日刊スポーツ

ホンダF1復帰後初の表彰台「ホッとした」田辺TD

ホンダF1復帰後初の表彰台「ホッとした」田辺TD

記念撮影するホンダ八郷社長(中央)ら

2019年のF1開幕戦オーストラリアGPで、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位に入り、ホンダに2015年の復帰後初、さらにさかのぼれば第3期活動の2008年イギリスGP以来の表彰台をもたらした。

現地を訪れていたホンダの八郷隆弘社長からは「よくやったな」とねぎらいの言葉をもらったという田辺豊治テクニカルディレクターは、その喜びを次のように語った。

「今まで『勝ちにこだわって』と言いながらやってきましたけど、表彰台にすら上れていなかったのが上れたということは明らかな1歩前進ですから、長い間開発してきたメンバーにとっては自分たちのパワーユニットを載せたクルマがそういうポジションにつけたというのは自信にもなりますし喜ばしいことだと思っています。正直に言えばホッとしたという面もあります」

ただし喜んでばかりいるわけではない。優勝したメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスとは22秒の差。タイヤの差を生かしてフェラーリのセバスチャン・フェッテルを追い抜き、マシンにダメージを負っていたルイス・ハミルトンを追いかけることはできたが、レース終盤にタイムアタックをして記録した自己最速タイムでも0・676秒差をつけられた。

「当然、手放しでは喜べないという気持ちもあります。予選・決勝を通してメルセデスAMGの強さと彼らとの差はハッキリと見えていますから、ホッとしたのも束の間というところです。今年これから先のレースをどう戦っていくか。サーキット特性とマシン特性の組み合わせもあるとは思いますが、そんなに大喜びをしている状況ではないよというところもあります。上を狙えば狙うほど緻密に物事を詰めていかなければなりませんから、それを徹底して開発陣と協議して進めていきます」

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、「ホンダのパワーユニットは本当に素晴らしかった。あとは我々の車体側の問題が解決できればさらにパフォーマンスを上げることができる。いかに早急にそれを進めるかが鍵になる」とこちらも気を引き締め直していた。(米家峰起通信員)

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ホンダ11年ぶり15年復帰後初表彰台 F1開幕戦

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(AP)

<F1:オーストラリアGP>◇17日◇決勝◇アルバート・パーク

F1シリーズ開幕戦のオーストラリア・グランプリ(GP)の決勝が17日、メルボルンで行われ、ホンダが11年ぶり、15年の復帰後は初となる表彰台に輝いた。今季からホンダのパワーユニット(PU)を搭載するレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が3位に入った。

ホンダは15年にマクラーレンへのPU供給で7年ぶりに復帰。1980~90年代にかけてマクラーレンと共に黄金時代を築き、エンジンメーカーとして通算72勝を挙げている。今季はレッドブル、トロロッソの2チームにPUを供給。フェルスタッペンは「ハッピーだよ。ホンダにとっても今回の参戦で初めての表彰台だ。彼らのためにもうれしいよ」。メルセデスのバルテリ・ボッタス(フィンランド)が通算4勝目を挙げ、同僚のルイス・ハミルトン(英国)が2位だった。(米家峰起通信員)

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F1開幕戦でバルテリ・ボッタスが逆転V 豪州GP

左からメルセデスAMGのルイス・ハミルトン、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタス、レッドブルのマックス・フェルスタッペン。(AP)

<F1:オーストラリアGP>◇17日◇決勝◇アルバート・パーク

開幕戦で、2番グリッドからスタートしたバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)が逆転優勝を飾った。

スタートで首位に立ったボッタスはそのままハミルトンを引き離していき、フェラーリのピットインに対応するために動いたルイス・ハミルトンに対し、ソフトタイヤのまま長く引っ張ったボッタスはさらに大きなマージンを得ることができた。

最終的に20.886秒という大差で優勝し、今年から導入されたファステストラップポイントも得て26点を獲得した。

「何と言っていいのか分からないよ。とても良いスタートを切ることができた。間違いなく僕にとってこれまでのベストレースだね。今日は本当にマシンが素晴らしいフィーリングだったよ」

2位に終わったハミルトンも「バルテリは素晴らしい仕事をした。僕らはチームとして思っていた以上の良いスタートを切ることができたよ」と開幕前テストからの挽回を喜んだ。

3位に入り表彰台に立ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「セバスチャンを抜かなければならなかったけどそれができてルイスの背後に迫ることができたんだ、ハッピーだよ。ホンダにとっても今回の参戦で初めての表彰台だ。彼らのためにもうれしいよ」とレースを振り返った。ホンダにとっては2008年イギリスGP以来の表彰台獲得となった。(米家峰起通信員)

レッドブルのマックス・フェルスタッペン。(AP)

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メルセデス勢がフロントロウ独占 ガスリーQ1敗退

オーストラリアGP予選 ポールポジションはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン(中)、2番手バルテリ・ボッタス(左)、3番手フェラ-リのセバスチャン・ベッテル(右)

<F1:オーストラリアGP>◇16日◇予選◇アルバート・パーク

3月16日、F1の開幕戦オーストラリアGP予選が行なわれ、メルセデスAMG勢のルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

2位に僚友バルテリ・ボッタスが入り、開幕前テストで苦戦が伝えられていたメルセデスAMG勢がフロントロウを独占。ハミルトンは2014年から6年連続でのオーストラリアGPポールポジション獲得となった。

「ここに来るまで自分たちがどんなポジションにいるのか分からなかったけど、ファクトリーみんなが本当に素晴らしい仕事をしてくれた。バルテリも素晴らしい走りをしたね。チームのみんなに本当に感謝しているよ」

