山形が石丸清隆監督を解任 自動降格圏20位低迷
J2モンテディオ山形は21日、石丸清隆監督(47)の解任を発表した。
山形は20日のV・ファーレン長崎戦に1-3で敗れ、勝ち点7で自動降格圏の20位に低迷していた。後任が決定するまで佐藤尽コーチ(46)が監督としてチームを指揮する。
なお、山形のシーズン途中での監督解任はクラブ初となる。
J2モンテディオ山形は21日、石丸清隆監督(47)の解任を発表した。
山形は20日のV・ファーレン長崎戦に1-3で敗れ、勝ち点7で自動降格圏の20位に低迷していた。後任が決定するまで佐藤尽コーチ(46)が監督としてチームを指揮する。
なお、山形のシーズン途中での監督解任はクラブ初となる。
J2のV・ファーレン長崎は18日、長崎・諫早市内で、異例の監督不在のまま、2部練習でスタートした。
ファビオ・カリーレ監督(50)の二重契約締結問題を抱えたまま、前代未聞の新体制発表が行われてから一夜が明けた。二重契約相手のサントスFCとの話し合いは、いまだ未解決のままで、下平隆宏新ヘッドコーチ(52)が暫定的に指揮を執った。
取材陣に対して、練習後の監督、選手へのカリーレ監督関連の質問は、クラブの意向で禁じられる“厳戒態勢”が敷かれた。
21日には、ファン・サポーターを招いた決起集会が行われる。そして、29日~2月10日の沖縄キャンプなどを経て、藤枝MYFCとの敵地開幕戦(2月23、24、25日のいずれか)へ向かう。
監督人事のトラブルが宙に浮いたまま、波乱の全体練習初日を迎えた。
ベガルタ仙台が15日、キャンプ出発壮行式を仙台空港で行った。仙台は15日から沖縄県糸満市で第1次キャンプを開始。その後、2次は宮崎県延岡市で29日から2月5日、3次は宮崎県宮崎市で2月6日から18日までを予定している。
この日の気温5度と冷え込みが強い仙台市とは打って変わり、沖縄は21度と練習環境絶好だ。式の冒頭にはベガルタ仙台市民後援会会長を務める、さとう宗幸氏から激励の言葉が送られた。さらに、サポーター代表から花束が贈呈されるなど「J1復帰」に燃えるクラブを後押しした。
森山佳郎新監督(56)は「本来いるべき場所(J1)へ戻るため、走り込みや厳しい練習を乗り越えてシーズンを戦い抜ける体力と熱いハートを身につけて帰ってきたいと思います」と覚悟を示した。選手を代表してあいさしたMFオナイウ情滋(じょうじ、23)は昨季は途中出場10試合無得点にとどまり、悔しいシーズンを過ごした。「厳しいキャンプになるが“PASSION″を持って乗り越え、苦しい時期も跳ね返せる力をつけたい。ホームだけではなく、アウェイでもみなさんと喜びを分かち合えるような最高のシーズンにします!」と意気込んだ。目標はただひとつ、「J1復帰」。いるべき場所へと戻るため、大きな進化を遂げて仙台へ帰ってくる。
J2モンテディオ山形が14日、山形県総合運動公園アリーナでキックオフイベントを開催。第一部では、「みちのくダービー」でしのぎを削る因縁のチーム・ベガルタ仙台から完全移籍で加入したMF気田亮真(26)ら新加入選手12人が登壇し、新天地での意気込みを語った。第三部には全選手、コーチングスタッフが登場。渡辺晋監督(50)が、会場に集まった2200人、オンライン配信を視聴する1000人のサポーターに共闘を呼びかけた。
◇ ◇ ◇
覚悟を持って、山形に来た。気田は最初に「何度か対戦してきて、何度かゴールも決めましたけど、それを今度は山形のために決めてチームの勝利に貢献したい」とあいさつ。会場からは笑いと拍手が起こった。
昨年の「みちのくダービー」は1勝1敗。仙台が2-1で勝利した昨年5月13日は気田が前半32分に先制ゴール。昨年7月1日は、山形が4-1で勝利。リーグ戦では約13年ぶりの勝利をつかみ、山形が沸いた。そんな因縁の相手への完全移籍。気田は「簡単な決断ではなかった」と振り返った。自身を愛してくれた仙台サポーターへの思いはもちろんあった。だが、「僕自身が一番成長したいという思いがあった。その自分のサッカー観と山形のチームスタイルを考え、ここがベスト」。自身を成長させるための決断だった。
