日刊スポーツ

【阪神】猛虎打線お目覚め14安打&15点 岡田彰布監督「大台」森下ら中軸打率2割浮上に笑顔

阪神対中日 3回裏を終えベンチで笑顔を見せる岡田監督(撮影・加藤哉)

<阪神15-2中日>◇20日◇甲子園

日本一打線が完全復活! 阪神が今季最多14安打&15得点の大勝で、首位中日を相手に今季初の5連勝を飾った。2回に打者一巡の猛攻を仕掛け、20年8月6日巨人戦(甲子園)以来4年ぶりの1イニング7得点。18日まで10戦連続2得点止まりだった打線の快音連発に、岡田彰布監督(66)も「1週間くらい前がウソみたいですけどね」と顔をほころばせた。中日に0・5ゲーム差まで迫り、今季初の2位に浮上。21日の首位攻防戦に勝てば、いよいよ1位返り咲きや!

次から次にホームを踏んで、ベンチへ帰ってくる選手たち。迎え入れる岡田監督もついつい顔をほころばせた。「なんと言ったらええか。なんか1週間くらい前がウソみたいですけどね」。ほんの2日前、18日巨人戦(甲子園)まで10戦連続の2得点以下。そんな素直な言葉が漏れるのも無理はない。

1-0の2回表に2点を奪われ逆転されたが、意に介さなかった。直後の2回裏、6番ノイジーの四球から9番の投手大竹まで3連打を放ってまず同点。適時打はもちろん、犠飛に四球、敵失での出塁とつなぎにつないで、スコアボードに「7」の数字をともした。20年8月6日巨人戦(甲子園)の8回以来となる1イニング7得点。歓声を上げる虎党に休む間を与えなかった。

3戦連続の2ケタ安打で、昨季の日本一打線が完全復活の気配。指揮官は「昨日もこれで吹っ切れたんじゃないかといったんだけど、そういう感じでね」と喜んだが、笑顔になった理由はもう一つある。「もうね、やっと3人が2割の大台に乗ったので、良かったですね」。クリーンアップを打つ森下、大山、佐藤輝がやっとそろって打率2割台に浮上。「大台」のジョークも飛ばして一安心だ。

今季初の先発全員安打で、ともに今季最多の14安打15得点。快音が目立ったが、一方で武器も取り戻していた。2回の猛攻ではノイジーが2四球、中野が1四球を選び、終わってみれば今季1試合最多の計7奪四球。「タイミングを取れるようになって、ボールを見極められるようになったというか、そこが一番」と指揮官も納得顔だ。昨季は12球団トップの494四球を選んだ打線。「四球も絡んで、去年のいい時の得点パターンというか。そういう攻撃ができましたね」。これで鬼に金棒、虎に翼だ。

今季初の5連勝で、首位中日に0・5ゲーム差の2位に浮上。今日にも首位に立つ。とはいえ、岡田監督は地に足が着いている。「まだそれは1試合1試合やるだけなので。そんな簡単じゃないですね」。お目覚めの猛虎打線とともに、淡々と首位奪取をもくろむ。【磯綾乃】

▼阪神が今季最多で23年5月14日DeNA戦(甲子園)での15得点以来の15得点。今季の最多は7得点で、4月5日ヤクルト戦(神宮)と同19日中日戦(甲子園)の2度記録していた。また、本塁打なしでの15得点は球団では2リーグ制後6度目。コツコツとつないで大勝につなげた。

▼阪神は2回に7得点。1イニング7得点は今季最多で、20年8月6日巨人戦(甲子園)8回の7得点以来、4年ぶり。今季の1イニング最多は3月31日巨人戦(東京ドーム)8回の3得点で、大幅に更新した。

▼阪神は先発全員安打。23年5月24日ヤクルト戦(神宮)以来で、今季初となった。14安打も今季最多。

▼阪神が今季初の2位浮上。21日に阪神が中日に勝つと首位に立つ。

阪神対中日 7回裏阪神2死一、二塁、岡田監督(左から3人目)は前川の適時2点二塁打で生還した佐藤輝(手前左)と大山(同右)を笑顔で迎える(撮影・上山淳一)
阪神対中日 3回裏を終えベンチで白い歯を見せる岡田監督(撮影・加藤哉)
阪神対中日 2回裏阪神1死満塁、岡田監督(左)は大山の左犠飛で生還した三塁走者大竹をタッチで迎える(撮影・加藤哉)
阪神対中日 8回を終え、選手交代を告げる阪神岡田監督(撮影・前田充)
阪神対中日 中日に勝利し笑顔で大竹(右)と話す岡田監督(撮影・加藤哉)
阪神対中日 6回裏阪神2死二、三塁、岡田監督(左から4人目)は前川の右前2点適時打で生還の大山(手前左)と森下(手前右)を出迎える(撮影・上山淳一)
阪神対中日 中日に勝利し笑顔で大竹(右)と話す岡田監督(撮影・加藤哉)
阪神対中日 阪神岡田監督(中央)は中日に大勝しナインを出迎える(撮影・上山淳一)
阪神対中日 阪神岡田監督(右から3人目)は中日に大勝し笑顔でナインを出迎える(撮影・上山淳一)
阪神対中日 2回裏阪神1死満塁、森下は左前適時打を放つ(撮影・加藤哉)
阪神対中日 2回裏阪神1死満塁、森下は左前適時打を放つ(撮影・上山淳一)
阪神対中日 ヒーローインタビューで笑顔を見せる阪神大山。左は大竹(撮影・前田充)
阪神対中日 6回裏阪神1死一塁、右翼線へ二塁打を放つ大山(撮影・前田充)
阪神対中日 6回裏阪神1死一塁、右翼線へ二塁打を放つ大山(撮影・前田充)
阪神対中日 4回裏阪神2死一塁、一走大山はノイジーの左前打で三塁に向かう(撮影・上山淳一)
阪神対中日 2回裏阪神2死一、三塁、佐藤輝は右適時二塁打を放つ。投手は梅野(撮影・加藤哉)
阪神対中日 2回裏阪神2死一、三塁、佐藤輝は右適時二塁打を放つ(撮影・加藤哉)
阪神対中日 7回裏阪神2死一、二塁、佐藤輝は左適時打を放つ。投手は勝野(撮影・加藤哉)
阪神対中日 7回裏阪神2死一、二塁、佐藤輝は左前適時打を放つ(撮影・上山淳一)
阪神対中日 7回裏阪神2死一、二塁、左前適時打を放った佐藤輝(撮影・前田充)
阪神対中日 7回裏阪神2死一、二塁、左前適時打を放ちベンチに向かってポーズをとる佐藤輝(撮影・前田充)

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【新日本】曙太郎さんの追悼セレモニー 全選手がリング囲み追悼の10カウントゴング鳴らされた

新日本プロレス町田大会で曙太郎さん追悼セレモニーが行われ、棚橋弘至社長が遺影を持ってリングに上がった(写真提供・新日本プロレス)

新日本プロレスは20日の町田大会で、心不全のために54歳で亡くなった大相撲第64代横綱・曙太郎さんの追悼セレモニーを行った。

全選手がリングを囲み、棚橋弘至社長が遺影を持ってリングに上がった。曙さんは新日本のマットで故吉江豊さんとタッグを組み、当時ブロック・レスナーが保持していたIWGPヘビー級王座にも挑戦。G1クライマックスで天山広吉、真壁刀義に勝利したこともあった。セレモニーでは追悼の10カウントゴングが鳴らされ、「第64代横綱、2メートル4センチ・233キロ、曙」とコールされた。

