日刊スポーツ

森保監督が久保建英ら史上初の「オール海外組」編成

森保監督が久保建英ら史上初の「オール海外組」編成

森保一監督(2020年1月16日撮影)

東京五輪(オリンピック)代表も指揮する日本代表の森保一監督(52)が、10月5日からのオランダ遠征のメンバーをほぼ想定通りで編成できる見通しを示した。29日、オンラインで対応。

欧州では新型コロナウイルスの感染が再拡大しているが、森保監督はMF橋本(ロストフ)のロシアとFW浅野(パルチザン)のセルビア以外の国はオランダへの入国が可能と説明。他国リーグに所属する選手については「今招集できる状況の中ではだいたいの選手は招集できるようになると思っている」と話しており、現時点ではMF久保(ビリャレアル)らの招集は問題ない模様だ。

史上初のオール海外組となるメンバー発表は10月1日の予定。「選考後も(状況が)変わるかもしれないので合わせて対応していければ」。状況が日々変化する中、今年の初陣となる9日のカメルーン戦と13日のコートジボワール戦に向けて臨機応変に対応を取る。

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W杯予選の集中開催案は協議中、田嶋幸三会長が強調

田嶋幸三会長(19年12月撮影)

国際サッカー連盟(FIFA)の理事も務める日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が23日、オンライン上で報道陣の取材に応じた。

新型コロナウイルスの影響により、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会に向けた大陸予選が延期となっている。18日に開催されたFIFA総会後の記者会見では、FIFAのインファンティノ会長が22年W杯カタール大会の大陸予選の方式をホームアンドアウェー方式から1会場での集中開催にする案など、変更する可能性について言及していた。総会に出席した田嶋会長は「セントラル方式でやるのは、決まったわけではありません。今欧州で(感染者が)増えている状況でもありい、初めからセントラルでやるといっているわけではないと、誤解のないようにお伝えします」と、協議中であることを強調した。

FIFA総会では、代表活動が可能な来年の国際Aマッチ期間(IMD)と再来年の1月と3月のIMDで、予選の日程は消化できると説明があったという。ただ新型コロナの感染状況は世界的に刻一刻と変化し、出入国時の規制なども国によって異なるため、状況を注視しながら検討を重ねて最終決定の運びとなる。

ACLについては、11月15日にマレーシアで横浜、神戸、東京が出場する東地区が開催される予定だったが、12月13日まで変更することがアジアサッカー連盟(AFC)から発表されている。FIFA総会では議題に挙がらなかったそうだが、田嶋会長は新たな開催地の打診が各国にされていると説明。「今、日本でできる状況ではない。(日本の)現状の新型コロナウイルス対策のルールにのっとると手を挙げて『やります』という状況じゃない。どこが手を挙げるか分かりません。(手を挙げる国が)出てきて初めてできるのかもしれないし、どこも出てこなかったらどうなるかは、まだ議論していない」と話した。

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森保監督「ぜひ得点を」視察戦で生カズダンス期待

森保一監督(2020年1月14日撮影)

東京五輪代表も指揮する日本代表の森保一監督(52)が22日、横浜FCのFWカズに「生カズダンス」を期待した。オンライン取材で、視察を予定する23日の川崎F戦(等々力)で今季初先発の可能性が浮上したことを聞くと「めちゃくちゃすごいことですね。ぜひ得点を決めて、カズダンスを披露してほしいと思っています」とほおを緩めた。

ともにプレーをしたからこそ、カズのすごみを知る。現役時代にはW杯初出場をあと1歩で逃した93年の「ドーハの悲劇」のピッチに立つなど、日の丸を背負って戦った。その時から変わらないものがある。「向上心を忘れることなく、サッカー楽しむことを忘れることなく日々練習に臨めることが、監督の評価や試合出場につながっていると思う。そのプロセスもカズさんが出た時には考えてほしい」。誠実にサッカーと向き合う生き様を知るからこそ期待値も上がっている。

MF松井やMF中村もベンチ入りが濃厚で「多くの若手が台頭する中、ベテランの選手も刺激を受けていいプレーをしている」とうなずいた。首位川崎F相手にカズがどんなプレーを見せるのか。「全ての人が期待していると思う」とエールを送った。【浜本卓也】

○…18日の国際サッカー連盟総会で22年W杯カタール大会の大陸予選の方式が変更される可能性が出たことに、森保監督は「決定に従う」と冷静に受け止めた。アジア2次予選は新型コロナウイルスの影響で、残りの試合は来年に延期。ホームアンドアウェー方式から1会場で集中開催する案が検討されている模様だが「どんな中でもW杯に向かう道のりは険しい。与えられた条件の中で最善の準備をして結果を出すという考え方で臨みたいし、結果を出していきたい」と語った。

横浜FCカズ(2020年9月13日撮影)

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環境整うJFA夢フィールド、モデルケースへの期待

さまざまな器具を完備したトレーニングルーム。ガラス張りの壁の向こうには天然芝ピッチが広がっており、ピッチの様子を見ながらトレーニングも可能(C)JFA

<ぜじんの目>

日本サッカー協会は21日、千葉・幕張に3月に完成した高円宮記念JFA夢フィールドのクラブハウス内部を報道陣に初公開した。

   ◇   ◇   ◇

JFA夢フィールド内には、新型コロナウイルスの検査が受けられる設備がある。日本サッカー協会は500万円でスマートアンプ法を利用した検出機械を2機購入し、診療所許可を得ている夢フィールドに置いた。PCR検査キットも常備している。各年代、フットサル、女子など代表の合宿前に検査する。スマートアンプ法は、自前だけに1時間程度で検査結果が出る。費用は2500円程度で日本協会の負担も少ない(PCR検査は通常1万~3万円)。

同施設は、帰国した欧州組の日本代表選手が再び欧州に戻る時にも有効に使われる。出国前に検査を受け、陰性証明書をもらって所属クラブへ戻る。検査結果が出るまでの1時間、森保監督や代表スタッフとコミュニケーションを取ることもできる。

自前の検査システムがあるだけに、多くの協会関係者やサッカーファミリーが検査を受けていると思ったが、そうでもない。協会関係者は「協会職員や関係者がどんどん検査を受けると『なんでサッカーだけ?』と批判されることもある」という。そのため、各年代代表選手のほかには、活動にかかわっている人、選手と接触する可能性がある職員ら最少人数にしぼって受けている。

せっかく、設備が整っているのに、もったいない話だ。検査を受けることが批判の対象になってはいけないし、そう思われる雰囲気が作られているとしたら、それは問題だ。Jリーグがリーグ戦を再開する際、2週間に1度のPCR検査を義務づけたが、その決定の際にも「なんでJリーグだけ?」と言われることをすごく気にしていた。

08年北京オリンピック(五輪)。サッカー日本代表は3戦全敗で1次リーグ敗退した。敗退後の帰国便。敗れたサッカー選手はビジネス席、たまたま同便だったメダルラッシュの主役となった、ある競技の代表らはエコノミー席。メダルを首に提げた選手から「同じ日本代表なのに、なんでサッカーだけいい席なの?」とJOC関係者が言われたことがある。

JOCが用意したエコノミー席から、サッカー協会が選手団全員の差額分を払ってアップグレードしただけの話。当時は世間の目を気にして文字にはしてないが、10年以上たったので書くと「我々は営業努力をしてお金をためて選手がいいパフォーマンスを出せる環境を整えている。ビジネス席はその一環です。他の団体も選手のためにもっと営業努力をしてほしい」と当時のサッカー協会幹部は力説している。

人気のない競技はいまだ、遠征時に代表選手が遠征費の一部を負担する。サッカーではあり得ない。むしろ日当をもらって代表活動に参加している。サッカーは競技人口も多く、スポンサー料も他の競技団体よりケタ違いに多い。だから、自覚を持って率先してもらいたい。世間の目を気にせず、どんどん進化したモデルケースを作っていってほしい。そのうち「なんでサッカーだけ?」が「サッカーに続け」になる時代が来るはずだ。【盧載鎭】