ライバルチームへの移籍にサポーターからはたくさんの言葉が飛んだ。「このリリースがあって、いろいろ言われたり、SNSでいろいろありました」と明かし「でも僕自身は何を言われても仙台のサポーターに対する感謝の気持ちは変わらない。大ブーイングを受けると思いますけど、自分はそれをエネルギーに変えられる選手。大ブーイングをかき消すぐらい素晴らしい応援をしていただけたら、素晴らしいプレーで返したいと思います」。山形のサポーターに強い決意を示した。
背番号は「10」。中学、高校、大学と背負ってきたなじみのある番号だ。大学2年から毎年決めているという今季の自身のテーマは“圧倒”。サブタイトルは「考えて感じる、やるか死ぬか」とした。「自分らしくしっかり考えて、感じながら。考えて感じたことを実行する。やらなかったら意味がない」。覚悟と信念を持って、山形で他を“圧倒”してみせる。【濱本神威】
○…指揮官は「(J2優勝を達成するために)誰1人疑うことなく、誰1人あきらめることなく、我々とともに戦い、そして我々とともに前進して、目標を一緒につかみ取りましょう。今シーズン、我々は必ず1つになって戦います。どうか皆さんも我々と心を1つにして、まさに山形一丸となってともに戦ってくれたらうれしく思います」とサポーターに共闘を呼び掛けた。2シーズン連続、プレーオフで引き分けての敗退。その悔しさを乗り越え、目標の「J2優勝、J1昇格」へ「ゼンシン」する。
◇新加入選手の意気込み
DF安部崇士(26) 「とにかくピッチの上で強く表現したい。去年よりも多くの勝利を皆さんに届けられるように精いっぱい頑張っていきたい」
FW有田稜(24) 「覚悟を持ってきたので、死ぬ気で頑張ります」
MF坂本亘基(24) 「J2で優勝するためにこのクラブに来ました。まずは今シーズン、一緒に戦ってください」
MF加藤千尋(25) 「このクラブに覚悟を持ってきました。J1昇格に向けて、皆さんに1つでも多く勝ちを届けられるように頑張っていきます」
DF岡本一真(20)「J2優勝に向けて、自分の力をすべて出し切れるように頑張ります」
MF松本凪生(22) 「ボールいっぱい取ります。応援お願いします」
MF狩野海晟(21) 「大学を経由してこのチームに戻ってこれて素直にうれしい。J2優勝に向けて自分の力を精いっぱい出したいと思います」
DF相馬丞(22) 「早く試合に出て、J1昇格に向けて貢献できるよう頑張ります」
GK上林大誠(17) 「チームの目標達成のために毎日全力で頑張りたいと思います」
DF千葉虎士(18) 「アカデミー出身としてモンテディオ山形に恩返しできるように頑張ります」
MF杉山直宏(25) 「J1昇格に向けて全力で頑張るのでよろしくお願いします」
J2清水は14日、静岡市内で東海大静岡翔洋高と練習試合(30分×2本)を行い、6-0で快勝した。チームの今季初実戦で、市船橋から加入したFW郡司璃来(18)は2得点。今冬の全国高校サッカー選手権で得点王に輝いた期待のルーキーが上々のデビューを飾った。
大器の片りんを見せた。2-0で迎えた2本目の2分。郡司は左CKからニアサイドに飛び込み、ヘディングでネットを揺らした。「いいボールが上がってきたので合わせるだけだった」。名刺代わりの1発で勢いづくと、同9分にも右CKから頭で追加点。インパクトから逆サイドに流す難易度の高いゴールにも「たまたまです」と控えめだった。
初実戦での自身のテーマは「攻守の切り替え」。前線からの守備も意欲的に取り組んだ。ただ、得点後の決定機は決められず、試合後は反省を口にした。高校の先輩にあたる秋葉忠宏監督(48)は「点を取ったところは素晴らしい」としながらも、「それ以外はまだまだ。高校では王様だったかもしれないけれど、ここでは違う。もう少しギラギラ感とかフレッシュさがほしかった」と手放しでたたえることはしなかった。
