日刊スポーツ

JFAが4年ぶりA代表に短期の国内組候補合宿計画

JFAが4年ぶりA代表に短期の国内組候補合宿計画

16年3月に行われたサッカー日本代表国内組対象代表候補合宿

日本サッカー協会(JFA)が来年3、4、5月にそれぞれA代表の短期の国内組候補合宿を計画していることが17日、分かった。

東京都内のJFAハウスで行われたJリーグの契約担当者会議の中で、日本協会技術委員会の山本昌邦副委員長が各クラブに計画を提案した。想定する時期はリーグ戦の最中で東京五輪直前と過密日程が予想される。実施回数の削減など各方面での調整は必要だが、実現すればハリルホジッチ監督時代の16年3月以来4年ぶりとなる。

また、6月の南米選手権(ブラジル)への選手派遣について、あらためて協力を要請。ACLなども重なる可能性があるため、派遣人数などは日本協会と各クラブが個別に相談していく方針を再確認した。

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代表との決別だった海外移籍 今や「海外組」死語に

91年、トットナム戦に勝利し喜ぶカズ

<平成とは・サッカー編(7)>

今年2月1日、アジア杯決勝のカタール戦のスタメンが話題になった。11人全員が海外クラブ所属。98年初出場したワールドカップ(W杯)フランス大会は22人全員がJリーガーだったのだから「海外組」は平成の後半で急増した。

「今は海外でプレーするのが当たり前だから」。日本人「欧州プロ1号」の奥寺康彦(67)は言う。奥寺が世界最高峰と言われたドイツのブンデスリーガでプレーしたのは77年から9シーズン。当時、海を渡るのは「日本代表との決別」を意味する一大事だった。

奥寺は25歳から34歳まで日本代表を外れている。プロ選手になったために最大の目標だったオリンピック(五輪)予選(当時五輪はアマチュアの大会だった)に出られなかったこともあるが、W杯予選などでも日本協会から招集されることはなかった。

日本代表で将来を嘱望された尾崎加寿夫や風間八宏は、80年代に入ってドイツのクラブに移籍。奥寺と同じように、その後代表には呼ばれなかった。当時は長期合宿でチーム作りするのが日本代表の常識。「短期合流では戦力にならない」という考えも強かった。

86年、奥寺が日本リーグの古河電工に復帰。プロ選手を受け入れるために、日本協会は「プロ選手(スペシャルライセンスプレーヤー)登録」を認めた。初年度は奥寺と木村和司だけ。以後プロは急増し、後のプロリーグ(Jリーグ)発足へとつながっていった。

平成の時代に入ってJリーグができ、日本選手の海外移籍は急増した。欧州各国の外国人規制が緩和されたのも大きかった。奥寺が海を渡った時、ドイツの外国人枠は2人だった。セリエAは0。世界的な選手でなければ、母国以外でのプレーなどできなかった。

セリエAが80年代に外国人枠を3人にして成功し、各国も枠を拡大した。95年のボスマン判決でEU圏内の移籍が自由化されると、南米やアジアなど欧州圏外の選手も大挙して欧州に移籍した。サッカーのグローバル化は一気に進んだ。

日本選手の意識も大きく変わった。82年に静岡学園高を中退してブラジルに渡り、プロとして活躍したカズ(三浦知良)はJリーグ開幕後の94年、セリエA初の日本人選手となった。4年後には中田英寿がイタリアに渡る。96年アトランタ五輪代表主将の前園真聖は「日本ではダメ。海外に行くことばかり考えていた」と話す。五輪やW杯を経験し、選手の心は動いた。

その後も名波浩、中村俊輔、稲本潤一、小野伸二、高原直泰ら若き才能が次々に欧州に移籍する。海外で経験を積んだ選手は日本代表の中心として活躍した。80年代までの「代表との決別」はない。逆に、選手の海外移籍が日本代表のレベルアップにつながった。

かつては「欧州内ならいいが、日本は遠くコンディションを崩す心配がある」と招集を拒むクラブもあった。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)が選手の供出のルールを設けたことで、協会とクラブ間の交渉もスムーズになった。

06年W杯前、オーストラリア選手は100人以上が欧州で活躍していた。「個々の能力では勝てない」と思ったものだが、今や日本人の欧州組も下部まで含めれば100人超。Jリーグを経ず、高卒や大卒で海を渡る選手も増えた。さらに、欧州だけでなくアジア諸国への移籍も多い。

スポーツ庁の鈴木大地長官は、平成のスポーツ界を振り返って「グローバル化が進んだ」と話した。最も顕著なのがサッカー界かもしれない。かつて「日本は世界に勝てますか」という質問に「日本も世界なんです」と答えたカズ。海外クラブ所属選手がスタメンを占めた日本代表に、その言葉を思い出す。今や、あらゆるスポーツで日本と世界の垣根が消えつつある。

「日本選手が認められ、求められている証拠。素晴らしいことだよ」。日本代表のこと、仕事のこと、家族のこと…、40年以上前に大きな決断でドイツに渡り「東洋のコンピューター」として活躍した奥寺は言った。昭和から平成、令和。「海外組」という言葉が死語になるのではと思えるほど、サッカー界の変化は目まぐるしい。【荻島弘一】

(敬称略、この項終わり)

