日刊スポーツ

洛南14年ぶりV最高到達点338センチ大塚MVP

洛南14年ぶりV最高到達点338センチ大塚MVP

ストレート勝ちで優勝を決めた洛南の選手たちは笑顔で1番ポーズ(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):洛南3-0清風>◇男子決勝◇13日◇東京都調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ

男子は洛南(京都)が清風(大阪)を3-0で下し、14年ぶり2度目の優勝を飾った。エース大塚達宣(3年)が両チーム最多の25得点。昨年の決勝で敗れた悔しさを晴らし、5試合すべてストレート勝ちの原動力になってMVPに輝いた。

洛南・大塚が押しも押されもしないエースに成長した。身長193センチ、最高到達点338センチの高さから、速く重いスパイクが清風のブロック、レシーブをはじき飛ばした。昨年の決勝で鎮西(熊本)の鍬田(現中大)に打ち負けてストレート負け。だから「最後の大事な1点を決めてチームを勝たせる選手になろうとやってきた」。卒業後は早大に進学し、近い将来の日本代表入りを目指す。「24年パリ・オリンピック(五輪)に出場したい」。大塚の言葉は力強かった。

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連覇の金蘭会2年生宮部「来年も続けたい」V3誓う

フルセットの戦いを制して優勝を決めた金蘭会の選手たちは笑顔で1番ポーズ(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):金蘭会3-2東九州龍谷>◇女子決勝◇13日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

昨年と同カードになった女子は金蘭会(大阪)が東九州龍谷(大分)を3-2のフルセットで退け、2年連続3度目の優勝を果たした。

苦しんだ末の連覇だった。前年度は絶対的エース林琴奈(現JT)を軸に国体と2冠。今年のチームは林が抜けただけなのに、その穴を埋めきれず高校総体、国体とも下北沢成徳(東京)に敗れ、準優勝にとどまっていた。「成徳と決勝で戦うことはできなかったが、総合力でいい戦いをしてくれた」と池条監督。MVPに選ばれた2年生エース宮部は「最後に3年生のうれし涙を見られてよかった。来年も続けたい」と3連覇を誓った。

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金蘭会が連覇「総合力でいい戦いをした」池条監督

女子決勝 金蘭会対東九州龍谷 フルセットの戦いを制して優勝を決めた金蘭会の選手たちは笑顔で1番ポーズを決める(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):金蘭会3-2東九州龍谷>◇女子決勝◇13日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

金蘭会(大坂)が東九州龍谷(大分)を3-2にフルセットで退け、2年連続3度目の優勝を果たした。

苦しんだ末の連覇だった。前年度は絶対的エース林琴奈(現JT)を軸に国体と2冠。今年のチームは林が抜けただけなのに、その穴を埋めきれず高校総体、国体とも下北沢成徳(東京)に敗れ、準優勝にとどまっていた。「成徳と決勝で戦うことはできなかったが、総合力でいい戦いをしてくれた」と池条監督。

MVPに選ばれた2年生エース宮部は「最後に3年生のうれし涙を見られてよかった。来年も続けたい」と3連覇を誓った。

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洛南・大塚MVP「将来は日の丸背負って戦いたい」

男子決勝 洛南対清風 エースとして洛南を優勝に導いた大塚達宣(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):洛南3-0清風>◇男子決勝◇13日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

押しも押されもしない絶対的エースとして“春高”の舞台に戻ってきた。洛南(京都)大塚達宣(3年)。昨年の決勝で鎮西(熊本)に敗れてから1年。清風(大阪)戦では両チーム最多の25点をたたき出して14年ぶり2度目の優勝、初戦の2回戦から全5試合ストレート勝利の原動力になり、大会最優秀選手賞(MVP)も獲得した。

「去年はエース対決と言われて、僕が打ち負けました。インターハイでも僕が最後の1点を決められなかった。その悔しさをバネに、チームを勝たせることができる選手になろうとやってきました」

2年生エースとして挑んだ昨年の大会で鎮西の鍬田憲伸(現中大)に力の差を見せつけられてストレートで敗れ去った。夏の高校総体決勝でも市尼崎(兵庫)にフルセットの末、苦杯を喫した。細田哲也監督(50)は言う。「彼は失敗を恐れるタイプ。試合中、苦しくなると(スパイクを)入れに行くところがあるんです」。勝負どころで打ち切れない。そんな大塚が国体の戦いの中で目を覚ました。

洛南のメンバーに他校から1人の選手が加わった京都選抜で練習、試合を重ねるうちに気づいたことがある。「僕がスパイクを決めると、その1人の彼が喜んでくれる。逆に彼が決めれば僕たちもうれしい。勝ちを意識しすぎて重圧を感じるより、楽しんでバレーをすればいいんだと分かったんです」。国体を制したことで、大塚は重圧から解放された。苦しい場面でもトスを要求し、フルパワーでボールをたたけるようになった。決勝の第3セット終盤、清風に追い上げられながらレフト、バックから強打を連発して得点を重ねた姿は進化の証しだった。

身長193センチで最高到達点は338センチ。日本代表級の高さを持つオールラウンドプレーヤーは卒業後、早大に進学する。「まだ僕は線が細いし、パワーも足りませんから」と謙遜するが、「将来は日の丸を背負って戦いたい」という夢も抱く。高校生活最後の大会で輝きを増したアタッカーは、新たな環境でステップアップを目指していく。【小堀泰男】

◆大塚達宣(おおつか・たつのり)2000年(平12)11月5日、大阪府枚方市生まれ。両親の影響で小3からバレーボールを始め、枚方市立中宮中卒業までパナソニック・パンサーズ・ジュニアでプレー。中3時に大坂北選抜として全国都道府県対抗中学大会に出場し、MVPに当たるJOC・JVA杯を受賞。洛南ではスポーツコースではなく一般コースに在籍。17年に16歳でU19日本代表に選出され、世界ユース3位に貢献した。193センチ、80キロ。ウイングスパイカー。

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洛南14年ぶりV、女子は金蘭会2連覇 高校バレー

女子決勝 金蘭会対東九州龍谷 フルセットの戦いを制して優勝を法を決めた金蘭会の選手たちは笑顔で1番ポーズを決める(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)>◇男女決勝◇13日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

男子は洛南(京都)が清風(大阪)に3-0で快勝し、14年ぶり2度目の優勝を飾った。

立ち上がりからエース大塚達宣、垂水優芽(ともに3年)のアタッカー陣が好調で、レフト、バックから強打を打ち込んで第1セットを25-22で先取。第2セットに入るとブロックとレシーブの好連係から守備も安定し、2-1から10連続得点するなど25-13と攻守に圧倒した。第3セットも主導権を握り、大塚の強打を軸にした多彩な攻撃で25-21で奪い、ストレート勝ちした。

