日刊スポーツ

なでしこ高倉監督「先鋒として勢いを」五輪あと半年

なでしこジャパン高倉監督(19年12月撮影)

サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の高倉麻子監督(51)が1月24日で東京オリンピック(五輪)開幕からちょうど半年前を迎えるにあたり、日本サッカー協会を通じてコメントを発表した。

高倉監督は「まだ半年という感覚と、もう半年という感覚が入り交じった不思議なタイミングです。残された半年の間で代表チームの強化に費やせる時間には限りがありますが、時計は止まってはくれません。選手、スタッフとともに、1日1日をこれまでと同じように大切に過ごし、堂々と自信を持って初戦を迎えられるよう努力を続けてまいります」とつづった。

東京五輪開会式は7月24日に行われるが、女子サッカーと女子ソフトボールは全競技の先陣を切って同22日から大会が始まる。高倉監督はこのことにも触れ「TEAM JAPANに勢いをもたらすためだけでなく、全国のオリンピックムーブメントを高めて多くの方に応援して頂くためにも、TEAM JAPANの先鋒として初戦に臨み、素晴らしい結果を勝ち取りたいと思います。東京を、日本を、そして世界を、この東京オリンピックで盛り上げていきましょう」とコメントした。

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【日本代表】政府、職員14人の平壌派遣を発表 サポーターは渡航自粛

2011年11月15日、平壌の金日成競技場で行われた北朝鮮とのW杯アジア3次予選

日本外務省は19日、男子サッカーの2026年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の日本代表と北朝鮮代表による26日の試合に合わせ、外務省領事局の長尾成敏政策課長ら政府職員14人を23~27日の日程で平壌に派遣すると発表した。

外務省によると、長尾氏をトップに、アジア大洋州局の職員、医務官や通訳らが現地に入る。日本選手団や報道関係者の出入国手続きの支援や不測の事態への対応に当たる。11年11月にサッカー日本代表がW杯アジア3次予選の北朝鮮戦で平壌を訪れた際にも、領事局政策課長らを派遣した。

政府は対北朝鮮制裁の一環で、全国民に北朝鮮への渡航自粛を求めている。今月26日の試合について「選手団と同行する報道関係者以外の人は、試合観戦を含め引き続き渡航自粛要請の対象になる」として、一般のサポーターには引き続き渡航しないよう呼びかけた。試合は平壌の金日成競技場で実施される。(共同)

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【アジア杯】日本が敗れたイラン戦23・6% 後半終了間際にPK献上し準々決勝敗退

日本対イラン 試合に敗れがっくりとうつむくGK鈴木(左から2人目)ら(撮影・足立雅史)

テレビ朝日系で3日に生中継されたサッカー・アジア杯準々決勝「日本-イラン」の関東地区の平均世帯視聴率が23・6%(平均個人視聴率は15・6%)だったことが5日、ビデオリサーチの調べで分かった。毎分世帯最高視聴率は28・0%(毎分最高個人視聴率は18・4%)。

試合は日本代表(FIFAランキング17位)がイラン(21位)に1-2で敗退。前半28分にMF守田英正が先制点を挙げたが後半に追いつかれ、同アディショナルタイムにDF板倉滉(27=ボルシアMG)がPKを献上。これを決められた。実況は寺川俊平アナウンサー、解説を松木安太郎氏、内田篤人氏が務めた。

同大会ではDAZNでの配信が多く、ここまで唯一の地上波放送だった1月19日午後8時27分からテレビ朝日系で生中継されたグループリーグ2戦目「日本-イラク」は、平均世帯視聴率17・6%(平均個人視聴率11・3%)だった。日本が1-2で敗れた試合だった。

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【アジア杯】史上最強森保ジャパン、1次リーグ突破かけイラク戦/ライブ速報します

<アジアカップ(アジア杯):日本-イラク>◇1次リーグ◇第1戦◇14日◇カタール・ドーハ

サッカー日本代表(FIFAランキング17位)が14日、アジアカップ(アジア杯)カタール大会の1次リーグ2戦目で、イラク代表(同63位)と対戦する。

試合開始は午後8時30分の予定。ニッカンスポーツで速報します。

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日 本  - 
 - 
 イラク

▼得点者

試合経過

スタメン

<日本代表スタメン>

GK 

DF 

MF 

FW 

<日本代表ベンチ>

GK 

DF 

MF 

FW 

日本代表アジア杯メンバー

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【アジア杯】カタール大会1次リーグ日程・結果と順位表

日本代表が史上最多5度目の優勝を目指す23年アジア杯カタール大会(24年1月12日~2月10日)。

アジアトップの24チームが、22年W杯カタール大会でも使用されたスタジアムなどで、アジアの頂点を決める戦いを繰り広げる。

1次リーグ D組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)日本31100422
(2)イラク31100312
(3)ベトナム0100124-2
(4)インドネシア0100113-2

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月14日20:30日本4-2ベトナム
1月15日23:30インドネシア1-3イラク
1月19日20:30イラク日本
1月19日23:30ベトナムインドネシア
1月24日20:30日本インドネシア
1月24日20:30イラクベトナム

1次リーグ A組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)◎カタール62200404
(2)中国22020000
(3)タジキスタン1201101-1
(4)レバノン1201103-3

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月13日1:30カタール3-0レバノン
1月13日23:30中国0-0タジキスタン
1月17日20:30レバノン0-0中国
1月18日2:30タジキスタン0-1カタール
1月23日0:00カタール中国
1月23日0:00タジキスタンレバノン

1次リーグ B組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)◎オーストラリア62200303
(2)ウズベキスタン42110303
(3)シリア1201101-1
(4)インド0200205-5

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月13日20:30オーストラリア2-0インド
1月14日2:30ウズベキスタン0-0シリア
1月18日20:30シリア0-1オーストラリア
1月18日23:30インド0-3ウズベキスタン
1月23日20:30オーストラリアウズベキスタン
1月23日20:30シリアインド