98年W杯アルゼンチン戦 22人全員J(上)と19年アジア杯決勝 先発全員海外組

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U20代表安部弾で練習試合ドロー 森保監督も視察

U-20日本代表対全日本大学選抜 前半、PKを決めるU-20日本代表MF阿部(左)

サッカーのU-20日本代表候補が千葉合宿最終日の16日、全日本大学選抜と練習試合を行い、MF安部のPK弾で1-1と引き分けた。

5月上旬に予定されるU-20W杯ポーランド大会(5月23日開幕)メンバー発表前最後の活動。3日間の合宿ではセットプレー練習に時間を割いたが、安部は「そういうところから失点はしなかった。欲を言えばそういうところから得点を奪えれば良かった」と収穫と課題を口にした。

五輪代表監督を兼任する森保一日本代表監督も視察に訪れ、「世界の舞台で思い切ってプレーして、選手個々の武器を見せてほしい」とエールを送った。

練習試合を視察する森保一日本代表監督(中央)。左はU-20日本代表MF伊藤、右は全日本大学選抜FW旗手
U-20日本代表対全日本大学選抜 ボールキープするU-20日本代表FW西川

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ラモスとカズを「牛耳る」ため呼ばれたオフト監督

93年10月、イラクと引き分けに終わりW杯予選敗退。カズ(右)をねぎらうオフト監督

<平成とは・サッカー編(6)>

日本代表初の外国人監督は、平成4年(92年)に就任したオランダ人のハンス・オフトだった。当時44歳。横山兼三の後任として元ブラジル代表監督テレ・サンターナ、同アルゼンチンのメノッティとともに候補となり、日本協会の強化委員長だった川淵三郎が「プロ選手にはプロ監督、そして外国人。オフトは日本の事情を分かっていたし、マッチすると思った」と前年から交渉していた。昭和57年(82年)にヤマハ(現磐田)の臨時コーチとして来日。当時2部のクラブを2カ月で天皇杯初優勝に導いた手腕を、決勝で解説していた川淵は把握していた。

平成に入り代表監督の選任者になった川淵は、オランダ1部ユトレヒトの強化責任者に就いていた男を訪ねた。「90分間、隣に座って試合の説明をしてもらったら非常に分かりやすくてね。日本人にはない分析力だった」と戦術眼に感服。一方で年俸は周辺から調べて“最低落札価格”の2000万円で契約。「今思えば、あんな安い額で…」と笑い飛ばしたが、平成後期のザッケローニやハリルホジッチの推定2億6000万円とは時代が違った。

報酬では単純比較できないが、賭けだったのは間違いない。サッカーはもちろん、日本のスポーツ界で外国人プロ指導者が代表監督になるのは初めて。なぜ、海外から呼んだのか。「実績ある選手を説得できるのは外国人だけ」。選手、とは代表の中心だったラモス瑠偉であり、カズ。ブラジルでサッカーに命を懸けてきた2人は、川淵に「代表チームの待遇を上げてくれ」と直談判していた。「そんなこと言ってくる選手はいなかった。彼らを指導…というか牛耳るには、同じ日本人では無理だなと」。そこで「小クラマー」と呼ぶオフトに決めた。「クラマーさんが(60年に)来た時、日本人とは月とスッポンだったから」招くことに迷いはなかった。

一方で選手にはアレルギーが出た。「それまでのミーティングは、みんな監督ではなく大将のラモスに従っていた」(川淵)。そこに割って入ったオフトは「1人に頼るチームは危険」と、あえて表明。反発したラモスも、練習初日に指笛で呼ばれ「犬じゃないよ、冗談じゃないよ」と激高した。メディアにも公然と不満をぶちまけた。オフトも引かない。国立競技場の一室にラモスを呼び「もう代表に来なくて結構」と突き放した。川淵が「もしもの時、ラモスを外せるとしたら外国人」と想定した通りの一触即発も「オフトはケンカもしたけど折り合いもつけた」と実際に外す気はなかった。半年後には、オフト監督とラモス“コーチ”が2人で高木琢也を居残り指導する光景があった。

正しかったことは結果が立証した。就任4カ月後の8月にダイナスティ杯(現東アジアE-1選手権)を制すと、同11月には高木が得点王の活躍を見せてアジア杯広島大会で初優勝。戦術=自由だったチームに、今では当たり前の「コンパクト」「トライアングル」「アイコンタクト」を落とし込んだ。欧州では育成レベルの指導用語。だが、当時の日本には適当だった。「技術、体力はすぐには向上しない。理由は明らか。戦術なんだよ。中国、北朝鮮、韓国を連破できるなんて…。あり得なかった。今ある選手の能力を、いかにチームとして高めて勝負するか。これぞプロ監督」と川淵がしびれれば、都並敏史も「韓国相手に前を向いてプレーできたのは初めて」と衝撃の1年になった。

この年、ドイツに留学していた岡田武史は「帰国したら、みんなうまくなっていた」と驚いている。最終的にオフトは93年(平5)の「ドーハの悲劇」でワールドカップ(W杯)初出場を逃したが、土台は岡田ジャパンに受け継がれた。98年(平10)フランス大会で夢は現実になった。

