日刊スポーツ

レアルU16”ピピ”中井「日本で勝ちたかった」

3日間戦った仲間たちと写真に納まるレアル・マドリード中井(前列中央)(撮影・丹羽敏通)

<U16キリンレモン杯2019:レアル・マドリード1(2PK4)1FC東京◇決勝◇21日◇神奈川県茅ケ崎市・柳島スポーツ公園

レアル・マドリードのカデーテA(16歳以下)に所属するMF中井卓大(たくひろ=15)が、大会2連覇を逃して泣いた。

16歳以下の8チームで争われた最終日の決勝でフル出場も、1-1で突入したPK戦の末に準優勝。キッカーを務めることはなかったものの、味方2人が外して2-4で負けることになった瞬間、顔を覆って後方に倒れ、あおむけになって悔し涙を流した。

表彰式では銀メダルに納得できなかったが、記念撮影では日本の同世代と笑顔で収まった。その後、合同取材に応じ「日本での大会だったので勝ちたかった。PK戦の時は『決めろ』『止めろ』と思って見ていました。一番、でっかいトロフィーが欲しかった」と2連覇への思いと悔しさを隠さなかった。

午後4時からの決勝は、その6時間前に行われた準決勝ジェフユナイテッド市原・千葉戦(3-0)に続いて先発。前半は4-3-3システムの右のインサイドハーフ、後半途中からダブルボランチの一角としてプレーした。開始早々に失点したが、後半5分にMFチャモンが右足で同点ミドル。そのまま30分ハーフが終わり、延長戦でも決着がつかずPK戦に入った。

中井はチームのバランスを整えることに終始。決してボールを失うことはなかった一方、攻め上げるチャンスは少なく得点に絡めなかった。最後は足がつったそぶりを見せるなど走り抜いたが、実らなかった。PK戦ではキッカーを務めなかったが、もう蹴ることができなかったのかもしれない。

それほどの完全燃焼で、今大会は3日間で全5試合に出場した。パス出し、組み立てが主な役割ということもあってか無得点だったが「僕も(チームメートの)みんなも学ぶことができた」。日本のチームの印象を聞かれると「体力があって、よく走るなと。マドリードに帰って体力をつけて負けないようにしたい」と向上心に火がついた様子だった。

スペインでは「ピピ(泣き虫)」の愛称で知られる中井。初代王者になった昨年に続く優勝に導けず涙を流したが、母国で味わった苦い経験を糧にするしかない。15歳にして身長は180センチに達しており、近い将来、日本を根本から支える大型ボランチになってもらわないと困る。最後に、今後の目標を問われると「クラブでは上(トップチーム)に行けるように、代表はAを目指して成長していきたい」。日本人初となるRマドリードのトップ昇格とW杯への思いを再確認できた3日間。至宝が、新たなモチベーションを携えてスペインへ戻る。【木下淳】

レアル・マドリード対千葉 前半、2点目のゴールを決めたFWマーニャスを祝福するレアル・マドリードMF中井(左)(撮影・丹羽敏通)
レアル・マドリード対東京 後半、ボールを要求するレアル・マドリードMF中井(右)(撮影・丹羽敏通)

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【日本代表】政府、職員14人の平壌派遣を発表 サポーターは渡航自粛

2011年11月15日、平壌の金日成競技場で行われた北朝鮮とのW杯アジア3次予選

日本外務省は19日、男子サッカーの2026年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の日本代表と北朝鮮代表による26日の試合に合わせ、外務省領事局の長尾成敏政策課長ら政府職員14人を23~27日の日程で平壌に派遣すると発表した。

外務省によると、長尾氏をトップに、アジア大洋州局の職員、医務官や通訳らが現地に入る。日本選手団や報道関係者の出入国手続きの支援や不測の事態への対応に当たる。11年11月にサッカー日本代表がW杯アジア3次予選の北朝鮮戦で平壌を訪れた際にも、領事局政策課長らを派遣した。

政府は対北朝鮮制裁の一環で、全国民に北朝鮮への渡航自粛を求めている。今月26日の試合について「選手団と同行する報道関係者以外の人は、試合観戦を含め引き続き渡航自粛要請の対象になる」として、一般のサポーターには引き続き渡航しないよう呼びかけた。試合は平壌の金日成競技場で実施される。(共同)

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【アジア杯】日本が敗れたイラン戦23・6% 後半終了間際にPK献上し準々決勝敗退

日本対イラン 試合に敗れがっくりとうつむくGK鈴木(左から2人目)ら(撮影・足立雅史)

テレビ朝日系で3日に生中継されたサッカー・アジア杯準々決勝「日本-イラン」の関東地区の平均世帯視聴率が23・6%(平均個人視聴率は15・6%)だったことが5日、ビデオリサーチの調べで分かった。毎分世帯最高視聴率は28・0%(毎分最高個人視聴率は18・4%)。

試合は日本代表(FIFAランキング17位)がイラン(21位)に1-2で敗退。前半28分にMF守田英正が先制点を挙げたが後半に追いつかれ、同アディショナルタイムにDF板倉滉(27=ボルシアMG)がPKを献上。これを決められた。実況は寺川俊平アナウンサー、解説を松木安太郎氏、内田篤人氏が務めた。

同大会ではDAZNでの配信が多く、ここまで唯一の地上波放送だった1月19日午後8時27分からテレビ朝日系で生中継されたグループリーグ2戦目「日本-イラク」は、平均世帯視聴率17・6%(平均個人視聴率11・3%)だった。日本が1-2で敗れた試合だった。

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バルセロナ、クンデのスーパーミドルで8強 Rマドリード戦大敗から「うまく立て直しができた」

ジュール・クンデ(2022年12月撮影)

<スペイン国王杯:ウニオニスタス1-3バルセロナ>◇18日◇4回戦◇サラマンカ

FCバルセロナが3部ウニオニスタス・デ・サラマンカに3-1と逆転勝ちし、準々決勝へ駒を進めた。

エースFWレバンドフスキを休ませ、メンバーを大幅に入れ替えたバルセロナ。格下相手に前半31分にボレーシュートを決められ、先制点を許した。スペイン・スーパー杯決勝でレアル・マドリードに1-4と大敗した直後だけに、嫌なムードが流れた。しかし前半45分にFWフェラン・トーレスがカウンターから敵陣を独走し、右足で同点をゴール決めて1-1とした。

