日刊スポーツ

土居美咲、二宮真琴が貴重な日本開催大会に熱い思い

全米テニスの賞金最高に 総額61億円を上回る

米国テニス協会は18日、今年の全米オープン(8月26日開幕)の賞金が前回から約8%増額され、総額5700万ドル(約61億円)を上回ると発表した。

AP通信によると、テニス史上最高額。男女のシングルス優勝者の賞金は大会史上最高額の385万ドルとなった。

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土居美咲、二宮真琴が貴重な日本開催大会に熱い思い

テニスボールがデザインされた花束と記念撮影する土居(左)と二宮

テニスの花キューピットオープンの記者会見が都内で18日に行われ、土居美咲(28=ミキハウス)と二宮真琴(25=橋本総業ホールディングス)が出席した。

9月9日から15日まで広島広域公園テニスコートで開催される大会に向け、土居は「日本で数少ないWTA規模の大会です。海外を転戦している中で日本での試合は少ないので、すごく熱い思いで挑みます。観客の皆さんにはその思いを感じ取っていただけるようにお願いしたい。ぜひ会場に足を運んで下さい」と抱負。

16年大会にダブルスで優勝している二宮は「広島が地元なので、元気と勇気を与えるプレーをして観客のみなさんに会場に足を運んでいただきたいです。数少ない日本、地元での大会、本当に楽しみにしている。良いプレーができるように頑張ります」と誓った。

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ダニエル太郎は1回戦敗退 クロアチアOP

<男子テニス:クロアチア・オープン>◇16日◇クロアチア・ウマグ

シングルス1回戦でダニエル太郎(エイブル)はフィリプ・クライノビッチ(セルビア)に5-7、6-7で敗れた。

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錦織、望月を「大いに祝福」盛田ビジョンの継続的成功

錦織圭(2018年11月25日撮影)

男子テニスの錦織圭(29=日清食品)が、ウィンブルドン・ジュニア男子シングルスで初優勝した望月慎太郎(18=Team YUKA)にツイッターで「大いに祝福したい」とつづった。

錦織と望月は同じIMGアカデミーを拠点としている。今年の全仏と今大会で望月を指名して練習した。芝コートには「ひざを曲げろ」とアドバイスを送っていた。

また、錦織はともに日本テニス協会の盛田正明名誉顧問がジュニア選手を支援する「盛田ファンド」で成長しており「すごく素晴らしい大会。盛田ビジョンの継続的な成功を見ることができてうれしい!」と英語で記した。

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16歳望月慎太郎、半年で121人抜き世界Jr1位

4大大会ジュニア優勝の日本人

【ウィンブルドン(英国)15日=吉松忠弘】ウィンブルドン選手権のジュニア男子シングルスを制した望月慎太郎(16=Team YUKA)が、日本男子初のジュニア世界1位になった。14日の決勝でカルロス・ヒメノバレロ(18=スペイン)を6-3、6-2で下し、4大大会のジュニアで日本男子史上初のシングルス優勝の快挙。15日発表の最新の世界ランキングで1位に輝き、新たな勲章を得た。

昨年末にジュニア世界122位だった望月が、わずか半年で120人以上をごぼう抜きした。18歳以下のジュニア世界ツアーで、今年の年頭に4大大会に次ぐレベルのコスタリカの大会で初優勝。6月の全仏では4大大会初出場で4強入りし、今大会の優勝であっという間に、ジュニアの世界の頂点にたどり着いた。

04年にジュニア世界ランキングが単複合算方式を取り入れて以来、日本男子では16年3月に綿貫陽介が2位になったのが最高だった。望月と同じ米フロリダ州のIMGアカデミーで成長した錦織圭でも06年7月の7位が最高。単複でランキングが分かれていた時代には、女子の杉山愛が91年5月にシングルスで世界1位に輝いている。

快挙や急成長にも望月は「あまり実感はない」といたって冷静だ。決勝前に舞台となる1番コートを下見した。センターに次ぐ収容1万2345人のコートにも「思ったより大きくない」。試合中も「大きな舞台は好き」と度胸も満点だ。

課題は175センチ、64キロの体格を少しでも大きくすること。指導する山中夏雄コーチから「間食OK」の許可ももらった。2時間に1回はバナナなどの栄養補給食を取る。もちろん、大好きなチョコレートも問題ない。そのおかげで半年で約3キロほど体重が増えた。

今後は年末までに2~3週間のトレーニング期間を2回程度確保し、体のバランス、バネなどを鍛える。次戦の目標は9月1日に開幕する全米オープンのジュニア部門。そして、10~11月には一般の大会に出場予定だ。錦織に次ぐ日本テニス界期待の星が、今大会の快挙をきっかけに、世界に大きく羽ばたく。

◆望月慎太郎(もちづき・しんたろう)2003年(平15)6月2日、神奈川県川崎市生まれ。名前の「慎太郎」は父小太郎さんが石原慎太郎のファンだったことから名付けられた。3歳でテニスを始め、14年全国小学生ベスト4。12歳で、日本テニス協会の盛田正明名誉顧問が設立した基金のテストに合格し、13歳で米国のIMGアカデミーに留学。コーチは山中夏雄氏。8日付のジュニア世界ランキング9位。175センチ、64キロ。

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16歳望月慎太郎、日本男子初のジュニア世界1位に

望月慎太郎(2019年6月6日撮影)

