準決勝 第1セット、ボールを打ち返す伊藤(撮影・加藤哉)
女子シングルス準決勝 伊藤は早田に敗れコートから引き揚げる(撮影・加藤哉)

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伊藤美誠が準決勝敗退に涙 史上初3年連続3冠逃す

女子シングルス準決勝 試合中、相手の戦術に困惑する表情を見せる伊藤(撮影・加藤哉)

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東京オリンピック女子シングルス、女子団体、混合ダブルス代表の伊藤美誠(19=スターツ)が、女子シングルス準決勝で敗れ、男女を通じて史上初の3年連続3冠を逃した。

2連覇した女子ダブルスでペアを組んだ早田ひな(19=日本生命)にフルセットの末、3-4で敗れ、試合後に悔し涙を流した。

第1、2ゲームを落とした伊藤は、第3、4ゲームと取り返した。第5ゲームを接戦の末に10-12で失い、第6ゲームで11-4とゲームカウントを五分に戻したが、最終第7ゲームを7-11で落とした。伊藤は混合ダブルス、女子ダブルスで3年連続2冠を達成していた。

女子シングルス準決勝 伊藤は早田に敗れコートから引き揚げる(撮影・加藤哉)
女子シングルス準決勝 第6セット、伊藤の放ったボールがテーブル上を通り越して落下し敗戦が決まる、右は早田(撮影・加藤哉)

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張本完全VへM2 チョレイ声量100%封印のワケ

第2セット、得点を挙げガッツポーズを見せる張本(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇18日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス準々決勝

東京オリンピック(五輪)代表でエースの張本智和(16=木下グループ)が男子シングルスの「完全制覇」にあと2勝と迫った。準々決勝で吉村真晴(26)に4-0とストレート勝ちした。初戦から4試合連続で1ゲームも落とさず完勝を続ける。今日19日の準決勝、決勝もストレート勝ちで優勝すれば、87年の糠塚重造(川鉄千葉)以来、32大会ぶりの偉業となる。

  ◇   ◇   ◇  

他者を寄せ付けない圧倒的なオーラを身にまとった張本が、初戦から無傷で準決勝進出を決める16ゲーム目を取り切った。相手は16年リオデジャネイロ五輪団体戦代表の吉村真だったが、1~4ゲームで順に6、5、4、5点しか与えず、完勝した。

「1ゲームも与えない」と気合に満ちて挑んだ昨年は準決勝敗退で連覇を逃した。「自分の方が強い」「簡単に勝つ」と言い聞かせ肩肘が張っていた。自分の中に潜む弱さや不安から、そう虚勢を張っていた。

昨年4月の世界選手権。8強を争う戦いで、当時世界ランキングで4位だった張本は157位の19歳、安宰賢(韓国)に敗戦。同6月のジャパンオープンでも599位の中国選手にストレートで初戦敗退を喫した。格下で向かってくる選手に対し、受け身になる弱さをメディアから指摘され、悔しい思いをした。

それまで高い目標を口にし、自分を鼓舞するモチベーションの上げ方を続けてきたが、苦しかった19年シーズンの中盤を経て考え方を少し変えた。吉村真戦も「1、2ゲームは取られる想定で」臨んだ。気持ちに余裕を持たすことができ、「1年間の経験で大人になった」と自己評価した。

張本の代名詞「チョレイ!」という叫び声も「まだ80%ぐらい」の声量といい「100%を出す時は危ない時なので、できれば出したくない」と軽いジョークで記者団を笑わせる余裕もあった。

東京五輪に向けて「日本一の選手として臨みたい」と話す。そこに1ゲームも失わない「完全制覇」が加われば、悲願の五輪金メダルへ、さらに勢いづくはずだ。【三須一紀】

男子シングルス準々決勝でサーブを打つ張本(撮影・加藤哉)

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張本智和「1年間の経験で大人に」完全制覇にM2

男子シングルス準々決勝 張本智和対吉村真晴 第2セット、得点を挙げガッツポーズを見せる張本(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇18日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス準々決勝

東京オリンピック(五輪)代表でエースの張本智和(16=木下グループ)が男子シングルスの「完全制覇」にあと2勝と迫った。準々決勝で吉村真晴(26)に4-0とストレート勝ちした。

初戦から4試合連続で1ゲームも落とさず完勝を続ける。19日の準決勝、決勝もストレート勝ちで優勝すれば、87年の糠塚重造(川鉄千葉)以来、32大会ぶりの偉業となる。女子ダブルスは伊藤美誠(19)早田ひな(19)組が3連覇。混合ダブルスに続く2冠となった伊藤は19日のシングルスで史上初となる3年連続3冠に挑む。

