日刊スポーツ

馬場雄大がNBA挑戦、マーベリックスからオファー

馬場雄大がNBA挑戦、マーベリックスからオファー

NBAマーベリックスからの正式オファーを受け、会見に臨むBリーグA東京のSF馬場雄大(奥岡幹浩)

バスケットボール男子Bリーグ、A東京は17日、東京都内で記者会見を開き、日本代表主将でスモールフォワードの馬場雄大(23)が、NBAのダラス・マーベリックスから入団に向けての正式オファーを受けたと発表した。

今後詳細を詰め、近日中に契約を結ぶ見通し。馬場は「夢だったNBAでプレーするという、夢の第1歩を始められる。わくわくしている」と心境を語った。馬場は18日に渡米する予定。

NBAでプレーした日本人は過去2人。2004年に田臥勇太(現Bリーグ宇都宮)がサンズでプレーし、昨年11月にはグリズリーズの渡辺雄太がデビューした。今年7月には馬場と同郷の八村塁がNBAウィザーズから日本人初のドラフト1巡目指名(全体9位)を受けた。

馬場は今年7月、マーベリックスに招待され若手の登竜門サマーリーグに参加。本場のレベルの高さを体感しながら、攻守でアピールしていた。

今月に中国で行われたワールドカップでは主将を務め、米国戦では18得点を挙げるなど奮闘。帰国後は海外チームとの移籍交渉により、14日から3日間行われたプレシーズン大会のアーリーカップを欠場していた。

NBAマーベリックスからの正式オファーを受け、ポーズを決めるA東京の馬場雄大(撮影・奥岡幹浩)

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B1秋田に新風 元日本代表のベテラン古川が加入

チームに元日本代表の経験を伝える秋田・古川(撮影・鎌田直秀)

バスケットボールBリーグ1部の秋田ノーザンハピネッツ(昨季東地区5位)に、今季から加入した元日本代表の古川孝敏(31)が、チームに新たな風を吹かせている。16-17年シーズンには栃木ブレックス(現宇都宮)でBリーグ初代王者となり、日の丸を背負って今秋のワールドカップ(W杯)中国大会出場権獲得にも貢献した実力者。プレー以外でもコミュニケーションを密に図る潤滑油となっている。11日は秋田市内でプレシーズン大会の東北アーリーカップ(14日開幕、ゼビオアリーナ仙台)に向けて、約2時間の練習。B1は10月5日のホーム大阪エヴェッサ戦(CNAアリーナ★あきた)で開幕する。

  ◇   ◇   ◇  

190センチのガッチリ体形に、フサフサのひげ。「外ではサングラスをかけたりするので、声かけにくいですよ」と笑う古川の周りには、選手の輪が自然とできる。南国の琉球ゴールデンキングスから3年契約で秋田へ新加入。「ハピネッツは若い選手も多くてバチバチやるイメージがあった。激しい守備もしていたし、ディフェンスからという部分は、自分も大事だと思っている」と魅力を感じての決断だ。

10月には32歳。自身のさらなる向上はもちろん、日本のバスケ界発展の意識も強くなってきている。「代表でやらせてもらっている部分や、リーグ優勝の経験を、伝えていければ面白いチームになると思えています。そういう立場にもなってきたのかなと。新たな環境で、自身ももっと成長できるだろうし、人としてもプレーでも厚みを求めています」。細谷将司(29=横浜ビー・コルセアーズ)、伊藤駿(29=サンロッカーズ渋谷)の新加入「アラサートリオ」を中心に、選手、スタッフとの意見交換は活発になっている。

プレシーズンマッチは宇都宮、富山グラウジーズ、B2仙台89ERSに無傷の3連勝。だが「もっと守備でも攻撃でもアジャストできる部分も多い」と気を引き締める。今季は前田顕蔵ヘッドコーチ(HC、37)がコーチから昇格。ペップ前HCが築いてきた守備をベースに、攻撃面では大きく様変わりした新たな形を構築中だ。

個人もチームも、開幕までに上昇中。W杯本番で代表漏れした悔しさも、発奮材料の1つだ。「あそこ(W杯)に行きたかったけれど残れなかった。東京五輪もあるし、代表への思いはある。そのためにはチームでしっかり勝たなくてはいけない。多くのファンが来てくれる環境にも感謝したい」。貴重な経験を持つ日本人最年長男が、ハピネッツ上位躍進と秋田美人の心もつかむ。【鎌田直秀】

シュートを放つ秋田・古川(撮影・鎌田直秀)

米国W杯3連覇逃す、主要世界大会敗戦は06年以来

W杯3連覇を逃し肩を落とすケンバ・ウォーカー(左から2人目)ら米国選手たち(ロイター)

<バスケットボール男子W杯:フランス89-79米国>◇準々決勝◇11日◇中国・上海

世界ランキング1位の米国は同3位のフランスに79-89で敗れ、3連覇を逃した。

3大会連続で制している五輪を含め、米国が主要世界大会で敗れたのは2006年の世界選手権(現W杯)準決勝以来。

世界11位のオーストラリアは同24位のチェコを82-70で下し、4強が出そろった。13日の準決勝でフランスは世界5位のアルゼンチンと、オーストラリアは同2位のスペインと対戦する。(共同)

W杯3連覇を逃し肩を落とす米国ポポビッチ監督(ロイター)

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渡辺雄太W杯「引きずっても」、NBA切り替え意欲

渡米する渡辺

米NBAグリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(24)が11日、2季目となるシーズンへ向けて渡米する羽田空港で取材に応じた。5戦全敗と屈辱を味わったワールドカップ(W杯=中国)から前日10日に帰国したばかり。滞在1日での出発を「日本で2、3日休んでも、向こうで時差に苦しむなら、行ってしまって時差を直しながら体も休めようと思った」と説明。同時に、「悔しい思いがありましたが、1日寝て、これ以上マイナスなことを引きずってもしょうがないなと。いまは新たな挑戦が楽しみでしょうがない」と顔を上げた。

挑戦、それは昨季はかなわなかったグリズリーズとの本契約を勝ち取ること。いまはハッスルを主戦場にしながら、一定期間はNBAに昇格できる契約。「勝負の年。必ず本契約を勝ち取って日本に帰ってきたい」と目標は明確だ。