テストで好調だったフェラーリ勢は0.7秒もの差をつけられ3位セバスチャン・ベッテル、5位シャルル・ルクレール。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが0.834秒差の4位につけたが、ピエール・ガスリーはQ1で2回目のアタックを行なわないというチーム判断が裏目に出て多くのドライバーに逆転を許し17位でQ1敗退となった。トロロッソ・ホンダ勢はアレクサンダー・アルボンが13位、ダニール・クビアトが15位という結果に終わった。(米家峰起通信員)

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ハミルトンがトップ、ホンダ勢好位置 開幕戦フリー

オーストラリアGP初日 フリー走行でトップタイムを記録したメルセデスAMGのルイス・ハミルトン(AP)

<F1:オーストラリアGP>◇15日◇フリー走行◇アルバート・パーク

3月15日、2019年シーズンのF1開幕戦オーストラリアGPは初日を迎え、2回のフリー走行が行なわれた。

2度ともメルセデスAMG勢が好調さを見せてルイス・ハミルトンがトップタイム1分22秒600を記録した。

開幕前テストではマシンの空力性能が不安定で手を焼いたが、メルセデスAMGはデータを分析ししっかりと対策を施して来たようだ。90分間のセッション2本とも安定した走りを見せ、2014年から5年連続ポールポジション獲得中のハミルトンが速さを見せた。

テストで好調だったフェラーリ勢はセバスチャン・フェッテルが5位、シャルル・ルクレールが9位というタイム。

ホンダがパワーユニットを供給するレッドブルはマックス・フェルスタッペンがトップから0.800秒遅れの3位、ピエール・ガスリーが-0.842秒遅れの4位と好位置につけた。

トロロッソ・ホンダもフリー走行1回目では好調だったが、新人アレクサンダー・アルボンがクラッシュしてノーズを破損。2回目のセッションでもスピンを喫するなどマシンを掴みきれずトップから2.075秒遅れの17位に終わった。ダニール・クビアトは2017年以来のF1復帰となるダニール・クビアトは1.333秒落ちの11位に終わった。

14日未明に現地で急死したF1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングに哀悼の意を表し、喪章を付けたりマシンに感謝のメッセージを貼るチームが相次いだ。死の前日にともにサーキットを歩いたフェッテルは「彼ほどF1を愛し、常にオープンで公平でドライバーの声を何でも聞いてくれた人はいなかった。F1にとって大きな損失だ」と述べた。(米家峰起通信員)

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オジェが今季2勝目 ラリー・メキシコ

<WRC第3戦:ラリー・メキシコ>10日

ゴールを迎え、セバスチャン・オジェ(フランス、シトロエン)が優勝した。

トヨタ勢はオット・タナク(エストニア)が2位、クリス・ミーク(英国)は5位、ヤリマッティ・ラトバラ(フィンランド)は8位だった。

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ドビツィオーゾ開幕戦V、中上貴晶9位 モトGP

<オートバイ:世界選手権>◇10日◇ドーハ

最高峰のモトGPクラスはアンドレア・ドビツィオーゾ(イタリア、ドゥカティ)が通算13勝目を挙げた。中上貴晶(ホンダ)は9位。

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佐藤琢磨は開幕戦19位 インディカー

<自動車:インディカー・シリーズ>◇第1戦◇10日◇米フロリダ州セントピーターズバーグ

決勝が行われ、マシンのトラブルでリタイアした佐藤琢磨(ホンダ)は19位だった。

ジョセフ・ニューガーデン(米国、シボレー)が通算11勝目を挙げた。

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F1マシンのデモカー2台が明治神宮外苑で初走行

東京都の公道として史上初めて神宮外苑で行われたF1マシンのショーラン

F1マシンが9日、初めて東京の公道でデモ走行「ショー・ラン」を行った。走ったのは、2019カラーの「Aston Martin Red Bull Racing」のデモカー2台。レッドブル・レーシングが、今シーズンからホンダのパワーユニットを搭載してF1世界選手権へ参戦することを記念した。

明治神宮外苑のいちょう並木通りで爆音をとどろかせ、それぞれ2往復(1往復約800メートル)。ぎっしり詰まった沿道約1万人のファンを喜ばせていた。ハンドルを握ったマックス・フェルスタッペン(オランダ=21)とピエール・ガスリー(フランス=23)は、「東京の道路を本当に走るとは思わなかった。日本のファンにPRできた」と声をそろえた。

国内でのショーランは2011年に横浜市の元町、千葉市の幕張海浜公園で行われて以来。2台による公道でのショーランは日本初となる。【赤塚辰浩】

東京都の公道として史上初めて行われたF1マシンのショーラン

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フェテルが総合トップタイム 合同テスト全日程終了

テスト走行するセバスチャン・フェテル(ロイター)

3月1日、F1開幕前のバルセロナ合同テストは全ての日程が終了した。最終日はフェラーリのセバスチャン・フェテルが1分16秒221の最速タイムを記録した。

前日の僚友シャルル・ルクレールが記録したタイムをわずかに上回って8日間の総合トップタイムとなった。アタックラップのみならずレースシミュレーションでもフェラーリ勢は速く、開幕前の下馬評では優勝候補最右翼となっている。

3強チームの一角を成すメルセデスAMGはテスト2週目に本番仕様空力パッケージを持ち込んだが、依然としてマシンバランスの不安定さに問題を抱え本来の速さを引き出せないでいる。