洛南は高校総体決勝で市尼崎(兵庫)に敗れたが、今大会準決勝で雪辱。国体と合わせて2冠となった。

女子は金蘭会(大阪)は東九州龍谷(大分)を25-14、22-25、25-17、24-26、15-9のフルセットで下し、2年連続3度目の優勝を果たした。

男子決勝 洛南対清風 ストレート勝ちで優勝を決めた洛南の選手たちは笑顔で1番ポーズを決める(撮影・小堀泰男)

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洛南が14年ぶりV 清風を攻守で圧倒し国体と2冠

男子決勝 洛南対清風 ストレート勝ちで優勝を法を決めた洛南の選手たちは笑顔で1番ポーズを決める(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)洛南3-0清風>◇男子決勝◇13日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

洛南(京都)が清風(大阪)に3-0で快勝し、14年ぶり2度目の優勝を飾った。

立ち上がりからエース大塚達宣、垂水優芽(ともに3年)のアタッカー陣が好調で、レフト、バックから強打を打ち込んで第1セットを25-22で先取。第2セットに入るとブロックとレシーブの好連係から守備も安定し、2-1から10連続得点するなど25-13と攻守に圧倒した。第3セットも主導権を握り、大塚の強打を軸にした多彩な攻撃で25-21で奪い、ストレート勝ちした。

洛南は高校総体決勝で市尼崎(兵庫)に敗れたが、今大会準決勝で雪辱。国体と合わせて2冠となった。

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洛南が市尼崎に雪辱、エース大塚決勝は「集大成」

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):洛南3-0市尼崎>◇男子準決勝◇12日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

洛南(京都)が2年連続3度目の決勝進出を決めた。昨年の高校総体決勝で敗れた市尼崎(兵庫)に3-0のストレートで雪辱。山本龍主将(3年)は「じっくり対策を立ててきました」と笑顔でインタビューに応じた。

4日間の中断期間中にサーブレシーブを徹底チェックした。高校総体では勝負どころで相手サーブに崩され、フルセットの末に惜敗。その反省をしっかり生かしてミドル、サイドと多彩な攻撃で揺さぶり、ブロックも効果的に決まって終始主導権を握った。

絶対エース大塚達宣(3年)は両チーム最多の27得点も「試合中盤で少し気持ちが引いてしまった」と反省。昨年は決勝で鎮西に屈しただけに「1年生からコートに立たせてもらっている。最後の1点を自分が決める気持ちで、集大成として戦いたい」と言葉に力がこもった。

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女子は金蘭会-東九州龍谷、男子は洛南-清風が決勝

ストレート勝ちで初の決勝進出を決めた清風の選手たちは抱き合って喜び合う(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)>◇男女準決勝◇12日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子で昨年の高校総体、国体に続く3冠を狙った下北沢成徳(東京)が、東九州龍谷(大分)とフルセットの末、2-3で敗れた。

第1セットを中盤の連続失点から21-25で失ったが、第2セットを主将でエースの石川真佑(3年)の強打、宮地佳乃(2年)の速攻などで25-23と逆転で奪い返した。

第3セットは大崎琴未(3年)のライトからの連続得点で流れをつかんで25-18。しかし、第4セットを23-25、最終第5セットを13-15で失った。

東九州龍谷は高校総体準決勝で下北沢成徳に敗れた雪辱を果たし、昨年に続いて決勝に進んだ。

連覇を目指す金蘭会(大坂)は八王子実践(東京)を25-15、25-15、28-26のストレートで撃破。女子決勝は昨年と同カードの金蘭会-東九州龍谷になった。

男子は洛南(京都)が2年連続3度目の決勝進出を決めた。昨年の高校総体決勝で敗れた市尼崎(兵庫)に25-22、25-23、25-23のストレートで雪辱。連覇を狙った鎮西(熊本)は清風(大阪)に15-25、16-25、21-25で敗れた。清風は初の決勝進出。

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金蘭会が連覇王手、昨年決勝と同カード東九州龍谷戦

女子準決勝 金蘭会対八王子実践 連覇へ決勝進出を決めた金蘭会の選手たちはスタンドの応援団に勝利の報告(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):金蘭会3-0八王子実践>◇女子準決勝◇12日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

金蘭会(大阪)が連覇へ王手をかけた。八王子実践(東京)に25-15、、25-15、28-26でストレート勝ち。西川有喜、曽我啓菜(ともに3年)、宮部愛芽世(2年)らが確実にアタックを決め、ブロックでも8得点と安定した攻守で名門を圧倒した。

「(下北沢)成徳と当たるまでは負けないつもりで戦ってきた。予定とは違ったが、戦略を立て直して決勝に臨みます」と池条義則監督(57)は複雑な表情。昨夏の高校総体決勝で敗れた下北沢成徳(東京)へのリベンジを期していたが、決勝の相手は昨年と同じ東九州龍谷(大分)になった。

セッターの中川つかさ主将(3年)は「龍谷の速いバレーに注意したい。知り合いが多い成徳の選手たちの思いも持って決勝を戦いたい」と2年連続3度目の優勝へ決意を明かした。

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下北沢成徳エース石川真佑、3冠逃し涙「悔しい…」

女子準決勝 東九州龍谷対下北沢成徳 フルセットで敗れた下北沢成徳の石川真佑は、涙をこらえながらインタビューに応じる(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):東九州龍谷3-2下北沢成徳>◇女子準決勝◇12日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

あふれ出る涙をこらえきれなかった。下北沢成徳(東京)の主将でエース、石川真佑(3年)はタオルで顔を覆ったままコートを離れると約15分間、控室に閉じこもった。昨年の高校総体、国体に続く3冠を目指したが、準決勝敗退。男子日本代表エースの兄祐希(23=シエナ)は星城(愛知)時代に2年連続3冠を果たしているが、きょうだいでの快挙はならなかった。

落ち着きを取り戻し、報道陣に囲まれた石川は言葉を絞り出した。「悔しい、です。3冠は口で言うのは簡単ですが…、実際には難しかった」。高校総体準決勝で敗れた雪辱に燃える東九州龍谷の速いコンビバレーに第1セットを先取されたが、第2、3セットを連取。レフトからの強打とブロックでチームメートを鼓舞し、決勝進出に前進したかに見えた。しかし、第4セットの立ち上がりにブロックにつかまり、ミスも重なって0-4とリードされて試合の潮目が変わった。

「みんなが信頼してくれたのに、私が…決めきれなかった。勝ちたい気持ちがあって、力んでスパイクが決まらなかった」。1度手放した流れは戻らず、2セットを失って逆転負け。最終セットに11-14とマッチポイントを許しながら連続得点で追い上げたが届かなかった。