後半24分にDFクンデが鮮やかなミドルシュートをゴール右隅へ突き刺して勝ち越しに成功。さらにDFバルでがオーバーラップからエリア内に入り、左足で3点目を奪い試合を決めた。

決勝点を決めたクンデは「国王杯の優勝を狙っている。難しい敗北の後だったけど、うまく立て直しができた」と話し、安堵(あんど)した。

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スペイン国王杯マドリードダービーは延長戦の末アトレチコに軍配、グリーズマン鮮やか勝ち越し点

勝ち越しゴールを決めたアトレティコ・マドリードのグリーズマン(左)(AP)

<スペイン国王杯:Aマドリード4-2(延長)Rマドリード>◇18日◇4回戦◇マドリード

アトレチコ・マドリードが延長戦の末にレアル・マドリードを4-2と下し、準々決勝進出を果たした。

アトレチコが得点すれば、レアルが追いつく展開。後半12分にFWモラタのゴールで勝ち越したが、後半37分にホセルが同点ゴールを奪い、両者譲らず試合は延長戦へ突入。

その前半10分、フランス代表FWグリーズマンが右サイドを突破し、エリア内まで進入すると角度のない位置から左足で対角のゴール上を鮮やかに射抜いた。

さらに延長後半4分、FWデパイが左前方へ短くパス。フリーで走りこんだリケルメが右足で蹴り込み、勝負を決定付けた。ゴールが決まると、スタジアムは大興奮。試合中にもかかわらず、シメオネ監督らスタッフ、選手はピッチ内まで走り込み、全員で抱き合って喜んだ。

レアルは昨年9月に唯一の黒星を喫したアトレチコ戦以降、公式戦21試合連続で負けなしだったが、再びアトレチコの前に敗れた。

勝ち越しゴールを喜ぶアトレティコ・マドリードのホセ・ヒメネス(AP)
勝利を祝うアトレティコ・マドリード(AP)
勝負を決定付ける4点目を決めたアトレティコ・マドリードのリケルメ(AP)

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【アフリカ選手権】ナイジェリアが敵地コートジボワール戦に勝利 エジプトとガーナはドロー

※写真はイメージ

サッカーのアフリカ選手権は18日、コートジボワールのアビジャンで1次リーグが行われ、A組でナイジェリアがコートジボワールを1-0で下した。B組ではエジプトとガーナが2-2で引き分けた。(共同)

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【アジア杯】史上最強森保ジャパン、1次リーグ突破かけイラク戦/ライブ速報します

<アジアカップ(アジア杯):日本-イラク>◇1次リーグ◇第1戦◇14日◇カタール・ドーハ

サッカー日本代表(FIFAランキング17位)が14日、アジアカップ(アジア杯)カタール大会の1次リーグ2戦目で、イラク代表(同63位)と対戦する。

試合開始は午後8時30分の予定。ニッカンスポーツで速報します。

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日 本  - 
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 イラク

▼得点者

試合経過

スタメン

<日本代表スタメン>

GK 

DF 

MF 

FW 

<日本代表ベンチ>

GK 

DF 

MF 

FW 

日本代表アジア杯メンバー

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アジア杯1次リーグ組み合わせ

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【アジア杯】カタール大会1次リーグ日程・結果と順位表

日本代表が史上最多5度目の優勝を目指す23年アジア杯カタール大会(24年1月12日~2月10日)。

アジアトップの24チームが、22年W杯カタール大会でも使用されたスタジアムなどで、アジアの頂点を決める戦いを繰り広げる。

1次リーグ D組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)日本31100422
(2)イラク31100312
(3)ベトナム0100124-2
(4)インドネシア0100113-2

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月14日20:30日本4-2ベトナム
1月15日23:30インドネシア1-3イラク
1月19日20:30イラク日本
1月19日23:30ベトナムインドネシア
1月24日20:30日本インドネシア
1月24日20:30イラクベトナム

1次リーグ A組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)◎カタール62200404
(2)中国22020000
(3)タジキスタン1201101-1
(4)レバノン1201103-3

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月13日1:30カタール3-0レバノン
1月13日23:30中国0-0タジキスタン
1月17日20:30レバノン0-0中国
1月18日2:30タジキスタン0-1カタール
1月23日0:00カタール中国
1月23日0:00タジキスタンレバノン

1次リーグ B組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)◎オーストラリア62200303
(2)ウズベキスタン42110303
(3)シリア1201101-1
(4)インド0200205-5

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月13日20:30オーストラリア2-0インド
1月14日2:30ウズベキスタン0-0シリア
1月18日20:30シリア0-1オーストラリア
1月18日23:30インド0-3ウズベキスタン
1月23日20:30オーストラリアウズベキスタン
1月23日20:30シリアインド

1次リーグ C組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)UAE42110422
(2)イラン31100413
(3)パレスチナ1201125-3
(4)香港0100113-2

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月14日23:30UAE3-1香港
1月15日2:30イラン4-1パレスチナ
1月19日2:30パレスチナ1-1UAE
1月20日2:30香港イラン
1月24日0:00イランUAE
1月24日0:00香港パレスチナ

1次リーグ E組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)ヨルダン31100404
(2)韓国31100312
(3)バーレーン0100113-2
(4)マレーシア0100104-4

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月15日20:30韓国3-1バーレーン
1月16日2:30マレーシア0-4ヨルダン
1月20日20:30ヨルダン韓国
1月20日23:30バーレーンマレーシア
1月25日20:30韓国マレーシア
1月25日20:30ヨルダンバーレーン