【ウィンブルドン(英国)15日=吉松忠弘】ウィンブルドン選手権のジュニア男子シングルスを制した望月慎太郎(16=Team YUKA)が、日本男子初のジュニア世界1位になった。14日の決勝でカルロス・ヒメノバレロ(18=スペイン)を6-3、6-2で下し、4大大会のジュニアで日本男子史上初のシングルス優勝の快挙。一夜明けて発表された最新のジュニア世界ランキングで1位に輝き、新たな勲章を得た。

   ◇   ◇   ◇

昨年末にジュニア世界122位だった望月が、わずか半年で120人以上をごぼう抜きした。18歳以下のジュニア世界ツアーで、今年の年頭に4大大会に次ぐレベルのコスタリカの大会で初優勝。6月の全仏では4大大会初出場で4強入りし、今大会の優勝であっという間に、ジュニアの世界の頂点にたどり着いた。

04年にジュニア世界ランキングが単複合算方式を取り入れて以来、日本男子では16年3月に綿貫陽介が2位になったのが最高だった。望月と同じ米フロリダ州のIMGアカデミーで成長した錦織圭でも06年7月の7位が最高。単複でランキングが分かれていた時代には、女子の杉山愛が91年5月にシングルスで世界1位に輝いている。

快挙や急成長にも望月は「あまり実感はない」といたって冷静だ。決勝前に舞台となる1番コートを下見した。センターに次ぐ収容1万2345人のコートにも「思ったより大きくない」。試合中も「大きな舞台は好き」と度胸も満点だ。

課題は175センチ、64キロの体格を少しでも大きくすること。指導する山中夏雄コーチから「間食OK」の許可ももらった。2時間に1回はバナナなどの栄養補給食を取る。もちろん、大好きなチョコレートも問題ない。そのおかげで半年で約3キロほど体重が増えた。

今後は年末までに2~3週間のトレーニング期間を2回程度確保し、体のバランス、バネなどを鍛える。次戦の目標は9月1日に開幕する全米オープンのジュニア部門。そして、10~11月には一般の大会に出場予定だ。錦織に次ぐ日本テニス界期待の星が、今大会の快挙をきっかけに、世界に大きく羽ばたく。

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ジョコビッチ2年連続優勝「3本の指に入る試合」

ウィンブルドン選手権決勝、ガッツポーズを見せるジョコビッチ(AP)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇14日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇男子シングルス決勝

第1シードのノバク・ジョコビッチ(32=セルビア)が、男子最多8度の優勝を誇る第2シードのロジャー・フェデラー(37=スイス)に7-6、1-6、7-6、4-6、13-12のフルセットで下し2年連続5度目の優勝を果たした。ジョコビッチは4大大会通算16度目の頂点。

最終セットは12-12となり、タイブレークに突入。7-3でジョコビッチが制した。

「最もエキサイティングな決勝のひとつ。少なくとも3本の指に入る試合だった。歴史に残る選手と素晴らしい試合ができて誇りに思う。こういう試合はどちらか1人が敗者にもなる。お互い勝つチャンスはあった。12ゲームやった後のタイブレークはすごかった。タイブレークまでたどりつけて良かった。ロジャーがほかの人たちにも年齢を重ねても頑張れることを見せたいと話していたが、私も同じです」。ウィンブルドン5度の優勝はボルグらに並んだ。「4歳、5歳の少年だったころ、この大会はいつも出たい大会だと思っていた。トロフィーを掲げることを夢見ていた」。優勝をトロフィーを両手に抱えながら、インタビューに臨んだジョコビッチはと感無量の様子だった。

ウィンブルドン選手権決勝、バックハンドで返球するジョコビッチ(AP)
ウィンブルドン選手権決勝、フォアハンドで返すフェデラー(AP)

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望月慎太郎、日本男子初のジュニア世界ランク1位に

望月慎太郎(19年6月撮影)

<テニス:ウィンブルドン>◇14日◇英国ロンドン◇ジュニア男子シングルス決勝

16歳の望月慎太郎(Team YUKA)が、日本男子初のジュニア世界1位になることが分かった。カルロス・ヒメノバレロ(18=スペイン)に6-3、6-2で勝ち、4大大会のジュニアで、日本男子として、史上初のシングルス優勝の快挙を達成した。その望月に、新たな勲章が加わった。ジュニア最新世界ランキングは、今日15日に発表予定だ。

昨年末に、ジュニア世界122位だった望月が、わずか半年で、120人以上をごぼう抜き。聖地のジュニア王者に加え、ジュニア世界王者に躍り出る。日本男子史上初のジュニア4大大会シングルス優勝の快挙にも「実感はない」といたって冷静だが、どんな舞台でも、自分のテニスを貫き通す度胸が、彼の武器のひとつだ。

決勝戦の前に、大会はジュニアの精神面を気遣い、舞台の1番コートを下見させる。センターコートに次ぐ1万2345人の収容人員を誇る舞台は、ジュニアにとって過去最大規模だ。しかし、望月は、2~3秒ながめただけで「思ったより大きくないです」と話したという。

試合前に、指導する山中夏雄コーチは、望月に、どういう試合をしたいのかを答えさせた。「1つの試合。平常心でプレーする」。そして、山中コーチが「口で言うのは簡単だけど、良く冷静にプレーできた」と舌を巻くほど、通常の自分のスタイルを押し通した。望月を支援する盛田テニス基金の盛田正明会長は「いい意味で不思議な子」と評する。それは、山中コーチが言う「マイペースなくそまじめ」と通じるところがあるかもしれない。

