日刊スポーツ

小林可夢偉、アロンソら10号車デイトナ24時間V

小林可夢偉、アロンソら10号車デイトナ24時間V

デイトナ24時間レースで優勝したキャデラック10号車の(左から)小林可夢偉、ジョーダン・テイラー、レンガー・バン・デル・ザンデ、フェルナンド・アロンソ(AP)

<自動車:デイトナ24時間>◇決勝◇27日◇米フロリダ州デイトナビーチ

小林可夢偉とF1シリーズで総合王者2度のフェルナンド・アロンソ(スペイン)らの運転したキャデラック10号車が優勝した。

レースは残り約2時間で同車がトップに立つと、直後に降雨で中断して再開できず、そのまま終了となった。

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トヨタ、初の総合優勝 ダカール・ラリー

<ダカール・ラリー>◇17日◇ペルー・ピスコ~リマ

最終ステージが行われ、4輪部門をナセル・アティーヤ(カタール)が総合制覇し、トヨタにとって初の総合優勝となった。

ダカール・ラリーは1979年に第1回が行われ、2009年から南米開催となった。日本のメーカーでは三菱自動車が07年に7連覇を達成している。

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三浦昂は81位発進 ダカール・ラリー

<ダカール・ラリー>◇7日◇ペルー・リマ~ピスコ

開幕し、第1ステージが行われ、4輪部門で三浦昂(トヨタ車体)は81位だった。

トラック部門は親子で臨む菅原照仁が19位、父の義正(ともに日野自動車)が28位。17日の最終日まで10ステージで争われる。

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FDJ年間王者マイク「今年はすごく楽しかった」

初の年間王者に輝いたマイク(中央)と同2位の箕輪(右)、同3位のグレイ(撮影・吉池彰)

日刊スポーツ新聞社後援の4輪&2輪イベント「MOTOR GAMES」と4輪ドリフト競技「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」の2018 AWARD&YEAREND PARTYが18日、都内ホテルで行われ、FDJ年間王者マッド・マイク(37=ニュージーランド)らが表彰された。

最終の第5戦までもつれた争いで、年間2位の箕輪慎治、年間4連覇を目指した同3位のアンドリュー・グレイらを抑えたマイク。「今年はチームが本当に良い車を与えてくれてすごく楽しかった。この賞はとてもうれしい」と笑った。来年は5月18、19日の第1戦、鈴鹿ツインサーキットから年間5戦の戦いが始まる。連覇の途切れたグレイは「今年は自分よりハングリーな選手がチャンピオンになった。来年はもっと頑張ってチャンピオンになる」と巻き返しを誓った。

初の年間王者に輝いたマイク(中央)と同2位の箕輪(右)、同3位のグレイ(撮影・吉池彰)
初の年間王者に輝いたマイク(左から3人目)と同2位の箕輪(同4人目)、同3位のグレイ(同2人目)(撮影・吉池彰)

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ベルガー甥っ子ら育成ドライバーとして鈴鹿を走行

左・福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、右・野尻智紀(TEAM MUGEN) (撮影・南博幸)

12月6日、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラの合同テスト・ルーキードライバーテスト2日目が行なわれた。21名19台が参加し午前2時間30分・午後2時間の計2回の走行セッションを行ない、午前は野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分37秒297、午後は中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分38秒335のトップタイムを記録した。2日間総合では初日に1分36秒912を記録した福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が最速となった。

この日は雨予報で、午前の走行では時折雨がパラつく中で全車ドライタイヤでセッションがスタート。開始早々にシケインでF3王者でルーキーの坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がスピンを喫し、セッションは赤旗中断となった。テストが再開されると今度はS字でFIA F2帰りの牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がクラッシュしマシンにダメージを負った。

この後さらに中嶋一貴がヘアピンでコースアウトを喫する場面もあり、開始90分を経過したあたりから雨が降り始め路面が湿り始めると全車ピットイン。タイヤ選択が微妙なコンディションで、多くのチームが走行を見合わせた。セッションはこのまま終了し、トップは野尻、2位に関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、3位に小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が続いた。

午後は予報通り小雨が振り続け、全車がウエットタイヤでスタートしたが、セッションが進むにつれて雨が上がりドライタイヤでの走行が可能になった。

このセッションでは今季全日本F3に参戦した片山義章(UOMO SUNOCO TEAM LE MANS)が参加しスーパーフォーミュラデビューを果たすこととなった。片山は雨が上がり始めると早々にドライタイヤに履き替えタイムアップ、タイミングミニター最上位に表示された。その後は上位勢がコースインしてトップタイムが目まぐるしく変わり、残り30分になったところで中嶋一貴がトップへ。しかしその後は再び雨脚が強くなり、それ以上のタイム更新が果たされないままセッションが終了した。トップは中嶋一貴で、2位福住仁嶺、3位アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)の順。

今回のテストには国内からのステップアップを目指すルーキーに加え、海外から多くのドライバーが訪れた。ホンダがF1を筆頭に提携を結ぶレッドブルからも育成ドライバーが送り込まれ、2018年マカオGP優勝者ダニエル・ティクタムと、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーの甥であるルーカス・アウアーは来季のスーパーフォーミュラ参戦が決定済み。

なお、来季から新車SF19が導入されることになっており、2014年から使われてきた現行車両SF14はこれで公式走行プログラムを全て終了することとなった。(山根玄紀・米家峰起通信員)

中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)(撮影・南博幸)
SFデビューの片山義章(UOMO SUNOCO TEAM LE MANS)(撮影・南博幸)
2日間総合トップの福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)(撮影・南博幸)

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福住仁嶺が最速、スーパーフォーミュラ合同テスト

右から牧野任祐、B-Max監督の本山哲

12月5日、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラの合同テスト・ルーキードライバーテスト初日が行われた。

2日間のテストにエントリーしている総勢23名のドライバーのうち21名19台が参加し、午前が2時間、午後が2時間30分の走行、の計2回。午前中は平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分38秒210、午後は今季FIA F2とスーパーフォーミュラに並行参戦していた福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、鈴鹿で開催された最終戦のポールタイムを1秒上回る1分36秒912のトップタイムを記録した。