もう一方のレッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがレースシミュレーションを行う予定だったが、29周を走った段階でギアボックスにトラブルが発生し、それ以上の走行はできず。前日のクラッシュの影響でスペアパーツが不足し、旧型空力パッケージでの走行を強いられた上にこれ以上の修復もできず、結局一度もレースシミュレーションを完走しないまま開幕戦を迎えることになってしまった。

「チームのみんなが夜の間に一生懸命に修復してくれてセッション開始から30分のロスだけでコースに出ることができたんだけど、パーツが足りずにこれ以上は走ることができなかった。残念ながらそういうこともあるよ。開幕戦では最高の結果にならないかもしれないけど、長いシーズンだしどうなるかは分からないよ。僕らは良い仕事ができると確信しているよ」(フェルスタッペン)

トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトがステアリングを握り131周を走って5番手タイム。中団グループで昨年以上のポジションを争えそうなところを見せた。(米家峰起通信員)

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フェラーリ・ルクレール最速タイム F1合同テスト

テスト走行するフェラーリのシャルル・ルクレール(AP)

2月28日、F1開幕前のバルセロナ合同テストは2週目の3日目を迎え、フェラーリのシャルル・ルクレールが1分16秒231のトップタイムを記録した。

今季は車両規定変更のためマシンが遅くなると目されていたが、すでに昨年のスペインGPでルイス・ハミルトンが記録した最速タイム1分16秒173に肉薄する速さとなった。

開幕前テストも終盤を迎え、多くのチームがレースを想定し66周の決勝距離を連続走行で走り切るフルレースシミュレーションを行う中、ここまで最速と目されてきたフェラーリが予選のシミュレーションで最速タイムを記録した。前日は大クラッシュで半日を失ったが、ホイールリムのトラブルと判明し、この日は問題なく138周を走破した。

「クルマは最初からずっと気持ち良く走れる良好なフィーリングだったし、今日もとても良い1日になった。昨日は(マシントラブルで)多く走れなかったけど、今日はそれを取り戻すことができたね。ここまでのテスト内容にはとても満足だし、良いスタートが切れたと思う。僕自身はまだまだ学んでいる途上だし、マージンも残している。走れば走るほどさらに良くなっていくよ」(ルクレール)

レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーが担当しレースシミュレーションを敢行したものの、高速のターン9でコースオフしバリアーに激しくクラッシュ。マシンは大きなダメージを負って走行は65周で打ち切りとなってしまった。

「僕のミスだよ、それでマシンのコントロールを失ったんだ。ものすごく大きな衝撃だったし、僕が今まで経験した中で最も大きなクラッシュのひとつだったと思う。チームのみんなに申し訳ない。今日はマシンパフォーマンスに目を向けてテストを進めたけど、これからデータをしっかりと分析しなければね」

トロロッソ・ホンダはアレキサンダー・アルボンが担当し118周を走って0・651秒差の2番手タイム。こちらもロングランでタイヤの習熟にいそしんだ。

テストは3月1日で終了し、F1は3月15から17日に行われる開幕戦オーストラリアGPへと向かう。(米家峰起通信員)

テスト走行するトロロッソ・ホンダのアレキサンダー・アルボン(ロイター)
シートに覆われレスキュートラックから降ろされるレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーのマシン(AP)

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サインツがトップタイムF1バルセロナ合同テスト

27日、F1開幕前のバルセロナ合同テスト2回目は2日目を迎え、マクラーレンのカルロス・サインツが1分17秒144のトップタイムを記録した。

マクラーレンは前日のランド・ノリスに続いて2日連続でトップタイム。ただし他車が積極的にタイムアタックを行わない中でのアタックランであり、サインツ自身も「マシンはまだ改善の途上だ。マシンバランスに問題を抱えていたのはこの数日で良くなってきたけど、まだ少しずつ改善していっている途中でしかない。上位勢はまだ本気で走っていないし、僕らは冷静でいるよ」と慎重な見方を示した。

初日はメルセデスAMGがオイル漏れを起こしパワーユニット交換で半日を失ったが、この2日目はフェラーリが大きなクラッシュを演じて半日以上を失った。ドライブしていたセバスチャン・フェッテルは「高速のターン3の入り口で突然左フロントに問題が起きたんだ。それ以上はどうすることもできなかった。何かをヒットしたようなこともないし、原因を全力で究明しているところだよ」と説明した。

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがステアリングを握って6番手のタイム。午後はレースを想定したロングランやピットストップ練習を行い128周を走行。途中ギアボックスを外してチェックを行うため時間をロスする場面もあったが「パーフェクトではないけど128周も走れて良い1日だったとは言えるね」と語った。

トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトが同じくレース想定の走行を行い、101周で7位のタイム。トロロッソは前週のテストから数えて6日間を1基のパワーユニットで走り続け、ホンダは4レース週末分にあたる計686周をノートラブルで走破している。(米家峰起通信員)

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新人ノリスがトップタイムF1バルセロナ合同テスト

26日、F1開幕前のバルセロナ合同テスト2回目が始まり、初日はマクラーレンの新人ランド・ノリスがトップタイム1分17秒709を記録した。

セッション終了前に軟らかいC4タイヤで予選をシミュレーションしてタイムアタックして記録したものだが、先週の総合ベストタイム1分17秒393(ルノー/ニコ・ヒュルケンベルグ)には及んでいない。2度コース上にストップして赤旗も出した。

「想定していた通りの周回数をこなすことはできなかったけど、先週から今週にかけてマシンをかなり改善することができたし僕らは正しい方向に向かっている。特にロングランが良くなったんだ。今の僕たちにとって重要なのは、そうやって前進し続けることだ」

レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーはロングラン中心のテストプログラムをこなし、C4よりも0・6秒ほど遅いC3タイヤでアタックして0・006秒差の2位、トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンはC4タイヤで0・940秒差の6位だった。