IMGアカデミーでは、常に、選手の体調を管理しているが、以前、望月は、水分不足が指摘されていた。喉が渇いたら水分を取るだけで、その量が基準より低かったというのだ。そのため、昨年10月の試合で、全身けいれんに襲われた。「死ぬかと思った」。山中コーチによると、胸あたりまでけいれんが来ていたという。

それ以来、山中コーチは「水分を取れ」と口酸っぱく話した。そうすると、くそまじめに「がっぽ、がっぽと飲むわ、飲むわ」(山中コーチ)。逆に、すぐに尿意をもよおし、1セットが終わると、必ずトイレタイムを取るようになった。しかし、「けいれんもなくなり、あまり疲れることもなくなった」。

課題は、175センチ、64キロの体格を、今後に向けて、少しでも大きくすることだ。それには「間食OK」(山中コーチ)。2時間に1回はバナナやバーなどの栄養補給食を取る。もちろん、大好きなチョコレートも問題ない。背はまだ伸びているが、山中コーチによると「180センチ行くのが最大かな」。

今後は、年末までに、可能なら2~3週間のトレーニング期間を2回ほど取り、体のバランス、バネなどを鍛える。次戦の目標は、9月1日に開幕する全米オープンのジュニア部門だ。そして、10~11月には、一般の大会に出場予定だ。ウィンブルドン王者、ジュニア世界王者の本当の挑戦は、今、始まったばかりだ。

◆WOWOWでは、15日午後6時から車いす男女シングルス決勝を、18日午後3時15分から男女シングルス決勝ほかを、ともにWOWOWライブで録画放送。

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ジョコビッチ連覇 今大会最長4時間57分死闘制す

優勝トロフィーを掲げるジョコビッチ(ロイター)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇14日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇男子シングルス決勝

第1シードのノバク・ジョコビッチ(32=セルビア)が、第2シードのロジャー・フェデラー(37=スイス)との5時間近い死闘を制し、2年連続5度目の頂点に立った。7-6、1-6、7-6、4-6。最終セットは今大会から導入された12-12からのタイブレークに突入。そこで7-3と押し切った。

2-2で迎えた最終セット、一進一退の攻防が続いた。世界トップ同士の意地と意地がぶつかり合った。

5-5で迎えた第11ゲーム、ジョコビッチは自身のサービスゲームで15-30とリードを許す中、フェデラーとのネットプレーでロブショットに体を投げ出し、ダイビングボレー。これが決まって危機を脱すると、このゲームをキープした。

第12ゲーム、ともにスーパーショットを連発。息をのむ展開が続く中、フェデラーがキープし、6-6。

第13ゲーム、ジョコビッチが安定したサーブとショットでフェデラーを翻弄(ほんろう)し、7-6とリードした。

第14ゲームはフェデラーが力強いサーブでジョコビッチを押し切り、正確なショットでポイントを重ねた。7-7。試合時間は4時間を超えていた。

第15ゲーム、ラリー戦が続く中、ジョコビッチにミスが出る。フェデラーがブレークした。8-7。

第16ゲーム、フェデラーが衰えぬ弾丸サーブでジョコビッチを追い詰める。ジョコビッチも執拗(しつよう)に粘ってジュース、そしてブレークバックした。8-8の五分に戻した。

第17ゲーム、ジョコビッチはブレークバックしたことで息を吹き返し、安定したショットでキープする。9-8。

第18ゲーム、フェデラーがサーブから主導権を握り、ジョコビッチを揺さぶる。危なげなくキープし、9-9のタイに。超人的な両者の体力に陰りは見えない。

第19ゲーム、冷静なジョコビッチが精密機械のようなサーブ、ショットであっさりとキープ。10-9とした。

第20ゲーム、負けじとフェデラーも力のこもったサーブ・アンド・ボレーを決め、最後は力強いサーブでキープした。10-10。

第21ゲーム、競った展開となったが、最後はジョコビッチのフェデラーへのボディーサーブが決まり、キープした。11-10。

第22ゲーム、フェデラーのサーブアンドボレーがさえ、キープ。11-11。

第23ゲーム、0-40からフェデラーが粘り、ジュースに持ち込む。勝負のショットは「アウト」判定もチャレンジでかろうじてイン。これでアドバンテージとした。対するジョコビッチも粘ってジュースに持ち込み、さらにポイントを重ねてゲームポイント。ここでフェデラーが渾身(こんしん)のボレーで再びジュースとする。

続けてフェデラーのショットが大きくなり、ジョコビッチがプレーを止めてチャレンジ。すると再びこれがインと判定され、フェデラーがアドバンテージとする。

追い込まれたジョコビッチ。だが、ここで再び粘り、力強いボレーに、正確なショットで逆転。2度のブレークポイントをしのぎ、ジョコビッチがキープした。12-11。

第24ゲーム、フェデラーの鮮やかなボレーが決まる。最後はサーブが決まり、ラブゲームでキープした。試合はタイブレークに突入した。

ジョコビッチが強烈なサーブから4-1と一気に引き離した。フェデラーも追撃し、2ポイント差に縮める。ジョコビッチがポイントを重ね、6-3とリード。最後はジョコビッチの強烈なショットにフェデラーのリターンショットが大きく宙を舞い、ボールが外れた。今大会最長で、男子シングルス決勝の史上最長、4時間57分という死闘に終止符が打たれた。

完全無欠の王者ジョコビッチが、優勝賞金は235万ポンド(約3億2000万円)を手にした。

優勝を決め、喜びを爆発させるジョコビッチ(ロイター)

