日刊スポーツ

純粋と責任のギャップ 伊達さん思い出す/記者の目

純粋と責任のギャップ 伊達さん思い出す/記者の目

ムラデノビッチとのシングルス2回戦で、浮かない表情を見せる大坂(AP)

<テニス:ドバイ選手権>◇19日(日本時間20日)◇UAE・ドバイ◇女子シングルス2回戦

世界ランキング1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、新女王として史上最悪の敗戦を味わった。1月の全豪オープンを制し、アジア勢初の世界1位となって迎えた初戦で、同67位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)に3-6、3-6のまさかのストレート負け。75年に現行の世界ランキング方式が始まって以来、世界1位として迎えた初戦で敗れたのは、大坂が初めてという屈辱的な敗退だった。

   ◇   ◇   ◇

ただ、強くなりたいという純粋さと、強くなればなるほど、注目と責任を負う重圧のギャップ。そのはざまで大坂は苦悩しているように見える。この日、はっきりと「注目されたくない」と言っているが、女王となった今、それは難しい。

伊達公子さんを思い出した。伊達さんも純粋に強くなりたかっただけ。強くなるだけでよかったが、プロはそうもいかない。思いもしなかった注目を浴び、報道陣も寄ってきた。プレーだけに集中したい純粋さは、外野によって壊された。

18年全米優勝後の初戦は、日本の東レ・パンパシフィックだった。大好きな日本で頑張りたい。その思いだけで、心身ともに疲労しながらも準優勝に輝いた。しかし、ドバイにはそのような思い入れはなかったに違いない。プロとは何か。21歳の女王が今、問われている。【テニス担当・吉松忠弘】

ムラデノビッチとのシングルス2回戦で、浮かない表情を見せる大坂(AP)

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外野の騒音に皮肉も…大坂は急成長に心ついていかず

ムラデノビッチとのシングルス2回戦で、浮かない表情を見せる大坂(AP)

<テニス:ドバイ選手権>◇19日(日本時間20日)◇UAE・ドバイ◇女子シングルス2回戦

世界ランキング1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、新女王として史上最悪の敗戦を味わった。1月の全豪オープンを制し、アジア勢初の世界1位となって迎えた初戦で、同67位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)に3-6、3-6のまさかのストレート負け。75年に現行の世界ランキング方式が始まって以来、世界1位として迎えた初戦で敗れたのは、大坂が初めてという屈辱的な敗退だった。4大大会2大会連続優勝を後押ししたバイン氏とコーチ契約を解消して初めての試合でもあった。次戦は3月6日開幕で昨年優勝のBNPパリバオープン(米インディアンウエルズ)に出場予定。

センターコートの観客から、何度も新女王を励ます「オオサカ」コールが起きた。大坂がポイントを奪う度に、拍手と歓声で後押しした。その声援も心には届かなかったのか。マッチポイントではむなしく、球を見送った。「あまりにもひどすぎた」。心の叫びだった。

最大の武器、第1サーブが45%しか入らず、課題の第2サーブを狙われ、27本中わずか5本しか得点につなげられなかった。7度もサービスゲームを失い「(サーブは)悲惨すぎた。こんなに落としたのは人生で初めて」と笑うしかなかった。

バイン氏とコーチ契約を終了して初めて迎えた今大会は、日本テニス協会の吉川真司女子代表コーチが代役を務めた。しかし、個人専属コーチの不在よりも、それについての外野の騒音が耳障りだった。「それが、この結果。今、テニス界で最大のニュースだものね」と皮肉った。

昨年のこの大会初戦で、同じ相手にストレート勝ちを収めた。当時は世界48位。それが、わずか1年で4大大会2度の優勝に世界1位まで上り詰めた。あまりの急成長に心がついていかない。「スター扱いされるのはたまらない。今の立ち位置が分からない。昨年は、注目されずに気持ちよかった」。そう言うと、思わず涙が浮かんだ。

次戦のBNPパリバオープンは昨年、自身が初めてツアー優勝を遂げた思い出の大会だが、また早期敗退なら世界1位の座も揺らぐことになる。悪夢の敗戦にも「勝ったときよりも負けたときの方が学ぶことは多い。私はまだ若い。何が起きても前向きでいたい」、と前を向く。必死に自分を奮い立たせることで、女王という重荷に耐えた。

ムラデノビッチとのシングルス2回戦でリターンを放つ大坂(AP)

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大坂「こんなにブレークされたことは人生でない」

<テニス:ドバイ選手権>◇19日(日本時間20日)◇UAE・ドバイ◇女子シングルス2回戦

新女王の大坂なおみ(21=日清食品)は世界ランキング67位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)に3-6、3-6でストレート負けし、初戦の2回戦でまさかの敗退となった。

