日刊スポーツ

山形が首位奪回!阪野V弾「素早く足を振って」

山形が首位奪回!阪野V弾「素早く足を振って」

山形対水戸 後半21分、山形FW阪野(左)が先制ゴールを決め、タッチをかわす

<明治安田生命J2:山形1-0水戸>◇第18節◇15日◇NDスタ

天王山を制し、2位モンテディオ山形が再び首位を奪回した。勝ち点33で並ぶ1位水戸ホーリーホックを1-0で撃破。後半21分、FW阪野豊史(29)の2戦連続ゴールで均衡を破った。今季2度目の8戦無敗で、4度目となる首位浮上だ。

首位攻防の直接対決に競り勝った。前半からやや劣勢の展開で、決定機も許した。後半14分には水戸MF黒川のダイビングヘッドをGK櫛引が好セーブ。これに、リーグ最少失点8の水戸の堅守に阻まれ続けた攻撃陣が奮起。MF柳からの低い右クロスに反応した阪野が右足で合わせ、「素早く足を振って、枠に飛ばすことを意識した。大切な試合なのでうれしい」とゴール右隅に突き刺した。

前節8日のアウェー甲府戦では8戦ぶりに複数失点を喫し、ロスタイムに追い付かれた。開幕フル出場中だったDF栗山が欠場し、最終ラインの連係に欠いた。栗山の代役としてこの日も先発したDF野田も持ち味を発揮。献身的な動きで今季10度目の無失点試合につなげた。木山監督は「ホームなので勝ち点が欲しかった」と、最大級の3点を積み上げた。

ホームで首位に再浮上して喜ぶ山形サポーター

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新潟が数的優位生かし今季初連勝、徹底した“前へ”

後半、先制のPKを決めるFWレオナルド(撮影・山岸章利)

<明治安田生命J2:新潟2-0栃木>◇第18節◇15日◇デンカS

アルビレックス新潟が栃木SCを2-0で破り、今季初の連勝を飾った。

後半19分、FWレオナルド(22)がPKを決めて先制。後半29分にはMFフランシス(29)がダメ押しの2点目を奪った。後半7分に相手が1人退場してできた数的優位を生かした。第12節山口戦(5月4日)以来、ホーム3試合ぶりの勝ち点3獲得になった。

   ◇   ◇   ◇

つかんだ流れを逃さなかった。そしてビッグチャンスをしっかりとものにした。後半19分、ペナルティーエリアに進入したDF堀米悠斗(24)が倒されて得たPK。キッカーを任されたレオナルドは相手GKに反応されながらも、きっちりとゴールマウス左隅に決めた。今季自身6点目は欲しかった先制点。その10分後にはレオナルドのシュートのこぼれ球を、MFフランシスが押し込んで今季3点目。勝利を決定づけた。

後半7分、栃木のDF田代雅也(26)が2枚目の警告で退場。勝負どころの後半に数的優位に立った。その後は相手陣内で試合を進める時間が長かった。栃木のカウンターはゴール前できっちりとしのぎ、再び押し込んだ。

立ち上がりから新潟のペースだった。前節アウェーFC岐阜戦(8日)での勝利を踏まえ、吉永一明監督(51)は「継続していかなければならないところを練習で確かめた」。岐阜戦で見せた“前へ”の姿勢を徹底させた。相手が守備を固めた時は、慌てずにボールを保持。空いたスペースに果敢に縦パスを入れた。

選手も各自がテーマを持って臨んでいた。MF高木善朗(26)は岐阜戦後、「もう少しボールを受けることと、中央でドリブルで運ぶことも考える」と修正点を挙げていた。守備面でも「五分のボールはマイボールにしなければ」と体を張ることを意識。MF渡辺新太(23)は「練習の時、フランシスには岐阜戦のように速いボールを出して欲しいと伝えた」。岐阜戦、記録はオウンゴールだったが、フランシスのクロスからシュート体勢に持ち込んだ。その展開の精度を上げてきた。

昨季2戦2敗の栃木相手の勝利は初めて。アグレッシブで粘り強い、新潟らしさを発揮して連ねた白星。戦い方の土台ができつつあることを形にした勝利だった。【斎藤慎一郎】

後半、2点目を決め、チームメイトと喜ぶMFフランシス(左から2人目)(撮影・山岸章利)

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カズ、18歳久保建英にエールも「釜本さんすごい」

カズ(三浦知良)(2019年4月15日撮影)

横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)も、レアルマドリードに移籍する久保建英にエールを送った。久保は18歳。カズには久保より年長の息子がいる。

15日、ベンチ外だったJ2徳島戦(ニッパツ)後、会場で日本の18歳のビッグクラブ入りに「そういう時代になっていくんでしょうね。活躍を祈っています」と話した。

夢物語のような移籍だが、カズはメキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏が当時、アーセナルからオファーを受けていたことを挙げ「釜本さんがいかにすごいかということです」と、独特の価値観で話題に触れ、偉大な先輩へのリスペクトも示した。

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平畠啓史が新潟連勝へ激励、試合前にトークショー

試合前にトークショーを行う平畠(中央)(撮影・斎藤慎一郎)

<明治安田生命J2:新潟2-0栃木>◇第18節◇15日◇デンカS

お笑いタレントでサッカー解説者の平畠啓史(50)が試合前、スタジアム前広場でトークショーを行った。

開幕前の激励会でも司会を務めるなどアルビレックス新潟サポーターの人気が高い。この日スタジアム内のグルメリポートをしたほか、連勝を目指す新潟を激励し、集まったサポーターを喜ばせた。

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新潟FWフランシス、初の連勝へ「速さ役立てたい」

栃木戦前日、シュート練習でボレーを狙うフランシス

J2アルビレックス新潟は15日の第18節、栃木SCとホームのデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。14日は聖籠町のクラブハウス練習場で調整を行った。

今季初の連勝がかかる一戦、FWフランシス(29)が自身10試合ぶりのゴールを狙う。チーム一の俊足の持ち主は、前節アウェー岐阜戦(8日)で来日初スタメンでフル出場を果たした。今節はホーム初スタメンが濃厚。自慢のスピードでチームを連勝にけん引する。