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【ボートレース】志道吉和「パンチあって回り足もいい」エース19号機の威力でまくり快勝/大村

志道吉和がエース19号機のパワーを見せつけた

<大村ボート>◇初日◇20日

志道吉和(47=福岡)がエース19号機の威力を見せつけ、順調に滑り出した。この日は6Rの1走で、全艇がゼロ台のスリット合戦。4カドからグイッと伸びて、一気にまくって快勝した。

「チルト0・5度の方がいい。パンチがあって回り足もいい」と機力に早くも納得の様子。2日目は3R3枠、12R6枠の2走。大外で人気が下がる後半12Rは狙いごろだ。

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プロ注目同士の対決 13戦で5本塁打の立命大・竹内翔汰が奪三振マシーン関大・金丸夢斗と対戦

立命大の竹内翔汰外野手(4年=創志学園)は第2打席で関大・金丸にバットを折られる

<関西学生野球春季リーグ:関大1-0立命大>◇19日◇第3節1回戦◇ほっともっと神戸

走攻守3拍子揃いでプロ注目の立命大の主将、竹内翔汰外野手(4年=創志学園)が「4番中堅」で出場し、阪神がドラフト1位に名を挙げる、関大の最速154キロ左腕・金丸夢斗投手(4年=神港橘)と対決した。

三邪飛、バットを折られながらの中飛、二ゴロと3打数無安打だったが、先発出場した選手の中で唯一、三振は食らわなかった。

昨秋の対決は2試合あり、8打数2安打。「3年はラッキーヒットでなんとかごまかしていた。ステップを変えたり工夫して、低い打球を打つことが大事」と対策を練って臨んだ。

この日チームが喫した10奪三振については「多いですけど」と苦笑しながら言った。「去年が98点なら今は92、93点。去年のように『あ、もう無理や』という絶望感は感じなかった。前ほどの圧もなかった。3回戦に進めば立命にチャンスがある」とリベンジを誓った。

自身は今春の練習試合13戦で5本塁打を記録した。そのうち関東遠征では明大や創価大から4試合3本塁打をマークした。スイングスピードやキレは冬よりアップし、成長を感じさせた。「前までは、スイング時間が長くて、乗せて放り込んでいたんですけど、今はインパクトを最短でぶつけた結果で打てています」。

チームは前節の2試合を含めた今春3戦で白星はない。スローガン「圧倒的王者」へ近づくべく「自分のレベルは上がっているんで、全然チャンスはある」と逆襲を誓った。【中島麗】

立命大の竹内翔汰外野手(4年=創志学園)
立命大の竹内翔汰外野手(4年=創志学園)
立命大の竹内翔汰外野手(4年=創志学園)
立命大の竹内翔汰外野手(4年=創志学園)
立命戦に先発し勝利投手となった関大金丸(撮影・中島麗)
9回3安打10K完封の関大・金丸と女房役の越川
9回3安打10K完封の関大・金丸は9回途中まで二塁を踏ませない好投
9回3安打10奪三振で完封勝利を挙げた関大・金丸(撮影・中島麗)

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ドラ1候補の関大・金丸夢斗10奪三振で完封勝利「チームが流れに乗っていけるきっかけになれば」

9回3安打10奪三振で完封勝利を挙げた関大・金丸(撮影・中島麗)

<関西学生野球春季リーグ:関大1-0立命大>◇19日◇第3節1回戦◇ほっともっと神戸

3月に侍ジャパンに選ばれ、阪神などが今秋のドラフト1位候補に挙げる関大の最速154キロ左腕、金丸夢斗投手(4年=神港橘)が3安打10奪三振で完封し、リーグ通算20勝と小田洋一新監督(58)に初勝利を届けた。

第3節1回戦が行われ、立命大に1-0で勝利。同大-近大は1-1で延長12回引き分けた。

金丸が節目のリーグ戦通算20勝を7度目の完封で飾った。小田監督に就任3戦目で初勝利を届け「本当にほっとしたと思います(笑い)。今日ゼロで抑えて勝てたので、チームが流れに乗っていけるきっかけになれば」と笑顔を見せた。前節6日、今春初陣の京大戦は8回4安打1失点(自責0)の完投負けで、2年春から積み重ねたリーグ戦連勝記録が18でストップ。勝ち点も落とす要因をつくったが、エースらしい快投で再出発を飾った。

8回までは二塁も踏ませず立命大打線を圧倒。9回は2死三塁の一打同点ピンチを招いたが、最後は見逃し三振に斬って1-0完封を決めた。「疲れていて、カウントも悪くなっていた。その後しっかりと抑えられてよかった」と充実だ。

ほっともっと神戸は思い出の地だ。新型コロナの拡大で兵庫大会が8強で打ち切りになった20年の高3夏。17奪三振の熱投で沸かせた。昨秋は優勝を争った立命大との3回戦で延長10回、131球&17奪三振で白星と勝ち点をつかんだ。「去年と同じ(ベストの)ピッチングをしたかった」。この日は地元の阪神が5人体制で視察するなど、プロ8球団17人が熱視線。ますます評価を高めた左腕が、白星量産に入る。【中島麗】

ヤクルト小川GM スピードがあって右バッターのインサイドや左バッターへのコントロールは素晴らしい。あれだけのボールを投げてコントロールできるのはすごい。それ以上のコメントはないでしょう(笑い)。

阪神岡本スカウト ランナーが出てもいい意味でずっと同じように投げているように見える。低めはこの前(京大戦)よりも、低くうまく制球できている。

広島鞘師スカウト コントロールがいいし、計算できる。どこの球団も欲しいと思いますし、僕も欲しいと思います。1位に匹敵するピッチャーです。

立命戦に先発し勝利投手となった関大金丸(撮影・中島麗)
9回3安打10K完封の関大・金丸は9回途中まで二塁を踏ませない好投
9回3安打10K完封の関大・金丸と女房役の越川

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【ボートレース】蜂須瑞生が2、1着でリズム良化「乗り心地も悪くない」14号機に笑顔/住之江

2日目2、1着とリズムに乗ってきた蜂須瑞生(撮影・安井雅彦)

<住之江ボート>◇2日目◇20日

蜂須瑞生(32=群馬)がリズムに乗ってきた。4Rは5コースからブイ際を差し伸び、2M小回りで2着、9Rは2コースから差して1着とした。

「前半良かったので、後半もそのまま。伸びがいいかは分からないけど、乗り心地も悪くない」。14号機は回り足が軽快。3日目は3R4枠と7R3枠の2走で勢いに乗る。

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【ヤクルト】今季初登板&初先発の阪口皓亮、5回途中7失点KO「最低限の仕事ができなかった」

ヤクルト対DeNA 力投するヤクルト先発の阪口(撮影・丹羽敏通)

<ヤクルト-DeNA>◇20日◇神宮

ヤクルト阪口皓亮投手(24)が今季初登板&初先発で、5回途中6安打、7失点でノックアウトされた。

昨年7月にDeNAからトレードで加入。古巣との対戦に「『逃した魚は大きかったな』と思ってもらえるような投球をしたい」と意気込んでいたが、この日は3回までに3失点。さらに2-3の5回2死一塁からは、牧、宮崎、楠本、山本に4連続安打を許してマウンドを降りた。