今季の目標は「2桁得点」。当面は1日でも早いプロデビューを目指す。郡司は「FWとして出る以上、結果を残さないといけない」と口元を引き締めた。浮かれずにアピールし続けた先に開幕のピッチも見えてくる。【神谷亮磨】
J2モンテディオ山形は12日、山形市内の諏訪神社で必勝祈願を行った。渡辺晋監督(50)をはじめ選手、関係者ら約70人が参加し、J2優勝とJ1昇格に向け、決意を新たにした。チームは16日から静岡・御前崎市で1次キャンプに臨み、鹿児島・霧島市、千葉・市原市でのキャンプを経て、2月下旬の開幕戦はアウェーで千葉と対戦する。
降雨の寒さに負けない、熱い闘志があった。必勝祈願を終えた指揮官は「神聖な場所なので、身も心も引き締まる思い。非常に良い時間を過ごさせていただいた」。絵馬には「J2優勝」としたため、今季の目標を聞かれると「私個人の目標は何もない。チームが優勝すること。ただそれだけ」と言い切った。
昨季は5位でJ1昇格プレーオフに出場したが、準決勝で敗退し、J1復帰はかなわず。今季は外国人選手不在。期限付き移籍や復帰を含め、14選手が新加入した。相田健太郎社長(49)は「我々がやりたいフットボールに対し、間違いなく力になってくれるだろうと思う選手が集まってくれた。来てくれた皆さんに感謝している」と説明した。
新年となり、心機一転で戦い抜く。辰(たつ)年生まれで「年男」のDF吉田泰授(23)は昨季3試合の出場にとどまり、今季はスタメン定着を狙う。「J2優勝だけを目指し、チーム、個人としても辰のように上っていけるように頑張りたい」。昨季はクラブ史上初の開幕2連勝。悲願成就のため、始動から一致団結する。【相沢孔志】
J2藤枝MYFCが過酷な「対人キャンプ」をスタートさせた。12日、チームは裾野市内で3日間のミニ合宿を開始。昨年同様、対人メニューに特化したトレーニングを反復した。テーマは1対1の勝負にこだわること。須藤大輔監督(46)は「今年は『対人祭りプラス』。いろんなサッカーをやる上で前提となる個の勝負は大事」と強調し、ゲキを飛ばした。
初日は午前と午後の2部練習を敢行。計3時間半のほとんどが対人だった。狭いグリッドでの1対1から始まり、ハーフコートで攻守の切り替えが求められるメニューも実施。午前中には酸欠になる選手もいるほどハードだった。大卒ルーキーのMF浅倉廉(22)は「大学の練習よりきつかった。でも、これがベースでできないと戦えないと思う」。昨季から所属する選手と新加入選手の激しいバトルも随所に見られ、指揮官も「去年より間違いなくレベルが上がっている」と満足げだった。
J2参戦1年目の昨季は12位。チーム戦術で相手を上回る試合があった一方で、個々の能力で押し切られることも少なくなかった。指揮官は「個の強さに慣れていかないといけない」。2日目以降も2対2や3対3などのメニューでさらに強度を上げていくという。
寝食を共にするキャンプではチームが目指すコンセプトも浸透させる。須藤監督は「ビデオを見せながら少しずつやっていきたい」。今季藤枝が目指すのはJ2の頂。日本一の富士山を望むピッチで1年間戦い抜く土台を築く。【神谷亮磨】
J2清水エスパルスの期待のルーキーがチームに合流した。市船橋高から加入したFW郡司璃来(りく、18)は始動2日目の10日、静岡市内での練習に参加。パス回しでは軽快な動きを見せ、午前と午後のメニューを全てこなした。当面は「1試合でも早く試合に出ること」と抱負を語り、2桁得点を今季の目標に掲げた。
持ち味はゴールに迫る力強いドリブルと、決定機を確実に仕留める得点感覚。今冬の全国高校サッカー選手権では1回戦でのハットトリックを含む計5得点の活躍で大会得点王にも輝いた。準決勝では優勝した青森山田に敗れるも、「メンタル面で成長できた大会」。悔しい敗戦から気持ちを切り替え、プロとしての第1歩を踏みだした。