フランシスは時折、笑顔を交え、リラックスした雰囲気で前日練習を終えた。締めのシュート練習では猛ダッシュでゴール前に詰め、こぼれ球を狙った。逆サイドから流れてきたボールが目の前でラインを割っても、スピードを落とさず追った。

8日の前節FC岐阜戦に続き、右サイドハーフでのスタメンが濃厚。「得点は誰が決めてもいい。チームが勝つことがいちばん大切。もし自分のゴールで勝てるのならうれしい」。第8節ファジアーノ岡山戦(4月7日)では途中出場して2得点し、来日初出場で結果を出した。決めればそれ以来になる。岐阜戦で90分間走る感覚はつかんだ。「高知キャンプ(2月)でフィジカルを鍛えたし、日々の練習で準備はできている」。栃木戦に向け、万全の状態を強調する。

最大の武器は足の速さ。来日してからトップスピードは時速34・5キロをマークした。ボタフォゴ(ブラジル)に所属していた17年には最速35キロを出したこともある。新潟ではもちろん最速でJリーグ全体でもトップクラスの数値だ。吉永一明監督(51)は「良さを存分に出してくれている」。岐阜戦ではサイド突破から3点目のオウンゴールを引き出すクロスを入れている。栃木戦でも「スペースを突いていく」と長所を最大限に生かす。

「どのチームにいっても、だいたい、いちばん足が速かった」と言う。幼少時、野良犬に追いかけられ、必死に走った。地域の遊びのたこ合戦では、絡み合ったたこが地面に落ちる前にキャッチしようとダッシュした。「そのころから一生懸命走っていた。だから速くなったのかな」と当時を振り返りながら笑う。

その走力が新潟の切り札になりつつある。「ホームでサポーターに喜んでもらいたい。そのためには連勝しなければ。自分の速さを役立てたい」。白星を連ねるため、トップギアで走ることを誓った。【斎藤慎一郎】

◆フランシス 1990年4月16日生まれ、ブラジル出身。10年、ブラジル・ヴォトラチーでプロ契約。16年にはポルトガル・ヴィトーリアに所属した。18年にブラジル・サンベントでプレーし、今季から新潟に。178センチ、71キロ。背番号13。

練習後、玉川エキップメントマネジャー(左)をいじる新潟フランシス

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山形が水戸と前半戦天王山 首位再浮上へ堅守貫く

ミニゲームでFW阪野(右)をマークする熊本

J2リーグ2位のモンテディオ山形は15日、ホームで首位の水戸ホーリーホックと前半戦の天王山に臨む。

堅守のチーム同士の我慢比べ。全員守備でゴールを守る。DF熊本雄太(23)は2-2のドローに終わった前節8日の甲府戦について「前線の選手が強力だった。簡単にいけば良いところを無理して失点した」と振り返った。リーグ最少8失点の水戸は「先に失点したら厳しくなる。0に抑えないといけない。(今週の練習は)クロスへの対応、連係を意識した」と万全の準備で戦う覚悟だ。G大坂から育成型期限付き移籍で加入し、前節で初出場初先発したDF野田は「合流して1週間だが常に出る気持ちで準備している。J1昇格に貢献できるようなプレーをしたい」と意欲を見せた。

木山監督は水戸について「攻守にアグレッシブにやるチーム。しっかり相手の守備をかわさないと前進できない。アバウトな攻撃ではダメ」と分析。守備の要のDF栗山ら、けが人が出ているが「代わりの選手が経験を積める。チーム力が上がるチャンス」とポジティブに捉えている。勝ち点33で並ぶ両チームの大一番。ホームで戦う地の利を生かし、首位に再浮上する。上位陣との連戦「死の6月」を乗り切れば、J1の現実味もグッと近づく。

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福岡久藤監督「やりにくい」井原前監督と師弟対決

練習を見守る福岡久藤清一監督(撮影・菊川光一)

J2アビスパ福岡の久藤清一新監督(44)が、16日にレベスタで行われる柏レイソルとの“師弟対決”で、就任後初勝利を誓った。

前監督の退任にともない6月3日、コーチから初めてJリーグの監督に昇格した。だが、初采配となった9日水戸戦は攻守のバランスが悪く、4失点で大敗。その課題を受け、13日の練習でも、指揮官は「危ないところの消し方やスライドの仕方、ボランチの立ち位置とかベースの部分を選手と話した」とし、精力的に改善に取り組んだ。

柏の井原正巳ヘッドコーチ(51)と久藤監督は、昨季の福岡監督とコーチの間柄だった。それだけに「狙われる選手もあるでしょう。情報は入っているでしょうし。やりにくい」と渋い顔。相手の印象については「全体的には前3人が強烈なので、そこをしっかり抑えないといけない」といい、特に「オルンガが来たら嫌」とし、ここまでJ2で6得点の相手エースFWを警戒した。

とはいえ、10年に現役引退した福岡で慣れ親しんだホーム試合で負けるわけにはいかない。「監督として(レベスタに)立てるのは幸せなこと。たくさんのサポーターの前で勝てれば」と意気込んだ。

今季、J1東京から新加入のMF田辺草民(29)の出場停止は痛いが、勝敗のカギを握るダブルボランチでバランスを整え、勝ち点3を目指す。

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J2山形、15日首位攻防戦!前節2発の阪野ら闘志

ドリブルで仕掛ける山形FW阪野(左)

現在J2リーグ2位のモンテディオ山形は12日、山形県総合運動公園で練習を行った。

15日にはホームで水戸ホーリーホックとの首位攻防戦を控えている。注目の対決とあって、練習場には報道陣約20人、サポーター約30人が詰め掛け、熱気にあふれた。相手はリーグ最少8失点と堅守を誇るが、その壁を山形FW陣がこじ開け、再び首位に返り咲いて見せる。

がっぷり四つ、互角の勝負に勝ってこそ栄光に近づく。山形、水戸ともに勝ち点33で並ぶが、得失点差1で山形が追いかける。リーグ最少失点8の水戸に対し、山形は3差の11失点でリーグ2位の安定感。得点は、わずか2差で山形が上回っており、ほとんど実力差がない。ガチガチのせめぎ合いは必至なだけに、先制点は絶対に欲しいところ。後半に追いつかれ2-2のドローに終わった前節8日の甲府戦で、3試合ぶりに先発したFW阪野豊史(29)は全2ゴールを挙げ上り調子。セットプレーのこぼれ球をダイレクトで打った1点目を「あまり考えず、本能だった」と目覚めた様子。2点目のPKは「コースを読まれたが気持ちで蹴った」と、根性でこじ開けた。勢いに乗る阪野には2戦連発の期待がかかる。水戸の印象を「崩すのが大変。スペースへ走り、陣形を崩しチャンスを作りたい」とゴールへの道筋を思い描く。