◆大坂なおみの話 注目されることは好きじゃない。(コーチとの離別などが話題になり)つらい時期を過ごしてきた。かなり悪いプレーだった。最近あまり練習ができていなくて、サーブが悲惨な出来。こんなにブレークされたことは人生でないと思う。

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ムラデノビッチ「集中していた」大坂なおみ撃破

<テニス:ドバイ選手権>◇19日(日本時間20日)◇UAE・ドバイ◇シングルス2回戦

シングルスで元世界ランキング10位の実力者、ムラデノビッチは「いいリターンをすることに最も集中していた」と言う。パワフルな大坂なおみのサーブを冷静にさばいてラリー戦に持ち込んで優位に立ち、7度ブレークして番狂わせを演じた。

ダブルス巧者らしく小技も利かせた。新女王を揺さぶって快勝し「自分が素晴らしい選手を倒すことができることは分かっている。大きな意味のある勝利」と感慨に浸った。

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新女王の大坂なおみが苦い1敗、まさかの初戦敗退

ムラデノビッチに敗れた大坂なおみ(AP)

<テニス:ドバイ選手権>◇19日(日本時間20日)◇UAE・ドバイ◇シングルス2回戦

まさかの敗戦だ。新女王の大坂なおみ(21=日清食品)の世界1位としての記念すべき初戦は、苦い1敗となった。昨年の大会初戦で勝った同67位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)に3-6、3-6でストレート負け。優勝した1月の全豪以来の試合が、まさかの敗戦となった。

第1セット、1度のガッツポーズも出なかった。逆に点を取られても、1度しかラケットを投げなかった。笑顔さえ見られ、勝敗を度外視し、好きなようにプレーする。その様に見えた。

第1ゲームを40-15から落とした。第2ゲームは2本連続のブレークポイントがあったが取れなかった。その2ゲームでリズムが狂ったのか、3ゲームを連取された。そのまま3-6で第1セットを先取された。

さすがに、第2セットは負けじ魂が顔をのぞかせた。第2ゲームでバックをミスすると、座り込んでサンバイザーで顔を覆った。サーブの前に考えすぎ、時間を取り、時間超過で警告を受けた。先行されてはブレークで追い上げる。会場は「オオサカ」コールが響き、新女王を盛り上げる。それでも集中力は戻らなかった。

大坂は12日、短文投稿サイトのツイッターで、18年全米、19年全豪の優勝を後押ししたサーシャ・バイン氏と、コーチ契約の解消を明らかにした。17日には、会見で「成功より、自分が幸せでいることが大事だった」と解消の理由を説明。「金銭が原因といううわさには一番、傷ついた」と、こちらはきっぱりと否定した。

今大会は個人専属のコーチはなしで挑んだ。「16歳の頃から助けてくれている」という日本テニス協会の吉川真司女子代表コーチが指導役としてつき、アブドゥル・シラー・フィジカル担当、クリスティナ・スター理学療法士も、従来どおりサポートした。

調子が悪くても、気持ちが乗らなくてもベンチに呼ぶコーチはいなかった。最後は、ムラデノビッチのバックが抜けていくのを、追うこともせずに見送った。ツアーを統括するWTA(女子テニス協会)会長までが見守った新女王の初戦。その心の内は、誰も知るよしがない。

プレーに不満そうな表情を見せる大坂なおみ(AP)

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世界1位の大坂なおみ、ドバイ初戦はムラデノビッチ

大坂なおみ(撮影・PIKO=2019年1月26日)

初の世界ランキング1位でドバイ選手権に臨む大坂なおみ(21=日清食品)が、19日の初戦(2回戦)で同67位クリスティナ・ムラデノビッチ(25=フランス)と対戦する。対戦成績は大坂の1勝0敗。

大坂は1月、4大大会の全豪で優勝し初の世界1位に立った後、最初の大会。順当にシード選手が勝ち上がれば3回戦で、同20位のコンタベイト(エストニア)、準々決勝で同7位のスビトリナ(ウクライナ)、準決勝で同3位のハレプ(ルーマニア)、決勝で同2位のクビトバ(チェコ)との対戦となる。

12日にはサーシャ・バイン氏とのコーチ契約解消を発表したばかりで今大会は大坂側の希望で日本テニス協会女子代表の吉川真司コーチが指導役を務める。

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身長211cmの21歳オペルカがツアー初V

<男子テニス:ニューヨーク・オープン>◇17日◇ニューヨーク州ユニオンデール

シングルス決勝が行われ、身長211センチの21歳、ライリー・オペルカ(米国)がブレイデン・シュナ(カナダ)に6-1、6-7、7-6で勝ってツアー初優勝を飾った。

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チェッキナートが3勝目 アルゼンチンOP

<男子テニス:アルゼンチン・オープン>◇17日◇ブエノスアイレス

シングルス決勝が行われ、マルコ・チェッキナート(イタリア)がディエゴ・シュウォーツマン(アルゼンチン)に6-1、6-2で勝って今季ツアー初勝利、通算3勝目を挙げた。