身長174センチ。ウイングスパイカーとしては小柄だが、天性のバネに筋力、体幹の強化でこの1年間に最高到達点は4センチアップして299センチまで伸びた。レフトからのクロスは破壊力十分で卒業後は実業団入りし、近い将来の日本代表としても期待される。代表を率いる中田久美監督(53)は「彼女がどこを意識してプレーするのか。世界を相手に戦うのであれば、独自の武器を身につけてほしい」と厳しい言葉で激励する。

1年時は日本代表の新エース、黒後愛(20=東レ)と一緒に“春高”優勝を味わった。それから2年連続で準決勝敗退。「この悔しさを忘れずに、次のステージで頑張っていきたい」。石川はほおを涙で光らせたまま、真っすぐ前を向いて言った。【小堀泰男】

フルセットで敗れた下北沢成徳の石川真佑は、タオルで顔を覆ってコートから引き揚げる(撮影・小堀泰男)
女子準決勝 東九州龍谷対下北沢成徳 フルセットで敗れた下北沢成徳の石川真佑(中央)は、涙で試合後のあいさつに向かう(撮影・小堀泰男)

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下北沢成徳フルセットも無念 東九州龍谷が3冠阻む

フルセットで敗れた下北沢成徳の石川真佑は、タオルで顔を覆ってコートから引き揚げる(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)>◇女子準決勝◇12日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

昨年の高校総体、国体に続く3冠を狙った下北沢成徳(東京)が東九州龍谷(大分)にフルセットの末、2-3で敗れた。

第1セットを中盤の連続失点から21-25で失ったが、第2セットを主将でエースの石川真佑(3年)の強打、宮地佳乃(2年)の速攻などで25-23と逆転で奪い返した。

第3セットは大崎琴未(3年)のライトからの連続得点で流れをつかんで25-18。しかし、第4セットを23-25、最終第5セットを13-15で失った。

東九州龍谷は高校総体準決勝で下北沢成徳に敗れた雪辱を果たし、昨年に続いて決勝に進んだ。

連覇を狙う金蘭会(大坂)は八王子実践(東京)を25-15、25-15、28-26のストレートで撃破。女子決勝は昨年と同じカード、金蘭会-東九州龍谷になった。

フルセットで敗れた下北沢成徳の選手たちは試合後、涙をこらえきれなかった(撮影・小堀泰男)

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下北沢成徳3冠ならず、東九州龍谷がリベンジ果たす

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):東九州龍谷3-2下北沢成徳>◇女子準決勝◇12日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

昨年の高校総体、国体に続く3冠を狙った下北沢成徳(東京)が東九州龍谷(大分)にフルセット2-3で敗れた。

第1セットを中盤の連続失点から21-25で失ったが、第2セットを主将でエースの石川真佑(3年)の強打、宮地佳乃(2年)の速攻などで25-23と逆転で奪い返した。

第3セットは大崎琴未(3年)のライトからの連続得点で流れをつかんで25-19。しかし、第4セットを23-25、最終第5セットを13-15で失った。

東九州龍谷は高校総体準決勝で下北沢成徳に敗れた雪辱を果たし、昨年に続いて決勝に進んだ。

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富士見惜敗、前年V金蘭会に自分たちのバレー出来た

16強で力尽き、涙を流す富士見の選手たち

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):金蘭会2-0富士見>◇女子3回戦◇7日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

初の8強入りを目指した富士見(静岡)は、2連覇を狙う金蘭会(大阪)に0-2で敗れた。接戦の末に第1セットを23-25で落とすと、第2セットはエンジンのかかった相手に力の差を見せつけられた。試合後、伊藤麻緒主将や山崎ひなのら3年生たちは、晴れ晴れとした表情を見せ、2年生の藤村若奈は、再びこの地へ戻ってくることを誓った。

富士見の選手たちは、前年の女王に対し、勇敢に立ち向かった。第1セット。一時のリードから、次第に点差を広げられる展開だったが、13-17から山崎が左からの強烈なスパイクで3連続得点。互角に渡り合った。「緊張して自信もありませんでしたが、やっていくうちに、相手が金蘭会という意識がなくなりました」。わずかの差でこのセットを落としたが、チームは自信を深めた。

しかし、金蘭会は第2セットで2年生エース宮部愛芽世(あめぜ)を投入。攻撃の幅を広げた相手に、富士見は防戦一方となった。終盤に主将の伊藤がスパイクやブロックで意地を見せたが、力の差は歴然。伊藤は「相手は、2セット目では全然違うチームになった。対応力の高さを見て、これが強豪だと感じました」と振り返った。

ただ、全国トップ級を相手に自分たちのバレーができた満足感は、大きかった。山崎は「相手を本気にさせたかなと思ったら、少しうれしくなった」と言うと、伊藤は「ボールを呼び込んで、勝負どころで打ち切れた。相手が強かったですが、満足です」と、すっきりとした表情だった。

そんな中、終了直後に大粒の涙を流した藤村は、今大会の経験を糧にするつもりだ。「今まで3年生の存在が大きくて頼りすぎていた。今度は自分たちがチームを引っ張って、頼られるようになりたい。日本一を目指せるような練習をする」。2年生が決意を固めた。【河合萌彦】

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雄物川5年ぶり4強ならず、東北勢すべて姿消す

雄物川対市尼崎 スパイクを止めガッツポーズする雄物川・高橋慶(中央・3番)(撮影・中島正好)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)市尼崎2-0雄物川>◇男子準々決勝◇7日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

東北勢はすべて姿を消した。1日2試合のこの日、男女を通じて唯一、準々決勝に進出した男子の雄物川(秋田)はストレートで市尼崎(兵庫)に敗れ、5年ぶりの4強進出を逃した。右ひざ故障のレフトエース栗田陸主将(3年)が痛み止めを服用して踏ん張ったが、強豪の壁は厚かった。

反撃が期待された第2セット、一時は16-13とリードしたが、攻守が乱れて8連続失点。栗田主将は「相手の高さとサーブにもやられた」と涙を見せた。それでも、強烈なドライブサーブにバックアタックと大黒柱の活躍。3回戦の西原(沖縄)戦は1人で23得点。最後もチーム最多の11得点を挙げた。宇佐美大輔監督(39)は「エースですから。苦しい場面でも頑張ってくれた」とねぎらった。

現チームは昨年2月の東北新人大会・予選リーグ敗退からスタート。チーム記録に並ぶ全国4強の目標は果たせなかったが、宇佐美監督の夫人が手作りした「執念」の刺しゅう入り鉢巻きで5年ぶりの全国高校選手権勝利から2勝を挙げた。来春、東北福祉大進学予定の栗田主将は「スタメンに入ってもう1度、大きな大会で活躍したい。(鉢巻きは)後輩たちに受け継いでいきます」と、飛躍を託した。【佐々木雄高】