他のアタッカーも黙っていない。FW坂元は「2列目から裏に抜ける動きにチャレンジ。遠めからシュートを打てていないので、積極的にミドルを狙いたい」。FW大槻は「相手が首位でも気負うことはない。いい準備をして得点、アシストと目に見える結果を出したい」と意欲を見せる。練習ではミニゲームに多くの時間を割き、攻撃陣は前線から積極的にプレスをかけ、激しくぶつかり合った。守備陣も細かいパスをつなぎ、大きくサイドチェンジして後ろからの組み立てを確認。より攻撃的な姿勢が、グラウンドに色濃くにじんでいた。 勝てば首位交代の天王山。自軍が勝ち点3を得て、敵軍に3を与えない「6ポイントマッチ」の意味を持つ直接対決。数少ないチャンスをものにして、ライバルに差をつける。 【山田愛斗】

引き締めて臨む山形FW大槻
ウオーミングアップでランニングする山形の選手たち(撮影・山田愛斗)

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新潟戸嶋「ここからが大切」連勝へ連続フル出場狙う

ウオーミングアップでボールをさばく戸嶋(左)

J2アルビレックス新潟はオフが明けた11日、第18節栃木SC戦(15日・デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。前節アウェー岐阜戦(8日)では5試合ぶりの勝利で連敗を4で止めた。ボランチで5試合ぶりにフル出場したMF戸嶋祥郎(23)が、今季初の連勝がかかる栃木戦でもフル出場を狙っている。

1つの勝利で浮かれるような甘さはない。そんなチーム全体の意気込みを戸嶋がこの日の練習で見せた。7対7の試合形式、「前が空いていたので」と強気に仕掛けて間を割る。球際のせめぎ合いでは1歩も引かない。

岐阜戦は4試合ぶりのスタメンで5試合ぶりのフル出場だった。ボランチに入って機動力を発揮し、連敗脱出に貢献した。「ポジショニングの整理ができた。以前から考えていたこと」。前に出るには、味方につなぐためには、と効果的な位置取りを1試合通した。出場機会が巡ってこなかった時期に試合を外から見て感じたことと、意識し続けてきたことが合致した。

「連勝がかかっている。ここでつかまなければ上には行けない」。浮上がかかる栃木戦は、チームにとっても、自身にとっても重要な試合。プレー内容の精度アップのほかに、体力アップも継続して図ってきた。筋トレや体幹トレの回数を増やし、体重は開幕時の66キロから67キロに増量。60キロを10回上げていたベンチプレスは、80キロを10回になった。

「体がフィットしてきた。もう少しパワーをつけたい」。その成果がチームの貢献につながる実感を得た。「ここからが大切。プレッシャーもかかるが、そこでどういうプレーができるか。連勝しなければ」。勝ち点3獲得への意欲をむきだしにした。【斎藤慎一郎】

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仙台大・松尾が横浜FC入団内定、東北大学L得点王

東北大学サッカーの強豪、仙台大(宮城)のMF松尾佑介(4年)がJ2横浜FCに入団内定したことが11日、分かった。

浦和ユース時代には全国V。仙台大では背番号10、身長170センチと小柄ながら武器のドリブル突破からゴールを狙う攻撃的MFだ。2年時には東北大学リーグの得点王を獲得した。12日にも正式発表される。

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新潟連敗止めた 426日ぶり出場堀米先制“演出”

試合後にバンザイをする新潟のメンバー

<明治安田生命J2:岐阜1-3新潟>◇第17節◇8日◇長良川

アルビレックス新潟が5試合ぶりの勝利で、連敗を4で止めた。FC岐阜を3-1で破った。前節からスタメンを5人入れ替えた中、426日ぶりのリーグ戦出場になった左サイドバックのDF堀米悠斗(24)が前半22分、フリーキックを蹴ってMFカウエ(30)の先制点につなげた。後半は開始1分にカウエがこの日2得点目、ロスタイムにはMF渡辺新太(23)がオウンゴールを誘い、ダメ押しの3点目を挙げた。

MFカウエのゴールを見届けた堀米は表情を緩めながらチームメートの歓喜の輪に加わった。前半22分、左サイドからのフリーキック。「中央に蹴ろうと思った。いいところに味方が入ってくれた」。左足で蹴ったボールを中央でMF渡辺新がつなぐ。それをファーに走り込んできたカウエが体で押し込んだ。

アシストと同等の正確なキック。蹴る前にもう1人のキッカー高木善朗(26)と話し合った。風向きは左サイドから右サイドへ。「ヨシ君(高木)が『左足で蹴った方がいい』と」。左足のボールなら風に乗る。利き足が右の高木がフェイントをかけ、レフティーの堀米がキック。狙い通りに先制点を生み、3得点の火ぶたを切った。

存在をアピールしたかった。リーグ戦出場は昨年の第8節岡山戦(4月8日)以来、426日ぶり。昨年6月に右すね疲労骨折の手術。全治4カ月でシーズンを棒に振った。完治し、コンディションが整った今季も、ここまで出場機会に恵まれなかった。

それでもモチベーションは下げなかった。「出られないのは自分の力不足。指摘された課題を改善する努力をしてきた」。裏を取られがちだった左サイドバックの守備の修正に努めてきた。この日、岐阜は序盤から堀米の裏にボールを入れてきた。鋭い出足で対応し、簡単に抜かせなかった。

新潟は前節甲府戦(1日)からスタメンが5人入れ替わった。「今のチームに必要なエネルギーを持っている選手を使った」と吉永一明監督(51)は言う。堀米もその1人だった。「自分は1試合でチャンスつかまなければならない」。気持ちの強さがあふれ出たプレーは手応えになった。同時に「勝ったからといって、次も出られるわけではない」。次節栃木戦(15日・デンカS)でもピッチに立ち、連勝に貢献するために気を引き締めた。【斎藤慎一郎】