この日は気温19度と12月の鈴鹿としてはそれほど寒くはなく、タイヤの温まりに苦労するほどのコンディションではなかった。ヨコハマタイヤからは従来の2018年型に加えてフロントがワイド化された2019年型タイヤも供給され、来季に向けそのデータ収集やセッティング作業を行うチームもあれば、来季のチーム移籍を前提に新たなチームでの作業を開始したドライバーも多かったためその習熟作業、さらにはルーキーテストとテスト内容は多岐にわたっており、単純なラップタイムの比較はできない。

今年スーパーフォーミュラとスーパーGTの両選手権でチャンピオンとなりF1スーパーライセンス取得の期待がかかる山本尚貴は、エンジニアの移籍に伴ってDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから参加。新たなチームで午前27周、午後42周と周回を重ねた。F1への関与は厳しい状況のようで、2019年もスーパーフォーミュラとスーパーGTへの参戦を視野に入れている。

今季F1直下のFIA F2に挑戦した牧野任祐と福住仁嶺は来季スーパーフォーミュラへの参戦を予定しており、それぞれ所属チームとなるTCS NAKAJIMA RACINGとDOCOMO TEAM DANDELION RACINGで習熟走行を重ね、福住はこの日のセッション終了直前に各車がタイムアタックを行なう中で最速タイムを記録した。

2018年全日本F3王者の坪井翔はJMS P.MU/CERUMO・INGINGから参加。「チームからは、SF14はこれが最後のテストなので壊してもいいから思いっきり行けと言われたのですが、午前の走行ではマシンの速さに驚くばかりで正直怖かったです」とF3とは桁違いのコーナリングスピードに驚きを隠さなかった。

B-MAX Racing Teamから参加したハリソン・ニューエイは、レッドブルの技術責任者を務めるエイドリアン・ニューウェイの息子。友人であり今季ランキング2位のニック・キャシディから「とにかく首を鍛えろ」とアドバイスを受けたと、スーパーフォーミュラの速さを語った。今年のマカオGP勝者でF1昇格に向け来季はスーパーフォーミュラに参戦するダン・ティクタムもTEAM MUGENでテストを行っている。

テストは明日6日まで行われる。来季から新車SF19が導入されることになっており、テスト最終日の明日は、午後が雨の予想の中2014年から使われてきた現行車両SF14のラストランとなる。(山根玄紀・米家峰起通信員)

福住仁嶺

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日産はローランド起用 電気自動車フォーミュラE

電気自動車(EV)レースの世界シリーズ「フォーミュラE」に2018~19年シーズンから参戦する日産は30日、ドライバーにオリバー・ローランド(英国)を起用すると発表した。

当初起用が決まっていたアレクサンダー・アルボン(タイ)は、F1シリーズでホンダがパワーユニットを供給するトロロッソのドライバーになった。

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トロロッソ来季ドライバーにアルボン起用と発表

自動車F1シリーズでホンダがパワーユニット(PU)を供給するトロロッソは26日、来季のドライバーにアレクサンダー・アルボン(タイ)を起用すると発表した。2季ぶりに復帰するダニール・クビアト(ロシア)とコンビを組む。

アルボンは電気自動車(EV)の世界シリーズ「フォーミュラE」の2018~19年シーズンに日産から参戦すると、1度は発表されていた。

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ホンダ勢0ポイント、横転事故の余波とオイル漏れ

レースを振り返るホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター

<F1:アブダビGP>◇25日◇決勝◇アブダビ

トロロッソ・ホンダはブレンドン・ハートリーが12位、ピエール・ガスリーは47周目にリタイアとノーポイントに終わった。

後方グリッドからのスタートではあったがガスリーはタイヤをうまく保たせ、ハース勢との10番手争いまで浮上していた。しかしパワーユニットからのオイル漏れが発生し、コース上にマシンを止めた。

「とてもエキサイティングなレースだったよ。実際、リタイアするまでの47周はとても楽しむことができたよ。スーパーソフトでとても良いスタートを切ることができて1周目には13位まで上がって、最後は10位を走って9位のグロージャンを追いかけていたしね。後方グリッドからここまで挽回できたというのは良いことだと思う。良いバトルや良いオーバーテイクもあったしね。クルマのフィーリングも良かったしタイヤマネジメントもうまくできた。ただ、少し早く終わってしまったね」(ガスリー)

トラブル自体は「(漏れた接続箇所を)締め直せばまた走れるようなもの」(ホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター)だといい、単純なミスだった。設計の根幹に問題があったわけではないが、それでもレースを失ったことに変わりはないと田辺テクニカルディレクターは肩を落とした。

「トラブル自体は深刻なものではないんですが、0か100かで言えば(レースを失って)0ですから、結果としては同じことだと思っています。昨日のような(大きな)ことでも止まりますし、わずかなことでも止まりますし、ちょっと締め直せばまた走れるようなことでも止まってしまえばレースは終わってしまいますから。もう1度細かなところまで見直して来年に向けて大きなものも小さなものも問題を出さないようにして臨みたいと思います」(田辺テクニカルディレクター)

ハートリーは1周目にルノーのマシンが横転する事故の余波でフロントウイングを壊して緊急ピットイン。旧型仕様のウイングに換えざるを得ず、さらにここから1セットのタイヤで最後まで走り切る戦略を採ったため我慢のレースで12位に終わった。

「1周目のターン8〜9でアクシデントが起きていて行き場所がなくなってしまって、誰かが落とした大きなデブリを踏んでフロントウイングにダメージを負ってしまったんだ。それでピットインしてフロントウイングを交換すると同時にスーパーソフトタイヤに交換して最後まで走り切る作戦に換えた。でもフロントウイングはスペアが無いから古いスペックに交換しなければならなかったし、新型フロアとの組み合わせになってしまったせいもあってレースを通してマシンのフィーリングは満足できる状態ではなくなってしまったよ。1セットで1レース距離全てを走り切らなければならなくなってしまっただけにタイヤはかなりマネジメントしなければならなかったしポイント争いは難しくなってしまったんだ」(ハートリー)