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望月4大大会ジュニアV「実感ない」日本男子初快挙

優勝した望月慎太郎(ロイター)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇14日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇ジュニア男子シングルス決勝

【ウィンブルドン=吉松忠弘】錦織を超えた! ジュニア世界9位で16歳の望月慎太郎(Team YUKA)が、4大大会のジュニアで日本男子として史上初のシングルス優勝の快挙を達成した。

同49位のカルロス・ヒメノバレロ(18=スペイン)に6-3、6-2の61分で快勝。日本の男女を通じては69年全仏、ウィンブルドンを連覇した沢松(現姓吉田)和子以来、史上2人目のジュニア4大大会シングルスを制した選手となった。

   ◇   ◇   ◇

歴史に残る最後のショットは、望月が「自信のあるショット」というバックのダウンザライン(ストレート)だった。糸を引くような球が、相手コートに突き刺さる。相手が1歩も動けず、望月は、その場で仁王立ち。何度も両手でガッツポーズだ。

ジュニアとはいえ、日本男子テニスの歴史が、また動いた。過去、日本男子の4大大会ジュニア・シングルス最高成績はベスト4。それを軽々と超え、優勝して見せた。それでも本人はあくまで「快挙と言われても実感はない。1つの大会に優勝できたことが成長」と冷静だ。

大好きなのはネットプレー。この日も果敢にネットに出て、相手にプレッシャーをかけ続けた。「(ネットプレーは)とても楽しい」。回転をかけたサーブで相手を崩し、ネットに出る。そのサーブ&ボレーは、この日も6回試み、6回成功の100%だった。

錦織と同年齢の13歳で、錦織と同様に盛田テニス基金の支援を受け米フロリダにあるIMGアカデミーに渡った。今年の全仏と今大会で、錦織から指名を受けて練習した。芝コートには「ひざを曲げろとアドバイスをもらった。役に立った」と“先輩”を立てた。

歴代のウィンブルドンのジュニア男子シングルス優勝者には、きら星のような名前が並ぶ。ボルグ(スウェーデン)、エドベリ(スウェーデン)。そして望月のあこがれのフェデラー(スイス)。彼らと肩を並べた。しかし「そのスタイルをコピーしようとは思わない。自分だけのプレーをつくりたい」と、慎太郎オリジナルを目指す。

優勝を決め、ガッツポーズを見せる望月(AP)

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偉業Vの16歳望月慎太郎に「ひざ曲げろ」錦織教え

優勝した望月慎太郎(AP)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇14日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇ジュニア男子シングルス決勝

【ウィンブルドン=吉松忠弘】錦織を超えた! ジュニア世界9位で、16歳の望月慎太郎(Team YUKA)が、4大大会のジュニアで、日本男子として、史上初のシングルス優勝の快挙を達成した。同49位のカルロス・ヒメノバレロ(18=スペイン)に6-3、6-2で勝ち、日本男女を通じては、69年全仏、ウィンブルドンを連覇した沢松(現姓吉田)和子以来、ジュニア4大大会シングルスを制した史上2人目の選手となった。主な一問一答は以下の通り。

-優勝した瞬間は

望月 思い切り自信のあるショットを打てて、本当に良かった。

-観客がすごく多かった

望月 僕はシャイなんで。少し緊張したが、とても楽しかった。

-4大大会日本男子初の快挙

望月 快挙と言われても、実感はない。ウィンブルドンに限らず、大会を優勝できたことが成長。

-盛田会長にはどう報告したいか

望月 いつもサポートしてもらっている。あの年齢になられても、飛行機に乗って来ていただいている。

-今後、どうやって行きたいか

望月 今年の最初は、(ジュニアの世界ランクが)80番台。トップの人に勝てるかどうかだった。だから、あまり調子に乗らずにやりたい。

-錦織選手からアドバイスは

望月 今回、芝コートが初めての経験だったので、ひざを曲げろとか言われた。

-あこがれは

望月 フェデラー。でも、彼のようになるつもりはない。自分だけのスタイルをつくりたい。

-IMGアカデミーの生活は

望月 テニスのない時は、お菓子食べてます。チョコが好きなんで。

◆ウィンブルドンは、WOWOWで7月1日~14日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。

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13歳でIMGアカデミーに留学/快挙の望月慎太郎

優勝した望月慎太郎(AP)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇14日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇ジュニア男子シングルス決勝

錦織を超えた! ジュニア世界9位で、16歳の望月慎太郎(Team YUKA)が、4大大会のジュニアで、日本男子として、史上初のシングルス優勝の快挙を達成した。

◆望月慎太郎(もちづき・しんたろう)2003年(平15)6月2日、神奈川県川崎市生まれ。3歳でテニスを始め、14年全国小学生ベスト4。12歳で、日本テニス協会の盛田正明名誉顧問が設立した基金のテストに合格し、13歳で米フロリダにあるIMGアカデミーに留学した。コーチは山中夏雄氏。最新ジュニア世界ランキング9位。175センチ、64キロ。

優勝した望月慎太郎(ロイター)

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16歳望月慎太郎が錦織超え快挙V、日本男子史上初

優勝した望月慎太郎(ロイター)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇14日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇ジュニア男子シングルス決勝

【ウィンブルドン=吉松忠弘】錦織を超えた! ジュニア世界9位で16歳の望月慎太郎(Team YUKA)が、4大大会のジュニアで日本男子として史上初のシングルス優勝の快挙を達成した。