その1つのヒントはW杯から得た。「シュート力、フィジカルの強さは今後やっていかないと」。特にNBAとは異なるルールゆえに体のぶつかり合いの機会が豊富な欧州勢のプレーに感じ入った。「ボールに関係なく、体を当ててきた。日本は当てられたら当てる場面はあったけど、自分たちからいかないと。まねできるかな」と糧にできそう。

前日の空港では全敗の結果から1人のファンもいないと思っていたところ、多くの出迎えに会った。「その声援に応えたかった」と感謝と悔恨を胸に、次回の日本代表合流は東京五輪の直前になる見込み。まずは本契約を勝ち取ることが、代表での自信にもつながるだろう。「普段の生活から悔しさをバネにして生活すれば、世界と戦うことは可能だと思う」。そう自分に言い聞かせ、日本を後にする。

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渡辺雄太のNBAグリズリーズが本拠地でキャンプ

渡辺雄太

米プロバスケットボールNBAで渡辺雄太がツーウエー契約を結ぶグリズリーズは10日、本拠地メンフィスで10月1~3日にキャンプを行うと発表した。

その後にプレシーズンゲームを5試合戦い、23日に敵地でヒートとの開幕戦を迎える。(共同)

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篠山竜青「若いときから」コンタクトプレーの慣れ力説

帰国会見に臨む、左から渡辺、篠山、ラマス監督、日本バスケットボール協会東野技術委員長(撮影・足立雅史)

バスケット日本代表の渡辺雄太(24=グリズリーズ)とともに主将を務めた篠山竜青(31=川崎)が帰国後の会見で、若い世代の育成について持論を展開した。

今大会でコンタクトプレーで苦しんだことを踏まえ「若い時から、体をぶつけることに慣れることも大事」と力説。「小中学生のうちにバスケットだけでなく、レスリングや柔道などのコンタクトスポーツをすることで、身のこなし方を覚えることにつながるかもしれない」と話した。

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全敗バスケ日本が帰国 渡辺雄太「悔しさ忘れない」

帰国会見に臨む日本代表の、右からラマス監督、篠山、渡辺(撮影・足立雅史)

バスケットボール男子W杯中国大会で5戦全敗と惨敗し、32チーム中31位に終わった日本が10日、羽田空港に帰国した。

渡辺雄太(24=グリズリーズ)は「これが自分の現状であり、日本の現状。悔しさを絶対忘れず、次に日本代表に戻った時には成長した姿を見せたい」と話した。

ラマス監督は「この結果を受け止め、残り11カ月でしっかり修正して来年の東京五輪に臨みたい」と巻き返しを誓った。代表活動は、年内は予定されておらず今後、選手はNBAやBリーグで活動する。

W杯を終え帰国した渡辺(撮影・足立雅史)

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渡辺雄太らバスケ日本代表がフェリーで空港へ移動

深センから香港国際空港へと入船する日本代表を乗せたフェリー(撮影・足立雅史)

【香港10日=足立雅史】21年ぶりに自力出場したバスケットボール男子W杯で5連敗に終わった日本代表が帰国の途についた。

香港からの飛行機に乗るため、利用した交通手段はなんと船だった!チームはこの日、東莞の宿泊先ホテルからバスで深セン蛇口港へ移動。フェリーに乗船した。

1日から中1日で5試合を戦った渡辺雄太(21=グリズリーズ)ら日本代表は約1時間の船旅の疲れも見せず、時折笑顔を見せながら香港国際空港に寄港した。

東莞からは陸路や鉄道もある中、フェリーを選択した。渋滞の心配もなく、スムーズに移動が行えるという。代表がフェリーで移動することはあまりなく、珍しい光景だった。

日本代表は帰国後に、会見を行う予定。

※深センのセンは土ヘンに川

香港国際空港内で選手を集め語りかける日本代表のラマス監督(中央右)(撮影・足立雅史)
深センからフェリーで香港国際空港に到着し、スタッフらと笑顔で乗り継ぎゲートへと向かう渡辺(左)(撮影・足立雅史)

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八村頼みの日本0勝、欠けていた勝負意識/記者の目

日本対モンテネグロ モンテネグロに敗れがっくりとうなだれる、右から渡辺、馬場(撮影・足立雅史)

<バスケットボール:男子W杯:モンテネグロ80-65日本>◇9日◇順位決定リーグO組

【東莞(中国)=松熊洋介】日本はモンテネグロに65-80で敗れ、5連敗で全日程を終えた。

初勝利へ主将として強い覚悟で臨んだ渡辺雄太(24=グリズリーズ)は、ダンクシュート2本を含む34得点と奮闘。しかしチームは課題とする3点シュートを1本も決められず完敗した。5連敗同士の得失点差により、32チーム中31位が確定した。

   ◇   ◇   ◇

エース八村塁が体調不良や膝の不調で思うようなプレーができず、大会途中で離脱。それに歩調を合わせるかのように、日本のバスケは全く機能しなかった。

八村が欠けたニュージーランド戦は114失点の大敗。田中大貴は「今まで塁に預ければいいという自分がいた」。竹内譲は「塁がいないことで得点力をカバーしないといけなかった」と八村頼みだったことで、日本は新しい戦術もなく、何もできずに敗れた。

渡辺雄太も同じだった。「塁と一緒に代表を盛り上げる」と言いながらも、試合では任せる部分があった。篠山が離脱し、1人主将となってから「チームを引っ張る」と意気込んだが空回り。最終戦で孤軍奮闘したが「ちょっと遅かった」と反省。準備不足を露呈した。

渡辺が「ハングリー精神が足らなかった」と言っていたが、初めから勝負意識が欠けていた。ラマス監督の「全力でぶつかる」という言葉とは裏腹に、選手たちは「米国とやれるのはいい経験になる」「東京オリンピック(五輪)につなげたい」。何としてでも勝つんだという、熱い言葉は聞けなかった。

東京五輪の出場は12カ国で、W杯より厳しい戦いになる。「最強日本」で挑んだW杯で最低の結果となったが、このままでは東京五輪でも同じ結果になるかもしれない。【松熊洋介】