千葉・幕張に3月に完成した「高円宮記念JFA夢フィールド」のクラブハウス(C)JFA
カンファレンスルームは記者会見が行えるような広さを確保。天井はサッカーボールをモチーフにしている(C)JFA
日本代表が使用するロッカー室。日本代表カラーのブルーが映える。ロッカーの上部には過去の日本代表の写真が飾られている(C)JFA

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日本代表の新拠点!JFA夢フィールド内部を初公開

千葉・幕張に3月に完成した「高円宮記念JFA夢フィールド」のクラブハウス(C)JFA

日本サッカー協会は21日、千葉・幕張に3月に完成した高円宮記念JFA夢フィールドのクラブハウス内部を報道陣に初公開した。U-19(19歳以下)日本代表候補などが活動に利用しているが、新型コロナウイルスの影響で館内への入場は現在も原則禁止としている。そんな総工費約42億円をかけた日本代表の新拠点の内部が初めて明らかになった。

エントランスホールにはJFAの初代名誉総裁だった高円宮憲仁親王像が設置され、その奥にロッカー室を完備。代表チームが使用するロッカー室には過去の日本代表の写真が飾られ、人工炭酸泉浴槽や交代浴が可能な大浴槽が4つのバスルームにトレーニングルームも併設。医療スタッフもほぼ常駐しており、ビリャレアルMF久保やマルセイユDF長友ら海外組が、帰国時にはこの最新鋭の施設で調整を行っていた。

2階には監督室やミーティング室、記者会見も可能な大会議室も完備。森保監督はほぼ連日訪れており、代表スタッフとミーティングを重ねている。天然芝と人工芝のピッチがそれぞれ2面ずつとフットサルアリーナに加え、今後はビーチサッカー用のピッチも備える予定だ。【浜本卓也】

日本代表が使用するロッカー室。日本代表カラーのブルーが映える。ロッカーの上部には過去の日本代表の写真が飾られている(C)JFA
クラブハウス2階にある監督室。森保監督が使用し、ガラス張りの窓を開けて屋外に出て、天然芝ピッチでの練習の様子などをチェックすることも。隣のスタッフルームとはドア1枚で行き来できるようになっている(C)JFA
さまざまな器具を完備したトレーニングルーム。ガラス張りの壁の向こうには天然芝ピッチが広がっており、ピッチの様子を見ながらトレーニングも可能(C)JFA
カンファレンスルームは記者会見が行えるような広さを確保。天井はサッカーボールをモチーフにしている(C)JFA

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森保日本のオランダ合宿、欧州組のみ約30人招集へ

日本代表森保一監督(19年12月20日撮影) 

日本協会は16日、日本代表(FIFAランク28位)が対戦する10月9日のカメルーン(同53位)、同13日のコートジボワール(同61位)戦がオランダのユトレヒトで開催されると発表した。日本協会はオランダ協会と、10月のIMD期間(5~13日)に同国内で合宿することに合意していた。

同合宿中、日本代表は新型コロナウイルスの影響もあり、欧州組だけで約30人招集する予定で、14日の技術委員会に報告済み。国内組はリーグ戦の日程が詰まっていることや帰国してから2週間、所属クラブに合流できない可能性が高いため、招集を見合わせるとみられる。そのため、日本から渡欧する森保監督は欧州にとどまり、11月のIMD(欧州開催予定)までの約1カ月半は帰国せずに欧州に残り、今回招集を見合わせる選手らを含めて視察などをする予定だ。

渡欧状況はカメルーンとコートジボワールも日本と同じで、欧州の就労ビザがない選手は呼びにくい。そのため、10月の2戦はお互い、欧州組だけのベストメンバーで試合が組まれる可能性が高い。現在、両国と試合開始時間の調整に入っている。日本協会は、日本時間の午後8~10時のキックオフを主張しており、近日中には正式発表される。

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森保日本10月の国際親善2戦、ユトレヒトで無観客

森保一監督(20年1月16日)

日本サッカー協会は16日、10月にオランダで開催する日本代表(FIFAランク28位)の国際親善試合をユトレヒトで行うと発表した。

10月9日にカメルーン(同53位)、同13日にコートジボワール(同61位)と対戦。新型コロナウイルス感染防止のため、両試合とも無観客で実施する。

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森保監督「もう1度意思疎通を」オランダ遠征狙い

日本代表と東京五輪世代のU-23(23歳以下)日本代表を兼任する森保一監督(52)が15日、オンラインで取材対応した。

A代表は10月、今年初めての活動となるオランダ遠征を行うことになっている。現地ではカメルーン代表、コートジボワール代表と2試合の親善試合が予定されている。森保監督は「まずは代表活動ができることがありがたい」とコロナ禍での機会に感謝を述べ「もう1度コンセプトの意思疎通をはかったり、スタッフの立場としては選手の状態をより正確に把握することができる活動にしたい」と狙いを語った。

今回は招集人数を通常の23人から、25~30人程度に増やしたい意向であることも明かした。「A代表の活動ということではあるが、そこに五輪世代の選手やラージグループ(に選手)も呼ばせてもらって。A代表に将来的につながっていくような選手も招集させてもらえたら」と話した。

実戦の場として予定されているのは2試合であり、全員を起用しきれない可能性もあるとした。その上で「A代表というレベルの高い中に入って活動するだけでオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで学びとなることが多い。一緒に練習して同じ釜の飯を食べる時間を過ごすことで成長につながる経験になると思う」と、招集する意義を語った。

本来であれば今夏には東京五輪が開催されていた。そこで開花した選手がいれば、A代表へステップアップさせる道筋も思い描いていたという。五輪は延期という形になったが「ベースは所属クラブでの活躍とレベルアップ。代表活動ができないことで(チームの)積み上げは難しいけど、チームでレギュラーをつかみとって存在感を出して勝たせる存在になってほしい。そう願いながらスカウティングしたい」と前を向いた。

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内田篤人氏の代表指導に「練習が締まる」影山監督

バングーナガンデ佳史扶(右)にアドバイスする内田氏(撮影・たえ見朱実)

8月23日に現役引退した元日本代表DFの内田篤人氏(32)が14日、千葉県内で始まったU-19日本代表候補合宿で指導者デビューを果たした。

日本協会が新設したロールモデルコーチとして代表の黒いジャージーを着てピッチに登場。パス回しなどでは選手に加わって約3週間ぶりのプレーも披露し、報道陣から「まだ動ける?」と問われると「そりゃあ、まぁ」と笑顔で答えた。内田氏と同じ右サイドバックを主戦場とする選手に身ぶり手ぶりで指導する場面も。午前練習後のミーティングでは「まだまだ足りない」とハッパもかけたといい、同代表の影山監督は「優しいながらも厳しい言葉で言ってくださった。彼が言えば練習がスッと締まる」と話した。

ロールモデルコーチとしてU-19日本代表の合宿に参加した内田氏は、ミニゲームで軽快な動きを見せる(撮影・たえ見朱実)

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内田篤人氏U19代表候補キャンプで指導者デビュー

ロールモデルコーチとしてU-19日本代表の合宿に参加した内田氏は、ミニゲームで軽快な動きを見せる(撮影・たえ見朱実)

8月23日に現役引退したサッカー元日本代表で鹿島アントラーズDFだった内田篤人氏(32)が14日、千葉県内にある「高円宮記念JFA夢フィールド」で行われたU-19(19歳以下)日本代表候補トレーニングキャンプで指導者デビューを果たした。

同日から始まった初日の午前練習から代表の黒いジャージに身を包んでピッチに登場。パス回しでは選手に加わって約3週間ぶりのプレーも披露した。

内田は同キャンプに日本サッカー協会が新設したロールモデルコーチとして参加。同代表が出場を目指すU-20W杯のほか、欧州チャンピオンズリーグ(CL)やワールドカップ(W杯)などに出場した経験をコーチとして後輩たちに伝えていく役割を担う。