チームの期待に応えることができなかった阪口は、球団を通じ「無駄な四球が多く、リズムをつくれず、最低限の仕事ができませんでした」とコメントした。

ヤクルト対DeNA 1回表DeNA1死二塁、佐野に先制の右前適時打を浴び、浮かない表情の阪口(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 1回表に先制を許し、顔をしかめながらベンチへ戻るヤクルト阪口(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 5回表DeNA2死一、二塁、山本に右前適時打を浴び、汗をぬぐう阪口本(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 5回表途中で降板するヤクルト先発阪口(左)(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 5回表途中で降板するヤクルト先発阪口(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 5回表DeNA2死一、二塁、ヤクルト先発の阪口は宮崎(左)に右適時打を許す(撮影・小沢裕)
ヤクルト対DeNA 5回表途中、先発阪口の降板を告げるヤクルト高津監督(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 5回表DeNA2死一、二塁、山本に右前適時打を打たれて降板する先発阪口(撮影・丹羽敏通)

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ドラフト候補明大・宗山塁2安打2打点 同僚に「ストイック」称され水とお茶とプロテインが相棒

明大対東大 試合後の会見で、「1」勝のポーズで笑顔を見せる明大・宗山(撮影・浅見桂子)

<東京6大学野球:明大20-2東大>◇第2週第1日◇20日◇神宮

明大が東大に快勝。2月下旬に右肩甲骨を骨折した今秋ドラフトの目玉、明大・宗山塁内野手(4年=広陵)が「3番遊撃」でフル出場し、2安打2打点と活躍した。立大は小畠一心投手(3年=智弁学園)が、法大打線を6安打完封し先勝。今秋ドラフト候補の法大・篠木健太郎投手(4年=木更津総合)が、7回1失点の粘投も打線にあと1本が出なかった。

   ◇   ◇   ◇

宗山のラストイヤーが幕を開けた。2月下旬に右肩甲骨を骨折。「全治3カ月」の診断も驚異的な回復で開幕に間に合った。「いつも通り100%でやれているかなと思います」。無失策の遊撃守備と2安打2打点に胸をなで下ろした。

NPB7球団のスカウトが視察する中、現役最多の通算安打数を「96」に伸ばした。西武渡辺GMは「1位クラスであることは確か。当然競合になってくるんじゃないかな」と評価。堂々とプレーしたが、この日、ここにいない可能性の方が高かった。早期復帰の背景には、自己管理能力の高さで積み上げた回復力が根底にあるのかもしれない。

同僚から「ストイック」と称される宗山は「1日でも長く野球をやりたい」と健康に気を使う。積極的に体に良いものを選ぶため、ジュースやお菓子はめったに摂取しない。食べるとしたら、糖分の高くない団子やまんじゅうの和菓子。アルコールについても「お酒は最初の1杯を付き合いで飲むときがあるくらい。基本的には飲まないですね」。水とお茶とプロテインが相棒だ。

意識の高い主将が先頭に立つから、チームが引き締まる。主将として初の公式戦白星を挙げた宗山は「4冠の目標を掲げているので、まずは春のリーグ戦を優勝したい」と意気揚々に語った。【佐瀬百合子】

中日・八木智哉スカウト(明大・宗山について)「ケガ明けに全然見えない良い動き。バッティングも去年と全然打球も違う。体も大きくなっていて、今年は結構長打が出るんじゃないかなって思います」

明大対東大 2回表明大2死一、二塁、宗山は中前適時打を放つ(撮影・浅見桂子)
明大対東大 試合後の会見で、明大・田中監督(右)とともに「1」勝のポーズで笑顔を見せる宗山(撮影・浅見桂子)

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【ボートレース】B2級谷口佳蓮が逃げ切り今節初白星「事故パンのせいで人気ない」/住之江

今節初白星を挙げ、Vサインの谷口佳蓮(撮影・安井雅彦)

<住之江ボート>◇2日目◇20日

谷口佳蓮(22=香川)が7R、武井莉里佳のまくり、落合直子のまくり差しを退けて逃げ切り、今節初白星を挙げた。

「足は良くはないけど、金田(幸子)さんにペラを見てもらって、乗りやすくなった感じがしました」。前節の常滑最終日に連勝し、万券を連発。「事故パンのせいでB2で人気がないので、いつもオッズ見て頑張ってます」。

この日は3000円台の配当。前半2Rは3着だったが、不良航法を取られて減点10。準優進出は厳しくなったが、「3日目からも頑張ります」と前を向いた。

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【ソフトバンク】球団ワースト3位の18残塁でドロー 小久保裕紀監督「ホームが遠い試合」

ソフトバンク対オリックス 11回裏、サヨナラの好機を逃し、投手交代を告げた後に厳しい表情でベンチへ戻る小久保監督(撮影・岩下翔太)

<ソフトバンク3-3オリックス>◇20日◇ペイペイドーム

首位ソフトバンクは再三の好機を生かせず、今季2度目の引き分けで4時間46分の試合を終えた。オリックス投手陣から14四死球をもらいながら、適時打なしの3得点。18残塁は延長を含めて球団では2リーグ制後ワースト3位で、同1位の20残塁に迫る拙攻だった。小久保裕紀監督(52)は「今日は残塁いくつかな? 18? ハハハ…」と苦笑いするしかなかった。

得点シーンは極めて異例だった。1死から3四球で満塁とし、柳田が押し出し死球。なお1死満塁で山川が中犠飛。近藤の四球で再び満塁とし、栗原が押し出し四球を選んだ。無安打ながら、6四死球をもらって3得点。小久保監督は「あんな野球もあるんやなと思いながら。でも、ホームが遠い試合でしたね」と淡々と振り返った。

一方、投手陣は奮闘。先発モイネロが4回3失点で降板し、後を受けた6投手が無失点リレーでつないだ。指揮官は「頑張ったよ。もう、本当に」とねぎらう。「チャンスをつぶすと必ずピンチはある。あれだけチャンスをつぶした後に中継ぎがずっとゼロ。よく頑張ったと思います」。ただ、松本裕、オスナ、津森、杉山が2連投。シーズン序盤の3連投は避けたいところで、小久保監督は「明日、どうしましょう」と試合後に早くも悩みを抱えた。

この日は20年ぶりに復活したイベント「白のキセキ2024」の初戦。真っ白に染まったペイペイドームで白星を挙げることはできなかったが、負けてもいない。21日は残塁祭の鬱憤(うっぷん)を晴らし、2カードぶりの勝ち越しを狙う。【只松憲】

ソフトバンク・モイネロ(今季最短の4回3失点降板)「全体的には悪くなかったけど、相手にうまく対応されてしまった。特に変化球をしっかり見極められてしまったと思う。次に向けてまた頑張ります」

ソフトバンク対オリックス 11回裏ソフトバンク2死満塁、サヨナラの好機で牧原大(手前左)が二飛に倒れ、投手の交代を告げる小久保監督(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対オリックス 9回表 オリックス1死一三塁 打者・森のとき本塁を死守する甲斐(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 9回表 オリックス1死一三塁 打者・森のとき本塁を死守する甲斐(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 9回表 オリックス1死一三塁 打者・森のとき本塁を死守する甲斐(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 9回表 オリックス1死一三塁 打者・森のとき本塁を死守する甲斐(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 10回表から登板した、ソフトバンク5番手の松本裕(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対オリックス 11回表から登板した、ソフトバンク6番手の藤井(撮影・岩下翔太)

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でんぱ組.inc、解散発表 16年の歴史に幕/天沢璃人、小鳩りあ、高咲陽菜 コメント全文

でんぱ組.inc公式ホームページから

アイドルグループ、でんぱ組.incが20日、公式サイトで、「この度、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎え、16年にわたる歴史に幕を閉じます」と投稿し、25年初頭にグループを解散することを発表した。

