日刊スポーツ

ハミルトンが地元優勝 通算80勝目 F1

佐藤琢磨はリタイアし22位 インディカー

自動車のインディカー・シリーズ第11戦は14日、トロントで行われ、佐藤琢磨(ホンダ)はマシンのトラブルでリタイアし22位だった。ポールポジションから出たシモン・パジェノー(フランス、シボレー)が、今季3勝目、通算14勝目を挙げた。

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レッドブル・ホンダ「明らかに良い戦い」次2戦有望

<F1:第10戦英国GP>◇決勝◇13日◇英国シルバーストーン

レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーが4位、マックス・フェルスタッペンが5位という結果に終わった。フェルスタッペンは表彰台獲得が確実なレース展開だったが、フェラーリのセバスチャン・フェッテルに追突されてそのチャンスを失った。

「彼はあのブレーキングでミスジャッジをして僕の後ろに突っ込んできたんだと思う。でもクルマを降りてすぐに僕のところに来て謝罪してくれたから、僕はもう構わないよ。ガッカリだけど、終わったことはもう変えられないからね」

レース序盤はシャルル・ルクレール(フェラーリ)とバトルを繰り広げ、レース後半はフェッテルとのバトル。パワーがものを言うシルバーストン・サーキットにも関わらずレッドブルはフェラーリを上回る速さを見せ、マシン総合力の向上を改めて証明してみせた。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこう語る。

「こういうタイプのサーキット、つまりパワー感度の高いサーキットでメルセデスAMGにここまで肉薄できたのはとても心強いよ。それにマゴッツ〜ベケッツやコプスでフェラーリを背後でフォローして追いかけることができた。これは非常に優れたマシンであるということのサインだ。ハンガリーではいつも我々は強力なパフォーマンスを発揮するが、ホッケンハイム(次戦ドイツGP)もここよりパワー感度が低いから良いパフォーマンスが期待できるかもしれない」

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターもトータルパッケージとしての進化に手応えを感じている。

「今日は明らかに良い戦い方ができていたと思いますし、いろんな状況の中でクルマの特性の違いもあってなかなか抜きあぐねる場面もありましたけど、相対的な戦闘力としては良いかたちで戦えたと思います」

車体の総合性能でフェラーリに並び、次のドイツGP・ハンガリーGPではメルセデスAMGがパワー低下を強いられる暑いコンディションが予想される。英国GPの結果を踏まえれば、レッドブル・ホンダにとっては非常に有望な2戦になりそうだ。(米家峰起通信員)

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ハミルトンが地元優勝 通算80勝目 F1

英国GPで優勝したハミルトン(ロイター)

<F1:第10戦英国GP>◇決勝◇13日◇英・シルバーストーン

ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が地元優勝を飾った。通算80勝目、英国GP史上最多となる6勝目を挙げた。

スタートからレースをリードしたのはポールポジションのバルテリ・ボッタスだった。しかしボッタスがピットインをした後にコースオフしたマシン回収のためセーフティーカー導入。ここでピットインを済ませタイムロスを最小限に抑えることができたハミルトンが逆転し、ここからは後続を寄せ付けず首位を守りきった。

「なんて日だろう。シルバーストンに来てくれたみんな、チームのみんながいなければこんな優勝は果たせなかった。本当に誇りに思っているし感謝しているよ」

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがシャルル・ルクレール(フェラーリ)をピットストップで逆転したが、わずかにラインを乱した際に再逆転された。セーフティーカー出動によってルクレールはピットストップが遅れて後退したものの、セバスチャン・フェッテル(フェラーリ)にポジションを奪われ、フェッテルを抜いた直後に追突されて後退。悔しい5位に終わった。

ピエール・ガスリーは4位でフィニッシュし昨年のバーレーンGP以来となる自己最高位を手にした。(米家峰起通信員)

英国GPで優勝しマシンから国旗を振るハミルトン(AP)

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アレックス・パロウ初V、小林可夢偉も挽回劇を披露

優勝したアレックス・パロウ(撮影・南博幸)

<全日本スーパーフォーミュラ選手権>◇第4戦決勝◇13日◇富士スピードウェイ

7月14日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦決勝が富士スピードウェイで行われ、ルーキーのアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がポール・トゥ・ウィンで初優勝を果たした。元F1ドライバーの中嶋悟が監督を務めるTCS NAKAJIMA RACINGにとっては2010年以来となる優勝となった。

「今日のレースはピットインしないという戦略を採ったから、チームからはとにかく燃料をセーブしろって言われていた。セーブして走っていても『もっと、もっとセーブしろ』って言われるし、坪井選手は迫ってくるしという厳しい状況だったけど、後ろのドライバー達も(燃費セーブの面で)状況が同じになって抑え合いになってくれたから僕にとって良い展開になったよ」(パロウ)

スタート直前に雨脚が強くなり、決勝はセーフティーカー先導で始まった。3周目にセーフティーカーが解除されて本格的なレースが開始となり、首位パロウが給油を行わない戦略を採り燃費をセーブしながらも後続を引き離しリードを広げていく。レースが動いたのは45周目で、3位走行の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がピットインして無給油作戦を取るチームが多い中、給油をして8位でコースに復帰する。これで3位に浮上したニック・キャシディ(KONDO RACING)は、ここからスパートをかけ50周目に2位坪井の背後にまで迫り、ホームストレートでオーバーテイクシステムを使い勝負をかけるが及ばず3位でフィニッシュ。2位にはパロウと同じくルーキーの坪井翔(JMS P.MU/CERUMO INGING)が入り、こちらも初表彰台を獲得した。中団の入賞争いでは小林可夢偉(KCMG)が予選19位から13台抜きで6位まで挽回するオーバーテイクショーを披露しスタンドを湧かせてみせた。(山根玄紀通信員)