パワーユニットの性能としては年間3回のアップデートで着実な進歩が果たせた反面、レース結果は思うように付いてこなかった。

「トラブルがなければポイントはとれたところだと思いますが、そのチャンスを失ったこともさることながら一番悔しいのは完走できなかったことです。最終戦でこのように問題が出てしまったのは悔しいです。来季に向けて、さらに新たな課題が見つかったと言えると思います」(ハートリー)

ホンダはレッドブルとタッグを組む来季に向けてさらなる性能向上に努めるのはもちろん、信頼性を向上させるためにもHRD Sakuraの開発部隊とレース現場の運営部隊、レッドブル及びトロロッソのチーム側との連携をさらに強化すべく改善を進めている。来年3月のシーズン開幕に向け、2月18日から始まる開幕前合同テストにマシンとパワーユニットを間に合わせる必要がある。新たな一歩に向け、さらなる引き締めを図る。(米家峰起通信員)

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ホンダ勢は12位が最高 ハミルトン今季11勝目

<F1:アブダビGP>◇25日◇決勝◇アブダビ

F1シリーズ最終第21戦、アブダビ・グランプリ(GP)は決勝が行われ、トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)が12位だった。ピエール・ガスリー(フランス)はレース終盤にマシントラブルでリタイアした。

今季からタッグを組んだトロロッソ・ホンダは製造者部門で10チーム中9位に終わった。

既に5度目の総合優勝を決めているルイス・ハミルトン(英国、メルセデス)が今季11勝目、通算73勝目を挙げた。

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ホンダのガスリー完走できず 来季はレッドブル移籍

<F1:アブダビGP>◇25日◇決勝◇アブダビ

トロロッソ・ホンダのガスリーは、このチームで最後のレースを完走できなかった。入賞圏内を走行していた終盤に、パワーユニット(PU)から煙が出て、あえなくストップ。「何が起きたか分からなかった。だけど、それまではいいレースだったし、楽しめたよ」と笑顔を見せた。

今季から本格参戦。実力が認められ、来季はトップチームのレッドブルに移籍する。22歳のホープは「とてもポジティブな1年だった。来年始まるレッドブルとの新章も楽しみにしている」と話した。

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ハミルトン最終戦でも強さ「信じられないシーズン」

<F1:アブダビGP>◇25日◇決勝◇アブダビ

既に総合優勝を決めているハミルトンが最終戦でも強さを見せつけた。危なげない走りで後続を寄せ付けず、ポールトゥウイン。有終の美を飾り「信じられないシーズンだった」と上機嫌で話した。

ゴール後は、このレースを最後にF1から離れる元年間王者のアロンソ(スペイン、マクラーレン・ルノー)と抱擁。かつては激しいライバル関係にあったが「彼とレースができたことは特別なこと。寂しいよ」と別れを惜しんだ。

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ハミルトン盤石V締め、フェッテルとの争いに感謝

優勝を飾ったルイス・ハミルトン(AP)

<F1:アブダビGP>◇25日◇決勝◇アブダビ

メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが盤石の走りを見せポールトゥウインで2018年を締めくくった。2位にはタイトルを争ったフェラーリのセバスチャン・フェッテル、3位はシーズン終盤戦に好調ぶりを見せたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが並び、2018年を象徴するような結果となった。

「F3からずっと戦ってきたセバスチャンとこうして戦えて本当に光栄に思っているよ。彼らが1年を通して素晴らしい仕事をしたからこそ僕らも素晴らしいレースができたんだ」(ハミルトン)

「僕は最終ラップまでやれる限りのことはやったし、少しずつギャップを縮めることはできたけど彼は完璧にレースをコントロールしていた。彼はチャンピオンに相応しいよ。来年は僕らがもっと強くなってタイトルを取り戻すよ」(フェッテル)

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートリーが12位。ピエール・ガスリーは47周目に白煙を上げてマシンを止めリタイアとなりノーポイントに終わった。(米家峰起通信員)

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ガスリー17位でQ1敗退「気筒が1つ死んだ」

インタビューに応えるホンダの田辺豊治テクニカルディレクター

<F1:アブダビGP>◇24日◇予選◇アブダビ

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートリーが16位、ピエール・ガスリーが17位で2台揃ってQ1敗退という低迷を強いられた。

ガスリーは予選Q1の2回目のタイムアタックで0・6秒タイムを縮めていたが、最終コーナー手前でパワーユニットにトラブルが発生し、タイムを縮めることなくマシンをコース脇に止めた。

「マシンのフィーリングは良かったけど、最終コーナーでエンジンの気筒が1つ死んでしまったんだ。前兆は全く無かったよ。ターン20出口からターン21までの短いストレートでもスロットルを踏んでからブレーキングの前にパワーの低下を感じ始めていて、最終コーナーを曲がって立ち上がりでもう一度スロットルを踏んだけど、文字通り全くパワーが無かった。Q3に行く速さがあったとは思わないけど、間違いなく11位か12位を争う力はあったから残念だよ」(ガスリー)

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはICEのトラブルであると認め、このトラブルを来年型パワーユニットにしっかりと生かしたいと話した。

「明らかにここが壊れているというのは分かるんですけど、原因は今のところ分かっていません。来年に向けてしっかりと分析して学びたいというところもありますから、ここで下手にいじらないでなるべくそのままHRD Sakuraに返して解析したいと思っています。ガスリーも最後のブリーフィングで『来年に向けてきちんと学んで良いものを用意してくれ』と言ってくれましたけど、(壊れたPUを)きちんと分析して来年に繋げていきたいと思っています」

ハートリーは予選よりもロングラン重視のセッティングであるがために予選でアタックラップをまとめきれず16位に終わった。しかし決勝ペースではまだ勝負ができる可能性があると話す。