同49位のカルロス・ヒメノバレロ(18=スペイン)に6-3、6-2の61分で快勝。日本の男女を通じては69年全仏、ウィンブルドンを連覇した沢松(現姓吉田)和子以来、史上2人目のジュニア4大大会シングルスを制した選手となった。

   ◇   ◇   ◇

歴史に残る最後のショットは、望月が「自信のあるショット」というバックのダウンザライン(ストレート)だった。糸を引くような球が、相手コートに突き刺さる。相手が1歩も動けず、望月は、その場で仁王立ち。何度も両手でガッツポーズだ。

ジュニアとはいえ、日本男子テニスの歴史が、また動いた。過去、日本男子の4大大会ジュニア・シングルス最高成績はベスト4。それを軽々と越え、優勝して見せた。それでも本人はあくまで「快挙と言われても実感はない。1つの大会に優勝できたことが成長」と冷静だ。

大好きなのはネットプレー。この日も果敢にネットに出て、相手のプレッシャーをかけ続けた。「(ネットプレーは)とても楽しい」。回転をかけたサーブで相手を崩し、ネットに出る。そのサーブ&ボレーは、この日も6回試み、6回成功の100%だった。

錦織と同年齢の13歳で、錦織と同様に盛田テニス基金の支援を受け米フロリダにあるIMGアカデミーに渡った。今年の全仏と今大会で、錦織から指名を受けて練習した。芝コートには「ひざを曲げろとアドバイスをもらった。役に立った」と“先輩”を立てた。

歴代のウィンブルドンのジュニア男子シングルス優勝者には、きら星のような名前が並ぶ。ボルグ(スウェーデン)、エドベリ(スウェーデン)。そして望月のあこがれのフェデラー(スイス)。彼らと肩を並べた。しかし「そのスタイルをコピーしようとは思わない。自分だけのプレーをつくりたい」と、慎太郎オリジナルを目指す。

◆ウィンブルドンは、WOWOWで7月1日~14日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。

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ハレプV世界4位復帰へ メッシばり伝説選手目指す

ウィンブルドン選手権で初優勝を飾ったハレプ(ロイター)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇13日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇女子シングルス決勝

【ウィンブルドン=吉松忠弘】世界7位のシモナ・ハレプ(27)の夢がかなった。4大大会歴代最多タイの24度目の優勝を狙った同10位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)に6-2、6-2のわずか56分でストレート勝ち。男女を通じて、ルーマニア選手初の優勝を遂げるとともに、今日15日発表予定の最新世界ランキングでは4位に復帰する。

   ◇   ◇   ◇

大会前のロッカールームで、ハレプはこんなことを言っていたという。「優勝して、このクラブの会員になるのが夢」。それが現実になった。凡ミスがわずか3本。伝説の女王セリーナにテニスをさせず、優勝の瞬間、両ひざをつき、「人生最高の試合だった」と歓喜に浸った。

人口約30万人のルーマニア第4の都市コンスタンツァで生まれ、4歳でテニスを始めた。10歳の頃、母タニアさんから「テニスを続けるなら、聖地で決勝に行かなくちゃ」と告げられた。その言葉を守り、初の決勝進出を初優勝につなげた。

父ステレさんがサッカー選手だったため、熱狂的なサッカーファンだ。ルーマニア最高選手といわれるハジに小さい頃はあこがれた。今はメッシとロナルドを尊敬する。4大大会のたびに優勝者が変わる大激戦の女子テニス界。その中でメッシやロナルドのように、伝説の選手を目指す。

試合後、ウィリアムズ(右)と健闘をたたえ合うハレプ(ロイター)

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ハレプ、ルーマニア選手初のウィンブルドン制覇

優勝したハレプ(ロイター)

<テニス:ウィンブルドン>◇13日◇ロンドン◇女子シングルス決勝

【ウィンブルドン=吉松忠弘】世界7位のシモナ・ハレプ(27)が、男女を通じて、ルーマニア選手としては大会初優勝を成し遂げた。4大大会歴代最多タイの24度目の優勝を狙った同10位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)に6-2、6-2のわずか56分でストレート勝ち。15日発表予定の最新世界ランキングでは4位に復帰する。

   ◇   ◇   ◇

10歳の時に、母タニアさんから「テニスをやるなら決勝に行ってね」と言われた聖地で、ハレプは両ひざをつき、歓喜に浸った。世界のテニス界で最も有名な優勝プレート、「ローズウオーター・ディッシュ」を抱きしめると「信じられない」と笑みがこぼれた。スタートから圧勝だった。一気に4-0とリードし、24度目の優勝を狙うセリーナの勢いを止めた。凡ミスの数はハレプの3本に対し、セリーナは9倍近い26本。セリーナの強打に対し、コート上を走り回り、球を拾いまくった。優勝者は会場のオールイングランドクラブの名誉会員に推薦される。「それが最高のモチベーションだったわ」。そう言って笑った。

優勝プレートにキスをするハレプ(ロイター)

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芝王者フェデラーV9王手、決勝は48度目ジョコ戦

決勝に進出したフェデラー(AP)

<テニス:ウィンブルドン>◇12日◇ロンドン◇男子シングルス準決勝

【ウィンブルドン=吉松忠弘】世界3位のロジャー・フェデラー(37=スイス)が、自身の記録を更新する大会最多9度目の優勝に王手をかけた。

同2位のラファエル・ナダル(スペイン)に7-6、1-6、6-3、6-4で勝ち、決勝では同1位のジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