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モンフィスがバブリンカ破り今季初V

<男子テニス:ABN・AMROワールド>◇最終日◇17日◇オランダ・ロッテルダム

男子テニスのABN・AMROワールド最終日は17日、オランダのロッテルダムで行われ、シングルス決勝でガエル・モンフィス(フランス)がスタン・バブリンカ(スイス)に6-3、1-6、6-2で勝った。

今季ツアー初優勝で通算8勝目。

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大坂、バイン氏とのコーチ解消は昨春から考え始めた

大坂なおみ(撮影・PIKO=2019年1月26日)

女子テニスで世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が17日、ついにサーシャ・バイン氏とのコーチ契約解消について口を開いた。第1シードで出場予定のドバイ選手権(UAE)で会見を開き、電撃解消は「チームのエネルギーを変えるためだった。幸せでいる以上の成功など望んでいないし、私を幸せにしてくれる人々と一緒にいたかった」と話した。女子ツアーを統括するWTA(女子テニス協会)が報じた。

コーチ契約解消に至る経緯について、大坂は「昨年春(4月)のチャールストン(米国)と、同秋(9月)の北京で、特にそのように感じ始めた」と振り返った。その2大会は、試合中に泣きだしたことでも知られ、精神的につらい大会だったようだ。そして全豪期間中は決別を考えており、わだかまりを抱えながらの優勝だった。

今回の解消について、金銭面でのトラブルもうわさされた。大坂は「それが、最も自分を傷つけた。そんなことはない」ときっぱり否定した。「チームと一緒に転戦し、家族以上にいつもいる。そこにお金のことなど全く関係しない」と話した。バイン氏については「彼がしてくれたことすべてに感謝している。彼について、悪いことを言うつもりはない」と気遣った。

今後のコーチに注目が集まる。「今大会が終わったら、できるだけ早く決めたい。次の大会(米インディアンウエルズ)にコーチなしで臨むのは得策ではない」と、2連覇がかかるBNPパリバ・オープン(3月6日開幕)には、新コーチとともに挑みたい意向を明かした。今大会は、吉川真司日本テニス協会女子代表コーチが指導役を務める。

今大会は世界女王としての初戦で、2回戦の相手は同64位のムラデノビッチ(フランス)に決まった。対戦成績は大坂から1勝0敗となっている。

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大坂なおみ、コーチとの契約解消に金銭トラブル否定

全豪オープン女子シングルスで優勝し、トロフィーの前で笑顔の大坂なおみ(撮影・PIKO=2019年1月26日)

女子テニスで世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が17日、ついにサーシャ・バイン氏とのコーチ契約解消について口を開いた。

第1シードで出場予定のドバイ選手権(UAE)で会見を開き、電撃解消は「チームのエネルギーを変えるためだった。幸せでいる以上の成功など望んでいないし、私を幸せにしてくれる人々と一緒にいたかった」と話した。女子ツアーを統括するWTA(女子テニス協会)が報じている。

WTAによると、大坂は「昨年春(4月)のチャールストン(米国)と、同秋(9月)の北京で、特にその様に感じ始めた」という。その2大会は、試合中に泣きだしたことでも知られ、精神的につらい大会だったようだ。

契約解消は「すでに全豪の期間中には考えていた。大会期間中は、何とか乗り越えないといけないと自分に言い聞かせていた。でも、少し変だと気がついた人もいたと思う」と、胸の内にわだかまりを抱えながらの優勝だったことを明かした。

今回の解消について、金銭面でのトラブルもうわさに上がった。しかし、大坂は「それが、最も自分を傷つけた。そんなことはない」ときっぱりと否定。「チームと一緒に転戦し、家族以上にいつもいる。そこにお金のことなど全く関係しない」と話した。

また、バイン氏については「彼がしてくれたことすべてに感謝している。彼について、悪いことを言うつもりはない」と気遣った。

今後のコーチについては「今大会が終わったら、できるだけ早く決めたい。次の大会(米インディアンウエルズ)にコーチなしでのぞむのは得策ではない」と、2連覇がかかるBNPパリバオープン(3月6日開幕)には、新コーチとともに挑みたい意向を明かした。