1次リーグ F組

◆順位表 ◎は決勝T進出

順位チーム勝点
(1)タイ31100202
(2)サウジアラビア31100211
(3)オマーン0100112-1
(4)キルギス0100102-2

◆日程・結果

日付日本時間チームスコアチーム
1月16日23:30タイ2-0キルギス
1月17日2:30サウジアラビア2-1オマーン
1月21日23:30オマーンタイ
1月22日2:30キルギスサウジアラビア
1月26日0:00サウジアラビアタイ
1月26日0:00キルギスオマーン

【イラスト】24年のサッカー日本代表日程&結果

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【札幌】高尾瑠が3バック右の定位置争いに名乗り ミニゲームでプレーし「うまくなれそう」

ランニングする札幌高尾(左から2人目)(撮影・保坂果那)

ガンバ大阪から加入した北海道コンサドーレ札幌プロ6年目DF高尾瑠(27)が、3バック右の定位置争いに名乗りを上げる。

ペトロビッチ監督が今季のポイントに挙げるポジション。3日連続ミニゲームでプレーし、「こういうサッカーをあまりしたことがない。自分がうまくなれそう」と前向きだ。2年連続のオファーで決断したキャリア初の移籍。「新鮮。頑張りたいって気持ちが強い」と、新天地での出発を楽しんでいる。

【新潟】“越後の韋駄天”DF森璃太「ストロングを出し、新潟の新しいSBとして競争していく」

ウオーミングアップでランニングする森

J1アルビレックス新潟は18日、沖縄・比屋根でキャンプ4日目の練習を行った。午前は9対5のパスワークや、7対7のミニゲームを中心に約1時間20分、汗を流した。早大から新加入のDF森璃太(もり・りいた、22)は推進力を生かした攻撃参加と正確な両足クロスをアピールする。キャンプ2日目の16日に実施した20メートルのスプリント測定では、チーム1の数値をたたき出した。最終ラインから矢のように前線に飛び出す韋駄天(いだてん)が、サイドバックのポジション争いを激化させていく。

   ◇   ◇   ◇

大卒ルーキーがチームに新風を吹き込む。この日の午前は9対5や7対7などパスを回しながら心拍数を高めるトレーニングを短い時間設定で何度も行った。その中で森はボールを受けることを嫌がらず、味方選手と連係しながらつながり続けた。23年は新潟の特別指定選手として練習参加していたが、「改めて新潟のプレースピードや強度は高いと感じている。時間は必要かもしれないが、慣れていきたい」と充実した表情で汗を拭った。

試合終了までスピードを落とさず攻撃に参加する“越後の韋駄天”は両サイドバックでのプレーが可能。16日のフィジカルテストでは20メートル走2秒7。スタート地点から5メートルの初速スピードは0秒8をマークした。プロ初キャンプに「(体は)きつい」と苦笑いを浮かべるが、チーム1のスプリント力に「自分のストロング」と胸を張る。

出身の川崎フロンターレU-18でも背後への飛び出しで勝負するタイプだったが、大学4年間で走る姿勢、筋肉の鍛えるべき部位を研究。突き抜ける走力を身につけた。腿(もも)を高く上げる独特のフォームでグングン加速。ボールを受けた後の両足クロスの精度も高く、大学4年時は主に左サイドバックでプレーし関東大学リーグ2部のアシスト王(11アシスト)に輝いた。「利き足は右だけど、左も苦手意識はない」。

5つを超えるプロクラブからオファーが届いたが、「ここで成長したい」と新潟入りを決めた。プロ1年目は堀米悠斗(29)、藤原奏哉(28)、新井直人(27)、長谷川巧(25)と定位置を争う。「自分にしかないストロングを出し、新潟の新しいサイドバックとして競争していく」。最大の武器である走力と、高精度キックでアピールしていく。【小林忠】

ウオーミングアップでランニングする森(左)
ウオーミングアップでランニングする森(左)
右足パスを出す森
右足パスを出す森
左足でパスを出す森
ミニゲームでゴール前に抜け出す森
ミニゲームでゴール前に抜け出す森

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Rマドリードのクロース「新鮮で感動的なものだった」激しいブーイングに対して皮肉混じりの発言

トニ・クロース(2018年6月撮影)

レアル・マドリードの元ドイツ代表MFクロース(34)がスペイン・スーパーカップで激しいサウジアラビアの観衆からブーイングを受けたことに対して、「新鮮で感動的なものだった」と皮肉混じりの発言をした。

クロースは先週、サウジアラビアの首都リヤドで先週開催されたスペイン・スーパーカップでチームがアトレチコ・マドリード、バルセロナを立て続けに破り見事優勝を飾った中、ボールを持つたびにスタンドから激しいブーイングをされていた。

その理由は昨夏、スペインサッカーの将来を嘱望されていた21歳のU-21スペイン代表MFガブリ・ベイガがアル・アハリ(サウジアラビア)移籍を決断した際、「恥ずべきこと」と表現し、「サウジアラビアでは野心的なサッカーが行われていると言われているが、それはお金のためであり、サッカーに反する決断だ」とサウジアラビアリーグに行った選手たちの大半を辛辣に批判したことにあった。

さらにクロースは、「クリスティアーノ・ロナウドのようにキャリアの終盤にそのような決断を下した選手もいるし、誰もが自分自身でその決定を下さなければならない。しかし、キャリアの途中にあり、欧州最高峰のクラブでプレーできるクオリティーを持った選手たちがそのような決断を下すのは、非常に難しいことだ」と見解を示していた。

クロースは17日、元プロサッカー選手の弟フェリックスと一緒にやっているポッドキャスト「Einfach mal luppen」でそのような発言が発端となって先週ブーイングを受けた件について、「新鮮で感動的なものだったよ。普段、アウェイゲームでそのような経験をしている人の立場になって考えてみてほしい。新しい経験だったし、今まで経験したことがないことだった」と皮肉混じりに話した。

しかし、「全く予想していなかったし、考えてもいなかったよ。その背景には僕が、若い選手たちがサウジアラビアリーグに行き、成長の機会やヨーロッパでのビッグマッチ、高いレベルでプレーする機会を逃すのは良くないと思ったからだ。サウジアラビアリーグの資金を考えれば、確かにそうすることもできるだろうけどね。僕があのような発言をしたのは半年くらい前だ。もう忘れていたよ」と予期せぬ出来事だったことを認めていた。(高橋智行通信員)