昨夏に練習参加。他クラブも獲得に興味を示していた中で清水入りを決断した。郡司は「自分のストロングポイントを出せると思った」。この日は高校の大先輩でもある秋葉忠宏監督(48)とも会話したという。MF原輝綺(25)も高校の先輩。頼れる2人からのアドバイスを受けながら、はつらつとプレーした。
今季のカテゴリーはJ2だが、試合になれば関係ない。「ゴールを決めてチームに貢献したい」と郡司。次代を担うエース候補は、まずは開幕のピッチを目指してアピールする。【神谷亮磨】
J2藤枝MYFCが8日、藤枝市内で新体制発表会見を行い、チームも始動した。J2挑戦1年目の昨季は12位と健闘。今季は攻撃的スタイルに磨きをかけ、J1昇格を目指す。会見で須藤大輔監督(46)は「周りから何と言われようと、昇格しか考えていない」と力強く宣言した。
決意の表れだった。指揮官は始動の練習から熱血指導。ボールを使ったパス回しでは細部にこだわる意識を要求した。パスのわずかなズレも厳しく指摘し、「全ての面でレベルアップしなければJ1はない」と何度も強調。初日から10対4のパスゲームも実施し、ボールを使ったメニューで約2時間みっちり体を動かした。
今季のテーマはより攻撃的なスタイルで戦うこと。昨季リーグワースト失点だった守備の再構築は必至だが、須藤監督は「もっとみんなが驚くサッカーをしたい」と意気込む。GKや最終ラインの選手にも攻撃に関わる意識を浸透させ、常にボールを保持しながら攻め倒すスタイルで勝負するつもりだ。
12日からは裾野市内で3日間のミニキャンプを行い、新加入選手を含めたメンバーでチーム戦術の共有を図っていく。須藤監督は「内容と結果の両極を取れる編成になった。私自身も楽しみ」。今年はクラブ創設15年目の節目。J2参戦2年目の藤枝は進化した攻撃スタイルで悲願を目指す。【神谷亮磨】
○…今季は新たに10選手がチームに加入した。即戦力として期待が懸かるFW中島大嘉(21)は高さと強さを兼ね備えた大型ストライカー。始動初日には髪をクラブカラーに染めて登場し、「得点王を取りたい」と宣言した。札幌でキャリアをスタートさせ、昨季途中には名古屋に期限付き移籍。プロ4年目でJ2でのプレーは自身初だが、「ここで人生を変えにきた。藤枝の未来も変える1年にしたい」と力を込めた。
ベガルタ仙台が10日、仙台市内のホテルで結団式を行い、クラブ設立30周年の節目に懸ける思いを誓った。
式前には被災地支援として山元町を訪れた仙台。今季から指揮を執る森山佳郎監督(56)は“令和6年能登半島地震″の話題に触れ、「被災地を代表するクラブとしてやらなくてはいけない責任がある」と気を引き締めた。また、今季の目標として大きく2つの目標を掲げた。「宮城、仙台の方に愛されるチームになりたい」と支持されるチームづくりを目指し、「全員で一致団結して強烈に変えようと思う覚悟を持って、本来いるべき場所(J1)に帰りたい」とJ1復帰を誓った。
選手を代表してあいさつしたMF郷家友太(24)は「今年は何としてでも最後に笑って終われるような1年にしたい」と意気込み、「30年間、ベガルタ仙台という大切で大好きな場所を守り、支えてくださりありがとうございます」と感謝した。式後半には新加入選手のあいさつが行われ、新生ベガルタ仙台が始動した。
ベガルタ仙台・森山佳郎監督(56)らが9日、仙台市役所を表敬訪問した。クラブ設立30周年の節目を迎える今季は新指揮官の下、心機一転、J1復帰を目指す。
生粋の仙台サポーターとして知られる仙台・郡和子市長に今季へ懸ける熱い思いを語ったのち、今季のチームスローガンに決定した「PASSION」と書かれたパネルを贈呈。この言葉には「情熱」だけではなく、多くの思いが込められた。「PASS」「ON」には〃これからにつなげる〃という意味が含まれており、「IO」は、昨季でユニホームを脱いだチームのレジェンド梁勇基(42)の背番号「10」に見立てて取り入れたという。「レジェンドのこれまでやってきたことをリスペクトしながら、魂を引き継いでいきたい」と、魂の継承を誓った。