「今日は先週よりもさらに少しプッシュしたけど、まだ全開でアタックしたわけではないしパフォーマンスはまだまだ残されているよ。それよりもクルマがどのように反応するのかを理解するためのプログラムに重点を置いていた。周回数を稼ぐことを最優先に考えてそれが果たせたし、今のところはとても良いよ」

(米家峰起通信員)

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ガスリー「生産的な1日」 F1合同テスト前半終了

テスト走行するレッドブル・ホンダのピエール・ガスリー(ロイター)

2月21日、F1開幕前のバルセロナ合同テストは4日目が行われ、前半4日間が終了した。

この日はルノーのニコ・ヒュルケンベルグが最も軟らかいC5タイヤで1分17秒393を記録しトップ。トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンも0・244秒差の2番手に付けた。

「僕にとって初めてのF1テスト2日間を終えたけど、とても楽しんだよ。午前中はトップタイムで、もちろんまだ早い段階だし周りが何をやっているか分からないとはいえ、今後に向けて良い兆候だよ。初日は少しトリッキーな走りだしだったけど、チームが素晴らしい対応で気持ち良くドライブできるクルマにしてくれたんだ。目標の走行距離も達成できたし、それがチームにとって重要なことだ。僕自身はまだ完全にリズムに乗れているとはいえないし、来週のテストでは開幕に向けてしっかりと準備を整えたいと思っているよ」(アルボン)

一方、レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーが2日目のドライブを担当し、依然としてロングランで淡々と周回を重ねて146周を走破し、トップから1・387秒差の11位。テスト内容とマシンの素性にはとても満足だと語った。

「多くのロングランとセットアップ作業を行って、とても生産的な1日だったよ。僕らはテストに専念しているからラップタイムには表われていないけど、マシンの全体的なフィーリングはとてもいいよ。自分たちのことはよく分かっているし、とてもハッピーだよ」(米家峰起通信員)

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トロロッソ・ホンダ・クビアトがトップ 合同テスト

2月20日、F1開幕直前のバルセロナ合同テストは3日目を迎え、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが1分17秒704のトップタイムを刻んだ。クビアトと2番手タイムのキミ・ライコネン(アルファロメオ)は他車より1〜2段階柔らかいC5タイヤでのタイム。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは109周を走って1分18秒787で5番手だった。

クビアトはトップタイムを記録したことに舞い上がる様子はなく、とにかく自分たちのテストに集中した結果がこれだと語った。

「とても生産的な1日だったよ。僕らが目を向けるべきはタイムシートではなくて今目の前にあることだ。トップだったことは知っているしそれは良いことだけど、僕らは自分たちのやるべき仕事をやっただけだ。周回数をこなし、クルマの開発を進めるために必要なテストを進めただけだ」

フェルスタッペンは依然としてタイムアタックは行わず淡々とデータ収集作業を続けており、この順位にも焦りはない。むしろ昨年以上に柔和で落ち着いた表情を浮かべており余裕が感じられる。

テストでのラップタイムをどうこう語るのはいつだって難しいよ。でも僕らにとって重要なのはできるだけ多くの周回をこなし、どの方向性に進むべきなのかを見いだすためにできるだけ多くのセットアップを試すことだ。新レギュレーションはフロントウイングなどさまざまな要素があるから正しく理解するのは容易なことではないし、今日もたくさんのことを学ぶことができたという意味ではとても良いポジティブな1日だったよ」

テスト1回目の最終日となる明日は、レッドブルにガスリー、トロロッソにアルボンが乗り込んでテストを行う。テストは26日から3月1日まで行われてシーズン開幕への準備が進められる。(米家峰起通信員)

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ホンダのガスリーはバリアにクラッシュ「限界まで」

ピエール・ガスリー

2月19日、F1の2019年シーズンを前にバルセロナ合同テスト2日目が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールが1分18秒247の最速タイムを記録した。タイトル争いのライバルと目されるメルセデスAMGは初日に続いてラップタイムを意識せず淡々とデータ収集を続けている。

レッドブル・ホンダ初走行となったピエール・ガスリーは1.567秒差の7番手。92周を走行したが、午後5時前にコーナー入り口でバランスを崩してバリアにクラッシュ。1時間を残して早めのテスト切り上げとなった。

「僕らはいつもマシンを限界までプッシュしているし、その限界近くのエリアでマシンをコントロールしているんだ。そんな中でスロットルを踏みすぎてリアのコントロールを失った。単純にそれだけのことだよ。1日を通していくつもポジティブなテスト項目をこなしていったけど、僕にとってはまずクルマの中で気持ち良く走れるようになるというのが重要なことで、実際にそれをやってのけて90周をこなすことができたからね」

同じくホンダのパワーユニットを搭載するトロロッソは新人アレックス・アルボンがドライブ。本格的なF1ドライブはこれが初となるアルボンは、コースイン直後にスピンを喫してマシンを止める場面もあったが、その後は順調に距離を重ねて走破しトップから1・054秒差の4番手タイムを記録してみせた。

「何度かスピンしたのを除けば何も問題はなかった。でもマシンの限界を探ってこのクルマにどこまでやれるのかをつかんでおきたかったんだ。このマシンの高速域は僕にとって全く新しい経験だった。いってみればポジティブなショックだね。ものすごく楽しんでいるよ! この通り、マシンを降りてからも笑顔が消えないよ(笑い)。きっと今夜も明日までずっとこのままだろうね!」(米家峰起通信員)

