日刊スポーツ

F1フェルスタッペン8位にも手応え「勝ち始める」

F1フェルスタッペン8位にも手応え「勝ち始める」

決勝レース前のアレクサンダー・アルボンのマシン

<F1:イタリアGP>◇決勝◇8日◇モンツァ・サーキット

F1第14戦イタリアGP決勝でホンダ勢はレッドブル勢が6位・8位、トロロッソ勢が11位とリタイアという結果に終わった。

アレクサンダー・アルボンはコースオフと5秒加算ペナルティー、マックス・フェルスタッペンはパワーユニット投入による最後尾スタートと接触によって本来の速さを結果に繋げきれなかった。ピエール・ガスリーは他車のスピンに巻き込まれてコースオフ、ダニール・クビアトはオイル漏れでリタイアとなった。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは次のように決勝を振り返った。

「レース序盤からフリーエアの中ではかなりのペースで走れていましたから、そういう意味ではポジティブでしたが、アクシデントだとか接触回避だとかペナルティだとか、いろんなことがあって4台が思うようにうまく走れなかったレースでした」。

クビアト車はオイル量低下の症状が確認されたため即座にコースサイドに止めた。ただしパワーユニット本体の油圧は下がっておらず、直前まで燃焼系のデータにも問題はなかったといい、エンジン本体以外の場所からのリークの可能性が高い。エンジンにはダメージはなさそうだという。

「オイルが漏れたというところまでは分かっているんですが、詳しいことはまだ分からない状況です。今のところエンジン作動に関するエンジンデータとしては全く問題ありませんでしたので、そういう意味ではエンジンの内部的なダメージはないと思います」。

アルボンはコースオフとペナルティーで順位を落としたが、チーム加入2戦目にしてマシン習熟が進んだと笑顔を見せた。

「まだ少しやりきれていないところもあるけど、今回は前回以上に楽しめたしもちろんクルマに対する理解度も深まった。このクルマで気持ち良く走れると感じられるようになってきたよ。スイッチ変更に対してクルマがどんな反応を見せるのか、まだいろんなことを試しながらのレースではあったけど、それも僕にとっては新しい経験だったし、前戦よりもマックスと比べてレースペースも良くなったと思うしね」。

ストレートが特に速いレーシングポイントに抑え込まれて本来のペースで走れず8位に終わったものの、苦手なはずのモンツァでの好走にフェルスタッペンはマシンの競争力に手応えをつかんだという。

「上位勢と一緒に争えたと思うよ。彼らのラップタイムを見ても僕は彼らに対してタイムを失ってはいなかったからね。もちろんトラフィックに捕まった時にはタイムロスをしたけど、フリーエアで走っている時は僕のペースと比べても上位勢のペースはそんなに速かったわけじゃなかった。このサーキットでそこまで走れたというのは、かなり有望だと思うよ。フェラーリの皆さんは今のうちに楽しんでくれているといいね。もうすぐ僕らが勝ち始めるからね」と話した。(米家峰起通信員)

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクター

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フェラーリ地元イタリアで10年以来優勝 F1

ポールトゥウィンを飾ったフェラーリのシャルル・ルクレール(AP)

<F1:イタリアGP>◇決勝◇6日◇モンツァ・サーキット

F1第14戦イタリアGP決勝が行なわれ、フェラーリのシャルル・ルクレールが前戦の初優勝に続き2連勝を飾った。

フェラーリが地元イタリアで優勝するのは2010年以来となった。

スタートで首位を守ったルクレールだったが、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1秒以内の差で追いかけプレッシャーをかけ続けた。

それでもストレートの速さを生かしてハミルトンに付け入る隙を与えず、数回のミスで背後に迫られた際にも冷静に抑え切ってみせた。

「なんてレースだろう。こんなに疲れたことはないよ。いくつかミスを犯したしポジションを失ってもおかしくなかったけど、こうして優勝することができて本当に良かった。地元イタリアのファンのみんなのフェラーリに対する応援と忠誠心に本当に感謝しているよ」と話した。

ハミルトンはタイヤを使い果たして最後はボッタスが2位。ハミルトンは新品タイヤに交換して3位でフィニッシュして15点に1点を追加するのが精一杯だった。

ホンダ勢はレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが6位、マックス・フェルスタッペンは最後尾から8位まで追い上げ、トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが他車のコースオフからの危険なコース復帰に巻き込まれるかたちで後退を余儀なくされ11位。ダニール・クビアトはトラブルでマシンを止めリタイアとなった。

(米家峰起通信員)

優勝したフェラーリのシャルル・ルクレールにチェッカーフラッグを振るジャン・アレジ(AP)

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コバライネン、中山組が優勝 スーパーGT第6戦

GT500クラス優勝のヘイキ・コバライネン、中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD LC500)

自動車のスーパーGT第6戦は8日、大分県のオートポリス(1周4・674キロ)で決勝が行われ、GT500クラスはヘイキ・コバライネン、中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD LC500)が優勝を飾った。

途中から雨が一部の区間だけ降ったりする不安定な天候の中、早めに雨用タイヤに切り替えたことが功を奏した。公式予選5位からの栄冠に元F1ドライバーのコバライネンは「目まぐるしく変わって難しいコンディションだった。本当にうれしい1勝」と喜んだ。

GT300クラスは、吉本大樹、宮田莉朋組(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)が公式予選12位からの大逆転で優勝を果たした。驚異の追い上げを見せた吉本は「天候とか運とかすべての部分がはまって、勝てるときはこんな風に勝てるんだなと」と優勝をかみしめた。