カウエの先制点につながるフリーキックを蹴ったDF堀米(右)は駆け寄ったMF高木と喜び合う

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山形が暫定首位守る 木山監督敵地での勝ち点1評価

DF栗山直樹(2016年3月20日撮影)

<明治安田生命J2:甲府2-2山形>◇第17節◇8日◇中銀スタ

モンテディオ山形がアウェーで3位ヴァンフォーレ甲府と2-2で引き分け、暫定首位を守った。

後半6分、FW阪野豊史(29)が相手DFの体に当たったこぼれ球を拾い、右足で先制ゴール。追い付かれた直後の同22分には再び阪野がPKを決めるなど、2度リードを奪った。だが勝利目前の同ロスタイム3分、FW佐藤にヘッドで同点弾を押し込まれた。開幕から16試合連続でフル出場中だったDF栗山直樹が体調不良によりベンチにも入らず、守備の要を欠いてほころびが出た。木山監督は「アウェーで勝ち点1は悪くない結果だが、3ポイント取りたかった。今日みたいな試合を勝ちきれるように」と悔しさをにじませた。

山形FW阪野豊史(2017年5月17日撮影)

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新潟渡辺新太「まず1点取る」連敗脱出への起爆剤だ

シュート練習でヘディングシュートを放つFW渡辺新

J2アルビレックス新潟は今日8日の第17節、FC岐阜とアウェーの岐阜メモリアルセンター長良川競技場で対戦する。7日は聖籠町のクラブハウス練習場で調整を行った。新潟は4連敗中で16位、岐阜も4連敗で最下位の22位。負けられない一戦でFW渡辺新太(23)が3試合ぶりのゴールを狙う。連敗を止める1点を決める強い覚悟で臨む。

「まず、1点取る」。渡辺新は決意をシンプルに表現した。前日練習、締めのシュート練習では迷うことなくゴール前に顔を出した。「3バックの脇のスペースを狙っていく」。岐阜の布陣を予想し、裏を突く意識をのぞかせた。こぼれ球やクロスにも注意を注ぐ。丁寧に、そして集中して仕上げた。

気温の高さを考え、最近の練習では長袖のジャージーを着込んで体を慣らしてきた。コンディションにも不安はない。昨年のアウェー岐阜戦では得点を決めているが、「特に印象はない」。昨年は1-2で敗れた。渡辺新のゴールが唯一の得点だった。今回は「1-0でも勝てればいい」。その1点を自分で決める準備をしてきた。

前節のホーム甲府戦(1日、0-2敗戦)、渡辺新はシュート1本に終わった。ボールを持っても、ゴールから遠い位置から仕掛けなければならない状況だった。その上で「シュートの質を上げる」と自らに言い聞かせる。岐阜戦に備えた練習では、考えた通りの1本を打てるように集中した。

4日の練習前に選手だけでミーティングを行った。連敗脱出に結束を強めた。「もっと頑張ろう、という気持ちになった」。渡辺新もさらに気を引き締めた。「とにかく勝ち点3。勝てばいい」。そのがむしゃらさで攻撃をけん引し、チームの起爆剤になることを自分に課した。【斎藤慎一郎】

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駒大FW高橋が特別指定選手に J2山形が受け入れ

日本サッカー協会は6日、駒大FW高橋潤哉(4年)を特別指定選手として認定した。受け入れ先はJ2モンテディオ山形。高橋は山形ユース出身で、駒大登録のままJリーグの試合に出場可能となった。

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新潟連敗阻止へ、酒井高徳がチョ・ヨンチョルを激励

ウオーミングアップ中、リラックスした様子でランニングをするチョ・ヨンチョル(右)(撮影・斎藤慎一郎)

J2アルビレックス新潟は5日、第17節FC岐阜戦(8日、岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。

冒頭のウオーミングアップを公開後は、非公開で紅白戦を行った模様。今季8年ぶりに新潟に復帰したMFチョ・ヨンチョル(30)が岐阜戦出場をアピールした。

「チームは厳しい状況。こういうときのために準備をしてきた」。チョには5連敗阻止の切り札になる自信がある。2日の松本山雅FCとの練習試合では1得点1アシストをマーク。「自分で仕掛けてフィニッシュする形が出せた」と調子は上がっている。

韓国・慶南からの移籍で、11年以来8年ぶりに新潟の所属になった。2月の高知キャンプでのケガもあり、ここまで途中出場の2試合にとどまっているが、高いモチベーションを維持してきた。

刺激も受けた。新潟でともにプレーしたドイツ・ハンブルガーSVのDF酒井高徳(28)がこの日、練習に訪れた。酒井とは15年に韓国代表と日本代表として会って以来の再会。「頑張って、上に引っ張っていって」と激励された。

吉永監督は「俺がやってやる、と思っている選手はたくさんいる。そういう選手を使う」と岐阜戦では強い気持ちで臨む選手に期待をかけている。「僕はいつもそう思っている。次は出たい」。チョはチームのためにピッチに立つ意欲をあらわにした。

チーム練習前、選手、スタッフと談笑する酒井(左から2人目)。左から長谷川トレーナー、1人置いて矢野、チョ・ヨンチョル(撮影・斎藤慎一郎)

新潟に筑波大・阿部が加入内定 攻撃起点可能なGK

筑波大・阿部航斗(2016年12月18日撮影)

J2アルビレックス新潟は4日、筑波大のGK阿部航斗(コウト=21)の来季新加入が内定したことを発表した。

新潟市出身の阿部は亀田フットボールクラブからアルビレックス新潟ジュニアユース(現U-15)、同U-18を経て筑波大に進学。代表歴は新U-16、U-17(FIFAU-17W杯UAE2013)、U-18、U-21日本代表入りしている。俊敏性、跳躍力に秀でたGKで視野の広さと正確なポジショニングでゴールを守り、正確なフィードで攻撃の起点にもなれる逸材。阿部はクラブを通じ「幼少期にアルビレックス新潟の選手に夢や希望をもらいました。今度は自分が夢や希望を与えられるようピッチ内外で精進していきたいと思います」とコメントした。

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新潟加藤が連敗脱出へ奮起促す「チームを第一に」

練習中、味方からパスを受けるMF加藤(左から2番目)(撮影・山岸章利)