アルボン

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フェルスタッペン4位、ホンダ供給PU問題発生せず

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクター

2月18日、F1の2019年開幕前バルセロナ合同テストが始まり、ホンダがパワーユニットを供給するレッドブルのマックス・フェルスタッペンはトップから1・265秒差の4位、トロロッソのダニール・クビアトは1・303秒差の6位だった。

いずれのチームも基本的なシステムチェックとデータ収集、その確認作業を主としたプログラムだったが、車体側のマイナートラブルによりピットガレージで修復作業を余儀なくされる場面もあったもののおおむね順調に周回を重ね、特にレッドブルは午後にロングランで76周を走り計128周を走行。パワーユニットには特に問題は発生しなかった。

セッションを終えたフェルスタッペンは笑顔を見せたが、まだ手放しで喜ぶことはしなかった。

「初日から128周も走ることができたし、とても良い1日だ。今のところは全く問題ないしとても満足だよ。インプルーブし続けている。他のみんなもそうだと思うけど、まだまだマシンのこと、パワーユニットのことを学んでいかなければならないからね」

1度はレッドブルを解雇されたクビアトだが、昨年はフェラーリのテストドライバーを務めて成長し、それが認められてトロロッソ復帰となった。

「今日はマシンに少し問題もあったけど小さなものだし、初日からこれだけ走れたのはよかった。まずはマシンのフィーリングを確認し学ぶことが重要だからね。良いベースラインができたよ」

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターも、着実に1歩ずつ作業を進めていくという姿勢を見せた。

「基本的な機能確認から始めて基本的なセッティングの確認、データの最適化を進めていきました。コース状況も朝から午後にかけて刻々と変わっていきますし、ドライバーの乗り方も変わっていきますから、そのへんを合わせながらセッティングを煮詰めていくというかたちで、パワーユニット側では特につまずくようなところはありませんでした。今年もテスト初日から1歩1歩進まなければならないのは同じです」

テスト2日目はトロロッソから昇格のピエール・ガスリーがRB15を初ドライブ。トロロッソは昨年FIA F2ランキング3位でF1デビューを果たすアレックス・アルボンが初の本格的なF1ドライブを迎える。(米家峰起通信員)

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レッドブル・ホンダ4番手 F1合同テスト第1日

自動車F1チームが参加するシーズン開幕前の合同テストが18日、スペインのモントメロで始まり、第1日を終えレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)は128周を走行し、11台中4番手のタイムを記録した。トップはフェラーリのセバスチャン・フェテル(ドイツ)だった。ホンダは昨季のトロロッソに加え、今季からレッドブルにもパワーユニットを供給している。

今回のテストは21日まで実施。今季のF1シリーズは3月17日決勝のオーストラリア・グランプリ(メルボルン)で開幕し、全21戦で争われる。

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小林可夢偉、アロンソら10号車デイトナ24時間V

デイトナ24時間レースで優勝したキャデラック10号車の(左から)小林可夢偉、ジョーダン・テイラー、レンガー・バン・デル・ザンデ、フェルナンド・アロンソ(AP)

<自動車:デイトナ24時間>◇決勝◇27日◇米フロリダ州デイトナビーチ

小林可夢偉とF1シリーズで総合王者2度のフェルナンド・アロンソ(スペイン)らの運転したキャデラック10号車が優勝した。

レースは残り約2時間で同車がトップに立つと、直後に降雨で中断して再開できず、そのまま終了となった。

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トヨタ、初の総合優勝 ダカール・ラリー

<ダカール・ラリー>◇17日◇ペルー・ピスコ~リマ

最終ステージが行われ、4輪部門をナセル・アティーヤ(カタール)が総合制覇し、トヨタにとって初の総合優勝となった。

ダカール・ラリーは1979年に第1回が行われ、2009年から南米開催となった。日本のメーカーでは三菱自動車が07年に7連覇を達成している。

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三浦昂は81位発進 ダカール・ラリー

<ダカール・ラリー>◇7日◇ペルー・リマ~ピスコ

開幕し、第1ステージが行われ、4輪部門で三浦昂(トヨタ車体)は81位だった。

トラック部門は親子で臨む菅原照仁が19位、父の義正(ともに日野自動車)が28位。17日の最終日まで10ステージで争われる。

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FDJ年間王者マイク「今年はすごく楽しかった」

初の年間王者に輝いたマイク(中央)と同2位の箕輪(右)、同3位のグレイ(撮影・吉池彰)

日刊スポーツ新聞社後援の4輪&2輪イベント「MOTOR GAMES」と4輪ドリフト競技「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」の2018 AWARD&YEAREND PARTYが18日、都内ホテルで行われ、FDJ年間王者マッド・マイク(37=ニュージーランド)らが表彰された。

最終の第5戦までもつれた争いで、年間2位の箕輪慎治、年間4連覇を目指した同3位のアンドリュー・グレイらを抑えたマイク。「今年はチームが本当に良い車を与えてくれてすごく楽しかった。この賞はとてもうれしい」と笑った。来年は5月18、19日の第1戦、鈴鹿ツインサーキットから年間5戦の戦いが始まる。連覇の途切れたグレイは「今年は自分よりハングリーな選手がチャンピオンになった。来年はもっと頑張ってチャンピオンになる」と巻き返しを誓った。

初の年間王者に輝いたマイク(中央)と同2位の箕輪(右)、同3位のグレイ(撮影・吉池彰)
初の年間王者に輝いたマイク(左から3人目)と同2位の箕輪(同4人目)、同3位のグレイ(同2人目)(撮影・吉池彰)

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ベルガー甥っ子ら育成ドライバーとして鈴鹿を走行

左・福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、右・野尻智紀(TEAM MUGEN) (撮影・南博幸)