メンバーの天沢璃人、小鳩りあ、高咲陽菜のコメントは以下の通り。

▽天沢璃人 生きてきた中で、自分のもっとも深い“わたし”の部分とふれあえた最高でリアルな4年間でした。必死になり、鎧でかためていた自分の中の自分が、ちゃんと息をしてくれた。今は、それがうれしくてたまりません。これは、自分が生きていく上で最高級の財産です。それをわたしにくれたのは、でんぱ組.incと歴史を紡いでくださったメンバーの皆さま、どんな時もサポートしてくれたクルーの皆さまそしてなにより支えてくださった皆さまのおかげです。本当に感謝しかありません。ありがとうございます たくさん泣いたし、迷惑もかけたし、心配もかけてしまったとおもうのですが、いま思い返すと、幸せな想い出ばかりが浮かんできて、どれだけぎゅっとしても、すり抜けていく寂しさとあたたかさをちゃんと感じて、わしは今日も歩いていきます。でんぱ組.incのメンバーになれて、とってもとっても、幸せです。かわいいを教えてくれてありがとう。いろんな世界を見せてくれてありがとう。あなたの記憶の中にでんぱ組.incの天沢璃人が、存在できてこの上なく幸せです。エンディングが来るまで残された時間も一緒に歩んでもらえたら嬉しいです。そして、終わりを迎えたその先でも悲しい時や苦しい時、ふとした幸せな時も心の中で、でんぱ組が、天沢璃人がひょっこり出てきて背中を押せたらそれこそアイドルとして最大限役目を果たせたなと誇りに思います。時間は有限ですが想いや記憶は無限大です。ラストまで脳みそにしっかり刻まれるように楽しく!萌えキュンをお届けしたいと思います。

▽小鳩りあ 秋葉原や萌えの文化が大好きで末永く栄えてほしい気持ちと、自分もできるだけ長くこの文化の側に身を置いていたい気持ちでここまで続けてきました。辿り着いた場所がでんぱ組.incだったことを光栄に思います。今後もみなさまの中で萌えが生き続けることを願いながらエンディングまで私の役目を全うさせていただきます。

▽高咲陽菜 いつも応援してくれる大好きなみなさん、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎えます。正直、今までにないほどに悔しく、それでいて誇らしい気持ちです。私はでんぱ組.incの曲をまだまだ歌いたかったし踊っていたかったです。これからも秋葉原から世界へ、もっと大きい夢を見ていたかったです。小さなヲタクだった私が、大切に紡がれてきたこのグループに入り活動してきて、メンバーとしても、そしてヲタク仲間としても、みんなが変わらずでんぱ組.incを好きでいてくれるかなという気持ちが毎日の課題でした。私はでんぱ組.incの未来を変えることができる権利と責任がありました。ファンとしてメンバーとして考えて活動できるこの立ち位置は、自分がでんぱ組.incにいる大きな意味だと思っています。自分が加入してから、もっとやれることはなかったのかと毎日考えます。でもこの選択を自分自身で後悔のないものに変えていく覚悟を持って、この先の未来を生きていきたいです。でんぱ組.incは本当に私の人生を大きく変えてくれました。エンディングを迎えて、大好きなでんぱ組.incというひとつの歴史の最後にメンバーとしていられていることが本当に誇らしいです。これからのでんぱ組.incは、みなさんの心の中であたたかく保管して大切に輝かせてくれたらこんなに嬉しいことはないです。私はでんぱ組.incをこれからも応援します。愛します。みなさんもこの先、どうか変わらず笑顔ででんぱ組.incを楽しんでください。

でんぱ組.incの公式Xから
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でんぱ組.inc、解散発表 16年の歴史に幕/藤咲彩音、鹿目凛 コメント全文

でんぱ組.inc公式ホームページから

アイドルグループ、でんぱ組.incが20日、公式サイトで、「この度、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎え、16年にわたる歴史に幕を閉じます」と投稿し、25年初頭にグループを解散することを発表した。

メンバーの藤咲彩音、鹿目凛のコメントは以下の通り。

▽藤咲彩音 突然の報告で驚かせてしまってごめんなさい。私はでんぱ組.incのことが大好きです。たくさんの奇跡があり、歴史があり“ここにいるみんなで”でんぱ組.incを作ってきました。いつだって自分自身と戦ってきて、時代も大きく変わり、不安や後悔も沢山抱えてきたけれど、自分の人生の半分程でんぱ組.incと一緒に歩んできて、この場所ですいもあまいも学んできて、つまずいて泣いても、この人生でよかったと心の底から思っています。「本当は身体が朽ちるまで、でんぱ組.incで居たかった。」これが本音だけど、姿形が見えなくなったとしても、でんぱ組.incの音楽は残り続けます。寂しくなったら、音楽を沢山聴いてください。沢山思い出してください。あなたの心にある、でんぱ組.incとのセーブポイントを大切にしてくれたらそれだけで私は幸せです。メンバー、でんぱクルーのみなさん、家族、友人、そして応援してくれているみんな。子どもだった自分を沢山育ててくれた恩義を忘れずに自分自身をさらに大きくレベルアップさせて関わった全ての人に、恩返しをさせてください。沢山愛してくれて、見つけてくれて、受け入れてくれて、寄り添ってくれて、支えてくれて、人生を共にしてくれて感謝してもしきれないくらいみんなのことが大好きです。少しずつ心を整理して、ゆっくり噛み砕いて、あなたのペースで。エンディングまで、ピンキー!らしく全力で踊って、でんぱ組.incらしく全力のライブを届けていきます。

▽鹿目凛 いつも応援ありがとうございます。でんぱ組.incとの出会いは『W.W.D』でした。学校に行けなかった学生時代、似た境遇のでんぱ組.incに救われ私も彼女達のように変わりたいとアイドル業界に飛び込んで10年。でんぱ組.incに加入して6年が経ちました。幾度の困難を乗り越えられてきたのは皆さんの応援のおかげです。でんぱ組.incの活動を通して出会えた人や経験は宝物です。当時の自分がでんぱ組.incに救われたように、私も沢山の人の心を救えるアイドルになれました。アイドルは私にとって天職です。しかし、現状維持ではいけないと考える時が来ました。更なるステップアップの為でんぱ組.incメンバーを、アイドルを卒業して夢だったタレント活動の道に進んで行こうと決めました。次のステップに繋がる勝負の1年間。でんぱ組.incでしか成長出来ない事をしっかりと吸収して、みんなで大切に締めくくるエンディングの日まで責任を持って大切に過ごしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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でんぱ組.inc、解散発表 16年の歴史に幕/古川未鈴、相沢梨紗 コメント全文

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アイドルグループ、でんぱ組.incが20日、公式サイトで、「この度、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎え、16年にわたる歴史に幕を閉じます」と投稿し、25年初頭にグループを解散することを発表した。

メンバーの古川未鈴、相沢梨紗のコメントは以下の通り。

▽古川未鈴 でんぱ組はエンディングを迎えることになりました。見返してやろうと自分のために始めたアイドル。そして何も出来なかった私が唯一やりがいを感じることができたアイドル。目標を全部達成できたと言ったら嘘になりますが16年走り切れたこと、全ての方に感謝したいです。「未鈴はでんぱ辞めたら引きこもりに戻りそう」とよく言われるので、そこだけは頑張りたいと思っています。応援してくれたファンのみなさま。何にもなれなかった私をアイドルとしてみてくれてありがとう。最後まで見届けてもらって、「こんなアイドルいたな」と記憶に残してもらえたら嬉しいです。それでは。来年まで。またライブで会いましょう!