表敬訪問を終えた森山監督は「市民全体の期待を(郡市長から)代表して受けたようで気が引き締まった。いるべき場所(J1)へ帰るためにも誰よりも熱く、努力しながら指導者人生を全てぶつけ、勝利へつなげたい」と力を込めた。
仙台は15日から沖縄、宮崎で3次に渡るキャンプを張る。開始1週間は、走力や出力向上を目指し、フィジカル中心のメニューを行う方針だ。「今年は2歳以上、平均年齢が下がる。まずは1年分のベースをたたき込んでシーズンに入りたい」と語った新指揮官。J1復帰に向けた戦いの口火が切られた。【木村有優】
J2清水エスパルスのMF乾貴士(35)が、元日本代表MF遠藤保仁(43)の現役引退を惜しんだ。この日は静岡市内で行われた新チーム始動日の練習に参加。練習後に報道陣から一報を聞くと、「えっ。まじっすか。まだ(選手を)やると思っていたのでちょっとショックですね。また同じピッチでサッカーがしたかった」と寂しさを募らせた。
年末には直接会話したという。清水との契約を更新していた乾は「その時もそんな話しはなかったし。エスパに来てくださいよって言ったんですけどね」。日本代表ではともに中盤を支えた。「困ったらあの人にボールを渡しておけば、いいボールが出てくる。本当にやりやすかった」と懐かしみ、「もうヤットさんみたいなボランチが今後出てくるか分からない」と、名手が残した功績に敬意を示した。
J2大分トリニータの新体制発表が6日、大分市のレゾナックドーム大分で行われた。大卒ルーキー2人や下部組織からの昇格3人など新加入は8人。チームは、7日に必勝祈願を予定。21年シーズン以来、3年ぶりの指揮官復帰となる片野坂知宏新監督(52)の下、8日から始動する。
片野坂新監督は今季目標を「J1昇格を目指したい」と力強く宣言した。その中で、勝ち点60以上、得点60以上、失点40以下を掲げた。
最大の修正ポイントは、昨季苦戦した守備の構築で、昨季FC町田ゼルビアでJ2初優勝に貢献した新加入のDF藤原優大(21)がキーマンになりそうだ。
浦和レッズから育成型期限付き移籍で加入した182センチの大型センターバックは「人への強さや空間のプレーで、40失点以下に貢献したい」と意気込んだ。
青森山田中・高の出身。町田では、高校時代の恩師、黒田剛監督(53)から再び指導を受けることとなり、守備面で大きく成長させてもらったという。「集中力やメンタルの話が大半でした」という「青森山田魂」を胸に体を張る。
J2ジェフ千葉は6日、DF西久保駿介(20)がJ1ジュビロ磐田へ完全移籍すると発表した。
J2で通算39試合2得点。クラブを通じて次の通りコメントした。
「この度ジュビロ磐田に完全移籍することになりました。ジェフユナイテッド市原・千葉では高卒から加入してから2年間お世話になり、ジェフのエンブレムでプロ選手を始められたことを誇りに思います。また、ファン・サポーターの温かさやスタジアムの雰囲気など全体の一体感にとても助けられました。来年は新しい環境で新たな挑戦をすることにしました。この選択が間違いだったと自分自身が思わないように覚悟を持って頑張ってきます!」
J2横浜FCは5日、DF吉野恭平(29)が韓国の大邱に移籍すると発表した。
クラブ史上初めて2季連続J2の清水エスパルスが5日、静岡市内のIAIスタジアム日本平で新体制発表会見を行った。就任2年目の秋葉忠宏監督(48)はJ1復帰を公約に掲げ、過去に接点があるコーチや選手をチームに招聘(しょうへい)。「秋葉色」を前面に出した体制で勝負する。