12月6日、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラの合同テスト・ルーキードライバーテスト2日目が行なわれた。21名19台が参加し午前2時間30分・午後2時間の計2回の走行セッションを行ない、午前は野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分37秒297、午後は中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分38秒335のトップタイムを記録した。2日間総合では初日に1分36秒912を記録した福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が最速となった。

この日は雨予報で、午前の走行では時折雨がパラつく中で全車ドライタイヤでセッションがスタート。開始早々にシケインでF3王者でルーキーの坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がスピンを喫し、セッションは赤旗中断となった。テストが再開されると今度はS字でFIA F2帰りの牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がクラッシュしマシンにダメージを負った。

この後さらに中嶋一貴がヘアピンでコースアウトを喫する場面もあり、開始90分を経過したあたりから雨が降り始め路面が湿り始めると全車ピットイン。タイヤ選択が微妙なコンディションで、多くのチームが走行を見合わせた。セッションはこのまま終了し、トップは野尻、2位に関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、3位に小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が続いた。

午後は予報通り小雨が振り続け、全車がウエットタイヤでスタートしたが、セッションが進むにつれて雨が上がりドライタイヤでの走行が可能になった。

このセッションでは今季全日本F3に参戦した片山義章(UOMO SUNOCO TEAM LE MANS)が参加しスーパーフォーミュラデビューを果たすこととなった。片山は雨が上がり始めると早々にドライタイヤに履き替えタイムアップ、タイミングミニター最上位に表示された。その後は上位勢がコースインしてトップタイムが目まぐるしく変わり、残り30分になったところで中嶋一貴がトップへ。しかしその後は再び雨脚が強くなり、それ以上のタイム更新が果たされないままセッションが終了した。トップは中嶋一貴で、2位福住仁嶺、3位アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)の順。

今回のテストには国内からのステップアップを目指すルーキーに加え、海外から多くのドライバーが訪れた。ホンダがF1を筆頭に提携を結ぶレッドブルからも育成ドライバーが送り込まれ、2018年マカオGP優勝者ダニエル・ティクタムと、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーの甥であるルーカス・アウアーは来季のスーパーフォーミュラ参戦が決定済み。

なお、来季から新車SF19が導入されることになっており、2014年から使われてきた現行車両SF14はこれで公式走行プログラムを全て終了することとなった。(山根玄紀・米家峰起通信員)

中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)(撮影・南博幸)
SFデビューの片山義章(UOMO SUNOCO TEAM LE MANS)(撮影・南博幸)
2日間総合トップの福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)(撮影・南博幸)

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福住仁嶺が最速、スーパーフォーミュラ合同テスト

右から牧野任祐、B-Max監督の本山哲

12月5日、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラの合同テスト・ルーキードライバーテスト初日が行われた。

2日間のテストにエントリーしている総勢23名のドライバーのうち21名19台が参加し、午前が2時間、午後が2時間30分の走行、の計2回。午前中は平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分38秒210、午後は今季FIA F2とスーパーフォーミュラに並行参戦していた福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、鈴鹿で開催された最終戦のポールタイムを1秒上回る1分36秒912のトップタイムを記録した。

この日は気温19度と12月の鈴鹿としてはそれほど寒くはなく、タイヤの温まりに苦労するほどのコンディションではなかった。ヨコハマタイヤからは従来の2018年型に加えてフロントがワイド化された2019年型タイヤも供給され、来季に向けそのデータ収集やセッティング作業を行うチームもあれば、来季のチーム移籍を前提に新たなチームでの作業を開始したドライバーも多かったためその習熟作業、さらにはルーキーテストとテスト内容は多岐にわたっており、単純なラップタイムの比較はできない。

今年スーパーフォーミュラとスーパーGTの両選手権でチャンピオンとなりF1スーパーライセンス取得の期待がかかる山本尚貴は、エンジニアの移籍に伴ってDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから参加。新たなチームで午前27周、午後42周と周回を重ねた。F1への関与は厳しい状況のようで、2019年もスーパーフォーミュラとスーパーGTへの参戦を視野に入れている。

今季F1直下のFIA F2に挑戦した牧野任祐と福住仁嶺は来季スーパーフォーミュラへの参戦を予定しており、それぞれ所属チームとなるTCS NAKAJIMA RACINGとDOCOMO TEAM DANDELION RACINGで習熟走行を重ね、福住はこの日のセッション終了直前に各車がタイムアタックを行なう中で最速タイムを記録した。

2018年全日本F3王者の坪井翔はJMS P.MU/CERUMO・INGINGから参加。「チームからは、SF14はこれが最後のテストなので壊してもいいから思いっきり行けと言われたのですが、午前の走行ではマシンの速さに驚くばかりで正直怖かったです」とF3とは桁違いのコーナリングスピードに驚きを隠さなかった。

B-MAX Racing Teamから参加したハリソン・ニューエイは、レッドブルの技術責任者を務めるエイドリアン・ニューウェイの息子。友人であり今季ランキング2位のニック・キャシディから「とにかく首を鍛えろ」とアドバイスを受けたと、スーパーフォーミュラの速さを語った。今年のマカオGP勝者でF1昇格に向け来季はスーパーフォーミュラに参戦するダン・ティクタムもTEAM MUGENでテストを行っている。

テストは明日6日まで行われる。来季から新車SF19が導入されることになっており、テスト最終日の明日は、午後が雨の予想の中2014年から使われてきた現行車両SF14のラストランとなる。(山根玄紀・米家峰起通信員)