その後は5カ国6人が日本を率いた。自国開催のW杯日韓大会には「フラット3」のトルシエで挑み、初の16強。神様ジーコは「黄金の中盤」でサッカー人気を不動にし、オシムからは「ポリバレント(多様性)」を学んだ。ザッケローニは「インテンシティ(プレー強度)」を選手に求め、13年(平25)にFIFAランクを史上最高の9位へ。アギーレは八百長問題で去ったものの、柴崎岳らを抜てき。ハリルホジッチは「デュエル(決闘)」と機関銃のように、まくし立てた。

そして令和の新時代、森保一へ。岡田も西野朗もW杯ベスト16に導いたが、ともに途中就任。W杯後の4年スパンで託された日本人は森保が初めてだ。オフトの下で「ドーハの悲劇」を経験した50歳の元ボランチが、かじを取る。川淵は「昔は外国人しか選択肢がなかったけど、日本人が育った。ようやく」と隔世の感に目を細めた。14年(平26)のW杯ブラジル大会はベスト8進出国の監督全員が自国人で、18年(平30)ロシア大会も8分の7がそうだった。ならば日本も-。究極目標の2050年W杯優勝へ、平成の土台に日本人監督が立つ。(敬称略)【木下淳】

93年10月、イラク戦でW杯予選敗退。オフト監督(左)とラモス

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U20代表W杯へ戦術共有 異例3部ミーティングも

午前練習開始前の集合の様子。中央奥が影山雅永監督(撮影・杉山理紗)

U-20W杯(ワールドカップ)ポーランド大会(5月23日開幕)に向けて本気モードに突入した。

同代表は15日、千葉県内で大会前最後のトレーニングキャンプ(14~16日)を実施。招集された21人全員が初めてそろい、異例の3部ミーティングで約2時間、チーム戦術をたたき込んだ。

第1回ミーティングは練習前の午前10時から始まった。3月の欧州遠征で3連敗した時に明確になった課題や、攻撃時の共有事項について約40分話し合った。影山監督は「みんなが代表でやっていたことを思い出し、同じベクトルを持って戦えるように」と意図を明かした。

第2回は、午後4時からの練習前に約40分行った。セットプレーを中心に戦術を共有。MF安部は「こまめにミーティングを組み、個人的にスタッフが指導してくれることもある。できるだけのことをしてくれている」と感謝した。

第3回は夕食後、JFA審判委員長の小川佳実氏を招き、ルールの変更点に関する講義などを約40分こなした。限られた日数しか集まれない中で、映像やパワーポイントを駆使して選手らに共通意識を植え付けた。15日には全日本大学選抜との練習試合を予定。この日の成果をさっそく試す機会だ。五輪(オリンピック)代表監督も兼任する森保一日本代表監督も視察予定で、U-20W杯だけでなく東京五輪、A代表に向けても絶好のアピールチャンス。若き日本代表が、世界への扉を開こうとしている。【杉山理紗】

午後はセットプレー練習を重点的に行った(撮影・杉山理紗)

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鹿島関川U20日本代表に追加招集、角田が負傷辞退

鹿島DF関川郁万(2019年3月7日撮影)

鹿島アントラーズのDF関川郁万(いくま、18)が、U-20W杯ポーランド大会(5月23日開幕)に向けたトレーニングキャンプ(14日~16日)に臨むU-20日本代表に追加招集された。DF角田涼太朗(19=筑波大)が負傷により辞退したため。

関川はこの世代の日本代表初招集。15日の練習から合流する予定。昨年の全国高校サッカー選手権では、流通経大柏のセンターバックとしてチームを率いて準優勝に貢献し、今季から鹿島に入団。同じセンターバック出身の大岩剛監督のもと練習に励んでいる。

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日本サッカー協会が23年女子W杯招致登録書を提出

日本サッカー協会の田嶋幸三会長(2019年1月9日撮影)

日本サッカー協会は12日、2023年女子ワールドカップ(W杯)招致へ正式に立候補する「招致登録書」を、国際サッカー連盟(FIFA)に11日付で提出したと発表した。

10月4日までに招致ブックや開催合意書を提出し、開催国は20年3月のFIFA理事会で決まる。

23年女子W杯は日本とアルゼンチン、オーストラリア、ボリビア、ブラジル、コロンビア、韓国、ニュージーランド、南アフリカの9カ国が開催の意思を示している。

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なでしこ高倉監督、W杯代表選考「サプライズない」

フランス大会優勝トロフィーの横でトークショーするなでしこジャパン高倉監督(2019年3月24日撮影)

なでしこジャパンが11日、欧州遠征から帰国し、高倉麻子監督が6月のW杯本大会メンバーの選考基準について明かした。

フランス、ドイツとそれぞれ敵地で対戦した今回の遠征がメンバー発表前、最後の代表活動だった。

選手を入れ替えながらギリギリまで見極めを行った指揮官は「状態のいい選手も多く、新しい力も非常に差がない。2カ月後に一番コンディションのいい選手が基本的にはスタートでいく」。今後は、なでしこリーグの視察などでメンバーを固めていく。サプライズについて聞くと「驚かしてほしい感じがありますか? ちょっと考えますけど」と笑みを浮かべたが、すぐに表情を変え「おおよそは今まで呼んだ中の選手たちで信じて戦っていきたい。大きなサプライズはないと思います」と話した。