GT300クラス優勝の吉本大樹、宮田莉朋組(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)

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ホンダ田辺TD「挽回できる自信ある」後方から決勝

インタビューに応えるホンダ田辺豊治テクニカルディレクター

<F1:イタリアGP>◇予選◇7日◇モンツァ・サーキット

予選でホンダ勢はマックス・フェルスタッペンがノータイムで最下位、アレクサンダー・アルボンもQ3に進んだもののノータイムで8位、トロロッソ勢はダニール・クビアトが13位、ピエール・ガスリーが15位とQ2敗退に終わった。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは「ちょっと今日の予選はホンダ勢全体としてうまく回らなかったなというのが正直なところですね」と振り返る。

各車が前走車のスリップストリームを使い空気抵抗を減らそうとアタックのポジションを譲り合う中で満足なアタックが出来ない予選となったが、今回4台ともに投入のスペック4は順調に機能しているという。

「基本的には我々の想定した通りの働きをしてくれています。今回は4台ともレースを走りますから、きちんと走らせて結果が見えればなと思います」

フェルスタッペンはQ1のアタックで「パワーを失った!」と訴えてピットに戻っただけにトラブル発生かと懸念されたが、実際にはスロットルを踏みすぎてリミッターに当たり、それがFIAの監視システムでトラクションコントロールとみなされて一時的にパワーが抑えられたものにすぎなかった。

「第1シケインの出口で縁石に乗り上げて、過大なホイールスピンでエンジンがオーバーレブして、それに対してレブリミッターが当たったんですが、エンジン側からは回転数を落とす指示を出している一方でスロットルを全開で踏んでいるというのは、簡単な解釈で言えばトラクションコントロールということになりますよね。それをFIAは常時監視していて、その差が大きすぎたのでフィルターに引っかかってセーフモードに入ってしまったということです」

ホンダとしてはF1では初めての経験で、他メーカーでもめったに起きることはない事象だという。それだけフェルスタッペンが長くスロットルを踏みアグレッシブに攻めた結果だが、「本人は何が起きたかを理解していますし、決勝では同じようなことは起きないと話していたのはそういうことでしょう」と田辺テクニカルディレクターは説明する。

後方からの追い上げとなるが、フェルスタッペンは「フリー走行ではほとんどトウを使わなかったにもかかわらずあのタイム(フェラーリと0.032秒差の2位)だった。僕らは思っていた以上に競争力がある。少なくとも2チーム4台の後方5位までは挽回できる自信がある」と語る。

チームとしてもなるべく早く後続車両をパスすることがその後の戦略策定の鍵になると田辺テクニカルディレクターは説明した。

「とにかく早い段階で前のクルマをパスして、レースのどの時点でどこまで順位を上げたかによってそこから戦略が変わってくると思いますから、行けるだけ行くしかないと思います」

(米家峰起通信員)

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塚越広大、バゲット組PP獲得 スーパーGT第6戦

自動車のスーパーGT第6戦は7日、大分県のオートポリス(1周4・674キロ)で公式予選が行われ、GT500クラスは塚越広大、ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)が1分33秒262でポールポジション(PP)を獲得した。

Q1とQ2ともに最速タイムを出し、完全制覇でのPP獲得に塚越は「本当に自信を持ってアタックできた」と胸を張った。GT300クラスは松井孝允、佐藤公哉組(HOPPY 86 MC)が1分44秒423で、オートポリスでは3年連続のPP獲得となった。

GT300クラス松井孝允、佐藤公哉組のHOPPY 86 MC
左からGT300クラスの佐藤公哉、松井孝允、GT500クラスのベルトラン・バゲット、塚越広大

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松下信治が優勝、今季2勝目 F2第10戦イタリア

優勝し今季2勝目を挙げた松下信治

7日、F1直下のFIA F2選手権がイタリアGPのサポートレースとしてモンツァで行われ、松下信治が優勝した。

5番グリッドの松下は好発進を決めて3位に浮上し、2周目、5周目に前走車を次々とパスして一気にトップに浮上した。義務づけられているタイヤ交換もしっかりと決め、FIA F2のキモであるタイヤのマネジメントも完璧にこなし、後続が迫ってきても冷静にかわしてトップを堅守。最後は独走勝利を決めた。今季2勝目。

1週間前のスパ・フランコルシャンでのアントワーヌ・ユベールの死亡事故の後は親しかったドライバーとあっていろいろと考えたというが、いろんな思いを抱えての勝利だった。

「マシンの仕上がりも非常に良かったですし、後続が迫ってきてもタイヤを守るために我慢して最後にプッシュしたら引き離すことができました。ミスも全くなかったし持っているものが全て引き出せました。先週亡くなったアントワーヌ(・ユベール)のために彼のキャップを表彰台で掲げたかったので、それができたのもうれしかったです」と話した。(米家峰起通信員)

優勝し今季2勝目を挙げた松下信治とマシン

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ルクレールが最速タイム連発PP F1イタリアGP

ポールポジションを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレール(AP)

<F1:イタリアGP>◇予選◇7日◇モンツァ・サーキット

7日、F1第14戦イタリアGP予選が行われ、フェラーリの地元イタリアでシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。