優勝したアレックス・パロウ(撮影・南博幸)

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日産、フォーミュラE初V 電気自動車世界シリーズ

電気自動車の世界シリーズ「フォーミュラE」第12戦は13日、米ニューヨークで行われ、日産Eダムスのセバスチャン・ブエミ(スイス)が制し、同シリーズの日本メーカー初優勝となった。

フォーミュラEは2014年に始まり、今季が5シーズン目。日産は今季、日本の自動車メーカーとして初めて参戦し、第11戦までに4度表彰台に輝いていた。

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フェルスタッペン4位「ポール争いも」ガスリー5位

予選を走るフェルスタッペン(ロイター)

<F1:第10戦英国GP>◇予選◇13日◇英・シルバーストーン

ホンダ勢はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4位、ピエール・ガスリーが5位を獲得した。

フェルスタッペンは4位とは言えポールポジションのバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)に0・183秒差まで迫り、差は小さい。金曜フリー走行ではマシンのフィーリングに苦戦したフェルスタッペンだったが、予選までにこれをしっかりと修正できたという。

「正直言って今日は予選でどこまで行けるかなんて全く分からなかったんだ。金曜日は最悪な状況だったし今朝になってもスタビリティ(安定性)が欠けていてかなり厳しかった。リアウイングをあれこれ変えたりしてもダメだった。でも予選でスタビリティを確保することができて改善できたんだ」

しかしパワーユニットの出力のレスポンスが好ましくない箇所があり、それによるタイムロスがなければポールポジション争いができたのではないかと悔しがった。

「ターボラグがずっと出ていて低速コーナーからの立ち上がりで最初は僕の欲しいパワーが無くてピックアップがないから少しラップタイムをロスしていた。低速コーナーで低回転域からスロットルを踏んでもラグがあって何も起きない。そしてしばらくしてからキックされるような感じだよ。特に立ち上がりの後に長いストレートがあるこういうサーキットでは、ロスは大きいよ。あれがなければポール争いもできたかもしれないから残念だね」

一般的にターボ付きエンジンではターボによる過給が遅れてパワーが後から付いてくるという現象が起きやすく、フェルスタッペンはターボラグと表現した。しかし実際にはターボだけに起因するものではないとホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは説明した。

「ターボだけに起因するものではなくて、出力のレスポンスが悪いという出力全体のラグです。もちろん今のパワーユニットの中ではターボの使い方もいろいろとやることができるんですが、各ドライバーに合わせた他のキャリブレーションやセッティングも含まれる可能性が非常に高いと思っています」

これは予選で限界まで攻めたときに発生する問題で、決勝での使い方では問題ないという。しかし今後に向けてドライバーたちから詳細を聞きながら改善を進めていくという。

「予選での乗り方・踏み方で出てきたもので、通常のフリー走行やロングランでは全然問題になっていないので、明日の決勝については問題ありません。しかしこの先の予選で再発しないようにきっちりと原因というか何が要因なのかを把握して対応できるようにしていきたいと考えています」

(米家峰起通信員)

予選を走るフェルスタッペン(ロイター)
予選を走るガスリー(ロイター)

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メルセデスのボッタスがPP獲得 F1英国GP

<F1:第10戦英国GP>◇予選◇13日◇英・シルバーストーン

7月13日、F1第10戦イギリスGPの予選が行われメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。Q1ではルイス・ハミルトン、Q2ではシャルル・ルクレールがトップに立っていたが、Q3ではわずか0.006秒差でハミルトンを抑えて第5戦スペインGP以来のポールポジションをつかみ取った。

「今週はずっとものすごい接戦だったけど、そんな中でこれだけ良い走りができてポールポジションを獲得することができたのはとてもうれしいよ」

母国の大観衆の前でポールポジションを獲得することができなかったハミルトンは、「バルテリは素晴らしい仕事をしたし、僕の走りが十分じゃなかっただけだ。Q2で十分にQ3に向けた確認走行が出来なかったことも影響してしまったね」と負けを認めた。

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが0.183秒差の4位、フリー走行から復調を見せているピエール・ガスリーも0.497秒差で5位につけた。(米家峰起通信員)

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アレックス・パロウが初ポールポジション、山本9位

ポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(撮影・南博幸)

<全日本スーパーフォーミュラ選手権>◇13日◇第4戦◇富士スピードウェイ

ルーキーのアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が自身初のポールポジションを獲得した。セッション途中で雨が降る難しいコンディションだったが、フリー走行からの速さを結果に結びつけた。

「トリッキーな予選だったけど、チームが素晴らしいクルマを用意してくれたおかげで僕自身はとても楽しんで走ることができたよ。初めてのポールポジションでとても嬉しいよ」

2位には坪井翔(JMS P.MU/CERUMO INGING)、3位には関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がつけた一方で、ランキングトップの山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は9位に沈んだ。

なお、レッドブルは自社育成プログラムに所属するダニエル・ティクトゥムを解雇してパトリシオ・オワードをTEAM MUGENに起用。フリー走行では上位7台をトヨタエンジン勢が占める中でホンダ最上位の8位につけてみせたものの、予選では開始早々にスピンを喫しノータイムで最下位に終わった。(山根玄紀通信員)

ポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(撮影・南博幸)