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3冠狙う下北沢成徳、男子は市尼崎など4強出そろう

全日本バレーボール高校選手権 女子準々決勝 下北沢成徳対鎮西 小川良樹監督(左から2人目)の指示を聞く石川真佑(中央)ら下北沢成徳の選手たち(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)>◇男女準々決勝◇7日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

ベスト4が出そろった。女子で昨年の高校総体、国体に続く3冠を目指す下北沢成徳(東京)は、佐賀清和を2-0(25-14、25-17)、鎮西(熊本)を2-0(25-10、25-14)で下した。

6日の初戦(2回戦)、郡山女大付(福島)戦から3試合6セットを戦い、相手をすべて10点台に抑え込む圧勝を続けている。

連覇を狙う金蘭会(大阪)は富士見(静岡)、就実(岡山)にストレート勝ち。八王子実践(東京)、東九州龍谷(大分)も勝ち上がった。

男子は昨年の高校総体王者・市尼崎(兵庫)が松阪工(三重)、雄物川(秋田)にストレート勝ち。連覇がかかる鎮西(熊本)、清風(大阪)、洛南(京都)とともに準決勝へ進んだ。

準決勝のカードは女子が東九州龍谷-下北沢成徳、金蘭会-八王子実践、男子が鎮西-清風、市尼崎-洛南で、12日に行われる。決勝は13日。

全日本バレーボール高校選手権 女子準々決勝 八王子実践対福井工大福井 準決勝進出を決めた八王子実践のセッター籾井あき(中央)ら選手たちはスタンドの声援に応える(撮影・小堀泰男)

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葛和監督日本航空8強ならずカミナリ一転ホトケの顔

ベスト8進出を逃した日本航空の葛和伸元監督(中央)は涙の選手たちにねぎらいの言葉をかける(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)>◇女子3回戦、準々決勝◇7日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

元女子日本代表監督の葛和伸元氏(64)が率いる日本航空(山梨)は3回戦で敗れ、ベスト8進出はならなかった。福井工大福井に1-2。第1セットを19-25で失い、第2セットは逆転で25-23と奪い返したが、最終第3セットは16-25で力尽きた。

6日の2回戦勝利後にはカミナリを落とした葛和監督だが、この日は別人だった。「ご苦労さま。よく頑張った。特に3年生はよくやった。この大会の経験を今後の人生に生かせるよう、一生懸命頑張ろう。1、2年生はもっともっと力をつけないといけないよ」。涙に暮れる選手たちに優しく、諭すように語りかけた。

「本当なら0-2で負けている試合。第2セットに意地を見せてくれた。今持っている力は出したと思います」。葛和監督自身、2回戦はベンチに座って指揮を執ったが、この日はコートサイドに立ちっぱなしで指示を送り続けた。それに応えるように選手たちは拾ってつなぐ粘りのバレーで強豪に立ち向かった。

4年ぶり6度目の出場。エース上島杏花は涙をこらえながら言った。「私たちにとって春高は小さい頃から憧れの大会。葛和さんとの出会いで初めて出場することができて、感謝しています」。昨年4月に就任した葛和監督は何よりもチームの一体感を重視し、「人のことを感じられる人間になれ」と指導してきた。それから10カ月、「上下関係がなくなり、学年に関係なく仲良くなれた」(上島)ことが今大会の1勝につながった。

指導者生活は30年超。初めて高校生チームを指揮する葛和監督は、充実感に満ちた表情でインタビューを締めくくった。「高校生は純粋。ただ、純粋にバレーに取り組んでいる。教えがいがあります。責任が重いし、勉強になる」。【小堀泰男】

劣勢の第3セット、タイムアウトで選手に指示を与える日本航空の葛和伸元監督(右から2人目)(撮影・小堀泰男)

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長岡商が初戦敗退 ピンチで笑顔も橘に雪辱ならず

長岡商対橘 1セットを落とした後の第2セットを笑顔で挑む長岡商メンバー

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)橘2-1長岡商>◇女子2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子の長岡商(新潟)は、初戦の2回戦で橘(神奈川)と対戦。フルセットの末、1-2で負けた。セットカウント0-1から第2セットを奪い並んだが、最後は力尽きた。昨年8月の全国高校総体(インターハイ)でフルセットで敗れている相手との全国大会での再戦となったが、リベンジはならなかった。

相手が放ったウイニング・ショットに長岡商の誰もが触ることができなかった。左サイドラインとエンドラインが交わる味方陣の奥深くでボールは弾んだ。夏に続き「春高」も、同じ相手にフルセット負け。コートを引き揚げるメンバーは悔し涙を浮かべたが、佐藤淳司監督(43)は言い切った。「『1年間で最高のバレーをしてこい』と送り出した。ベストゲームと言いたい」。コート上の選手たちは、約束事の「楽しむ」を実践。ピンチにも、笑顔だけは失わなかった。

橘とは昨年8月のインターハイで対戦しているだけに、対策は練ってきた。高さのある相手スパイクには、ブロックのタイミングを遅らせてワンタッチ。ボールのスピードを削って、レシーブから攻撃につなげた。セットカウント1-1で迎えた第3セットはポイント14-25と大差がついたが、反撃を諦める選手は1人もいなかった。リベロの堀之内彩美主将(3年)は「目の前の1点、1点に集中して楽しんだ」と話した。

長岡商選手たちの左手甲には「素人」。右手には笑顔のマークがフェルトペンで記されていた。「この大会に出場している、どの選手より、私たちは中学の実績はない。素人の気持ちでチャレンジする、という意味を込めた」と堀之内主将が説明する。夏と同じくフルセット負けも、“素人の挑戦”は夏よりも中身が詰まっていた。「楽しむという約束の中で勝負する、という精神を貫いていた。成長を感じた」。負けはしたが佐藤監督は選手たちの奮闘をほめていた。【涌井幹雄】

長岡商対橘 レフトからスパイクを放つ長岡商・枝村

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富士見が16強、藤村の豪快スパイクで流れ乗り逆転

強烈なスパイクを放つ富士見の藤村

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):富士見2-1沼田>◇女子2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子の富士見(静岡)は、2-1のフルセットで沼田(広島)を退け、3回戦進出を決めた。第1セットを落としたが、第2セットからは調子を上げ、連続得点に何度も成功。逆転で2セットを連取した。勢いそのままに、今日7日の3回戦で前回優勝の金蘭会(大阪)に挑戦する。

圧巻の逆転劇だった。富士見は1回戦同様、セットの入りでリズムに乗ることができず、相手にリードを許す展開。中盤に3連続ポイントを2度奪うなど、巻き返したが、相手の多彩な攻撃パターンが決まり、第1セットを22-25で落とした。しかし、主将の伊藤麻緒(3年)が「やっていることは合っていました」と話したように、選手たちに焦りはなかった。