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【札幌】DF家泉怜依「キャンプで基準くらいまで上げる」同部屋の岡村大八からも学び、吸収する

宿舎が同部屋の札幌岡村(左)と家泉(撮影・保坂果那)

J2いわきから完全移籍で加入したコンサドーレ札幌DF家泉怜依(23)が18日、沖縄・金武町でのキャンプに参加した。J1初挑戦で、お手本は宿舎で同部屋のDF岡村大八(26)。J1、J2、J3、全カテゴリーを経験してステップアップしてきたセンターバックが、先輩に追いつき追い越し、レギュラー争いに挑む。

   ◇   ◇   ◇

チームメートと並ぶと1人、際だって体格の良い家泉の初のJ1への挑戦が始まった。2部練習が続き「疲労はすごい」とヘトヘト。ミニゲームでは3バックの中央や右に入った。慣れない戦術に動き方を考えながらプレーするため、より体力を使う。プロ3年目で上り詰めたJ1の舞台。「全体的にレベルも上がる。このキャンプでせめて基準くらいまで上げる」と食らいつく。

お手本がそばにいる。J3でプロキャリアをスタートし、21年にJ2群馬から加入。昨季は3バック中央のポジションを勝ち取ったDF岡村だ。家泉も1年目はいわきでJ3でプレーし、ともに全カテゴリー経験者となる。沖縄キャンプの宿舎は同部屋で「紅白戦でわからないところをハチ君(岡村)に聞いたりしている」と慕っている。ただ、憧れているばかりではいられない。「自分も(3バックの)真ん中で勝負したい。ハチ君が1番手って感じなので、試合に出るためには勝たなきゃいけない」。学び、吸収しながらライバルとなるつもりだ。

いわきはフィジカル強化に力を入れており、キャンプ前の約3週間「鍛錬期」と呼ぶ期間があり、チーム全体で集中して筋トレに取り組む。家泉の屈強なボディは、いわきで作り上げられた。プロ入り時85キロだったが現在は88キロ。体格を生かし、自慢の空中戦や対人を武器に勝負する。

いわき時代にはファンから「家様」と呼ばれ、「家様会」のファンクラブもあって愛された選手。キャンプ前の札幌・宮の沢での合同自主トレでは、ルーキーのFW出間をのぞく新加入で唯一、全3日間参加してキャンプインした。「もっと成長できる」と信じる新天地。札幌初実戦は24歳の誕生日の20日、沖縄県リーグ1部FCセリオーレとの練習試合となり、アピールを開始する。【保坂果那】

○…沖縄キャンプでは、20年以来4季ぶりに宿舎の相部屋が復活。30代の選手は1人部屋だが、20代は2~3人で部屋割りされている。183センチ、85キロのDF岡村と185センチ、88キロのDF家泉の2人部屋は、チーム内でも屈指のビッグサイズコンビだ。岡村は「俺らの部屋だけ多分温度高いです」と笑う。家泉は「ハチ君は部屋で自分に合わせてくれる。優しい。ハチ君と同部屋で良かった」と感謝する。

◆家泉怜依(いえいずみ・れい)2000年(平12)1月20日、香川県生まれ。藤井学園寒川高、流通経大から22年いわき(当時J3)入り。同年J3・33試合1得点でベストイレブンに輝く。23年はJ2で39試合2得点。185センチ88キロ。利き足は右。背番号は15。

ランニングする札幌家泉怜依(右)。左は大森(撮影・保坂果那)
ランニングする札幌家泉怜依(左)(撮影・保坂果那)

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【浦和】シーズンチケットが5季ぶり2万席を突破、サポーターの大声援がリーグ優勝を後押し

※写真はイメージ

浦和レッズの今季のシーズンチケットの申し込みが5季ぶりに2万席を超えた。10日に申し込みが終了し、申し込み席数は2万197席。19年以来、5季ぶりの2万席突破となった。

20年以降、コロナ禍もあり各クラブがチケット販売には苦戦していた。その中でも昨季の浦和は、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝進出の期待で、1万9850席の申し込みがあった。今季は、ノルウェー代表や、スウェーデンの強豪・ヘッケンなどを指揮したヘグモ監督が就任。攻撃陣の積極的な補強もあり、昨季を超える販売数となった。

クラブ関係者は「今シーズンへの期待の表れに加え、応援してくれるファン・サポーターの母数が増えてきた傾向だと感じている」と話す。シーズンチケットが2万席を超えたことで、昨季以上に、熱気あふれるサポーターが、チームをリーグ優勝へと後押ししそうだ。

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【南葛SC】風間八宏監督の就任で残留決めたFW大前元紀「まだまだうまくなりたい」成長に期待

風間監督(右)の指導に耳を傾けるFW大前元紀(中央)

サッカー関東1部リーグ南葛SCのFW大前元紀(34)が、風間八宏監督(62)の指導の下、チームと自身への伸びしろに期待を寄せた。18日、都内で全体練習が行われ、前半は「止める」「蹴る」「相手を外してパスを出す」「相手を外してボールを受ける」などの技術練習。後半は、狭いエリアでの11対11のミニゲームを行った。

新シーズンが始動し1週間。大前は「プロに入って、技術の部分を教わることがあまりない。個の部分を伸ばす練習は高校生ぶりで、新鮮な感覚があります」。風間監督が口にするのは「最速最短」。止める・蹴るの動作だけでなく、ゴールへ向かう意識も植え付けている。

大前は「技術を上げてスピードを上げるのはやっていて楽しいし。まだまだみんな伸びしろがある。ミニゲームでも去年よりも、ゴール前のチャンスは増えているし、前に行く意識も変わっている」と手応えを口にした。

昨年、J1京都サンガから南葛SCに加入した。J1から数えて5部相当のカテゴリー。今季、他クラブからのオファーもあった中で残留を決めたのは、風間監督の就任が大きかった。「僕自身もまだまだサッカーがうまくなりたい。風間さんのサッカーをやりたくて残留を決めたのもある」。続けて「風間さんの指導を受けて、(味方や相手の動きを含め)見える景色が変わるのかなという楽しみがある。風間さんのサッカー、考え方をしっかり学んで、もっとうまくなれるようにやっていけたら」と前向きだ。