フリー走行から好調のルクレールは予選でもトップタイムを記録し続けた。しかし予選Q3の1回目のランでは、目の前でキミ・ライコネンがスピンオフしタイムロスを余儀なくされたルイス・ハミルトンが0.039秒差につけるなど最終アタックの激戦が期待されたが、最後は各車が前走車のスリップストリームを使って空気抵抗を減らそうと駆け引きした結果、各車ともセッション終了までに最後のアタックに入ることができないという珍事が発生した。

「これだけ大勢の観衆に来てもらい、声援を受けてこの結果を手にすることができたのはうれしいよ。でも予選最後のアタックができなかったのは残念だ。一体何が起きたのか分からないよ」

(ルクレール)

レッドブル・ホンダはグリッド降格ペナルティーが決まっているマックス・フェルスタッペンはQ1でパワーユニットに不具合が発生したと訴えタイムを記録することなく終了。アレクサンダー・アルボンはQ3に進んだものの、1回目のアタックはライコネンのクラッシュによる赤旗に阻まれ、最後は時間切れで満足なアタックができないまま8位に終わってしまった。

(米家峰起通信員)

ルクレールのマシン(左)とハミルトンのマシン(ロイター)
予選2位のハミルトン(左)と話すルクレール(ロイター)

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ルクレールが地元でトップタイム F1イタリアGP

フェラーリの地元、イタリアGPフリー走行でトップタイムをマークしたシャルル・ルクレール(ロイター)

<F1:イタリアGP>◇フリー走行◇6日◇モンツァ・サーキット

6日、F1第14戦イタリアGPの金曜フリー走行が行われ、地元フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録した。

1回目も2回目も雨まじりの難しいコンディションでスピンやクラッシュによる赤旗が相次ぐ中、前戦ベルギーGPで自身初優勝を挙げて勢いに乗るルクレールは1分20秒978のトップタイムを記録。地元イタリアの観衆を大いに沸かせた。ただしメルセデスAMGのルイス・ハミルトンもわずか0.068秒差で2位につけ、フェラーリのセバスチャン・フェッテルが0.201秒差の3位、メルセデスAMGのもう1台バルテリ・ボッタスは0.369秒差の4位と前戦よりもきん差の様相を呈している。

ホンダは前回ベルギーでスペック4パワーユニットを投入しなかったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とピエール・ガスリー(トロロッソ)にも投入し、この2台は最後尾スタートのペナルティが決定。スロットル全開率が80%近い超高速のモンツァだが、フェルスタッペンは0.372秒差で5位につけ、新加入のアレクサンダー・アルボンは0.611秒差ながら6位、ガスリーも7番手で続いた。(米家峰起通信員)

イタリアのモンツァ・サーキットを走行するフェラーリのシャルル・ルクレール(ロイター)

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ホンダのアルボン5位「まずまず」 F1ベルギー

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクター

<F1:ベルギーGP>◇決勝◇1日◇スパ・フランコルシャン

F1第13戦ベルギーGP決勝でホンダ勢はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがスタート直後に他車と接触しリタイア。17番グリッドからスタートしたアレクサンダー・アルボンが、昇格初戦にもかかわらず好走を見せて5位までばん回し、光るところを見せた。

「レースはとても楽しかったよ。今週はレース週末を組み立ててスムーズに過ごすということ、自分自身をそこに合わせ込んでごく普通のレース週末を過ごすように過ごすということを目標においてやってきたけど、まだそんなに大きなことを為し遂げたわけではない。でも1レース目としてはまずまずの仕事ができたと思うよ」(アルボン)

一方、フェルスタッペンは「インに飛び込んだけど、キミ(・ライコネン)は完全に僕の前に出たと思って通常のラインでターンインしてきたので、僕は行き場を失ってしまった。意図的にやったとは思わないしレーシングアクシデントだ。こういうこともある」と語った。

トロロッソ・ホンダの2台もダニール・クビアトが7位、ピエール・ガスリーが9位でホンダ勢は3台入賞。アルボンとクビアトに新型スペック4のパワーユニットを投入したホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは次のように総括した。

「ホンダとしては非常にポジティブな結果が得られたと思います。アルボンは17番グリッドからスタートして5位、トップ2チームの後ろまで実力で行けたというのは、レッドブルに初めて乗ったレースでありF1自体も今年からということを考えると非常にこの先に向けて力強い走りを見せてくれて心強いなと感じました。トロロッソの2台も競争が激しい中団グループの中でオーバーテイクをしながら2台ともにポイントを獲ることができたというのは、コンストラクターズランキング(5位)争いをしている中で明るいニュースだと思いますね」

フェラーリやメルセデスAMGに比べ「まだ追う立場であることは確か」と出力面での後れを認める田辺テクニカルディレクターは、パワーの多寡が結果に強く表われる直線主体のスパ・フランコルシャン、そして次戦イタリアGPのモンツァでは苦戦が強いられるが「それ以降のレースに向けてパワーユニット側も改善努力をするし、チーム側も車体改良の手を色々と考えている」と述べた。(米家峰起通信員)

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佐藤琢磨は15位、パワーが2勝目 インディカー

佐藤琢磨(2017年10月8日撮影)

<自動車:インディカー・シリーズ第16戦>◇決勝◇1日◇米オレゴン州ポートランド

佐藤琢磨(ホンダ)は15位だった。ウィル・パワー(オーストラリア、シボレー)が今季2勝目、通算37勝目を挙げた。(共同)

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ルクレール、友の死に捧げる完全初V F1ベルギー

自身の初優勝をポールトゥウインで飾ったフェラーリのシャルル・ルクレール(ロイター)

