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日本南野弾など2発で完封勝利/W杯2次予選詳細

日本南野弾など2発で完封勝利/W杯2次予選詳細

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

日本代表(FIFAランキング28位)が、アウェーでキルギス代表(同94位)を2-0で下した。前半41分に南野がPKを決めて先制すると、後半8分には原口がFKで追加点を挙げた。権田のビッグセーブもあり相手に得点を許さず、W杯アジア2次予選で4戦連続無失点を達成した。

日本1-0
1-0
キルギス

▼森保監督のコメント 完全アウェーで非常に難しい戦いだったが、選手たちは粘り強くタフに戦い続けたことで良かったと思う。(2得点は)ピンチもいっぱいありましたが、選手たちが粘り強く戦って、攻撃のチャンスをものにするということを実践してくれたのがよかった。まだまだゲームコントロールをして戦っていかないといけない。(今後へ)目の前の一戦を全力で戦っていきたい。少しずつ勝っていきたい

▼南野拓実のコメント あそこのスペースにボールが来そうな感じがあった。PKできて良かった。(蹴る前の心境は)決めてやろうという気持ちでした。(今後へ)最低限の結果は出せたと思うし、アウェーで難しかった戦いでしたが、勝てて良かったです

▼原口元気のコメント 昨日も練習していて、チームでもよく練習していてやっと形になりました。(前回のキルギス戦でもシュート決めた)前回は納得いくものではなかったが、狙い通りにいって良かった。

100試合記念ユニホームを手に笑顔を見せる吉田(撮影・横山健太)

吉田(中央)の代表通算100試合出場を記念して笑顔で写真に納まる日本代表の選手たち(撮影・横山健太)

▼得点者

前半41分【日】南野

後半 8分【日】原口

◆試合経過

■■■■試合終了■■■■

【後半48分 日本2-0キルギス】

試合終了。日本は後半に原口の追加点で2得点目を奪って逃げ切る

【後半45分 日本2-0キルギス】

ロスタイムは3分

【後半43分 日本2-0キルギス】

キルギス 敵陣中央付近でFKを獲得。クロスにペナルティエリア右からが頭でゴール前に折り返す。しかし、DFにクリアされてシュートまで放てず

【後半41分 日本2-0キルギス】

日本 永井に代わって、鈴木が投入される

【後半38分 日本2-0キルギス】

キルギス サギンバエフがOUT、アフメドフがIN

【後半32分 日本2-0キルギス】

日本 伊東と遠藤に代わって、中島と山口が投入される

【後半25分 日本2-0キルギス】

キルギス ムサベコフOUT、アブドゥラフマノフがIN

【後半23分 日本2-0キルギス】

日本 右サイドから攻め込まれる、ペナルティーエリア内からシュート。権田がファインセーブし、酒井がクリアした

【後半19分 日本2-0キルギス】

キルギス 右サイドから切り込んで、パスをつないでペナルティーエリア内からゴールを狙われるも吉田麻也にセーブされる

【後半13分 日本2-0キルギス】

キルギス 背番号10がペナルティエリア手前の中央から鋭いシュートを放つ。GK権田が正面でキャッチ

【後半12分 日本2-0キルギス】

日本 コーナーキックから酒井の精度の高いクロスにゴールエリア内で永井が狙いに行くも阻まれる

原口のシュートで追加点!

【後半8分 日本2-0キルギス】

日本 遠藤が倒されてペナルティーエリア中央手前でFKを獲得。南野と原口が並んでいたが、原口がゴール左下にシュート!

日本対キルギス 後半、フリーキックからゴールを決めた原口(撮影・横山健太)

日本対キルギス 後半、フリーキックからゴールを決め仲間の祝福に笑顔を見せる原口(中央)(撮影・横山健太)

【後半2分 日本1-0キルギス】

日本 パスを奪い取りカウンターを狙った遠藤がスルーパス。受け取った永井がクロスを上げようとするも敵陣DFがヘディングでクリア

【後半1分 日本1-0キルギス】

日本ボールで後半開始

■■■ハーフタイム■■■

【前半46分 日本1-0キルギス】

前半終了。南野がPKが決めて先制

【前半45分 日本1-0キルギス】

ロスタイムは1分

【前半44分 日本1-0キルギス】

キルギス 倒されてFKを獲得。背番号9が長いクロスにGK権田が直接キャッチしてしのぐ

南野が先制弾!

【前半41分 日本1-0キルギス】

日本 伊東からの縦パスに抜け出した南野がGKに倒されてPK獲得。キッカーは南野が務めて、ゴール右に冷静に決めて先制点を奪った

前半41分、PKを務めた南野(撮影・横山健太)

前半41分、先制ゴールを決めた南野(撮影・横山健太)

前半41分、南野のシュートを祝福する日本代表イレブン(撮影・横山健太)

【前半36分 日本0-0キルギス】

キルギス 左サイド付近で倒されてFK獲得。21番がシュートを狙うも得点ならず

日本対キルギス 前半、ピッチ脇から指示を送る森保監督(撮影・横山健太)

【前半34分 日本0-0キルギス】

日本 右サイド深い位置からクロスが上がる。これに永井が合わせるも、飛び込んだ原口とやや重なってしまい得点ならず

【前半32分 日本0-0キルギス】

キルギス 左サイドからのクロスに攻め込んだがGK権田がブロック。こぼれ球に日本DF陣がクリア。先制点を与えなかった

【前半30分 日本0-0キルギス】

日本 右サイドからのクロスに南野が反応。シュートを狙おうとするもGKに阻まれる

【前半23分 日本0-0キルギス】

キルギス センターラインから攻め込み、長友がブロックしてコーナーキック獲得。ペナルティーエリア付近で蹴り出されたボールをクリアし、シュートを狙われれたが、ゴール上を大きく外れる

日本対キルギス 前半、競り合う長友(右)(撮影・横山健太)

【前半19分 日本0-0キルギス】

日本 ペナルティーエリアから南野がシュート狙うもGKに阻まれる

日本対キルギス 前半、ドリブルで攻め上がる南野(手前)(撮影・横山健太)

【前半16分 日本0-0キルギス】

キルギス 左サイドから抜け出した味方が頭で合わせるも、権田がファインセーブ。ヒヤッとする場面だったがオフサイドの判定も下る

【前半16分 日本0-0キルギス】

日本 原口がドリブル突破。左サイドで永井にパスをしてゴールエリア手前で押し込もうとするも敵陣に防がれる

日本対キルギス 前半、競り合う永井(右)(撮影・横山健太)