午前練習では選手らと会話を交わしながらピッチへ。コーチらとゴールを運んで準備にも参加すると、練習開始後も積極的に選手とコミュニケーションをとり、練習を盛り上げた。

4対2のパス回しなどでは選手の輪に加わり、ボールも蹴った。「DFもっといけよ」「ナイストライ」などと声をかけながら、自身も軽快な動きを披露。同じDFのバングーナガンデ佳史扶(18=FC東京)らに対し、身ぶり手ぶりで動きを伝える場面もあった。

ひと回り以上年下の選手らと汗を流した内田は練習後に報道陣から「まだ動ける?」と問われると「そりゃあ、まぁ」と笑顔をみせ、コーチとしての約1時間半の初練習を終えた。【松尾幸之介】

ロールモデルコーチとしてU-19日本代表の合宿に参加した内田氏は、ミニゲームで軽快な動きを見せる。右は染野(撮影・たえ見朱実)
ロールモデルコーチとしてU-19日本代表の合宿に参加した内田氏は、ミニゲームで軽快な動きを見せる(撮影・たえ見朱実)

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内田篤人氏ロールモデルコーチ就任「頑張ります」

8月23日、引退あいさつする内田篤人さん

日本協会(JFA)は13日、先月23日に引退した元鹿島DF内田篤人氏(32)のロールモデルコーチ就任を発表した。今後はアンダー世代の代表をはじめ、JFAが取り組む若年層の強化や普及に関わる活動にスポットで参加する。内田氏はJFA広報部を通じて「頑張ります!」とコメントした。14日から始まるU-19(19歳以下)日本代表候補合宿が初仕事となる。

同職は、世界で積み重ねてきた経験を日本サッカーの育成と強化に生かしてもらうことを目的に新設した。内田氏は現役時代、日本代表としてワールドカップ(W杯)に2度出場し、アンダー世代でもU-20W杯や北京オリンピック(五輪)を経験。ドイツのシャルケでは欧州CLで4強入りを果たすなど、国内外で得た財産は計り知れない。

オンラインで会見した反町技術委員長は「普及とか若年層とか、アンダーカテゴリーに興味があるということなので、選手の見本となるような、目線を変えた中で活躍してほしい気持ちが強い。基本的には一番選手に近い存在であってほしい。現場を経験したからこそ重みもあるし、体と言葉をもってどんどん発信してもらいたい」と期待していた。

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内田篤人氏ロールモデルコーチに JFA若年層強化

引退あいさつする鹿島DF内田(2020年8月23日撮影)

日本サッカー協会(JFA)は13日、元鹿島DF内田篤人氏が新設するロールモデルコーチに就任すると発表した。

内田氏は今後、アンダーカテゴリーの代表チームをはじめ、JFAが取り組む若年層の強化および普及に関わる活動に参加し、世界の舞台で培った経験や知見を後進の育成に生かしてもらうのが目的。内田氏はJFA広報を通じて「頑張ります!」とコメント。反町技術委員長は「今回、内田篤人氏をロールモデルコーチとして迎え入れることができ、大変うれしく思います。内田氏は代表レベルではワールドカップ2回、オリンピック、U-20ワールドカップとさまざま世界大会に出場し、またクラブレベルでも鹿島アントラーズのリーグ3連覇やシャルケのUEFAチャンピオンズリーグベスト4進出に貢献するなど、国内外であまた経験を有しています。この経験と知識は日本サッカー界にとって大きな財産であり、これから世界を目指す選手たちのロールモデルとして多くのものをもたらしてくれることを願っています」と期待した。

内田氏は14日から始まるU-19(19歳以下)日本代表候補トレーニングキャンプで初仕事を迎える。

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中山雄太、オランダ3季目と東京五輪への覚悟

ズウォレでの3季目を迎える、U-23日本代表主将DF中山雄太(左端)

オランダ1部リーグが12日(日本時間13日)に開幕し、東京オリンピック(五輪)世代のU-23日本代表主将DF中山雄太(23=ズウォレ)はフェイエノールトとの開幕戦に臨む。

プレシーズンを終えて日刊スポーツの取材に応じ、オランダ3季目にかける覚悟と今季のフィナーレとなる東京五輪への思いを明かした。

  ◇    ◇    ◇

オランダに渡って約1年半、東京五輪世代を率いる主将中山は、充実のシーズンを迎えようとしている。

昨季はボランチ、センターバック、サイドバックとポジションを変えながら、26試合中14試合に出場。森保監督が五輪世代に求める「ポリバレントさ」を体現したが、その器用さが裏目に出て、定位置をつかみきれなかった。

チームは今季新たに4-1-4-1のフォーメーションを採用した。プレシーズンで中山はDFではなく、アンカー(ワンボランチ)でほぼ全ての試合に出場した。アンカーの経験はあまりないが、徐々に手応えを深めている。

「チームでは『コントローラー』と言われるポジション。指示役、かじ役として意識してやっている。自分のストロングが出せるのは中盤だと、今までも発言してきた。そのポジションで監督に期待されているのは、もう楽しみでしかない。後ろでやっているときよりプレーのイメージが湧く」。

言葉の壁があっても、持ち味は常にアピールしてきた。当初は苦労したが、語学の成長もあいまって、思いが伝えられるようになってきた。

「『ボランチの選手だ』と言い続けてきた。最初はダイレクトには伝わっていなかったと思う。だからこそ、口ではなくプレーで証明するという思いが強くなった。現実に影響したかは分からないけど、それが実って、やっとスタートラインに立てた感覚。ボランチでやるという面では、ここからがスタート」。

新型コロナウイルスの影響で、昨季のリーグ戦は8節を残して打ち切られた。フィジカルより頭脳でプレーするイメージが強いが、チームの練習がなくなり自宅で過ごす時間の中で、あらためて理想の選手像を見つめ直した。

「今までの自分のスタイルを少し壊しつつ、新しい中山雄太を再構築していきたい。そういう意味でチャレンジの年にしたい。日本でイメージされているプレースタイルから『何か変わったな』と思われたら、自分が言ったことを体現できていると思う。東京五輪が開催されたら(日本で)披露できる。そこで『変わったな』と思われるようにできれば」。

3月に決まった東京五輪の延期は、「準備期間を得られたと、ポジティブにとらえられた」という。「チームとしてやらなければいけないことは、だいぶ前から明確に整理されていた。今は1人1人が自分自身にフォーカスできる状態。次もし活動が行われたら、やることは明確。それまでに個々がレベルアップしていることが、今できる最善のこと」。チャレンジと位置づけたシーズンで結果を残し、集大成を、東京五輪で見せつける。【取材・構成=杉山理紗】

◆中山雄太(なかやま・ゆうた)1997年(平9)2月16日生まれ、茨城県出身。柏ユース時代にJリーグの公式戦出場が可能な2種登録選手としてトップチーム入り。15年6月23日のG大阪戦でJ1初出場。17年のU-20W杯では、センターバックとしてA代表に定着したDF冨安とともに全試合にフル出場し、16強進出に貢献。19年1月にオランダ1部ズウォレに移籍、同年6月17日の南米選手権チリ戦でA代表デビュー。181センチ、76キロ。利き足は左。

ズウォレでの3季目を迎える、U-23日本代表主将DF中山雄太(右手前)
ズウォレでの3季目を迎える、U-23日本代表主将DF中山雄太

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日本代表10月オランダ合宿 カメルーンなどと試合

日本代表森保一監督(19年12月20日撮影) 