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横浜FC斉藤がU20候補合宿メンバーに飛び級選出

横浜FC斉藤光毅(左)、FWカズ(2019年4月7日撮影)

横浜FC17歳のFW斉藤光毅がU-20W杯の日本代表候補合宿メンバーに選出された。

直近2試合で2得点に絡む活躍で飛び級で招集され「とてもうれしい。W杯に向けての最後の合宿なので、特長をアピールできれば」と意欲を見せた。7日の福岡戦では52歳のFWカズと「35歳差」の先発を果たし初のフル出場を経験。PK獲得でチームに貢献した。次節大宮戦へ「結果にはこだわっていきたい」と話した。

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鹿島安部、C大阪内定の西川ら選出 U20代表発表

鹿島安部裕葵

U-20W杯ポーランド大会(5月23日開幕)に向けたトレーニングキャンプ(14日~16日)に臨むU-20日本代表メンバーが11日、発表された。背番号10を背負うMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)や、高校3年生のセレッソ大阪内定FW西川潤(桐光学園)らが名を連ねた。

なお、ヨーロッパ遠征に臨む日本高校サッカー選抜にも選出されていた西川は、選抜を辞退してU-20日本代表トレーニングキャンプに参加する。

メンバーは以下の通り。

<GK>

茂木秀(20=C大阪)

大迫敬介(19=広島)

若原智哉(19=京都)

谷晃生(18=G大阪)

<DF>

石原広教(20=福岡)

橋岡大樹(19=浦和)

角田涼太朗(19=筑波大)

瀬古歩夢(18=C大阪)

三国ケネディエブス(18=福岡)

菅原由勢(18=名古屋)

小林友希(18=神戸)

東俊希(18=広島)

<MF>

安部裕葵(20=鹿島)

中島元彦(19=C大阪)

伊藤洋輝(19=名古屋)

郷家友太(19=神戸)

藤本寛也(19=東京V)

山田康太(19=横浜)

斉藤光毅(17=横浜FC)

<FW>

宮代大聖(18=川崎F)

西川潤(17=桐光学園)

西川潤

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えっ何故?急転直下ハリル元監督の電撃結末/解説

激しい口調で語るハリルホジッチ前監督(2018年4月27日撮影)

日本代表のバヒド・ハリルホジッチ元監督が、日本サッカー協会の田嶋幸三会長と日本協会に慰謝料1円と新聞やホームページでの謝罪広告を求めた訴訟を、ハリルホジッチ氏側が取り下げたことが10日、分かった。

関係者によると、同日、東京地裁で非公開で行われた弁論準備手続きの席上、ハリルホジッチ氏の代理人弁護士から、同氏の意向が伝えられたという。その胸の内を同関係者は「(監督は)前に進みたい。争いごとは終わりにしたいということだった」などと明かした。

◇  ◇  ◇

解説 訴えを取り下げたハリルホジッチ氏側でさえ、この日「急転直下、えっ? という感じです」と素直に言った。フランス語が堪能で、東大卒、フランスの弁護士資格も持つ超すご腕の代理人弁護士を雇い、徹底抗戦の構えだっただけに、意外な結末だった。

契約社会のサッカー界でクビは日常茶飯事。同氏もその点はよく分かっていた。争点はクビにされたことではなく解任会見での田嶋会長の物言い。「コミュニケーション不足」という表現が人格否定にあたり、今後の指導者としての評価に影響すると訴えていたが、言いがかりに近いと見る向きもあり、かなり難易度の高い戦い方を仕掛けた。法律の世界に詳しいある関係者は「裁判として成立しない」と最初から言っていた。受けて立つ側の日本協会は、終始強気だった。

敏腕弁護士の手腕で何とかここまでこぎつけたが、途中で和解を勧めた裁判所も判決までいけば、あしき前例になると思ったのかもしれない。クビになった指導者が次々裁判に打って出る事態は不可思議で、何よりピッチで戦うサッカー界と、法廷はなじみがわるかった。

現在、監督に復帰を果たし、古巣のナントで手腕を発揮していることも決断を後押ししたはず。正直、誰もがどこかでホッとしているのではないか。そんな結末だった。【八反誠】

バヒド・ハリルホジッチ氏(2018年4月27日撮影)

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ハリル氏「未来の挑戦に専念」訴訟取り下げ理由語る

ハリルホジッチ氏(18年4月撮影)

日本代表のバヒド・ハリルホジッチ元監督が、日本サッカー協会の田嶋幸三会長と日本協会に慰謝料1円と新聞やホームページでの謝罪広告を求めた訴訟を、ハリルホジッチ氏側が取り下げたことが10日、分かった。

関係者によると、同日、東京地裁で非公開で行われた弁論準備手続きの席上、ハリルホジッチ氏の代理人弁護士から、同氏の意向が伝えられたという。

この日、ハリルホジッチ氏は公式サイトで次のようにメッセージを発した。

「この度、私、ヴァイッド・ハリルホジッチは、公益財団法人日本サッカー協会に対する法的措置を取り下げる事を決意致しました。私は現在、自らのサッカー監督としての責務に真摯に向き合っており、従って私は自分の未来への挑戦に専念すべきだと考えました。