【前半13分 日本0-0キルギス】

日本 右サイドからのクロスに南野が頭で合わせるもゴール左に外れる

【前半9分 日本0-0キルギス】

キルギス アリクロフがゴールエリア手前からゴールを狙われるもシュートミスに助けられる

【前半6分 日本0-0キルギス】

キルギス ムサベコフの左足シュートは枠外

【前半3分 日本0-0キルギス】

日本 伊東の右足シュートは枠外

【前半1分 日本0-0キルギス】

キルギスのボールでキックオフ

日本対キルギス 新ユニホームで集合写真撮影を行う日本代表の先発メンバー(撮影・横山健太)

<日本スタメン>

【GK】

権田修一(ポルティモネンセ)

【DF】

長友佑都(ガラタサライ)

吉田麻也(サウサンプトン)

植田直通(セルクル・ブリュージュ)

酒井宏樹(マルセイユ)

【MF】

遠藤航(シュツットガルト)

柴崎岳(デポルティボ)

南野拓実(ザルツブルク)

原口元気(ハノーバー)

伊東純也(ゲンク)

【FW】

永井謙佑(FC東京)

<日本ベンチ>

【GK】

川島永嗣(ストラスブール)

シュミット・ダニエル(シントトロイデン)

【DF】

佐々木翔(広島)

室屋成(東京)

安西幸輝(ポルティモネンセ)

畠中槙之輔(横浜F・マリノス)

【MF】

山口蛍(神戸)

橋本拳人(FC東京)

中島翔哉(ポルト)

浅野拓磨(パルチザン)

鎌田大地(フランクフルト)

【FW】

鈴木武蔵(札幌)

◆W杯アジア2次予選 19年9月から20年6月まで開催。A~Hの各組1位チームと、各組2位のうち上位4チームの合計12チームが最終予選に進出。カタールが1位また2位上位4チームに入った場合はその分が繰り上がりとなる。日本はモンゴル、タジキスタン、キルギス、ミャンマーと共にF組。C組のカンボジアは本田圭佑が実質的な監督。G組のタイは西野朗監督、D組のシンガポールは吉田達磨監督が指揮している。

<F組>

順位チーム勝点
(1)日 本4400110+1112
(2)キルギス420294+56
(3)タジキスタン420257-26
(4)モンゴル410329-73
(5)ミャンマー4103413-93

※14日時点の成績

19・ 9・ 5 モンゴル1-0ミャンマー

19・ 9・ 5 タジキスタン1-0キルギス

19・ 9・10 モンゴル0-1タジキスタン

19・ 9・10 ミャンマー0-2日 本

19・10・10 日 本6-0モンゴル

19・10・10 キルギス7-0ミャンマー

19・10・15 モンゴル1-2キルギス

19・10・15 タジキスタン0-3日 本

19・11・14 キルギス0-2日 本

19・11・14 ミャンマー4-3タジキスタン

19・11・19 キルギス-タジキスタン

19・11・19 ミャンマー-モンゴル

20・ 3・26 日 本-ミャンマー

20・ 3・26 タジキスタン-モンゴル

20・ 3・31 ミャンマー-キルギス

20・ 3・31 モンゴル-日 本

20・ 6・ 4 日 本-タジキスタン

20・ 6・ 4 キルギス-モンゴル

20・ 6・ 9 日 本-キルギス

20・ 6・ 9 タジキスタン-ミャンマー

13日、握手を交わす森保監督(右)とキルギス代表のクレスティニン監督

近くのマンションの屋上から見たドレン・オムルザコフ・スタジアム(2019年11月10日)

日本対キルギス 前半、国際Aマッチ通算100試合出場の吉田(撮影・横山健太)

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権田修一5戦連続無失点「みんなで成し遂げた完封」

キルギスに勝利し笑顔で抱き合うGK権田(右)と南野(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

日本代表ディフェンス陣が無失点で切り抜けた。国際Aマッチ通算100試合となったDF吉田麻也主将(31=サウサンプトン)が冷静に最終ラインを統率すれば、GK権田修一(30=ポルティモネンセ)は好セーブを連発し、歴代2位タイ(1位は楢崎正剛の7試合)となる5戦連続無失点を記録。チームはW杯予選開幕から4試合連続の完封勝ちとなった。

   ◇   ◇   ◇

何度ピンチを迎えても、日本のゴールネットが揺れることはなかった。前半はホームの大歓声を受けて攻め込む相手に押され気味。同32分には自陣右サイドから崩され、ペナルティーエリア内でシュートを打たれたがGK権田が鋭い反応ではじき、DF吉田が倒れ込みながらクリア。後半23分にはゴール前でパスを受けたFWムルザエフに反転しながらシュートを放たれたが、これも権田がしっかりと反応した。

好セーブ連発の権田は、9月5日のパラグアイ戦から歴代2位タイの5試合連続無失点。日本代表GKでは93年松永成立、11年川島永嗣の記録に並んだ。常に冷静にゴールマウスに立ちふさがった守護神は、前半32分のピンチについて「(吉田)麻也君が寄せてコースを限定してくれたから正面にきた」と感謝し「みんなで成し遂げた完封です」と胸を張った。

日本史上8人目の100試合出場を達成した吉田は「今日はやられそうなシーンがたくさんあった。もっとやれたという思いの方が強い」と反省も口にした。センターバックとしてはDF井原正巳、中沢佑二に次ぐ3人目の大台到達。試合後のゴール裏では森保監督から背番号100のユニホームも贈られ、記念撮影のフラッシュを浴びた。

森保体制になって若返りつつあるチームの中で、30代のベテラン2人の存在が堅守に結びついている。4試合連続完封も、今はまだアジアのW杯2次予選。W杯予選出場数も通算33試合の歴代3位とし、井原の32試合を抜いてDF最多となった吉田は「まだ予選も続きますし、この先ひとつひとつ勝っていくことでW杯は近づいてくる」と気持ちを引き締めた。さらに厳しい戦いとなる最終予選、そしてW杯本戦へ、油断することなく突き進む。

日本対キルギス 前半、シュートを阻む日本守備陣。左2人目から吉田、遠藤、GK権田、植田東(撮影・横山健太)

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南野がカズ超えゴール「キング」が認めた潜在能力

前半41分、先制ゴールを決めた南野(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

サッカー日本代表(FIFAランキング28位)が敵地でキルギス(同94位)を2-0で下し、開幕4連勝とした。MF南野拓実(24=ザルツブルク)が前半41分、自ら倒されて得たPKを決めて先制。歴代2位タイ史上4人目の国際Aマッチ5戦連続ゴールと、初のW杯予選開幕4戦連発を達成した。ともに93年のカズ(三浦知良、52=横浜FC)の記録を塗り替え、予選前半戦を無傷の首位で折り返した。

    ◇   ◇   ◇

前半40分に訪れた、待ちに待った決定的瞬間。真っ先に裏から走り込んできたのは、やはり南野だった。ペナルティーエリア内へ流れてきたMF遠藤の縦パスに反応。「あそこのスペースにボールが来そうな感じがあった」。DFよりひと足早く左足でタッチするとたまらず飛び込んできた相手GKの手が足に触れた。