J2アルビレックス新潟は4日、第17節FC岐阜戦(8日、岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。

前節のヴァンフォーレ甲府戦(1日)に0-2で敗れ、泥沼の4連敗。出口の見えない苦しい状況が続く中、主将のMF加藤大(28)が、チームに奮起を促した。

「自分のやりたいことが前面に出てしまっている。もう1度チームのことを第一に考えよう」。練習前、監督やスタッフを除いた選手ミーティングの時間を設け、加藤は反省点と、今後に向けた意識変化の必要性を訴えた。

連敗中の合計失点は10。いずれも複数失点で敗れている。失点を防ぎ、自分たちで主導権を握りながら試合を展開するためにも、「もっと怖がらないでボールを受けることが大切」と語る。

前節、今季初めてスタメンを外れ、出番なく終わった。それでも、翌日に行われた練習試合の松本山雅FC戦では1ゴールを決め、好調をアピールした。

「結果が出ていない中、チームとして何かを変えるのは仕方ない」としつつも、「悔しい気持ちが詰まったのが松本戦だった」と加藤。スタメン返り咲きと連敗脱出へ向け、次節に臨む覚悟だ。【山岸章利】

真剣な表情で練習に臨むMF加藤(撮影・山岸章利)

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冨安育てた福岡久藤監督、井原イズム継承し男気決断

現役時代の久藤清一氏(10年撮影)

18位と成績不振にあえぐJ2アビスパ福岡は3日、ユース監督時代の13年から1年半、日本代表DF冨安健洋(20)の指導歴もある久藤清一コーチ(44)の新監督就任を発表した。

この日、ファビオ・ぺッキア監督(45)が「難しい決断でしたが、家族の問題が出てきて、日本にいられなくなった」として、家庭の事情を理由に退任を発表。その後任に、昨季からトップチームのコーチを務めていた久藤氏が内部昇格した。

2日大宮戦後、クラブ本社で、次期監督就任を打診されたといい「(ぺッキア監督退任を)いっさい聞かされていなかったので、辞めることの方に驚いた」。Jリーグで初めてとなるトップチーム監督に「なかなか考えられなかったのが事実」と語った。

だが福岡で98年途中からと、06~10年までプレーし、現役引退後は福岡ユースでコーチから指導者のキャリアを始めた「福岡愛」で「受けたからには覚悟をもってやる」と迷いはなかった。

自身も「おもしろいサッカーで、まだ勉強したかった」という前任指揮官流を継承し、ボール支配で主導権を握り圧倒的な攻撃力を見せるサッカーを目指すつもりだ。そこに昨季まで福岡を率いた元日本代表DF井原正巳監督(51=現J2柏ヘッドコーチ)から学んだ守備の要素も加え「両方うまく取れればいいかな」と、チームづくりの構想を描く。

方針を問われると「J1昇格を目指すのと、アビスパスタイルを浸透させ、より細かい部分でできていけば」といい、練習オフ明けの5日から選手に具体的な方向性を示し、就任初戦となる9日水戸戦に備える。

MFとして94年の磐田を皮切りにC大阪、福岡などで17年間プレーしJリーグ通算401試合出場21得点。10年に現役引退以降、福岡ユースのコーチや監督、熊本(現J3)のコーチなどを歴任してきた。

「難しいが新米監督に選手も協力してもらい、一丸でやっていきたい」と話し、突然のバトンタッチだったが、目の前の試合に死力を尽くしはい上がってみせる。

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福岡ぺッキア監督退任、後任に久藤清一コーチが昇格

現役時代の久藤清一新監督(2010年11月23日撮影)

ファビオ・ぺッキア監督(45)が退任を発表したJ2アビスパ福岡は3日、久藤清一コーチ(44)の新監督昇任を決めた。18位と成績不振にあえぐ福岡のファビオ・ぺッキア監督は、この日午前、「難しい決断でしたが、家族の問題が出てきて、日本にいられなくなった」と、家族の事情を理由に退任を表明していた。

これを受け、久藤コーチの内部昇格が決まり、発表された。同コーチは、福岡市内で会見予定。

兵庫・尼崎市出身の久藤コーチは、MFとして、94年の磐田を皮切りにC大阪、福岡などで17年間プレー。Jリーグ通算401試合出場21得点。10年に現役引退後、福岡ユースのコーチや監督、熊本(現J3)のコーチなどを歴任した。

18年から福岡のコーチを務めていた。

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福岡ぺッキア監督退任「家族の問題が出てきて」

福岡ファビオ・ぺッキア監督

4勝4分け8敗で18位と成績不振にあえぐアビスパ福岡は3日、ファビオ・ぺッキア監督(45)の退任を発表した。練習オフながら午前中に、福岡市内のクラブハウスに集合した選手全員に伝えられた。この日、退任会見に臨んだ同監督は「難しい決断でしたが、家族の問題が出てきて、日本にいられなくなった」と話した。

「プライベートなことは話せない」という家族の事情が退任理由で、5月26日鹿児島戦後に「事情は深刻な状況で、家族と話してすぐに決断した」。4日に帰国する。クラブは2日大宮戦後も慰留に努めたが、本人の意思が固かったため急きょ退任となった。後任は内部昇格を含め検討中で、早ければオフ明けの5日から新体制で臨む。

今季はイタリア人新指揮官の下でボール支配で主導権を握り圧倒的な攻撃力を見せるサッカーを目指してきた。だが攻守のバランスの悪さは相変わらずで、決定力不足の課題は残されたままだった。前日2日大宮戦は引き分けたものの、攻守に圧倒しながらCKからあっさり先制されるお粗末さ。16試合を終えても課題は多く、あまりにも中途半端なタイミングでの退任劇となった。

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山形バイアーノ弾で首位浮上!木山監督は堅守を評価

山形対鹿児島 前半6分、先制ゴールを決め喜ぶ山形FWバイアーノ(左)

<明治安田生命J2:山形1-0鹿児島>◇第16節◇2日◇NDスタ

J2モンテディオ山形が初対戦の鹿児島ユナイテッドFCに苦しみながらも1-0で勝利し、今季3度目の首位に浮上した。前半早々、FWジェフェルソン・バイアーノ(24)が先制ゴール。相手に倍近い13本のシュートを許したが虎の子の1点を死守し、持ち味の堅守で逃げきった。4月27日から6戦無敗で無失点試合も9に伸ばし、来週から上位陣との4連戦に臨む。