▽相沢梨紗 奇跡みたいな私とみんなの物語にも、最終回があったんだなって気持ちです。メンバーと出会い、でんぱ組.incの未来を信じてくれる人々が集い、ファンのみんなが一緒に悩みながら走ってくれて今の我々があります。みんなと見つけた美しい景色や、かけがえのない時間の全てが、私の命の糧になっています。でんぱ組.incであることが私の誇りです。生きていてよかったと心から思っています。永久に「でんぱ組.inc」の成長や変化を見守りながら生きていきたい。ただの人間の私には、ひとりじゃ叶えられない、あまりに大きすぎる夢です。「アイドル」という繊細なバランスで成り立つでんぱ組.incの美しさや楽しさを、この先もみんなとずっと慈しみ楽しむ為にどうしたら良いのか? 考えても考えても、何が正解なのか? 自分はどうしたいのか。みんなには何が最善なのか。やっぱり、今もはっきりした答えは出ていない気がします。ただ、でんぱ組.incは「エンディング」を迎えることで、本当の意味でみんなのものになるのかな? なんて予感はあります。激しい寂しさと不安と、愛おしさがぐしゃぐしゃに混ざったこの感情をなんと表現したらよいのかわからないけど、今までもこれからも、出会ってくれた全ての人に心から感謝しています。忘れません。我々にこの世界の素敵な姿を沢山見せてくれて、本当にありがとうございます。我々が生きた証は、みんなの記憶と共に永遠になると信じているから、私はでんぱ組.incが最高のエンディングを紡ぐ為に、全力を尽くします。

でんぱ組.incの公式Xから
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【ソフトバンク】緒方理貢がプロ初安打「貢献しようと」2度の満塁機で2三振には「悔しい」

ソフトバンク対オリックス 2回裏ソフトバンク無死一塁、緒方は右二塁打を放つ(撮影・岩下翔太)

<ソフトバンク3-3オリックス>◇20日◇ペイペイドーム

7番右翼でプロ初スタメンのソフトバンク緒方理貢外野手(25)がプロ初安打を放った。

2回無死一塁の第1打席。オリックス東の変化球を捉え、右翼二塁打に。「とにかくプロ初のスタメンで起用していただいた中で、どんな形であってもチームに貢献しようと試合に臨みました」。プロ7打席目で快音を響かせたが、その後は2度の満塁機で2三振。「満塁のチャンスを生かすことができず、悔しい」。試合後は喜びも半減だった。

ソフトバンク対オリックス 二回裏、ソフトバンク 緒方はプロ初安打を放つ(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 二回裏、ソフトバンク 緒方はプロ初安打を放つ(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 2回裏ソフトバンク無死一塁、緒方は右二塁打を放つ(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対オリックス 2回裏ソフトバンク無死一塁、プロ初安打となる右二塁打を放ち、ベンチに向かってVIVAポーズを決める緒方(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対オリックス 2回裏、ソフトバンク 緒方のプロ初安打に歓喜するホークスナイン(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 二回表ソフトバンク 好補球する緒方(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 二回表、好捕する緒方(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 二回表、好捕する緒方(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 二回表、好捕する緒方(撮影・林敢治)
ソフトバンク対オリックス 2回表オリックス1死、ゴンザレスの飛球を右翼手の緒方が好捕し、笑顔でガッツポーズするモイネロ(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対オリックス 2回表オリックス1死、ゴンザレスの飛球を右翼手の緒方が好捕し、笑顔で帽子を掲げるモイネロ(撮影・岩下翔太)

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【日本ハム】加藤貴之が4度目の登板で初勝利目指す「先制点取られてるので意識して頑張りたい」

日本ハム加藤貴之(2024年4月13日撮影)

21日ロッテ戦に先発する日本ハム加藤貴之投手(31)が、今季4度目の登板で初勝利を目指す。

前回登板した13日オリックス戦は5回1/3を投げ、5安打1失点と粘投したが打線の援護なく、自身初の開幕3連敗を喫した。「3試合、先制点取られているので、そこは(取られないように)意識して頑張りたい」。中7日での登板に「そうですね。今考えれば良かったかなと」とプラスに捉え、マウンドに立つ。

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【DeNA】山本祐大が中学の後輩ヤクルト阪口皓亮から適時打「つなぐ気持ちでいました」

ヤクルト対DeNA 5回表DeNA2死一、二塁、右前適時打を放つ山本(撮影・鈴木みどり)

<ヤクルト-DeNA>◇20日◇神宮

DeNA山本祐大捕手(25)が、中学の1学年後輩で昨年までチームメートだったヤクルト阪口皓亮投手から適時打を放ち、先輩の意地を示した。

5回、2点を追加し、なおも2死一、二塁。フルカウントからの速球を右前にはじき返した。

「2アウトからつないでくれたので、自分もつなぐ気持ちでいました。ケイが頑張っていたので、初勝利のために追加点を挙げることができて、うれしいです」

この日は2回の第1打席は四球で出塁し、京田の適時三塁打でホームに生還。4回の2打席目も四球を選び、1打数1安打1打点だった。

2人はドラフトの同期でもあり、阪口が17年ドラフト3位、山本が同9位でDeNAに指名された。

かつて、山本はドラフト当日について「先に皓亮が指名されたので、LINE(ライン)しようと思ってたら、まさか同じチームになるとは思ってなかったので、ビックリした」と回想した。

ヤクルト対DeNA 5回表途中から2番手で登板したヤクルト山本(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 5回表DeNA2死一、二塁、右前適時打を放ちポーズを取る山本(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 5回表DeNA2死一、二塁、山本は右適時打を放つ(撮影・小沢裕)
ヤクルト対DeNA 5回表DeNA2死一、二塁、山本の右適時打に沸くベンチのナイン(撮影・小沢裕)
ヤクルト対DeNA 3回裏ヤクルト無死一塁、サンタナが空振り三振に倒れた際、バットが当たり起き上がれない捕手山本(撮影・鈴木みどり)

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【阪神】漆原大晟が中日に雪辱 1週間前には移籍後初失点「先頭でしっかりアウト」上位封じる

阪神対中日 力投する阪神2番手の漆原(撮影・前田充)

<阪神15-2中日>◇20日◇甲子園

阪神漆原大晟投手(27)が1週間ぶりの登板で無失点に封じた。

2番手で8回を3者凡退。上位相手でも、大竹が作った流れを渡さなかった。「先頭でしっかりアウト取るっていう風に思って、マウンドに向かったので、先頭でワンアウト取れたのはすごく良かったなと思います」。前回13日の中日戦では移籍後初失点を許したが、リベンジを果たした。

阪神対中日 8回表、阪神2番手で登板の漆原(撮影・上山淳一)
阪神対中日 8回表に登板した漆原(右)は三者凡退に終え佐藤輝とタッチをかわす(撮影・上山淳一)

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【ボートレース】香川陽太デビュー初勝利もF持ちでタッチS「母(香川素子)に怒られる」/下関

初勝利を挙げた香川陽太は喜びのガッツポーズ

<下関ボート>◇4日目◇20日

133期の香川陽太(21=滋賀)がデビュー初勝利を飾った。4日目2R、5コースの田路朋史が内をたたき、大外から巧旋回でまくり差した。田路のフライングにより、決まり手「恵まれ」での初白星になった。