今大会では、吉川真司日本テニス協会女子代表コーチが指導役を務める。

また、世界女王としての初戦で、2回戦の相手が、同64位のムラデノビッチ(フランス)に決まった。対戦成績は大坂から1勝0敗だ。

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錦織圭「相手がうまかった」接戦の末に今季2敗目

バブリンカに敗れスタンドの声援に応え引き揚げる錦織(撮影・PIKO)

<テニス:ABN・AMROワールド>◇16日(日本時間17日)◇オランダ・ロッテルダム◇シングルス準決勝

世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、接戦の末に今季2敗目を喫した。4大大会3度の優勝を誇り、元世界3位で同68位のスタン・バブリンカ(スイス)に2-6、6-4、4-6のフルセットで敗れ、今季2度目の決勝進出はならなかった。次戦は、25日開幕のドバイ選手権(UAE)に出場予定だ。

   ◇   ◇   ◇

錦織が最後で力尽きた。お互いにサービスゲームをキープして迎えた最終セット第10ゲーム。甘い第2サーブを相手に狙われ、4大大会3勝を誇る相手のパワーに今季2敗目だ。「チャンスがあった分、悔しい」とくちびるをかんだ。

錦織は、第1セット、バブリンカの速い展開に押され4ゲームを連取された。「相手の好きな打点やコースに打ってしまい、うまくプレーできなかった」。そこで相手に「戦える」と思わせたことが、最終セットで復活させる原因ともなった。

昨年から積極的に取り入れたネットプレーも、相手のパスの餌食となり、ほとんどポイントにつながらなかった。「相手がうまかったとしか言いようがない」。生粋のネットプレーヤーではないだけに、最初のボレーを打った後の動きが課題となった。

それでも、今大会のベスト4で、今日発表予定の世界ランクで6位になる。15年4月にマークした自己最高の4位も目の前に迫ってきた。「調子はいいので、このままいきたい」。4月のクレー(土)シーズン開幕前までに残り3大会。そのうち、2大会が4大大会に次ぐマスターズ大会で、そこでの上位進出がカギとなる。

シングルス準決勝でリターンする錦織圭(撮影・PIKO)

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錦織圭はバブリンカに敗戦、今季2度目の決勝逃す

ABN・AMROワールド シングルス準決勝 バブリンカに敗れた錦織(撮影・PIKO)

<テニス:ABN・AMROワールド>◇16日(日本時間17日)◇オランダ・ロッテルダム◇シングルス準決勝

世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、接戦の末に敗れた。4大大会3度の優勝を誇り、元世界3位で同68位のスタン・バブリンカ(スイス)に2-6、6-4、4-6のフルセットで敗れ、今季2度目の決勝進出はならなかった。次戦は、25日開幕のドバイ選手権(UAE)に出場予定だ。

錦織は、第1セット、バブリンカの速い展開に押され、2度、自分のサービスゲームを落とし、4ゲームを連取された。2ゲームを返すが、2-6で失った。しかし、第2セットに入ると、バブリンカのミスが増えるのと同時に、錦織のミスが減った。今度は錦織が4ゲームを連取し、6-4で奪った。

最終セット。歴代最高勝率を誇る錦織で、今年も最終セットは負けなし。しかし、バブリンカは第1サーブのスピードが上がり、ブレークのチャンスを与えない。ともに、サービスキープが続いた第10ゲーム。ついに、錦織が力尽きて、今年2敗目を喫した。

決して悪いプレーではなかったが、得意のバックのストレートが少なかったのが気にかかる。ストレートは、ネットの両端が高くなっているため、リスクを伴うが、その確率がやや落ちていた。それでも、今回の結果で、18日発表予定の最新世界ランキングで6位に浮上する。

ABN・AMROワールド シングルス準決勝 錦織戦でサーブするバブリンカ(撮影・PIKO)
ABN・AMROワールド シングルス準決勝 バブリンカ戦でリターンする錦織(撮影・PIKO)

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大坂なおみ、世界1位でドバイ選手権2回戦から登場

大坂なおみ(19年1月撮影)

新女王として初の大会の組み合わせが決まった。女子テニスで1月の全豪で優勝。アジア勢初の世界1位となった大坂なおみ(21=日清食品)が、同1位として初めて出場するドバイ選手権(17日開幕・UAE)の本戦組み合わせが16日、決まった。

全豪後初の大会出場となる大坂は第1シードで、1回戦は不戦勝。2回戦からの登場となる。

2回戦は同64位のムラデノビッチ(フランス)-同406位のアルナブハニ(オマーン)の勝者と対戦する。

順当にシード選手が勝ち上がれば3回戦で、同20位のコンタベイト(エストニア)、準々決勝で同7位のスビトリナ(ウクライナ)、準決勝で同3位のハレプ(ルーマニア)、決勝で同2位のクビトバ(チェコ)との対戦となる。