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メルセデス・ボッタスが最速タイム ハミルトン2位

<F1:第10戦英国GP>◇フリー走行◇12日◇英・シルバーストーン

7月12日、F1第10戦英国GPのフリー走行が行われ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分26秒732の最速タイムでトップに立った。ルイス・ハミルトンも0.069秒差で2位につけメルセデスAMGが1-2。レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーが0.517秒差の5位につけたものの、マックス・フェルスタッペンはソフトタイヤでのタイムアタックが上手く決められず0.830秒の差で7位にとどまり、中団グループトップのマクラーレンに遅れを取った。

シルバーストン・サーキットは路面が今年の開催を前に全面再舗装されたものの、いくつかの箇所ではバンプが残った。加えて路面に浮き出たオイルと強い風が吹き付ける影響でコースオフするマシンが続出する難しいコンディションでの走行となった。

「新路面はグリップが高くて全体的なバンプも減った。僕自身のパフォーマンスもマシンセットアップもとても上手くいった。こんな風にレース週末のスタート切れるのは気分が良いものだよ。明日の予選はタイトな争いになると思うし、今夜どれだけさらに改善できるかに掛かっていると思う」(ボッタス)(米家峰起通信員)

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グレイ連勝か益山らが巻き返すか Fドリフト第3戦

第2戦決勝でのグレイ(手前)と熊久保によるドリフトバトル

4輪ドリフトイベント「FORMULA DRIFT JAPAN(=FDJ)」の第3戦が26、27日、静岡・富士スピードウェイレーシングコースで行われる。2年ぶり4度目の年間王者を狙うアンドリュー・グレイが、第2戦を制した勢いで連勝できるか、第1戦の覇者・益山航らが巻き返すか、注目される。

グレイは6月22、23日、福島・エビスサーキット西コースで行われた地元での第2戦で本領を発揮。愛車JZX100マーク2を駆り、2回戦で益山(S15シルビア)を破ると、決勝では熊久保信重(S15シルビア)を退けた。この結果、第2戦を終えての年間ポイントランキングでも、グレイが158点で首位に躍り出た。

第3戦の富士SWは年間王者争いの重要なポイントとなる。昨年のグレイは決勝でチームの後輩ニアンに敗れた。そして、その結果もあって最終的に年間3位に終わった。今回は何としても優勝し、ポイント差を広げて終盤戦を迎えたい。詳しくは大会公式サイト=http://www.formulad.jpへ。

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中上貴晶14位、マルケスが5勝目 モトGP

<モトGP:ドイツ・グランプリ(GP)>◇7日◇ドイツ・ケムニッツ近郊ザクセンリンク

最高峰のモトGPクラスはマルク・マルケス(スペイン、ホンダ)が今季5勝目、通算49勝目を挙げた。中上貴晶(ホンダ)は14位だった。

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「マン島TTレース」で優勝も 伊藤光夫さん死去

伊藤光夫氏(いとう・みつお=元スズキ社員ライダー)が3日午前9時24分、病気のため浜松市中区上島3丁目の自宅で死去、82歳。静岡県出身。葬儀・告別式は6日正午から浜松市中区住吉1の11の23、イズモ葬祭イズモホール浜松貴賓館で。喪主は妻計子(けいこ)さん。

63年、スズキの社員ライダーとして英国の世界的2輪レース「マン島TTレース」で優勝。日本モーターサイクルスポーツ協会の技術委員長を長年務め、昨年協会が創設したモーターサイクルスポーツ殿堂の初代顕彰者に選ばれた。

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ホンダ13年ぶりV 接触で1時間45分審議も歓喜

F1第9戦オーストリアGP 表彰式とメインストレートを埋め尽くした大観衆

<F1:第9戦オーストリアGP>◇決勝◇30日◇レッドブル・リンク

6月30日に行われたF1第9戦オーストリアGPで、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝した。今季初優勝。ホンダにとっては2015年のF1復帰以来初、第3期F1活動の2006年ハンガリーGP以来の勝利となった。

レース終盤にライバルよりフレッシュなタイヤで猛攻を仕掛ける戦略がピタリとはまり、残り20周で次々とオーバーテークを成功させて4位から首位まで浮上してみせた。

ホンダも通常より攻めたエンジンセットアップでパワーをひねり出してこれに加勢した。田辺豊治テクニカルディレクターは「チームと今週は『行けるところまで行く』と話していましたしレース終盤に『もっと行っちゃうよ』というかたちで我々からパフォーマンスを上げる設定で走らせることを提案しました」という。

残り2周で首位シャルル・ルクレールを抜いた際に接触したことが審議対象となり、両ドライバーへの聴聞も含めた審議は1時間45分にも及んだが、最終的にレーシングアクシデントと判断されてフェルスタッペンの勝利が確定した。

フェルスタッペンは、レッドブルリンクに詰めかけた地元ファンと母国オランダのファンを前に喜びを語った。

「本当に信じられないほど素晴らしいレースだった。終盤はペースがすごく良かったし、僕は絶対に諦めなかった。シャルルとは接近戦だったけど、あれが許されないなら家にいた方がマシだ。チームにとってはホームグランプリであり、これまで何年も苦労してきたホンダが初優勝を挙げることができて本当に嬉しいよ」