会見に臨んだ指揮官はやる気に満ちあふれていた。「今季は素晴らしいスタッフと選手をそろえてもらった。勝負の1年になる」。新たに加わった依田光正コーチ(46)や佐藤亮佑コーチ(28)はJ2水戸時代に戦ったスタッフ。選手も水戸で指導したDF住吉ジェラニレショーン(26)やMF松崎快(26)ら、かつての教え子を獲得した。秋葉イズムを熟知する面々がチームに加わった。
今季のクラブスローガンは「ONE FAMILY」。秋葉監督が口癖のように使う言葉をスローガンに採用した。昨季はシーズン途中での就任だったが、今季は始動からチームの指揮を任された。目指す攻撃的スタイルは「大きく変わらない」としながらも、さらに進化した姿を披露するつもりだ。今季は開幕7戦未勝利だった昨季の反省を生かし、スタートダッシュを狙う。同監督は「そこに向けた6週間の1日1日が勝負になる」と始動初日から全開で臨む決意を示した。
この日は約300人のサポーターも新体制発表会見を見守った。指揮官は「今年は勝負強さを追求していく。熱く熱く応援してほしい」と共闘を呼びかけた。監督が言うファミリーは選手やスタッフだけではない。スポンサーやサポーターも含めた全員で悲願を達成する。【神谷亮磨】
○…MF乾貴士(35)らが今季着用するユニホームを披露した。今季はGKのユニホームのみ、広告掲載としてオフィシャルパートナー「スター精密」のロゴが入っている。フィールド選手と異なるデザインを採用するのはJリーグ初の試みだという。乾は「かっこいいユニホームだと思う。去年は悔しい思いをした。今年こそは笑って終われるように頑張りたい」と決意を新たにした。
J2ヴァンフォーレ甲府は5日、FW松本孝平(29)がJ3カターレ富山に期限付き移籍すると発表した。
22年はJ3讃岐で32試合9得点と活躍したが、23年はJ2でリーグ戦12試合、天皇杯1試合、ACL1試合の合計14試合に出場したが無得点に終わっている。
松本はクラブを通じて次の通りコメントした。
◇ ◇
まずは1年間ありがとうございました。
昨年はハードなスケジュールの中、僕個人として力になれることは多くはなかったと思います。
ただACL、天皇杯、リーグと、出場した時のパフォーマンスは、自分らしさを出せたと思っています。
プロ選手として結果を残せなかった事を真摯に受け止め、自分自身が成長するためにこの決断をしました。
正直悔しいです。覚悟を決めて挑戦しやっとたどり着いた場所ですが、今まで支えてもらった沢山の人たちに対してはまだ恩返しをしきれていません。
しかし、1年間この舞台を経験させていただいたヴァンフォーレ甲府にはとても感謝しています。
感謝と悔しさを胸にまた甲府で活躍できるよう頑張ってきます。
今年1年離れますがヴァンフォーレ甲府がJ1へ昇格することを願っています。
ありがとうございました。
J2V・ファーレン長崎は5日、ファビオ・カリーレ監督との契約の現状について報告した。
高田旭人会長兼社長はクラブを通じて「昨年12月20日にカリーレ監督からサントスFCと契約したい意向を受け取りました。その後、現地での記者会見も行われていますが、1月5日現在まで契約に関する正式な手続きを再三求めているものの、いまだにオファーレターも届いていない状況です。我々としては、今後の日本サッカー界のためにも一方的に契約を破棄したことによる違約金に関しては支払いを求めるべきだと考えております」と現状を説明した。
懸念される監督人事については「一方、年が明け今シーズンに向けて選手・スタッフが迷いなく今季に向けて動き出さないといけない中で、この曖昧な状況を解消すべきだと考えており、下平隆宏ヘッドコーチとの契約を締結しました。カリーレ監督の去就がはっきりするまでは暫定で指揮を執っていただくことになります」とコメントした。
この日、昨季までJ2大分トリニータ監督を務めた下平隆宏氏(52)のヘッドコーチ就任も発表された。