<F1:ベルギーGP>◇決勝◇1日◇スパ・フランコルシャン

1日、F1第13戦ベルギーGP決勝が行われ、シャルル・ルクレールがポールポジションから最後までレースをリードして自身初優勝を挙げた。

フェラーリにとっては100回目のポールトゥウインとなる。前日のFIA F2事故で亡くなったアントワーヌ・ユベールとは幼なじみのルクレールは精神的に苦しいレースとなったが、この勝利を彼に捧げると語った。

「昨日からとてもつらい週末になってしまったし、初優勝を楽しむのはとても難しいよ。アントワーヌとは子どもの頃から一緒にレースをして育ってきたんだ。この勝利をアントワーヌに捧げるよ」。

フェラーリはルクレールとセバスチャン・フェッテルで戦略を分け、スタートで首位を守ったルクレールは定石の1ストップ作戦でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の動きを封じる。早めにピットインして先にリードしたフェッテルは、やがてタイヤのグリップが低下してルクレールにポジションを譲り、ハミルトンとのバトルの末に後退。ハミルトンはレース終盤にルクレールの0.981秒差まで迫ったものの、ルクレールは冷静にこれを抑え切ってトップでチェッカードフラッグを受けた。

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがスタート直後に接触してマシンを壊しリタイア。しかしパワーユニット投入に対するペナルティにより17番グリッドからスタートしたアレクサンダー・アルボンが前走車を次々とオーバーテイクしてみせ、最後は他車のリタイアもあって5位でフィニッシュを果たした。トロロッソ・ホンダもダニール・クビアトが7位、ピエール・ガスリーが9位でホンダ勢は3台入賞を果たしている。(米家峰起通信員)

トップでチェッカードフラッグを受けたシャルル・ルクレールのマシン(ロイター)
2位のルイス・ハミルトン(左)から優勝の祝福を受けるシャルル・ルクレール(ロイター)

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将来期待されていたユベールがF2のレースで事故死

8月31日、F1第13戦ベルギーGPのサポートレースとして開催された直下のカテゴリーFIA F2のレース1で、22歳のフランス人ドライバー、アントワーヌ・ユベールが事故に巻き込まれ死亡した。

スタート直後の2周目、難所として知られるオールージュの急坂を登り切ったところで1台のマシンがスピンを喫し、それを避けたユベールはバリアにクラッシュ。跳ね返って静止しかけたマシンに後続車が直撃し、両者のマシンは激しい損傷を負った。

マシン側部に衝突を受けたユベールはメディカルセンターに搬送されたものの、事故から1時間半後の18時35分に帰らぬ人となった。詳しい死因は明らかにされていない。昨年FIA F2の下位に位置するGP3でチャンピオンに輝き、ルノーの育成プログラムの筆頭ドライバーとして将来が嘱望されていたドライバーだった。

衝突したファン・マヌエル・コレアも車体前部に激しい損傷を受け重症を負ったものの、リエージュ大学病院に搬送され容態は安定している。

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ルクレールがPP、ハミルトンは3位 F1ベルギー

ポールポジションを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレール(ロイター)

<F1:ベルギーGP>◇予選◇8月31日◇スパ・フランコルシャン

8月31日、F1第13戦ベルギーGP予選が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。自身3回目の獲得。

フリー走行から好調のルクレールは予選でもその勢いが止まらず、僚友セバスチャン・フェッテルに対して0.748秒もの差を付けてポールポジションを獲得した。

「良い気分だよ。アタックに入る前の準備ラップでタイヤをうまく温め切れなかったからターン1は慎重にいかなければならずあまりうまくいかなかったけど、その先はとても強力で良い走りができたよ。明日は僕らがどれだけ強力かということを証明しなければならないね」。

予選直前のフリー走行でクラッシュを喫したルイス・ハミルトンはチームがなんとか修復を間に合わせ0.763秒差の3位を獲得。ホンダ勢はマックス・フェルスタッペンの5位が最高位で、グリッド降格ペナルティが決まっているアレクサンダー・アルボンはQ2に進出したところでアタックをやめて14位。トロロッソ・ホンダ勢は赤旗の影響で最後のアタックができず16位・18位でともにQ1敗退に終わった。(米家峰起通信員)

2位につけたフェラーリ勢の1人、セバスチャン・フェッテル(AP)

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フェラーリがワンツー、F1ベルギーGPフリー走行

8月30日、F1第13戦ベルギーGPのフリー走行が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールが1分44秒123のトップタイムを刻んだ。

僚友セバスチャン・フェテルも0.630秒差の2位に続き、パワフルなパワーユニットを擁するフェラーリが1-2。メルセデスAMG勢が3位・4位に続き、レッドブル・ホンダ勢は旧型スペックのマックス・フェルスタッペンが1.271秒差の6位、新加入のアレクサンダー・アルボンはスペック4を投入したが1.648秒差の10位に終わった。

トップタイムを記録したルクレールは「夏休み明けにとても良い初日を送ることができた。でも明日はライバルも強力だろうから現実的でいるよ。予選パフォーマンスは良いけど、課題はロングランだからね」と慎重な見方をした。

6番手タイムのフェルスタッペンは「コーナーの多いセクター2ではマシンの感触がとても良かったし、今日はややパワーを抑えて走ったからラップタイムは振るわなかったけど明日は普通に走れるよ」と自信をのぞかせた。(米家峰起通信員)