昨季はリーグ戦全18試合に出場した。Jリーグとは異なり、練習場も試合も人工芝で環境も大きく変わったが、負傷もなくピッチに立ち続けた。本人も「Jから来た選手の1年目はけがをすると聞いていたので。慣れるのには時間がかかりましたが、そういった意味で、自分のコンディションは良かったとは思います」。ただ、チームは6位、大前自身も3得点に終わり「チームとしても個人としても納得いく結果ではなかった。今年は風間さんに変わってどういう戦い方になるか。個人としてもチームとしても去年よりいい成績を」と掲げる。

今季の目標の1つに天皇杯出場がある。東京代表に勝ち上がれば、本大会出場が決まる。昨季は、関東1部栃木シティ(当時)が川崎フロンターレと対戦している。大前は「地域リーグでは、なかなかJと戦うことはない。天皇杯は楽しみな大会の1つ」。チーム全体の技術が上がれば、大前のゴール前での仕事も増えるのは必須。風間監督の下で、チームにも自身にも期待を寄せ、開幕に向け準備を進めている。【岩田千代巳】

細部にこだわりパス練習に励む南葛SCのFW大前元紀

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【長崎】異例の監督不在で始動 カリーレ監督のサントスFCとの二重契約問題未解決、質問も禁止

長崎ファビオ・カリーレ監督(2022年7月撮影)

J2のV・ファーレン長崎は18日、長崎・諫早市内で、異例の監督不在のまま、2部練習でスタートした。

ファビオ・カリーレ監督(50)の二重契約締結問題を抱えたまま、前代未聞の新体制発表が行われてから一夜が明けた。二重契約相手のサントスFCとの話し合いは、いまだ未解決のままで、下平隆宏新ヘッドコーチ(52)が暫定的に指揮を執った。

取材陣に対して、練習後の監督、選手へのカリーレ監督関連の質問は、クラブの意向で禁じられる“厳戒態勢”が敷かれた。

21日には、ファン・サポーターを招いた決起集会が行われる。そして、29日~2月10日の沖縄キャンプなどを経て、藤枝MYFCとの敵地開幕戦(2月23、24、25日のいずれか)へ向かう。

監督人事のトラブルが宙に浮いたまま、波乱の全体練習初日を迎えた。

巨人対DeNA 始球式に臨んだサッカーJ2長崎のカリーレ監督(左)と言葉を交わす巨人原監督(2023年4月撮影)

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久保建英不在のRソシエダードが国王杯ベスト8進出、2つのPKから得点 昨年準Vオサスナ下す

レアル・ソシエダード久保建英(ロイター)

<スペイン国王杯:Rソシエダード2-0オサスナ>◇17日◇オサスナ◇ラウンド16

日本代表MF久保建英をアジア杯で欠くレアル・ソシエダードが、オサスナを2-0で下し、準々決勝へと駒を進めた。

後半8分、オサスナDFカテナがファウルで一発退場。これで得たPKをFWオヤルサバルが決めて先制した。

数的優位となったRソシエダードが主導権を握る中、終盤にチャンスが巡ってきた。アディショナルタイムの後半51分、途中出場のMFブライス・メンデスが倒されてPKを獲得。メンデス自ら蹴ったシュートはGKフェルナンデスに止められたが、こぼれ球をMFミケル・メリーノが押し込み、2-0と勝負を決着させた。

シュート数15対6、枠内シュート数も6対1と圧倒したRソシエダードが、昨季大会の準優勝チームを下した。

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【アジア杯】カタール2連勝突破、アフィーフ決勝点 タジキスタン選手は足裏を顔に押しつけ退場

主審の木村博之氏がタジキスタンのカモロフ・アマドニ(右から2番目)にレッドカードを提示(AP)

<AFCアジアカップ(アジア杯):タジキスタン0-1カタール>◇17日◇1次リーグA組◇第2戦◇ドーハ

前回王者で開催国のカタールが、2連勝で1次リーグ突破を決めた。

タジキスタンを相手に前半17分、スルーパスから抜け出したFWアクラム・アフィーフが右足でゴールに流し込み、先制した。

カタールはその後もアフロヘアが目立つアフィーフが再三、鋭いシュートを放つなど攻勢をかけたが追加点は奪えなかった。

また、後半36分には中盤でボールを競り合い、倒れたタジキスタンのMFカモロフがカタール選手の顔面にスパイクの裏をグリグリと押しつける暴行を働き、一発退場となった。

数的優位となったカタールは、最後まで好機をつくったが最少得点のまま試合を終えた。

負傷したタジキスタン選手を助けるカタールのアクラム・アフィフ選手(AP)
勝利したカタールの選手たち(AP)
カタールのアハメド・アルガネヒが負傷して地面に横たわり、カタールのアルモエズ・アリ(中央)がタジキスタンのゾワール・ジュラボエフと乱闘(AP)

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【日本代表】アジアカップ決勝トーナメント日程・結果

決勝トーナメント1回戦は日本時間1月28日からスタート。

1次リーグA〜F組の上位2チームと、3位の成績上位4チームの計16チームがアジアの頂点を目指す。

◆1回戦

日付日本時間チームスコアチーム
1月28日20:30(B組1位)(A/C/D組3位)
1月29日1:00(A組2位)(C組2位)
1月29日20:30(D組1位)(B/E/F組3位)
1月30日1:00カタール(A組1位)(C/D/E組3位)
1月30日20:30(B組2位)(F組2位)
1月31日1:00(F組1位)(E組2位)
1月31日20:30(E組1位)(D組2位)
2月1日1:00(C組1位)(A/B/F組3位)