1次リーグ C組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)UAE42110422
(2)イラン31100413
(3)パレスチナ1201125-3
(4)香港0100113-2

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月14日23:30UAE3-1香港
1月15日2:30イラン4-1パレスチナ
1月19日2:30パレスチナ1-1UAE
1月20日2:30香港イラン
1月24日0:00イランUAE
1月24日0:00香港パレスチナ

1次リーグ E組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)ヨルダン31100404
(2)韓国31100312
(3)バーレーン0100113-2
(4)マレーシア0100104-4

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月15日20:30韓国3-1バーレーン
1月16日2:30マレーシア0-4ヨルダン
1月20日20:30ヨルダン韓国
1月20日23:30バーレーンマレーシア
1月25日20:30韓国マレーシア
1月25日20:30ヨルダンバーレーン

1次リーグ F組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)タイ31100202
(2)サウジアラビア31100211
(3)オマーン0100112-1
(4)キルギス0100102-2

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月16日23:30タイ2-0キルギス
1月17日2:30サウジアラビア2-1オマーン
1月21日23:30オマーンタイ
1月22日2:30キルギスサウジアラビア
1月26日0:00サウジアラビアタイ
1月26日0:00キルギスオマーン

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【日本代表】アジアカップ決勝トーナメント日程・結果

決勝トーナメント1回戦は日本時間1月28日からスタート。

1次リーグA〜F組の上位2チームと、3位の成績上位4チームの計16チームがアジアの頂点を目指す。

◆1回戦

日付日本時間チームスコアチーム
1月28日20:30(B組1位)(A/C/D組3位)
1月29日1:00(A組2位)(C組2位)
1月29日20:30(D組1位)(B/E/F組3位)
1月30日1:00カタール(A組1位)(C/D/E組3位)
1月30日20:30(B組2位)(F組2位)
1月31日1:00(F組1位)(E組2位)
1月31日20:30(E組1位)(D組2位)
2月1日1:00(C組1位)(A/B/F組3位)

◆準々決勝

日付日本時間チームスコアチーム
2月2日20:30未定未定
2月3日0:30未定未定
2月3日20:30未定未定
2月4日0:30未定未定

◆準決勝

日付日本時間チームスコアチーム
2月7日0:00未定未定
2月8日0:00未定未定

◆決勝

日付日本時間チームスコアチーム
2月11日0:00未定未定

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【イラスト】アジア杯1次リーグ組み合わせ

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【アジア杯】DF中山雄太、イラク戦へ「身体能力、スピードだったり強さはすごくある印象」

練習に臨む中山(撮影・足立雅史)

【ドーハ17日=佐藤成】AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会に臨む日本代表(FIFAランキング17位)が17日、イラク代表(同63位)との19日の第2戦に向けて調整した。

負傷の影響で、14日の初戦ベトナム戦はベンチ外だったDF中山雄太(26=ハダースフィールド)は、イラク戦でのアジア杯デビューを目指す。

ここまで別メニュー調整が続いたが、すでに全体合流し「大丈夫です」。映像でイラクの分析も進めており、「ベトナムの選手よりもすごく身体能力、スピードだったり強さというのはすごくある印象かなって思います」と警戒した。

練習中、笑顔を見せる中山(撮影・足立雅史)
練習中、笑顔を見せる中山(撮影・足立雅史)
練習に臨む手前左から中山、毎熊、伊藤(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】毎熊晟矢「特長をもっと出せるように」冨安健洋、町田浩樹と連係面の向上図る

練習で体を動かす毎熊(撮影・足立雅史)

【ドーハ16日=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会に臨む日本代表が16日、当地で19日のイラク戦に向けて調整した。

ベトナム戦に後半から途中出場したDF毎熊晟矢(26=セレッソ大阪)が、アジア杯先発デビューを狙う。ベトナム戦は、初の大舞台で難しい途中出場も落ち着いてプレー。「チームで与えられた役割はしっかりと全うできたと思う」と手応えを示した。

この日の全体練習後には、DF冨安健洋(アーセナル)、町田浩樹(サンジロワーズ)とともに、ビルドアップの練習を繰り返した。スタッフからの指名ではなく、自主的なメンバーでやっており、メンバーは毎回異なるが、「多少ですけど特長もつかみやすいと思うので、ああいうのは続けてやりたい」と少しでも連係面の向上を図る。

19日のイラク戦でのスタメン出場の期待も高まるが「今後も出場時間はどうなるか分からないが、次はもっと自分の特長をもっと出せるようにやっていきたい」と力を込めた。

練習で体を動かす毎熊(中央)(撮影・足立雅史)
【イラスト】日本代表アジア杯メンバー
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【アジア杯】GK前川黛也「走る投げる飛ぶって人間にとって基本」練習後にダッシュ繰り返す

練習に臨むGK野沢(左)とGK前川(撮影・足立雅史)

【ドーハ16日=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会に臨む日本代表が16日、当地で19日のイラク戦に向けて調整した。

初戦のベトナム戦で出番のなかったGK前川黛也(29=ヴッセル神戸)は、気合のダッシュを繰り返した。

全体練習後のピッチで、大きな影が動いた。ペナルティーエリア付近で前川がダッシュを3本。「週に何回かはやっています。走る投げる飛ぶって人間にとって基本的なところなので、キーパーも能力として必要になってくると思うので、やっています」。

レギュラーが変わりにくいと言われるGKにおいて、大会初戦の守護神を鈴木彩艶(21=シントトロイデン)に譲った。2失点した後輩を気遣いつつ、いつでも自身が出場するための心構えをしている。「やっぱり誰が出るにしてもしっかり準備っていうところは怠ってはいけないと思います。常にいい準備をしています」とまっすぐと前を見つめた。