日本対モンテネグロ ボールを奪われ厳しい表情を見せる、左から渡辺、竹内譲、ファジーカス(撮影・足立雅史)

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渡辺雄太「人生で初めて重圧に負けた」5連敗31位

日本対モンテネグロ 大会を全敗で終え汗を拭いながらコートを後にする渡辺(撮影・足立雅史)

<バスケットボール:男子W杯:モンテネグロ80-65日本>◇9日◇順位決定リーグO組

【東莞(中国)=松熊洋介】日本はモンテネグロに65-80で敗れ、5連敗で全日程を終えた。

初勝利へ主将として強い覚悟で臨んだ渡辺雄太(24=グリズリーズ)は、ダンクシュート2本を含む34得点と奮闘。しかしチームは課題とする3点シュートを1本も決められず完敗した。5連敗同士の得失点差により、32チーム中31位が確定した。

   ◇   ◇   ◇

勝てなかったが、主将として100%の力を出し切った。渡辺は2点差に追い上げた第3Q残り6分6秒、右サイドからドリブルで持ち込むとディフェンスをかき分けながら進み、豪快なダンクシュート。同点に追い付くと両手で拳を握り、八村がやっていたような雄叫びをあげ、チームを鼓舞した。「もともと声を上げるキャラではない」と言うが、珍しく吠えた。

7日のニュージーランド戦の敗戦後、自分を見失いかけた。ミスが多く、最後は相手に遊ばれた。「あんなプレーは許されない。代表としての資格がない」と落ち込んだ。ダブル主将を務めていた篠山が離脱。「自分が頑張らなきゃ」という思いが空回りした。8日に選手だけでミーティングを行い「背中で引っ張る」と決意。序盤から得点を重ね、両軍トップの34得点をマークした。

それでもチームを勝たせることはできず、13年ぶりに出場したワールドカップ(W杯)で日本は初の0勝(5敗)。「バスケ人生で初めてプレッシャーに負けた。今後NBAでもあると思う。どうやって打ち勝つか」。10カ月後に迫る東京オリンピック(五輪)に向け「劣っていた自分の力を磨いて準備したい」と意気込んだ。

日本対モンテネグロ 第4Q終盤、モンテネグロに得点を許し、交代を告げられうつむきながらベンチに戻る渡辺(撮影・足立雅史)

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日本全敗も渡辺雄太34点「重圧にどう打ち勝つか」

日本対モンテネグロ 大会を全敗で終え、うつむく渡辺(右)(撮影・足立雅史)

<バスケットボール:男子W杯:モンテネグロ80-65日本>◇9日◇順位決定リーグO組

【東莞(中国)=松熊洋介】日本はモンテネグロに65-80で敗れ、1次リーグから5連敗で全日程を終えた。初勝利へ主将として強い覚悟で臨んだ渡辺雄太(24=グリズリーズ)はダンクシュート2本を含む34得点と奮闘。しかしチームは課題とする3点シュートを1本も決められずに完敗。13年ぶりに出場したW杯は初の0勝に終わり、東京五輪に向けて課題を残した。

   ◇   ◇   ◇

勝てなかったが、主将として100%の力を出し切った。渡辺は2点差に追い上げた第3Q残り6分6秒、右サイドからドリブルで持ち込むとディフェンスをかき分けながら進み、豪快なダンクシュート。同点に追い付くと両手で拳を握り、八村がやっていたような雄たけびをあげ、チームを鼓舞した。「もともと声を上げるキャラではない」と言うが、珍しく吠えた。

7日のニュージーランド戦の敗戦後、自分を見失いかけた。ミスが多く、最後は相手に遊ばれた。「あんなプレーは許されない。代表としての資格がない」と落ち込んだ。ダブル主将を務めていた篠山が離脱。「自分が頑張らなきゃ」という思いが空回りした。8日に選手だけでミーティングを行い「背中で引っ張る」と決意。序盤から得点を重ね、両軍トップの34得点をマークした。

それでもチームを勝たせることはできず、自身も最終戦以外は納得のいくプレーができなかった。「バスケ人生で初めてプレッシャーに負けた。今後NBAでもあると思う。どうやって打ち勝つか」。10カ月後に迫る東京五輪に向け「劣っていた自分の力を磨いて準備したい」と意気込んだ。

日本対モンテネグロ 第3Q、ダンクシュートを決める渡辺(撮影・足立雅史)
日本対モンテネグロ 第3Q、ダンクシュートを決め雄たけびを上げる渡辺(撮影・足立雅史)
日本対モンテネグロ 全敗で大会を終え、厳しい表情の馬場(撮影・足立雅史)
日本対モンテネグロ 頭を抱えながら戦況を見つめる日本代表のラマス監督(撮影・足立雅史)
日本対モンテネグロ シュートをブロックされる馬場(中央左)(撮影・足立雅史)
日本対モンテネグロ 第3Q、ダンクシュートを決め雄たけびを上げる渡辺(撮影・足立雅史)
日本対モンテネグロ 大会を全敗で終え汗を拭いながらコートを後にする渡辺(撮影・足立雅史)

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バスケ日本がモンテネグロにも黒星、5戦全敗で終戦

日本対モンテネグロ モンテネグロの厳しい守備に苦しむ渡辺(中央)(撮影・足立雅史)

<バスケットボール:男子W杯:モンテネグロ80-65日本>◇9日◇順位決定リーグO組

【東莞(中国)=松熊洋介】日本はモンテネグロとの最終戦も敗れ、5試合で1勝もできずに全日程を終了した。

八村、篠山の2人が離脱し、何もできず、主将の渡辺が「代表として恥」とまで言った7日のニュージーランド戦から2日。このままやられっぱなしで終わるわけにはいかないと、気合が違った。ゴール中央から先制シュートを決めると、得意の中央から切り込んでのシュートを決めるなど第1クオーター(Q)だけで8得点。8点リードされた第2Q序盤には13点を奪い、第3Q残り6分6秒では同点に追いつく豪快なダンクシュート。ベンチに向かって吠えた。