   ◇   ◇   ◇

宿命のライバルとも言われる40度目の両者の対戦は、芝の王者フェデラーが制した。マッチポイントで、ナダルのバックがアウトになると、フェデラーは仁王立ちで、何度も両手を突き上げた。「相手はラファ、場所はウィンブルドン、最高の観客に天気。最高の試合だった」と振り返った。

ウィンブルドンで対戦するのは、08年の決勝以来11年ぶり。「長い間、ここでは対戦がなかったが、それでもラファとの試合は特別」と、懐かしむかのように、庭と言われるセンターの芝の上を疾走した。第2セットを落としたが、その後は得意のサーブとネットでナダルのストロークを封じた。

決勝は、ナダルとよりも多い48度目の対戦となるジョコビッチが相手だ。22勝25敗、現在3連敗中と劣勢だが、場所は聖地。「ベストを尽くす」。15年決勝で敗れた雪辱を期した。

決勝に進出したフェデラー(AP)

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国枝組競り負け、上地組は逆転負けでともに敗退

<テニス:ウィンブルドン>◇車いすの部◇12日◇ロンドン

男子ダブルス準決勝で国枝慎吾(ユニクロ)とアルゼンチン選手のペアはベルギー選手とスウェーデン選手のペアに3-6、7-5、6-7で競り負けた。

女子ダブルス準決勝は上地結衣(三井住友銀行)と英国選手のペアが、第1シードのオランダのペアに6-3、6-7、1-6で逆転負けした。

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ナダル8年ぶり決勝逃す「相手の方がいいプレー」

<テニス:ウィンブルドン>◇12日◇ロンドン◇男子シングルス準決勝

ラファエル・ナダル(スペイン)は長年のライバルに屈し、8年ぶりの決勝進出を逃した。「自分にもチャンスはあったが、相手の方がいいプレーをした」と、素直に負けを認めた。

第2セットで1-1から5連続ゲームを奪ったものの勢いは続かなかった。第4セットはマッチポイントをしのぐ粘りを見せたが力尽き「終盤に良くなったが、遅すぎた」と悔やんだ。

年齢は互いに30代でも衰えはなく、この試合も高いレベルのプレーで観客を沸かせた。「ライバル関係はまだ終わらない。これは1つの章にすぎない」と、好敵手との戦いがまだ続くことを強調した。

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望月慎太郎決勝へ「1試合100%」荒療治が花開く

望月慎太郎

<テニス:ウィンブルドン>◇12日◇英国ロンドン◇ジュニア男子シングルス準決勝ほか

ジュニア世界9位で、16歳の望月慎太郎(Team YUKA)が、4大大会ジュニア男子シングルスで、日本男子初の決勝に進出した。同6位のマーティン・ダム(米国)に6-1、0-6、10-8で勝ち、1時間59分の激戦を制した。

壮絶な戦いだった。最後、相手のバックがネットした瞬間、望月は「カモーン!」としゃがみ込み、立ち上がると、何度も右手でガッツポーズを振り回した。日本男子初の快挙が達成された瞬間だが、「やったーという感じ」と、少し喜びを見せた以外は、「1つの大会、1試合を100%で戦っているだけ」とあくまで冷静だ。

6月の全仏では、同大会のジュニア男子シングルスで日本男子初のベスト4。06年ベスト8だった錦織圭越えを果たした。そして、今回の史上初の快挙。その好調さの裏側には、ちょっとした荒療治があった。

今年の第1戦は、コスタリカで単複優勝するなど、絶好の滑り出しだった。しかし、その後の南米で、少しスランプになった。錦織を支援し、望月も援助を受ける盛田テニス基金の専属コーチで、IMGアカデミーで望月を指導する山中夏雄コーチ(45)は、望月の性格を「マイペースなくそまじめ」と称する。

試合も、練習も、トレーニングも全力投球。それは「決して悪いことではない」。ただ、175センチ、64キロの体格では、それを続けると、どこかで破綻してしまう。「どこにくそまじめを持って行くのか」。4月下旬から、6月の全仏まで、異例の6大会連続長期遠征を組んだ。

その期間は、なるべく試合前の練習はしないで、「くそまじめさ」を試合に集中させる荒療治だった。その効果が、全仏の4強で大きく花を開いた。その成績で、望月は「大きな自信になった。やれる手応えを感じた」。

今大会の前哨戦で、6月下旬に、英ノッティンガムの大会で自身初めて芝での大会に参戦した。「最初は心配だった」(望月)。練習試合でも負け続けた。しかし、本番になると、あれよあれよと勝ち上がり、芝の初めての大会で優勝。山中コーチは「ヒントを与えるとすぐに吸収できる。錦織とよく似ている」と話す。

13歳で、盛田テニス基金の援助を受けIMG留学したのは、錦織と全く同じ歩みだ。そして、ジュニアの成績では完全に錦織を超えた。4大大会ジュニアのシングルスで、優勝した日本人は、69年全仏、ウィンブルドンを制した沢松(現姓吉田)和子しかいない。決勝は、14日の最終日に行われる。

◆ウィンブルドンは、WOWOWで7月1日~14日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。

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フェデラーがナダルに勝利、ジョコビッチと決勝

ナダルに勝利したフェデラー(ロイター)

<テニス:ウィンブルドン>◇12日◇ロンドン◇男子シングルス準決勝

9度目の優勝を狙う第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)に7-6、1-6、6-3、6-4で勝ち、2年ぶり12度目の決勝へ進んだ。