「ローリスク・ハイリターン」で今年初の代表活動を遂行する。日本協会の反町康治技術委員長(56)が11日、オンライン上で対応し、日本代表(FIFAランク28位)が国際サッカー連盟(FIFA)が定めた代表活動が可能な10月5~13日に欧州合宿と国際親善試合を行うと明かした。合宿地はオランダで、10月9日にカメルーン(同53位)、10月13日にコートジボワール(同61位)と国際親善試合を行う。詳細部分を詰め次第、正式発表となる。昨年12月のE-1選手権以来の代表戦に、反町技術委員長は「強化、選手の状況の把握、チームのコンセプトを植え付ける良い機会」と力を込めた。

新型コロナウイルスの感染拡大で、W杯アジア2次予選は来年3月に延期。代表活動が可能な10月と11月の国際Aマッチ期間(IMD)を生かせるかは代表の行方を大きく左右するだけに、代表活動の実現に向けて協議を開始。反町技術委員長が「しっかりした健康と安全を担保しながら活動していきたい」と言うように、新型コロナの感染リスクを最大限に抑えられるかが鍵だった。

感染状況や入国制限などを検討を重ね、国内は選択肢から外して欧州遠征を視野にいれた。国内の感染状況、欧州各国や日本からのアクセスの良さ、日本からの渡航者や日本人に入国後の行動制限を設けていないことなど、リスクを最小限にできると見込めるオランダに決めた。反町技術委員長は「オランダの国の方針やサッカー協会の方針やそういうところのハードルがあるが、それも受け入れてくれた。感謝の気持ちも持ちつつ活動していきたい」と感謝。代表スタッフらは出国当日に千葉・高円宮記念JFA夢フィールドで「スマート・アンプ法」による検査で陰性と確認してから空港へ向かうなど、ガイドラインに準じて入念な対策を講じる意向だ。

Jリーグの過密日程と帰国後の行動制限などもあるため、史上初の欧州組でのメンバー編成が濃厚だ。五輪代表も12月末のトゥーロン国際(フランス)に招待されているが、大会実施も含めて不透明。反町技術委員長は「五輪のカテゴリーというよりオールジャパンと1つのカテゴリーで見ている」と話し、ビリャレアルMF久保ら欧州所属の五輪世代も対象になる。

実戦を踏めないまま今年を終える可能性もあったが、来年のW杯予選に向けた貴重な2試合を創出した。欧州各国は同期間中にネーションズリーグを戦うためアフリカ勢との対戦となったが、ベストメンバーを編成することを伝えられているという。反町技術委員長は「大変な作業で、最初は無理だとさじを投げられてもおかしくない中、みんなで頑張ってここまでやってきた。何としても成功させたいし、後で振り返ってこの活動が有効だったなと思える活動をしたい」と意気込んだ。今後の感染状況を見守りつつ、11月9~17日のIMD期間でも欧州を中心に代表合宿と国際親善試合を行うべく調整を続ける方針。まずは10月の9日間を、最高の実りを得る時間にする。【浜本卓也】

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木村和司氏とトルシエ氏が日本サッカー殿堂に掲額

木村和司氏(2011年12月3日撮影)

日本サッカー協会(JFA)は10日、元日本代表の木村和司氏と元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏を、日本サッカー殿堂に掲額することを発表した。

東京・文京区のJFAハウスにある「日本サッカーミュージアム」に掲額される。掲額者は2人を加えて82人と2チームになった。

FKの名手として知られる木村氏は、日本代表として国際Aマッチ54試合出場、26得点。日産自動車、横浜マリノスで活躍した。

トルシエ氏は98年に日本代表監督に就任し、02年W杯日韓大会で日本代表を史上初のベスト16に導いた。世代別代表監督も兼任し、“黄金世代”を率いた99年にはワールドユース(現U-20W杯)で準優勝を成し遂げた。

◆木村氏コメント

「まずは、新型コロナウイルスの感染拡大が収束しないなか、私たちの生活を支えてくれている医療従事者や物流事業者、スーパーマーケット、ドラッグストアなどの販売員の方々をはじめ、『最前線』で働かれている多くの皆さまに、心より感謝の意をお伝えします。野球少年だった私がみるみるうちにサッカーにのめり込んでいったのには、恩師である浜本敏勝先生(大河FC)の存在がありました。『わがまま(われがまま)』なプレーを貫けたのは先生のおかげです。そして、常に『プロ』への思いを持っていた私の『プロ』としての意識をさらに高めてくれた加茂周さん。仲間の大切さや温かさ、チームを超越したつながりを教えてくれた森孝慈さん。このサッカー人生で出会い、共にプレーした仲間やスタッフ、全ての方に感謝します。近い将来、不安なく、スポーツを、サッカーをみんなが笑顔で楽しめる日が戻って来ることを祈っています」

◆トルシエ氏コメント

「日本サッカー殿堂に私の名前が刻まれるとの大変栄誉あるお知らせをいただき、驚くとともに感謝しています。日本サッカー協会での活動経験は私のキャリアの中でも忘れることのできない大変貴重なものでした。決して全てがスムーズに進んだ道のりではありませんでしたが…私のせいですね。日本代表チームのパフォーマンス向上に携わらせていただいたことが今回の栄誉ある決定につながったと大変うれしく思います」

フィリップ・トルシエ氏(2014年3月9日)

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日本代表新拠点に「高円宮憲仁親王像」建立し除幕式

お披露目された高円宮憲仁親王像(C)JFA

日本サッカー協会(JFA)は、4月に完成した日本代表の新拠点「JFA夢フィールド」にJFA名誉総裁を務めた高円宮憲仁親王の銅像を建立し、10日に除幕式を行った。

87年に名誉総裁に就任された高円宮憲仁親王は、02年のW杯日韓大会の成功に尽力されたほか、「若手の育成が日本サッカーの発展につながる」とのお考えを示された。殿下のお言葉を受けたJFAは、JFAアカデミーの創設や、18歳以下と15歳以下を対象とした「高円宮杯」の開催など、現在に至るまで若手の育成に注力してきた。

除幕式には現在名誉総裁を務める高円宮妃殿下も参加された。田嶋会長はJFAを通じて「高円宮憲仁親王像が完成し、身が引き締まる思いとともに、まさにこちらに殿下がいらっしゃるような、心強く、温かい気持ちになります。日本代表選手や未来の日本代表、指導者、審判員らは常に高円宮殿下に見守られながら、東京湾を一望するこの雄大なフィールドで研鑽(けんさん)を積み、世界トップを目指します。夢フィールドが世界屈指のトレーニングセンターとして機能し、ここから多くの優秀な人材を送り出していくことを、あらためて殿下にお誓いしたいと思います」とコメントを発表している。

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岡崎の愚直な覚悟「満足したら貪欲さ半減」/連載2

19年6月24日、南米選手権エクアドル戦でパスを出す岡崎慎司(左)

<FW岡崎慎司 リスタート:中>

いざ、夢舞台へ-。スペイン1部は11日(日本時間12日)に開幕する。昨季2部で優勝して1部昇格を決めたウエスカFW岡崎慎司(34)が、日刊スポーツのインタビューに応じた。 イングランド、ドイツに続き、欧州4大リーグの3つの1部リーグでプレーするのは日本人初の快挙。MF久保建英(19)が所属するビリャレアルとの13日(日本時間14日)の初陣を前に語った過去、現在、未来への思いを「FW岡崎慎司 リスタート」と題し、3回にわたって掲載する。【取材・構成=浜本卓也】

   ◇   ◇   ◇

19年6月、岡崎はブラジルにいた。日本代表として南米選手権(コパ・アメリカ)に出場し、2分け1敗で1次リーグ敗退。岡崎も18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会以来の代表戦ピッチに立ったが3戦無得点に終わった。だが手にした悔しさの中に、大きな希望がまじっていた。

岡崎 あそこ(日本代表)でプレーをすることが幸せなことだと思えたし、FWとして僕がリスタートって気持ちでやる、最初の手応えをつかめたのがあの大会だった。ゴールは取れなかったけど、このレベルでもまだまだ自分のストライカー像を貫けると思った。そこはありがたかった。コパは自分にとって分岐点だと思います。森保さん(監督)が呼んでくれたのも自分にとって大きかった。