「対応はできている。最後までやり通して、第2、3セットで取り返そう」と甲斐健悟監督(35)からハッパを掛けられ、コートへ散った選手たちは、第2セットから躍動。特に、WS藤村若奈(2年)が、レフトからスパイクを立て続けに決めきり、勢いづかせた。「最初は緊張しましたが、(第1セットも)良い形で打てていたので自信を持ってプレーしました。負けたくない、私がやらなきゃという気持ちでした」。

藤村の豪快なスパイクで調子に乗ったチームは、ブロックなどいろいろな形から得点を奪い、連続ポイントを重ねていった。第2セットを25-20で取り返すと、その勢いは止まらず、第3セットは25-17と大差をつけ、試合を決めた。

極度の緊張に襲われるはずの全国の晴れ舞台で、リードされながらの逆転勝利。精神面の成長を感じさせた。3回戦の相手は、前年覇者の金蘭会(大阪)。高い壁にぶち当たる。伊藤は「金蘭会のような強豪とやれるのは、全国の舞台だけなので、縮こまらないようにしたい」と、自分に言い聞かせるように話した。【和田憲明】

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雄物川またまた秋田旋風 栗田、渡辺Wエース大活躍

雄物川対日本航空 第3セット終盤、雄物川は連続得点を挙げ、左から渡辺、栗田主将、高橋慶がガッツポーズ(撮影・佐々木雄高)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):雄物川2-1日本航空>◇男子2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

男子2回戦から登場の雄物川(秋田)が2-1のフルセットで日本航空(山梨)を振り切り、4強に入った14年以来5年ぶりの初戦突破を決めた。レフト栗田陸と渡辺虎央(こう)の3年生ダブルエースが要所で活躍。元全日本代表で、14年度からチームを率いるOBの宇佐美大輔監督(39)に全国選手権初白星をプレゼントした。

昨年まで、2年連続のフルセット初戦敗退に泣いた雄物川が、フルセットで「三度目の正直」とばかりに、勝った。第2セットを奪われ、最終セットも一時13-14とリードされたが、動じなかった。渡辺が中央から勝ち越しアタックを決め、18点目から4連続得点。最後は栗田主将の左クロスで勝負を決めた。全国高校選手権初勝利の宇佐美監督は「相手のミスにも助けられた。この5年間、勝てるチャンスを逃してきた。1つでも多く試合をしたい」とチーム記録の全国4強以上を目標に掲げた。

1回戦から勝ち上がってきた相手に対し、初戦の硬さは見られなかった。第1セットは7点目から抜け出し、12点差で先取。第2セットは相手のシステム変更に対応し切れず、受け身になったが、最終セットは再び攻めの気持ちを取り戻した。1年時から初戦フルセット負けの悔しさを味わい続けてきた3年生たちが奮起。栗田主将がサービスエース3本を含む計17得点。対角の渡辺も負けじと計16得点をマークした。高橋慶充(3年)と最上颯汰(2年)のセンター2人も要所で活躍。相手ブロックを分散して両サイド攻撃につなげた。緩急をつけた頭脳的アタックを見せた渡辺は「競った場面でもいつも通りのプレーができた」と東京・駿台学園中で全国中学準優勝の経験を生かした。

選手たちは新チーム結成後、1日も休まずに練習を続けた。昨年末は大阪遠征も行い、例年より多く西日本の高校と練習試合を重ね、技術も精神力も高めてきた。今日7日は3回戦と準々決勝のダブルヘッダー。栗田主将は「出だしがカギを握る。最後まで攻める気持ちを忘れずに戦いたい」と西原(沖縄)との3回戦に挑む。【佐々木雄高】

元女子日本代表監督の葛和氏カミナリ采配で逆転勝利

日本航空の葛和監督は試合中、コートの選手に大声で指示を送る(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)日本航空2-1済美>◇女子2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子で元女子日本代表監督の葛和伸元氏(64)が率いる日本航空(山梨)が、3回戦進出を決めた。済美(岐阜)に2-1で逆転勝ち。初戦の重圧から序盤は持ち味の粘りのバレーが影を潜めたが、“春高初陣”の葛和監督の情熱采配が勝利を引き寄せた。

試合直後にカミナリが落ちた。冷や汗の逆転勝利。葛和監督は選手を集めてダミ声でまくし立てた。「どうして全力を出し切れない! 悔いを残したまま終わっていいのか!」。

97年から4年間代表を率い、NECやトヨタ車体で総監督、監督を歴任した葛和氏は昨年4月、日本航空に招かれた。指導理念は実業団時代と不変。「人間的な成長なくしてチームの成長はない。人のことを感じられる人間になれ」だ。

大会前に調子を崩したエース上島を主将、レギュラーから外した。ただ、ユニホームは主将マークの入ったものを着させ、劣勢の第1セット途中からコートに送り出した。「期待に応えなければ、と思いました」。上島は強打と笑顔で逆転勝利の原動力になった。熱だけではなく、情にあふれた采配だった。

「この大会は重い。負けたら終わりだから。この子たちが悔いを残さないよう、少しでも長く戦いたい」。64歳の誕生日に“春高初勝利”を贈られたが満足しない。今日7日の3回戦で優勝候補の一角、福井工大福井に挑む。

逆転で3回戦進出を決め、インタビューに応じる日本航空の葛和監督(撮影・小堀泰男)

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石川祐希の妹真佑主将の下北沢成徳など3回戦進出

3回戦進出を決めた下北沢成徳の石川真佑(左)はスタンドの応援に手を振って応える(中央(撮影・小堀泰男)

<全日本高校バレーボール選手権(春高バレー)>◇男女2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子で元女子日本代表監督の葛和伸元氏(64)が率いる日本航空(山梨)が、3回戦進出を決めた。岐阜済美に第1セットを26-28で先取されたものの、続く2セットを25-21、25-19で連取。初戦のプレッシャーから序盤は持ち味の粘りのバレーが影を潜めたが、この日64歳の誕生日を迎えた葛和監督の情熱采配で逆転勝ちした。

男子日本代表のエース石川祐希(23=シエナ)の妹・真佑(3年)が主将でエースの下北沢成徳(東京)は2-0で郡山女大付(福島)に快勝し、高校総体、国体との3冠へ好スタートを切った。名門・八王子実践(東京)、連覇を狙う金蘭会(大阪)も3回戦に進んだ。

男子では西山大翔(ひろと)、榎本航己の1年生190センチ台コンビを擁する東海大相模(神奈川)が昨年王者の鎮西(熊本)に0-2で敗退。高校総体王者の市尼崎(兵庫)、3年ぶりの頂点を目指す東福岡は勝ち上がった。

7日は男女3回戦、準々決勝が予定されている。

得点を決めてチームメートとハイタッチする下北沢成徳の石川真佑(左から2人目)(中央(撮影・小堀泰男)