自ら得たPK。地鳴りのように響く敵地でのブーイングの中、迷わずボールを手にして相手GKと向き合い、ほほ笑んだ。経験が生む、勝負どころでの落ち着きと余裕。相手GKが飛んだのとは逆のゴール右上に沈めた。「展開的に重要なゴールになると思ったし、決められてよかった」。歴代2位タイの5試合連続、W杯予選では史上初の開幕4戦連続得点を決め、偉大なるカズの記録を超えた。

「キング」から認められた潜在能力が、欧州生活5年目にして開花の一途をたどる。C大阪下部組織から昇格したプロ1年目の13年2月、宮崎合宿の練習試合でカズと対戦。偉大なる先輩に「飛び抜けた才能がありました」と回想させるほどの印象を残した。

天賦の才能に満足せず、オーストリアで戦いを続けてきた。武器のドリブルに加え、勝負どころをかぎ分ける嗅覚と決めきる決定力に磨きを掛けた。「ボックス内でのポジション取りとか、そこでのこだわりは欧州に行って成長している部分」と自認する位置取りで奪ったPKで得た、記念すべきゴール。「ああいう部分は狙ってた部分でもあるし、ゴール前でのしたたかさは世界と対戦した時に日本がいつも感じるところ。そういう部分を出せて良かった」と、うなずいた。

年内最後のW杯予選を4連続完封勝利で締め、F組の首位固めに入った。南野は日本でのベネズエラ戦には向かわず、再び主戦場の欧州に戻る。「誰がゴールしても勝つことが優先すべきこと。得点が勝利より先に来ることはない」のスタンスを貫きつつ「ゴールパターンを増やすとかゴール前でどうゴールに持っていくかとか、選手としてのレベルアップをしていければ。また来年に向けてチームでやっていきたい」と誓った。20年も森保ジャパンの真ん中には、南野「帝王」が君臨する。【浜本卓也】

▼連続試合ゴール 南野が9月10日のW杯2次予選初戦ミャンマー戦から4試合連続ゴール。W杯予選の開幕から4試合連続ゴールは日本代表史上初めてで、93年のFWカズ(三浦知良)の3試合連続を更新。また、南野は9月5日の親善試合パラグアイ戦でもゴールを決めており、国際Aマッチ5試合連続ゴール。こちらは史上4人目で歴代2位タイ。過去3人の連続ゴール期間中にチームが5連勝はなく、今回の南野のように「5戦連発&5連勝」は初めて。

日本対キルギス 前半、ドリブルで攻め上がる南野(手前)(撮影・横山健太)

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キルギス戦で「日本晴れ」新ユニホームが初お披露目

日本対キルギス 新ユニホームで集合写真撮影を行う日本代表の先発メンバー(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

サッカーの日本代表は14日にW杯アジア2次予選、アウェーでのキルギス戦で、男子も「日本晴れ」新ユニホーム初お披露目となった。

女子は2-0で勝った10日の南アフリカ戦(ミクスタ)で一足先に着用していたが、森保ジャパンは初めて。同じく2-0の勝利でデビュー戦を飾った。今後は、東京五輪世代のU-22代表も17日の同コロンビア戦で着て戦う。A代表の国内初は19日ベネズエラ戦となる。

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原口元気FK弾「僕には大事な点」左MF争い手応え

日本対キルギス 後半、フリーキックからゴールを決め仲間の祝福に笑顔を見せる原口(中央)(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

8試合ぶりに先発出場したMF原口元気(28=ハノーバー)がFKで追加点を挙げた。後半8分、MF遠藤がゴール正面25メートル付近で倒されてのセットプレー。原口の右足の弾道は、相手の壁の間を抜けてゴール左隅に吸い込まれた。原口のFKでの得点は昨年11月20日以来で、当時の相手も今回と同じキルギス。前回は「思い通り飛んでない」と苦笑していたが、今回は「狙い通り」と笑った。

代表でも所属チームでもFKの練習を重ねてきた。仲間から「入んないんだからやめろよ」とちゃかされるそうだが「練習しているからあそこのコースに自信があった。やっててよかった」。昨年のW杯ロシア大会では主力として16強入りしたが、森保監督就任後はMF中島が頭角を現し、ベンチに甘んじる時間が長かった。巡ってきたチャンスで結果を残し「ここからもう1度、ポジション争いに臨んでいける。僕にとって大事な1点だった」と手ごたえを口にした。

日本対キルギス 後半、フリーキックからゴールを決めた原口(撮影・横山健太)

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森保日本がW杯予選全勝で年内締め 13得点無失点

日本対キルギス 前半、ピッチ脇から指示を送る森保監督(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

森保一監督が、13得点無失点の4連勝で年内のワールドカップ(W杯)2次予選を締めくくった。

エース南野の先制弾に、8試合ぶり先発起用の原口が追加点と盤石の采配。

試合前から勝っていた。2日前の練習を急きょ公開。オープンな場所だったためスタッフに対策を相談されたが「キルギスは見られる。こちらも見てもらわないとフェアじゃない。公開しよう」と正々堂々と向き合った。愚直な指導の先に、W杯予選全勝締めが待っていた。

日本対キルギス 前半、ピッチ脇から指示を送る森保監督(撮影・横山健太)

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森保監督の采配的中2得点「粘り強く戦ってくれた」

日本対キルギス 前半、選手たちに拍手を送る森保監督(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

森保一監督が、13得点無失点の盤石4連勝で年内のワールドカップ(W杯)予選を締めくくった。

エース南野の先制弾に、8試合ぶり先発起用の原口が追加点と采配的中。「完全アウェーの中、キルギスが良くピンチもあったが、選手が粘り強く戦ってくれた」とたたえた。試合前から勝っていた。本来は隠したい2日前の練習を公開。オープンな場所だったためスタッフが対策しようとしたが「相手も見られる。フェアじゃない。公開しよう」と正々堂々戦った。愚直な姿勢が全勝締めを呼び、来年の後半戦へ「少しずつ前進したい」と謙虚に語った。

100試合記念ユニホームを森保監督(左)から手渡される吉田(撮影・横山健太)

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長友「記憶に残る選手に」歴代2位122試合出場

日本対キルギス 前半、競り合う長友(右)(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

DF長友佑都が「アジアの壁」井原正巳に並ぶ歴代2位の国際Aマッチ通算122試合出場を遂げた。08年5月コートジボワール戦から11年。

雑草混じりのピッチに苦戦したが、フル出場で達成した33歳は「数字だけ積み上げても仕方ない。今はまだサッカーが分からないような子供たちにも、長友がいたな、と記憶に残るような選手にならないといけない」と継続を誓った。