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ホンダが新型スペック4投入 パワーと信頼性向上

ホンダは8月30日からスパ・フランコルシャンで行われるF1第13戦ベルギーGPに新型スペック4のパワーユニットを投入することを決めた。レッドブルはピエール・ガスリーに代わって新加入のアレクサンダー・アルボン車、トロロッソはダニール・クビアト車にのみ投入し、年間3基を超える投入に対して科されるグリッド降格ペナルティーを1台ずつ消化し、次戦イタリアGPで残る2台にも投入する見込み。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、ICE(内燃機関エンジン)の改良によってパワーと信頼性の両方を向上させたと説明した。

「メインはICEの燃焼系の向上です。パフォーマンスと信頼性のバランスは常に取っているんですが、その両方ともバランスが取れたかたちで向上したスペックになります。どのくらいかは秘密ですが(笑い)、ちゃんとした目で見えるかたちのステップアップをしたものを持って来ています」

出力で先行するフェラーリやメルセデスAMGにはまだ追い付いたとは言えないが、シーズン前半戦の最後に急速に力を付けたスペック3の進化版であるこのスペック4ではさらにその差を縮めたいという。

「当然近くまで来ているなとは思っていますし苦手だから逃げ出したいというようなことはありませんけど、今も我々は追いかける立場ですから、ドライバーからすればパワーはあるに越したことはありませんしこの間の(ハンガリーGP決勝のフェルスタッペンの)ように『もっとくれ』という話になります。もっともっとパワーがあれば我々としてもうれしいと思っています」

なお、レッドブルはこのレースからガスリーに代わってアルボンを昇格させ、ガスリーはトロロッソに降格。ペナルティーによる最後尾スタートが決まっているアルボンは「新しい環境の中でマック(・フェルスタッペン)の言うことも聞きながら1歩ずつ理解を進めていくよ」とリラックスした様子。一方のガスリーは「決定について理解できようとできまいと、決まってしまったことは変えられない。残り9戦で全力を尽くし最大限のパフォーマンスを発揮できるように集中するしかない」と憤まんやるかたない様子をにじませた。(米家峰起通信員)

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アンドリュー・グレイが柳杭田を制して優勝 FDJ

「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」(主催・MSC、後援・日刊スポーツ新聞社ほか)2019シリーズ第4戦の最終日が25日、滋賀・奥伊吹モーターパークで行われた。

TOP32による追走方式の決勝ラウンドでアンドリュー・グレイがJZX100マーク2を豪快にドライブ。柳杭田貫太を制して2戦ぶりの優勝を飾った。一方、年間王者争いでトップに立っていた益山航は初戦で脱落。3位に入った山下広一が代わって1位に躍り出た。

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A・グレイが2戦ぶり優勝 フォーミュラドリフト

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佐藤琢磨が今季2勝目、通算5勝目 インディカー

周回する佐藤琢磨のマシン(AP)

<自動車:インディカー・シリーズ第15戦>◇決勝◇24日◇米イリノイ州マディソン

佐藤琢磨(ホンダ)が今季2度目の優勝を果たした。4月の第3戦以来となる通算5勝目。

元F1ドライバーで42歳の佐藤は今季がインディカー・シリーズ10シーズン目。

2017年には伝統のインディアナポリス500マイルで優勝した。

今季2勝目を飾り、笑顔でインタビューを受ける佐藤琢磨(AP)
今季2勝目を飾り、マシンの上でガッツポーズする佐藤琢磨(AP)

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柳杭田が首位、益山航3位 フォーミュラードリフト

「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」(主催・MSC、後援・日刊スポーツ新聞社ほか)が24日、滋賀・奥伊吹モーターパークで2019シリーズ第4戦を迎えた。

第3戦まで優勝者が入れ替わる激戦シーズン。第1日は単走予選が行われ、柳杭田寛太がトップ、2位にアンドリュー・グレイが付けた。年間王者争いでトップの益山航は3位から、また第3戦優勝の山下広一は5位から逆転を狙う。25日は、32人のチェイスバトル方式で決勝が行われる。

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佐藤琢磨、第14戦クラッシュ過失なしとチーム発表

自動車のインディカー・シリーズで佐藤琢磨の所属するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは20日、米ペンシルベニア州ロングポンドで18日に行われた第14戦で、スタート直後にクラッシュに絡んだ佐藤に過失はないとする声明を発表した。車載カメラや搭載データで検証した。

コーナーで5台による多重事故が発生し、AP通信によると佐藤批判が起こっていた。(共同)

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佐藤琢磨はリタイアで21位 インディカー

ピット作業を行うウィル・パワー(AP)

<自動車:インディカー・シリーズ第14戦>◇決勝◇18日◇米ペンシルベニア州ロングポンド

佐藤琢磨(ホンダ)はリタイアし、21位だった。

ウィル・パワー(オーストラリア、シボレー)が今季初、通算36勝目を挙げた。

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平川亮が初V「感謝の気持ち」全日本Sフォーミュラ

2013年のデビューから計5シーズン目で初優勝し優勝杯を掲げる平川亮(撮影・南博幸)

<全日本スーパーフォーミュラ選手権>◇第5戦決勝◇18日◇栃木・ツインリンクもてぎ

18日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦決勝がツインリンクもてぎ(栃木県)で行われ、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が初優勝を飾った。

気温37度、路面温度は49度という非常に暑いコンディンションの中で行われた決勝は、ポールポジションのアレックス・パロウが序盤をリード。

ソフトタイヤのグリップ低下に苦しむパロウを23周目に2位スタートの平川が捕らえ、平川は37周目にソフトからミディアムに交換する1ストップ作戦で逃げ切った。

2013年にスーパーフォーミュラにデビューし16・17年のヨーロッパ挑戦を挟んで2018年に復帰してから2年目、計5シーズン目での初優勝に平川は感謝の言葉を述べた。