それでもリードすることはできなかった。この日は3点シュートを10本以上放ったが、1本も決まらなかった。相手には8本決められ、大きな差となった。

前日8日は初めて全体練習を中止。肉体的疲労を取るためだったが、どちらかといえば、バラバラだったチームを立て直すための休養だった。自主練習に現れた比江島は「オフェンスもディフェンスもうまくいってない」とチームの状況を説明した。8日夜には選手だけでミーティングを行い、初勝利へ士気を高め、最終戦に乗り込んだ。試合前練習では、これまで見られていた笑顔は一切なかった。左足親指を骨折した篠山も試合前にコートで声を出しながらサポートした。日本一丸となって戦った5試合だったが、自分たちのバスケットをさせてもらえず、勝利を日本に届けることはできなかった。

日本対モンテネグロ 第1Q、シュートを決める渡辺(撮影・足立雅史)
日本対モンテネグロ 第1Q、シュートを決めるファジーカス(撮影・足立雅史)

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13年前屈辱知る竹内兄弟「一矢報いる」バスケW杯

休日を返上した自主トレを行った、左2人目から竹内譲、竹内公、比江島(撮影・足立雅史)

【東莞(中国)8日=松熊洋介】13年前を知る兄弟が最終戦で未勝利の日本を、初勝利へと導く。

男子バスケットボールW杯で4連敗中の日本は、9日順位決定リーグでモンテネグロとの試合を残すのみとなった。7日のニュージーランド戦でW杯での歴代最多失点となる111失点で敗れた日本代表は疲れなどを考慮し、8日は自主練習のみとなった。

元気よく会場に現れたのは最年長34歳の竹内公輔(宇都宮)と竹内譲次(A東京)兄弟と比江島慎(29=宇都宮)の3人。リラックスした表情で練習した3人は時折笑顔を見せながら約1時間汗を流した。

06年大会(埼玉、当時は世界選手権)を知る竹内兄弟は男子バスケット界の成長を知る。竹内公は米国戦後に「06年の時はただ負けただけだった。今回は敗戦の中にも得るものがあった。(日本代表の)方向性は間違っていない」と語っていた。今大会は最年長として代表を陰で支えてきた。若手の台頭で出場時間には恵まれていないが、最後の試合にかける思いは強い。「7月からずっと一緒にチームを作り上げてきた。2カ月やってきたことを思い出してやりたい」と話し、自身のプレーについては「塁(離脱した八村)がいなくなって、チャンスは増えると思う。がむしゃらにやるだけ」と意気込んだ。

竹内譲もまた同じ思いを持つ。「06年は1つランクが上の相手と戦った感じ。今回は一矢報いたいと思ってやっている。10人になったが、アジア予選でやってきたものを出すいい機会。06年からの成長を結果で示したい」と熱く語った。

比江島も意識を変えた。アジア予選では、チームを引っ張って8連勝での自力出場につなげたが、八村、渡辺、ファジーカスの「ビッグ3」がそろった今大会はどこか控えめになる自分がいたという。「今までは塁に預ければ安心という思いがどこかにあった。ニュージーランド戦では(1次リーグの)負けを引きずって、切り替えができなかった。最後は自分が引っ張って日本のために点を取りに行く」と普段は淡々と語る比江島が、力強く語った。

渡辺が「恥」とまで言ったニュージーランド戦後、チームの雰囲気は一番悪かったという。竹内公は「もっとバスケットを楽しんでやろう」と仲間に声をかけたという。「下向いてばかりでは意味がない。見ている人にも失礼」。アジアは全チームが2次リーグ進出を逃した。モンテネグロ戦には目標としてきた日本のW杯での欧州勢からの初勝利がかかる。竹内公は「(アジアが)弱いと思われないためにも、何とか1つ勝って記録を作りたい」。バスケットが大好きな3人の熱い思いが、日本に勝利を届ける。

休日を返上した自主トレで競り合う比江島(左)と竹内公(撮影・足立雅史)
休日を返上した自主トレで調整する竹内公(左端)、比江島(右端)ら(撮影・足立雅史)

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WRブラウン、昨季王者ペイトリオッツと1年契約

米プロフットボールNFL屈指のWRアントニオ・ブラウンが昨季のスーパーボウル覇者ペイトリオッツと1年契約で合意したと、スポーツ専門局ESPN(電子版)が7日に報じた。

スティーラーズからオフにレイダーズへ移籍したが、罰金を巡り球団首脳と口論になるなどしてこの日に契約解除が発表されていた。

ブラウンはオールスター戦のプロボウルに7度選出されている。(共同)

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渡辺雄太「代表として恥」八村ら主力欠いて3桁失点

快勝に沸くNZ(後方)を前にがっくりとうなだれる日本代表(撮影・足立雅史)

<バスケットボール男子W杯:日本81-111ニュージーランド>◇7日◇順位決定リーグO組◇中国・東莞

【東莞=松熊洋介】順位決定リーグに回った日本(世界ランキング48位)は、81-111でニュージーランド(同38位)に敗れ、4戦4敗となった。

八村塁(21=ウィザーズ)篠山竜青(31=川崎ブレイブサンダース)を疲労やケガで欠く中、主将として先発した渡辺雄太(24=グリズリーズ)は「代表として恥」と悔しがった。9日のW杯最終戦は、同28位のモンテネグロと対戦する。

   ◇   ◇   ◇

主力2人を欠き、一丸となるべき試合で結果を出せなかった。試合後、渡辺は終始うつむきながら「本当に最悪な試合。1人としてちゃんと準備ができていなかったし、自分も役割を全うできなかった」と嘆いた。

第1クオーター(Q)は12点あった差を追い付き、いい流れで第2Qに入ったが、その後は防戦一方。警戒していた3点シュートは33本も打たれ、18本決められた。相手の思い通りの展開に渡辺は「最後は遊ばれていた。日本代表として恥だった。情けない」と悔しさをにじませた。ニュージーランドは8月の強化試合で1勝1敗ながら、2試合目は104失点で敗れていた。ラマス監督は「いつものスタイルで分かっていたことなのに止められなかったのは問題」と指摘した。