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山形の大砲が3試合ぶりの勝利をもたらした。前半6分、GK櫛引のスローインから始まった攻撃で、FWバイアーノが自ら仕掛けFKを得た。キッカーのMF中村がピンポイントのボールを送ると、186センチの大柄ストライカーは相手GKが1歩も動けない完璧なヘディング弾をゴール左隅に突き刺した。今季5点目は貴重な先制点。その後も厳しいマークを受けながらも貪欲にゴールを狙った。「いつも練習でセットプレーを大事にしている。(相手DFと)逆のポジショニングができて、コースも狙った」と満足そうに話した。

ただ、ホームで試合を支配できなかった。シュートは山形の7本に対し、J2初昇格の21位チームに13本を浴び、あわやというシーンを何度もつくられた。セットプレーから追加点を奪うチャンスもあったが、追加点が遠く、ゲームを難しくした。

鹿児島の金監督が「悪くない試合だった」と総括したように、後半の終わりは防戦一方の展開に。それでも全員が体を張って何とか耐えた。守備の要のDF栗山は「勝った気がしないし、運が良かった。もっと自分たちの時間をつくれた。守備陣はもう少し前から受け止めないといけない」と険しい表情だった。

木山監督は「どんな展開になるのか予想するのが難しかった。ボールを動かすのがうまい相手。仮に持たれても我慢してと考えていた。しっかり守れたのは良かった。ホームで自分たちの戦うベースを出しながら、勝ち点3を取れたのは満足感がある」と、J2トップの9勝目を評価した。次節から3位甲府、2位水戸、6位長崎、7位柏との上位決戦を控える。J1昇格へ絶対に負けられない4連戦で、「死の6月」を乗り越えた先に、5年ぶり昇格の道筋も見えてくる。バイアーノは8日のアウェー甲府戦について、「すごくタフで難しい試合になる。自分たちはJ2優勝をして昇格を狙っているので、アウェーでも勝ち点3を取りたい」と闘志を燃やし、ゴール量産へ照準を合わせた。【山田愛斗】

山形対鹿児島 前半6分、先制ゴールを決め喜ぶ山形FWバイアーノ(撮影・山田愛斗)
山形対鹿児島 前半6分、ヘディングで先制ゴールを決める山形FWバイアーノ(左)

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山形が鹿児島に苦戦も競り勝ち 今季3度目首位浮上

山形対鹿児島 前半6分、先制ゴールを決め喜ぶ山形FWバイアーノ(左)

<明治安田生命J2:山形1-0鹿児島>◇第16節◇2日◇NDスタ

モンテディオ山形が初対戦の鹿児島ユナイテッドFCに苦しみながらも1-0で競り勝ち、今季3度目の首位に浮上した。

前半早々、FWジェフェルソン・バイアーノ(24)が先制ゴール。相手に倍近い13本のシュートを許したが虎の子の1点を死守し、持ち味の堅守で逃げきった。5月以降は6戦無敗で無失点試合も9に伸ばし、来週から上位陣との4連戦に臨む。

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山形の大砲が3試合ぶりの勝利をもたらした。前半6分、GK櫛引のスローインから始まった攻撃で、FWバイアーノが自ら仕掛けFKを得た。キッカーのMF中村がピンポイントのボールを送ると、186センチの大柄ストライカーは相手GKが1歩も動けない完璧なヘディング弾をゴール左隅に突き刺した。今季5点目は貴重な先制点。その後も厳しいマークを受けながらも貪欲にゴールを狙った。「いつも練習でセットプレーを大事にしている。(相手DFと)逆のポジショニングができて、コースも狙った」と満足そうに話した。

ただ、ホームで試合を支配できなかった。シュートは山形の7本に対し、ブービー21位の初昇格チームに13本を浴び、あわやというシーンを何度もつくられた。セットプレーから追加点を奪うチャンスもあったが、追加点が遠く、ゲームを難しくした。鹿児島の金監督が「悪くない試合だった」と総括したように、後半の終わりは防戦一方の展開に。それでも全員が体を張って何とか耐えた。守備の要のDF栗山は「勝った気がしないし、運が良かった。もっと自分たちの時間をつくれた。守備陣はもう少し前から受け止めないといけない」と険しい表情だった。

木山監督は「どんな展開になるのか予想するのが難しかった。ボールを動かすのがうまい相手。仮に持たれても我慢してと考えていた。しっかり守れたのは良かった。ホームで自分たちの戦うベースを出しながら、勝ち点3を取れたのは満足感がある」と、J2トップの9勝目を評価した。次節から3位甲府、2位水戸、6位長崎、7位柏との上位決戦を控える。J1昇格へ絶対に負けられない4連戦で、「死の6月」を乗り越えた先に、5年ぶり昇格の道筋も見えてくる。バイアーノは8日のアウェー甲府戦について、「すごくタフで難しい試合になる。自分たちはJ2優勝をして昇格を狙っているので、アウェーでも勝ち点3を取りたい」と闘志を燃やし、ゴール量産へ照準を合わせた。【山田愛斗】

山形対鹿児島 前半6分、ヘディングで先制ゴールを決める山形FWバイアーノ(左)
山形対鹿児島 勝利しサポーターと喜びを分かち合う山形イレブン(撮影・山田愛斗)

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福岡今季初のレベスタで反撃ののろし、大宮にドロー

後半に攻め込む福岡FWミコルタ(中央)(撮影・菊川光一)

<明治安田生命J2:福岡1-1大宮>◇第16節◇2日◇レベスタ

下位に沈むアビスパ福岡が、今季初のレベルファイブスタジアムで反撃ののろしを上げた。今年行われるラグビーW杯の試合会場となるため、改修を終えて、本来の本拠地で初めてホーム試合が行われた。これまで代替会場だった博多の森陸上競技場で平均約6000人だった観衆は、慣れ親しんだ“マイホーム”に戻るなり1万人を超えた。