田辺テクニカルディレクターはレッドブル側からの提案で優勝チーム代表者として表彰台に登壇し、さらなる進化を誓った。

「F1に復帰してからこれまでいろいろと経験してちょっと時間が掛かりましたけど、まず最初の1歩を踏み出せたかなと思っています。これまでいつも1歩1歩進んでいきたいと言っていましたけど、今日のレースが本当の意味で最初の1歩になるんじゃないかと思います。このプロジェクトの立ち上げから苦労してきた全ての人々、助けてくれたトロロッソ、レッドブル全ての人々のおかげだと思っています。今日はマックス選手が非常に力強い走りをしてくれてトップでフィニッシュしてくれました。これまでの戦闘力の状況を考えると、常々話している通りですがドライバーを含めてのマシンパッケージの結果だと思いますし、この先まだまだいろんなタイプのサーキットがありますし、いろんな状況があると思いますから、これからさらにパフォーマンスを上げて常にこんな戦い方ができるようなところに持って行きたいと思います。そのためにホンダとしてはパワーユニットのパフォーマンスをさらに上げてサーキットに持ち込んでいきたいと思います」

(米家峰起通信員)

ホンダ

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フェルスタッペンVも審議に F1オーストリアGP

F1オーストリアGPでトップでチェッカーフラッグを受け表彰台で喜ぶレッドブル・ホンダのフェルスタッペン(AP)

<F1:第9戦オーストリアGP>◇決勝◇30日◇レッドブル・リンク

6月30日、F1第9戦オーストリアGP決勝が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップでチェッカードフラッグを受けた。

2番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、出遅れて一旦は7位まで後退した。しかし前走車を次々とパスし、タイヤ交換を終えた時点で4位。ピットストップを他車よりも10周遅らせたことでその分だけフレッシュなタイヤでレース後半に勝負をかける戦略が見事に当たり、フェラーリのセバスチャン・フェッテル、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスを次々とパス。

そして残り3周で首位シャルル・ルクレール(フェラーリ)まで抜いてトップに立ったが、その際に接触してルクレールをコース外に押し出したことで審議対象となり、暫定のまま表彰式が行われてホンダの田辺豊治テクニカルディレクターが優勝チームの代表者として登壇した。

フェルスタッペンは「これがレースだ。これが許されないなら家にいた方がマシだ」と正当性を主張したが、ルクレールは「彼は1台分のスペースを残さなかった。スチュワードが正しい判断を下してくれることを願っている」とした。(米家峰起通信員)

F1オーストリアGPでトップでチェッカーフラッグを受けたレッドブル・ホンダのフェルスタッペンのマシン(AP)

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松下信治がF2選手権で優勝「F1へ頑張っていく」

F2選手権第6ラウンドのレース1で、松下信治が優勝を飾る

6月29日、F1オーストリアGPのサポートレースとして開催された直下のFIA F2選手権第6ラウンドのレース1で、松下信治が優勝を飾った。

フリー走行からマシンの仕上がりが良かったという松下は、予選で4番グリッドを獲得。スタート直後から果敢に攻めて2位まで順位を上げた。

ピットストップが解禁となる6周目にピットに飛び込んでタイヤ交換を済ませ、そこから最後までタイヤを保たせながら安定したペースで走り切った。最後は首位を走るランキングトップのニック・デ・フリースのペースが低下したところを逃さず抜き去ってトップでチェッカードフラッグを受けた。

これまで何戦かではタイヤの保たせ方に苦労してきたが、その都度データ分析によって学び、タイヤを巧みに保たせる方法を掴み取った。

「プライムタイヤに換えてからはタイヤ勝負だなと思っていました。タイヤマネジメントでは今まで痛い目に遭ってきていたんで……でもニック(・デ・フリース)のペースもそんなに速くなかったし、全然付いていけるなっていう感じでした。最後に2位のルカ・ギオットが来ていたけど、ミラーを見る限りでは僕がちょっとプッシュしたらすぐに離れたんで、全然イケるなって思って敢えてプッシュせずに2秒くらいのギャップをキープして走っていました」

昨年は1年間、日本国内のスーパーフォーミュラで過ごしたが、今季は自力でスポンサーを集めてのヨーロッパ復帰。ここまでマシントラブルやタイヤの保たせ方などで苦戦を強いられ、モナコでの3位表彰台獲得が最高位だった。

「もちろん結果を出さなきゃという気持ちもあったけど、自分が持っているものを並べればできるはずだっていうのも分かってもいたんです。別に意識したわけではないけど今週はなぜか木曜からすごく落ち着いていました」

松下はF1参戦に必要なスーパーライセンスの取得要件を満たすべく、FIAF2でランキング4位以内に入ることが当面の目標となる。

「(F1という)目標は明らかにあるんで、それに向かって頑張っていきたいと思います。レース1で表彰台を取って、(上位8台がリバースグリッドとなる)レース2でもうまくスタートを決めてあわよくば表彰台に乗れれば最高の週末になるし、今後もその繰り返しをやっていきたい」

(米家峰起通信員)

F2選手権第6ラウンドのレース1で、松下信治が優勝を飾る

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フェルスタッペン「最高の結果」決勝は2番グリッド

<F1第9戦:オーストリアGP>◇29日(日本時間30日)

オーストリアGP予選でレッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが予選3位に入り、予選2位のルイス・ハミルトンが他車に対する進路妨害で5グリッド降格ペナルティーを科されたため、決勝は2番グリッドからスタートする。フロントロウからのスタートは今季初めて。

フェルスタッペンは苦戦を予想していただけに嬉しいと話した。

「この結果にはとてもうれしいよ。ここは僕らにとって厳しいサーキットだと思っていたから余計に最高の結果だ。持ち込んだ車体のアップグレードが効果を発揮して全体的なグリップを向上させてくれたから、今週はずっと素晴らしいフィーリングで走ることができているよ」

ただしピエール・ガスリーは9位、トロロッソ勢は13位と18位に沈んだ。この結果は手放しで喜ぶわけにはいかないとホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは語った。