渡辺はNBA選手として八村と日本バスケ界を引っ張っていく覚悟だった。7月のサマーリーグでは参加した馬場、比江島と4人で食事し「日本を盛り上げていこう」と高め合った。今大会は篠山とのダブル主将も務めた。八村が膝の疲労、篠山が右足親指の骨折で離脱し「1次リーグ全敗の責任を感じている。自分が引っ張っていかなければ」と自覚を持って挑んだ試合だったが空回り。ファジーカスは31得点も、渡辺は9得点にとどまり「直前で代表から漏れた選手もいるのに、やってはいけない試合だった」と肩を落とした。

残り1試合。「恥ずかしい試合をしてしまった。正直、このままでは日本に帰れない」。日本に勝利を届けるチャンスはあと1回しかない。

しゃがみ込み交代を待つ渡辺(撮影・足立雅史)

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渡辺雄太は怒り 戦う準備できた選手「誰もいない」

日本対ニュージーランド ニュージーランドに大敗し、がっくりと引き揚げる日本の、左から渡辺、安藤周、田中(撮影・足立雅史)

<バスケットボール男子W杯:ニュージーランド111-81日本>◇7日◇順位決定リーグO組◇中国・東莞

八村塁(21=ウィザーズ)、篠山竜青(31=川崎)の主力2人を欠いた日本(世界ランキング48位)は、8月の国際試合で1勝1敗だったニュージーランド(同38位)に敗れ、今大会4戦4敗となった。

試合後、先発した渡辺雄太(24=グリズリーズ)は大敗に「もう、ニュージー(ランド)の好き放題やられて、ほんと、なんか、特になんすかね。言うこともないというか、本当に最悪な試合をしたと思う」と、怒りをにじませ、言葉を絞り出すように試合を振り返った。

自身も9得点と2桁得点を挙げられず「自分自身も役割をまっとうできなかった。まあ、本当にそれがすべてと言う感じで」と話し、スリーポイントは4本中、1本しか決められないなど、精彩を欠いた。

またチームの戦う姿勢についても言及し「全員、ニックは点を取ってくれましたけど、1人としてちゃんと戦える準備ができている選手は誰もいなかった」と、語気を強めた。

モンテネグロ戦に向けて「2日後ということで、しっかり切り替えて、ラスト1試合なんで。僕自身、こんな形で絶対に終わりたくないですし、日本で応援してくれている方がたくさんいると思うので、日本代表の名に恥じないように、全力でプレーしたいと思います」と汚名返上を誓った。

日本対ニュージーランド ニュージーランドに大敗し、うつむく渡辺(撮影・足立雅史)
日本対ニュージーランド 試合前、ニュージーランド(手前)の「ハカ」を見つめる日本代表(撮影・足立雅史)

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バスケ日本がNZに敗れ4戦4敗、八村ら不在響く

日本対ニュージーランド 第2Q、シュートを放つ馬場(撮影・足立雅史)

<バスケットボール:男子W杯:ニュージーランド111-81日本>◇7日◇順位決定リーグO組◇中国・東莞

【東莞=松熊洋介】八村塁(21=ウィザーズ)、篠山竜青(31=川崎)の主力2人を欠いた日本(世界ランキング48位)は、8月の国際試合で1勝1敗だったニュージーランド(同38位)に敗れ、今大会4戦4敗となった。

要の2人がいない穴は大きかった。初戦、2戦目とチーム最多得点を挙げた八村と、試合中から大きな声で指示を出し、予選からチームを引っ張ってきた篠山がケガで離脱。ファジーカス、渡辺を中心に積極的に仕掛けたが、徐々に突き放され、第1クオーター(Q)中盤以降、1度もリードを奪えないまま敗れた。

先発は、比江島、渡辺、馬場、ファジーカス、田中。第1Qは29-29と互角の戦いとなった。

ところが第2Q以降、一気に突き放された。ボールを持つと、日本の守備陣形が整わないうちにシュートを打たれ、得点を重ねられていった。24秒の攻撃時間のうち、日本は20秒近くを使って攻撃するが、ニュージーランドはほとんどが15秒程度でシュートまで持ち込む。リズム良くボールを回され39-55とリードされて前半を終えた。

後半に入っても相手の勢いを止めることはできなかった。警戒していた3点シュートは18本も決められた。苦労して取った得点も不用意な反則で取り返され、最後まで点差を詰めることはできなかった。

8月12日の国際試合では八村の35得点などで99-89で勝利したが、同14日は八村、渡辺、ファジーカスの「ビッグスリー」が初競演するも、104失点で敗れた。その時に課題を露呈したディフェンスはこの日も修正できず、再び3ケタ失点を喫した。

4連敗となり、残すは9日のモンテネグロ戦のみとなった。このまま全敗で日本に帰るわけにはいかない。離脱した2人の思いと日本から応援してくれるファンの期待に応えるため、最後の試合にすべてをかける。

日本対ニュージーランド 第1Q、シュートを決めるファジーカス(撮影・足立雅史)
日本対ニュージーランド 第1Q、攻め込む田中(左)(撮影・足立雅史)

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バスケ篠山竜青が骨折で代表離脱 米国戦で負傷

日本バスケットボール協会は7日、ワールドカップ(W杯)中国大会の1次リーグ米国戦(5日)で負傷した篠山竜青(31=川崎)が「左第1趾末節骨骨折」と診断されたと発表した。

篠山は米国戦で先発したが、前半のみ13分の出場だった。順位決定リーグの7日ニュージーランド戦、9日モンテネグロ戦は欠場する。

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B1北海道が募金活動、道産子の川崎林と大塚も参加

今季初実戦となる川崎とのプレシーズンマッチの試合前に黙とうをする北海道、川崎両チームの選手たち(撮影・浅水友輝)

バスケットボールBリーグのレバンガ北海道は7日、札幌・北海きたえーるで行われる川崎ブレイブサンダースとのプレシーズンマッチの試合前に、北海道胆振東部地震の復興に当てる募金活動を行った。

募金活動には北海道の多嶋朝飛(30=帯広市出身)と内田旦人(22=札幌市出身)、川崎の林翔太郎(23=深川市出身)と大塚裕土(32=名寄市出身)の北海道出身4選手が参加した。

北海道の多嶋は「1年たってまだ普段通りの生活ができていない人もいる。直接できることはなくても、北海道のスポーツチームとしてできることをしていきたい」。川崎の大塚も「少しでも協力できることがあればと思って参加しました」と思いを語った。