練習に臨むGK前川(撮影・足立雅史)
練習前、談笑するGK鈴木(左)とGK前川(撮影・足立雅史)
練習でダッシュする三笘(右)(撮影・足立雅史)
練習後の取材を受ける三笘(撮影・足立雅史)
練習に臨む三笘(撮影・足立雅史)
練習に臨む三笘。後方は森保監督(撮影・足立雅史)
全体練習でランニングする三笘(中央右)(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】31歳誕生日は決勝前日!遠藤航「1カ月前ぐらいからそれはイメージしている」

練習に臨む遠藤(撮影・足立雅史)

【ドーハ16日=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会に臨む日本代表が16日、当地で19日のイラク戦に向けて調整した。

主将の遠藤航(30=リバプール)が、この日、29歳の誕生日を迎えた南野拓実(モナコ)を祝福した。

ともに16年リオオリンピックを戦ったメンバー。代表でも長くプレーする。若手が台頭する中、「なんだかんだリオ組もしぶとく残っている」と笑い、「タクミもいろいろ苦しみながらも、また代表にしっかり戻ってきて結果を残しているっていうのは、それは素晴らしいこと」と語った。

ワールドカップカタール大会後、代表落選が続いた南野は、昨年10月に復帰し、アジア杯初戦のベトナム戦で2得点1アシスト。「今はすごく自信持ってたぶん彼もプレーしていると思うし、僕はずっと長くやっている分、彼の良さとか、どういうところで受けたいかとか、その辺はわかってるので、信頼して(ボールを)つけているし、常に彼のポジションを見ながらプレーします」とうなずいた。

自身も決勝の前日、2月9日に31歳の誕生日を迎える。「もちろんもう1カ月前ぐらいからそれはイメージしている」とニヤリ。「僕はとりあえずここでしっかり誕生日を祝えるようにまずはしたい」と思いを明かした。前回大会は、2月1日に決勝を迎えたが、自身は負傷の影響で出場できなかった。今回は誕生日を迎えてから、優勝カップを掲げることをイメージする。「そこはもちろん僕だけではなくて、チームとしての目標なので。そのために1戦1戦やりたいなと思います」と誓った。

練習に臨むGK前川(撮影・足立雅史)
練習前、談笑するGK鈴木(左)とGK前川(撮影・足立雅史)
練習でダッシュする三笘(右)(撮影・足立雅史)
練習後の取材を受ける三笘(撮影・足立雅史)
練習に臨む三笘(撮影・足立雅史)
練習に臨む三笘。後方は森保監督(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】渡辺剛、首痛でホテル療養 三笘薫が全体練習に部分復帰 南野拓実29歳誕生日祝い

全体練習でランニングする三笘(中央右)(撮影・足立雅史)

【ドーハ16日=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会に臨む日本代表が16日、当地で19日のイラク戦に向けて調整した。左足首の負傷により別メニュー調整が続いていたMF三笘薫(26=ブライトン)が全体に部分合流を果たした。パス交換のメニューまで消化した。DF渡辺剛(26=ヘント)は首痛を訴えて、ホテルで療養した。

14日のベトナム戦で、ハーフタイムで交代したFW細谷真大(22=柏レイソル)を除くフィールドの先発メンバーは、対人プレーの練習から外れ、リカバリーに努めた。この日29歳の誕生日を迎えたMF南野拓実(モナコ)は、練習開始前にスタッフと選手が作った花道で祝福を受けていた。

全体練習でランニングする三笘(中央)(撮影・足立雅史)
練習に臨む久保(左)と三笘(撮影・足立雅史)
練習に臨む三笘(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】三笘薫、全体練習に部分合流「見習わないといけない」6戦6ゴールの中村敬斗に刺激

練習でボールを追う三笘(中央)(撮影・足立雅史)

左足首の負傷で別メニュー調整が続いていたMF三笘薫(26=ブライトン)が全体練習に部分合流を果たした。

冒頭のジョギングからストレッチ、ステップ、パス交換までのメニューを消化した。腫れはないが、痛みは部分的に残っており「気にしながらの段階ですね」。1次リーグ中の復帰を目指し、予定通りのリハビリメニューをこなせているという。

チームは苦戦しながらも初戦に勝利。「自分はまずコンディションを戻すことが第一優先」と自分にフォーカスする。自身の左サイドには中村が入り、6戦6発。驚異的な決定力を見せている。「すばらしいですし、1試合1点以上決めているのは、僕にはできないことなので本当に見習わないといけない」と刺激。レギュラーとの自覚もない。「試合に出た時に結果を出さないと、全然危ないなと思っています」と危機感を示した。

練習中、三笘(左から3人目)らの練習を笑顔で見つめる森保監督(同2人目)(撮影・足立雅史)
練習に臨む三笘(右)と前田(撮影・足立雅史)
練習で体を動かす三笘の左足スパイク(撮影・足立雅史)
練習に臨む三笘。後方は森保監督(撮影・足立雅史)
練習でダッシュする三笘(右)(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】南野拓実29歳誕生日「今が一番いいって常に思えている」“史上最高”更新し続ける

この日、誕生日を迎えた南野(中央)は菅原(左)と板倉の祝福に笑顔(撮影・足立雅史)

【16日ドーハ=佐藤成】アジア杯カタール大会1次リーグ初戦のベトナム戦で2得点1アシストの活躍を見せた日本代表MF南野拓実(モナコ)が16日、29歳の誕生日を迎えた。

当地で調整し、メンバースタッフから祝福を受けた。代表初選出から9年。メンバーには年下が増えたが、気持ちもプレーもフレッシュさを保つ。「史上最高の南野拓実」を更新し続けることを誓った。

   ◇   ◇   ◇

まだまだピークはこれからだ。練習前、選手とスタッフ全員に花道を作ってもらって29歳の誕生日を祝福された南野は「常に進化し続けたいと思っていますし、今が一番いいって常に思えている」と言い切った。