「ホンダ勢としては全体的にあまり喜ばしい結果ではないんですけど、マックス選手がレッドブルのホームグランプリで予選3位でフロントロウからスタートできるということで、今年の中でベストというのは明日に向けての期待という意味でもうまくいったと思います。それでもホームグランプリで3位というのが手放しで喜べる結果だとは思っていません」

しかし2番グリッドからスタートする決勝では第5戦スペインGP以来遠ざかっている表彰台を狙いたいとした。

「当然狙って行きたいですし、狙えるポジションからのスタートですからね。きちんと今日のポジションを守り切る、きちんとしたレースをするということ。そこからさらに前に上がっていけるようなレースをできればと思っています」

(米家峰起通信員)

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ルクレールが自身2回目PP F1オーストリアGP

<F1:第9戦オーストリアGP>◇予選◇29日◇レッドブル・リンク

6月29日、F1第9戦オーストリアGPの予選が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。自身2回目のポールポジション。

予選前のフリー走行でも最速タイムを記録していたルクレールは、その勢いを予選でも維持。他車を寄せ付けることなく圧倒的な速さでポールポジション獲得を決めた。

「Q3最初のランの後に加えた変更でマシンはとても良く仕上がったし、このクルマを限界点ギリギリのところまで攻めて走るのは本当に素晴らしい。とても良い気分だったよ」。

その一方でフェラーリはセバスチャン・フェッテルのマシンにトラブルが発生しQ3でアタックができず。2位にはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、3位にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがつけた。(米家峰起通信員)

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フェルスタッペン「トリッキー」強風で大クラッシュ

クラッシュしたフェルスタッペン(ロイター)

<F1:第9戦オーストリアGP>◇フリー走行◇28日◇レッドブル・リンク

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが大きなクラッシュを演じ走行時間を失った。

この日は風が強い上に風向きが不安定で、多くのマシンがバランスを崩してコースオフする場面が見られた。その中でフェルスタッペンは高速の最終コーナーで姿勢を乱して後ろ向きのまままっすぐタイヤバリアーに激突。右リアサスペンションやリアウイングを壊した。

フェルスタッペンはクラッシュの前から何度も風にあおられてリアのグリップを失いかけていたと話した。

「今日はすごくガスティ(突風が吹くコンディション)だったし、風が一定じゃなかったんだ。あの周はずっと風について訴えていて、すごくトリッキーなコンディションだったし、すでに何カ所かでリアのグリップを失いかけていたからね。そして最終コーナーに飛び込んでいったときに突然ああなってしまった。コーナーの真ん中で風に捕まってしまってリアエンドのグリップを失い、そのまま後ろから激しくウォールにぶつかってしまったんだ」

車体の大半のパーツやギアボックスなどは予選・決勝用とは違い、金曜走行用のもの。夜の間に修復が可能だ。

パワーユニットはクラッシュでダメージを負っており、再使用可能かどうかは判断が難しいというが、この日は旧スペックを使用しており、前戦投入した最新のスペック3は無事で土日に使用できる。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは次のように説明した。

「金曜日エンジンだからスペック3ではありませんしそれほど心配はしていませんけど、もしダメだったらこの先得意のやりくり(苦笑)が非常に厳しくので、そこが懸念ですね。今日は結果的にピエール・ガスリーが3位でしたが、風などの影響できちんとタイムを出していない人もいますから、この結果に喜んでいる場合ではないと思っています」

(米家峰起通信員)

フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュ。レッドフラッグが振られる(ロイター)

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クラッシュ続出で荒れた展開 オーストリアGP

フリー走行でトップタイムを記録したシャルル・ルクレール(ロイター)

<F1:第9戦オーストリアGP>◇フリー走行◇28日◇レッドブル・リンク

フェラーリのシャルル・ルクレールが1分5秒086のトップタイムを記録した。

気温30度、路面温度51度というオーストリアにしては珍しい暑さの中で行なわれたフリー走行では、時折吹き付ける突風の影響もあってか、昨年の勝者マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最終コーナーで挙動を乱してクラッシュ。リアウイングやサスペンションを大破させた。

さらにメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスも曲がりくねったインフィールドセクションでリアが流れ、カウンターを当てたままクラッシュ。これら二度の赤旗セッション中断に加え、セバスチャン・フェッテル(フェラーリ)も最終コーナーでコースオフしあわやクラッシュという場面を演じるなど荒れた展開となった。

「とても大きなクラッシュだった。FP1でエンジンにトラブルが起きて交換を余儀なくされ、クルマのフィーリングがイマイチだったのでFP2に向けてセッティングを大きく変えたらクルマはかなり良くなっていただけに残念だよ」(ボッタス)

メルセデスAMGはフリー走行1回目の1時間前にボッタス車からオイル漏れを発見し、急きょパワーユニットをスペアの旧型に載せ換えて走行。フリー走行2回目までの2時間半の間に再びチェック作業を済ませた最初のパワーユニットに戻すという慌ただしい1日となった。ルイス・ハミルトンもフリー走行2回目では満足なアタックができずトップから0.443秒差の4位に終わっている。

レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーが0.401秒差の3位につけ、フェルスタッペンは0.793秒差の9位。トロロッソ・ホンダ勢は13位と15位となっている。(米家峰起通信員)