「僕らは今週末はレースペースに集中してセッティングを煮詰めてきたけど、それでも予選Q1は突破できると思ってはいたんだ。でも16位でたった0・06秒差だからね。マシンのバランスがあまり満足できる状態ではなかったんだ。でも燃料を多く積んだ状態でのロングランはコンペティティブだったし、明日に向けては期待が持てると思う」

ガスリーも最後尾グリッドから10位入賞を果たした第19戦メキシコGPを引き合いに出し、レースペースの良さでの挽回に期待を寄せている。

(米家峰起通信員)

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ハミルトンPP、ボッタス2位 ホンダ勢はQ1敗退

アブダビGP予選 ポールポジションを獲得したメルセデスAMGのルイス・ハミルトン(AP)

<F1:アブダビGP>◇24日◇予選◇ ヤスマリーナ・サーキット

1月24日、F1第21戦アブダビGP予選が行なわれメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。バルテリ・ボッタスも0.162秒差で2位につけメルセデスAMG勢がフロントロウを独占した。フェラーリ勢が3位・4位で2列目グリッドに並び、フリー走行で好調だったレッドブル勢は予選アタックに向けたタイヤの温度管理が上手くできず5位・6位に沈んだ。

「様々な喜びも苦しみも経験してきたこのクルマでの最後の予選だから、とてもエモーショナルな気分になってしまった。今日は好きなだけ限界までプッシュすることができたしこれ以上に最高なことはないよ」(ハミルトン)

トロロッソ・ホンダ勢は予選前のフリー走行3回目では12位・15位につけていたが、Q1最後のアタックで上手く1周をまとめられなかったブレンドン・ハートリーが16位、アタックの最後にエンジンブローを喫したピエール・ガスリーが17位で2台揃ってQ1敗退という結果に終わった。

(米家峰起通信員)

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ボッタス「とても満足」フリー走行でトップタイム

アブダビGP フリー走行でトップタイムを記録したメルセデスAMG・ボッタス(AP)

<F1:アブダビGP>◇23日◇フリー走行◇アブダビ

メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分37秒236のトップタイムを記録した。しかし前戦ブラジルGPで勝利目前まで行きながら周回遅れとの接触で2位に終わったレッドブルのマックス・フェルスタッペンも好調を維持して0・044秒差の2位につけた。

「クルマを信頼して自由自在に走らせることができる状態だった。フリー走行1回目よりも2回目の方が確実に良くなったし、予選・決勝と同じ夕刻の時間帯のコンディションでマシンがきちんと機能してくれたことにとても満足しているよ」(ボッタス)

トロロッソ・ホンダ勢は金曜からスペック3パワーユニットを使用し、ピエール・ガスリーがフリー走行1回目の最後にオイル漏れを起こして引火する場面もあったが大事には至らず、最終的にトップから1・270秒差の11位につけた。中団グループ首位の7位ロマン・グロージャン(ハース)とは約0.4秒差。ブレンドン・ハートリーは1・721秒差の16番手にとどまった。

「マシンの感触は悪くないけど、トップ10に入るためにはあと0.2から0.3秒はタイムを縮める必要がある。1周を通してのグリップレベルとその前後バランスが課題だ。決して簡単なことではないと思うよ」(ガスリー)

(米家峰起通信員)

アブダビGP フリー走行で2番手タイムを記録したレッドブル・フェルスタッペン

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ルノー、F1活動継続明言「影響が及ぶ理由もない」

アブダビGP フリー走行を走るルノーのカルロス・サインツ(AP)

日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕されたことを受け、グループ企業であるルノーの企業活動にも影響が懸念される中、F1に参戦するルノー・スポールのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールはF1活動への影響を即座に否定した。

「カルロス・ゴーンは2015年にルノーがF1に復帰する際に大きな役割を果たした人物ではあるが、彼1人によって決定されたことではない。長い時間を掛けて役員会で協議された末に決まったことで、企業としての決定だ。我々はこれまで40年以上にわたってF1に関わり、現在も6カ年計画でトップに挑む途上にある。今回の逮捕はルノーのF1参戦に何ら影響を及ぼすという話は聞いていないし、影響が及ぶ理由もないと考えている。我々が成功を収めることができるかどうかということだけが我々のF1活動の全てだ」

ルノーは1977年にF1参戦を開始し、何度かの撤退と復帰を繰り返しながら活動を続け、2016年からは再びワークスチームとしてF1に参戦。復帰3年目となる今季はリソースの強化をさらに進め、3強チームに次ぐコンストラクターズランキング4位を獲得するところまでチーム体制が強化されている。

(米家峰起通信員)

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ロベルト・クビツァ、ウィリアムズで来季F1復帰 

自動車F1シリーズのウィリアムズ・メルセデスは22日、来季のドライバーにロベルト・クビツァ(ポーランド)を起用すると発表した。

33歳のクビツァは、BMWザウバーのドライバーだった2008年にカナダ・グランプリで優勝した実績がある。

11年に右腕などを骨折し、レースから遠ざかっていた。

ホンダ勢ポイント獲得できず 入れ換え指示で一悶着

F1第20戦ブラジルGP決勝 11位に終わったブレンドン・ハートレイ

<F1:ブラジルGP>◇11日◇決勝◇インテルラゴス

F1第20戦ブラジルGP決勝でトロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが9番グリッドからスタートしたもののペースが振るわず13位。16番グリッドからスタートしたブレンドン・ハートレイは巧みな作戦でポジションを上げたが11位に終わり、ポイント獲得はならなかった。

1周アタックの予選ではQ3に進む力をみせたものの、決勝ではライバルほどの速さがなかった。セットアップを予選寄りにしすぎたためか、コンディション変化によるものか、チームはまだ明確な答えを導き出せていないという。

「今日の僕らはどんな戦略を採っていようが純粋なペースが足りなかったと思う。パフォーマンスを欠いていたことが最大の問題だよ。その原因がどこにあったのか、究明しなければならないだろう。もしかするとセットアップ面で予選1ラップのパフォーマンスにフォーカスしすぎて、それがレースペースに悪影響を及ぼしてしまったのかもしれない。これからあらゆるデータを見直して分析しなければならない。とにかく今日の僕らは思っていたほどのパフォーマンスがなかったんだ」(ガスリー)