日本代表では、上から4番目の年になった。初代表から9年。その間、何度も代表から遠ざかった。10番を背負い、一般的に最も脂の乗った年齢で迎えた22年W杯カタール大会は56分の出場に終わった。その後は落選が続いたが、昨年10月に復帰。大事なアジア杯の初戦でベストパフォーマンスを披露した。「前の試合にしっかり勝って、今日を迎えることができたのですごくうれしい」と素直に喜んだ。

下からの突き上げを歓迎する。2列目のポジションはMF久保や鎌田、堂安、三笘ら世界のトップで活躍する世代が台頭している。「自分より上の選手が少なくなったからそれは寂しいと思うけど、下が育っているのでうれしいです」。

ベトナム戦では、気の利いたポジションに顔を出し続け、守備でもプレスのスイッチ役として献身的に走った。「プレーは全然年を取っているとは思わない。老いを感じるのはまあ…3年後くらいでいいですね」と笑った。

最高の20代ラストイヤーにする。今大会は、自身のキャリアの中でも重要な位置づけだといい「何か残して帰りたい」。代表通算20得点で、歴代12位の中山雅史まで1点に迫る。自身が生まれる2年前の「ドーハの悲劇」で因縁のあるイラクとの第2戦で連発への期待が高まる。「試合に出ることがあれば、攻撃の選手なのでそういう部分(得点)でチームに貢献したい」と力を込めた。

この日、誕生日を迎えた南野はケーキを口にする(撮影・足立雅史)
この日誕生日を迎えた南野(右)の練習着にケーキのクリームをつける菅原(撮影・足立雅史)
この日、誕生日を迎えた南野はケーキを手に笑顔を見せる(撮影・足立雅史)
この日、誕生日を迎えた南野(中央)は菅原(左)と板倉の祝福に笑顔(撮影・足立雅史)
この日、誕生日の南野への誕生日ケーキを先に試食し、祝福へと向かう菅原(左)と板倉(撮影・足立雅史)
【イラスト】日本代表アジア杯メンバー
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【イラスト】24年のサッカー日本代表日程&結果
【イラスト】日本のアジア杯1次リーグ初戦と最終成績

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【アジア杯】イラクがインドネシアを3-1で下す 19日の第2戦で日本とイラクが対戦

<アジア杯:イラク3-1インドネシア>◇15日◇D組

1次リーグ第1戦が行われ、日本と同じD組のイラクはインドネシアを3-1で下した。19日の第2戦で日本とイラクが対戦する。

E組はヨルダンと韓国が白星発進。ヨルダンはマレーシアに4-0で大勝し、韓国はパリ・サンジェルマン(フランス)所属の李剛仁の2得点などでバーレーンを3-1で退けた。(共同)

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【アジア杯】ベトナム戦出場のMF佐野海舟「自分の像というのをどんどん作っていけるように」

練習でボールを追う佐野(撮影・足立雅史)

【15日ドーハ=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した日本代表は、当地で調整した。先発メンバーと後半開始から出場したFW上田綺世(25=フェイエノールト)がリカバリーに努め、他のメンバーはゲーム形式のメニューまで2時間弱、トレーニングを行った。

ベトナム戦でアジア杯初出場を果たしたMF佐野海舟(23=鹿島アントラーズ)は「自分の像」を確立させることにフォーカスしている。

チームは前半に一時リードを許すなど苦しんだが、後半からうまく軌道修正に成功。同31分から途中出場した佐野は「自分が入った時は前目のボランチだったので役割もはっきりしていた。そういう中で自分が出て、課題がたくさんあるが、できている部分もあったと思う」と振り返った。

ボランチの本職は、佐野、MF遠藤航主将(30=リバプール)、MF守田英正(28=スポルティング)の3人のみ。最大7試合でさまざまな組み合わせが考えられる。「役割ははっきりしているので、航くんとやるにも、守田くんとやるときも、けっこう自分は自由に動いていいのかなと思っている」。鹿島では、ボールを奪い取る部分に注目が集まるが、代表では運動量を生かした攻撃能力も求められる。「自分の像というのをどんどん作っていけるようになりたい」と語る。「やはり守備だけできてもダメだと思うので、より攻撃的にやりつつ、でもやはりボールは奪って自分の良さを出せる選手になりたい。それにチャレンジしていきつつ、自分の像をつくれればいい」とイメージした。

練習中、笑顔を見せる前田と佐野(撮影・足立雅史)
練習前、笑顔を見せる森保監督(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】FW前田大然、細谷へ「真大は自分の仕事していた」イラク戦へ「やってやろうと」

練習後、笑顔を見せる前田(撮影・足立雅史)

【15日ドーハ=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した日本代表は、当地で調整した。先発メンバーと後半開始から出場したFW上田がリカバリーに努め、他のメンバーはゲーム形式のメニューまで2時間弱、トレーニングを行った。

初戦で出番のなかったFW前田大然(26=セルティック)が、イラク戦に向けて気合を入れた。

前日の勝利を受けて「チームが勝ったことが一番」としながら、「チャンスが来た時には、やってやろうとう気持ちはある。いい準備していきたい」と意気込んだ。

所属クラブにイラク人スタッフがいるといい、「それで声かけたんで、勝ちたいなと思います。普段は見ないけど、その試合は見るっていっていたので」と勝利を報告する。

ベトナム戦では、相手がDFラインに5枚並べ、前線にスペースがない状況だった。先発したFW細谷真大(22=柏レイソル)も苦戦を強いられていた。同じポジションの前田は、「真大は自分の仕事していたと思いますし、チームとして前半はあまり機能してなかったので、やりにくい部分はあったかなという風に思うので、別に彼が悪いとかそういうのじゃないかなと」とコメント。さらに「中でやる選手と外で見る選手はやはり違うので、ピッチに入ってみないとやはり正直わからない部分があると思います」と気遣った。

練習中、笑顔を見せる前田と佐野(撮影・足立雅史)
練習に臨む前田(左)と久保(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】先制につながるCK獲得のDF伊藤洋輝「しっかり初戦勝って次のゲームにつなげられる」