日本対キルギス 後半、クロスを上げる長友(撮影・横山健太)

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吉田麻也が史上8人目のAマッチ100試合出場

日本対キルギス 新ユニホームで集合写真撮影を行う日本代表の先発メンバー(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

DF吉田麻也(31=サウサンプトン)が、日本代表史上8人目の国際Aマッチ通算100試合出場を達成した。14日のW杯アジア2次予選キルギス戦に先発出場し、センターバックの選手ではDF井原正巳、DF中沢佑二に次いで3人目の大台到達となった。

過去7人の100試合到達試合のチーム勝敗を達成順に見ると次の通り。

井原正巳=△

川口能活=△

中沢佑二=●

遠藤保仁=△

岡崎慎司=○

長谷部誠=●

長友佑都=●

メモリアルゲームで勝ったのは意外に少なく、16年3月29日のW杯ロシア大会アジア2次予選シリア戦で5-0と快勝した岡崎だけ。吉田は勝って節目の一戦を飾ることができるか。

また、吉田はW杯予選に限った出場数が通算33試合目。こちらはMF長谷部誠とFW岡崎慎司の35試合に次いで歴代3位。井原正巳の32試合を抜いてDFでは最多となった。

◇日本代表国際Aマッチ通算出場数10傑◇

1位 MF遠藤保仁 152

2位 DF井原正巳 122

2位 DF長友佑都 122

4位 FW岡崎慎司 119

5位 GK川口能活 116

6位 MF長谷部誠 114

7位 DF中沢佑二 110

8位 DF吉田麻也 100

9位 MF中村俊輔 98

9位 FW本田圭佑 98

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8戦ぶり先発原口元気、キルギス戦2戦連続FK弾

日本対キルギス 後半、フリーキックからゴールを決めた原口(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

サッカー日本代表MF原口元気が8試合ぶりの先発でFK弾を決め結果を残した。

後半8分、MF遠藤がゴール正面20メートル付近で倒されFKを獲得。相手の壁を超えゴール左隅に吸い込まれた。原口のFK弾は昨年11月20日以来で、当時の相手も今回と同じキルギスだった。前回は「思い通り飛んでないし決めたと言っていいのか…」と苦笑していたが、今回は華麗な弾道でネットを揺らした。

日本対キルギス 後半、フリーキックからゴールを決め仲間の祝福に笑顔を見せる原口(中央)(撮影・横山健太)

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吉田麻也Aマッチ通算100戦出場 日本史上8人目

日本対キルギス 前半、国際Aマッチ通算100試合出場の吉田(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

サッカー日本代表DF吉田麻也が先発フル出場で日本史上8人目の国際Aマッチ通算100試合出場を達成した。

10年1月のA代表デビューから9年10カ月。センターバックとしてはDF井原、中沢に次いで3人目の大台到達となった。新ユニホームのスカイブルーに映える黄色の主将マークを左腕に巻き、冷静な守備でワールドカップ(W杯)予選4戦連続の完封勝利。「目の前の1試合に集中して、自分のやるべきことをやるだけ」。記録だけではない存在感で、日本の最終ラインを支えている。

▼国際Aマッチ通算100試合出場 DF吉田麻也(31)が14日のキルギス戦で達成。日本代表史上8人目。センターバックではDF井原正巳、DF中沢佑二に次いで3人目。初出場は10年1月6日のアジア杯予選イエメン戦(3-2)。

日本対キルギス 後半、クリアする吉田(左)(撮影・横山健太)

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権田が好セーブ連発、歴代2位タイ5戦連続無失点

日本対キルギス 後半、好セーブするGK権田(中央奥)(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

日本代表GK権田修一は前後半ともにビッグセーブを連発し、9月5日の国際親善試合パラグアイ戦から歴代2位タイとなる5試合連続無失点を達成した。

日本代表のGKでは93年松永成立、11年川島永嗣の記録に並んだ。1位は楢崎正剛が03~04年に7試合連続無失点の日本記録を樹立している。

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森保日本4戦連続完封勝利、南野がカズ超え決勝弾

前半41分、先制ゴールを決めた南野(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

日本代表(FIFAランキング28位)が、アウェーでキルギス代表(同94位)を2-0で下した。

序盤からキルギスに押され、前半34分には左サイドを崩され相手に決定機を与える大ピンチを迎えたが、GK権田修一(30=ポルティモネンセ)の好セーブと、この日、国際Aマッチ100試合出場を達成したDF吉田麻也(31=サウサンプトン)の必死のクリアで失点を免れた。

劣悪なピッチ状態もあり、リズムが出ない日本を救ったのは、MF南野拓実(24=ザルツブルク)だった。前半41分、MF遠藤航(26=シュツットガルト)の縦パスをMF伊東純也(26=ゲンク)がトラップし、ペナルティーエリアに走り込んだ南野へパス。相手GKが南野を倒しPKを獲得する。南野は冷静にゴール右上に蹴りこみ先制点を奪った。南野は、国際Aマッチ5戦連発、W杯アジア予選開幕4戦連発となり、93年に三浦知良がマークした記録を超えた。

日本は後半8分、遠藤がゴール前20メートル付近で倒されフリーキックを獲得。キッカーのMF原口元気(28=ハノーバー)が右足で直接狙い、相手の壁を超えゴール左隅に吸い込まれ追加点を決めた。その後、キルギスの反撃にあうが、権田のビッグセーブもあり相手に得点を許さず、W杯アジア2次予選で4戦連続無失点を達成した。

▽森保監督の話 非常に難しい戦いでしたが、選手達がタフに粘り強く戦い続けてくれた。ピンチもあったが、選手たちが粘り強く戦って、攻撃のチャンスをものにするということを実践してくれたのがよかった。(守備も)最後のところで粘り強く守り抜くということをやってくれた。目の前の一戦を全力で戦う、最善の準備をすることで、少しずつ勝って前進できるように頑張ります。

▽南野の話 (先制点につながるPK獲得の場面は)あそこにボールが来そうな感じがあったんで。PKにできてよかった。(PKは)決めてやろうという気持ちでした。最低限の結果は出せた。アウェーで難しい試合でしたけど、勝てて良かったです。

▽原口の話 (FKは)チームでもよく練習してるので、やっと形になってよかったと思います。狙い通りのところに行って良かった。

▽吉田の話 前半うまくいかない時間が続きましたけど、終わりにいい形で1点が取れた。後半もなかなか形が作れなかったですけど、とにかく勝ち点3を積み上げたということと、メンバーが変わってもしっかり勝ちが取れたことは良かった。(4戦連続完封だが)今日はやられそうなシーンもたくさんあったし、くずされそうなシーンもたくさんあったので、もっともっとやれたんじゃないかという感覚の方が強いです。