「自分がうれしいというよりは、感謝の気持ちの方が大きいです。これまでなかなか結果が出ていない中、チームは頑張ってくれましたし、周りで支えてくれているスポンサーの方々、ファンの皆さん、家族が信じて応援してくれていたので、その思いが決勝レースでも力になってくれたかなと思いました」(平川)

1周2〜3秒もペースの遅いミディアムタイヤを使う周回数をできる限り少なくしようと、1周目に3台がミディアムタイヤからソフトタイヤに交換したのを皮切りに14周目までに半数の10人のドライバーがタイヤ交換義務を消化。ミディアムに交換してわずか1周で再びソフトに交換するドライバーも現われるなど、ソフトタイヤを2回使用する2ストップ作戦を採ってでもミディアムの使用を避けるチームも見受けられた。

予選7位の小林可夢偉(KCMG)はスタートで4位に浮上し、41周目までソフトタイヤでの走行周回数を長くしてジャンプアップに成功して2位。12位スタートのニック・キャシディ(KONDO RACING)は4周目にピットインしミディアムタイヤを捨ててソフトに履き替え、大きくジャンプアップして3位に入った。選手権リーダーでありF1日本GPフリー走行出走を目指す山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はスタートでエンジンがストールしてピットスタートを余儀なくされ、9位までばん回したもののノーポイントに終わってランキングトップの座をキャシディに譲ることとなった。これで今季は5戦で5人目の勝者が誕生するという混戦状態となり、選手権争いは残り2戦へと向かう。(山根玄紀通信員)

初優勝した平川亮のマシン(撮影・南博幸)

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パロウがコースレコードPP 全日本Sフォーミュラ

2戦連続となるポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(撮影・南博幸)

<全日本スーパーフォーミュラ選手権>◇第5戦予選◇17日◇栃木・ツインリンクもてぎ

17日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が栃木県のツインリンクもてぎで行われ、ルーキーのアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が2戦連続となるポールポジションを獲得した。

コースレコードを更新する1分31秒442の最速タイムを記録した。

気温38度と猛暑に見舞われたツインリンクもてぎは非常に厳しいコンディションだったが、前戦富士で初優勝を挙げたパロウはここでもフリー走行から終始速さを見せつけて結果に結びつけた。

「前回の富士で最高の気分を味わったので、今回も味わいたくて頑張ったよ。今日はとても暑くて大変だったけど、最後のQ3では最高のラップにすることができたよ」

2位には平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、3位には福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが視察に訪れる中、10月に行われるF1日本GPの金曜フリー走行出走を目指す山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は5位につけた。(山根玄紀通信員)

2戦連続となるポールポジションを獲得したアレックス・パロウのマシン(撮影・南博幸)

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ハミルトン逆転V、ホンダ連勝逃す ハンガリーGP

優勝したハミルトン(AP)

<F1:ハンガリーGP>◇決勝◇4日◇ハンガロリンク

4日、F1第12戦ハンガリーGP決勝が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが見事にアグレッシブな戦略で大逆転優勝を果たした。通算81勝目、今季8勝目。

「今日は疲れたよ。これほどプッシュし続けるレースだったからね。チームが限界までプッシュし続けるから、僕もずっとプッシュし続けることができた。加入7年目にしてもこうしてモチベーションを保ちプッシュし続けられるチームのみんなを誇りに思うし、ファクトリーも含め全てのスタッフに感謝しているよ」。

レースはポールポジションのマックス・フェルスタッペンがリードしメルセデスAMG勢はバルテリ・ボッタスがスタート直後の接触で後退、ハミルトンはピットストップのタイミングが遅れフェルスタッペンを逆転できず。ピットインを遅らせて6周フレッシュなタイヤで追う戦略を採ったものの追い切れず、今度はミディアムタイヤに履き替えてハードタイヤのまま走り切ろうとするフェルスタッペンを追い詰める戦略に。

これが功を奏し、ハミルトンはピットストップで23秒まで広がったギャップを一気に縮めて追い付き、簡単に追い抜いて優勝をもぎ取った。フェルスタッペンは結局タイヤが最後まで保たず、ソフトタイヤに履き替えてファステストラップポイントを奪ったものの2位に終わった。上位2チームに全くついていくことができなかったフェラーリはセバスチャン・フェッテルが3位、シャルル・ルクレールが4位に終わった。スタートで出遅れたピエール・ガスリーは6位までばん回するのがやっとで、トロロッソ・ホンダ勢はアレクサンダー・アルボンが10位、ダニール・クビアトが15位に終わった。(米家峰起通信員)

ピットインの作戦が奏功したハミルトンのマシン(ロイター)
3位に入ったフェッテルと健闘をたたえ合うハミルトン(左)(AP)

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大嶋、山下組が大逆転で2連勝 スーパーGT第5戦

GT500クラスで優勝したWAKO’S 4CR LC500

自動車のスーパーGT第5戦は4日、静岡県の富士スピードウェイ(1周4・563キロ)で、シーズン最長500マイルの決勝が行われ、GT500クラスは大嶋和也、山下健太(WAKO’S 4CR LC500)が4時間52分55秒248で、タイで行われた第4戦に続き連勝を飾った。