練習前、談笑する伊藤(中央)(撮影・足立雅史)

【15日ドーハ=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した日本代表は、当地で調整した。先発メンバーと後半開始から出場したFW上田がリカバリーに努め、他のメンバーはゲーム形式のメニューまで2時間弱、トレーニングを行った。

左サイドバックで先発したDF伊藤洋輝(24=シュツットガルト)は、果敢な攻め上がりで、先制点につながるCKを獲得した。「前半は難しい展開になったけど、まずはしっかり初戦勝って次のゲームにつなげられるのは良かったかなと思います」とうなずいた。

前半に2失点。セットプレーからとはいえ、一時リードを許した。後半からプレスのかけ方を修正。全て高い位置から行くのではなく、状況を見極めてボールを奪いに行く形にシフトした。「前線から守備行くところと、そこまで高い位置からボールを取りに行く必要があるのかというとろをチームとして話し合った」。その戦術がはまり、後半は余裕を持って試合を展開。終盤にFW上田綺世(フェイエノールト)の4点目で突き放した。「少し低い位置からボールをとりに行った結果、相手がボールを回すスペースもなかっただろうし、本当にベトナムの展開というのも防げたかなと思います」と手応えを示した。

練習前、談笑する伊藤(中央)(撮影・足立雅史)
笑顔で練習に向かう上田(右)と伊藤(中央)(撮影・足立雅史)
練習を前に、森保監督(手前中央)の話を聞く、左から上田、伊藤、毎熊ら(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】GK野沢大志ブランドン、同学年鈴木との共闘誓う「このアジア杯を一緒に戦いたい」

練習に臨むGK野沢(撮影・足立雅史)

【15日ドーハ=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した日本代表は、当地で調整した。先発メンバーと後半開始から出場したFW上田がリカバリーに努め、他のメンバーはゲーム形式のメニューまで2時間弱、トレーニングを行った。

ベトナム戦で出番のなかったGK野沢大志ブランドン(21=FC東京)は、同学年GK鈴木彩艶(21=シントトロイデン)との共闘を誓った。

パリオリンピック世代で守護神争いをするライバルだが、切磋琢磨(せっさたくま)して成長していく。「僕はこのアジアカップを(鈴木と)一緒に戦いたいと思っています。ライバルという風に見える関係ではあるかもしれないですけど、僕は一緒に戦いたいですね」。

ベトナム戦は先発した鈴木が前半で2失点。自身も先発を譲って悔しい思いもあったはずだが、ベンチに戻ってくる鈴木に声をかけた。「キーパーの気持ちがわかる。同じポジションなので、それは試合展開にかかわらず、サポートに周ります」。

とはいえ、サポート役に徹するつもりはない。活躍し、日本の優勝に貢献するために、ドーハに来た。「サポートする立場でもあるし、もちろん自分がいつ出ても大丈夫だよという振る舞いをしていきたい」と力強く語った。

練習に臨むGK野沢(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】DF谷口彰悟、2失点から学ぶ「もう1度全体を通して改めてやっていきたい」

リラックスした様子で練習する、左から中村、伊東、菅原、細谷、谷口(撮影・足立雅史)

【15日ドーハ=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した日本代表は、当地で調整した。先発メンバーと後半開始から出場したFW上田がリカバリーに努め、他のメンバーはゲーム形式のメニューまで2時間弱、トレーニングを行った。

先発フル出場したDF谷口彰悟(32=アルラヤン)は、2失点したベトナム戦からの教訓を生かす。

試合後から個々にコミュニケーションをとって、セットプレーの修正点を確認しているという。

「ちょっとマークがはっきりしていなかった部分、受け渡しのところも含めて少し隙を見せてしまったというところはコミュニケーションを取っている。2失点目のところもラインを設定していたけど、競り合いの部分、そして折り返しというか(鈴木)彩艶のところにボールが渡った時の、自分が頭を越された時の、越された選手の準備というか、やはり得点を取った10番の選手が一番動いていたし、スプリントをかけてきていたので、やはりそういうところは隙を見せてしまったなと反省点としてコミュニケーションとれていた」

決して慢心があったわけではない。それでも予測不能の事態が起こるのが初戦だった。逆転されても、勝ちきる強さは前向きに捉えている。「ここから決勝トーナメントになっていくとああいう1点が本当に命取りになってくる。もう1度全体を通して改めてやっていきたい」と気を引き締めた。

日本対ベトナム ボールをキープする谷口(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】FW上田綺世、イラク戦で連発へ「継続的に狙いながらチームを助ける得点を奪えたら」

笑顔で練習に向かう上田(右)と伊藤(中央)(撮影・足立雅史)

【15日ドーハ=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した日本代表は、当地で調整した。先発メンバーと後半開始から出場したFW上田がリカバリーに努め、他のメンバーはゲーム形式のメニューまで2時間弱、トレーニングを行った。

後半開始から途中出場したFW上田綺世(25=フェイエノールト)は、終盤に1点を決め、「ホットしたのが正直なところ」と安堵(あんど)した。

1点差の終盤に貴重な追加点。MF堂安律(25=フライブルク)、MF久保建英(22=Rソシエダード)らとのパス交換から見事に仕留めた。「いいパス、いい動きが味方にあったので、それを生かせて取れたゴールだと思います」と納得の表情を浮かべた。

イラク戦での連発に期待がかかる。「継続的に狙いながらチームを助ける得点を奪えたら」とうなづいた。

練習を前に、森保監督(手前中央)の話を聞く、左から上田、伊藤、毎熊ら(撮影・足立雅史)
後半、ゴールを決め、祝福される上田
後半、ゴールを決め、祝福される上田
日本対ベトナム 後半、ゴールを決める上田(撮影・足立雅史)
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【U23】3・25北九州での相手はウクライナに決定 大岩剛監督「身が引き締まる思いです」