スーパーソフトタイヤでスタートしたガスリーはタイヤにブリスター(熱ぶくれ)を抱えてペースが低下し後続に抜かれた。ミディアムタイヤでスタートしたハートレイは49周目まで保たせてスーパーソフトに換え、終盤はガスリーの背後に追い付いたためチームは順位の入れ換えを指示したもののガスリーがこれを拒否して一悶着。

「僕がスワップしろと言われたときには譲ったし、そのせいで自分のレースを少し犠牲にもしてきた。もし自由に戦えと言われればそれならそうで僕は構わなかったんだ。でも今日はスワップしろと言われたんだからね。いずれにしても僕は内容としては今季最高の力強いレースができたし自分のレースには満足だよ。ただマシンにペースがなかった。ポイントを獲れなかったことだけが残念だよ」(ハートレイ)

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターも決勝ペースの遅さを究明し次の最終戦アブダビGPでは全力を引き出せるようにすると語った。

「ロングランのペースが良くなくて、それが今日の結果になった要因だと思います。ガスリーは予選でQ3まで入ることができましたけど、レースではそこを守り切れずに前にも結構離されてしまいましたし、レースペースが良くなかったことが今日の全てでした。シーズンの最後はきっちりしたかたちで1年を締めくくりたいと思っています。チームとして今回の原因をしっかりと究明しなければなりませんし、我々ホンダとしてもパワーユニットのパフォーマンスをもう一回見直して、持てるパフォーマンスを最大限に発揮できるように準備をして臨みたいと思います」

(米家峰起通信員)

F1第20戦ブラジルGP決勝 トロロッソ・ホンダのピットクルー

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バトン、フル参戦即総合優勝/スーパーGT第8戦

GT500クラスチャンピオンを獲得した、左からRAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトン、高橋国光監督、山本尚貴

<自動車:スーパーGT最終第8戦>◇11日◇栃木・ツインリンクもてぎ(1周4・801キロ)◇決勝(GT500クラス53周、GT300クラス49周)

GT500クラスで3位に入った山本尚貴(30)ジェンソン・バトン(38)組(RAYBRIG NSX-GT)が初の総合優勝を飾った。山本はスーパーフォーミュラ(SF)に続く今季2冠、スーパーGTに初めてフル参戦したバトンは、ブラウンで走った09年のF1以来の総合王者となった。優勝はポールポジションの野尻智紀、伊沢拓也組だった。GT300クラスは最終戦を制した黒沢治樹、蒲生尚弥組が初の総合優勝となった。

元F1王者でもスーパーGT総合優勝の味は格別だった。「09年のあの時からずっとタイトルから遠ざかっていたからね。本当に素晴らしい」。3位に入ったバトンは蛇行しながらチェッカーを受けると、掲げた右拳に何度も力を込めた。

連覇を狙う平川、キャシディ組と同点で迎えた最終戦。先にゴールした方が優勝になる。37周を終えてバトン3位、平川は4位。タイム差は7秒だった。相手の猛追で、残り6周の48周目には0秒4に。真後ろにつけられたバトンだったが、前で渋滞する300クラスの車を抜いて間に挟みながらリードを保つ。先に相手のタイヤが厳しくなり逃げ切った。「ストレスで10歳は老けたよ。後ろの車の動きを見ながら渋滞を攻略した。自信はあった」と笑った。

スーパーGTは300クラスとの混走で、渋滞のクリアの仕方がポイントになる。バトンは昨年の第6戦に1度だけスポット参戦しただけで、初めてのサーキットがほとんど。高橋国光監督は「F1王者だよ。日本のレースを下に見て、嫌になっちゃうんじゃないかと心配した。だけど人の話をよく聞くし真面目。慎重だからスピンもしない。こんな結果、早すぎ。やはりスーパースター」と絶賛した。スーパーGTではタイヤウオーマーを使わないため、タイヤの温め方を相棒の山本に聞いたという。

その山本も大いに刺激を受けた。「自分がいいタイムを出さないと説得力がない」と気を引き締めた結果が参戦9年目で初の総合優勝とSF王者との2冠。トップフォーミュラとツーリングカーを同時に制するのは難しく、04年リチャード・ライアン(英国)以来14年ぶりの快挙となった。

高橋監督は「今は何も言うことはない。世界に通用する日本一のドライバー」と言う。感涙した山本は「GTはパートナーの存在がものすごく大切なレース。JB(バトン)に感謝している」と話した。2人が一体となったからこそ獲得できたタイトルだった。

◆ジェンソン・バトン 1980年1月19日、英国生まれ。8歳でカートを始め、00年に20歳でウィリアムズからF1デビュー。03年にBARに加入し、ホンダ、ブラウンGPと名前は変わったが7年間所属。06年ハンガリーGPで初優勝、09年にブラウンに移籍し年間王者に輝く。10年からマクラーレンに所属し、昨年5月のモナコGPが最終レースとなった。ポールポジション8回、優勝15回。183センチ、72キロ。

◆山本尚貴(やまもと・なおき)1988年(昭63)7月11日、宇都宮市生まれ。94年からカートを始め、02年全日本カート選手権FAクラス王者。08年から全日本F3、10年からフォーミュラ・ニッポン、スーパーGT500クラスに参戦。13年スーパーフォーミュラ王者。家族はテレビ東京アナウンサーの狩野恵里夫人と2子。164センチ、60キロ。

表彰式で笑顔のバトン(右)と山本

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ハミルトンがポールトゥウイン「幸運が巡って来た」

ブラジルGP決勝 周回を重ねるルイス・ハミルトン(AP)