そして私は、SAMURAI BLUEの2018 FIFAワールドカップロシア大会出場の達成に向けて、私の元で戦ってくれた全ての選手、スタッフたち、また、その目標のために監督としての私の力量を信じてくださった全ての日本の皆さんに、特に感謝の弁を述べたいと思います。監督在任中、絶えず私を支えてくださった日本のサッカーファンの皆さん及び素晴らしいホスピタリティを提供してくださった日本の皆さんのことを私は一生忘れることはないでしょう。

最後に、この決断をするにあたり、私を支えてくれた大切な私のフランス及び日本の友人たち、並びに担当してくれた弁護士に対して感謝の気持ちを伝えたいと思います

ヴァイッド・ハリルホジッチ」

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ハリル氏らしくない結末、突然の打ち切り予想外の幕

バヒド・ハリルホジッチ氏(2018年4月27日撮影)

日本代表のバヒド・ハリルホジッチ元監督(66)が約1年前の電撃的な解任を巡り、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(61)と日本協会に慰謝料1円と新聞やホームページでの謝罪広告を求めた訴訟が電撃的に終結した。10日、ハリルホジッチ氏側が何の前触れもなく、訴えを取り下げた。元日本代表監督が、雇い主の日本協会と会長を訴えるというピッチ外でのデュエル(決闘)は、判決が下ることなく、田嶋会長の解任会見から1年と1日、予想外の形で幕を下ろした。

◇  ◇  ◇

いつどんな時も、誰に対しても闘う男が、振り上げていた拳をおろした。現在フランス1部ナントの指揮を執るハリルホジッチ氏が、名誉回復を求めた異例の訴訟を突如取り下げた。公式サイトに「私は現在、自らのサッカー監督としての責務に真摯(しんし)に向き合っており、従って私は自分の未来への挑戦に専念すべきだと考えました」と書いた。日本への感謝と愛もつづられている。

クビになった時と同様、こちらもまさかの幕切れだった。W杯ロシア大会まで約2カ月で電撃解任され「ゴミ箱に捨てられた」と涙し、その後に訴えた。会見で「コミュニケーション不足」と田嶋会長が世界中に理由を説明。これを人格否定のような発言だとし、裁判に打って出た。田嶋会長による解任会見が18年4月9日。あれから1年と1日。公式サイトのメッセージによると決断は8日だったようだ。この日、予定通り東京地裁で非公開で行われた弁論準備手続きの席上、代理人弁護士から取り下げ書が提出された。

提訴は昨年5月24日。その後のW杯ロシア大会で日本は16強入りし、電撃解任は過去のことのようになったが、弁論準備手続きがほぼ月1回のペースで進んでいた。両者の主張は、解任前の指揮官と一部の日本代表選手のように平行線。ハリルホジッチ氏も田嶋会長も出席せず、代理人弁護士同士のせめぎ合いが続いた。東京地裁は同12月に和解を提案。しかし同氏側が続く1月にこの和解案を蹴る。夏ごろには判決が出るとみられていた中、まさかの結末だった。

当初からハリルホジッチ氏側が劣勢と見る向きが多く、この件では終始冷静だった日本協会側は“勝ち点3”を手にしたムード? だった。東京・JFAハウスで取材に応じた田嶋会長も「このように裁判が終わって、良かった。ぜひ、今後も彼のことをできるだけ応援していきたいと思っています」と話した。

在任時の発言ややり方はどうあれ、日本サッカーの発展を願うもの同士のピッチ外の争い。判決で白黒つけて、傷を負うようなことなく終わった。およそハリルホジッチ氏らしくはないが、これはこれで良かったのかもしれない。【八反誠】

バヒド・ハリルホジッチ氏

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ハリルホジッチ氏電撃解任から取り下げまでの時系列

ハリルホジッチ氏(右)と日本サッカー協会の田嶋幸三会長(2016年12月22日撮影)

日本代表のバヒド・ハリルホジッチ元監督が、日本サッカー協会の田嶋幸三会長と日本協会に慰謝料1円と新聞やホームページでの謝罪広告を求めた訴訟を、ハリルホジッチ氏側が取り下げたことが10日、分かった。

関係者によると、同日、東京地裁で非公開で行われた弁論準備手続きの席上、ハリルホジッチ氏の代理人弁護士から、同氏の意向が伝えられたという。その胸の内を同関係者は「前に進みたい。争いごとは終わりにしたい」だったと明かした。

◆これまでの流れ

▽電撃解任=18年4月9日 田嶋会長が東京・JFAハウスで会見し、日本代表ハリルホジッチ監督を解任したと発表。後任はハリルホジッチ監督を評価する立場の技術委員長だった西野朗氏に。

▽怒り心頭に発す=4月10日 フランス・リールの自宅で日刊スポーツの直撃取材に「これはウソだ、でっち上げだ、陰謀だ」とぶちまける。

▽涙の来日=4月21日 再来日。羽田空港で「何が起きているのか、まだ理解できていない。真実を探しに来ました。私をうんざりさせるような状況に追いやって、ゴミ箱に捨てたような状態」。3年間付き添った樋渡群通訳が言葉に詰まりおえつを漏らす。約10日間の滞在中に日本記者クラブで反論会見もした。以来来日していない。