大坂は12日に、サーシャ・バイン氏とのコーチ契約解消を発表。今大会は日本テニス協会女子代表の吉川真司コーチが指導役を務める。

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錦織圭「ミスのないテニスしたい」準決バブリンカ戦

錦織圭(18年4月撮影)

<男子テニス:ABN・AMROワールド>◇15日(日本時間16日)◇オランダ・ロッテルダム◇シングルス準々決勝ほか

世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、18日発表予定の最新世界ランキングで6位に浮上する。初対戦だった同38位マートン・フチョビッチ(ハンガリー)に6-3、6-2のストレート勝ち。

「第2セットはほぼ完璧」と好調で、17年4月17日の週に5位になって以来の高いランキングとなり、トップ5復帰も見えてきた。準決勝は元世界3位で、同68位のバブリンカ(スイス)と対戦する。

錦織は第1セットを先取したが、第2セットは0-2とリードを許した。しかし、そこからエンジン全開。6ゲーム連取で、22ポイント中19ポイントを奪う圧勝。「攻撃的に深いボールを打てて、長いラリー戦もしっかり耐えた」と4強入りだ。今年はこれで11勝1敗。1月の全豪準々決勝で王者ジョコビッチ(セルビア)に敗れただけだ。昨年9月の全米4強から、11月の最終戦を除き、9大会連続で8強以上の安定した成績を挙げている。

17年8月に右手首の腱(けん)を脱臼。それ以降、ツアーから離脱し18年4月に世界39位にまでランキングが落ちた。しかし「しぶといテニスで、ミスなく攻めるプレーができている」と再び急上昇だ。今年の開幕戦となった1月のブリスベン国際(オーストラリア)では、16年2月のメンフィスオープン以来、約3年ぶりの優勝も遂げた。今大会はレベル500と、ひとつ上のクラス。タイトルを取ってトップ5へのステップにしたい。

準決勝は、4大大会3度の優勝を誇るバブリンカが相手。17年の8月に左ひざを2度手術。その影響で、世界ランクは50位以下だが、「ミスのないテニスをしたい」と警戒した。

◆男子テニスの世界ランキング 4大大会の期間を除き毎週月曜に発表される。その時点からさかのぼり、過去52週間に出場した大会で獲得したポイント上位18大会の合計点で順位がつく。各大会で獲得したポイントは52週を経過後に失効。最高点は4大大会優勝で2000点。最終戦に全勝優勝すると1500点で、年間9大会あるマスターズは優勝が1000点。

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錦織圭ストレート勝ちで4強、世界ランク6位確定

6日、メドベージェフと対戦する錦織

<テニス:ABN・AMROワールド>◇第5日◇15日(日本時間16日)◇オランダ・ロッテルダム◇男子シングルス準々決勝

世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、18日発表予定の最新世界ランキングで6位浮上を確定した。

初対戦となった同38位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に6-3、6-2のストレート勝ち。17年4月17日の週に5位になって以来の高いランキングに復帰する。準決勝では、元世界3位で、同68位のバブリンカ(スイス)と対戦する。

錦織は、第1セット3オールから一気に3ゲームを連取。特に4-3リードの相手のサーブで、相手から40-0のところを、粘りのプレーで逆転し、流れをつかんだ。第2セットになると、0-2とリードを許したが、そこから今度は6ゲームを連取して、ストレートで初対戦の相手を葬った。

準決勝は、15年全仏、16年全米の覇者、バブリンカが相手だ。17年の8月に左ひざを2度手術。それ以降、実戦から離脱し18年に復帰したが、18年6月には、世界ランキングを250位以下に転落させた。それでも、パワフルなサーブとストロークは健在で、錦織は4勝5敗と、対戦成績で負け越している。

錦織は、今年、1月の全豪準々決勝でジョコビッチ(セルビア)に敗れた1敗以外は、まだ負けていない。11勝1敗は、自身最高のスタートだ。15年8月のシティ・オープン以来、約3年半ぶりのレベル500の優勝に向け、負けられない一戦となる。

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大坂の新コーチ候補にレジェンド女王ナブラチロワも

マルチナ・ナブラチロワ(90年9月撮影)

女子テニスでアジア勢史上初の世界1位となった大坂なおみ(21=日清食品)の次のコーチは誰だ!? 大坂は12日、ツイッターでサーシャ・バイン氏(34)とのコーチ関係を解消したことを明らかにした。現在、次のコーチは打診中だという。

現在、空いている大物コーチは数人いる。大坂に抜かれるまで世界1位だったハレプ(ルーマニア)を昨年まで3年間指導していたケーヒル(オーストラリア)。しかし、ハレプとの関係を解消したのが「子どもと少しでも長くいること」が理由のため、難しいかもしれない。