第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は第23シードのロベルト・バウティスタ(スペイン)を6-2、4-6、6-3、6-2で下した。2年連続5度目の優勝を懸け、14日の決勝でフェデラーと顔を合わせる。

サーブするナダル(ロイター)
試合後、握手するナダルとフェデラー(ロイター)

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望月慎太郎、日本男子初の4大大会ジュニア決勝進出

望月慎太郎

<テニス:ウィンブルドン>◇12日◇ロンドン◇ジュニア男子シングルス準決勝

【ウィンブルドン=吉松忠弘】ジュニア男子シングルスで、16歳の望月慎太郎(Team YUKA)が日本男子4大大会シングルス史上初の決勝に進出した。マーティン・ダム(米国)に6-1、0-6、10-8の1時間59分で勝った。

   ◇   ◇   ◇

5本目のマッチポイントで、相手のバックがネットにかかると、望月は何度も両手を突き上げた。「やったーって感じ。ようやく勝ったって」。生みの苦しみだった。最終セット5-2リードで2本、5-3で2本、マッチポイントがあった。それを逃して追いつかれ、7-8でマッチポイントを握られた。相手のミスに救われると、9-8から突き放した。錦織でさえできなかったジュニア4大大会での決勝進出。望月は「1つの大会、1つの試合。満足しないで決勝も頑張りたい」といたって冷静だった。男女を通じて69年の沢松和子以来、日本勢史上2人目の優勝に挑む。

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ハレプ、ラリーで打ち勝つ「芝で人生最高の試合」

<テニス:ウィンブルドン>◇第10日◇11日◇英国ロンドン

女子シングルスで元世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が同じく守備が堅いエリナ・スビトリナ(ウクライナ)との長いラリー戦で打ち勝った。

同種目のルーマニア勢で初の決勝へ駒を進め「全てのボールで戦おうと準備していた。芝で人生最高の試合の1つになった」と声を弾ませた。

足腰が強く球足の遅いクレーコートが得意だが、ドロップショットやスライスをより使うようになり、球足の速い芝にも順応した。昨年の全仏オープンに続く4大大会2勝目は目前。元世界1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)との決戦へ「勝つチャンスはあると信じている」と気持ちを高めた。

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ストリコバ、セリーナのパワーに屈すも「楽しめた」

<テニス:ウィンブルドン>◇第10日◇11日◇英国ロンドン

女子シングルス準決勝で33歳のバルボラ・ストリコバ(チェコ)は規格外のパワーで攻めてきたセリーナ・ウィリアムズ(米国)に1時間足らずで屈した。

1度もブレークできず「セリーナのプレーが良すぎた。深くショットを打ち込まれ、やりたいことができなかった」と脱帽した。

4大大会で初めてベスト4入りしたベテランは試合前に臀部(でんぶ)に違和感を覚え、万全の状態ではなかったという。ノーシードからの快進撃は終わったが「ベストは尽くした。とても楽しめた」と話した。

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セリーナ完勝、2年連続11度目決勝でハレプと対戦

<テニス:ウィンブルドン>◇第10日◇11日◇英国ロンドン

女子シングルス準決勝で過去7度優勝している第11シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)が世界ランキング54位のバルボラ・ストリコバ(チェコ)に6-1、6-2で完勝し、2年連続11度目の決勝進出を果たした。

13日の決勝で37歳のS・ウィリアムズはマーガレット・コート(オーストラリア)に並ぶ4大大会歴代最多24個目のタイトルを目指し、初制覇を狙う第7シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)との元世界1位対決に臨む。

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錦織と王者に力の差、ペース配分に課題/堀内氏分析

ガッツポーズを見せる錦織(ロイター)

<Kei’sカルテ 亜大総監督・堀内昌一氏が分析>

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇10日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇男子シングルス準々決勝

第2セット以外は1ブレーク差の逆転負け。錦織の善戦を評価する声もあると思うが、私はスコア以上にフェデラーとの力の差を感じた。

やるべきことができなかった。第1サーブの確率が低く、得点も少なかった。今大会、効果的だった相手のフォアを突くスライスサーブが通じなかった。ストローク戦でもフェデラーをコート後方に下げることができず、前陣速攻を速攻のカウンターで切り返された。サービスゲームを守ることに心身のエネルギーの大半を費やさざるを得なかった。

4回戦までを省エネテニスで勝ち上がり、フレッシュな状態で試合に臨んだ。第1セットを先取したものの、それ以降は急速にペースダウンしてしまった印象だ。フェデラーがギアを上げたこともあるが、1試合の中でのペース配分にも課題が残ったのではないか。

ビッグ3の壁は厚い。錦織にはぜひ、それを打ち破ってほしい。今回の敗戦がその糧になることを願っている。(亜大教授、テニス部総監督)

試合後、健闘をたたえ合う錦織(左)とフェデラー(ロイター)

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ハレプ、ストレート勝ちで初ウィンブルドン決勝へ

歓喜するハレプ(AP)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇10日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇女子シングルス準決勝ほか

女子シングルス準決勝で、元世界女王で同7位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が同8位のスビトリナ(ウクライナ)にストレートで勝ち、自身大会初の決勝進出を決めた。

また、車いすテニスで、男子シングルスでは世界1位の国枝慎吾(ユニクロ)、女子同2位の上地結衣(三井住友銀行)が初戦を突破した。ジュニア男子シングルスでは、全仏4強の望月慎太郎(Team YUKA)がベスト4に進んだ。