試合は引き分けたが、サポーターの大声援を得てほぼ福岡のペースだった。序盤から主導権を握りながら、前半34分に相手CKからのショートコーナーであっさりと先制点を許した。ハーフタイムにファビオ・ぺッキア監督(45)が控室でカミナリを落とし「別のチームになった」といい、士気はさらに上がった。

後半はFWフェリックス・ミコルタ(29)、FW城後寿(33)の投入で打開を図った。さらに攻め立て、後半33分についに追いついた。レベスタの試合について「声援が後押しとなり、最後に走る力をくれた。レベスタはすごくいい雰囲気で楽しかった」と振り返ったDF石原広教(20)がオーバーラップから絶妙左クロス。それをFWヤン・ドンヒョン(33)が頭で合わせ、相手DFを吹き飛ばしながら体ごとゴールに押し込んだ。サポーターの魂が得点に乗り移ったかのようだった。

大宮高木琢也監督(51)も「本来、家に帰ると元気が出るのと同じで、パワーがあった」と福岡を評した。ぺッキア監督は「他のホーム(博多の森陸上競技場)でセットプレー以外、得点できなかった中、とてもよかった」といい、今後について「ここに戻ってきて、結果がちょっとずつついてくれば(成績は)伸びていく」と、手応えをつかんだ様子だった。

先制を喜ぶ大宮の選手たち(撮影・菊川光一)

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横浜FCイバ弾で琉球破る、下平監督の本拠初戦に花

試合後に会見を行う横浜FCの下平監督(撮影・松尾幸之介)

<明治安田生命J2:横浜FC2-1FC琉球>◇第16節◇2日◇ニッパツ

横浜FCはFWイバ(34)の2得点の活躍でFC琉球に2-1で逆転勝ちし、前々節からの下平隆宏監督体制後、初となったホーム戦を白星で飾った。

前半をスコアレスで折り返した後半22分に先制点を許したが、33分に途中出場のMFレアンドロ・ドミンゲスのシュートをGKがはじいたところをイバが詰めて同点。36分にも左サイドからのクロスをFW草野が中央に折り返し、中にいたイバが頭でネットを揺らした。

横浜FCは下平体制初陣以来、2試合ぶりの白星。指揮官は「監督が代わって初のホームでの試合ということで、緊張感もありました」と振り返り「失点は痛かったが、選手は崩れずにやるべきゲームプランとプレーをひたすら続け、しっかり逆転できた。サポーターの応援も心強く、クラブ全体の勝利だと思う」と安堵(あんど)の表情をみせた。

下平監督就任後の3試合で5得点と好調のイバは「監督が信じてくれて、チャンスを待てるポジションに置いてくれている。サッカー選手は自信が大事。いい練習が積めているし、これからももっと得点がとれていけたらいい」と話した。

また、FWカズ(三浦知良、52)はベンチ入りせず、同じくメンバー外となった選手らと共にスタンドから試合を見守った。

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福岡は決定力欠いて連勝逃す 大宮は4戦連続ドロー

福岡対大宮 先制を喜ぶ大宮の選手たち(撮影・菊川光一)

<明治安田生命J2:福岡1-1大宮>◇第16節◇2日◇レベスタ

試合は引き分けに終わった。先制点は大宮アルディージャだった。福岡の猛攻をしのいで迎えた前半34分にCKのワンチャンスを生かした。

ショートコーナーからDF菊地光将(33)が頭で今季1号を決めた。押し込まれながらも、前福岡のMF三門雄大(32)が攻守のバランスを整え、スキをうかがっていた。

1点を追うアビスパ福岡は、ファビオ・ぺッキア監督(45)が後半へ「中盤もっとシンプルにプレーしよう。ピッチの横幅をもっと活用しよう」と指示。FWフェリックス・ミコルタ(29)、FW城後寿(33)の投入で打開を図った。そして攻撃が活性化して迎えた同33分、ついに同点に追いついた。オーバーラップしたDF石原広教(20)の左クロスにFWヤン・ドンヒョン(33)が合わせて今季5点目を突き刺した。

大宮は4試合連続引き分け、決定力不足に泣かされた福岡は2連勝を逃した。

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新潟4連敗「自信失ってる」失点かさみ攻撃空転

新潟対甲府 4連敗を喫し、試合終了直後、ぼうぜんと立ち尽くす新潟の選手

<明治安田生命J2:新潟0-2甲府>◇第16節◇1日◇デンカS

新潟アルビレックスはヴァンフォーレ甲府に0-2で敗れ、連敗は4に伸びた。前半12分に先制されると、後半9分にも追加点を許した。試合の入りでの失点で後手に回り、攻撃も空転。5試合ぶりの無得点に終わった。

試合後、観客席にあいさつをする新潟の選手を待っていたのは大きな拍手だった。2-3で敗れた前回のホーム戦、愛媛戦(5月18日)ではブーイングの嵐だったが、この日は温かく鼓舞された。

ただ、試合は完敗だった。「人がいる中での失点。予想し得ない状況」。吉永一明監督(51)の表情は厳しい。立ち上がりの前半12分、警戒していたはずの甲府FWピーター・ウタカ(35)に先制点を奪われた。後半9分にはFWドゥドゥ(29)に追加点。どちらもマークの甘さを突かれた。

4連敗の失点は合計10点で、すべてが複数失点。「失点しなければ負けない。しないことが1番」。MF高木善朗(26)はチームとして守備の意識を高める必要性を話した。MF渡辺新太(23)は「失点して自信を失っている。勇気を持って攻めないと」。攻守がかみ合わないまま続く黒星。焦りがチームに漂った。【斎藤慎一郎】

新潟対甲府 後半、FWレオナルド(左)はゴール前に迫ったが、相手の守備に阻まれる

J2山形にG大阪野田が育成型期限付き移籍で加入

野田裕喜(2016年3月13日撮影)

J2モンテディオ山形は5月31日、ガンバ大阪からDF野田裕喜(21)が育成型期限付き移籍で加入すると発表した。

昨季はJ1のカップ戦で2試合に出場。今季は主にJ3のG大阪U-23でプレーしてきた。移籍に際し、野田はクラブを通じ「育成型という形ですが、軽い気持ちで来たわけではありません。J1昇格に向けて、自分の持っている力をプレーで表現したいと思います」とコメント。移籍期間は来年1月31日まで。