チームは昨年9月6日に札幌市内で被災。翌7日開幕のアーリーカップ北信越大会(長野)への出場を取りやめ、震災発生2日後の8日には炊き出しを行うなど、震災発生当初より復興支援活動に尽力してきた。また昨季はメインアリーナである札幌・北海きたえーるで開催するホーム戦全試合で募金活動を実施した。

8日の第2戦でも、午後1時すぎから会場の札幌・北海きたえーる入り口で両チームの選手が募金を呼びかける。

八村W杯順位決定2試合欠場 苦渋決断でNBA準備

八村塁(19年8月撮影)

【東莞(中国)6日=松熊洋介】バスケットボール男子ワールドカップ(W杯)1次リーグE組で米国に敗れ3連敗となった日本は、エース八村塁(21)が7日と9日に行われる順位決定リーグ2試合を欠場することになった。大会直前に発熱、さらにW杯期間中に膝の不調と疲労を抱えていた八村は、米国戦でも精彩を欠き4得点。日本バスケットボール協会とウィザーズが協議し、決定した。八村は今後、しばらく休養し、9月末のNBAトレーニングキャンプに向けて調整する。

また篠山も米国戦で足を負傷し、残り試合の欠場が決まった。八村と篠山は6日、代表とは別行動を取り、試合会場での練習に現れなかった。7日ニュージーランド戦は2人を欠き、10人で戦う。

米国戦のダメージは予想以上に大きかった。攻守の要だった八村と精神的支柱だった篠山が離脱という試練。篠山とダブル主将を務めていた渡辺は「塁の得点力と(篠山)竜青さんのリーダーシップが抜ける分、自分がしっかりしないと」と危機感を募らせた。

富山・奥田中の先輩である馬場は八村から「申し訳ない。(これからも)日本一丸となって頑張りましょう」とエールをもらったことを明かし「塁も苦渋の決断だったと思う。その分自分が頑張らなければ」と決意をあらわにした。

ニュージーランドとは8月の国際試合で対戦し、1勝1敗。ラマス監督は「順位決定リーグもW杯に変わりはない。2人の離脱は痛いが、下を向かずに勝ちに行く」と力強く語った。アジア予選の時から篠山と八村がずっと掲げてきた「日本一丸」。残ったメンバーが1つになって、2人の思いを勝利に変える。

練習中、笑顔を見せる馬場(撮影・足立雅史)

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秋田プレシーズン連勝発進 期待膨らむ古川の動き

秋田対富山 第2Q、シュートを決める秋田・古川(撮影・鎌田直秀)

<Bリーグ・プレシーズンマッチ:秋田95-75富山>◇6日◇秋田・能代市総合体育館

昨季東地区5位の秋田ノーザンハピネッツが、同中地区3位の富山グラウジーズに95-75で勝ち、プレシーズンマッチ2連勝発進した。

開始から攻守で圧倒した。第1Q(クオーター)最初に中山拓哉(25)が先制すると、ハビエル・カーター(28)が3点シュートで続いた。ウィリアムス・ニカ(32)がダンクを決めると、今季ホーム初の試合にブースターも大歓声。20-10と好スタートを切った。

第2Qは中山の絶妙アシストをカディーム・コールビー(29)がダンクシュート。さらに中山のパスを野本建吾(27)が加点した。細谷将司(30)もブザービーター3点シュートを決めてガッツポーズ。42-28で前半を折り返した。

第3Qでは新加入同士の連係も光った。左サイドでボールを受けた伊藤駿(29)が、逆サイドに走った古川孝敏(31)にスピードあるパスを通した。古川が迷わず放った3点シュートを決めると、さらに3点シュートを連発し、突き放した。古川は精力的な守備でも数的有利な状況を作り続け、昨季以上の守備力をチームにもたらす期待を膨らませた。

8月31日の今季初戦は敵地で宇都宮ブレックス(同東地区2位)相手に81-72と勝利。8日には仙台89ERSと秋田県立体育館(午後4時開始)で対戦する。

秋田対富山 第2Q、ブザービーター3点シュートを決める秋田・細谷(撮影・鎌田直秀)

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八村喜ぶ「いいアピール」米国戦で先輩馬場18得点

日本対米国 第1Q、ボールをキープする八村塁(2019年9月5日撮影)

<バスケットボール:男子W杯>◇5日◇1次リーグE組

【東莞(中国)6日=松熊洋介】バスケットボール男子W杯1次リーグE組で米国に敗れ3連敗となった日本は、エース八村塁(21)が7日と9日に行われる順位決定リーグ2試合を欠場することになった。

大会直前に発熱、さらにW杯期間中に膝の不調と疲労を抱えていた八村は、米国戦でも精彩を欠き4得点。日本バスケットボール協会とウィザーズが協議し、決定した。八村は今後、しばらく休養し、9月末のNBAトレーニングキャンプに向けて調整する。

また篠山も米国戦で足を負傷し、残り試合の欠場が決まった。八村と篠山は6日、代表とは別行動を取り、試合会場での練習に現れなかった。7日ニュージーランド戦は2人を欠き、10人で戦う。

米国戦のダメージは予想以上に大きかった。攻守の要だった八村と精神的支柱だった篠山が離脱という試練。篠山とダブル主将を務めていた渡辺は「塁の得点力と(篠山)竜青さんのリーダーシップが抜ける分、自分がしっかりしないと」と危機感を募らせた。

富山・奥田中の先輩である馬場は八村から「申し訳ない。(これからも)日本一丸となって頑張りましょう」とエールをもらったことを明かし「塁も苦渋の決断だったと思う。その分自分が頑張らなければ」と決意をあらわにした。

ニュージーランドとは8月の国際試合で対戦し、1勝1敗。ラマス監督は「順位決定リーグもW杯に変わりはない。2人の離脱は痛いが、下を向かずに勝ちに行く」と力強く語った。アジア予選の時から篠山と八村がずっと掲げてきた「日本一丸」。残ったメンバーが1つになって、2人の思いを勝利に変える。