<F1:ブラジルGP>◇11日◇決勝◇インテルラゴス

ルイス・ハミルトンがポールトゥウインで優勝。メルセデスAMGは2018年のコンストラクターズタイトル獲得を決めた。

スタートからレースをリードしたハミルトンは、19周目にピットインしてミディアムタイヤで最後まで走り切る戦略。しかし2位に浮上してきていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が35周目までスーパーソフトを保たせる驚異的な走りでソフトタイヤに履き替え、ピットストップ後にタイヤの差を生かしてハミルトンをオーバーテイク。勝負あったかに思われたが44周目に周回遅れと接触してスピンしハミルトンが首位に再浮上。フェルスタッペンは接触でマシンにダメージを負い大幅にダウンフォースを失ってしまったためハミルトン追撃はならず、ハミルトンがそのままトップでチェッカードフラッグを受けた。

「今日の僕らはパワーユニットに問題を抱えていて勝利は難しいと思っていた。だけど突然この幸運が巡って来たんだ。5年連続コンストラクターズタイトル獲得の栄光はまさにチーム全員の努力によるものだよ。全員が全力を尽くし最大限の力を振り絞ってきたんだ。僕はこのチームのためにマシンをドライブできることをとても名誉なことだと思う。みんなのことを誇りに思うよ」

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートリーが11位、ピエール・ガスリーが13位でフィニッシュしポイント獲得はならなかった。

(米家峰起通信員)

ブラジルGP 優勝したルイス・ハミルトン(AP)
ブラジルGP決勝 周回を重ねるルイス・ハミルトン(ロイター)

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野尻智紀、伊沢拓也組がPP/スーパーGT第8戦

ポールポジションを獲得したARTA NSX-GTの左から、伊沢拓也、野尻智紀、鈴木亜久里代表

自動車のスーパーGT最終戦となる第8戦は10日、栃木県のツインリンクもてぎで公式予選が行われ、GT500クラスは野尻智紀、伊沢拓也組(ARTA NSX-GT)が1分35秒550のコースレコードでポールポジション(PP)を獲得した。

ドライバーズポイント4位で逆転には優勝が必須と厳しい条件だが、PPでの1ポイント獲得に野尻は「自分たちは絶対に1ポイントがほしかった」と話した。GT300クラスも平峰一貴、マルコ・マペッリ組(マネパ ランボルギーニ GT3)が1分45秒911のコースレコードでPPを獲得した。

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ガスリー10位 改良空力パーツ&最新型PU投入

ブラジルGP 予選を走るハースのグロージャン(手前)とトロロッソ・ホンダのガスリー(奥)(ロイター)

<F1:ブラジルGP>◇10日◇予選◇インテルラゴス

トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーがQ3に進出し10位。改良型空力パーツと最新型スペック3パワーユニットでトップ10に食い込んでみせた。

雨混じりの予選で多くのチームが開始直後にコースインし雨脚が強くなる前にアタックを行ったのに対し、トロロッソは出遅れて雨脚が強い中でのアタックを強いられた。そのためブレンドン・ハートリーは大きくタイヤをロックさせる場面もあり0・02秒足りずQ1敗退で17位となったが、ガスリーは何とかアタックラップをまとめてQ2進出を果たしここでも好走を見せた。

「かなりストレス満載でなおかつエキサイティングな予選だったよ。Q1もQ2も出ていくのが遅かったせいで自らかなりストレスのかかる状況に追い込んでしまったからね。Q1で僕らが出ていった時点ですでに路面はかなりぬれていたし、どんどん雨が酷くなっていく状況の中でなんとかアタックラップをまとめたんだ」

しかしコンストラクターズランキング争いをするザウバーは2台そろってQ3に進出する速さを見せた。純粋な速さでは敵わないとガスリーは認める。

「いずれにしても今週はフェラーリ・エンジン勢が速くてトップスピードがものすごく速いから、予選パフォーマンスに関しては彼らとの差は大きすぎた。だから僕らは彼らを意識過ぎるよりも決勝に集中してマシンを仕上げた」

金曜フリー走行では多くのマシンがタイヤのブリスター(熱ぶくれ)に苦しんでおり、71周という長丁場のレースではタイヤをいかにうまく手なずけるかが勝負の鍵になりそうだ。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは次のように語った。

「パワーユニットのスペックアップに対するパフォーマンスアップはそれなりに見られていたと思います。フェラーリ製パワーユニットを使っているチームは相対的に速い。でもレースは何があるか分かりませんし、レース終盤に雨が降ってくる可能性もありそうなので、そこで足をすくわれないようにきちんと準備をして全力を尽くして戦いたいと思います」

(米家峰起通信員)

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ハミルトン今季10度目PP「かなり努力を払った」

ブラジルGP ポールポジションを獲得したハミルトン(AP)

<F1:ブラジルGP>◇10日◇予選◇インテルラゴス

メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。今季10回目のポールポジション獲得。ブラジルの大観衆に向けて、自身のヘルメットに描かれたアイルトン・セナの模様を掲げて示してみせた。

「今週は(フリー走行で)フェラーリが本当に速かったから、エンジニアとともにマシンを改良するためにかなり努力を払ったんだ。ブラジルは僕がヘルメットにデザインしているアイルトン・セナの故郷でもある。この国が大好きだし、ここでポールポジションを獲得できて本当にうれしいよ」

トロロッソ・ホンダ勢はこの日からスペック3の最新型パワーユニットに載せ換えパワーアップ。予選開始直後は雨が降り始める中でコースインが遅れ不利な状況に追い込まれ、ブレンドン・ハートリーは17位でQ1敗退。しかしピエール・ガスリーは好走を見せQ3に進出し10位を獲得してみせた。(米家峰起通信員)

ブラジルGP ポールポジションを獲得したハミルトン(AP)

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ボッタスがフリー走行でトップ F1ブラジルGP

<F1:ブラジルGP>◇9日◇フリー走行

メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分8秒846のトップタイムを記録した。ボッタスは今季ここまで未勝利で、昨年も優勝するなど得意なここブラジルでの勝利を狙う。

ただし僚友ルイス・ハミルトンも0.003秒差、フェラーリのセバスチャン・フェッテルも0.073秒の僅差で続いている。ただし特にフェッテルはロングランでタイヤに激しいブリスター(熱ぶくれ)が発生し苦しんだ。午前のセッションでトップに立っていたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、パワーユニット交換のため50分間をロスしたこともあって午後は5番手に留まった。