「来期から4コースまで入ろうと思っていたので、その前に、6コースから勝てて良かった。初めて先頭を走ったので、どんなターンをしたかも覚えていないです。この喜びは母(香川素子)に伝えたいけど、フライング持ちなのに、タッチ(コンマ00)のスタートを行ったから怒られる(苦笑)」。母の忠告を思い出し、笑顔の中にも、反省の色が浮かんでいた。

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【阪神】木浪聖也がつなぎの一打で大量得点お膳立て「ああいう形になってよかった」同点機を演出

阪神対中日 2回裏阪神無死一、二塁、木浪は右前打を放つ。投手は大野(撮影・加藤哉)

阪神木浪聖也内野手(29)がつなぎの一打で、大量得点をお膳立てした。

1点を追う2回無死一、二塁。先発大野の132キロ変化球を引っ張り込む右前打で、満塁に好機を拡大した。直後、7得点の口火を切った大竹の同点適時打を演出。

「(つなぐ意識は)常に思っているので。ああいう形になってよかったです」と充実の表情で振り返った。

阪神対中日 2回裏阪神無死一、二塁、右前打を放つ木浪(撮影・前田充)
阪神対中日 2回裏阪神無死一、二塁、木浪は右前打を放つ(撮影・上山淳一)
阪神対中日 2回裏阪神無死一、二塁、木浪は右前打を放つ(撮影・上山淳一)
阪神対中日 2回裏阪神無死一、二塁、大野(手前)は木浪に右前打を打たれ下を向く(撮影・上山淳一)

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キーフラッシュ前めで運べば崩れない、2年目阿部騎手の積極騎乗を期待

キーフラッシュが押し切る。高知では16戦して2勝、2着9回と堅実に走っている。発馬は速い方ではないが、今回は確たる逃げ馬が不在で、ハナか好位で運ぶことができれば崩れる可能性は低い。騎乗する2年目の阿部騎手は、先週13日のファイナルレースで6番人気2着、翌日の6Rでは同じく6番人気馬で勝利している。積極的な騎乗を期待したい。

エイシンクエーサーは4戦ぶりにコンビを組む岡村騎手と好相性。前走は逃げればしぶといマイネルオスカルがスローに落としたため、前残りの展開になって6着だったが、ペースが速くなりやすいファイナルレースなら末脚を発揮できる。

同じレースで8着だったダークオブザナイトは、好発を決めていただけに後ろに下げる必要はなかったか。前々で競馬ができれば巻き返せる。

買い目は3連単軸1頭マルチ(7)-(2)(6)(10)(3)(5)(8)の90点。

【ボクシング】奈良井翼ど根性TKO勝ちで新王者「これで世界に向けたスタートラインに立てた」

日本スーパーフェザー級新王者となった奈良井(撮影・実藤健一)

<ボクシング:日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦>◇20日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

挑戦者の同級1位・奈良井翼(24=RK蒲田)が、ど根性のTKO勝ちで新王者となった。

王者・原優奈(29=真正)を立ち上がりから、積極的に攻め抜いた。4回にカウンター気味の左フックであごを打ち抜き、ダウンを奪う。続く5回はワンツーの右ストレートでダウンを奪い、立ち上がったところに猛連打で2分10秒、レフェリーストップに持ち込んだ。奈良井の戦績は13勝(10KO)2敗、2度目の防衛に失敗した原は14勝(8KO)3敗1分け。

勝利の瞬間、奈良井は両手を突き上げ、飛び跳ねて喜びを最大級に表現した。22年9月に当時の王者・坂晃典に挑み、3回TKO負けした。「1年半、このタイトルをとるためだけにやってきた。チャンピオンは強かった。途中、俺のパンチが効いてないのかと思ったぐらい。本当にうれしい」と涙声で語った。

大阪市東淀川区の出身。バリバリの地元で、王者側を上回る大声援を受けた。「人生初のベルトを守っていきたい。これで世界に向けたスタートラインに立てたと思っている。浮かれることなくやっていきたい」。新王者は新たな夢をふくらませた。【実藤健一】

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【阪神】佐藤輝明、2安打3打点で大勝貢献「しっかりつないでいけた」通算250打点にも到達

阪神対中日 7回裏阪神2死一、二塁、佐藤輝は左前適時打を放つ(撮影・上山淳一)

<阪神15-2中日>◇20日◇甲子園

阪神佐藤輝明内野手が5打数2安打3打点の活躍で大勝に一役買った。

まずは2回2死一、三塁。3番森下、4番大山の連続打点で3点リードとした直後だ。2番手梅野の初球147キロ直球を捉え、右翼線へ2点適時打。10点リードに引き離した7回2死一、二塁には、左前適時打で今季3度目のマルチ安打を記録した。「しっかりつないでいけたので、良かったです」。クリーンアップ3人で6安打7打点と大暴れ。「いい流れが来ているのかなと思います」と好循環を感じとった。

自身はプロ初のサヨナラ打を決めた18日巨人戦から3試合連続安打。プロ4年目での通算250打点にも到達した。「もっとチームのために打点を挙げられるように頑張ります」と気を引き締め直し、次戦に向かう。

阪神対中日 7回裏阪神2死一、二塁、岡田監督(左から3人目)は前川の適時2点二塁打で生還した佐藤輝(手前左)と大山(同右)を笑顔で迎える(撮影・上山淳一)
阪神対中日 2回裏阪神2死一、三塁、佐藤輝の適時二塁打に盛り上がる阪神ナイン(撮影・加藤哉)
阪神対中日 2回裏阪神2死一、三塁、佐藤輝は右翼線へ2点適時二塁打を放つ(撮影・上山淳一)
阪神対中日 7回裏、大量得点で盛り上がる阪神ファン(撮影・上山淳一)

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最上もが、でんぱ組.inc解散に「とうとう終わってしまうのね」ライブの写真アップし回顧

最上もが(2024年2月撮影)

元でんぱ組.incのタレント最上もがが20日、インスタグラムを更新。25年初頭にグループの解散を発表したでんぱ組.incについてコメントした。

最上はストーリーズでペンライトが輝くライブの写真をアップ。「とうとう終わってしまうのね」と書き出し「あの時文字通り全てを捧げて積み重ねた日々も私の後悔も成仏できるのかな」と投稿した。

でんぱ組.incが20日、公式サイトで、「この度、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎え、16年にわたる歴史に幕を閉じます」と投稿し、25年初頭にグループを解散することを発表。最上は17年に脱退を発表した。

最上もがのインスタグラムから

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【阪神】ブラゼル氏が矢野燿大氏とトークショー 幻の引退試合でブラゼル氏の申し出に矢野氏は…

ブラゼル氏はトークショーで、尊敬する矢野燿大氏との再会を喜んだ

阪神などで一塁手として活躍し、NPB通算133本塁打を放ったクレイグ・ブラゼル氏(43)が20日、兵庫・西宮市内で前阪神監督の矢野燿大氏(55)とトークショーを行った。

久しぶりの対面に、矢野氏は「当時と全く雰囲気が変わっていませんね。彼は打つだけではなく、一塁守備の位置取りなども素晴らしい選手でした」と絶賛した。

一方のブラゼル氏は「日本に来て、アメリカでの野球はすべて忘れて日本式を学ぼうと思いました。矢野さんは素晴らしい監督になると、当時から確信していました」と再会を喜んだ。