レスターを退団し、新天地が正式決定しない状況下で、自身の現在地と自信を持って進むべき未来を確認できた。歴代4位の119試合に出場し、同3位の50得点を挙げ、熱い思いを注ぎ続ける日の丸のユニホームを着たからこそだった。

岡崎 今は呼ばれてないですけど、日本代表はすごく価値があるものだとずっと思っている。でも、そこに合わせたことは1回もない。どこにいようとも、自分のプレーにこだわって、それが必要だと思われたら自然に呼ばれるものだと思っている。代表って合わせるものじゃない。そこが僕は重要だと思っているんです。代表に残るために出場機会を増やせるような場(所属先)に行きたいとかは一切なくて、挑戦している自分が代表に行った時に代表が強くなると思っている。そういう貪欲な選手の集まりが日本代表だと思っている。頑張れば確実に呼ばれると思ってプレーしています。

174センチ・76キロ。恵まれているとは言えない体格で、日本代表でも所属クラブでも大柄な世界のDF陣と激しく渡り合ってきた。繊細かつ不器用で、勝負師としては時に周囲が気をもむほど優しい心根を持つ岡崎が恐怖や不安を乗り越えて敵のゴールを奪うには、サッカー人として愚直なほどの「覚悟」が必要だった。

岡崎 厳しい状況を受け止めるには、それなりの覚悟が必要だと思っている。いろいろなことをして、いろいろなことに少しずつ満足していたら、その分サッカーの貪欲さって絶対半減するとおれは思うんです。ピッチ外で発信することに恥ずかしさを持つぐらいのサッカー選手としてのプライドを持っていないと、おれはサッカー選手としてはとか言えないんじゃないかって心の中で思ってます。真面目かもしれないけど。今はサッカー選手として全部を受け止める覚悟がある。トップでやれている感覚がなくなっていけば、このプライドがなくなっていけば、終わりかなと思います。サッカー選手としてすべてを背負う気持ちがなくなれば、いつでもサッカーを辞めようって思えるところまで来ているかもしれない。だからウッチー(元鹿島DF内田篤人さん)が引退したのもすごく気持ちが分かるというか。今僕がもう100%でできないって体だったらすぐ辞めようかなと思います。今だったら。

周囲の協力の下、ただ貪欲に、サッカーにすべてを注いだからこそ手にできた、スペイン1部の夢舞台。そこは、ロシアの地でW杯を共に戦った友と3年前から交わしてきた“約束”を果たす場所でもあった。

◆岡崎慎司(おかざき・しんじ)1986年(昭61)4月16日、兵庫・宝塚市生まれ。滝川二高から05年清水入団。08年北京五輪に出場し同9月にA代表初選出。11年にブンデスリーガ1部シュツットガルトに移籍。マインツを経て15年にプレミアリーグのレスターに。昨季はスペイン2部のマラガ移籍も登録問題で契約解除。ウエスカに入団し、12得点を挙げ、1部昇格の立役者に。W杯は10年南ア、14年ブラジル、18年ロシア大会に出場。国際Aマッチ119試合出場、50得点。174センチ、76キロ。

19年6月24日、南米選手権ウルグアイ戦でゴディン(後方)と競り合う岡崎慎司

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10月と11月の代表国内活動厳し、欧州合宿模索

森保一監督(20年1月16日)

日本代表の森保一監督(52)が8日にオンライン上で対応し、代表活動が可能な10月と11月に国内で活動することは厳しいとの見通しを示した。

国際サッカー連盟(FIFA)の定めた日程で選手招集の強制力があり、代表活動が可能な時期は10月5~13日と11月9~17日の計18日間。「結論は出ていませんが、Jリーグの試合日程を見たり政府の渡航制限などを見た時に国内で活動するのは非常にハードルが高いとの報告を受けています」と説明した。日本協会はすでに欧州での合宿と国際親善試合を実施するために合宿地や対戦相手などの調査に着手。日本代表史上初のオール海外組での編成で今年初の代表活動を10月に実施し、指揮官は11月の試合終了後までの約1カ月半、欧州に滞在したまま視察などを行うプランも練られている。

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久保ジャパン! オール海外組の代表スタメン予想

サッカー日本代表が、10月と11月に欧州で合宿と国際親善試合を計画していることが3日、分かった。

現在、合宿地や対戦相手などを調査中。森保ジャパンは、新型コロナウイルスの影響で昨年12月の東アジアE-1選手権を最後に活動しておらず、年内のW杯アジア予選も延期になった。実現すれば20年初の活動、試合となる。入国制限などもあり、今回はJリーグの国内組は招集せず、日本代表史上初めて海外組だけの編成となる見込み。森保一監督(52)は10月に渡欧し、11月の試合終了後までの約1カ月半、欧州にとどまって視察などを行う予定も練られている。

   ◇   ◇   ◇

日本代表の招集メンバーが海外リーグ所属選手で占められたケースは過去にない。最多は23人中20人で、19年10月のW杯カタール大会アジア2次予選のモンゴル戦とタジキスタン戦で記録された。海外組の占める割合は史上最高の87%にのぼった。森保監督はFIFAランク100位以下の格下相手にもベストメンバーで臨んだ。一方の国内組は史上最少の3人だったが、当時J1東京に所属していたMF橋本は今年からロストフ(ロシア)に移籍している。

先発11人全員が海外組だったのは、19年2月1日のアジア杯決勝カタール戦の1度だけ。準決勝イラン戦後の1月29日にGK権田のJ1鳥栖からポルティモネンセ(ポルトガル)への移籍が発表されて海外組になった。カタール戦では3人が交代出場したが、MF伊東だけが国内組で柏所属。だが、一夜明けて伊東もゲンク(ベルギー)移籍が発表され、仮に移籍発表が1日前なら出場14人全員が海外組だった。

100%海外組の場合の予想スタメンと海外プレーシーズン。日本代表マークはA代表出場試合、W杯優勝トロフィーはW杯出場回数

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森保日本の欧州遠征計画…代表史上初オール海外組か

入団記者会見でユニホームを披露し、ビリャレアルに移籍した久保建英(2020年8月10日撮影)

サッカー日本代表が、10月と11月に欧州で合宿と国際親善試合を計画していることが3日、分かった。

現在、合宿地や対戦相手などを調査中。森保ジャパンは、新型コロナウイルスの影響で昨年12月の東アジアE-1選手権を最後に活動しておらず、年内のW杯アジア予選も延期になった。実現すれば20年初の活動、試合となる。入国制限などもあり、今回はJリーグの国内組は招集せず、日本代表史上初めて海外組だけの編成となる見込み。森保一監督(52)は10月に渡欧し、11月の試合終了後までの約1カ月半、欧州にとどまって視察などを行う予定も練られている。

   ◇   ◇   ◇

日本代表の招集メンバーが海外リーグ所属選手で占められたケースは過去にない。最多は23人中20人で、19年10月のW杯カタール大会アジア2次予選のモンゴル戦とタジキスタン戦で記録された。海外組の占める割合は史上最高の87%にのぼった。森保監督はFIFAランク100位以下の格下相手にもベストメンバーで臨んだ。一方の国内組は史上最少の3人だったが、当時J1東京に所属していたMF橋本は今年からロストフ(ロシア)に移籍している。

先発11人全員が海外組だったのは、19年2月1日のアジア杯決勝カタール戦の1度だけ。準決勝イラン戦後の1月29日にGK権田のJ1鳥栖からポルティモネンセ(ポルトガル)への移籍が発表されて海外組になった。カタール戦では3人が交代出場したが、MF伊東だけが国内組で柏所属。だが、一夜明けて伊東もゲンク(ベルギー)移籍が発表され、仮に移籍発表が1日前なら出場14人全員が海外組だった。