大岩剛監督(2023年11月20日撮影)

日本サッカー協会(JFA)は15日、パリオリンピック(五輪)を目指すU-23(23歳以下)日本代表が3月25日に北九州スタジアムで、同ウクライナ代表と対戦することを発表した。

ウクライナはすでにパリ五輪出場権を獲得している。チームを率いる大岩剛監督(51)は、「ウクライナは国内が戦禍で大変な状況ですが、今回来日し対戦できることを感謝しています」と思いを明かした。さらに「我々のチームがこれまで積み上げてきたものを確認しながら、目の前の一戦一戦で勝負にこだわり、良い状態でアジア最終予選に向かうことができるよう、引き続き準備を進めていきます」と伝えた。

U-23日本代表は、22日に京都・サンガスタジアムで同マリ代表と対戦する。

大岩監督コメント

「いよいよオリンピックイヤーを迎え、改めて身が引き締まる思いです。我々の最初のターゲットは、4月から5月に開催されるAFC U23アジアカップカタール2024を勝ち抜き、パリオリンピック2024の出場権を獲得することです。そのため、大会直前の3月の活動で、京都でのU-23マリ代表戦に続き、欧州予選を突破したU-23ウクライナ代表と北九州で対戦できるこの2連戦は、非常に重要な試合になります。強豪国との対戦をリクエストしていた中、今回の試合が開催されることに、多くの関係者の皆さまへ御礼申し上げます。また、対戦相手のウクライナは国内が戦禍で大変な状況ですが、今回来日し対戦できることを感謝しています。我々のチームがこれまで積み上げてきたものを確認しながら、目の前の一戦一戦で勝負にこだわり、良い状態でアジア最終予選に向かうことができるよう、引き続き準備を進めていきます」

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【アジア杯】三笘薫が初めてスパイク姿で登場 ダッシュメニューや左足でキックも

練習で左足でボールを蹴る三笘(撮影・足立雅史)

【15日ドーハ=佐藤成】AFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した日本代表は、当地で調整した。先発メンバーと後半開始から出場したFW上田がリカバリーに努め、他のメンバーはゲーム形式のメニューまで2時間弱、トレーニングを行った。

先月21日のリーグ戦で左足首を負傷し、別メニュー調整が続いている三笘薫(26=ブライトン)は、5日の当地入り後、初めてスパイクを履いてピッチに姿を現した。

合流後も室内調整を続け、11日に初めて外に出てきた三笘。これまではランニングシューズで、ジョギングや軽いステップワークをこなしていたが、この日は初めてピンク色のスパイク姿だった。

ダッシュメニューをこなし、左足でボールを蹴る様子も確認できた。12日に取材に応じた三笘は、回復状況について「大丈夫です。(痛みも)徐々になくなってきています」。復帰時期として「回復次第ですけど、予選(1次)リーグの中で入れればベストかなと思います」と語っていた。

日本は、19日にイラク戦、24日にインドネシア戦が控えている。

練習で右足アウトサイドでボールを蹴る三笘(撮影・足立雅史)
別メニューで調整する三笘(左)を見つめる森保監督(撮影・足立雅史)
別メニューで調整する三笘(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】中村敬斗、代表6戦6発も「僕自身、全然気にしてなくて」無欲で歴代最多6戦連発へ

練習後、取材に応じる中村(撮影・足立雅史)

【15日ドーハ=佐藤成】アジア杯1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した日本代表は、当地で調整した。先発メンバーと後半開始から出場したFW上田がリカバリーに努め、他のメンバーはゲーム形式のメニューまで2時間弱、トレーニングを行った。前夜に決勝点を決めたMF中村敬斗(23=スタッド・ランス)は、次戦イラク戦で、木村和司がマークした歴代最多の国際Aマッチ出場6試合連続得点の記録がかかる。謙虚な金髪ストライカーは、偉業達成を前にしても、無欲を強調した。

快記録連発にも、中村は冷静だった。ベトナム戦で、2-2の前半終了間際、ペナルティーエリア左角から、ゴール右上隅に決めるスーパーゴールを決めた。国際Aマッチ2試合目のエルサルバドル戦から、5試合連続6得点。5試合連続は釜本邦茂、MF南野らに並ぶ歴代2位の記録。6戦6発は、70年上田忠彦以来54年ぶり2人目の偉業だった。

「僕自身、全然気にしていなくて。たまたま点取れているという感じです。別に取りたいとかではなくて、チームが勝てればいいと思っているので」

これまで打ち込んできたシュートの形が体に染みついている。それが大舞台の大事な場面で出た。「打つコースを定めて、無意識にやるだけです。無意識に」。

ゴールマシンと化しているが、得点だけにこだわってはいない。アシストでも、記録に残らない起点作りでもいい。「何かチームが勝つために役立てればいいかなという風に思ってるだけです」。

左サイドが主戦場のMF三笘は別メニュー調整が続いており、次戦の19日イラク戦にも先発する可能性が高い。「どんな相手か、まだわからないですけど、しっかり映像を見て、対策して次も絶対に勝って、グループステージ突破につなげたいです」と欲を捨てて、チームの勝利に身をささげる。遠くからでも目立つ金髪頭は、本人いわく「ホワイトブロンド」。カタールの日差しにより、元日のタイ戦よりも色が抜けて、金色に近づいてきたという。髪色と同様に進化を続ける中村の活躍から目が離せない。

◆中村敬斗(なかむら・けいと)2000年(平12)7月28日、千葉・我孫子市生まれ。三菱養和ユースから18年にG大阪入り。19年、ルヴァン杯で登竜門のニューヒーロー賞に輝く。同年7月、トゥウェンテ(オランダ)移籍。シントトロイデン(ベルギー)を経てLASK(オーストリア)で昨季31試合14得点。昨年8月に5大リーグのフランス1部スタッド・ランスに移籍。試合では短いソックスがトレードマーク。180センチ、73キロ、血液型A。