ブラゼル氏は10年9月30日横浜(現DeNA)戦、矢野氏の幻の引退試合での秘話を披露。9回に藤川が村田に逆転3ランを浴び、矢野氏の出番がなくなった試合について「私に打順が回ったとき、真弓監督に『私の代わりに矢野さんを代打に送ってください』と頼みました。でも矢野さんは『君にはホームラン王の可能性がある。自分で打ってくれ』と断られたんです」とその人間性に敬意を表した。

ブラゼル氏は今回、日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA)の招きで来日。前日19日には久々に甲子園を訪れ、阪神-中日戦の開始前にファーストピッチセレモニーに臨んだ。

阪神対中日 試合前、阪神今岡打撃コーチ(手前)と笑顔で話す阪神OBブラゼル氏(撮影・上山淳一)
阪神対中日 試合前練習で握手を交わす元阪神のブラゼル氏(左)と阪神佐藤輝(撮影・前田充)
阪神対中日 試合前、阪神OBブラゼル氏(右)の話を聞く阪神佐藤輝(撮影・上山淳一)
阪神対中日 談笑する阪神岡田監督(左)と元阪神のブラゼル氏(撮影・前田充)
阪神対中日 グラウンドに姿を見せ打撃練習を見るブラゼル氏(撮影・加藤哉)

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【阪神】大竹耕太郎、投打の活躍で2勝目「遊び心を持って」甲子園デーゲームは5勝負けなし 

阪神対中日 7回表中日2死、岡林を二ゴロに仕留め雄たけびを上げる大竹(撮影・前田充)

<阪神15-2中日>◇20日◇甲子園

阪神大竹が投打の活躍で今季2勝目を挙げた。

6回途中4失点で黒星を喫した前回に続く、2戦連続の中日戦。大量援護を受けながら、今季最長7回を8安打2失点にまとめた。2回に2点を失ったが、3回以降は二塁を踏ませない好投。「監督さんに『もっと遊んで投げろ』と言われて。緩急がないピッチングになっていた。遊び心を持って」と金言を生かした。

バットでは2回無死満塁から投手のグラブをはじく同点打。一挙7得点の口火を切る今季2安打目だ。「すごい形相で、打てという顔で首脳陣の皆さんに見ていただいた。これは絶対ヒット打ってやろうと思って」と笑顔。重圧を感じながら? の一打だった。

今季初の本拠地登板。甲子園でのデーゲームは通算7試合で5勝負けなし。防御率は0・59だ。中6日でローテーションを回れば、次回27日ヤクルト戦も甲子園でのデーゲーム。好相性の条件で白星を積み重ねる。

阪神対中日 15得点で快勝した岡田監督(左から4人目)は、笑顔でナインを迎える(撮影・加藤哉)
阪神対中日 甲子園のデーゲーム5連勝となる今季2勝目を挙げた阪神大竹(撮影・上山淳一)
阪神対中日 中日に勝利し笑顔で大竹(右)と話す岡田監督(撮影・加藤哉)
阪神対中日 リリーフカーに乗って場内1周する大山。後方は大竹(撮影・加藤哉)

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【日本ハム】北山亘基「断捨離」でプロ初完投初完封「気持ちがこもったボールは相手を圧倒」

日本ハム対ロッテ お立ち台で決めぜりふの「さいこうき(亘基)で~す」と叫ぶ北山(撮影・黒川智章)

<日本ハム2-0ロッテ>◇20日◇エスコンフィールド

最亘基(さいこうき)です! プロ3年目の日本ハム北山亘基投手(25)がプロ初完投初完封勝利を挙げた。

ロッテ打線を相手に自身最多となる116球を投げて4安打7奪三振の快投。21年ドラフト8位で京産大からプロ入りした当初から目標としていた完封劇を、先発転向2年目で達成した。勉強熱心で、さまざまな知識が豊富なことから「教授」の愛称で親しまれる右腕の本格覚醒で、チームは1分けを挟んで今季初の3連勝。2位に浮上した。

北山が、うなり声を上げた。9回2死、この日の116球目は「うおぉりゃあ!」と外角へ152キロ直球で角中を空振り三振。プロ初完投初完封を決めた。お立ち台では丁寧なフリから「僕の下の名前は亘基(こうき)って言うんですけど…今日は、勝てて…最亘基です!」と叫んで右拳を突き上げた。

完璧だった。「要点をしっかり押さえた中で強弱がつけられた」。立ち上がりは出力を上げ、この日最速の154キロをマーク。状況に応じてギアを上げ下げし、余力を残しながら最後は「シンプルに三振で抑えたらカッコいい」と狙い通りの結末。新庄監督を最後まで動かせず、「選手たちに聞いてあげて」とだけ言わせた最高な内容だった。

プロ入り時から、3年目のシーズンを見据えていた。1年目は剛速球を新庄監督に見初められて開幕投手にサプライズ抜てきされ、以降はセットアッパーや守護神として55試合に登板。昨季は開幕直後に先発転向して6勝を挙げたが、8月以降は2軍生活に。だが、この時から先発で結果を出すための準備を始めた。トレーニング法、技術、メンタル。自ら学んで実践し、知識を増やしたからこそ「教授」の愛称が付いたが、自身の引き出しの中身を「断捨離しました」。

トレーニングでは米ドライブラインの練習法も取り組んでいたが、「自分がやっている基礎的な取り組みで全部できると思った」と購入した練習道具は処分した。技術面では左足の上げ幅をドジャース山本のように小さくするなど、蓄積した知識から最適な投球フォームへ変更。大学時代から続けていた野球ノート10冊分はメンタル面など大事な部分だけを残して6ページに。残したメモの1つが「自分の気持ちがこもったボールは相手を圧倒して差し込むボールになる」。この日の投球そのものだった。

次に目指す自身の将来像は「“本当の開幕投手”になりたい」。今の投球を続けていけば、実現する可能性は十分だ。【木下大輔】

日本ハム建山投手コーチ(北山の好投に)「ブルペンをしっかり休められた。北山自身も、この完封でちょっと違う世界が見えたと思う。本人の成長にとっても良かったと思います」

日本ハム対ロッテ 9回表ロッテ2死、角中を三振にとり叫ぶ北山(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ 完封勝利した北山(中央)は松本剛(右)とタッチする(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ ヒーローインタビューを終えてポーズを決める日本ハム万波(左)松本剛(中央)北山(撮影・黒川智章)

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遠藤雄弥「辰巳」小路紘史監督自主製作で撮影用車まで実費購入もボコボコ…

映画「辰巳」初日舞台あいさつに登壇した遠藤雄弥(撮影・村上幸将)

遠藤雄弥(37)が20日、東京・ユーロスペースで行われた主演映画「辰巳」初日舞台あいさつで、自主映画で作り上げた小路紘史監督(37)が、劇中で使用した車両まで実費で購入したと明かした。

「辰巳」は、15年の東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞した「ケンとカズ」以来となる小路監督の8年ぶりの新作長編映画で、自ら脚本も担当した自主製作映画で、製作に5年を要した。遠藤が裏社会に生きる男・辰巳、辰巳の恋人・京子(龜田七海)の妹で、殺された姉の復讐(ふくしゅう)を誓い辰巳とともに真相を追う少女葵を森田想(24)が演じた。

遠藤は、小路組ならではの撮影中の出来事を聞かれると「車が出てくる。大体、映画の撮影はレンタルする。今回は自主ということで、実費で小路さんが買った」と明かした。辰巳が戦う竜二を演じた倉本朋幸(41)が「車は、いまだに駐車場で持たれていますよね」と補足情報を出すと、遠藤は「小路さんが、ご自身運転されて現場に行って、その車で撮影。他にそういうことはない」と明かした。