グローネフェルト(オランダ)は男子の呉易■(中国)との関係が終わったばかり。元女王のシャラポワ(ロシア)やウォズニアッキ(デンマーク)を指導し、短期間だが伊達公子のコーチでもあった。大坂がウエア契約するアディダスで、チームを結成していた。

大坂が小さい頃に拠点としていたクラブのソロモン(米国)も、その1人かもしれない。ソロモンは76年全仏準優勝で、クレーでの戦いを熟知した選手だったが、現在、66歳の年齢はネックになるだろう。

大穴としては、男子で流行したレジェンド・コーチだ。米国にはマルチナ・ナブラチロワ、クリス・エバートの世界的な元女王がいる。2人合わせて4大大会36勝。特にエバートは、自身が名前を冠するアカデミーをフロリダで運営しており、そこで大坂は練習をしている。2人ともに選手のコーチ経験はないが、大坂が初の指導選手となれば、世界の注目を浴びることになるだろう。

※■は日の下に丙

大坂の次期コーチ候補

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錦織ストレート勝ち 世界ランク6位上昇に王手

錦織圭

<テニス:ABN・AMROワールド>◇第4日◇14日(日本時間15日)◇オランダ・ロッテルダム◇男子シングルス2回戦

世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、6位上昇に王手をかけた。

同84位で、昨年ウィンブルドン4回戦で対戦したエルネスツ・ガルビス(ラトビア)に6-1、6-4の1時間14分でストレート勝ち。「1回戦より確実にいいプレーができた」とベスト8進出を決めた。準々決勝では同38位のフチョビッチ(ハンガリー)と対戦する。

錦織がスタートから飛ばした。一気に5ゲームを連取し、自分のサービスゲームで1度もブレークポイントを握られない快勝のセットだった。第2セットに入ると、第1サーブが入る確率が第2セットだけで50%以下に落ち、4オールまで競った。しかし、最後は2ゲーム連取で突き放した。

錦織は次の準々決勝に勝ちベスト4に進むと、18日発表予定の最新世界ランキングで6位に復帰する。17年4月17日の週に5位になって以来の高いランキングとなる。

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大坂新コーチの行方、残る大物か大穴レジェンドか

大坂なおみ(19年1月撮影)

女子テニスで、アジア勢史上初の世界1位となった大坂なおみ(21=日清食品)が12日、短文投稿サイト、ツイッターでサーシャ・バイン氏(34)とのコーチ関係を解消したことを明らかにした。その2日後の14日、同サイトを更新。17日開幕の次戦、ドバイ選手権の行われるUAEのドバイからチームの写真を投稿した。

大坂が真ん中に座り、その後ろには吉川真司日本テニス協会女子代表コーチ、クリスティナ・スター理学療法士、アブドゥル・シラー・フィジカル担当が写っている。ドバイでは吉川女子代表コーチがバイン氏の代わりを務めるようだ。当初、同コーチの派遣予定はなく、12日の時点では大坂サイドからも、まだ依頼はなかった。しかし、その後、緊急登板となったようだ。

ドバイ選手権は吉川コーチの登板で乗りきったとしても、最初の関門は、その次の3月6日開幕のBNPパリバオープン(米インディアンウエルズ)だ。大坂は、同大会で昨年ツアー初優勝。世界ランキングのポイント、1000点を稼いだ。その点が今年の大会が終了した直後に失効する。もし今年初戦で敗れるようなことになれば、その1000点がほぼ丸々消えてなくなってしまう。

その次が同月19日開幕のマイアミオープン(米フロリダ)。BNPパリバ・オープンとのこの2戦は、4大大会に次ぐレベルの大規模な大会で、大坂の得意なハードコート。世界1位を維持するために、上位進出は欠かせない。

そして4月以降は、5月26日開幕の4大大会、全仏オープン(パリ)に向けてクレー(土)コートのシーズンとなる。大坂の苦手なコートだけに、クレーを克服するにはそれ相応のコーチが必要となるだろう。

次のコーチに関しては、数人の候補が挙がっており、打診中だという。現在空いている大物コーチは数人いる。大坂に抜かれるまで世界1位だったシモナ・ハレプ(ルーマニア)を昨年まで3年間指導していたダレン・ケーヒル(オーストラリア)。しかしハレプとの関係を解消したのが「子どもと少しでも長くいること」が理由のため、難しいかもしれない。

大坂が小さい頃に拠点としていたクラブのハロルド・ソロモン(米国)もその1人かもしれない。ソロモンは76年全仏準優勝で、クレーでの戦いを熟知した選手だった。しかし、現在、66歳の年齢はネックになるだろう。