練習後、笑顔を見せる中村(撮影・足立雅史)
リラックスした様子で練習する、左から中村、伊東、菅原、細谷、谷口(撮影・足立雅史)
練習後の取材に応じる中村(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】森保一監督が10連勝 長沼健監督超え歴代最多74試合目の指揮で

日本対ベトナム 試合を終え、健闘をたたえ合う森保監督(右)とベトナム代表トルシエ監督(撮影・足立雅史)

<アジア杯:日本4-2ベトナム>◇14日◇1次リーグD組◇第1戦◇ドーハ

森保一監督(55)がベトナム戦で日本代表の歴代最多となる74試合目の指揮を執り、初の10連勝を達成した。

18年7月に就任。1960年代と70年代に監督を務めて日本協会会長も歴任した長沼健氏の73試合を抜いた。同時に歴代最多だった勝利数も51に伸ばした。

相手は02年のワールドカップ(W杯)日韓大会で日本を決勝トーナメントに導いたトルシエ監督。日の丸を背負い、50試合を指揮した大先輩からの逆転勝利で記録を更新。「トルシエ監督が組織的に、個の良さを発揮する戦い方を構築されていた。アジア杯に簡単な戦いはないぞと教えてくれた初戦だった」と感謝を忘れなかった。

セットプレーから2失点し、一時は1-2とリードも許した。「まさに2チャンスで失点してしまった」と猛省も「この痛い思いを修正すれば、より勝つ確率を高められる。修正して次から勝つ確率をより高められるようにしたい」と次戦以降を見据えた。

第2次森保ジャパン戦績
日本対ベトナム 試合後の会見に臨む森保監督(左)と南野(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】主将の遠藤航“リバプールライン”で同点弾を演出

日本対ベトナム 前半、ベトナム代表のグエン・ディン・バク(左)と競り合う遠藤(撮影・足立雅史)

<アジア杯:日本4-2ベトナム>◇14日◇1次リーグD組◇第1戦◇ドーハ

MF遠藤航が“リバプールライン”で同点弾を演出した。

1点を追う前半44分。元リバプールのMF南野へ絶妙なパスを送ると、股抜きゴールにつながった。主将として臨んだアジア杯、逆転での初戦突破に「しっかり前半逆転できたのは大きかった。結果的に4点目取って勝てたので、しっかり勝ったってところが最終的に大事」と話していた。

日本対ベトナム 前半、この日、自身2点目のゴールを決めた南野(右)。左は中村(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】田嶋幸三会長が白星発進評価「しっかりと勝ち点3を取れたことは素晴らしい」

日本対オランダ 観戦に訪れた日本サッカー協会田嶋会長(撮影・山崎安昭)

<アジア杯:日本4-2ベトナム>◇14日◇1次リーグD組◇第1戦◇ドーハ

日本代表がAFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した。日本サッカー協会(JFA)田嶋幸三会長(66)は白星発進を評価した。

一時は逆転を許しながらも最終的に勝利を収め「どんな大会でも初戦が難しい試合になることに加えアジア特有の戦いもある。その中でしっかりと勝ち点3を取れたことは素晴らしい」とコメントした。

続けて「リードされても選手たちが落ち着いてプレーをして、前半のうちに逆転したことが今日の勝利につながった」とした。

元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(68)が率いたベトナムに苦しめられた。「ベトナム代表も成長を感じさせる素晴らしいプレーをしたが、後半は力の差が出たように思う」と話し、「長丁場の大会で戦っていくために多くの選手がプレーすることは重要なこと。選手たちの負荷も考慮した交代ができることはチーム全体に力があることを証明している。今日の試合で見えた課題も修正して次の試合に臨んでほしい」と求めた。

日本対ベトナム 前半、ゴールを決めガッツポーズする南野(右)(撮影・足立雅史)
日本対ベトナム 前半、先制ゴールを決め笑顔を見せる南野(右)。左は板倉(撮影・足立雅史)
日本対ベトナム 前半、先制ゴールを決め歓喜する南野(中央右)。同左は菅原(撮影・足立雅史)
日本対ベトナム 前半、この日、自身2点目のゴールを決めた南野(右)。左は中村(撮影・足立雅史)
日本対ベトナム 後半、突破を計る久保(左)(撮影・足立雅史)
【イラスト】日本のアジア杯戦績
【イラスト】日本の国際Aマッチ・ベトナム戦

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【アジア杯】開催地カタールでプレーの谷口彰悟「アジアは簡単じゃないとみんな感じたと思う」

日本対ベトナム ボールをキープする谷口(撮影・足立雅史)

<アジア杯:日本4-2ベトナム>◇14日◇1次リーグD組◇第1戦◇ドーハ

【14日ドーハ=佐藤成】AFCアジアカップ(アジア杯)初戦のベトナム戦に先発フル出場したDF谷口彰悟(32=アルラヤン)がセットプレーからの2失点を反省した。

地元カタールでプレーする谷口は、「セットプレーの2発で逆転されたのはやってはいけなかった。どんな相手でも得点を許すと乗ってくる。思い知らされた」と初戦の難しさを痛感した。

反省点として「セットプレーの荒っぽさはしっかり修正しないといけない。セットプレーを与えない。セットプレー前のプレー。今日はボールが相手に渡ることが多かった。こっちからリズムをつかませてしまった」とした。

相手に予想以上にボールをつながれた。前線から奪いにいってもかわされた。それでもじれずに勝利したことはチームにとって大きい。「もちろん自分たちが思い描いた展開ではなかった。しっかり勝ち切る、初戦を含めて、アジアは簡単じゃないとみんな感じたと思う。次につないでいきたい」と前を向いた。

日本対ベトナム 試合に臨む日本代表のスタメン(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】セットプレーから2失点のGK鈴木彩艶「技術ミスがあった」と反省も前向く