▽訴える=5月24日 慰謝料1円と、新聞や協会ホームページでの謝罪広告などを求め東京地裁に提訴した。被告には日本協会の田嶋幸三会長と、同協会の名が。

▽監督復帰=10月2日 古巣のフランス1部ナントの監督に就任し現場復帰。後に、悲劇的な飛行機事故で、指導したサラ選手が亡くなるという悲劇にも直面した。

▽和解案蹴る=19年1月18日 東京地裁での弁論準備手続きで、前回、昨年12月に地裁側から提案された和解案が決裂。

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森保ジャパン、南米選手権前にエルサルバドルと対戦

浦和対全北 試合を視察する森保監督(2019年4月9日撮影)

日本サッカー協会は10日、日本代表が6月9日にひとめぼれスタジアム宮城で行う国際親善試合の対戦相手がエルサルバドル代表に決まったと発表した。

招待参加する南米選手権(6月14日開幕・ブラジル)前最後の試合になる。

国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本の26位に対し、初対戦のエルサルバドルは71位。6月5日にはトリニダード・トバゴ代表と対戦する。

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高倉監督、W杯へ「バランス取ったチーム編成を」

なでしこ高倉麻子監督(18年8月撮影)

<国際親善試合:日本2-2ドイツ>◇9日◇ドイツ・パーダーボルン

なでしこジャパン(FIFAランク7位)は強豪ドイツ(同2位)に2度追い付かれ、引き分けた。

前半35分に相手GKのパスミスを拾ったMF長谷川唯(日テレ)が左足ダイレクトでループシュートを決めて先制。後半8分に同点とされたが、同24分にまたも相手GKのパスをMF中島依美(INAC神戸)がカットすると、最後はFW横山久美(長野)が右足で冷静に決めて再びなでしこが勝ち越し。このまま逃げ切りたかったが、27分に再び同点に追い付かれた。

5日(日本時間)のフランス戦では相手のサイド攻撃などから失点を重ねて1-3で敗れた。ドイツ戦では守備の修正を意識して臨んだといい、高倉麻子監督は「選手の距離感とか強度というところはしっかり確認できた。危ないシーンもありましたが、ドイツの良さというのはある程度は出させなくできたかなと。攻撃でもミス絡みの得点でしたけども、そのほかでも形が見られたので、交代選手を含めていろんな可能性が見えた試合です」と振り返った。

これでワールドカップ(W杯)メンバー発表前の代表活動は終了した。高倉監督は本大会メンバーについて今回の遠征で大枠は固まりつつあることを明かし「(日本に)残している選手のコンディションもありますし、そのうえで全体的なポジションのバランスと、経験のある選手が絶対に必要になる場面があるので。若い選手の勢いというのをどうやってチームに入れていくかというところでのバランスなので。帰ってそういったコンディションを確認してから、バランスを取ってチームは編成したいと思います」と話した。

2度追いつかれての引き分けとはいえ、ドイツは直近10試合で9勝。1年以上負けなしの相手だった。主将のDF熊谷紗希(リヨン)は「やることはまだまだ多い」と課題も口にしつつ「フランス戦であれだけやられたところから、ひとつこの試合、特に前半は自分たちでやってみようと思ったことができたところはあった。そういった修正のところはポジティブに捉えていいと思う」と手応えも口にした。

昨年6月までドイツのフランクフルトでプレーし、この試合の2点目を決めたFW横山久美は「ドイツで1年間やらせていただいていたので、前でボールをおさめるというのは特に問題なくできていたと思うんですけど、その後どうするかというのは今後の課題かなと思いました」と振り返った。W杯のメンバー入りへも意気込み「まずはチームで結果を出すこと。メンバーに選ばれてからやっていきたいと思いますし、チームで本当に自分自身と向き合って成長していきたいなと思います」と力を込めた。

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18歳遠藤得点絡めず「何もできなかった。悔しい」

<国際親善試合:日本2-2ドイツ>◇9日◇ドイツ・パーダーボルン

なでしこジャパンは、先制したものの強豪ドイツに2度追い付かれ、2-2で引き分けた。

18歳の遠藤純(日テレ)が中盤左で先発した。ドリブルや裏への飛び出しを見せる場面もあったが得点につながらず、後半10分に交代。「攻撃面で何もできなかった。悔しい気持ちしか残っていない」と表情は晴れなかった。

昨年のU-20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)優勝に大きく貢献した期待のアタッカー。出場はまだ4試合だが、W杯のメンバー争いにも堂々と食い込む。「いろいろと課題があるので、それを見つけられたのはよかった」と話した。

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なでしこ高倉監督「速い判断など研ぎ澄ませたい」

<国際親善試合:日本2-2ドイツ>◇9日◇ドイツ・パーダーボルン

なでしこジャパンは、先制したものの強豪ドイツに2度追い付かれ、2-2で引き分けた。

高倉麻子・女子日本代表監督は「自分たちのペースでボールを動かしていこうということにはトライしてくれた。(W杯へ)速い判断、正確性、予測というところを研ぎ澄ませたい」とコメントした。

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なでしこが強豪ドイツとドロー 相手ミス突き2得点

<国際親善試合:日本2-2ドイツ>◇9日◇ドイツ・パーダーボルン

なでしこジャパンは、先制したものの強豪ドイツに2度追い付かれて引き分けた。

序盤からゴール前で自由にシュートを打たせてもらえず苦しんだなでしこジャパンだったが、思わぬ形で先制に成功した。前半35分、ペナルティーエリアの外に出た相手GKがDFに出したゆるいパスをさらったFW長谷川が、ダイレクトでループシュート。なんとこれが日本のファーストシュートで、ワンチャンスをものにした日本が1-0で前半を折り返した。