   ◇   ◇   ◇   

八村はやはり本調子ではなかった。米国戦では課題としていたディフェンスで貢献。「強化していた中でスチールが2つ取れてよかった」と振り返ったが、攻撃では動きが鈍かった。第3クオーター(Q)まで24分の出場で、シュート8本で成功はわずか2本。エースとしての働きは影をひそめた。ただ、不調でも見せ場をつくるのが八村だ。第3Q中盤、ボールを持った八村は「前が空いていたので」と中央に切り込み、右手で豪快に3試合連続のダンクシュートを決めた。

試合後に暗い表情で語っていた八村が唯一、笑顔になる場面があった。富山・奥田中の先輩で、18得点を挙げた馬場雄大について聞かれた時だった。中学時代からのあこがれで、普段から仲もよく、トルコ戦後には一緒に食事をして士気を高め合った。馬場も海外志向が強いことは知っており「この試合で活躍して欲しかった。NBAのコーチも見ていたし、いいアピールになったと思う」と語った。

6月のNBAドラフト1巡目で指名され、生活が一変した。休みの日はイベントに引っ張りだこ。若さで乗り切ろうとしたが、疲れはたまった。中国入りしてすぐに発熱で不安視されたが、不調の原因はもっと前からあった。日本をプレーで引っ張ることはできず無念のリタイア。「来年には東京五輪もある。ウィザーズも日本も自分がベストな状態になれるように最大限の協力をしてくれると信じている」とコメントした。

月末にはウィザーズに合流。万全の状態に戻し、開幕ロースター入りをかけた戦いに、志半ばで離脱した悔しさをぶつける。

日本対米国 シュートを放つ馬場雄大(2019年9月5日撮影)

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組織の欧州にも個の米国にも小手先では…/塚本清彦

日本対米国 ダンクシュートを決める八村(撮影・足立雅史)

日本は組織で戦う欧州にも個の力で戦う米国にも負けた。1番はフィジカルコンタクト。トルコやチェコは米国の強いディフェンスに体をぶつけてそこから展開したが、日本は小手先のプレーに頼り、外からのシュートも打てなかった。結果、ドリブルで切り込み、シュートするしかなく、これでは世界とは戦えない。

八村は厳しいマークを受けながら、チェコ戦での21得点は評価できる。米国戦は気負いすぎたのかもしれないが、それでもターナーをかわしてのダンクシュートは良かった。ただ日本ではエースであってもウィザーズではそうではない。スターがいる中でどのように成長していくかが大事だ。

課題も露呈した。米国戦ではファジーカスのディフェンスが機能せず、何もできなかった。さらに篠山や田中も頑張ったが、チェコのサトランスキーのように器用な長身のポイントガードを育てることも必要だ。(NBAコメンテーター)

日本対米国 米国の大勝に盛り上がる地元ファンらを背に引き揚げる八村(中央)、渡辺(左端)ら(撮影・足立雅史)

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八村W杯残り2試合欠場 3週間後NBA開幕に向け

八村塁

日本バスケットボール協会は6日、八村塁(21=ウィザーズ)がW杯の残り2試合を欠場することを発表した。3週間後に迫ったNBA開幕に向けて、体調への影響を考慮したため。八村はW杯期間中に膝の不調と疲労を抱えていた。東京五輪を見据えた場合、NBAでシーズンを通して活躍することが長期的な成長につながると判断した。

日本は5日の米国戦に敗れて、1次リーグ3連敗。E組最下位となって、順位決定リーグで7日にニュージーランド、9日にモンテネグロとの対戦が決定していた。

八村は同協会を通じて、コメントを発表した。

「自分はチームジャパンが大好きです。今回の決断はウィザーズ、日本チーム、そして自分自身にとって、とても難しい判断でした。体調は様子をみている段階ですが、ウィザーズ、日本チームともに、NBAシーズンそして東京2020オリンピックに向けて、僕がベストな状態になれるよう最大限の協力をしてくれると信じています。応援してくださっている方々には、引き続き、自分や日本チームを応援してくださるよう、お願いします」。

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馬場雄大18得点「遊ばれてしまった」世界の差痛感

日本対米国 米国に大敗し悔しそうな表情を見せる馬場(撮影・足立雅史)

<バスケットボール男子W杯:米国98-45日本>◇5日◇1次リーグE組◇中国・上海

【上海=松熊洋介】トルコ、チェコと連敗した日本(世界ランキング48位)は初勝利をかけ、大会3連覇を狙う米国(同1位)と対戦し、45-98で敗れ、1次リーグを3連敗で終えた。

大敗の中、18得点を挙げた馬場雄大のプレーが光った。第2クオーター中盤に3点シュートを決めると、その後は「パスを回してばかりで後手後手になっていた」と1人で持ち込んで連続シュートを決めるなど、チームを引っ張った。

富山・奥田中の後輩である八村も馬場のプレーを絶賛。NBAを目指し、一緒に戦ってきた先輩に「すごく活躍してほしかった。NBAのコーチも見ていたし、そういった意味ですごくいいチャンスになったと思う」と笑顔を見せた。

一丸となってぶつかっていったが、54点差を付けられた。世界との差を痛感した馬場は「遊ばれてしまった。あらためて1つ1つのプレーがすごいと感じた」と振り返ったが、一方で自分のプレーに関しては「1対1で打開する力はあると思っている。今までやってきたことが間違いではなかった。これからは経験を積んでいくだけ」と手応えを感じていた。夢の舞台へ、あと2戦しっかりアピールする。

日本対米国 ダンクシュートを決める馬場(撮影・足立雅史)
日本対米国 シュートを放つ馬場(撮影・足立雅史)

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八村塁たった4得点、日本が王者米国に大敗で3連敗

日本対米国 序盤からの劣勢にうつむく八村(撮影・足立雅史)

<バスケットボール男子W杯:米国98-45日本>◇5日◇1次リーグE組◇中国・上海

【上海=松熊洋介】世界1位の壁にはね返された。世界ランキング48位の日本は、第3戦で同1位の米国に45-98で大敗した。

3連敗で1次リーグE組最下位となった。エース八村塁(21=ウィザーズ)は厳しいマークを受け、4得点にとどまった。日本は17~32位順位決定リーグで、7日にニュージーランド、9日にモンテネグロと対戦する。