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日本航空春高1勝「しっかりせんかッ」葛和監督が檄

日本航空の葛和監督は試合中、コートの選手に大声で指示を送る(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)日本航空2-1岐阜済美>◇女子2回戦◇6日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

元女子日本代表監督の葛和伸元氏(64)が率いる日本航空(山梨)が3回戦進出を決めた。岐阜済美に第1セットを26-28で先取されたものの、続く2セットを25-21、25-19で連取。初戦のプレッシャーから序盤は持ち味の粘りのバレーが影を潜めたが、“春高初陣”の葛和監督の情熱采配で逆転勝ちした。

カミナリが落ちた。冷や汗の逆転勝利。葛和監督は試合後、選手を会場の裏通路に集めるとダミ声でまくし立てた。「どうして自分たちの全力を出し切れないんだ! 悔いを残したまま終わっていいのか! 何のために3年生は試合に出ている! もっとしっかりせんかッ!」。孫ほどの年齢差があり、代表監督時代のことをまったく知らない教え子たちは「ハイッ!」と声をそろえた。

97年から女子日本代表を4年間率い、NECやトヨタ車体でも総監督、監督を歴任した葛和氏が日本航空に招かれたのは昨年4月。17年6月に当時指揮を執っていた仙台ベルフィーユ(当時Vチャレンジリーグ)が経営難から解散したのを受けて、就任を要請された。指導理念は実業団時代と変わらない。人間的な成長なくしてチームの成長はない。人のことを感じられる、人のことを思いやれる人間になれ-。「ここにきてようやくチームにまとまりが出てきましたわ」と顔をクシャクシャにした。

厳しいだけではない。大会を控えて調子を崩したエース上島杏花(3年)を主将、レギュラーから外した。ただ、ユニホームだけは主将マークの入ったものを与えた。この試合も上島はベンチスタートだったが、劣勢の第1セット途中から迷わずコートに送り出した。「全然調子が上がらなかった私にキャプテンのユニホームを着させてくれた。期待に応えなければ、と思いました」。上島は強打と明るい笑顔で仲間を勇気づけ、逆転勝利へチームを導いた。熱だけではなく、情にあふれた采配だった。

「この大会は重いですよ。負けたら終わりですから。半分の選手はバレーも終わりですぐ卒業なんですよ。親御さんも涙ながらに応援してくださる。だからこの子たちと少しでも長く戦っていたい。高校バレーは監督も成長させてくれますわ」。昨夏の高校総体は1次リーグを勝ち上がったが、決勝トーナメントは初戦敗退。64回目の誕生日に“春高初勝利”をプレゼントされたが、葛和監督はそれだけでは満足しない。7日の3回戦は優勝候補の一角、福井工大福井に挑む。【小堀泰男】

◆葛和伸元(くずわ・のぶちか)1955年(昭30)1月6日、大阪府羽曳野市生まれ。大商大付高から法大を経て日本電気でプレー。日本電気女子(現NEC)監督として97年にVリーグ優勝。同年から女子日本代表監督を務めたが00年のシドニー五輪世界最終予選で敗れて出場権を逃し、辞任。その後、NEC、トヨタ車体の監督、総監督を歴任し、14年から仙台ベルフィーユを率いていた。

日本航空の選手たちが使うタオルには飛行機のイラストがくっきり(撮影・小堀泰男)

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富士見3年連続初戦突破 山崎&伊藤がチームけん引

得点して喜ぶ富士見の選手たち

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):富士見2-0西原>◇女子1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子で6年連続11度目出場の富士見(静岡)が、西原(沖縄)を2-0で破り、3年連続の初戦突破を果たした。第1セットは緊張からリードを許したが、WS山崎ひなのとMB伊藤麻緒主将の3年生コンビがチームをけん引。逆転でこのセットを奪うと、第2セットも冷静な試合運びで相手を寄せ付けなかった。今日6日の2回戦では市沼田(広島)と対戦。2年前に記録した、過去最高の16強入りを目指す。

試合を終えた伊藤は「すっきりしました」と白い歯を見せた。試合序盤に相手のエースをとらえきれずにリードを許す展開となったが「相手の誰が打つか、コースはどこか、球筋はどうか、ということはつかめていた。勝つ自信しかなかった」と冷静だった。

他の試合がもつれたため、試合開始時間が予定の2時間半遅れ。慣れない環境と大舞台での緊張の中、チームは流れをつかめなかった。そんなチームを勇気づけたのが3年生だった。第1セット序盤で山崎が左から強烈なスパイクを決めた。それがのろしとなり、9連続得点。流れをつかんだ。山崎は「会場に入った瞬間にワクワクした。早く試合をしたいという気持ちが強く、楽しくやれました」と笑顔を見せた。

第2セットも序盤にリードを許したが、伊藤が立て続けにスパイクを決めて流れを引き戻すと、15-15の場面では相手エースを抑えるブロックポイント。試合の行方を決定付けた。「このチームは波があるので、つまずくことも多いですが、今日は取るべきところで点を取れた」と振り返った。

3年連続の初戦突破となったが、3年生は浮かれない。山崎は「修正しなければいけないことが多かった。後でみんなと話し合いたい」。伊藤は「試合の中で相手にしっかり対応できるよう、コミュニケーションを取っていきたい」と話した。目標の8強入りへ向けて幸先の良いスタートとなったが、全国の厳しさを知る2人は気を引き締めていた。【河合萌彦】

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古川学園が金星発進 V候補市船橋に国体のリベンジ

古川学園対市船橋 勝利の瞬間、歓喜を爆発させる古川学園の選手たち(撮影・中島正好)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):古川学園2-1市船橋>◇女子1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

女子では、19大会ぶりの覇権奪回に挑む古川学園(宮城)が2-1の逆転勝利で市船橋(千葉)を下し、初戦を突破した。第1セットを落とすも、第2、第3セットをともに終盤の粘りで奪取。最後はU-19日本代表の鴫原(しぎはら)ひなた主将(3年)にトスを集め、昨秋の国体で敗れた宿敵に雪辱した。

頼れるキャプテンが決めた。古川学園は24-23で迎えた第3セット。鴫原主将がネット際のボールに飛び込み、マッチポイントを相手コートに押し込んだ。最終セットも終盤まで同点機が連続する展開で、22-23からの逆転勝利。鴫原主将は「V打」を含む20点目からの得点すべてを1人で決め、「みんなが喜んでいるのを見て、勝ったのが分かりました。リベンジしたかったので」と、仲間と抱き合って歓喜に浸った。