日本対ベトナム 前半、ボールをキャッチするGK鈴木(撮影・足立雅史)

<アジア杯:日本4-2ベトナム>◇14日◇1次リーグD組◇第1戦◇ドーハ

【14日ドーハ=佐藤成】GK鈴木彩艶(21=シントトロイデン)が、AFCアジアカップ(アジア杯)初戦のベトナム戦に先発フル出場した。

セットプレーから2失点で一時逆転を許すなど、苦しい展開となった。「自分としては、2失点してしまって2つともセットプレーからだったので改善しなければいけない」と反省を口にした。

2失点目は相手のヘディングを1度弾いたが、こぼれ球を詰められた。「ボールのバウンドがあったので、下から手を出すっていうか、ちょっとバウンドが読めなかったのもあって、そこの技術ミスがあった」と振り返った。

それでも勝ちきった。試合の中で修正できたことはポジティブに捉えている。「失点した後にディフェンス陣は本当に声をかけ続けてたので、前半のうちに同点に追いつけたことは大きかったし、後半も立て直してしっかりと守備ができたので、次に繋げなければいけないなと思います」と前を向いた。

日本対ベトナム 試合に臨む日本代表のスタメン(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】前半で交代FW細谷真大「初戦の難しさあったけど、もう少しゴールに絡みたかった」

日本対ベトナム 前半、攻め込む細谷(左)(撮影・足立雅史)

<アジア杯:日本4-2ベトナム>◇14日◇1次リーグD組◇第1戦◇ドーハ

【14日ドーハ=佐藤成】AFCアジアカップ(アジア杯)初出場となったFW細谷真大(22=柏レイソル)は、反省を口にした。

大事な初戦でスタメンを飾るも、無得点。ハーフタイムに交代となった。「フル代表のアジアカップは初めてでしたが、雰囲気は違ったし、初戦の難しさはあったけど、もう少しゴールに絡みたかった」と悔しがった。

5バックぎみで臨む相手の戦術もあり、周囲にスペースがなく、FWとして難しさはあった。また守備時にも、ファーストディフェンダーとしてうまく相手DFのビルドアップを遮ることができなかった。「ゴールという所は意識していたし、押し込んでいる状態でどう自分が絡んでいけるか考えてやっていた。縦パスは難しいが、もっと要求してチャレンジすべきだったかもしれない」と改善点を語った。イラク戦以降、柏産ストライカーの爆発が待たれる。

日本対ベトナム 前半、ボールを追う細谷(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】11日に復帰した久保建英、出場1分でアシスト「しっかり結果を残せたのは良かった」

日本対ベトナム 後半、ゴールを決め、アシストの久保(中央上)らから祝福される上田(同下)(撮影・足立雅史)

<アジア杯:日本4-2ベトナム>◇14日◇1次リーグD組◇第1戦◇ドーハ

【14日ドーハ=佐藤成】AFCアジアカップ(アジア杯)初戦のベトナム戦でMF久保建英(22=Rソシエダード)が途中出場からわずか1分でアシストを決めた。

5日の当地入り後も左太もも負傷の影響で別メニュー調整が続き、全体合流は11日。初戦の出場が危ぶまれたが、後半39分に、アジア杯デビューを飾った。

そこから1分後、3-2の同40分、MF堂安律(フライブルク)からペナルティーエリアでボールを受けた久保は、左足のアウトサイドで上田綺世(フェイエノールト)にパス。4点目をお膳立てした。「間でターンできるのは自分の特長の1つでもあったので。そういうところでしっかり結果を残せたのは良かった」と胸をなで下ろした。

中4日で迎える第2戦では、フル回転が期待される。コンディションも上がってきているといい「次はしっかりもっと長い時間出ると思うので、今日は10分でしたけど、結果も出せたので、次はもっと結果を求めながら、特に内容も意識していきたいなと思っています」と力を込めた。

日本対ベトナム 後半、ゴールを決め笑顔を見せる上田(中央右)。同左はアシストの久保(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】久保建英がベトナム絶賛「圧倒された感じ。見てみたい。どんな練習をしているのか」

日本対ベトナム 後半、突破を計る久保(左)(撮影・足立雅史)

<アジア杯:日本4-2ベトナム>◇14日◇1次リーグD組◇第1戦◇ドーハ

【14日ドーハ=佐藤成】AFCアジアカップ(アジア杯)初戦のベトナム戦に途中出場したMF久保建英(22=Rソシエダード)が、相手を絶賛した。

日本は前半、GKから丁寧にビルドアップでつないでくるベトナムのスタイルに、手を焼いた。先制するも、一時は逆転を許すなど、大苦戦した。その前半をベンチから見守った久保は「トルシエ監督に僕たちがやろうとしてることをやられちゃったというか。相手の嫌なことをやって、自分たちのペースでゲームを運ぶっていうことは前半はずっとやられてたと思う」と敵将をたたえた。

さらに「彼らのこの試合にかける意気込みだったりっていうものも見せられつつ、ただ気持ちだけじゃなくてしっかり戦術もすごいいいものがあったので。僕はちょっとベンチで見てびっくりじゃないですけど、すごい圧倒された感じがありましたね」と振り返った。

前線の選手がポジションを入れ替えながらパスコースを生み出し、適切な距離感で逃げ道をつくって前進を試みてきた。欧州チャンピオンズリーグ(CL)に出場する所属クラブの戦術とも似たようなものを感じたといい、「本当にポジションはしっかりしていて。あとは非常に練習しているのか分からないですけど、中に入っている時、ワンタッチがすごいうまい。ワンタッチ目の置き所がうまいから余裕を持って日本のプレッシャーにも耐えられる。失わないと思っているからああいうプレーはできる」と褒め称えた。「見てみたいですね。どんな練習をしているのか」と感心しきりだった。

日本対ベトナム 後半、交代でピッチに入り指示を出す久保(左)(撮影・足立雅史)
後半、ゴールを決め、祝福される上田

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