◆準々決勝

日付日本時間チームスコアチーム
2月2日20:30未定未定
2月3日0:30未定未定
2月3日20:30未定未定
2月4日0:30未定未定

◆準決勝

日付日本時間チームスコアチーム
2月7日0:00未定未定
2月8日0:00未定未定

◆決勝

日付日本時間チームスコアチーム
2月11日0:00未定未定

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【イラスト】アジア杯1次リーグ組み合わせ

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【アジア杯】DF中山雄太、イラク戦へ「身体能力、スピードだったり強さはすごくある印象」

練習に臨む中山(撮影・足立雅史)

【ドーハ17日=佐藤成】AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会に臨む日本代表(FIFAランキング17位)が17日、イラク代表(同63位)との19日の第2戦に向けて調整した。

負傷の影響で、14日の初戦ベトナム戦はベンチ外だったDF中山雄太(26=ハダースフィールド)は、イラク戦でのアジア杯デビューを目指す。

ここまで別メニュー調整が続いたが、すでに全体合流し「大丈夫です」。映像でイラクの分析も進めており、「ベトナムの選手よりもすごく身体能力、スピードだったり強さというのはすごくある印象かなって思います」と警戒した。

練習中、笑顔を見せる中山(撮影・足立雅史)
練習中、笑顔を見せる中山(撮影・足立雅史)
練習に臨む手前左から中山、毎熊、伊藤(撮影・足立雅史)

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【沼津】「続・超攻守一体」テーマにさらなる進化目指す 中山雅史監督「積み重ねを大事に」

会見で抱負を語る沼津の中山監督

J3アスルクラロ沼津が15日、新加入選手記者会見を行い、新チームも本格始動した。会見には今季加入した4選手と、期限付きから完全移籍に移行した2選手が出席。就任2年目の中山雅史監督(56)も同席し、一戦必勝で目標のJ2昇格を目指す決意を示した。

今季も足元を見つめてシーズンを戦い抜く。クラブは昨秋にJ2ライセンスを取得。今季はリーグ戦2位以内で来季のJ2昇格が決まる。目指すべき目標が明確になったことはチームにとってもプラス材料。さらに、今季からJ3も昇格プレーオフ(PO)が初めて行われる。指揮官は「まずはJ3にい続けること。その次にPOもあって、昇格、優勝もある。1つ1つの積み重ねを大事にしていきたい」と強調した。

「超攻守一体」をテーマに掲げた昨季は13位でシーズンを終えた。一時は昇格も狙える3位につけていたが、終盤に失速。中山監督は「今年は細部にこだわってやっていく」。チーム始動日初日の練習でもパス1本の精度を意識したメニューを消化。今季は「続・超攻守一体」を掲げ、チームスタイルの踏襲とさらなる進化を目指す。クラブ目標はJ2昇格。中山体制2年目は真価が問われる1年になる。【神谷亮磨】

○…今季は4選手が新たにチームに加わった。注目は札幌大から加入したMF向井ひな太(22)。浜松市出身で中高時代は御殿場に拠点を置くJFAアカデミー福島でプレーした。持ち味は攻守でのハードワーク。1日でも早いプロデビューを目標に掲げる大卒ルーキーは「思い入れのある東部地域を盛り上げられるように頑張っていきたい」と抱負を口にした。

会見に出席した新加入選手ら。前列右から宮脇、中山監督、向井、持井。後列右から津久井、中村、沼田
選手を集めて指示を出す沼津の中山監督(右から4人目)

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【広島】湘南から完全移籍のFW大橋祐紀が実戦デビューでいきなりハットトリック!

大橋祐紀(2023年11月撮影)

<練習試合:広島10-0宮崎産業経営大>◇17日◇宮崎市シーガイア

9年ぶりのリーグ制覇を狙うサンフレッチェ広島の今オフ、最大の補強となったFW大橋祐紀(27)が、実戦デビューでいきなりハットトリックを飾った。

後半35分に1点目を決めると、同42分に2点目、同45分に3点目をマーク。「チームの勝利、そして優勝に貢献できるよう、結果にこだわり全力で闘います」とコメントしていた通り、早くも結果を出した。

昨季まで湘南に所属した大橋は今オフ、国内6クラブ以上の争奪戦の末、広島に完全移籍で加入し、9日に発表されたばかり。10日に新加入会見に臨み、15日からの宮崎キャンプで始動していた。

181センチ、76キロの大橋は昨季、鳥栖との開幕戦で自身初のハットトリックを達成。23試合で自己最多の13得点をマークし、各クラブの評価を上げていた。多彩なシュートパターンを持ち、前線からの守備でもチームに貢献できるストライカーだ。

この日の試合は、宮崎キャンプで最初の実戦。広島が前半にエゼキエウ、志知、ソティリウが得点。後半はマルコス・ジュニオール、川村(2得点)、小原が加点し、最後は大橋の3連続得点が生まれた。

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アフリカ選手権を負傷欠場のRソシエダードFWサディク、17日国王杯オサスナ戦サプライズ招集

※写真はイメージ

レアル・ソシエダードは16日、現在開催中のアフリカ選手権をけがで欠場することになったナイジェリア代表FWサディク(26)を、国王杯4回戦オサスナ戦で招集したことを発表した。

サディクは13日に開幕したアフリカ選手権に臨む予定だったが、ナイジェリア代表は大会直前の12日、膝の問題により離脱させたことを発表した。母国ナイジェリアのメディアは復帰に最低3週間はかかると報じていた。

しかし、Rソシエダードはそのわずか4日後、サディクを17日にアウェーで行われるオサスナとの重要な一戦に向けて招集した。スペイン紙ムンド・デポルティボは代表戦参加により来月まで戦力にできないと思われていた選手を1月中旬に起用できるようになった状況を受け、「サッカーはサプライズの宝庫」と表現した。

Rソシエダードのアルグアシル監督はオサスナ戦に向けた前日会見で、サディクを招集した理由について、「それを説明するのは簡単だ。彼は代表チームに残ってアフリカ選手権を戦うことを望んでいたが、ナイジェリアサッカー協会がメンバーから外す決断を下したんだ。膝の打撲と炎症の結果、回復に疑問を持ち、戻るべきだと判断した。しかし昨日、彼はここで検査を受け、もうピッチに出て普通に練習しているし、私に試合に出られると話していた。だから招集メンバーに入れたんだ」とフィジカル面に問題ないことを強調した。