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白血病から復帰目指す新潟早川「試合出場は視野に」

講演で生徒の質問に答える早川

J2アルビレックス新潟のDF早川史哉(25)が29日、新潟市の小新中で講演会を行った。「『なりたい自分に向かって』~夢を持ち挑戦することの大切さ~」と題し、16年4月に発病した急性白血病の闘病生活や、サッカーを通じて得た体験を全校生徒327人に話した。

現在は体調も良好で、1日も早い試合復帰を目指す意欲も見せた。

   ◇   ◇   ◇

早川は、中学生の真剣なまなざしに笑顔で向き合い、やわらかな口調で話した。新潟の下部組織でサッカーに取り組み、筑波大を経て、新潟に入団し、16年プロデビュー。その直後に待っていた急性白血病との闘い。凝縮された経験の一端を言葉にした。

中学生の関心事でもある進路選択で進学校ではなく、新潟ユース(現新潟U-18)でサッカーに専念することを決めた。

「単純にサッカーが好きで、サッカーを仕事にしたいと思いました。仲間と協力して勝利に向かうこと、目標の達成感がサッカーの魅力。困難にぶつかっても、それを乗り越えたときの楽しさをサッカーで見つけました」

壁を乗り越える姿はプロデビューとなった16年湘南との開幕戦(2-1の勝利)でも披露した。身長170センチと小柄ながらセンターバックでフル出場した。

「アルビのユニホームを着て、プロとして勝利に貢献をすることが夢だったのでプロデビュー戦は素直にうれしかった。(小柄という)ハンディはハンディとして受け入れるしかないです。自分の能力で、高さに対応するにはどうしたらいいか、予測して速く動いたり、相手の体に体をぶつけて自由にプレーをさせなかったり。持っている能力の中で何ができるかを考えました」

目標を設定してクリアしていく姿は急性白血病との闘いでも表れていた。16年4月に発病。入院治療を続け、今年1月に再契約を果たした。前向きさが復帰の根底にあった。

「検査で白血病と聞いたときはホッとしました。それまで自分の体に何がおきているか分からない恐怖心がありましたから。もしかしたら亡くなるかもしれない、とも思いました。でも、それまでも人生を一生懸命生きてきたから悔いはなかった。同時に、もう1度しっかり、サッカーをやりたいと強く思いました」

5日のJ3長野との練習試合で復帰後初めて90分間フル出場を果たした。

「プロデビュー戦を10としたら、今は7か8くらいまで仕上がっています。ベンチ入り、試合出場は本格的に視野に入っています。チームは3連敗中ですが、僕が練習から一生懸命取り組む姿を見せることが、チームの力になればいい」

本当の復活は試合のピッチで勝利に貢献すること。その日が近づきつつある自信が、この日の講演の土台にあった。【斎藤慎一郎】

◆早川史哉(はやかわ・ふみや)1994年(平6)1月12日生まれ、新潟市出身。小針中では新潟ジュニアユース、開志学園では新潟ユースに所属。U-15から各年代の日本代表に選出された。11年U-17W杯では5試合で3得点をマークし、8強入りに貢献。筑波大では主将を務めた。16年新潟に入団。170センチ、68キロ。背番号28。

<早川の闘病経過>

16年2月のJ1開幕戦・湘南ベルマーレ戦にスタメン出場した早川は、その後体調不良を訴え始める。4月の名古屋戦後にリンパ節の腫れが確認され、精密検査の結果、急性白血病と診断された。本格的な治療に入り、11月に骨髄移植手術を受けた。17年1月、治療に専念するため練習を開始できる時期まで選手契約を一時凍結した。

18年に入ると体調回復が顕著に。4月から下部組織の新潟U-18の練習に参加し始めた。7月には新潟の元主将、本間勲(現スクールコーチ)の引退試合に出場した。8月にはトップチームの練習に合流、10月には練習試合に出場できるまでになった。11月12日にクラブは契約凍結解除を発表。19年1月、新潟は早川との契約を更新した。

生徒から花束を贈呈され、笑顔を見せる早川(右)

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新潟新井「0に抑えれば負けない」連敗ストップ誓う

ウオーミングアップでボールを操るDF新井(中央)

J2アルビレックス新潟は29日、第16節ヴァンフォーレ甲府戦(6月1日、デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。ウオーミングアップの一部を公開し、その後は非公開で紅白戦を行った模様。開幕から15試合フル出場を続けるDF新井直人(22)が甲府を無失点に抑え、連敗を3で止めることを誓った。

「負けているけど、自分たちのやりたいことができていないわけじゃない。ネガティブになる必要はない」。新井は前向きに準備を進める。紅白戦では後ろから攻撃の起点になることと、的確なカバリングといった自身の持ち味を意識した。

愛媛FC戦(18日)、FC琉球戦(25日)では自分の守備からピンチを招き失点につながったと気にする部分があった。吉永一明監督(51)からミスを考えすぎて、長所を消さないようアドバイスされた。「気が晴れた」と気持ちは切り替わった。

ルーキーながら開幕からフル出場中。開幕当初のセンターバック以外に左サイドバックでも起用されている。「試合に出させてもらっている以上、責任がある」。浮ついたところはみじんもない。「ゼロに抑えれば負けない。後ろ(DF)の選手の仕事」。無失点を強く意識して甲府戦に臨む。

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新潟レオナルド22歳誕生日、連敗ストップへ自信

シュート練習をするFWレオナルド(撮影・斎藤慎一郎)

J2アルビレックス新潟は28日、ホームの第16節ヴァンフォーレ甲府戦(6月1日、デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。

この日が22歳の誕生日のFWレオナルドは2試合連続得点と、連敗を3で止める決意をみせた。「1つ年を取ったな、という気持ち」と笑顔のレオナルド。練習後は家族とともに過ごし、リフレッシュの1日に。そして「もちろん勝ちたい」と甲府戦を見据えた。

前節FC琉球戦(25日)、1-2で敗れて今季初の3連敗。その中でレオナルドは今季5得点目を決めて気を吐いた。この日の練習でもボールへの反応、味方にスペースを与えるオフ・ザ・ボールの動きは鋭さを増した。調子は上がっている。「チームのために点を取る」と22歳の初ゴールを連敗ストップにつなげる自信を漂わせた。【斎藤慎一郎】

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