ワールドベースボール

コラム一覧

外国人記者の目 特別阪

ロックアウトから6週間、ようやく交渉を再開する選手会とオーナー

Six weeks into lockout, finally MLBPA, owner to discuss ホリデーシーズンも終わり、アメリカでは新型コロナウイルスの感染再拡大を除けば、日常が戻りつつある。大リーグでも13日、ロックアウトに入ってから初めて、労使交渉が行われた。 ただ、ロックアウトに入ってすでに6週間。すでに多くの時間を無駄にした。例年ならこの時期にファン感謝祭などが行われるが...

外国人記者の目 移籍契約編

エンゼルスは「打ち勝つ野球を目指すべきでは?」の声も

What’s next for the Angels? ロックアウトが続いている大リーグだが、水面下ではどの球団もさまざまなシナリオを描きつつ、労使交渉の行方を見守っている。 誰が見ても、先発陣の補強が急務なエンゼルスは昨年11月、FAだったノア・シンダーガード(2100万ドル)、マイケル・ロレンゼン(675万ドル)とそれぞれ1年契約を交わした。しかし、シンダーガードは昨年終盤にトミー・ジョン手術...

外国人記者の目 大谷翔平

2022年、大谷は再びMVPを取るのか?

大谷翔平

In 2022, Another MVP season for Shohei? 例えば、MVP(最優秀選手)を取った後なら理解もできるが、まだ5月の段階でニューヨーク・タイムズ紙が西海岸に本拠地を置くエンゼルスの大谷翔平に興味を持ったことは、驚きだった。執筆の依頼をもらい、5月14日付で「Shohei Ohtani Unleashed」というタイトルの記事を同紙に寄稿したが、まだ開幕1カ月で1人...

外国人記者の目 移籍契約編

なぜ、マリナーズは鈴木誠也を必要とするのか?

鈴木誠也(2021年10月28日撮影)

Why do M’s need Seiya Suzuki? ロックアウトに入る前、マリナーズは菊池雄星との4年の契約延長オプションを、菊池はマリナーズとの1年の契約延長オプションをそれぞれ破棄。このまま来年の開幕を迎えれば、1996年7月7日にマック鈴木がデビューして以来、マリナーズの40人枠から初めて日本人選手が消えることになる。 その20年以上の記録には、イチロー、佐々木主浩、城島健司、岩隈久...

外国人記者の目 菊池雄星

なぜ、マリナーズは菊池雄星を手放したのか?

菊池雄星投手(20年3月撮影)

Why did the Mariners let Yusei go? 9月終盤、マリナーズが菊池雄星をローテーションから外したことは、残念ながら誰が見ても納得で、むしろ遅きに失した、温情が判断を鈍らせたのではーーとさえ映った。しかし、あのときの決断が、来季も先発としては構想外という含みまで込められていたことは、想像しなかった。そのことは、マリナーズが4年総額6600万ドルのオプションを行使しなかっ...

外国人記者の目 特別阪

ファンはビリオネアとミリオネアの値切り合いが終わるのを待たなければならない

Fans must wait as billionaires and millionaires haggle in talks 12月2日、大リーグはロックアウトに突入した。そのことは予想されていたので、驚くことではない。実は数年前から、今回の新労使交渉に関しては難航が指摘され、ロックアウトが想定されていた。だからこそ、今年は例年になく早いペースで多くの契約が成立し、ロックアウトが始まる前に総額に...

外国人記者の目 移籍契約編

鈴木誠也には明るい未来が待っているが、ロックアウトがもたらす不確実性

鈴木誠也(2021年11月16日撮影)

Bright feature for Seiya, but MLB lockout brings uncertainty 11月22日、鈴木誠也が広島からポスティングされた。ただ、決着がいつになるのか、現時点では見通せない。MLBが2日、ロックアウトに突入したからだ。この間、チームと選手の接触が禁止されるため、フリーエージェント選手との契約も凍結される。 もっとも、そのことはある程度予想されていた...