10年にエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)を2位に躍進させたチップ・ブルックス(米国)もいる。IMGアカデミーでテニス・ディレクターとして、元女王のセレシュ(米国)やシャラポワ(ロシア)を指導した経験もあり、IMGとの関係は悪くない。

大穴は、男子ではやったレジェンド・コーチだ。米国にはマルチナ・ナブラチロワ、クリス・エバートの世界的な元女王トップ2がいる。2人合わせて4大大会36勝。特にエバートは、自身が名前を冠するアカデミーをフロリダで運営しており、そこで大坂は練習している。また、女子歴代最多の全仏7度の優勝は、クレーの女王といえる。【吉松忠弘】

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デ杯抽選 日本は仏、セルビアの厳しい組み合わせ

錦織圭

男子テニスの国別対抗戦デビス杯は、11月18日にマドリードで開幕する本戦の組み合わせ抽選が14日(日本時間15日)に行われ、世界17位の日本は、同1位のフランス、同8位のセルビアと同組に入る厳しい組み合わせとなった。

日本は、1、2日に行われた本戦進出決定戦で中国を3-2の接戦で破り、本戦進出を決めていた。これまで、日本はフランスに0勝4敗。セルビアとは対戦がない。

デビス杯は、今年から大きく大会方式が変更された。昨年までは、最上位が世界グループ16カ国での勝ち上がりトーナメント方式だった。今年からは本戦進出決定戦を勝ち上がった12カ国に、前年のベスト4、推薦2カ国を合わせた18カ国が、3カ国ずつ6組に分かれ、まずリーグ戦を行う。各組最上位6カ国と、2位の上位2カ国の計8カ国が決勝トーナメントに進み、優勝を決める。リーグ戦の下位2カ国は、翌年、地域グループで戦う。5位から16位までは翌年の本戦出場決定戦に回る。

試合は、シングルス2試合、ダブルス1試合の3試合で2戦先勝方式。3セット試合で、すべてのセットがタイブレークで行われる。

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大坂なおみ新チーム公開 吉川代表コーチが緊急登板

大坂なおみ(2018年9月23日撮影)

女子テニスで世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が14日、自身の短文投稿サイト、ツイッターを更新。17日開幕の次戦、ドバイ選手権の開催地UAEのドバイからのチームの写真を投稿した。

大坂が真ん中に座り、その後ろには、吉川真司日本テニス協会女子代表コーチ、クリスティナ・スター理学療法士、アブドゥル・シラー・フィジカル担当が写っている。

大坂は2日前の12日、同サイトで18年全米、19年全豪の優勝を後押ししたサーシャ・バイン氏と、コーチ契約の解消を明らかにしたばかり。もちろん、ドバイの写真にはバイン氏の姿はなかった。

ドバイでは、吉川女子代表コーチが代わりを務めるようだ。当初、吉川女子代表コーチの派遣予定はなく、12日の時点では、大坂サイドからも、まだ依頼はなかった。しかし、その後、緊急登板となったようだ。

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錦織「さすがにびっくり」大坂のコーチ交代に驚き

女子世界ランキング1位で、同じ所属先の大坂なおみ(日清食品)がバイン・コーチとの契約を解消したことに錦織は「何も聞いていないので、もちろん驚いた」と目を丸くした。

4大大会で2連勝したばかりのタイミングでの発表。「内容を知らないので何とも言えない。さすがにびっくりした」とちょっとした衝撃を受けた様子だった。

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錦織が2回戦進出「まだ調整が必要」

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第1シードで世界ランキング7位の錦織圭(日清食品)は、同36位のピエールユーグ・エルベール(フランス)を3-6、6-1、6-4で下した。

2回戦で同84位のエルネスツ・ガルビス(ラトビア)と対戦する。

錦織の話 サーフェスに慣れていないので、まだ調整が必要。いつものようにプレーできないが、徐々に慣れていくと思う。

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大坂は「完璧主義者」少しでも違和感覚えると/解説

18年9月、東レ・パンパシフィックオープンで大坂(右)に声をかけるバイン・コーチ

女子テニスで18年全米、19年全豪を制し、アジア勢初の世界1位となった大坂なおみ(21=日清食品)が12日、ツイッターでサーシャ・バイン氏(34)とのコーチ関係を解消したことを明らかにした。

 ◇  ◇  ◇

なぜこの時期にというのが率直な感想だ。確かに全豪で2人の関係は、これまでとは違って見えた。関係者によれば、すでに昨年に関係は崩れていたという。ならば、昨年末で関係を解消していれば良かったと思うのだが、大坂なりの考えがあってのことだろう。