公式予選11位からの大逆転Vに大嶋は「優勝なんて全然考えていなかった。予想外過ぎてびっくりしています」と笑顔で話した。

GT300クラスは高橋翼、アンドレ・クート、藤波清斗組(T-DASH ランボルギーニ GT3)が4時間54分37秒976で初優勝した。公式予選13位からの巻き返しに高橋は「今年デビューで1勝を目標に挙げてたんですけど、それが今日かないました」と喜び爆発。藤波も「いや、もう最高ですね。本当に最高のチームで乗せてもらいました」と喜んだ。

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ホンダのフェルスタッペン F1史上100人目PP

予選後の田辺豊治テクニカルディレクター

<F1:ハンガリーGP>◇第12戦◇予選◇3日

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。自身初のポールポジション獲得であり、F1史上100人目のポールポジション獲得ドライバーとなった。

フェルスタッペンは昨年メキシコGPでポールポジション獲得目前にありながら最後のアタックでミスを犯し僚友ダニエル・リカルドにあとわずかのところで奪われるという辛酸をなめていた。セバスチャン・フェッテルが持つ史上最年少ポールポジション記録を塗り替えるチャンスも失い、フェルスタッペン自身にとっては常に心のどこかに引っかかっていたのがポールポジションだった。

「とても良い気分だよ。これでみんなこの質問をしなくなってくれるからね!(笑)僕としては全然気にしていなかったし時間の問題だと思っていた。運次第でもあるしね。これについて話せば長くなるけど、今日はやめておくよ。寝覚めが悪くなるだけだからね(笑)。(昨年のメキシコGPでは)僕が最後の最後にミスを犯してチャンスを逃したけど、今日はそれをしっかりとつかみ取ったということだ」

シーズン序盤は車体面でもパワーユニット面でもメルセデスAMGやフェラーリに後れを取り、純粋な速さが求められる予選では歯が立たずポール獲得が見える状況ではなかった。しかし第9戦オーストリアGPから風向きが変わった。車体の改良が進み、格段に扱いやすくなったからだ。

「僕らはオーストリアにいくつか決定的なアップグレードを投入してマシンが大幅に良くなった。そこからは新しいパーツを投入し続けているし、そんなに大きなものではなくてもそれによってマシンバランスがさらに良くなってきた。それこそが僕らがこのマシンに求めていたものだったんだ。そして今日こうして、最もダウンフォースが必要とされるサーキットのコース上でその成果を示すことができたんだ」

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、ドライバビリティ素性の良いパワーユニットもさることながら、車体の仕上がりとフェルスタッペンのドライビングが突出していたとポール獲得の理由を述べた。ホンダにとって2015年のF1復帰後初であり、第3期の2006年オーストラリアGP以来のポールポジション獲得となった。

「クルマの仕上がりも金曜日から良く、力強いマックスの走りもあってうまくいったと思います」

Q3の1回目のアタックでは最終コーナーでERS(エネルギー回生システム)のアシストが足りなくなったとフェルスタッペンが訴え、次の最後のアタックまでの5分足らずの間に現地、日本、イギリスの3拠点で同時進行で計算を行い対策セッティングを用意。これも功を奏した。

「純粋な速さという点でいえばポールポジションというのが『いつかは取りたい』というところにはありましたが、今シーズン開幕からずっとメルセデスAMGとフェラーリに先を越されている状況が続いて、そう簡単なものではないなとも思っていました。しかし今回はコース特性とマシンの仕上がり、ドライバーのコンビネーションでポールポジションを取ることができたというのは非常に励みになりました」

決勝は8月4日の現地時間午後3時10分から行われる。雨の予報はなく、安定したコンディションでメルセデスAMG勢を相手に今季3勝目を目指すことになる。(米家峰起通信員)

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松田次生、クインタレッリ組PP獲得 スーパーGT

自動車のスーパーGT第5戦は3日、静岡県の富士スピードウェイ(1周4・563キロ)で公式予選が行われ、GT500クラスは松田次生、ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)が1分28秒519で今季3度目のポールポジション(PP)を獲得した。

クインタレッリは「車とタイヤ、そしてチームのおかげです」とスタッフへの感謝を口にした。GT300クラスは脇阪薫一、吉田広樹組(埼玉トヨペットGB マークX MC)が1分37秒316でチーム、吉田ともに初PP獲得となった。

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フェルスタッペンが初PP、ホンダ2戦連続V射程に

自身初となるポールポジションを獲得し喜ぶフェルスタッペン(右)(AP)

<F1:ハンガリーGP>◇予選◇3日◇ハンガロリンク

3日、F1第12戦ハンガリーGPの予選が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが自身初のポールポジションを獲得した。

F1史上100人目のポールシッターであり、ホンダにとっては2006年第3戦オーストラリアGP以来のポールポジション獲得となった。

金曜フリー走行から順調な仕上がりを見せていたレッドブルのフェルスタッペンは予選Q1からトップタイムを記録。Q2では前走車の影響もあって0.035秒差で2位にとどまったが、Q3では1回目のアタックでも2回目のアタックでもメルセデスAMGを抑え、最終的に0.018秒差でポールポジション獲得を決めた。

「今週はマシンがずっと素晴らしい速さだった。信じられないくらい素晴らしかったよ。もちろん予選はいつだって簡単なものではないけど、この結果を手にすることができて本当にうれしいよ。チームのみんなに心から感謝しているよ。もちろん本当に大切なレースは明日だけどね」