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森保日本10&11月に欧州遠征計画 20年初活動

森保一監督(2020年1月16日撮影)

サッカー日本代表が、10月と11月に欧州で合宿と国際親善試合を計画していることが3日、分かった。

現在、合宿地や対戦相手などを調査中。森保ジャパンは、新型コロナウイルスの影響で昨年12月の東アジアE-1選手権を最後に活動しておらず、年内のW杯アジア予選も延期になった。実現すれば20年初の活動、試合となる。入国制限などもあり、今回はJリーグの国内組は招集せず、日本代表史上初めて海外組だけの編成となる見込み。森保一監督(52)は10月に渡欧し、11月の試合終了後までの約1カ月半、欧州にとどまって視察などを行う予定も練られている。

   ◇   ◇   ◇

コロナ禍の中で、日本代表が欧州で活動を再開する計画が進んでいる。3月の国際Aマッチ期間に予定されていたW杯アジア2次予選が延期となるなど一切の活動を中止、自粛としてきたが、10月と11月は様子をうかがいながら欧州遠征の可能性を模索中。刻々と変わる欧州各国の入国制限などをチェックしながら、合宿地や対戦相手などを幅広く探っている。

日本協会の関係者は「できれば10月に2試合、11月に2試合組みたいが、1試合になることもあるし、コロナの状況次第で、最悪の場合は試合が組めなくて中止になることもある」と話す。

国際サッカー連盟(FIFA)の決めた日程で選手招集の強制力があり、代表活動が可能な時期は10月5~13日と、11月9~17日の計18日間。W杯アジア予選は行われない。

入国制限も鑑み、超過密日程のJリーグからは選手を一切招集せず、活動は欧州組だけが対象となる方向。その中心が、ビリャレアルに移籍したMF久保建英(19)となるのは確実で、海外組の若手も加わり、来年に延期となった東京五輪も見据え、代表のレギュラーの座をつかむ貴重なチャンスとなる。

実現へのハードルは高い。対戦相手を探すのも容易ではない。森保監督ら、欧州各国の就労ビザを持たない日本人スタッフは入国できない国もあり、相手は限られてくる。

同時期に欧州各国は基本的にネーションズリーグを戦っている。多くの選手が欧州でプレーするブラジルなど南米の強豪国は、まだ同時期のW杯南米予選の扱いが流動的で交渉できない。

北中米カリブ海には、メキシコのように欧州の多くの国への入国に制限が残る国もある。韓国、オーストラリアなどは日本と同時期に欧州遠征を計画しているといい、対戦相手の取り合いになることも考えられる。

確かに障害はある。それでも欧州遠征を敢行しようとする最大の理由は、日本をサッカーで、勇気付けられないかという思いだ。同じ関係者は「コロナで暗いニュースが多い今、日本を勇気づけたい気持ちがある」と明かす。

日本代表には大きな影響力がある。東日本大震災の起きた11年には、直後の復興支援チャリティーマッチで相手のカズ(三浦知良)のゴールが生まれ、試合を通し、大きなメッセージを伝えた。

欧州とはいえ、再び代表が集まり「サムライブルー」の名の下に戦う姿は、コロナ禍の日本に、たとえわずかでも、勇気と希望を与えることになるかもしれない。

加えて代表活動の継続性という課題解消の一手にもなる。今年、森保ジャパンは活動日が1日もなく、再びチームコンセプトなどを確認する必要がある。そのため、10月の試合後も森保監督らスタッフ陣は、11月の試合まで欧州にとどまって視察や選手個々との意思統率を図る計画もある。

日本代表が、欧州の地で躍動できれば、コロナ禍の日本にとっても大きな希望となると信じ、可能性を探る。

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森保監督「喜ばしいこと」長友のマルセイユ移籍歓迎

森保一監督(20年1月16日)

日本代表の森保一監督(52)が、同代表DF長友佑都(33)のマルセイユ移籍を歓迎した。1日、オンライン上で対応。移籍決定を祝福したうえで「欧州CLも戦うし非常にレベルの高い中での戦いをしながらシーズンを過ごせるので本人にとっても素晴らしい環境」と喜んだ。

長友の移籍決定には、マルセイユの右サイドバックとしても活躍するDF酒井の存在も大きいとみる。「宏樹(酒井)が勝利に貢献できると見せ続けたことがあっての長友、日本人の評価につながっていると思うので、日本人指導者としてうれしい」と目尻を下げた。長友の加入により、強豪マルセイユの両翼を代表コンビが担う可能性もある。「フランスを代表するようなチームの両サイドバックで日本人がプレーすることは、日本代表の戦力強化という部分でも喜ばしいこと。高いレベルの争いの中で自分を磨いていってほしい。存在感を発揮してレギュラーを勝ち取ってほしい」とエールを送った。

長友佑都(19年11月)

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白+赤ソックス 「すてきなユニホーム」高倉監督

日本代表のアウェーユニホームを着用した南野拓実(アディダス社提供)

日本サッカー協会は25日、20年に日本代表が着用するアウェー用ユニホームの販売を開始すると発表した。

上下ともに白が基調で、ソックスには赤が採用された。日本代表の森保一監督は「仲間を、相手をリスペクトし、勝利を目指してひたむきにプレーする日本代表にふさわしいデザインだと感じます」などとコメント。また、なでしこジャパンの高倉麻子監督は「日本を象徴する白と赤の大胆な組み合わせで、国際試合に臨むチームのモチベーションを高めてくれるすてきなユニホーム」とした。

なでしこジャパン高倉監督(20年3月13日撮影)

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世界を追い越すために 内田さんからの言葉忘れず

8月23日、引退あいさつする鹿島DF内田篤人

日本代表の森保一監督(52)が23日のガンバ大阪戦で現役を引退した元鹿島アントラーズDF内田篤人さん(32)にねぎらいの言葉を贈った。25日、オンライン上で対応。07年のU-20ワールドカップ(W杯)にはコーチとしてともに出場した内田さんを「日本サッカーと日本代表の勝利と発展にすごく貢献してくれた選手。感謝の気持ちをもってお疲れさまでしたと伝えたい」と、たたえた。

プレーだけでなく、経験からくる言葉にも敬意を払った。引退会見で内田さんは世界と日本の差について「違う競技だなと思うくらい違いがあると思います」と語った。森保監督は代表監督就任後に同様の考えを聞いたことを明かし「日本人指導者として胸につきささる、すごい言葉をもらったなと思う。個の強さとうまさが上がっていけば日本人の技術力と組織力が生かされて、世界で勝っていけることになる。その言葉を忘れずに、世界を追い越すために何をしないといけないのか、言葉から活動の中身に変えていけるようにしていきたい」と、うなずいた。

将来的には指導者になることを期待した。「日本サッカーの発展に貢献してもらえる経験を持っている人。(内田さんの言葉は)否定的ではなくて、すごくポジティブな、どこを目指せばいいかという提言。ウッチーの言葉をいろんな人に伝えてもらえるとすごく響くものがあると思う」と願った。【浜本卓也】

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森保監督「胸につきささる言葉」引退内田さんに敬意

鹿島対G大阪 引退あいさつする鹿島DF内田(2020年8月23日撮影)

日本代表の森保一監督(52)が、23日のG大阪戦で現役を引退した元鹿島DF内田篤人さん(32)にねぎらいの言葉を贈った。25日、オンライン上で対応。07年のU-20W杯にはコーチとしてともに出場した内田さんに「ウッチーは日本のサッカーと日本代表の勝利と発展にすごく貢献してくれた選手。自分のストロングなスピードがあって、常にうまくなりたい気持ちを持って、素直にいろんなことを吸収しながら成長していっている選手だった。感謝の気持ちをもって、これまでの大変な現役生活、お疲れさまでしたと伝えたい」と、功績をたたえた。