福住仁嶺

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ホンダ勢0ポイント、横転事故の余波とオイル漏れ

レースを振り返るホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター

<F1:アブダビGP>◇25日◇決勝◇アブダビ

トロロッソ・ホンダはブレンドン・ハートリーが12位、ピエール・ガスリーは47周目にリタイアとノーポイントに終わった。

後方グリッドからのスタートではあったがガスリーはタイヤをうまく保たせ、ハース勢との10番手争いまで浮上していた。しかしパワーユニットからのオイル漏れが発生し、コース上にマシンを止めた。

「とてもエキサイティングなレースだったよ。実際、リタイアするまでの47周はとても楽しむことができたよ。スーパーソフトでとても良いスタートを切ることができて1周目には13位まで上がって、最後は10位を走って9位のグロージャンを追いかけていたしね。後方グリッドからここまで挽回できたというのは良いことだと思う。良いバトルや良いオーバーテイクもあったしね。クルマのフィーリングも良かったしタイヤマネジメントもうまくできた。ただ、少し早く終わってしまったね」(ガスリー)

トラブル自体は「(漏れた接続箇所を)締め直せばまた走れるようなもの」(ホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター)だといい、単純なミスだった。設計の根幹に問題があったわけではないが、それでもレースを失ったことに変わりはないと田辺テクニカルディレクターは肩を落とした。

「トラブル自体は深刻なものではないんですが、0か100かで言えば(レースを失って)0ですから、結果としては同じことだと思っています。昨日のような(大きな)ことでも止まりますし、わずかなことでも止まりますし、ちょっと締め直せばまた走れるようなことでも止まってしまえばレースは終わってしまいますから。もう1度細かなところまで見直して来年に向けて大きなものも小さなものも問題を出さないようにして臨みたいと思います」(田辺テクニカルディレクター)

ハートリーは1周目にルノーのマシンが横転する事故の余波でフロントウイングを壊して緊急ピットイン。旧型仕様のウイングに換えざるを得ず、さらにここから1セットのタイヤで最後まで走り切る戦略を採ったため我慢のレースで12位に終わった。

「1周目のターン8〜9でアクシデントが起きていて行き場所がなくなってしまって、誰かが落とした大きなデブリを踏んでフロントウイングにダメージを負ってしまったんだ。それでピットインしてフロントウイングを交換すると同時にスーパーソフトタイヤに交換して最後まで走り切る作戦に換えた。でもフロントウイングはスペアが無いから古いスペックに交換しなければならなかったし、新型フロアとの組み合わせになってしまったせいもあってレースを通してマシンのフィーリングは満足できる状態ではなくなってしまったよ。1セットで1レース距離全てを走り切らなければならなくなってしまっただけにタイヤはかなりマネジメントしなければならなかったしポイント争いは難しくなってしまったんだ」(ハートリー)

パワーユニットの性能としては年間3回のアップデートで着実な進歩が果たせた反面、レース結果は思うように付いてこなかった。

「トラブルがなければポイントはとれたところだと思いますが、そのチャンスを失ったこともさることながら一番悔しいのは完走できなかったことです。最終戦でこのように問題が出てしまったのは悔しいです。来季に向けて、さらに新たな課題が見つかったと言えると思います」(ハートリー)

ホンダはレッドブルとタッグを組む来季に向けてさらなる性能向上に努めるのはもちろん、信頼性を向上させるためにもHRD Sakuraの開発部隊とレース現場の運営部隊、レッドブル及びトロロッソのチーム側との連携をさらに強化すべく改善を進めている。来年3月のシーズン開幕に向け、2月18日から始まる開幕前合同テストにマシンとパワーユニットを間に合わせる必要がある。新たな一歩に向け、さらなる引き締めを図る。(米家峰起通信員)

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ハミルトン盤石V締め、フェッテルとの争いに感謝

優勝を飾ったルイス・ハミルトン(AP)

<F1:アブダビGP>◇25日◇決勝◇アブダビ

メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが盤石の走りを見せポールトゥウインで2018年を締めくくった。2位にはタイトルを争ったフェラーリのセバスチャン・フェッテル、3位はシーズン終盤戦に好調ぶりを見せたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが並び、2018年を象徴するような結果となった。

「F3からずっと戦ってきたセバスチャンとこうして戦えて本当に光栄に思っているよ。彼らが1年を通して素晴らしい仕事をしたからこそ僕らも素晴らしいレースができたんだ」(ハミルトン)

「僕は最終ラップまでやれる限りのことはやったし、少しずつギャップを縮めることはできたけど彼は完璧にレースをコントロールしていた。彼はチャンピオンに相応しいよ。来年は僕らがもっと強くなってタイトルを取り戻すよ」(フェッテル)

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートリーが12位。ピエール・ガスリーは47周目に白煙を上げてマシンを止めリタイアとなりノーポイントに終わった。(米家峰起通信員)

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ガスリー17位でQ1敗退「気筒が1つ死んだ」

インタビューに応えるホンダの田辺豊治テクニカルディレクター

<F1:アブダビGP>◇24日◇予選◇アブダビ

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートリーが16位、ピエール・ガスリーが17位で2台揃ってQ1敗退という低迷を強いられた。

ガスリーは予選Q1の2回目のタイムアタックで0・6秒タイムを縮めていたが、最終コーナー手前でパワーユニットにトラブルが発生し、タイムを縮めることなくマシンをコース脇に止めた。

「マシンのフィーリングは良かったけど、最終コーナーでエンジンの気筒が1つ死んでしまったんだ。前兆は全く無かったよ。ターン20出口からターン21までの短いストレートでもスロットルを踏んでからブレーキングの前にパワーの低下を感じ始めていて、最終コーナーを曲がって立ち上がりでもう一度スロットルを踏んだけど、文字通り全くパワーが無かった。Q3に行く速さがあったとは思わないけど、間違いなく11位か12位を争う力はあったから残念だよ」(ガスリー)