   ◇   ◇   ◇

他者を寄せ付けない圧倒的なオーラを身にまとった張本が、初戦から無傷で準決勝進出を決める16ゲーム目を取り切った。相手は16年リオデジャネイロ五輪団体戦代表の吉村真だったが、1~4ゲームで順に6、5、4、5点しか与えず、完勝した。

「1ゲームも与えない」と気合に満ちて挑んだ昨年は準決勝敗退で連覇を逃した。「自分の方が強い」「簡単に勝つ」と言い聞かせ肩肘が張っていた。自分の中に潜む弱さや不安から、そう虚勢を張っていた。

昨年4月の世界選手権。8強を争う戦いで、当時世界ランキングで4位だった張本は157位の19歳、安宰賢(韓国)に敗戦。同6月のジャパンオープンでも599位の中国選手にストレートで初戦敗退を喫した。格下で向かって来る選手に対し、受け身になる弱さをメディアから指摘され、悔しい思いをした。

それまで高い目標を口にし、自分を鼓舞するモチベーションの上げ方を続けてきたが、苦しかった19年シーズンの中盤を経て考え方を少し変えた。吉村真戦も「1、2ゲームは取られる想定で」臨んだ。気持ちに余裕を持たすことができ、「1年間の経験で大人になった」と自己評価した。

張本の代名詞「チョレイ!」という叫び声も「まだ80%ぐらい」の声量と言い「100%を出すときは危ないときなので、できれば出したくない」と軽いジョークで記者団を笑わせる余裕もあった。

東京五輪に向けて「日本一の選手として臨みたい」と話す。そこに1ゲームも失わない「完全制覇」が加われば、悲願の五輪金メダルへ、さらに勢いづくはずだ。【三須一紀】

男子シングルス準々決勝 張本智和対吉村真晴 第2セット、サーブを打つ張本(撮影・加藤哉)

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伊藤美誠、男女通じて史上初の3年連続3冠王手

女子ダブルスを制しボールを手に記念撮影する伊藤(左)と早田(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇18日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子ダブルス決勝

東京オリンピック女子シングルス、女子団体、混合ダブルス代表の伊藤美誠(19=スターツ)が、男女を通じて史上初の3年連続3冠に王手をかけた。

2連覇している相棒の早田ひな(19=日本生命)とのペアで、女子ダブルスの決勝にのぞみ、3-1で優勝を果たした。

第4ゲーム、2-3と追う展開で、伊藤が右腕を振り抜く鋭いドライブで同点とした。さらに、5-3でスピーディーなラリーから、再び強烈なドライブがさく裂。王者の力を見せつけた。

3冠達成まで残すは女子シングルスの優勝のみ。19日に行われる準決勝、決勝に勝てば快挙達成となる。

女子ダブルス決勝を制し早田(右)と笑顔でタッチする伊藤(撮影・加藤哉)
女子ダブルスを制しスタンドに手を振りながら引き揚げる伊藤(左)・早田ペア(撮影・加藤哉)

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伊藤美誠、早田ひな組がダブルス3連覇達成

女子ダブルス決勝を制し早田(右)と笑顔でタッチする伊藤(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇18日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子ダブルス決勝

女子ダブルスは伊藤美誠(19=スターツ)早田ひな(19=日本生命)組がダブルス3連覇を達成した。

芝田沙季(ミキハウス)大藤沙月(ミキハウスJSC)を3-1で下し、栄冠をつかんだ。伊藤は19日に行われるシングルスでも史上初の3連覇に王手をかけている。

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長崎、木原組「納得いかない」準決勝敗退に悔しさ

木原美悠、長崎美柚組(2019年6月15日撮影)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇18日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子ダブルス準決勝

19年グランドファイナル女子ダブルス優勝ペアの長崎美柚(17=エリートアカデミー)と木原美悠(15=エリートアカデミー)組が、2-3で敗れ、準決勝で姿を消した。

2ゲームを先取した第3ゲームから球が入らず得点を献上。立て続けに2ゲームを落とした。第5ゲームでは、9-10と追い詰められた場面で、長崎が台から外すミスをし敗退が決定した。