プレーだけでなく、経験からくる内田さんの言葉にも敬意を払った。引退会見で世界と日本の差について、内田さんは「違う競技だなと思うくらい、僕の中では違いがあると思います」と語った。森保監督は代表監督就任後に同じような考えを内田さんから聞いていたことを明かし「日本人指導者として胸につきささる、すごい言葉をもらったなと思う。代表活動をしている中でも、その言葉を忘れずに、世界を追い越すために何をしないといけないのか、言葉から活動の中身に変えていけるようにしていきたい」と、うなずいた。「個の強さとうまさが上がっていけば、日本人の技術力と組織力が生かされて、世界で勝っていけることになると思う。内田が言ったことについては、インテンシティ(プレー強度)とデュエル(決闘)という、フィジカル的な強さとうまさの部分かなと思っています」。

千葉・幕張の高円宮記念JFA夢フィールドで自主トレをしていた4大リーグの代表選手たちから「ボールを奪う力が必要だと感じた」「打撲が増えた」といった、主戦場で得た話を耳にし、局面での個の強さとうまさの両立が必要だとあらためて実感していた。23日(日本時間24日)にバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)がパリ・サンジェルマン(フランス)に1-0で勝利した欧州CL決勝からも「日本代表の戦い方でも目指していきたいところ。世界で勝つためにインテンシティという体力的な部分を世界基準に上げ、日本の良さの技術力、組織力を生かしてうまく使えるように、相手のエネルギーそげる戦い方ができれば」。そこに内田さんの引退会見での言葉を耳にし、日本代表が進むべき道筋を再認識した。

引退後の活動が未定の内田さんには「サッカーの現場で指導者として働いてほしい」と期待した。「将来的には日本のサッカーの発展に貢献してもらえる経験を持っている人。ぜひ現場で経験を生かして選手を育ててほしい。ウッチーの言葉をいろんな人に伝えてもらえると、日本の指導者にもすごく響くものがあるのではないかなと思う。(内田の言葉は)否定的ではなくて、すごくポジティブな、どこを目指せばいいかという提言。多くの人に聞いてもらえればいいなと思う」と、願った。【浜本卓也】

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代表アウェーユニ発売「皆さんの想い結集」森保監督

日本代表のアウェーユニホームを着用した南野拓実(アディダス社提供)

日本サッカー協会(JFA)は25日、20年に日本代表が着用するアウェー用ユニホームの販売を開始することを発表した。

上下ともに白が基調で、ソックスには赤が採用されている。ホーム用にも使われている柄「スカイコラージュ」を用い、濃度が異なる複数の白が配色された。

この発表に際して日本代表の森保一監督は「仲間を、相手をリスペクトし、勝利を目指してひたむきにプレーする日本代表にふさわしいデザインだと感じます。昨年発表された「日本晴れ」のホームユニフォームと同様にスカイコラージュという形で、日本代表に熱い思いを寄せる皆さんの想いの結集が表現されたこのユニフォームでひとつでも多くの勝利を掴み取りたいと思います」とコメント。またなでしこジャパンの高倉麻子監督は「「日本を象徴する白と赤の大胆な組み合わせで、国際試合に臨むチームのモチベーションを高めてくれる素敵なユニフォームですね。ホームユニフォームや胸の日の丸と同様に、選手を支え、鼓舞し、国を背負う覚悟や決意を示してくれる一着になったと思います。たくさんの方にこの日本代表ユニフォームを着て頂き、共に戦い、共に勝利の喜びを分かち合いたいと思います」とコメントした。

ユニホームは25日午後5時からアディダス社のオンラインショップや直営店などで先行販売、9月1日より一般販売を開始する。

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W杯で内田篤人に非情決断 岡田武史氏が真意明かす

W杯アジア最終予選オーストラリア戦 1-2で敗れて引き揚げる岡田武史監督(左)と内田篤人(09年6月17日)

<ウッチーに贈る言葉(3)>

現役ラストマッチを終えた鹿島DF内田篤人(32)へ。元日本代表監督の岡田武史氏(63=J3今治オーナー)が、ねぎらいのメッセージを寄せた。2度目の就任初戦となった08年1月26日の国際親善試合チリ戦(0-0)でA代表デビューさせたこと、10年前のW杯南アフリカ大会で1度も起用しなかった理由を、連載「ウッチーに贈る言葉」で明らかにした。

  ◇    ◇    ◇

岡田氏も電撃発表には驚いた。「ウッチーご苦労さま。まさか、もう引退とは…しかもシーズン中に。もう一花、日本で咲かすつもりだっただろうし、僕らも期待していただけに残念。それほど負傷が深刻だったのか心配したけれど、発表後に『ぜひお食事に! どこにでも行きます』と明るい返信をくれたのでホッとしたよ。(最終戦の後)まずはゆっくり休んでください」と決断を尊重した。

08年チリ戦。オシム監督から受け継いだ後、注目の初陣で内田を先発に抜てきした。19歳305日。「初めて鹿島を視察した時に衝撃を受けた。長い距離を駆け上がってドリブルで突破してクロスを上げて。パスの出し方も受け方もいい。今までスピードがある選手はいたけど、うまくて頭も良かった。すごい選手になるんだろうな、こんなサイドバック(SB)が日本にも出てくるようになったか」と感じたことを思い出す。

チリ相手にいきなり先発させ、後半26分に交代。無失点だった試合で「どこまで持つか見ていたけど、ずいぶん持ったな」との言葉で評価した。そこから6試合連続でスタメン起用。同年6月22日のW杯南アフリカ大会3次予選バーレーン戦では20歳87日で初得点した。代表のW杯予選での最年少ゴール記録。国際Aマッチ出場74試合のうち31試合が岡田ジャパンだった。

内田からも慕われた。昨年、内田が鹿島入団3年目で多少の伸び悩みが見られたMF安部裕葵(現バルセロナB)について見解を求められた時、こう答えた。「俺も代表2、3年目のころに岡田さんの部屋に呼ばれて『ボールが怖いか』と聞かれた。『怖くない』と強がったら『うまくいってないよね。(第1次の岡田監督が98年に抜てきした17歳の右SB)市川大祐みたいに10代から活躍してきた選手は2、3年目でうまくいかなくなる時がくるんだよ』と言われた。どうしたらいいかアドバイスもくれたんだけど、こんな大事なこと、今ここでは、もったいないから言わないよ」。

このエピソードについて岡田氏は「確かに話をした記憶はあるね」と懐かしそうに振り返る。「怖いもの知らずの10代が成功して名前も売れてくると、次第に怖いものを知ってしまう。それで『ミスしたくない』とボールを受けたくなくなる時期がくる。ウッチーはそれが短い方だったけど、そう見え始めたので呼んで話をした。どう乗り越えるか。特に若くして活躍した選手は苦労するけど、みんな必ず通る道だからと。アドバイスというか、そういう話はね」とピッチ外でも気にかけ、指導してきた。

一方で10年のW杯本大会では内田を1試合も起用しなかった。直前に今野、駒野へ代えた。「当時の代表チームの力で勝つには、やはり鍵は守備。ボール際で闘えるかどうかが最も大事なことだった」。スピードでは、09年の親善試合でオランダ代表FWロッベンとも渡り合った内田。「もちろんウッチーを使っても機能した可能性は十分あったけど、タイミングという要素もあってバチッと大会にピークが合う選手もいる。そことの比較もあって、あの時の自分には使い切れなかった」。史上最高タイ16強入りの裏にある、非情の決断を忘れたことはない。

その悔しさをバネに、内田はブンデスリーガ挑戦を決意した。「そう人づてに聞いて、ずっと『頑張れよ』と思っていた。シャルケは、ドイツでもバイエルン・ミュンヘンやドルトムントに匹敵する人気を誇る、すごいクラブ。そこで中心選手になること自体、大きなチャレンジに成功した証し。さっきアドバイスと話したけど、彼は理解力があるから監督に言われてどうこうではなく、助言をかみ砕いて試行錯誤できるタイプ。ただ言われたことをやる選手ではない。だから成長できたと思っている」。