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ホンダTDがICE改良の必要性語る「まだまだ」

決勝スタート直前のフェルスタッペン車

<F1:フランスGP>◇決勝◇23日◇ポール・リカール・サーキット

フランスGP決勝でレッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが4位入賞を果たしたものの、ピエール・ガスリーは予選から苦しんでいた原因不明のグリップ不足が続き11位でフィニッシュ、他車のペナルティーによって10位入賞をつかむのが精いっぱいだった。

トロロッソ・ホンダ勢もスペック3パワーユニットを投入したダニール・クビアトが最後列スタートで14位まで追い上げるのが精いっぱいで、スペック2のままの僚友アレクサンダー・アルボンとの争いに終始した。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、満足出来ない結果に肩を落とした。

「フェルスタッペンはいつもの強さを発揮してくれたかなと思いますが、残り3台もマシンパッケージの力は最大限に引き出したとドライバーは言っていましたが、そういう状況でこういう結果になったということで、順位としては残念な結果でした」

ホンダジェットの技術を活用しターボ効率を向上させたスペック3パワーユニットを投入したが、ライバルと戦うにはパワーユニットの根幹であるICE(内燃機関エンジン)のさらなる改良が必要だと示唆した。

「我々としてはスペック3を投入しましたが、それが全体のパフォーマンスにどれだけ貢献したかというのはこれからデータを見ていかなければいけませんが、目に見えるかたちでは結果に結びついていないのは確かです。事前のコメントでも申し上げましたが、まだまだライバルに追い付いていないということでもあり大きなアップグレードでもないということで、実際にそういうレベルだったということです」

マックス・フェルスタッペンはストレートでの最高速が低いことで苦戦を強いられたと言いながらも、グリップ不足でマシンが滑り最後はタイヤが寿命に達するなど、車体側のさらなる改良も急務だと語った。

「僕らも進歩してはいるけど、現時点ではまだ努力すべき点がたくさんあるののも確かだよ。今の僕らはとにかく速さが足りない。トップスピードも足りないし、車体側で改良すべき点も多々ある。まずはその事実を受け容れなければならないし、その上でこれまで上にハードに努力をして車体やエンジンのことを学んでいく必要があるんだ」(米家峰起通信員)

決勝スタート直前のマックス・フェルスタッペン

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佐藤琢磨10位 ロッシ今季2勝目 インディカー

<自動車:インディカー・シリーズ>◇第10戦◇23日◇米ウィスコンシン州エルクハートレーク

決勝が行われ、佐藤琢磨(ホンダ)は10位だった。

アレクサンダー・ロッシ(米国、ホンダ)が今季2勝目、通算7勝目を挙げた。

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フェルスタッペン4位、ハミルトンV フランスGP

今季6勝目を挙げたルイス・ハミルトン(AP)

<F1:フランスGP>◇決勝◇23日◇ポール・リカール・サーキット

6月23日、F1第8戦フランスGP決勝が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールトゥウインで今季6勝目を飾った。

スタートで首位に立ったハミルトンは、チームメイトのバルテリ・ボッタスも寄せ付けず終始レースをリードして勝利をものにした。

「僕らはこの素晴らしいマシンを作り上げ、限界を攻め続けている。まさに今、このチームとともに歴史をつくり上げているんだ。その一員であることを心から誇らしく思うよ。これからもこのハードワークを続けていきたい」。

3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが入り、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはこれに着いていくことができず。しかし7番グリッドスタートのセバスチャン・フェッテルには追い付かれることなく4位を守りフィニッシュした。地元のピエール・ガスリーは11位でフィニッシュしたがダニエル・リカルドに計10秒加算のペナルティーが科されたため繰り上がりで10位入賞、トロロッソ・ホンダ勢は14位・15位と振るわなかった。(米家峰起通信員)

メルセデスAMGルイス・ハミルトンのマシン(AP)
表彰台で喜びを爆発させるルイス・ハミルトン(中央)(AP)

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山本尚貴が今季初優勝で通算6勝 ランクトップ守る

優勝した山本尚貴(撮影・南博幸)

<スーパーフォーミュラ>◇23日◇宮城・スポーツランドSUGO

全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の決勝が行われ、ポールポジションからスタートした昨年の王者、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が優勝した。通算6勝目。

晴天に恵まれたサーキットには多くの家族連れが訪れ、1万8800人で満員のグランドスタンドからの声援を受けレースはスタートした。硬い方のミディアムタイヤを選択しスタートした13台は前回大会と同様に1周目から続々とピットに入り、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を除く全車が10周目までにソフトタイヤに交換した。

ポールポジションスタートの山本は、タイヤ交換義務を消化し一時的に8位に後退した野尻智紀(TEAM MUGEN)との差を見ながらレースをリードし、十分なマージンを持って50周目を終えたところでピットイン。ミディアムタイヤに履き替え、まだタイヤ交換をしていないアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)の4秒後方の2位でコースに戻る。その後3位に上がった野尻智紀が56周目の1コーナーで2位ルーカス・アウアーに仕掛けるもオーバラン。マシンを止めてしまいセーフティーカー導入となった。

トップ走行のパロウはここですかさずピットインし6位でコースに戻った。これでトップは山本尚貴となり、周回遅れの3台を挟んで2位アウアー、3位小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が続く。

残り8周でセーフティーカーが解除されるが、山本の2台後ろに入っていた周回遅れの坪井翔(JMS P/CERUMO・INGING)が単独スピンして再びセーフティーカーとなり、残り3周で再スタート。ヘアピンコーナーで周回遅れに詰まったアウアーを小林が捉え2位に浮上した一方で、2度のセーフティーカーに左右されることなく山本尚貴が今シーズン初勝利を上げ、ランキングトップを守った。(山根玄紀通信員)