日本対キルギス 後半、フリーキックからゴールを決め仲間の祝福に笑顔を見せる原口(中央)(撮影・横山健太)

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南野が2つのカズ超え、5戦&W杯予選開幕4戦連発

日本対キルギス 前半、ドリブルで攻め上がる南野(手前)(撮影・横山健太)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本-キルギス>◇F組◇14日◇ドレン・オムルザム

F組首位の日本(FIFAランク28位)がキルギス(同94位)と対戦。MF南野拓実(24=ザルツブルク)が前半41分、縦パスに抜け出し、GKに倒されてPKを獲得。これを南野が自らキッカーを務めて、ゴール右に冷静に決めて先制点を奪った。

南野はこの得点で、歴代2位タイとなる史上4人目の5戦連発、日本代表史上初のW杯予選開幕からの4戦連発で、いずれもFWカズ(三浦知良、52=横浜FC)の記録を超えた。森保ジャパン最多11得点となったエースが記録更新でチームは前半を1-0で折り返した。

前半41分、PKを務めた南野(撮影・横山健太)

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U22三好「連係大事」停滞気味の攻撃にアクセント

練習試合、広島戦の後半、サイドにパスを出す三好(左)。右は広島MF清水(撮影・河野匠)

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇広島広域公園第1球技場

MF三好康児(22=アントワープ)は、バー直撃のループシュートで魅せた。

後半から3-4-2-1の右シャドーで出場すると、同17分、相手GKの位置を見定めてセンターサークル付近からループシュートを狙った。

バーに直撃してゴールこそ奪えなかったが、停滞気味だった攻撃にアクセントを加えた。「相手の位置は見えていたので、そこを決めきる力が必要」と悔やんだ。

3日後には国際親善試合キリンチャレンジ杯U-22コロンビア戦(17日、Eスタ)に臨む。三好は攻撃において、連係と同様に個の力が重要だと考えているようで、「前線の選手はそれぞれの特徴があって、個々でいける部分もあると思う。チームとして狙っていくコンビネーションの部分も、やはり日本の特徴のひとつだと思う。新しい選手は入ってるけど、誰しもが初対面ではないし、それぞれの特徴をつかんでいる。合わせられる力はそれぞれ持っていると思うし、コロンビア戦はそういうところを狙いながら、それぞれ自分自身のプレーを出した上で、連係も大事になると思う」と話した。

練習試合、広島戦の後半、三好(右)に代わって出場する久保(撮影・河野匠)

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U22日本、久保建英、堂安ら2列目は激戦区

練習試合、広島戦の後半、三好(右)に代わって出場する久保(撮影・河野匠)

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇広島広域公園第1球技場

広島合宿中の東京五輪世代のU-22(22歳以下)日本代表が14日、広島と35分ハーフの練習試合を行い、0-1で敗れた。

  ◇  ◇  ◇

MF久保建英(18=マジョルカ)、MF堂安律(21=PSV)らがしのぎを削る2列目は一番の激戦区だ。堂安はコンディションが戻らず、招集選手で唯一出場を回避。この日はMF食野とMF鈴木が2シャドーで先発し、後半頭からMF三好が、途中から久保とFW前田が同位置に入った。

食野は鈴木との連携で何度か相手ゴールを脅かしたものの「全然ダメだった。ペナルティーエリア付近でもっと自分の形に持って行ければ」と反省の弁。「建英(久保)とかは間で受けるのがうまい。勉強になった。自分もああいうプレーはできると思うので、質を高めないと」と、活躍するライバルの姿に刺激を受けた様子だ。

三好は相手GKが前に出たのを見逃さず、センターサークル付近からループシュートを放ったが、惜しくもバーに阻まれた。「チームとしてできたことはそこまで多くなかった。ただ、大事なのはコロンビア戦。そこに向けて今日の試合を生かせれば」と既に切り替えた様子。2列目の競争については「今に始まったことじゃない。ここまでもずっと競争して来ている。誰と比べるわけでもないけど、しっかりと自分のプレーをアピールしたい」と力強く話した。【杉山理紗】

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U22食野、粘り強いキープ力見せるも「全然ダメ」

広島との練習試合の後半、出場前に監督代行の横内コーチ(右)と握手を交わす久保(撮影・河野匠)

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇広島広域公園第1球技場

東京オリンピック(五輪)世代のU-22日本代表に2度目の招集となったMF食野亮太郎(21=ハーツ)は、2列目で先発した。

35分×2本のゲームに、後半19分まで左シャドーで出場。得点に結びつけるプレーはできなかったが、激しくプレッシャーに来る広島の選手相手に、粘り強いキープ力を見せた。

試合を終えて、手応えは「全然ダメ」と厳しめの採点だったが、「自分の位置がけっこう低かったので、もうちょい前でボールを触れたら。チームとしても個人としても、どうゴールを引き出すか、コロンビア戦(17日、Eスタ)に向けて改善していかないといけない」。残り3日の合宿で、攻撃の形を仕上げていく。

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U22横内監督代行、敗れるも「いい形ができた」

広島との練習試合の後半、出場前に監督代行の横内コーチ(右)と握手を交わす久保(撮影・河野匠)

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇広島広域公園第1球技場

U-22日本代表の横内監督代行が次戦でのチームパフォーマンス向上に期待した。

後半から投入した板倉、久保らがリズムを作り「すごくいい形ができた」と前向きに評価。ただ、この日出場がなかった堂安、途中出場の久保ら合流から間もない選手に関しては練習を十分に積まないまま試合を迎えたこともあり「まだ本来ではないと思う」とも。コロンビア戦に向けて万全を期す構えだ。

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永井、南野、原口、遠藤先発/キルギス戦スタメン

10月10日のモンゴル戦でゴールを決めてガッツポーズする永井謙佑

<サッカーワールドカップ(W杯)アジア2次予選F組>◇14日◇キルギス・ピシケク

日本代表(FIFAランク28位)のキルギス(FIFAランク94位)戦の先発メンバーが発表された。システムは4-2-3-1。

GK 権田修一(ポルティモネンセ)

DF 長友佑都(ガラタサライ)吉田麻也(サウサンプトン)植田直通(セルクル・ブリュージュ)酒井宏樹(マルセイユ)

MF 遠藤航(シュツットガルト)柴崎岳(デポルティボ)原口元気(ハノーバー)南野拓実(ザルツブルク)伊東純也(ゲンク)

FW 永井謙佑(FC東京)

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久保建英が随所で存在感発揮 上田も舌を巻く精度

広島との練習試合の後半、マークを受けながらゴール前に攻め込む久保(中央)。右は広島MF清水、左はMF東(撮影・河野匠)