外国人記者の目 大谷翔平

制限を設けなければ、何でも可能だ

46号本塁打を放つエンゼルス大谷(2021年10月3日撮影)

Anything is possible if we don’t put limitations エンゼルスの大谷翔平が満票でア・リーグのMVP(最優秀選手)を獲得した。そのことは制限を設けることで、その選手の能力をも制限してしまう可能性を示した。 去年までの3年を振り返ると、大谷はトミー・ジョン手術(側副靱帯=じんたい=再建術)、左膝手術など、故障・手術・リハビリを繰り返した。結果的に“何ができ...

外国人記者の目 ダルビッシュ

新体制でダルビッシュとともにチーム変革を望むパドレス

パドレス・ダルビッシュ(2021年9月8日撮影)

The Padres hope the new manager/pitching coach turns around with Darvish ダルビッシュ有の2021年シーズンは、前後半で対照的となった。パドレスのA・J・プレラーGMも先日、GM会議が行われたカリフォルニア州カールスバッドで、「パフォーマンスにおいては2つに分けられる」と話した。 「前半はオールスター。安定していて、先発の軸と...

外国人記者の目 大谷翔平

このオフ、エンゼルスがすべきこと

9月、アスレチックス戦に先発し力投するエンゼルス大谷(2021年9月19日)

To do list for the Angels this off season 6季連続で負け越し、プレーオフでの勝利は2009年が最後というエンゼルスに必要なものーーそれは、投手、投手、そして投手。誰の目にも明らかだ。 6月のドラフトでは、20の指名枠すべてを投手に使い(MLB初)、このオフもトレード、フリーエージェント市場では、補強ポイントを投手に絞って動く見込みだ。 オフェンスに関しては...

外国人記者の目 プレーオフ編

ミラクルブレーブス、再び!

Miracle Braves, again! 最後、ユリ・グリエルの遊ゴロをダンズビー・スワンソンがさばくと、一瞬、二塁へ投げようとしたものの、一塁へ。ボールを捕ったフレディ・フリーマンはすぐさまそれを右後ろのポケットへねじ込む。最後、チーム生え抜きの彼のもとにウイニングボールが渡ったのは、偶然とは思えなかった。 今年のワールドシリーズは、ブレーブスが4度目の制覇。1996年から2020年まで16...

外国人記者の目 プレーオフ編

順調だったドジャースのシーズン、ワールドシリーズ目前で終焉

”Dodgers’ Successful Season Ends Short of World Series Return” 初戦、2戦目にサヨナラ勝ちしたブレーブスが、その勢いのまま押し切った。 ドジャースは今季、フランチャイズ記録タイとなる106勝をマークし、前年にワールドシリーズを制したチームとしては最多の勝利数を記録した。ポストシーズンに入るとシーズン最高勝率を挙げたジャイアンツを地区シリ...

外国人記者の目 プレーオフ編

汚名をそそぐには、まだすべきことがある

アストロズ・ベイカー監督(2021年9月12日撮影)

There’s still more to do for a team with a tarnished reputation アストロズが、再びワールドシリーズの舞台へ駒を進めた。 レッドソックスとの対戦となったア・リーグ優勝決定戦は、前半の3試合と後半の3試合はあまりにも展開が対照的で、初戦こそアストロズが接戦を制したが、第2戦、第3戦はレッドソックスが大勝。その3戦でレッドソックスは25点を...

外国人記者の目 プレーオフ編

ブレーブスはナ・リーグ優勝決定戦へ 95勝したブルワーズは家へ

勝ち越し本塁打を放ったブレーブスのフリーマン(AP)

Braves are heading into an NLCS and the 95−win Brewers are heading home. ブレーブスが2勝1敗とリードして迎えたブルワーズとのナ・リーグ地区シリーズ第4戦。4対4の8回裏、1発で勝負に決着をつけたのは、昨季のリーグMVPでブレーブス生え抜きのフレディ・フリーマンという、ブレーブスファンにとってはたまらない展開だった。 ベースを...