雪辱戦に勝った。市船橋とは昨年10月の福井国体でともに単独チームで対戦し、1-2で惜敗した。規定でキューバ人留学生のバルデス・メリーナ(1年)は出場できず、身長183センチの高さを欠いてリズムが狂った。この日はバルデスがコートに戻り、スパイク、ブロックで要所の得点を決めた。吹奏楽部を投入し、得点のたびにコンバットマーチが鳴り響く相手応援にもペースを乱されず、岡崎典生監督(50)は「エンジンの掛かりが遅いけど、それまで辛抱して、自分たちのペースに持っていけた」と選手の踏ん張りをたたえた。

98、99年度の連覇など過去3度の優勝を誇る名門。今大会は鴫原主将と同じU-19代表で吉田あゆみ(3年)も擁し、上位候補の一角に挙がる。鴫原主将は卒業後、Vリーグのトヨタ車体(愛知県刈谷市)に進み、心技体とも磨いてフル代表入りを狙う。初戦を振り返り、「いつもならリードされると焦ってしまうけど、今日は何点リードされても落ち着いて、勝てる自信がありました」と劣勢でも笑顔を失わず、仲間を鼓舞。「フルセットでこういう戦いができたのは大きい」と弾みをつけた。【中島正好】

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東海大相模1年西山、強打で勝利貢献「勝ててホッ」

全日本バレーボール高校選手権 男子1回戦 東海大相模対富山第一 初戦突破の原動力になった東海大相模の1年生エース西山大翔(撮影・小堀泰男)

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):東海大相模2-0富山第一>◇男子1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

16年ぶり3度目出場の東海大相模(神奈川)が、2-0(25-20、25-13)で富山第一にストレート勝ちした。1年生エースの西山大翔(ひろと)が試合の流れを呼び込む強打で勝利に貢献した。

第1セット、東海大相模は19-11から7連続失点で1点差まで詰め寄られた。そこでチームを救ったのが西山だった。自らボールを要求し、バックセンターから高い打点で打ち込んだスパイクが相手コートに突き刺さる。さらにレフトからクロスに打ち抜いて連続得点を決め、悪い流れをストップした。

「緊張してミスが多かったです。でも、勝ててよかった。ホッとしました」。高校初の全国大会を白星で飾った西山は、はにかむように言った。そんな1年生のウイングスパイカーを三上稔監督は優しい目で見守っている。「将来は日本を背負うような選手になれる。たとえミスをしても気にすることなく、思い切ってプレーさせています」。193センチ、74キロ。まだまだ線は細いが、高い打点から打ち下ろすスパイクで神奈川県予選制覇の原動力になった。

南足柄市立岡本中1年まではサッカー部のDF。「ちょっとトラブルがあって」退部し、半年ほど“帰宅部”生活を送るうちに身長がグングン伸び始め、2年になって両親、兄がやっていたバレーボールを始めた。一緒に東海大相模に進学し、現在はミドルブロッカーの榎本航己(194センチ)とのダブルエースを組み、3年時は春夏の県大会を連覇し、全国大会ベスト16。県選抜メンバーとして都道府県対抗中学大会でも活躍した。

キャリアは2年あまり。「神様からバレーボール界への贈り物」といわれる逸材は、今大会に出場している東福岡の1年生、U18日本代表の柳北悠李のことも当然気にしている。「パワーでは負けているので、高さとテクニックで勝てるようにしたいです」。東福岡と対戦するには決勝に勝ち上がるしかないが、6日の2回戦で連覇を狙う強豪・鎮西(熊本)と対戦する。「しっかり準備して自分のプレーをしたいです」。西山は燃える思いを隠すように淡々と言った。【小堀泰男】

◆西山大翔(にしやま・ひろと)2003年(平15)3月4日生まれ、神奈川県出身。小学校時代はサッカーに打ち込み、FW、GK、DFを経験。南足柄市立岡本中1年まではサッカー部でDFだった。その時の身長は165センチだったが、2年からバレーボール部に移って卒業時には191センチに。現在193センチ、74キロ。最高到達点340センチ。

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男子東福岡、女子八王子実践、古川学園など初戦突破

逆転で3年ぶりに初戦を突破した東福岡の山下晃(左)と柳北悠李(撮影・小堀泰男)

<全日本高校バレーボール選手権(春高バレー)>◇男女1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

男子で8年連続10度目出場の東福岡が2回戦に進んだ。大塚(大阪)に2-1で逆転勝ち。第1セットは20-25で落としたが、第2、第3セットを25-23、25-20で連取。U18日本代表の1年生エース柳北悠李(やなきた・ゆうり)が、勝負どころで貴重な得点を決めて粘る相手を突き放した。東福岡は15、16年大会で連覇を達成も、その後の2大会は初戦で敗れており、3年ぶりの勝利になった。

16年ぶり3度目出場の東海大相模(神奈川)は2-0で富山第一にストレート勝ち。1年生エースの西山大翔(ひろと)が試合の流れを呼び込む強打で勝利に貢献した。

女子では八王子実践(東京)が松山東雲(愛媛)に2-1で逆転勝ち。古川学園(宮城)、都市大塩尻(長野)、福井工大福井なども2回戦に進んだ。

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東福岡3年ぶり初戦突破、注目1年柳北は出来10%

全日本バレーボール高校選手権 男子1回戦 東福岡対大塚 逆転で3年ぶりに初戦を突破した東福岡の山下晃(左)と柳北悠李(撮影・小堀泰男)

<全日本高校バレーボール選手権(春高バレー):東福岡2-1大塚>◇男子1回戦◇5日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

男子で東福岡が2回戦に進んだ。大塚(大阪)に2-1で逆転勝ち。第1セットは20-25で落としたが、第2、第3セットを25-23、25-20で連取。15、16年大会で連覇を達成も、その後の2大会は初戦で敗れており、3年ぶりの勝利になった。

注目の1年生大砲もさすがに緊張していた。背番号9を背負うウイングスパイカー、柳北悠李(やなきた・ゆうり)。「初めての春高だし、3年生にとっては最後の大会ですから、僕が入って負けたと言われたくなかった」。第1セットは両足がコートに粘着テープでくっついてしまったように動かず、表情もガチガチ。持ち味の強打も影を潜めていた。

「柳北はもちろん、全員の足が動いていなかった。思わずこのこれまでの2年が頭をよぎりましたよ」と藤元聡一監督。第1セットを失った後、「とにかく、足を動かして、拾って、粘れ!」という監督の指示で、選手たちはようやく目を覚ました。第2セットを競り勝つと、最終第3セットは柳北がバックアタック、レフトからの強打、ブロックで貴重なポイントをマーク。特にチーム21点目になったブロックポイントで4点差とし、粘る大塚を突き放した。

192センチ、89キロ。がっちりとした体格はラグビー選手を思わせる。その体で最高到達点は342センチと高校生ではトップクラス。ウエートを乗せたスパイクは鉛のように重く、相手レシーブをはじき飛ばすほどパワフルだ。U18日本代表として昨年6月から7月にかけてイランで開催されたアジアユース選手権に出場し、得点源として連覇に貢献している。