優勝した山本尚貴(撮影・南博幸)

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グレイが優勝 決勝で熊久保退ける FDJ最終日

4輪ドリフト大会「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」第2戦(MSC主催、日刊スポーツ新聞社後援)は23日、福島・エビスサーキット西コースで30人による決勝トーナメントを行い、アンドリュー・グレイ(JZX100マーク2)が優勝した。

2年ぶり4度目の年間王者を目指すグレイは2回戦で5月開幕戦の覇者、益山航(S15シルビア)を破ると、決勝では熊久保信重(S15シルビア)を退けた。3位には箕輪慎治(JZX90マーク2)が入り、予選1位の植尾勝浩(S15シルビア)は2回戦で敗退した。

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ホンダはフェルスタッペン4番グリッド 巻き返しへ

田辺豊治テクニカルディレクター

F1第8戦フランスGP予選で、ホンダ陣営はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4番グリッドを獲得した。ただしメルセデスAMG勢には1.090秒差と大差を付けられ、3位につけたフェラーリのシャルル・ルクレールとも0.444秒差。セバスチャン・フェッテルがアタックミスで7位に留まったことで4位を得たが、振り向けば後方5位・6位にはマクラーレン勢が入り、僅か0.009秒差という苦しい結果だった。

フェルスタッペンは終始グリップ不足に苦しみ、それを補うためにダウンフォースを付けてストレート速度を犠牲にせざるを得なかった。

「去年だってここは僕らにとって楽なサーキットではなかったんだ。ストレートでのタイムロスは大きかった。それと同時にマシンの車体性能も最大限に引き出せたとは言えなかったね」

フロアやリアウイング、ミラーなどに改良を施して投入したものの、やはり一朝一夕にトップへ追い付くことはできなかった。

「小さなステップだし、ここは僕らのマシンにとって良くないサーキットだから、今回のアップデートのパフォーマンスを引き出して証明することができていないかもしれないね」

ピエール・ガスリーは9位、トロロッソ・ホンダ勢はアレクサンダー・アルボンが11位、今季4基目のパワーユニット投入で最後尾スタートが決まっているダニール・クビアトは本格的なアタックはせず16位で予選を終えた。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターも「パワーユニットは今日もトラブルなく3台のスペック3が順当に機能していますが、4位とは言ってもラップタイム的には後ろはかなり詰まっていて接戦でした」と危機感を見せた。

しかし決勝ではルノー製パワーユニットユーザーが予選戦用モードを使えないこともあってパワーが下がるため、レッドブルも優位に戦えるはずだ。

「マックスは前回は9番グリッドからで前を抑えられてしまってなかなか苦しかったんですが、今回は4番手からのスタートですから上位の速いクルマに離されることなくついていけるポジションだと思いますし、良いレースを期待しています」

(米家峰起通信員)

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ハミルトンがポールポジション獲得 フランスGP

ルイス・ハミルトン(ロイター)

<F1:フランスGP>◇予選◇22日◇ポール・リカール・サーキット

メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

初日フリー走行に続きメルセデスAMGがフェラーリに差を付ける中、予選Q2まで速さを見せたバルテリ・ボッタスをQ3で逆転してハミルトンがポールポジションを奪い取った。

「ここはランオフエリアが広いけどテクニカルで簡単なサーキットではないんだ。今週はバルテリがずっと速かったから、僕は走るたびに少しずつ少しずつタイムを削っていき、その積み上げで最後にトップに立つことができたんだ。明日のレースが楽しみだよ」

ホンダ勢はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンの4位が最上位で、ピエール・ガスリーは9位、アレクサンダー・アルボンは11位、今季4基目となるパワーユニット投入により最後尾グリッドスタートペナルティが科されているダニール・クビアトは16位で予選を終えている。(米家峰起通信員)

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山本尚貴PP 予選赤旗終了に運営へ批判の声高まる

山本尚貴がポールポジションを獲得(撮影・南博幸)

<スーパーフォーミュラ>◇22日◇宮城・スポーツランドSUGO

全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の公式予選が22日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得。しかし前戦オートポリス戦に続いて予選の赤旗終了という運営について批判の声も高まった。

SUGOは全長が3・737kmと短くコンパクトなサーキットであるため、コース上の混雑を考慮して予選Q1を10台ずつの2グループに分け、各上位6台がQ2へ進出する特殊な方式で行われた。「全車に満足なタイムアタックをさせる」という、競技者とファンの利益を考えた上での手段だ。これにあわせて予選時間も半分になっており、各チームは早々にタイムアタックに入っていった。

A組のトップにたったのは、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、2位に福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3位に牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が続いた。予選B組1位は山本尚貴、2位ルーカス・アウアー(B-MAX Racing Team with motopark)、3位小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)と続き、第2戦の勝者である関口雄飛がノックアウトされる波乱が起きた。Q1敗退のドライバーは各組7位のタイムが速い方が13番手となり、以降奇数列に並ぶ。

12台で争われたQ2は、上位9台がコースレコードを計測する中で山本尚貴がトップに立ち、牧野、福住、小林らが好調さを維持してQ3進出を決めた。

しかしQ3を迎えたところで雨が落ち始め、全車スリックタイヤでタイムアタックに入るも、残り1分30秒でTCS NAKAJIMA RACINGのアレックス・パロウ、牧野任祐が続けざまに2台そろってコースアウト。これでセッションは赤旗中断となったが、コース安全設備の補修に時間を要することがわかり、山本以外の誰もアタックラップを終えていない段階であったが予選はそのまま終了。結果、当然ながら山本がポールポジションを獲得、2位野尻智紀(TEAM MUGEN)、3位アウアーとなったが、2位以下はアタック前のスロー走行周回のタイムで順位が決まるという「全車に満足なタイムアタックをさせる」という指針に矛盾する予選となった。