外した瞬間に両目を手で覆った長崎は「あと1歩のところで負けてしまった。納得いかない結果」と悔しさをにじませた。

木原も「グランドファイナルで優勝して自信になった。全日本ではその勢いのまま1、2回戦はいけていた。ただ、競った場面で実力を発揮できなかったのが悔しい」と語った。

この試合に勝っていれば2連覇している伊藤美誠(19=スターツ)、早田ひな(19=日本生命)ペアとの決勝が待っていた。長崎は「対戦することができたら、簡単に負けない。世界で活躍できるように、日本の大会で負けないようにしたい」と気持ちを切り替えた。【南谷竜則】

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五輪代表の丹羽が高校生に負けた「全日本は苦手」

戸上に敗れ準々決勝で姿を消した丹羽(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇18日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス準々決勝

東京オリンピック(五輪)のシングルス、団体戦代表の丹羽孝希(25=スヴェンソン)が準々決勝で高校生に敗れた。

戸上隼輔(18=野田学園)に0-4(5-11、9-11、8-11、10-12)で敗戦。戸上の強烈なドライブに押し込まれ、常に主導権を奪われた。丹羽は昨年に続き、準々決勝で姿を消した。

丹羽は「2ゲーム目を落とし、気持ち的にも落ち込んだ。強打に対して、カウンターでしっかり返すなどしていれば、また結果は違った」と敗因を分析した。

昨年12月まで、激しい五輪代表争いを繰り広げ、肉体だけでなく精神的にも疲労がたまった。そのため、大みそかから8日まで、9日間、北海道の実家に戻るなど完全休養した。「全日本の後にはすぐにドイツオープンがある。休めるときに休もうと思った」と、五輪イヤーを充実した気持ちで迎えた。

ただ、全日本は5年連続で準決勝に進めていない。「全日本は苦手ですね。多くの国際大会がある中で、その合間に全日本が入ってくる。全日本は回りの選手も思いが強い。僕ももっと強い思いを持たないと最終日には残れない」と語った。

それでも「素直に負けを認め、気持ちは切り替えた」。五輪本番へ向け、日本の団体戦で第2シードを取るために、自身の個人ランキングを上げていきたい考え。日本は現在、中国、ドイツに続いて3位。「チームを2位に上げたい」と語った。

左利きの水谷が団体戦代表に入ったことで、ダブルスで丹羽と水谷の左利きペアを組む可能性が高くなった。丹羽は昨年末「左左のダブルスは無理だと思います」と言い切っていたが、組まざるを得ない状況。この日も報道陣に聞かれ「まだ監督から状況を聞いていないので分からない。言われてから準備をする」と語るにとどめた。

▽丹羽に勝利した戸上隼輔(18=野田学園) 対戦が決まった前日は五輪代表ということで恐怖心が出た。だから丹羽さんが相手だと考えないようにした。卒業後は明大に進学します。

戸上に敗れ準々決勝で姿を消した丹羽(撮影・加藤哉)
戸上に敗れ準々決勝で姿を消した丹羽(撮影・加藤哉)

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石川佳純4強 5度目Vへ「しっかり準備したい」

第4セット、得点を挙げガッツポーズを見せる石川(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇18日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス準々決勝

東京オリンピック(五輪)代表で、全日本通算4度の優勝を誇る石川佳純(26=全農)が、4-1で準々決勝を突破した。

昨年8強に進出した芝田沙希(22=ミキハウス)を相手に、先に2ゲームを連取。3-1で迎えた第5ゲームでは、4-8のビハインドから7連続得点で勝利した。

「出足でリードして、メンタル的に楽にできた。最後のゲームは4-8で負けていて、ラリーで打ち返そうと思いっきりいった」と振り返った。

今大会は初戦から出足が好調で、最初の2ゲームは常に先取している。

「いいプレーができている。出足がいいと、いい流れが来やすい。去年苦しい試合をやってきたが、やってきたことで伸びている。技術の進歩もあったんじゃないかな」と今大会の調子の良さに満足げだ。

19日は準決勝で橋本帆乃香(21=ミキハウス)と対戦する。勝てば同日に決勝が待っている。「準決で勝てるように。橋本選手は粘り強く、調子がいい選手。しっかり準備したい」と5度目の優勝に向け気を引き締めた。

準決勝進出を決めファンにサインして試合会場から引き揚げる石川 (撮影・加藤哉)

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世界ジュニア準V小塩「歯立たなかった」美誠に完敗

小塩遥菜(18年6月撮影)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇18日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス準々決勝

12月の世界ジュニア選手権で準優勝した中学2年の小塩遥菜(14=エリートアカデミー)が、東京オリンピック(五輪)代表の伊藤美誠(19=スターツ)に0-4のストレート負けした。