アルグアシル監督はまた、サディクが大会期間中に代表復帰する可能性があるかについては「その可能性はない。ナイジェリアサッカー連盟はそう決断し、完璧なコンディションの選手を新たに加えていた。しかしサディクはよく回復しているし、万全の状態だ」と話した。

Rソシエダードはオサスナ戦に向け、オドリオソラとカルロス・フェルナンデスをけが、久保建英をアジアカップ、トラオレをアフリカ選手権参加により、起用できない状況になっている。(高橋智行通信員)

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【アジア杯】石井正忠監督のタイが白星発進 キルギスを2-0で下す

タイ対キルギス 勝利しスタンドの声援に応えるタイ代表の石井監督(撮影・足立雅史)

<アジアカップ(アジア杯):タイ2-0キルギス>◇16日◇F組

ドーハで1次リーグF組の第1戦が行われ、J1鹿島などを率いた石井正忠監督が指揮するタイがキルギスに2-0で勝ち、白星発進した。

サウジアラビアはオマーンに2-1で逆転勝ちした。(共同)

タイ対キルギス 後半、タイ代表のスパチョーク(左)に指示を出す石井監督(右から2人目)(撮影・足立雅史)
タイ対キルギス 後半、戦況を見つめるタイ代表の石井監督(撮影・足立雅史)
タイ対キルギス 勝利し、スタンドで手を合わせあいさつするタイ代表の石井監督(撮影・足立雅史)
タイ対キルギス 勝利を飾り笑顔を見せるタイ代表の石井監督(左)とティーラトン(撮影・足立雅史)
タイ対キルギス 勝利を飾り笑顔を見せるタイ代表の石井監督(撮影・足立雅史)
タイ対キルギス 後半、追加点を奪い抱き合い喜ぶタイ代表の石井監督(左)(撮影・足立雅史)

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【アジア杯】中国のヤンコビッチ監督「逃げない」初戦タジキスタンに0-0で批判受けるも強気

アジア杯で1次リーグA組を戦う中国代表のアレクサンドル・ヤンコビッチ監督(AP)

AFCアジアカップ(アジア杯)で1次リーグA組を戦う中国代表のアレクサンドル・ヤンコビッチ監督が強い逆風にさらされている。13日の初戦でタジキスタンと0-0のドロー。ミスを連発する低調な試合内容から3日、17日の第2戦レバノン戦に向けた前日会見で意気込みを語った。

22年に就任し、守備的で堅実な戦い方を貫くセルビア人指揮官は「私はこのスタイルを徹底する。そしてもっと正確に遂行したい」と誓った。

昨年から続く低調な試合ぶりでFIFAランキングも79位まで下がり、サポーターからは批判の的となっている。16強進出へ後がない状況だが、「プレッシャーから逃げない」と強い意欲を口にした。

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日本人最初のW杯審判員、丸山義行氏が死去92歳 ペレもいた70年メキシコ大会で2試合に線審

丸山義行氏(2009年9月10日撮影)

日本サッカー協会は17日、日本人最初のワールドカップ(W杯)審判員、丸山義行氏が老衰のため、15日に自宅で亡くなったと発表した。92歳だった。

ペレのいたブラジルが優勝した1970年メキシコ大会に参加し、ペルー対ブルガリア、ペルー対モロッコ戦の2試合で線審(副審)を務めている。

丸山氏の経歴は次の通り。

     ◇   ◇

1931年10月28日生まれ、栃木県出身

1957年1級審判員取得

1961年国際審判員登録

1964年第18回オリンピック競技大会(東京)線審

1968年第19回オリンピック競技大会(メキシコシティー)主審ハンガリー対ガーナ戦

1970年FIFAワールドカップ(W杯)メキシコ大会線審=ペルー対ブルガリア、ペルー対モロッコ戦※日本人初のW杯審判員

1979年FIFA審判特別功労賞

1987年FIFA国際審判員顕彰

2009年日本サッカー殿堂掲額

第9回W杯サッカーメキシコ大会 日本人として初めてW杯に参加した丸山義行審判(1970年6月10日撮影)
日独交歓サッカー 左から丸山義行主審、ベッケンバウアー、ルンメニゲ(1975年1月撮影)

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韓国代表FW孫興民が、アジアのバロンドールを受賞 トットナムが発表

孫興民(2018年8月31日撮影)

プレミアリーグ・トットナムは17日、所属するFW孫興民(ソン・フンミン)が、アジアのバロンドールを授賞したと発表した。中国紙タイタン・スポーツが表彰するもので「ベスト・フットボーラー・イン・アジア」に選ばれた。同賞はアジア出身選手やアジアのクラブに所属する選手が対象となる。

孫興民は、22・9%の票を集めた。2位はバイエルン・ミュンヘン所属で韓国代表DFキム・ミンジェが19・54%、3位はサウジアラビア1部アルナスル所属FWクリスティアノ・ロナウドが17・06%だった。

トットナムは「孫興民は22年に難しい時期を送ったが、シーズン終盤9得点してペースを取り戻した。23年にはW杯カタール大会で韓国代表を16強に導いた。今シーズンはキャプテンとなり、20試合に出場して12ゴール5アシストを記録中だ。トットナムで公式戦157ゴールを記録していて、これはチーム史上5番目の記録だ。プレミアでは115得点で歴代最多得点23位」と伝えた。

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三好康児、後半ATに決勝ゴール!バーミンガムが4回戦進出 指揮官「終盤のゴール素晴らしい」

リフティングをする三好康児(2021年撮影)

<FA杯:バーミンガム2-1ハル・シティー>◇16日◇バーミンガム◇3回戦

イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)所属のバーミンガムが、MF三好康児(26)の決勝点で同じく2部のハル・シティーに逆転勝ちし、レスターとの4回戦へ駒を進めた。