トロロッソ・ホンダ勢は最新のスペック3の走行距離をセーブするため金曜は旧型のスペック2で走行。午前のセッションではマシンの空力セッティングが思わしくなく「挙動が不安定で自信を持って攻めることができない」とドライバーから不満が噴出したが、午後はマシンセットアップを修正しガスリーがアタックをまとめてトップから1.484秒差の12番手につけた。ブレンドン・ハートリーはアタックがまとめられず1.888秒差の19番手となっている。(米家峰起通信員)

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ガスリー、最後尾から10位入賞「喜ぶべきこと」

トロロッソ・ホンダのハートリーのマシン

<F1:メキシコGP>◇28日◇決勝◇メキシコ市

トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが最後尾グリッドからスタートして10位入賞を果たしたが、14位スタートのブレンドン・ハートリーは14位に終わった。

ハートリーは1セットしかない新型空力パーツを装着しマシンの仕上がりは好調。しかしスタート直後の1コーナーでタイヤをロックさせてしまい、タイヤを傷めてピットイン。これによって1回余分にタイヤ交換を強いられることとなり、本来の実力を結果に結びつけることができなかった。

「スーパーソフトタイヤでのスタートだったから、周囲のウルトラソフト勢に比べるとグリップ的に不利で厳しくて、ターン1でフロントをロックさせてフラットスポットを作ってしまったんだ。当初は1ストップ作戦で行くつもりだったけど、1周目にピットインすることになって2ストップにならざるを得なかった。ペース自体は良かったし、その1周目のトラブルがなければ十分にトップ10でフィニッシュできたはずだっただけに残念だよ」

それでもタイヤをうまく保たせて入賞圏に近い位置で争っていたが、39周目にエステバン・オコン(フォースインディア)と接触してマシンに大きなダメージを負った上に5秒加算ペナルティーペナルティーを取られ、14位に終わった。

一方ガスリーはレース序盤のVSC(バーチャルセーフティーカー。全車が低速走行する)のタイミングでピットインして前走車がいない状態で本来のペースを発揮。他車がピットインするまでにタイムを稼いで順位を上げた。

「最後尾からのスタートだったから、ポイントが獲れたのはとてもハッピーだよ。後方からのスタートでトップ10まで挽回するのはそう簡単なことではないからね。いろんな戦略の可能性がある中でタイヤマネジメントも大変だったし、全力を尽くしてとても長いレースだったよ。落ち着いてレースを戦ってポイントが獲れたのは本当に良かったし、スペック2エンジンと旧型空力仕様でこれだけの結果を出せたのはとても喜ぶべきことだと思うよ」

しかしチームとして獲れたはずのポイントを獲りきれなかったことも事実。旧型のスペック2パワーユニットで戦うことや、ガスリーが残り2戦に向けて新品を投入し最後尾からスタートしなければならなかったこと、そしてトラクション不足で加速が鈍くなかなかオーバーテイクができず実力を発揮しきれなかったことにホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは表情を曇らせた。

「スーパーソフトの性能低下が小さいがために、我々が新品に換えた際のアドバンテージが思っていたよりも小さかった。それに加えてドライバーたちはトラクションが良くなくて最終コーナーでスロットルを踏みだせる位置が全然違うって言ってました。だから立ち上がりでバンと行かれて離されてしまって、ストレートでDRSを使っても追い付き切れないという状態だったようです。その弱さがあるために、追い込んでいって抜くところまで行かなかった。全体として負けていたのでこの結果になってしまったということです」

次戦ブラジルGPでは2台ともに最新型のスペック3改良型パワーユニットを使用し、新型空力パーツも2台分用意される見込み。コンストラクターズランキング8位を争うザウバーに3点差で逆転されてしまったため、残り2戦では本来の速さを結果に結びつけるべく戦う。

(米家峰起通信員)

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フェルスタッペン今季2勝目、ハミルトンが年間王者

今季2勝目を挙げたフェルスタッペン(ロイター)

<F1:メキシコGP>◇28日◇決勝◇メキシコ市

マックス・フェルスタッペンが優勝し今季2勝目を飾った。ルイス・ハミルトンは4位でフィニッシュし、2018年ドライバーズチャンピオンに輝いた。

ハミルトンは好スタートで3番グリッドから首位を伺ったが、2番グリッドのフェルスタッペンが首位を堅持。その後は後続を寄せ付けず完璧なレース運びでフェルスタッペンがトップでチェッカードフラッグを受けた。

「今日はスタートが鍵だった。クルマはとてもうまく機能してくれたし、戦略も素晴らしかった。僚友ダニエルのパワーユニットが壊れて僕にもトラブルが起きないか、確実にするために最後は出力モードを落としたよ」

ハミルトンはスタートで2位に上がったもののタイヤの扱いに苦労してペースが上がらず後退。それでもすでに大量のポイントリードを築いていたため、2戦を残してタイトル獲得が決まった。

「とても素晴らしい気分だよ。スタートは良かったのにその後はタイヤに苦しんでとてもタフなレースだった。だけどこの結果はこのレースだけでなくこれまでの全レースでのチーム全員の努力によるものだ。チームのみんなに感謝したい」

トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが2ストップ作戦で10位でフィニッシュし入賞。ブレンドン・ハートリーは他車との接触でダメージを負った影響もあり12位フィニッシュで5秒加算ペナルティーを科され14位となった。

(米家峰起通信員)

ドライバーズチャンピオンに輝いたハミルトン(ロイター)

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ハートリー予選14位に落胆「本当にがっかり」

インタビューに応えるブレンドン・ハートリー

<F1:メキシコGP>◇27日◇予選◇メキシコ市

トロロッソ・ホンダ勢は不本意な結果に終わった。

金曜にマシンの仕上がりが良く好走を見せていたブレンドン・ハートリーは、予選Q1でも10番手のタイムを記録しQ3進出の期待がかかった。しかし続くQ2ではハイパーソフトタイヤの新品が1セットしか残っておらず、1回きりのアタックチャンスで1周をうまくまとめあげることができず14位に終わった。Q1で記録した自身のタイムすら上回ることができなかったハートリーは大きく肩を落とした。