外国人記者の目 プレーオフ編

ブーイングを力にするアストロズ、ホワイトソックス一蹴し5年連続V決定戦

ホワイトソックスに勝利したアストロズ(ロイター)

まだ遠征に行くと、すさまじいブーイングを浴びるアストロズ。2017年のサイン盗みスキャンダルは今も尾を引いているが、彼らはそれにひるむことなく勝ち続けている。2勝1敗で迎えたシカゴでのア・リーグ地区シリーズ第4戦。アストロズは10対1でホワイトソックスを退け、5年連続の優勝決定戦出場を決めた。 すでに17年のチームからは多くがチームを去った。ゲリット・コールは今、ヤンキースのユニホームを着ている。...

外国人記者の目 プレーオフ編

レイズにとっては悲痛な敗戦

Heartbreaking loss for Rays シーズンで100勝を挙げたチームの意地か。1勝2敗で迎えた第4戦。レイズは3回に一挙5点を失い、劣勢に立たされた。だが、その後はリリーフ陣が失点を許さず、打線も小刻みに点を返すと、ついに8回、同点に追いついた。 その時点での流れはレイズ。勝ちきって、ホームで決戦-というシナリオも見えたが、九回裏、レッドソックスはキケ・ヘルナンデスの犠牲フライ...

外国人記者の目 大谷翔平

大谷は全会一致でMVPに選出されるべき

シーズンを終え、マドン監督(左)とハグするエンゼルス大谷(2021年10月3日撮影)

Shohei Ohtani should be a unanimous choice for the AL MVP もしも、今年が普通のシーズンであったなら、おそらくウラジーミル・ゲレロ(ブルージェイズ)はMVPの最有力候補としてシーズンを終えたはず。惜しくも三冠王には届かなかったが、打撃主要部門では、軒並み上位。なによりチームが、最後までプレーオフ出場を争う原動力となった。MVPの投票基準は本来...

外国人記者の目 秋山翔吾

筒香嘉智がパイレーツで輝き、秋山翔吾は視界不良

レッズのベル監督(左)と笑顔で話す秋山(2020年3月6日撮影)

As Tsutsugo shines with Pirates, questions remain for Reds’ Akiyama パイレーツとレッズは9月だけで6試合も試合が組まれ、10月に入って行われるシーズン最後の3連戦でも、両チームは顔を合わせる。パイレーツには筒香嘉智が、レッズには秋山翔吾がいるが、その2人の立場は今、対称的だ。 今季、レイズとドジャースから2度もDFA(40人枠から...

外国人記者の目 ダルビッシュ

パドレスが稀に見る失墜、ダルビッシュの不運も続く

パドレス・ダルビッシュ(2021年9月8日撮影)

Hard Luck Remains for Darvish as Reeling Padres Stage Epic Collapse 高い期待とともに開幕し、前半は期待通りのスタートを切ったパドレスとダルビッシュ有だが、そろって失速して苦しいシーズン終盤を送っている。 オールスターにも選ばれたダルビッシュは6月以降、運にも恵まれない。18日はワイルドカードの2枠目を争うライバルのカージナルスとの...

外国人記者の目 菊池雄星

菊池雄星、好不調の波大きい要因は腕の位置?スランプ脱出へもがく

18日ロイヤルズ戦に先発した菊池雄星(AP)

Did Yusei break out of slump? 9月12日のダイヤモンドバックス戦で菊池雄星(マリナーズ)は、5回を投げて1失点。6本のヒットを打たれたが要所を締め、8三振を奪った。その前のアストロズ戦(6日)では、2回途中、6失点で降板しており屈辱を味わったが、なんとかそこから立ち直った。 何がきっかけだったのか。菊池は試合後、「この1週間、自分でもいろいろ、前回の反省を生かして考え...