カット主戦型の小塩は、ラリーを続けて相手のミスを誘う戦法などを得意としているが、この日は、伊藤が強烈なスマッシュで応戦。返球できずに4-11、3-11、3-11、3-11で完敗した。「全く歯が立たなかった。自分がしたいことをさせてもらえなかった」と実力差を痛感した。

今大会の目標は伊藤と対戦することだった。「目標を果たせてうれしかった。今の試合は全部先手を取られたので、先手を取られてから対応できるようにしていきたい」と分析。敗戦を成長の糧にするつもりだ。

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伊藤美誠が準決勝進出 14歳小塩遥菜を寄せつけず

準々決勝でスマッシュを放つ伊藤(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇18日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス準々決勝

東京オリンピック(五輪)女子シングルス、同ダブルス、混合ダブルス代表の伊藤美誠(19=スターツ)が、小塩遥菜(14=エリートアカデミー)を4-0のストレートで退け、準決勝に駒を進めた。

カット主戦型の小塩のボールに対し、強烈なドライブで応戦。11-4、11-3、11-3、11-3で相手を寄せつけず、貫禄の勝利だった。

小塩に勝利し準決勝へ駒を進めた伊藤(撮影・加藤哉)

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9カ月ぶりペア伊藤美誠、早田ひな組がヒヤヒヤ4強

サーブを打つ伊藤

<卓球:全日本選手権>◇第5日◇17日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子ダブルス準々決勝

20年東京オリンピック(五輪)女子団体代表の平野美宇(19=日本生命)が昨年に続き女子シングルス5回戦で姿を消した。女子ダブルスは伊藤美誠(19=スターツ)早田ひな(19=日本生命)組が準決勝に進出。男子ダブルスの水谷隼(30=木下グループ)大島祐哉(25=同)組は準々決勝で敗退した。

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伊藤、早田組がヒヤヒヤで準決勝に駒を進めた。1-2とリードされ、後がなくなったが「逆に落ち着けた」と早田。ペアを組むのは昨年4月、準優勝した世界選手権以来で伊藤は「ダブルスに限れば当時以上の実力ではない」と言いつつ、個々のレベルアップを合わせれば「世界選手権時より上だ」と自信を見せた。史上初となる3年連続3冠が懸かる局面でも「重圧はない」と言い切った。

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平野美宇変則に敗退「どんな戦型も」五輪へ苦手消す

平野は出沢(左奥)に敗れうつむく(撮影・加藤哉)

<卓球:全日本選手権>◇第5日◇17日◇丸善インテックアリーナ大阪◇女子シングルス5回戦

20年東京オリンピック(五輪)女子団体代表の平野美宇(19=日本生命)が昨年に続き女子シングルス5回戦で姿を消した。

前年、ジュニア女子優勝の出沢杏佳(17=大成女子高)に1-4で敗戦。相手の異質ラバーから繰り出される変則的なボールに幻惑された。女子ダブルスは伊藤美誠(19=スターツ)早田ひな(19=日本生命)組が準決勝に進出。男子ダブルスの水谷隼(30=木下グループ)大島祐哉(25=同)組は準々決勝で敗退した。

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相手の変則的な戦型に苦戦し、五輪代表の一角が早々に大会を後にした。使い手が少ない「粒高ラバー」から放たれるバックショットに独特な変化がかかり、平野が思うようにボールを捉えられない。「イボ(粒高)は思ったより変化が多く、最後まで自分でコントロールできなかった」と悔しそうに言った。

平野はフォア側、バック側ともに「裏ソフト」と呼ばれる平らなラバーを使う。ボールに回転をかけやすいが、相手の回転の影響も受けやすい。

一方の出沢は、フォア側にはラバーに粒がある「表ソフト」、バック側にはさらに突起が高い「粒高」を使用。打球時にボールとラバーの接地面が少なく、相手ボールの回転の影響を受けにくい。さらに攻撃時には、ボールに予測が難しい変化が出やすく、時にはナックル現象も起きるため、受ける側は慣れるのに苦労する。ちなみに日本のエース伊藤もバック側に表ソフトを使用している。

平野は五輪代表になった気負いがあったか聞かれ「それはない」と否定。東京五輪を見据え「海外でも異質型は少なからずいる。どんな戦型の選手にも勝てるようにしていきたい」と苦手な戦型を消していくよう努めていく。【三須一紀】

平野は出沢に敗れ、厳しい表情で引き揚げる(撮影・加藤哉)

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