しかし後半8分に右クロスから中央でFWポップにヘディングを許し同点に。その後24分にはまたしても相手GKのパスミスを突き、MF中島のクロスからFW横山が勝ち越し弾を入れたが、直後の27分に再び同点に追い付かれた。

勝てなかったもののGK平尾の好セーブが光った。攻撃面では劣勢の試合でも相手の隙を突きゴールを奪う力を見せつけた。

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森保監督「勝っていくだけの力がある」鹿島戦を評価

浦和対全北 試合を視察する森保監督(撮影・狩俣裕三)

日本代表の森保一監督(50)が、鹿島アントラーズの粘り強さに目を見張った。9日、ACL浦和レッズ-全北現代戦(埼玉スタジアム)を視察。

0-1で惜敗した浦和について「勝てるだけのチャンスはあったと思いますが、そこで相手にやられたのがレッズとしては痛かった。対アジア勢、海外と戦う時は純粋に日本のクラブを応援できる。今後、グループリーグ突破に向けて、いい形で戦ってほしい」と無念さをにじませた。

ただ、アウェーで慶南と対戦した鹿島が終了間際で3-2と逆転勝利したことを聞かれると「すごいですね。(5日の名古屋戦に)視察で行った時も逆転勝ちをして、そういう強さ、粘り強さがある。勝っていくだけの力があるチームだなと思います」と目尻を下げた。

浦和対全北 視察に訪れた日本代表の森保監督(左)(撮影・河野匠)

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U22代表、イングランドなどと対戦 トゥーロン国際

日本協会は9日、6月1日に開幕するトゥーロン国際大会(フランス)の組み合わせが決定したと発表した。

東京オリンピック(五輪)世代のU-22代表で臨む日本はグループAに入り、1日にイングランド、4日にチリ、7日にポルトガルと対戦する。ACL浦和-全北戦(埼スタ)を視察した日本代表の森保一監督(50)は「その世代にはすごくいい経験になって成長につながる」と強豪との対戦を歓迎。だがA代表とU-20代表の活動時期と重なるだけに「Jリーグも大学もリーグ戦をやっている。チーム編成は簡単ではないと思う」と話した。

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大迫に第2子次女誕生「より一層頑張って行きたい」

ブレーメンFW大迫勇也(18年撮影・PIKO)

日本代表FW大迫勇也(28)が8日、自身のインスタグラムを更新し、第2子となる次女が誕生したことを発表した。

「この度、第二子となる女の子が誕生しました。母子ともに健康で、元気に産まれて来てくれました。新たな家族も増え、父親としてより一層頑張って行きたいと思っています。ボルシア・メンヒェングラートバッハ戦で久しぶりに復帰することが出来ました。一つでも上の順位でフィニッシュ出来るように、今シーズン終盤戦頑張っていきます。引き続き応援宜しくお願いします」

大迫は14年3月にモデルの三輪麻未さん(30)と結婚し、同年10月に第1子となる長女が誕生している。

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森保監督6月代表戦へ大人数合宿&若手抜てきも示唆

愛媛対岐阜戦後に取材を受ける日本代表兼東京五輪代表の森保一監督(撮影・小杉舞)

日本代表森保一監督(50)が7日、J2愛媛FC-FC岐阜を視察した。メンバーを別編成する可能性を示していた6月の国際親善試合2試合と南米選手権(ブラジル)について、大人数の合宿を行うプランも明かした。

「いろんな想定をしてチーム編成をしていければ。決められた人数か、あるいは2チームを考え(合宿に)多めに呼んで活動を進めるかシミュレーションしていきたい」。選手招集に強制力がない南米選手権には若手抜てきも「選択肢の中にはある」とし、合宿で本来のA代表勢から若手が学べる可能性を示した。

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50歳森保監督「良く動けるな」カズに驚きと尊敬

横浜FC対福岡 前半、福岡DF三国ケネディエブス(後方)と競り合う横浜FC・FWカズ(撮影・たえ見朱実)

日本代表森保一監督(50)が7日、ホームのアビスパ福岡戦で先発したJ2横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)に尊敬の念を示した。

この日、J2愛媛-岐阜を視察した同監督は試合後に取材対応。自身が持つJリーグ最年長出場記録を52歳1カ月12日に更新したカズに対して「ほんと良く動けるなって思いますよ、驚きと尊敬です。私より2つ上の先輩が、まだ現役でいると思うのは自分のことを考えるとすごいなと思います」と驚嘆した。

森保監督自身も、金曜日から鹿島-名古屋、札幌-大分、愛媛-岐阜と3日間とも日帰りで視察行脚。移動だけでも大変だが「いい試合見られるというところで試合会場に足を運ばせていただいている」と謙虚だった。

この日は東京五輪世代の愛媛MF神谷とMF長沼を視察。愛媛の先制点は長沼のクロスからで、神谷は2点目を絶妙なパスでアシスト。2-0の勝利に導いた2人については「東京五輪世代の選手がチームの中で積極性を持ってプレーしている、チャレンジしている姿勢を見られて良かった」と満足そうにし、会場を後にした。