意地のダンクをたたき込んだ。25-73と大きくリードされた第3Q5分過ぎ。八村はボールを受け、切り込んだ。右腕で豪快ダンク。この試合初得点をド派手に決めた。「こういう結果になったが、できたところもあった。オフェンスもディフェンスもリバウンドも、僕たちのこれからのバスケのためにしっかりやっていく。もっとしっかりやらなきゃと自覚しました」。

全員がNBAでプレーする米国は甘くなかった。第1Qから厳しいマークにあった。前半はまさかの0点。試合を通じてわずか4点に終わった。

53点差の大敗に、NBAを知る渡辺も「米国の強さを思い知らされた。リングにアタックすればファウルをもらえるシーンは何度もあった。リングから逃げて外で回していると向こうの思うつぼ。アタックする気持ちを忘れてはいけないと思った」と素直に認めた。いきなり13点をリードされる展開になり、日本の初得点は第1Q残り5分20秒になってからだった。

ラマス監督は「第1Qから支配されフラストレーションがたまったまま終えてしまった。点差が開いた中で自分たちのゲームができなかった」としながらも「いろいろトライした馬場は評価できる。攻撃の核となっていた」と話した。馬場は劣勢だった第2Q終盤の3点シュートを皮切りに、果敢に切り込んだ。スチールも3本。速攻からのダンクも含め、チーム最多の18得点をマークした。「チームとしてはプレッシャーに負けた。個人的にはこれまで弱気だったので、得点関係なくアグレッシブにいった。貴重な経験になったし、これできっかけがつかめたら」と振り返った。

チームとして3連敗と結果は出なかったが、米国に立ち向かった。八村は順位決定リーグに向けて「1勝でもできるように僕らも頑張ります」と口にした。

日本対米国 米国の得点に浮かない顔の八村(左端)(撮影・足立雅史)

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チェコがトルコ破り2次リーグ進出 バスケW杯

2次リーグに進出したチェコ(ロイター)

<バスケットボール男子W杯:チェコ91-76トルコ>◇3日◇1次リーグE組◇中国・上海

【上海=松熊洋介】世界ランキング24位のチェコが同17位のトルコに勝利し、2勝1敗で、米国とともに2次リーグ進出を決めた。

チェコは217センチセンターのバルビーンがゴール下で躍動、ダンクシュートを決めるなど、9本中8本を成功させ、勝利に貢献した。トルコは第2戦の米国戦で2時間20分の激闘の末に敗れた疲れもあり、プレーに精彩を欠いた。

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B1新潟今村、代表刺激に今季毎試合2ケタ得点挑む

レイアップシュートを狙うSG今村

B1新潟アルビレックスBBは7、8日のプレシーズンゲームで、B2福島とサンテラ佐渡スーパーアリーナで対戦する。

SG今村佳太(23)が今季のノルマにしている2ケタ得点に挑む。プレシーズン初戦のB2仙台戦(1日)では11得点とクリア。数字を残し続けながら10月5、6日開幕カード、A東京戦(東京・アリーナ立川立飛)に向かう。

   ◇   ◇   ◇

今村はテーマを持って福島2連戦に臨む。「今季は毎試合2ケタ得点したい」。1日の仙台戦ではノルマを達成した。3点シュート3本を含む11得点。「攻撃の時のスペーシングをもっと意識しないと」と反省点もあったが、得意の3点シュートを決められたことは「手応えになった」。

刺激を受けているのがW杯中国大会に出場した日本代表の存在だ。「映像を見て、世界を相手に戦いたいという気持ちが強くなった」と言う。今村は昨夏のアジア大会の日本代表に選ばれたが、大会中に規律違反を犯して代表からの離脱とリーグ公式戦出場停止の処分を受けた。1度は途切れた日の丸を背負ってのプレー。20年東京五輪を前に思いが再燃している。

「五輪出場は目標。そのためにも自分が結果を出し、チームの成績につなげなければ」。今季の戦いは重要だ。出場停止中に始めた新潟のスクール生の指導は、丸1年がたった。「生徒に『頑張って』と言われるのが励みになる」。その声に応えるためにも、結果を残し続ける。【斎藤慎一郎】

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NBA目指す馬場雄大「大事な試合」米国戦で夢開く

馬場雄大(2019年9月3日撮影)

<バスケットボール:男子W杯>◇5日◇1次リーグE組

【上海(中国)=松熊洋介】チェコ、トルコに連敗した日本(世界ランキング48位)は、5日の米国(同1位)戦を前に練習を行った。

2試合約40分のプレーでわずか6得点と消化不良の馬場雄大(23=A東京)は「自分のバスケ人生の中で一番強い相手。ワクワクしている。自分のやれることをすべて出すつもりで、ミスを怖がらずにやりたい」と、目標であるNBAへ向け、チーム関係者に自分のプレーをアピールする。

以前から海外志向が強く、7月にマーベリックスから声をかけられサマーリーグで4試合に出場。「ディフェンスとオフェンスの両方でアタックできる選手は少ないと言われた」と評価され、手応えを感じた。さらにW杯でNBAを近づけるため「米国戦は多くの関係者がみていると思う。自分にとって大事な試合」と序盤から積極的に仕掛けていくつもりだ。

先発予定の試合では、ミッチェルとマッチアップ。「自分のディフェンスがどこまで通用するか。ミスしても、少しでも自分のプラスに変えたい」。チェコ戦では相手ボールを奪って素早く、ゴール前に運び、華麗にターンしてシュートを打つなど、観客を魅了するプレーも披露。持ち味を発揮し、100%のプレーが出せれば、夢への道がまた少し見えてくる。

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バスケ米代表テータムけがで日本戦含め2試合欠場へ

米国代表のジェーソン・テータム(2019年9月3日撮影)

バスケットボールの男子ワールドカップ(W杯)中国大会で2連勝して1次リーグ突破を決めている米国のジェーソン・テータム(セルティックス)が、左足首の捻挫のため5日の1次リーグ最終戦の日本戦を含めて少なくとも2試合を欠場すると4日、AP通信が伝えた。

テータムは主力のフォワードで、3日に辛勝したトルコ戦で左足首を負傷していた。(共同)

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