0-1の後半18分から三好は出場。21分に自ら放ったシュートがこぼれ球となり、FWスタンスフィールドが押し込んで同点。さらにアディショナルタイムの後半48分、三好が相手のスキを突いて値千金のゴールを決めた。10日前に行われた試合は1-1のドローに終わっており、その再戦を土壇場の一撃で制した。

モウブレイ監督は三好の決勝点について「終盤のゴールは素晴らしかった。特にカップ戦で勝ち上がっていく上で大事なことだ」と評価していた。

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GKシュミット・ダニエルが新天地ヘントで公式戦デビュー、チームは敗れる ベルギー杯準々決勝

GKシュミット・ダニエル(2023年9月9日撮影・PNP)

ベルギー・カップ準々決勝で16日、ヘントに加入したGKシュミット・ダニエルがクラブ・ブリュージュ戦の前半14分から出場し、新天地で公式戦デビューを果たした。チームは0-1で敗れた。(共同)

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「味の素スタジアム」命名権契約 10億5000万円で5年更新 03年日本の公共施設で初めて

味の素スタジアム(2020年7月8日撮影)

「味の素スタジアム」(東京都調布市)の命名権「ネーミングライツ」契約について、食品大手の味の素と運営会社の東京スタジアムは16日、更新に合意したと発表した。3月1日からの5年間で、契約金額は10億5000万円。

味の素スタジアムの名称となったのは2003年からで、日本の公共施設で初めて命名権が導入された。計26年間の契約期間は国内の大型公共施設では最長という。(共同)

日本対南アフリカ 無観客の味の素スタジアムで、フィールドに整列し君が代を斉唱する日本イレブン=2021年7月22日
ラグビーW杯を終えた味の素スタジアムのピッチを確かめる東京の選手たち(クラブ提供)

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【C大阪】今季主将はキャンプで決定へ 6年連続で清武弘嗣?進藤亮佑、上門知樹ら中堅にも期待

14日の今季チーム初練習の直前、香川真司(前列右)と清武弘嗣(同左)は談笑する。中央奥は西尾隆矢

セレッソ大阪は、今季の主将(チームキャプテン)を17日からのタイ1次キャンプか、2月6日からの宮崎2次キャンプで決定することになった。

昨年までは元日本代表MF清武弘嗣(34)が、5年連続で務めた鉄板状態だったが、今季は新たな人材が台頭するか、開幕前のキャンプで見極める。

C大阪の主将は毎年、監督とクラブが話し合い、総合的に人選している。昨年は4年連続で務めた清武が、事前に自身で退く決意を表明したものの、最終的にクラブの要請で翻意。チーム始動日にあたる1月8日に発表され、異例の5年目に突入していた。

今季も清武の6年連続主将の可能性は残すものの、新たな候補がいないかキャンプで探る。3月に35歳を迎えるMF香川真司や、同じく11月に35歳になる清武ら大ベテランに頼るのも1つの手だが、クラブ内からは、中堅以下へ世代交代ができるか、期待の声も聞こえてくる。

ただ、中堅、若手で主将候補を探せば、多くのクラブ関係者は「すぐに名前が出ない」。実力的に問題はないが、比較的、おとなしい選手が多いのが実情だ。

下部組織からの生え抜きのDF西尾隆矢(22)はいずれ主将になる器だが、今夏のパリ五輪代表の有力候補であり、チームから離脱する期間が増えるために現実的ではない。

DF毎熊晟矢(26)も日本代表の活動で離脱することが多く、欧州移籍の可能性もあり、指名は難しい。

現実路線でいえば、有言実行型のDF進藤亮佑(27)や、不屈の闘志を持つMF上門知樹(26)らは本来、主将の肩書がなくともリーダーにならないといけない立場。昨季に一定の実績を重ねた選手でもあり、主将に指名することで、より結果が出るという相乗効果にも期待できる。

前提条件や既成概念を取っ払えば、MF田中駿汰(26)ら新加入組も候補になるかもしれない。J2仙台への期限付き移籍から復帰したFW山田寛人(23)も、かつてはU-23チームで主将を務めていた。

主将はその1年、クラブの看板となり、ピッチ内外で先頭に立ち、メディア対応も余儀なくされる。心身ともタフでないと務まらない。クラブ設立30周年の今季、リーグ初制覇を目標に掲げたC大阪は、誰に主将の大役を託すのだろうか。

◆C大阪の主将 過去10年では14、15年がMF山口蛍、16、17年がFW柿谷曜一朗、18年が山口蛍、19年から5年連続でMF清武弘嗣が就任。18年からは副主将も選ぶことになり、23年はGKキム・ジンヒョン、MF鈴木徳真、DF西尾隆矢が就いた。

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【アジア杯】毎熊晟矢「特長をもっと出せるように」冨安健洋、町田浩樹と連係面の向上図る

練習で体を動かす毎熊(撮影・足立雅史)

【ドーハ16日=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会に臨む日本代表が16日、当地で19日のイラク戦に向けて調整した。

ベトナム戦に後半から途中出場したDF毎熊晟矢(26=セレッソ大阪)が、アジア杯先発デビューを狙う。ベトナム戦は、初の大舞台で難しい途中出場も落ち着いてプレー。「チームで与えられた役割はしっかりと全うできたと思う」と手応えを示した。

この日の全体練習後には、DF冨安健洋(アーセナル)、町田浩樹(サンジロワーズ)とともに、ビルドアップの練習を繰り返した。スタッフからの指名ではなく、自主的なメンバーでやっており、メンバーは毎回異なるが、「多少ですけど特長もつかみやすいと思うので、ああいうのは続けてやりたい」と少しでも連係面の向上を図る。

19日のイラク戦でのスタメン出場の期待も高まるが「今後も出場時間はどうなるか分からないが、次はもっと自分の特長をもっと出せるようにやっていきたい」と力を込めた。

練習で体を動かす毎熊(中央)(撮影・足立雅史)
【イラスト】日本代表アジア杯メンバー
【イラスト】アジア杯1次リーグ組み合わせ
【イラスト】24年のサッカー日本代表日程&結果
【イラスト】日本のアジア杯1次リーグ初戦と最終成績

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