4年後の14年W杯ブラジル大会。現地で生解説した岡田氏の眼下には、全3試合にフル出場した内田の姿があった。「ちょっとしたボタンの掛け違いで1次リーグ敗退となったけど、本当にいいチームだったと思う。その中で、あれだけ攻撃的にプレーできるSBは歴代でも屈指だろうね。今でこそ出てはきたけど、ウッチーは時代を先取りしたような、日本にはいなかったタイプのSBだった」と強く記憶に刻まれている。

「ドイツでも何度か会った。シャイだったけど、純粋で気持ちのいいアスリートだった。あれだけの容姿で…今まで遊んで身を滅ぼす選手は山ほどいたけど、よく自らを律した」と笑って話しつつ、今後については「実は、あまり指導者というイメージが沸かない。頭が良くて全体を見られるから(強化責任者の)スポーツディレクターやゼネラルマネジャーの方が合いそうだ。いずれにしても、今は決断したばかり。落ち着いたら会って話を聞いてみたいね。どんな形であれ、日本サッカーのために何かしてくれる男だと思う」。引退後も、日本にはいなかったタイプの役回りを内田には期待する。【木下淳】

鹿島対G大阪 引退セレモニーでサポーターにあいさつに向かう鹿島DF内田(撮影・鈴木正人)

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U16日本代表合宿、久々の対外試合に監督は安堵

サッカーU-16日本代表候補合宿(19日~23日、千葉・JFA夢フィールド)で22日、同日本代表は鹿島アントラーズユース、柏レイソルユースとそれぞれ練習試合を行った。

代表チームのみならず、対戦相手も試合前に新型コロナウイルスの検査を行うなど、感染拡大防止に厳重な注意を払っての実施となった。雷で一時試合が中断されるなどのアクシデントもあったが、森山佳郎監督は「最後までできたことが良かった」と、久しぶりの対外試合を終えてほっと胸をなで下ろした。

7月に約半年ぶりの同世代代表合宿が行われたが、予定していた対外試合は新型コロナウイルスの影響で実施できなかった。21年のU-17W杯ペルー大会の予選を兼ねた、U-16アジア選手権(11月27日初戦、バーレーン)を控えるチームにとって、この日は貴重な実戦の機会となった。

それぞれ40分×2本を行い、鹿島とは2-2、柏とは1-1で引き分けた。森山監督は「前日までの紅白戦では、15分×2本で5点入った」と話し、「昨日、おとといと、付け焼き刃のようにトレーニングした守備が思ったより機能した。体を張って5点、6点は防いだ」と、短期間で落とし込んだ守備面の成長に目を見張った。

合宿の合言葉は「最終予選は俺に任せろ」。11月の大会で主役になれる存在を求めたものだが、指揮官は「いろんなやつが名乗りを上げてくれたと思う」と及第点を与えた。

それでも、高校1年生が中心となるU-16代表では所属チームで主力として活躍する選手が少なく、ゲーム体力の面などで課題もあるという。森山監督は「今回60分で足が止まったことをそれぞれが受け止めて、ゲームは90分だよ、(アジア選手権では)中2日で6試合続くよ、というのは宿題。課題もあるけれど、かなりやっていない中では、林の中からちょろっと木漏れ日が見えた感じ」と、課題と成果の両面を手にしたようだった。【杉山理紗】

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小中学生向けオンライン授業に森保監督、長友が登場

日本サッカー協会(JFA)は22日、「サッカー日本代表 夏休み特別オンライン授業」を実施し、309回線で小中学生が参加した。日本代表の遠征時の荷物や道具などを扱うキットマネジャーの仕事を紹介するなど、3テーマで授業を展開した。

千葉・幕張の高円宮記念JFA夢フィールドのロッカー室を紹介する場面では、日本代表の森保一監督がサプライズゲストで登場した。「画面の向こうにいる子どもたちに会いたくてやってきました。(授業を)夢を持って聞いてほしいと思います。日本代表は多くの方に支えられて戦うことができていると心の底から思う。現場だけで戦っているのではなく、キットマネジャーや映像を撮ってくださる方とか、いろんな方と力を合わせて戦っているのを分かってもらえたら」と、メッセージを贈った。そこに、DF長友佑都が偶然通りかかり「みなさんこんにちは、長友です。頑張ってね!」と、オンライン上で笑顔で子どもたちに呼びかけた。

このイベントは、23日にも実施される。

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吉田麻也「代表でもう1回…」ウッチーに贈る言葉

14年6月、W杯ブラジル大会の1次リーグコロンビア戦で、君が代を斉唱する吉田(左)と内田

<ウッチーに贈る言葉(1)>

鹿島アントラーズの元日本代表DF内田篤人(32)が、23日のガンバ大阪戦(カシマスタジアム)で現役ラストマッチを迎える。

シーズン半ばで、電撃的に引退する「ウッチー」へ-。日刊スポーツでは、特別な絆で結ばれた人たちからの、惜別メッセージをお届けする。

連載第1回は同世代の盟友、日本代表主将のDF吉田麻也(31)からの「贈る言葉」です。

(取材協力・ユニバーサルミュージック)

◇  ◇  ◇

本当にさみしいけど、引退は本人が決めること。しょうがない。もうこれ以上、「頑張れ」なんて言えない。けがは本当に怖い。よく頑張ったと思う。

サッカー王国の、ベタベタの静岡人だから、プレーの理想もプライドも高い。けがもあって、現実とのギャップに苦しんでいるなと思っていた。まぁこんなもんだって、折り合いをつけて、できる範囲で楽しみながら長くやる選手も多いけど、そういうタイプじゃないから。

本人も悔しい引退だと思うけど、同じように悔しい。もし万が一、Jリーグに戻ってから対戦した若い選手が「内田篤人ってこんなもんなの?」って、1ミリでも思ったとしたら、CLでベスト4になった11-12年シーズンの映像を見てほしい。あのシーズンのシャルケのCLホームゲームは、スタジアムで全部見た。どれだけすごかったか、今すぐ日本に戻って全員に説明して回りたいくらい。

普通、速い選手が目の前に来たら、縦のコースを切って(=遮って)対応するのがDFの鉄則。でも、ウッチーはわざと縦をあけて、相手にボールを出させる。そこから“よーいドン”で、追い付いて止めてしまう。それを海外で、CLの舞台でやってのけたのが内田篤人という選手。その上、賢くて、駆け引きも抜群にうまかった。別格だった。けががあって、そんなプレーが、思うようにできなくなっていた。Jリーグで“よーいドン”で負けるようなことがあって、自分が許せなくて、嫌になったんじゃないかな。

僕の結婚は、ウッチーのおかげ。プロポーズのサプライズ演出を全部、プロデュースしてもらった。うちの奥さんはずっと、「ウッチーに言われて勢いで結婚したんでしょ?」って言っている。違うんだけど…。初めてのW杯もそうだったし、なんだかんだで、人生の節目は、そばにいてくれた。たくさん与えてもらったのに、何ひとつ、返せてない。「マヤはセンターバックなんだから、あと10年やれる」って簡単に言うけど、それはどうかな…。

引退後は、セルジオ越後さんを超える毒舌評論家になって、日本サッカーのために、ボロカス言ってもらいたい。イギリスでは、ロイ・キーンやファーディナンド、G・ネビルが、テレビで好き放題、言っている。彼らにはそれだけのキャリアがある。ウッチーも、実績があるから説得力がある。代表戦で、当たり障りのないようなことじゃなくて、どこが悪いのか、ハッキリ言ってほしい。僕の悪いところも、ズバズバ指摘してもらいたい。そしたら「あと10年」、できるかもしれない。

代表でもう1回、一緒にプレーしたかった。さみしすぎて、贈る言葉が見つからない。「オレはまだまだ頑張るよ」-。今は、これくらいしか、言えない…。

ありがとう、マイブラザー。

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