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇広島広域公園第1球技場

広島合宿中の東京五輪世代のU-22(22歳以下)日本代表が14日、広島と35分ハーフの練習試合を行い、0-1で敗れた。注目のMF久保建英(18=マジョルカ)は後半途中から出場。2列目の位置に入って決定的なチャンスを演出するなど、随所に光るプレーを見せた。敗戦に満足感はなかったが、17日の国際親善試合U-22コロンビア戦(エディオンスタジアム広島)へ期待感は高まった。

  ◇    ◇    ◇

実力者らしい存在感だった。0-1の後半19分、MF三好に代わって2列目の右で出場。「相手も間延びしてきていたので」と、緩んだスペースに入り込む得意のスタイルで攻めた。29分には中央へするすると寄ってボールを受けると、DFの背後へ走ったFW上田へ鋭いスルーパス。ラストシュートはわずかに右へそれたが、上田も「タケ(久保)は特に技術が高いので、ほしいところに出てくる」とその精度に舌を巻く1本だった。

ゴールの予感は続く。32分には右サイドからドリブルで一気にペナルティーエリア前へ。ゴール前へ走り込むFW前田へのパスは得点にはつながらなかったが、チャンスメーカーとしての役割を存分に果たした。スペースを見つけては右へ左へ立ち位置を変え、縦パスを引き出す。前半はなかなかリズムに乗りきれなかったチームの推進力となった。それでも「前の選手は点を決めることだったり、最終的な仕事はそこだと思う」と、満足の表情はなかった。

たとえ練習試合でも勝利を追い求める。「結果がこれから大事になっていくと思う。特にこのチームでは」。開催まで残り1年を切った、56年ぶりとなる自国五輪。そこでメダル獲得という目標を森保監督が公言する意味を重く理解している。「負けている時間帯で前の選手(久保と前田)が2人同時に入っている。まずは追いつくという交代だった」。ひょうひょうとした顔つきで振り返る姿には公式戦さながらの緊張感が漂った。

6月に初めてA代表に選出されてから継続的に招集されている。それでも「アピールしないと意味がないので。自分はピッチ上でいつもどおりのプレーを出すこと」と、どのカテゴリーのチームに呼ばれても変わらない姿勢を口にした。中2日で行われるコロンビア戦で、今度は勝利をもたらす-。五輪代表でも最年少の18歳は、貪欲に結果を求めている。【岡崎悠利】

<久保建英の近況>

◆初得点 10日のホーム・ビリャレアル戦の後半8分に左足で決めて、4大リーグ日本人最年少弾となる移籍後初得点を記録。「ゴールは僕に命を与えてくれるもの。毎晩あの瞬間を夢見ていた」。

◆初合流 12日にスペインから帰国し、A代表ではなく東京五輪組のU-22日本代表へ初合流。黒のシャツを身にまとい「今回の試合が勝負だと思う。しっかりとアピールしたい」。

◆初平和記念公園 13日の練習前に広島・平和記念公園を初めて訪れ、被爆体験証言者の講演を受講。「戦争はよくないというのが第一。当たり前の幸せをかみしめることが大切」。

◆初練習 13日からU-22日本代表の練習に初めて参加。ランニングなど30分弱の軽めの調整。「今回は東京五輪に向けたメンバー選考の一環。気を引き締めてプレーしないと」。

練習試合、広島戦の後半、ゴール前に走り込むもパスがもらえず悔しがる久保(撮影・河野匠)
広島との練習試合の後半、出場前に監督代行の横内コーチ(右)と握手を交わす久保(撮影・河野匠)

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U22橋岡が万能型証明 センターバックとMF兼任

練習試合、広島戦の後半、ドリブルする橋岡(撮影・河野匠)

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇広島広域公園第1球技場

U-22日本代表MF橋岡大樹(20=浦和)が万能型を証明した。後半途中から出場し、センターバックと右MFを務めた。

「久しぶりのセンターバックは新鮮な感覚だった。(守備位置は)両方できた方がいい。今回は国内初の(五輪世代の)親善試合だし、注目度は高い」と気合十分で「(森保監督も今回は)ベストメンバーだと言ってくれているし、対人プレーの強さや、攻撃参加をしていきたい」と意気込んだ。

練習試合、広島戦の後半、前線にパスを出す橋岡(撮影・河野匠)

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U22食野「特長生かして」ユースの弟壮磨にエール

練習試合、広島戦の前半、ドリブルで攻め込む食野(中央)。左は広島MF松本、右はMF東(撮影・河野匠)

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇広島広域公園第1球技場

U-22日本代表MF食野(めしの)亮太郎(21=ハーツ)が、G大阪ユース所属の弟壮磨(18)にエールを送った。食野はこの日の練習試合でゴールこそ奪えなかったが、2列目で前半からシュートを連発。試合後は弟の話題になると、表情を緩めた。

弟は17日にJユース杯決勝(G大阪-名古屋)を控えており、ユース日本一へ王手をかけている。今夏に海外移籍した食野は、ユーチューブで弟の活躍をチェックしていたという。

「準決勝の福岡戦もチェックしてました。電話でも話をした。彼は彼の特長を生かしてほしい。ガンバの伝統のパスサッカーの中心にいるのが壮磨。いい選手だと思う。ぜひ決勝でもいいプレーをして優勝してほしい」

同じ17日は自身がU-22代表としてコロンビア戦に挑む。兄弟で勝負の1日が待っている。

練習試合、広島戦の前半、シュートを放つ食野(右)。左は広島MF松本(撮影・河野匠)

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U22久保、好機演出も「ひっくり返せなかった」

練習試合、広島戦の後半、三好(右)に代わって出場する久保(撮影・河野匠)

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇広島広域公園第1球技場

東京オリンピック(五輪)世代のU-22日本代表が14日、J1サンフレッチェ広島と35分ハーフの練習試合を行った。今回はA代表でなくこの五輪代表に招集されているMF久保建英(マジョルカ)、DF板倉滉(フローニンゲン)は後半から出場。MF堂安律(PSV)はコンディション調整を優先して出場を見送った。

五輪代表はGKに谷晃生(G大阪)、3バックで右からDF岩田智輝(大分)、立田悠悟(清水)、瀬古歩夢(C大阪)。ウイングバックは右にMF長沼洋一(愛媛FC)、左に菅大輝(札幌)が入った。MF中山雄太(ズウォレ)とMF原輝綺(鳥栖)がボランチを組み、MF食野亮太郎(ハーツ)、MF鈴木冬一(湘南)の2シャドーで1トップにはFW小川航基(水戸)という先発となった。

前半をスコアレスで終え、後半13分に先制点を許す。久保はその後の19分から、後半開始から2列目に入っていたMF三好康児(アントワープ)と代わって出場した。26分に敵陣からドリブルでゴール前まで切り込むも、ここは味方との連係が合わずにボールを奪われ、悔しそうに声をあげた。