横浜FC対福岡 後半、交代した横浜FC・FWカズはサポーターの声援に応えベンチに下がる(撮影・たえ見朱実)

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森保監督がトリニダード・トバゴ歓迎「強化になる」

視察に訪れた日本代表の森保監督(右)と関塚技術委員長(撮影・河野匠)

日本協会は5日、6月5日の国際親善試合キリンチャレンジ杯(豊田ス)の相手がトリニダード・トバゴに決まったと発表した。

4日発表の最新FIFAランキングは93位(日本26位)。両者は06年8月9日に1度だけ対戦し、オシム監督の初陣だった日本が2-0で勝った。同9日に宮城・ひとめSで対戦する国は決まり次第、発表される。鹿島戦を視察した森保監督は「身体能力が高く、レベルの高い選手がそろったチーム。強化になるいいチームだと思います」と歓迎した。

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なでしこ高倉監督「力足りない」女王奪還へ不安

<国際親善試合:フランス3-1日本>◇4日(日本時間5日)◇フランス・オセール

女子日本代表なでしこジャパン(FIFAランク7位)は6月のW杯開催国のフランス(同4位)と敵地で対戦し、1-3で敗れた。開始早々に先制される苦しい展開の中、24分にFW小林里歌子(21=日テレ)が同点弾を決めるも、その後、2点を失って力尽きた。地元でのW杯初優勝を狙う相手のパワーに終始圧倒され、2大会ぶりの女王奪還へ不安の残る試合となった。9日に敵地でドイツ(同2位)と対戦する。

   ◇   ◇   ◇

W杯開催地での前哨戦で厳しい現実を突きつけられた。なでしこジャパンは序盤から相手の激しいプレスに苦しみ、前線の選手にいい形でボールがおさまらない。前回の米国遠征でも浮き彫りとなったサイド攻撃とセットプレーでの弱さをまたも露呈した。身長187センチのDFルナールらが飛び込んでくる世界基準の攻撃を真っ正面から受けて3失点。ミスも連発し、日本の良さであるパスサッカーは鳴りをひそめた。

攻撃の中心を担うMF長谷川は「『W杯、大丈夫?』と思われても仕方がない試合。もっと責任を持って戦わないといけない」と言った。収容約1万8000人のスタジアムはほぼ満員となり、あちこちではためくフランス国旗。日本がボールを持てば容赦のないブーイングが飛ぶなど、本番さながらの雰囲気を体験できたことが唯一の救いか。高倉監督は「自分たちにパワーを持ってくる力が足りなかった」と搾り出した。

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日本代表男子は初戦中国 東アジアE-1選手権日程

今年12月10~18日に韓国・釜山で行われる東アジアE-1選手権の試合日程が5日、発表された。日本は男女とも出場。スケジュールは以下の通り。

【男子】

▼第1戦 10日、対中国

▼第2戦 14日、対香港

▼第3戦 18日、対韓国

(すべて午後7時30分キックオフ予定)

【女子】

▼第1戦 11日、対北朝鮮(午後4時20分)

▼第2戦 14日、対中国(午後3時55分)

▼第3戦 17日、対韓国(午後7時30分)

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6・5キリン杯相手はトリニダード・トバゴに決定

森保一監督(2019年3月25日撮影)

日本サッカー協会(JFA)は5日、6月5日に行われる国際親善試合キリンチャレンジ杯(愛知・豊田スタジアム)の対戦相手が北中米カリブ海のトリニダード・トバゴに決まったと発表した。

4日に発表されたFIFAランキングは93位(日本26位)。両者は06年8月9日に1度だけ対戦したことがあり、日本が2-0で勝っている。オシムジャパンの初陣として国立競技場で行われ、MF三都主アレサンドロが2ゴールを挙げた。今回の試合は、6月に開幕する南米選手権ブラジル大会に向けた強化の一環。同9日に、ひとめぼれスタジアム宮城で行われる試合の対戦相手は確定後に発表される。

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小林同点弾も「得点以外でチャンス全然なかった」

<国際親善試合:日本1-3フランス>◇4日(日本時間5日)◇フランス・オセール

代表定着を狙うFW小林里歌子(21=日テレ)が、巧みな連係から一時同点となるゴールを奪った。

前半24分、左からのパスをスルーして中島のシュートを呼ぶと、こぼれ球にすかさず反応して押し込んだ。これで代表戦は4試合出場で2得点となったが「得点以外のところで、結局チャンスは全然なかった」と表情は晴れなかった。

年代別代表で高倉監督の指導を受けてきた21歳の成長株。「流れの中でボールをもっと引き出すことが課題」と話した。

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なでしこ高倉監督「いいところがなかった。完敗」

敗戦に肩を落とすなでしこジャパンのFW小林(左)、DF宮川(中央)(ロイター)

女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク7位)は6月のワールドカップ(W杯)開催国のフランス(同4位)と敵地で対戦し、1-3で敗れた。

前半4分に先制され、同24分にFW小林里歌子がこぼれ球を押し込んで同点に追いついたが、同33分にセットプレーから勝ち越し点を奪われ、後半37分にも失点した。

◆高倉麻子・女子日本代表監督の話 いいところがなかった。自分たちのミスからゲームをつぶしている。完敗。やれなかった原因をみんなで共有したい。

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