大坂には独特の世界観がある。日本では「なおみ節」と呼ばれる、まか不思議な話やジョークにそれが見て取れる。以前「私はジョークを言っているのに、誰も笑ってくれない」と苦笑いをしたことがある。極端なシャイということもあり、会場にいるとき以外は「部屋でゲームをしていることが多い」。最大の理解者は「姉」と言っていた。なかなか「大坂ワールド」は難攻不落で「完璧主義者」という世界も、そこから来ているのだろう。

「完璧主義者」のため、少しでも違和感を覚えると関係が持たないのかもしれない。また、選手とコーチの関係は、家族より長く一緒にいて、心同士を深くつなぎ合わせる。しかし「大坂ワールド」は、簡単にそれを許さないのかもしれない。4大大会2大会連続優勝に、世界1位を成し遂げても、確固たる「大坂ワールド」は、いまだに難攻不落である。【吉松忠弘】

18年4月、「カップヌードルミュージアム」を訪問し、大坂(右)とバイン・コーチはスマートフォンを仲良くのぞき込む

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大坂なおみ、バイン氏と契約解消は技術力向上のため

1月、全豪オープンで大坂に準決勝の注意点を授けるバイン・コーチ

女子テニスで18年全米、19年全豪を制し、アジア勢初の世界1位となった大坂なおみ(21=日清食品)が12日、ツイッターでサーシャ・バイン氏(34)とのコーチ関係を解消したことを明らかにした。大坂は「これ以上、サーシャとは一緒に仕事をしない」とつぶやき、それに対しバイン氏も「素晴らしい道のりだった。君の健闘を祈る」と返した。今後のコーチについては数人に打診中。次戦は17日開幕のドバイ選手権(UAE)を予定している。

突然の電撃発表だった。大坂のマネジメント会社IMGによると、バイン氏との契約解消は大坂本人の意思だという。世界1位になり、課題だったメンタルの部分では大きく成長した。将来を見据えたときに、技術的な課題であるネットプレーや第2サーブの改良などでステップアップしたいというのが理由とみられる。

前兆はあった。すでに今年に入って、バイン氏との関係は破綻していたように感じられた。4大大会で2大会連続優勝を果たした今年の全豪では、バイン氏との練習時間が15~20分と短かった。本人は「長くしなくても戦い方は分かっている」と話していたが、あまりにも異例だった。

準決勝をセンターコートで戦った1月24日の同コートでの事前練習は約10分で終了。いつも事前練習後に行うバイン氏のアドバイスも振り切ろうとし、同氏に引き留められたこともあった。練習を予約したコートに2人で現れずに、違う場所で練習していたこともあった。

次のコーチはすでに昨年から数人の候補に打診中。次週のドバイ選手権には、コーチなしで挑む可能性が高い。不安視されるのは、昨年優勝した3月のBNPパリバ・オープン(米インディアンウエルズ)だ。もし早期敗退だと、昨年獲得した世界ランキングの得点1000点の大半を失うことになる。

5月26日に開幕する赤土の全仏(パリ)に向けて、4月からは苦手のクレー(土)コートのシーズンが始まる。そこに新たなコーチがいるのか、またはコーチなしでどのように乗りきるかにも注目が集まる。

バイン氏は18年からコーチに就任。当時、世界68位だった大坂をわずか1年で同1位に導き、WTA(女子テニス協会)から18年最優秀コーチ賞を授与された。バイン氏以外のアブドゥル・シラー・フィジカル担当、クリスティ・スター理学療法士らはスタッフとして残るという。

◆サーシャ・バイン 1984年10月4日、セルビア生まれのドイツ人。本名アレクサンダー・バイン。プロ選手としては自己最高が世界1149位と大成せず。ミュンヘンでコーチをしていた07年に同僚の推薦でセリーナ・ウィリアムズ(米国)の練習相手になり、15年まで務めた。その後、元女王ウォズニアッキ(デンマーク)らの練習相手を務め、17年12月に大坂のコーチに就任。18年から帯同した。

◆テニスのコーチ 契約体系はさまざまだが基本、プロ選手は個人契約でコーチを雇う。個人と個人の合意の元で成立するため、お互いに納得すればコーチが無償で引き受ける場合もないとは言えない。しかし、トップ選手になれば、賞金の10~15%の報酬を渡し、加えて遠征経費は全額選手側の負担。また、優勝した場合のボーナスなどオプションもある。バイン氏クラスだと年間数千万から1億円も稼ぐと言われる。

日本選手の場合、所属という独特の契約方式がある。所属先とコーチが契約し、出張として所属企業がコーチの経費を負担する場合もある。錦織圭のマイケル・チャン・コーチは、ボティーニ・コーチがフルタイムであるため、年間に帯同する週の数を限定する契約を結んでいる。

18年9月、全米オープンを制した大坂(左)をハグで祝福するバイン・コーチ

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