29分には中央よりでボールを受けると、FW上田綺世へ鋭いスルーパス。「セットで出場しているときはああいう形が増えると思う」と狙い澄ましたパスだったが、上田のシュートは惜しくもゴール右へ外れた。

短い時間で縦パスを多く引き出しチャンスを作ったものの、0-1のまま終了。試合後は「負けていたので、ひっくり返せなかったのはよくなかった」と、攻撃陣の1人としての責任感を口にした。

チームは17日に、国際親善試合キリンチャレンジ杯でU-22コロンビア代表と対戦する。

★U-22の先発メンバー

▽GK 

谷晃生(G大阪)

▽DF

岩田智輝(大分)

立田悠悟(清水)

原輝綺(鳥栖)

瀬古歩夢(C大阪)

▽MF

中山雄太(ズウォレ)

長沼洋一(愛媛FC)

食野亮太郎(ハーツ)

菅大輝(札幌)

鈴木冬一(湘南)

▽FW

小川航基(水戸)

★広島の先発メンバー

▽GK

広永遼太郎

▽DF

エミル

吉野恭平

東野広太郎

▽MF

野津田岳人

東俊希

松本大弥

清水航平

柴崎晃誠

▽FW

渡大生

ドウグラス・ビエイラ

練習試合、広島戦の前半、ドリブルで攻め込む食野(中央)。左は広島MF松本、右はMF東(撮影・河野匠)
練習試合、広島戦の後半、前線にパスを出す橋岡(撮影・河野匠)

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U22瀬古アピール成功 守備無難に決定機も演出

練習試合、広島戦の前半、ドリブルで攻め上がる瀬古(撮影・河野匠)

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇広島広域公園第1球技場

U22日本代表DF瀬古歩夢(19=C大阪)がアピールに成功した。3バックの左で先発し、後半途中からは左から中央に位置を変更。守備はほぼ無難にこなし、フル出場を果たした。前半途中にはFW小川への縦パスで決定機を演出した。

「与えられたポジションでどれだけやれるか。自分をアピールするためにも積極的にプレーした方が印象に残る。(決定機の場面は、小川が)タイミングよく動きだしてくれたので、あとは決めてほしかった」。後半にもロングフィードで好機をつくるなど攻撃参加に意欲的だった。

瀬古は10月のブラジル遠征まではメンバーに選ばれていたが、今回は当初の発表では落選。だが負傷者などの関係で追加招集されていた。今回、23人が招集されているが、五輪は最終的に18人しか登録されない狭き門。この試合をきっかけに絶対的な地位を築きたい。

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久保後半出場で存在感 練習試合で広島に0-1

久保(左)と板倉

<練習試合:U22日本0-1広島>◇14日◇35分ハーフ

広島で合宿を行っている東京五輪世代のU-22(22歳以下)日本代表は14日、J1サンフレッチェ広島との練習試合を35分ハーフで行い、0-1で敗れた。

今回はA代表でなく、この五輪代表に招集されているMF堂安律(PSV)、MF久保建英(マジョルカ)、DF板倉滉(フローニンゲン)はそろってベンチスタートとなった。

U-22日本代表は前半4分にゴール前での直接FKを、FW小川が右足で直接狙ったが、決められなかった。

同25分には食野(めしの)が左サイドからドリブル突破し切り返してミドルシュートを放ったが、GK正面を突いた。

このまま、0-0でハーフタイムを迎えた。

後半開始から三好康児(アントワープ)が2列目右に入った。

先制は広島。控え組中心の布陣ではあるが、左CKからのこぼれ球を、DF東が決めて先制した。

同19分に三好に代わり、久保がピッチに入った。海外組は帰国間もないことなども考慮されたのか、短いプレー時間となった。

その久保は、得点こそなかったが、随所に光るプレーで存在感を示した。

堂安は出場しなかった。

同代表は中2日で、17日に、国際親善試合キリンチャレンジ杯同コロンビア戦をエディオンスタジアム広島で戦う。

★U-22の先発メンバー

▽GK 

谷晃生(G大阪)

▽DF

岩田智輝(大分)

立田悠悟(清水)

原輝綺(鳥栖)

瀬古歩夢(C大阪)

▽MF

中山雄太(ズウォレ)

長沼洋一(愛媛FC)

食野亮太郎(ハーツ)

菅大輝(札幌)

鈴木冬一(湘南)

★広島の先発メンバー

▽FW

小川航基(水戸)

▽GK

広永遼太郎

▽DF

エミル

吉野恭平

東野広太郎

▽MF

野津田岳人

東俊希

松本大弥

清水航平

柴崎晃誠

▽FW

渡大生

ドウグラス・ビエイラ

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中山がキャプテン U22は3-4-2-1で広島戦

DF中山雄太(19年1月撮影)

広島で合宿を行っている東京五輪世代のU-22(22歳以下)日本代表とJ1サンフレッチェ広島との練習試合が14日、始まった。

今回はA代表でなく、この五輪代表に招集されているMF堂安律(PSV)、MF久保建英(マジョルカ)、DF板倉滉(フローニンゲン)はそろってベンチスタートとなった。

U-22日本代表は3-4-2-1で試合に入った。

GKは谷晃生(G大阪)、DFは3バックで右から岩田智輝(大分)、立田悠悟(清水)、瀬古歩夢(C大阪)の並び。ウイングバックは右に長沼洋一(愛媛)、左に菅大輝(札幌)。

中盤はボランチが2人で右に原輝綺(鳥栖)、左に中山雄太(ズウォレ)。

前線は1トップの小川航基(水戸)、1列後方の右に鈴木冬一(湘南)、左に食野亮太郎(ハーツ)が入った。

キャプテンマークはこの世代のリーダー候補である、ボランチの中山が巻いている。

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敵地で激突キルギス、国際協力機構事務職員語る内情

キルギスについて語るJICAスタッフのアルマズ・ジュマグロフ氏(撮影・横山健太)

【ビシケク(キルギス)13日=浜本卓也】サッカー日本代表(FIFAランキング28位)は今日14日、キルギス代表(同94位)と対戦する。昨年の初対戦時とは相手の顔ぶれも変わる見込みで、敵地では初試合。あまりなじみのないキルギスとは? 国際協力機構(JICA)キルギス事務所の職員アルマズ・ジュマグロフ氏(26)に国民性やサッカー事情について聞いた。

    ◇    ◇    ◇

ジョークがジョークに聞こえないほど、流ちょうな日本語の自己紹介だった。姿を見せたアルマズ氏は「日本人です」とほおを緩めた。キルギス出身ながら大学生時に1年間、大阪に留学した経験から日本語が堪能。現在はJICAで医療とボランティアを中心とした現地での事業を職にしている。