モンテディオ山形は1日、DF川井歩(24)、FW藤本佳希(29)との契約更新を発表した。川井はリーグ戦32試合出場1得点、藤本はリーグ戦38試合で10得点を挙げ、攻撃陣をけん引。今年も得点源としての期待がかかる。
昨年末には昨季主将を務めたMF南秀仁(30)、GK後藤雅明(29)、DF吉田泰授(23)と契約を更新。さらに徳島からDF安部崇士(26)、横浜FCからMF坂本亘基(24)、群馬から岡本一真(20)を完全移籍、G大阪からMF杉山直宏(25)を期限付き移籍で獲得した。安部は昨季28試合で3得点、岡本は30試合4得点(いずれもリーグ戦)の成績を残している。
そして、MF田中渉(23)が鹿児島に期限付き移籍、鳥栖に期限付き移籍していたDF坂本稀吏也(20)の復帰が決定。12月30日にはDF野田裕喜(26)の柏への完全移籍を発表した。野田は19年から5シーズン、山形に在籍。コンスタントに試合に出場し、チームの軸を担った。野田はクラブを通じ「レンタルで山形に来た時から根拠のない自信だけはあり、自分が山形をJ1に上げるという強い意志を持って4年半過ごしてきましたが、このクラブの目標を達成できずに移籍することを申し訳なく思います。どんな時も自分の背中を押してくれて、素晴らしい雰囲気をつくってくれるサポーターの前でプレーできたことは本当に幸せでした」とコメントした。
J2清水エスパルスは3日、J2レノファ山口からMF矢島慎也(29)が完全移籍で加入すると発表した。
23年はJ2でリーグ戦36試合3得点だった。クラブを通じて「今シーズンから清水エスパルスでプレーすることになりました矢島慎也です。素晴らしいスタジアムそしてサポーターの方々とともに、秋葉監督のもとJ1昇格に全力を尽くします。自分もプレーオフ決勝で負けた悔しさを経験しているので思いは強いです。一緒に戦いましょう!!」
J2清水エスパルスは3日、元日本代表GK権田修一(34)との契約を更新したと発表した。
23年はJ2で42試合に出場している。
J2ヴァンフォーレ甲府は1日、43歳DF山本英臣との2024年シーズンの契約更新を発表した。
クラブの精神的支柱となるベテラン選手。23年はJ2で19試合に出場(0得点)、天皇杯3試合(0得点)、アジア・チャンピオンズリーグ1試合(0得点)に出場している。
クラブを通じて「今シーズンもヴァンフォーレ甲府でプレーさせていただく事になりました。様々な葛藤があった事も事実ですが、私の事を信用してくれるクラブ、いつも支えてくれる家族、そして私の事をどんなときでも後押ししてくれてる全ての皆さんの為に全力を尽くす覚悟を決めました! 今シーズンも共に戦いましょう!」などとコメントした。
J2ブラウブリッツ秋田は1日、40歳DF加賀健一との24年シーズンの契約更新を発表した。23年はJ2で4試合(0得点)に出場している。
地元の秋田出身、チームのバンディエラ(旗手)となる男はクラブを通じて「昨シーズンは不甲斐ないシーズンでした。こんな自分にまたチャンスをくれたブラウブリッツ秋田のために、覚悟を持って闘いたいと思います」とコメントした。
J2水戸ホーリーホックは1日、46歳GK本間幸司との24年シーズンの契約更新を発表した。
23年はJ2で1試合に出場している。J2通算576試合に出場しているレジェンドは、クラブを通じて次の通りコメントした。
◇ ◇ ◇
明けましておめでとうございます。昨年は皆さんにたくさん心配をかけてしまいました。…まだまだ力不足を感じる一年でした。
その中でもたくさんの出会いや、別れ。苦しいときほど真価を問われる時間が長かっただけに、これをホーリーホックの明るい未来に繋げていかなければなりません。
そのためにまだ私自身もグラウンドで力にならなければならない!という思いが強く、若い選手も多いこのクラブでまだ彼らに背中を魅せていきます!
今年でクラブ創立30周年。まだまだこれからのクラブですが、皆さんと共に歩んでいけたら幸いです!