予選2位・3位はバルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトンとメルセデスAMG勢が続き、4位・5位はシャルル・ルクレール、セバスチャン・フェッテルとフェラーリ勢が続きピエール・ガスリーは6位。トロロッソ・ホンダ勢は12位アレクサンダー・アルボン、13位ダニール・クビアト。

フェルスタッペンは決勝のスタートタイヤを決める予選Q2をミディアムタイヤで通過しており、メルセデスAMG勢やフェラーリ勢と同様に1ストップ作戦で走り切るのに有利なタイヤを手にしている。盤石の体制で4日の決勝に臨み2戦連続の優勝を狙うことになる。(米家峰起通信員)

ハンガリーGP予選で疾走するフェルスタッペンのマシン(ロイター)

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不安定な天候でデータ収集苦戦 F1ハンガリーGP

<F1:ハンガリーGP>◇フリー走行◇2日◇ハンガロリンク

2日、F1第12戦ハンガリーGPのフリー走行が行われ、1回目はメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分17秒233、2回目はレッドブルのピエール・ガスリーが1分17秒854のトップタイムを記録した。

いずれのセッションも不安定な天候で雨絡みとなり、特に2回目は20分が経過したところから雨が降り続き浅溝のインターミディエイトタイヤでの走行が中心となった。ガスリーのトップタイムは、それまでのドライコンディションでソフトタイヤを使って記録したもの。実質的にはミディアムタイヤで1分12秒909を記録したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ハードタイヤで1分12秒995を記録したハミルトンの方が速いことになる。各車ともドライコンディションでは1セットのタイヤで1ランしか走行ができておらず、決勝に向けてロングランでのタイヤデータ収集は充分にできていない。

フリー走行2回目ではトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンがダートにタイヤを落として挙動を乱しクラッシュをする場面もあったが、本人に怪我はなかった。(米家峰起通信員)

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トロロッソ・ホンダ初の表彰台「やっとこの瞬間が」

3位入賞のトロロッソ・クビアト(AP)

F1第11戦ドイツGP決勝でダニール・クビアトが3位に入り、トロロッソ・ホンダが2018年のタッグ結成以来初となる表彰台を獲得した。トロロッソにとっては2008年イタリアGPでセバスチャン・フェッテルが優勝した時以来2度目の表彰台獲得となった。

クビアトは2016年にマックス・フェルスタッペンとトレードのかたちでレッドブルからトロロッソへ降格となり、精神的な安定性を失って2017年末を待たずして解雇された。

しかし昨年レースを離れてフェラーリの開発ドライバーを経験したことで精神的に成長し、今年は出戻るかたちで再びトロロッソをドライブするチャンスを与えられた。

レース中盤に他車に先駆けてスリックタイヤに交換したことで3位に浮上し、フェッテルに逆転されたものの同様の戦略を採っていたレーシングポイントの1台を抜いて3位でフィニッシュしてみせた。

歓喜の雄叫びを上げ表彰台で涙を流したクビアトは、肩の荷が下りたようだとその心境を語った。「この数年間は僕の人生の中でも本当に信じられないようなタフな数年間だった。僕のF1人生はもう終わったかなと思ったことだってあった。表彰台に立つことなんてなおさらもうないだろうと思っていた。だけどこうして、努力を怠らず、諦めずに挑戦し続ければ不可能なことなんてないんだと証明できた。僕の両肩に重くのしかかっていたこの3年間で経験してきた辛い経験が、今日ようやく打ち砕かれてその鎖から解き放たれたような気分だ。これからはようやく、こういう瞬間に向かって常に安定して戦うことができそうだ」

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターも、2017年限りでマクラーレンに契約を解消されF1撤退の危機に瀕していたホンダを救ってくれたトロロッソとの成功は、レッドブルとの勝利よりも嬉しいと改めて感謝の言葉を伝えた。「去年トロロッソとタッグを始めて、いろいろ準備をしてレースで学び一緒に成長させてもらったと思いますし、それがなければレッドブルとの関係もなかったと思っています。マックス(・フェルスタッペン)の優勝も嬉しいですが、そういう意味ではそれに全く劣らないか同等以上にトロロッソの表彰台は嬉しかったです」

ホンダの副テクニカルディレクターでありトロロッソ側の運営を統括する本橋正充エンジニアも、表彰台を見上げて目頭が熱くなったと語った。「トロロッソとやってきて本当にやっとこの瞬間が来たという思いもあったし、我々としてもF1に復帰してからなかなか思い通りに行かなくて苦労してきて、感慨深いものがありました。難しいコンディションの中でかなり頻繁に車体やパワーユニットのセッティングを変えるかなり忙しいレースだったんですが、その中で表彰台に立てたのは今までの苦労と今日の苦労が報われたなという気持ちで、本当に嬉しかった。ホンダのマークが2つ表彰台に乗っているというのも感慨深かった。僕は泣かない派なんで泣きはしませんでしたけど、それでもちょっと目頭が熱くなるところはありました。だけどまだここがゴールではなくて選手権を制してからじゃなきゃ泣くわけにはいかないと思って耐えました」

シーズン中盤戦には対他戦闘力を落としていたトロロッソだが、この2戦では状況が上向き、ドイツGPではかなり良好な状態となった。アレクサンダー・アルボンも上位争いに加わり6位フィニッシュを果たした。だからこそ今回の内容を分析し本格的なチームの成長に繋げることが重要だと考え、派手な祝勝会を開いている余裕もなく今週末に行なわれるハンガリーGPまで分析作業に集中するという。(米家峰起通信員)

ホンダの本橋正充副テクニカルディレクター

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