「本当にがっかりしているよ。Q1は10位でとてもうまくいったし、実際のところ今日の僕らの実力はその辺りだったと思う。Q2ではアタック前の最終セクターで何台もマシンがつながって渋滞していたから、タイヤ温度が十分でないままアタックラップのセクター1を走らなければならなかった。それでもQ3に行ける速さはあったと思うけど、いくつか小さなミスもあったから、最終セクターではかなりプッシュしたんだ。ターン12でフロントブレーキをロックさせてしまってその次の2つのコーナーはかなり妥協を強いられてタイムを失ってしまった。0・4秒から0・5秒は失ってしまったと思う」

パワーユニット投入によるグリッド降格ペナルティーで最後尾スタートが決まっているピエール・ガスリーは、Q1を通過したあとQ2ではスタート練習だけを行って15位で予選を終えた。しかしQ1の走りからすればQ3に行く速さがあり、ハートリーが使用した新型空力パーツを使用していなかったことも合わせて本来の実力の高さを伺わせた。

「最後のアタックは僕の目の前でランス・ストロールがミスをしたからターン8から10で0・2秒以上ロスしたんだ。それがなければQ3進出も可能なタイムだったわけで、今週はスペック2エンジンで走っていてなおかつ新型空力パーツも使っていないことを考えれば、パフォーマンスはすごく良かったと言えると思う」

しかしQ3に進めば決勝はQ2で使用した中古タイヤを使用しなければならず、今回は最も柔らかいハイパーソフトと次に柔らかいウルトラソフトの性能低下が大きく、スタートから10周も保たないと予想されている。そのためQ3に進まずにより安定したスーパーソフトタイヤでスタートする選択肢もある現状は決して悪くないとホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは語る。

「うまくまとめればQ3に行けるのではという感触はありましたし、ハートリーがドライバーとしてガッカリするのは当然だと思います。しかし決勝の戦略を考えると戦略の検討の余地を残したのは良かったと思います」

ハートリーも入賞のチャンスを諦めてはいない。

「明日はかなりトリッキーなレースになるだろうね。タイヤのデグラデーション(性能低下)はすごいし、おそらく2ストップ作戦が主流で、どんな戦略を採るかが重要になる。また1周目をうまく決めて、タイヤマネジメントをうまくやって、良い戦略を成功させれば今週もポイント獲得を狙うことはできると思う」

(米家峰起通信員)

メキシコGP予選 タイムアタックするガスリー(ロイター)
インタビューに応えるホンダの田辺豊治テクニカルディレクター

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ダニエル・リカルド大逆転PP「特別な気分」 F1

ポールポジションを獲得したレッドブルのリカルドのマシン(奥)とフェルスタッペンのマシン(ロイター)

<F1:メキシコGP>◇27日◇予選◇メキシコ市

レッドブルのダニエル・リカルドがポールポジションを獲得した。

初日フリー走行からメキシコで速さを見せていたのは僚友マックス・フェルスタッペンで、予選でもQ3最初のアタックまではフェルスタッペンが首位に立っていた。しかし最後のアタックでフェルスタッペンは時折抱えていたエンジンブレーキの不調が発生し自己ベストタイムを上回ることができず。ここでリカルドがわずか0・026秒上回って大逆転でポールポジションを獲得した。優勝した今年のモナコGP以来、通算3回目。21歳27日のフェルスタッペンはベッテルが持っていた史上最年少ポールポジション獲得記録(21歳72日)更新の期待が掛かったが新記録樹立は果たされなかった。

「フリー走行の時から、ここではクリーンなアタックラップをまとめることがとても重要だと分かっていたんだ。その点に関してはマックスの方がうまくやっていたけど、僕は最後の最後に1周をうまくまとめ上げることができたんだ。大接戦だったけど、これまでモナコでしかポールを獲得したことがなかったからとても特別な気分だよ」

トロロッソ・ホンダ勢はQ1でブレンドン・ハートリーが10番手タイムを記録するなど好走を見せ、そろってQ2進出を果たしたが、Q2ではハートリーがブレーキングで飛び出すなどアタックラップを決められず14位、グリッド降格ペナルティーが決まっているピエール・ガスリーはQ2でアタックを行わず15位で予選を終えた。(米家峰起通信員)

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ハートリーが6位と好発進 メキシコGPフリー走行

ブレンドン・ハートリーのマシンを調整するトロロッソ・ホンダのクルー

<F1:メキシコGP>◇26日◇フリー走行◇メキシコ市

昨年の勝者でもあるレッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分16秒720でトップに立った。2位には僚友のダニエル・リカルドが入り、3位、5位にはルノー勢が入り、ルノー製パワーユニットを使うマシンが上位を占めた。

標高2250メートルで気圧が平地に較べて22%低いメキシコ市に合わせて、各パワーユニットは出力の低下を防ぐために様々な対応を強いられる。今週末6位以上でタイトル獲得が決まるルイス・ハミルトンは7位、僚友バルテリ・ボッタスは9位とメルセデスAMG勢は出遅れ、フェラーリ勢もセバスチャン・フェテルの4位が最上位で前戦の優勝者キミ・ライコネンは8位。

そんな中でトロロッソ・ホンダはブレンドン・ハートリーが6位と好発進を見せた。出力の劣る旧スペック2での走行だが、新型空力パーツを投入しこれまでの課題であったコーナリング中の空力バランス変化が改善できたことで好走が見せられたという。

ハートリーは「今回のアップデートは、まさに僕がシーズンを通してずっとチームに要求してきたことだ。コーナーの入口や出口が前後のコーナーと繋がっているようなところでのリアのダウンフォース量や空力バランス変化に効果を発揮するようなものだ。それによって僕は気持ち良く走ることができるようになったし、それがタイムシートの結果にも表われている。実際に走ってみて車高を調整したり色々と理解を深めてさらにポテンシャルを引き出すこともできたし、とても良い1日だったよ」と話した。(米家峰起通信員)

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