どうぞ今年もよろしくお願いします。
J2徳島ヴォルティスは1日、クラブ創立20周年を記念した渦潮風のロゴマークを発表した。2024年9月10日でクラブの運営会社を設立して20周年となる。
チーム名称の「ヴォルティス」(Vortis)は、イタリア語で渦を意味する「Vortice」(ヴォルティーチェ)をもとにした造語。それだけに徳島を代表する観光名所、鳴門海峡の「渦潮」をモチーフにしたデザインとなっている。
そのコンセプトについてクラブは「徳島に関わるすべての皆さまを巻き込みながら、徳島を盛り上げていく想いを込めて、数字の『0』を渦潮で表現しました。渦潮をつくる24本の線は、徳島県内の24市町村を表し、徳島県全体を巻き込むという意味を込めています」と説明している。
1月7日の新体制発表会では新たなユニホームにも、このロゴマークがデザインされるという。
J2ジェフユナイテッド千葉は1日、FW小森飛絢(23)との契約更新を発表した。
富山第一高、新潟医療福祉大、特別指定選手を経て23年に正式加入。ルーキーイヤーにいきなり35試合13得点と大活躍した。
新年早々の午前0時の情報発表となった小森は「新年明けましておめでとうございます!今年こそはジェフユナイテッド市原・千葉のいるべきJ1に昇格できるように共に闘いましょう!」とコメントした。
J1に昇格したジュビロ磐田は30日、J2ロアッソ熊本からMF平川怜(23)が完全移籍で加入すると発表した。
23年はJ2リーグ戦で41試合に出場して7得点、9アシストをマーク。J2のベストイレブンにも選ばれた。
クラブを通じて「ジュビロ磐田という歴史のあるクラブの一員になることができて、とてもうれしいです。J1の舞台で皆さまとともに戦えることに、とてもワクワクしています。これからよろしくお願いします」とコメントした。
J1に昇格した町田ゼルビアは29日、「この度、MF下田北斗選手が女優の水谷彩咲さんと入籍しましたのでお知らせいたします」とクラブ公式サイトなどで発表した。
下田はクラブを通じ、「いつも温かい応援ありがとうございます。この度、私事ではございますが女優の水谷彩咲さんと結婚いたしました。今後は、人として、サッカー選手として常に感謝の気持ちを忘れず、日々成長していけるようにより一層頑張っていきたいと思います。これからも変わらぬ応援よろしくお願いします」とコメントした。
32歳の下田は川崎フロンターレなどでもプレーしたMF。
水谷も自身のXで、「いつも応援してくださっている皆様へ、大切なご報告です」と、下田との結婚を報告した。
水谷の公式サイトによると「18代目ミニスカポリス」として活動、ミスFLASH2021ファイナリスト、昭和シェル8代目イメージパーソナリティ、アド三愛 イメージキャラクターなど、輝かしい経歴がある。
ベガルタ仙台は28日、MF気田亮真(26)、MF加藤千尋(25)が、みちのくのライバルチーム、モンテディオ山形へ完全移籍すると発表した。
気田は21年、長崎から仙台に加入。快足ドリブラーとして29試合出場で3得点を挙げた。翌22年は33試合6得点。今季は38試合に出場し6得点をマークした(いずれもリーグ戦)。
気田はクラブを通じ「このお話をいただいてとても考えました。3年という年月を経て、ベガルタ仙台というチーム、仙台 宮城という地、そして『人』に愛着を持ち、居心地の良さを感じていました。しかし、プロ5年目になる来シーズンをもう1度新たな気持ちで挑みたいと思いました。自分自身の成長も実感していますが、今の成長スピードでは決して満足できません。そのためには、僕自身もベガルタ同様、大きな変革が必要だと思い、この決断に至りました。さらに進化できるよう、今まで以上にがんばります。本当にありがとうございました」とコメント。
加藤は流通経大から21年に仙台加入。プロ3年目の今季は、20試合出場1得点をマーク。加藤は「ベガルタ仙台でプロ生活をスタートしてからの3年間、このユニホームを着て、みなさんとともに戦えたことをとても誇りに思います。この移籍は決して簡単に決めたことではありません。とても悩みましたが、この決断に至ったのは、もう1度選手としての価値を高めるために、必要とされる場所でチャレンジしたいという気持ちがあり、覚悟を持って決断しました」とメッセージを送った。
J2モンテディオ山形は28日、J2ベガルタ仙台MF氣田亮真(26)が完全移籍で加入すると発表した。
専大を経て20年にV・ファーレン長崎に入団し、21年に当時J1の仙台へ移籍。今季もJ2で38試合に出場し、6得点している。
クラブを通じて「プロ5年目になる来シーズン、もう一度新たな気持ちで挑みたいと思いました。自分自身の成長も実感していますが、今の成長スピードでは決して満足できません。そのためには、僕自身もベガルタ同様、大きな変革が必要だと思いこの決断に至りました」などとコメントしている。
来季J1の東京ヴェルディは28日、MF石浦大雅(22)が来季J2に復帰する愛媛FCに完全移籍すると発表した。今季も期限付き移籍で愛媛FCでプレーし、J3で23試合5得点を記録。リーグ優勝とJ2昇格に貢献した。
クラブを通じて「本当にお世話になりました。育成からプロまでこのクラブはサッカーが上手い人が多く、本当に恵まれた環境だったと思います。J1に戻ったことを心からうれしく思います。優勝を目指す中、東京ダービーだけは負けないでほしいです。応援しています」とコメントした。