ポールポジションを獲得したものの山本は予選の運営について苦言を呈した。

「皆さんが思っている事と、僕らドライバーが感じている事は同じ思いだと思いますが、何かふに落ちない結果になってしまった。僕としては通常の3分延長があるもんだと思ってたんですけど、突然この赤旗を持って終了と言われました。せっかく良い選手権で、良いドライバーが集まって、非常にレベルの高い仕事をしているんですけど、こういう終わり方をしてしまうと、サーキットまで足を運んで応援してくださっているファンの方々が観に来なくなってしまう。そうならないようにレースをちゃんと戦えるような状況に、みんなで作っていけたらなと思っています」(山根玄紀通信員)

2位に野尻智紀が入った(撮影・南博幸)

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植尾勝浩は予選1位で決勝 益山航8位 FDJ福島

4輪ドリフト大会「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」第2戦(MSC主催、日刊スポーツ新聞社後援)が22日、福島・エビスサーキット西コースで行われ、植尾勝浩(S15シルビア)が予選(単走)1位で決勝に進んだ。

2位は三好隼人(R34スカイライン)、3位は箕輪慎治(JZX90マーク2)。5月の開幕戦を制した益山航(S15シルビア)は8位、2年ぶり4度目の年間王者を目指すアンドリュー・グレイ(JZX100マーク2)は9位で通過した。23日の決勝は30人によるトーナメント。追走方式(各2本)で行われる。

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ボッタスがフリー走行で首位、ハミルトン2位 F1

フリー走行でトップタイムを記録したボッタス(ロイター)

<F1:フランスGP>◇フリー走行◇21日◇ポール・リカール・サーキット

メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分30秒937のトップタイムを記録した。これは昨年のフリー走行タイムを1秒以上も上回る速さ。

「走り始めはいつもより路面が滑りやすく苦労したけど、路面が良くなっていけばいくほどマシンのバランスも良くなっていったんだ。午前と午後の間に施したマシンの大幅セットアップ変更がうまくいってFP2ではさらに良くなった」

僚友のルイス・ハミルトンも2位につけ、フェラーリ勢は3位・4位となった。中団グループのトップ5位にはマクラーレンのランド・ノリスがつけ、終始グリップ不足とディプロイメント(エネルギー回生量)不足に苦しんだレッドブル勢はマックス・フェルスタッペンの6位が最上位でピエール・ガスリーは8位に沈んだ。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、SPEC3は順調に走行を重ねたと語った。

「2チームとも順調にクルマとして走行できました。我々のスペック3に関して言えば通常の金曜にやるべきことも含めて基本的なことはこなすことができました。まだ金曜日なので、まだ当たりを付けたところでしかありませんけど、ちゃんと問題なく走ることができましたし基本的な機能は問題ありませんでした」

「これからデータをもう1度見直して、シミュレーション上での結果と実走での状況とを見比べて、明日に向けてどこでどう使うのがお得なのかということをやっていきます」

(米家峰起通信員)

ガレージに入るボッタス(AP)

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F1ホンダ、航空機エンジン技術入れた新型PU投入

レッドブルに搭載されたホンダのスペック3パワーユニット

今週末に行われるF1第8戦フランスGPに、ホンダはスペック3と呼ぶ新型パワーユニットを投入することを明らかにした。

これは同社のホンダジェットのジェットエンジン技術を使って改良を加えたターボチャージャーと、それに合わせて最適化を進めたICE(内燃機関エンジン)を組み合わせたもの。ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは次のように説明する。「前々からF1のパフォーマンスを上げるためにオールホンダで技術研究所の中のさまざまな技術を投入しようとトライしてきていましたが、その中でひとつ大きな成果としてターボチャージャー部分に航空機エンジン開発部門(ホンダジェット部門)の技術を入れてターボ効率アップを図ることができました。部品が無数にある中でコア技術としてホンダジェットの技術を入れ、IHIさんと共同で開発をして作ってもらったターボの中にホンダの技術を入れたというかたちです」

ICE自体の最大出力が大きく向上しているわけではないが、ターボ効率が向上したことによってターボから発電するMGU-Hの回生量が増えるなど、決勝でのパフォーマンス向上が見込めるという。

「パワーが何十kW上がるとかそういうレベルではありませんが、ターボの効率が上がった分をどう分配するか。ターボだけでなくMGU-HもICEも生かせるようになる。そのバランスを取ることでパワーユニット全体としての性能向上を果たしています」

レッドブル側も車体に大幅なアップデートを投入し、シーズン開幕当初から抱えている空力的な不安定さとグリップ不足の対策を進める。

今季ここまで2度の表彰台を獲得しているマックス・フェルスタッペンは、今回の改良だけでいきなりライバルを凌駕(りょうが)できるとは考えていない。しかし少しでもパフォーマンスを向上させることがチームとしてトップ回帰のために今なすべきことだと話した。

「アップグレードが入るのは良いことだけど、これによって突然トップに立てるなんていうことは考えていないよ。でもどんな小さなステップでも手にすることができるなら僕らは手にしたい。マシンの基礎的な部分に何か問題があるとかではなく、ただ単純にもっとグリップが欲しいし、それを可能にしてくれるアップグレードを小さなものでも少しでも投入していくだけなんだ」

(米家峰起通信員)

田辺豊治テクニカルディレクター

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