「僕はもともと引っ込み思案な性格なんです。でも、高校に入って大きな大会も経験して、精神面も強くなったと思います」。それだけではない。最高で93キロあった体重も炭水化物を控えるなどして約4キロ減量し、プレースピードと体の切れが増し、ジャンプ時の滞空時間も長くなったという。

笑うとまだあどけなさが残る16歳。ただ、大きな体に秘めたポテンシャルは日本の将来を担うと大器と期待されている。ダブルエースを組む山下晃(3年)が福岡予選決勝で左足を骨折して復帰したばかり。その分、「優勝は柳北の活躍次第。今日の出来は10%ぐらい。これから力を出してもらわないと」と藤元監督も1年生エースに期待する。「小学校のころから憧れていた舞台。先輩たちと一緒に絶対優勝したい」。作夏の高校総体では準々決勝で鎮西(熊本)に敗れてベスト8に終わった。高校生活初の日本一へ、柳北の強打が爆発する。【小堀泰男】

◆柳北悠李(やなきた・ゆうり)2002年(平14)9月20日、北九州市生まれ。バレーボールをしていた祖母の影響で小学5年からクラブチームでプレーを始める。同市立板櫃(いたびつ)中時代からエースとして活躍し、全国中学校大会出場。3年冬に福岡県選抜として全国都道府県対抗中学大会で最優秀選手賞(JOC賞)に輝いた。192センチ、89キロ。

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静清、3度目出場の高橋中心に8強だ「感動与える」

3年連続の春高に向けて意気込む静清の選手たち

全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)は、5日から東京・調布市内で開幕する。男子は3年連続3度目出場の静清(静岡)が、6日の2回戦で大村工(長崎)-習志野(千葉)の勝者と対する。自身も3度目の出場となるS高橋涼主将(3年)を中心に、8強を目指す。

静清は経験豊富な高橋が、浮沈の鍵を握りそうだ。山内健至監督(46)が「バレーをよく知っているので、コート内は彼に任せています」と評価するほどチームからの信頼は厚く、自身も「みんながこの1年間やってきたことを全て出し、静岡代表として1つでも上に行けるように戦いたい」と鼻息を荒くしている。

小学時代には黒潮キッズSSで3度の全国大会に、浜岡中3年時には県選抜メンバーに選ばれ、全国都道府県対抗大会に出場した。静清でも2年連続春高出場と、全国レベルを知りつくす。「全国の選手たちは体が大きく、球際にも強い。去年負けたとき、自分の実力不足と練習不足を痛感しました」と話した。

それからは練習の鬼と化し、自らを追い込み続けた。毎朝6時に起床。部活が休みの火曜日を除き、6時45分から8時まで学校の体育館で自主練を行う。火曜日は放課後に自主練。365日バレー漬けの日々を過ごし、力を磨いてきた。それでも主将は「まだ足りない。大会に向けて個の力はもう上がらないと思うので、ブロックやレシーブなどの連係を高めてチーム力を上げていきたい」と、残り少ない期間でのレベルアップを目指している。

昨年一番の後悔として、準々決勝で敗れた県総体を挙げた。「サーブカットやレシーブ力が足りず、粘れなかった。万全の状態で臨んでいただけに、悔しかったです」。その経験をバネに春高予選では3連覇。高校最後の大舞台に向けては「見る人に感動を与えられるような試合をして、優勝するつもりで臨みます」と力強く話した。【河合萌彦】

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富士見・畑&石間、親友1年生コンビがチーム底上げ

初の8強入りを目指す富士見の選手たち

全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)は、5日から東京・調布市内で開幕する。女子は6年連続11度目の出場となる富士見(静岡)が、同日の1回戦で西原(沖縄)と対戦。WS畑葵とL石間愛子の1年生コンビが、若い力でチームを底上げする。

小学生時代から互いを知る畑と石間は親友として、またある時はライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた。富士見でチームメートとなり、畑が「中学の県選抜で愛子にライトの位置を奪われた。今度は負けないように頑張りたい」と話すと、石間は「苦しい時には励まし合える、頼もしい仲間です」と信頼感を口にした。

畑はライトから力強いスパイクを放つサウスポーだ。だが、レギュラーで臨んだ県総体決勝の島田商戦で、放ったスパイクはわずか2本。チームも敗れ、精神面のもろさを指摘された。「それからはミスしたときでも、積極的に声を出すようにしました」。課題だったレシーブも先輩のアドバイスを受けて成長。今までは届かなかったワンタッチボールの処理も、位置取りのコツをつかんだことで上達。甲斐健悟監督(35)も「今一番伸びている子」と評価する。

リベロの石間は、守備の中心だ。しかし、県総体決勝では球際で粘れず、悔しさを感じた。「自分がダメだと相手に狙われ、チームに迷惑をかける。切り替えの大切さを学びました」。その後の練習ではカバーの意識を徹底。「最後は必ず触って終わろう」と、球際への強さを増した結果、春高予選で優秀リベロ賞を獲得するまでに成長した。

憧れの富士見で春高出場に貢献。まだ上級生に引っ張られる立場の2人だが、石間は「全国では得点につながるようなレシーブをしたい」。畑は「1年生らしく元気にプレーしたい」。最後に「3年生と1試合でも多くやりたいです」と声をそろえた。【河合萌彦】

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静清3連覇、18得点エース水野「珍しく緊張した」

3連覇を飾り、春高に向けて意気込む静清の選手たち

<全国高校バレー静岡大会:静清3-0清水桜が丘>◇男子決勝◇11日◇静岡・このはなアリーナ

男子は、静清が3-0で清水桜が丘を破り、3年連続3度目の頂点に輝いた。優勝校は、来年1月5日から東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される全国大会(春高バレー)に出場する。

静清の3連覇は、エース水野愛斗(3年)による15本目のアタックポイントで決まった。サーブ、ブロックを入れるとチーム最多の18得点。水野は「今日は珍しく緊張しましたが、勝てて良かったです」と目を細めた。序盤は相手ブロックにつかまって苦しんだが、3セット目にバックアタックを決め、本来の調子を取り戻した。

5月の県総体では準々決勝敗退。大会後、水野は「私生活から気持ちをただす」をテーマに、練習前の体育館清掃を日課にした。その上で、サーブレシーブの練習を徹底した。成果はあり、この日の同成功率は95・8%。心を整え、守備でも優勝に貢献した。

3年連続3度目の春高バレー出場。水野は「相手のレベルも上がり、県で通用するものも全国では厳しくなる。自分は点を取ることが仕事なので、スパイクの精度を上げていきたいです」と言った。狙うは8強。仲間たちと妥協のない練習を重ね、目標を達成する決意だ。【河合萌彦】

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