日本ではあまりなじみのないキルギスは、どんな国か。現地では「かつて一緒に住んでいた人々のうち魚好きは東に行って日本人に、肉好きは西に行ってキルギス人になった」とよく言われるという。アルマズ氏も「日本人とよく似ています。外見だけでなく文化も。例えば家で靴は脱ぎますし年長者を敬います」と認め、小学生時代からプレーを続ける大好きなサッカーにも通じると続けた。「役割を与えてそれをきちんとやる。最後までやるべきことをやる努力をします」。

規律を守り、愚直に役割を果たす。日本の森保監督に前日会見で「チームとして規律のとれた戦いができる。攻撃のバリエーションも持っている」と警戒された特徴が代表の長所だとし、1人の選手を持ち出した。「ムルザエフはFWとしてチームを引っ張る。100%の力で最後までやる。一番人気があります」。

同国はレスリングが最も盛んだが、サッカーも社会人リーグができるなど人気が上昇中だという。日本戦のチケットは完売し、スタジアム付近の広場でパブリックビューイングの開催も決定。「1万人は集まるのでは」と期待も大きい。

アルマズ氏もキルギスの勝利を願う1人だが「個人的な見解ですが、日本が先に点を取るでしょう」と冷静。そのうえで「寒さに我々は慣れている。この時期は気温が0度を下回ることもありますし雪が降ることもある。ピッチも日本ほどきれいではない」と“地の利”を挙げた。「代表は盛り上がってきていて強くなっている。今回は大事。楽しみです」。敵地のキルギス、侮ることなかれ-。

◆キルギス共和国 中央アジアに位置する旧ソ連の共和国。国土の面積は19万8500平方キロメートルで日本の約半分で、人口は620万人。首都はビシケク。キルギス語が国語で、ロシア語は公用語。主要産業は農業・畜産業、鉱業。代表チームは92年に初めて試合を行うなど歴史は浅い。FIFAランクは94位。W杯予選は98年大会から参加し本大会出場は1度もない。日本との対戦は過去に1試合だけで、昨年11月20日の親善試合で0-4と敗戦。当時のクレスティニン監督が今もチームを率いる。

キルギス地図を背にサムアップするJICAスタッフのアルマズ・ジュマグロフ氏(撮影・横山健太)

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日本「ワンチーム」で初のW杯予選4戦連続0封狙う

試合への意気込みを語る森保監督(撮影・横山健太)

日本代表が「ワンチーム」で初のW杯予選4試合連続完封勝利を果たす。

前日会見で森保一監督(51)はGKを含めたDF陣の奮闘をたたえつつ「前線からの選手がすばやい切り替えをしてくれて守備に貢献してくれていることがいい」と攻撃陣の貢献度にも感謝。「明日の試合もチーム全体で無失点でできるように戦っていきたい」と、一致団結してアウェーの一戦をものにする決意を示した。

完封勝利で飾りたい2つの“節目”もある。キルギス戦に出場すれば、守備陣を大黒柱として支えてきた主将のDF吉田が史上8人目の国際Aマッチ通算100試合、DF長友が同2位の122で井原正巳と並ぶ。試合はもちろん、練習やトレーニング法、食事会場での会話など若い選手にも多大な好影響を与える2人に、指揮官も「日本サッカーの発展に素晴らしい貢献をしてくれているところに賛辞を贈りたいし、1人のサッカー人として誇りに思える選手。チームが機能する、成長する貢献をしてくれている。これからも思い切ってプレーできるようにと思っている」と最大級の賛辞を贈った。「日本晴れ」の新ユニホームを身にまとい、キルギス攻撃陣を沈黙させる。

ストレッチをする吉田(撮影・横山健太)

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吉田100戦目も「自分史上最高」4戦連続完封狙う

ストレッチをする吉田(撮影・横山健太)

【ビシケク(キルギス)13日=浜本卓也】サッカー日本代表(FIFAランキング28位)は今日14日、キルギス代表(同94位)と対戦する。DF吉田麻也(31=サウサンプトン)が出場すれば、日本史上8人目の国際Aマッチ通算100試合の大台に到達する。「自分史上最高」の信念で積み上げてきた節目の一戦は、W杯予選4試合連続の完封勝利で飾る。

   ◇   ◇   ◇

代表戦100試合。感慨にふけるのはまだ早いと言わんばかりに、吉田が表情を引き締めた。「いろんな思いはありますけど今は達成しているわけではない。目の前の1試合に集中してやるべきことをやるだけ」と、はやる周囲を冷静に制した。初めて立った試合会場では、公開された冒頭15分の間も荒れたピッチを確認。「想定内というかボールも転がるしいけるかなという感じ」。難敵のピッチにも落ち着き払った。

「自分史上最高」を重ねてきた。いいプレーを続けても、1失点が致命傷になるDF。「前回の試合よりいいプレー、その前のプレーよりいいプレーというのは思っている」と、いい時も悪い時も満足せずにきた。「常に『自分史上最高』のパフォーマンスを出せるようにやってますし、その1つ1つが100という数字につながった」。

吉田の姿勢はチームにも好影響を生む。W杯予選3連続完封勝利中だが「積み上げてきたものは簡単に崩れる。強固なものにしていくのが守備陣の仕事。0が続けば続くだけ自信にもなるし連係も深まっていく」と継続しか頭にない。サウサンプトンでは10月25日のレスター戦で9失点し、それ以降は出番がないが「この試合をきっかけにまた浮上したい」と前を向く。

森保監督からは、歴代2位の122試合出場となるDF長友とともに「日本サッカーの発展に素晴らしい貢献をしてくれているところに賛辞を贈りたいし、1人のサッカー人として誇りに思える選手」と最大級の賛辞を送られた。「長友さんに引き離されないように付いていきます」と笑う主将が、「自分史上最高」を重ね続けた先に、代表史上最高の集団が完成される。

真剣な表情で練習に取り組む長友(左)と吉田(撮影・横山健太)

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試合会場で初練習、キルギス戦は「日本晴れ」で完封

練習後、サポーターの持っていた新ユニホームにサインする長友(撮影・横山健太)

14日に22年W杯カタール大会アジア2次予選でキルギス代表と対戦する日本代表が試合会場で初練習した。

公開された冒頭15分間では、前日は宿舎でコンディション調整だったMF橋本も同じメニューを消化。練習前の前日会見では、森保監督が「明日の試合もチーム全体で無失点でできるように戦っていきたい」とW杯予選4試合連続完封勝利を目標に掲げた。キルギス戦では、W杯予選で「日本晴れ」の新ユニホームが男子代表では初披露となることも決まった。

練習を終えスタジアムを後にする柴崎(撮影・横山健太)
練習を終えスタジアムを後にする吉田(撮影・横山健太)

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