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはICEのトラブルであると認め、このトラブルを来年型パワーユニットにしっかりと生かしたいと話した。

「明らかにここが壊れているというのは分かるんですけど、原因は今のところ分かっていません。来年に向けてしっかりと分析して学びたいというところもありますから、ここで下手にいじらないでなるべくそのままHRD Sakuraに返して解析したいと思っています。ガスリーも最後のブリーフィングで『来年に向けてきちんと学んで良いものを用意してくれ』と言ってくれましたけど、(壊れたPUを)きちんと分析して来年に繋げていきたいと思っています」

ハートリーは予選よりもロングラン重視のセッティングであるがために予選でアタックラップをまとめきれず16位に終わった。しかし決勝ペースではまだ勝負ができる可能性があると話す。

「僕らは今週末はレースペースに集中してセッティングを煮詰めてきたけど、それでも予選Q1は突破できると思ってはいたんだ。でも16位でたった0・06秒差だからね。マシンのバランスがあまり満足できる状態ではなかったんだ。でも燃料を多く積んだ状態でのロングランはコンペティティブだったし、明日に向けては期待が持てると思う」

ガスリーも最後尾グリッドから10位入賞を果たした第19戦メキシコGPを引き合いに出し、レースペースの良さでの挽回に期待を寄せている。

(米家峰起通信員)

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ハミルトンPP、ボッタス2位 ホンダ勢はQ1敗退

アブダビGP予選 ポールポジションを獲得したメルセデスAMGのルイス・ハミルトン(AP)

<F1:アブダビGP>◇24日◇予選◇ ヤスマリーナ・サーキット

1月24日、F1第21戦アブダビGP予選が行なわれメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。バルテリ・ボッタスも0.162秒差で2位につけメルセデスAMG勢がフロントロウを独占した。フェラーリ勢が3位・4位で2列目グリッドに並び、フリー走行で好調だったレッドブル勢は予選アタックに向けたタイヤの温度管理が上手くできず5位・6位に沈んだ。

「様々な喜びも苦しみも経験してきたこのクルマでの最後の予選だから、とてもエモーショナルな気分になってしまった。今日は好きなだけ限界までプッシュすることができたしこれ以上に最高なことはないよ」(ハミルトン)

トロロッソ・ホンダ勢は予選前のフリー走行3回目では12位・15位につけていたが、Q1最後のアタックで上手く1周をまとめられなかったブレンドン・ハートリーが16位、アタックの最後にエンジンブローを喫したピエール・ガスリーが17位で2台揃ってQ1敗退という結果に終わった。

(米家峰起通信員)

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ボッタス「とても満足」フリー走行でトップタイム

アブダビGP フリー走行でトップタイムを記録したメルセデスAMG・ボッタス(AP)

<F1:アブダビGP>◇23日◇フリー走行◇アブダビ

メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分37秒236のトップタイムを記録した。しかし前戦ブラジルGPで勝利目前まで行きながら周回遅れとの接触で2位に終わったレッドブルのマックス・フェルスタッペンも好調を維持して0・044秒差の2位につけた。

「クルマを信頼して自由自在に走らせることができる状態だった。フリー走行1回目よりも2回目の方が確実に良くなったし、予選・決勝と同じ夕刻の時間帯のコンディションでマシンがきちんと機能してくれたことにとても満足しているよ」(ボッタス)

トロロッソ・ホンダ勢は金曜からスペック3パワーユニットを使用し、ピエール・ガスリーがフリー走行1回目の最後にオイル漏れを起こして引火する場面もあったが大事には至らず、最終的にトップから1・270秒差の11位につけた。中団グループ首位の7位ロマン・グロージャン(ハース)とは約0.4秒差。ブレンドン・ハートリーは1・721秒差の16番手にとどまった。

「マシンの感触は悪くないけど、トップ10に入るためにはあと0.2から0.3秒はタイムを縮める必要がある。1周を通してのグリップレベルとその前後バランスが課題だ。決して簡単なことではないと思うよ」(ガスリー)

(米家峰起通信員)

アブダビGP フリー走行で2番手タイムを記録したレッドブル・フェルスタッペン

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ルノー、F1活動継続明言「影響が及ぶ理由もない」

アブダビGP フリー走行を走るルノーのカルロス・サインツ(AP)

日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕されたことを受け、グループ企業であるルノーの企業活動にも影響が懸念される中、F1に参戦するルノー・スポールのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールはF1活動への影響を即座に否定した。

「カルロス・ゴーンは2015年にルノーがF1に復帰する際に大きな役割を果たした人物ではあるが、彼1人によって決定されたことではない。長い時間を掛けて役員会で協議された末に決まったことで、企業としての決定だ。我々はこれまで40年以上にわたってF1に関わり、現在も6カ年計画でトップに挑む途上にある。今回の逮捕はルノーのF1参戦に何ら影響を及ぼすという話は聞いていないし、影響が及ぶ理由もないと考えている。我々が成功を収めることができるかどうかということだけが我々のF1活動の全てだ」

ルノーは1977年にF1参戦を開始し、何度かの撤退と復帰を繰り返しながら活動を続け、2016年からは再びワークスチームとしてF1に参戦。復帰3年目となる今季はリソースの強化をさらに進め、3強チームに次ぐコンストラクターズランキング4位を獲得するところまでチーム体制が強化されている。

(米家峰起通信員)

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