さらに、倉本が「高速で止まったりして…パンク?」とツッコむと、小路監督は「いまだに持っていて。作中で、ちょっとボコボコにされるシーンがあり…。どなたかが、やった。ちょっとだけ修復したんですけど…」と苦笑した。

佐藤五郎(44)松本亮(37)藤原季節(31)も登壇。

映画「辰巳」初日舞台あいさつに登壇した、左から松本亮、倉本朋幸、森田想、遠藤雄弥、佐藤五郎、藤原季節、小路紘史監督(撮影・村上幸将)
映画「辰巳」初日舞台あいさつに登壇した、左から松本亮、倉本朋幸、森田想、遠藤雄弥、佐藤五郎、藤原季節、小路紘史監督(撮影・村上幸将)
映画「辰巳」初日舞台あいさつに登壇した藤原季節(左)と小路紘史監督(撮影・村上幸将)
映画「辰巳」初日舞台あいさつに登壇した森田想(撮影・村上幸将)

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佐川満男さん死去 元妻の伊東ゆかり「できればまた娘と3人で歌いたかった」

第49回歌謡祭で歌う伊東ゆかり(左)と園まり(撮影・浅見桂子)

歌手で俳優の佐川満男さん(本名同じ)が、12日午前3時14分、神戸市内の病院で、胆のう炎のため亡くなった。84歳。神戸市出身。所属事務所が20日、発表した。通夜、葬儀は、佐川さんの強い意向で家族葬として終えた。

佐川さんの元妻で歌手の伊東ゆかり(77)は、この日夜、所属事務所を通じて「同じ時代を生き抜いた歌手として、楽しい思い出がいっぱいあります。出来ればまた、娘と3人で歌いたかった。残念です。佐川満男さんお疲れさまでした。ご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。

佐川さんと伊東は1971年(昭46)に結婚。長女宙美が生まれたが、2人は75年に離婚した。

ただ、離婚後も親交は続き、佐川さんと伊東、宙美が共演するなど、交流は続いていた。

佐川満男さん(2016年撮影)

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【叡王戦】藤井聡太叡王、新戦法採用も敗れ大山超えならず「もう少し工夫が必要だった」

終局後、感想戦を行う藤井聡太叡王(撮影・松浦隆司)

将棋の藤井聡太叡王(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=21)が同学年の伊藤匠(たくみ)七段(21)の挑戦を受ける、第9期叡王戦5番勝負第2局が20日、石川県加賀市「アパリゾート佳水郷」で行われ、先手の伊藤が藤井を破り、対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。

藤井は昨年9月の王座戦5番勝負第2局からタイトル戦の連勝が「16」でストップ。故大山康晴15世名人のタイトル戦最多連勝記録「17」に並ぶことができなかった。伊藤は悲願の1勝を挙げた。第3局は5月2日、名古屋市の「名古屋東急ホテル」で行われる。

   ◇   ◇   ◇

対局室からは名湖「柴山潟」と「白山連峰」が一望できる。柴山潟は、白山から昇る朝日や日本海に沈む夕日を浴び、1日に7度、湖面の色を変えると言われる片山津温泉のシンボルだ。静寂の中、藤井が開始早々、変化球を投げた。

「作戦でした。やったことがなかったので、やってみたらどうかなと」。10手目に角を3段目に上がる「3三金型の角換わり」。年に数局ずつ出現するマイナーな戦型だ。公式戦438局目で初採用した伊藤の作戦を外す「新戦法」だった。想定内だったのか、伊藤にしっかりと対応された。

難解な中盤を経て、両者とも持ち時間の4時間を使い切って1分将棋となり、超ハイレベルな攻防戦となった。最終盤は相手の猛攻を必死に受け、逆転を狙ったが、届かなかった。

変化球は見事に打ち返された。「もう少し工夫が必要だった。3三金型の薄さが出るような展開になり、失敗しているかなと思っていた」と敗因を分析した。

16年10月に史上最年少の14歳2カ月でプロ入りから7年6カ月。最多の29連勝、17歳11カ月での最年少初タイトル…。将棋界の「最年少記録」「大記録」を次々と更新してきた。圧倒的な強さで勝つことで、歴史に埋もれていたレジェンドたちの「大記録」に再びスポットライトを当ててきた。

この黒星でタイトル戦の連勝は「16」でストップ。故大山康晴15世名人が1961年(昭36)~62年度に達成したタイトル戦最多連勝記録「17」に62年ぶりに並ぶことはできなかった。これまで大記録を更新するたびに「記録は意識しない」といった言葉を口にしてきたが、“大山超え”が途切れたことに「仕方がないことかなと思っています」と笑った。「次局は気を取り直して、しっかりと準備をしたい」。若き第一人者は「変化」しながら怒濤(どとう)の8冠防衛ロードに挑む。【松浦隆司】

終局後、感想戦を行う藤井聡太叡王(右)伊藤匠七段(撮影・松浦隆司)
終局後、感想戦を行う藤井聡太叡王(右)伊藤匠七段(撮影・松浦隆司)
終局後、感想戦を行う伊藤匠七段(撮影・松浦隆司)
【イラスト】藤井8冠の対伊藤七段戦ここまでの成績

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でんぱ組.inc、25年初頭に解散を発表「16年にわたる歴史に幕」10月8日から全国ツアー

でんぱ組.inc公式ホームページから

アイドルグループ、でんぱ組.incが20日、公式サイトで、「この度、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎え、16年にわたる歴史に幕を閉じます」と投稿し、25年初頭にグループを解散することを発表した。

公式サイトでは「でんぱ組.incから皆様へ大切なお知らせ」と題してコメント公表。「いつもでんぱ組.incを応援いただきありがとうございます。この度、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎え、16年にわたる歴史に幕を閉じます」と報告した。続けて「グループの今後の活動やメンバーそれぞれの未来について、メンバー、クルー交えて話し合いを重ねた中で、『2025年頭にでんぱ組.incとしてのエンディングを迎える』ことを決断いたしました」と記述。

そして「2007年にオープンした小さなライブ&バー『秋葉原ディアステージ』から始動したでんぱ組.incは、『萌キュンソングを世界にお届け』のキャッチフレーズの通り、秋葉原から世界へ発信を続けてまいりました」と振り返り「現在まで16年間という年月を歩み続けることができたのは、グループを見守り、支え続けてくださったファンの皆様の温かい応援があったからこそです。心より感謝申し上げます」とつづった。

その上で「今後の活動につきましては、2024年10月8日『でんぱの日』に豊洲PITで行われる公演を皮切りに全国ツアーを行い、2025年頭のラストライブをもってでんぱ組.incとしての活動のエンディングを飾ります。でんぱ組.incにしか出来ないステージを、いつも応援してくださっているファンの皆様と一緒に創っていきたいと思います。最高のエンディングを迎えるその日まで、どうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

でんぱ組.incは、2007年にオープンしたライブ&バー「秋葉原ディアステージ」で働く、アニメ・漫画・ゲームなど、自分の趣味に特化したコアなオタクのメンバーを中心に結成。「萌えキュンソングを世界にお届け」のキャッチフレーズで、秋葉原を中心に2010年頃より活動を本格始動。数々のメンバーチェンジを経て古川未鈴、相沢梨紗、藤咲彩音、鹿目凛、天沢璃人、小鳩りあ、高咲陽菜の7人組ユニットで活動している。過去には最上もがや、バカリズムと結婚した夢眠ねむさんらも在籍した。

でんぱ組.incの公式Xから
でんぱ組.incの公式Xから

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