リターンするハレプ(AP)
試合を観覧するベッカム氏(AP)

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錦織成し遂げた3人目快挙 トップ3の壁挑み続ける

リストバンドで汗をぬぐう錦織(ロイター)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇10日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇男子シングルス準々決勝

【ウィンブルドン=吉松忠弘】世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、テニスの聖地で芝の王者に屈した。

大会最多8度の優勝を誇る同3位のロジャー・フェデラー(スイス)に6-4、1-6、4-6、4-6の逆転負け。日本男子として、33年佐藤次郎以来86年ぶりの4強入りを逃した。次戦は7月29日開幕のシティ・オープン(ワシントン)に出場予定。

   ◇   ◇   ◇

すべてを出し切った。最初から飛ばし、1セットは奪った。しかし、負けは負けだ。錦織の中で勝てなかった苦さ、痛みが悔しさに変わった。「出し切った。でも、自分のプレーが継続できなかった。2セット目以降、焦ってしまった」と自分を責めた。

準々決勝まで1セットしか落とさず、温存した体力は満ち、気持ちも充実していた。聖地でフェデラーとの準々決勝。舞台も最高だ。真っ向勝負を挑んだが、最後は力尽きた。もう少し、錦織特有の柔軟さがあったらと思うが「強いフェデラーとやれたのは、すごくいい経験になった」。その気持ちが、前に進む原動力となる。

4大大会5大会連続で8強以上の成績を残した。錦織以外は、ジョコビッチとナダルしか成し遂げていない高値安定だ。そして、そこで錦織が敗れた相手が優勝している。不運とは言わないが「悔やんでもしょうがないが、若干、そこは思う」と苦笑いした。

4大大会にトップ3の壁と言われるが、その前に敗れる選手、トップ3に1度も勝っていない選手の方が大半だ。歴代で最もレベルが高いと言われる現在の男子テニス。その中で、世界の頂点をつかむには、挑み続けるしかない。「ランキングではいい位置にいる。冬に向け、さらにいい位置にいたい」。29日から得意のハードコートに臨む。

◆WOWOW放送予定 12日午後8時50分から。13日午前1時から。ともにWOWOWライブ。男子シングルス準決勝ほか。生中継。

試合後、健闘をたたえ合う錦織(左)とフェデラー(ロイター)

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セリーナ 大坂なおみへの謝罪文書の返事に涙も

女子シングルス準々決勝でリスクを破り、雄たけびをあげるセリーナ・ウィリアムズ(AP)

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇9日(日本時間10日)◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇女子シングルス準々決勝

4大大会23度の優勝を誇る世界10位のセリーナ・ウィリアムズ(37=米国)が、2年連続13度目のベスト4に進出した。同55位のリスク(米国)に6-4、4-6、6-3のフルセットで勝ち、準決勝では同54位のストリコバ(チェコ)と対戦する。

セリーナが4強入りだ。4回戦で世界1位のバーティを破って勝ち上がってきたリスクを相手に「レベルを上げた。そうしなきゃ勝てなかった」と打ち合いを制した。コート(オーストラリア)が持つ4大大会歴代最多24度の優勝まであと1勝と迫った。試合中にはファッション誌のインタビュー記事がインターネットで流れ、昨年の全米オープン決勝で敗れた際の騒動について優勝した大坂なおみに文書で謝罪していたことが明らかになった。「あなたは先駆者であり続けて」との大坂の返事には涙を流したという。【吉松忠弘】

◆WOWOW放送予定 11日午後8時50分から。12日午前1時から。ともにWOWOWライブ。女子シングルス準決勝ほか。生中継。

混合ダブルスで3回戦進出を決めアンディー・マリーと抱擁するセリーナ・ウィリアムズ(AP)

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マリー、混合複も敗退「相手の方が安定していた」

<テニス:ウィンブルドン>◇10日◇英国ロンドン◇男子シングルス準々決勝

混合ダブルスでS・ウィリアムズとシングルスの元世界ランキング1位コンビを結成したA・マリーは3回戦で第1シードのペアに屈し「相手の方がプレーが安定していた」と潔かった。1月に痛みがあった臀部(でんぶ)の再手術を受け、負担の少ない男子と混合のダブルスに出場したが、これで両種目敗退となった。

本職のシングルスで復帰の期待も高まるが、8月26日開幕の全米オープンについては「シングルスでプレーするには多くの準備をしないといけない。時間的に難しい」と否定的。地元の4大大会で2年ぶりにプレーし「最大の収穫は体調がいいと感じたことだ」と話した。

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ナダル、フェデラーと準決勝「本当に興奮する」

<テニス:ウィンブルドン>◇10日◇英国ロンドン◇男子シングルス準々決勝

男子シングルス準々決勝で第3シードのナダルは芝コートが得意なクエリーにストレート勝ちし「難敵を破って、準決勝に進めたことに満足している」と喜んだ。第1セットは相手の最速222キロの強力サーブに苦しんだが、正確なリターンで対抗。2度のブレークに成功して先取すると、残り2セットは簡単に奪った。

準決勝はフェデラーとウィンブルドンでは名勝負と言われる2008年大会決勝以来の激突。その時は4時間48分の大熱戦を制し、初優勝を飾った。「11年ぶりに対戦できるのは本当に興奮する。2人にとって大きな意味があるはずだ」と心待ちにした。

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