ワールドベースボール

韓話☆球題

ロッテ朴世雄、アジア大会金で兵役免除も大会延期 尚武入り選択肢もプラン再考必要に

今年9月に中国・杭州で行われる予定だったアジア大会の延期が、先週6日アジア・オリンピック評議会(OCA)から発表になった。アジア大会は「アジア版オリンピック」と言われ、4年に1度開催されている。 本欄ではこれまでにも紹介してきたが、韓国では兵役義務のあるアスリートがオリンピック(五輪)でメダリストになるか、アジア大会で金メダルを獲得すると兵役の免除恩恵が受けられる。アジア大会の野球は日本が社会人チ...

斗山に新たなヒーロー2人誕生 空いた穴を誰かが埋める、7年連続シリーズ進出の底力を象徴

長きに渡り、代表チームに数多くの野手を輩出している斗山(トゥサン)。主力選手のFA移籍や負傷欠場のたびに、新たなヒーローが生まれる好循環が続いている。先週、この斗山の流れを象徴するような2人の外野手の姿があった。 プロ10年目、27歳の金仁泰(キム・インテ)は4月26日のNC戦で今季初の3安打3打点の活躍。ここまで打率3割1分5厘(リーグ13位)を記録している。 また埼玉出身で早実高、早大、社会人...

佐々木朗希に詰め寄る球審の行為騒動 海外経験者「審判を味方に」意識が自身の精神的な余裕認識

24日のオリックス-千葉ロッテで千葉ロッテの佐々木朗希の投球後の態度が、球審の判定に不満を表したのではないかということで、注意した球審をはじめ一連の行動が話題になっている。この件に触れて、韓国で活動した日本人コーチ、選手がよく口にしていた、「審判に嫌われたら損」という言葉を思い出した。 落合英二・現中日コーチはサムスンで投手コーチを務めていた時、投手交代のため球審からボールをもらう際、常にお辞儀を...

韓国版「選手名鑑」はカナダラ順で掲載 日本にはない「軍保留」選手一覧も

日本では当たり前のことが海外では一般的ではないということがある。例えば日本の野球ファンにとって「選手名鑑」は春季キャンプ期間中には書店に並び、選手の紹介文なども掲載されていて当然という認識だろう。新聞社、出版社が編集した一冊は、各社が選手寸評や詳細なデータを掲載し独自性を競っている。 一方の韓国はシーズン開幕から約2週間が経過した先週15日、韓国野球委員会(KBO)が2022年の刊行物発売を発表し...

SSG無安打無得点リレー発進から9連勝 リーグ開幕連勝記録へあと1勝

開幕以来、SSGが勝ち続け連勝を9に伸ばしている。 SSGは4月2日の開幕戦からインパクトのあるスタートを切った。NC戦に先発したウィルマー・フォントは、9回104球を投げて走者を1人も出さない完璧な投球。完全試合達成と言いたいところだが、味方打線も0点に抑えられ、0-0で延長戦に突入した。SSGは10回表に4点を挙げるもフォントは9回で降板。2番手の金擇亨(キム・テクヒョン)が10回裏を1四球無...

サムスン主力5選手がベンチ外 日本を上回るコロナ新規感染者、今後の「ウィズコロナ」対応策は

サムスンは先週2日のKTとの開幕戦を一塁手・呉在一(オ・ジェイル)、三塁手・李ウォン錫(イ・ウォンソク)、右翼手・具滋昱(ク・ジャウク)が欠場。翌3日には二塁手・金相竪(キム・サンス)、指名打者・金東燁(キム・ドンヨプ)もオーダーから外れ、主力5選手がベンチ入りしなかった。球団はこの大量欠場について明確な理由を示さず、多くの人が新型コロナウイルスに感染した疑いなどが原因だろうと思っている。 現在の...

ハンファ競技場跡地に新球場建設予定も…市長選候補者が競技場撤去に反対 新総裁は本拠移転検討

韓国では地方自治体の首長選挙が近づくと、野球場の話題が持ち上がることが少なくない。KBOリーグ10球団が使う9つの本拠地球場はすべて自治体の所有物で、候補者が選挙公約に「新球場の建設」を掲げることがあるからだ。 韓国ではこの10年の間に光州(クァンジュ)、大邱(テグ)、昌原(チャンウォン)に新しい球場が誕生した。いずれも市の予算と国費を主な財源とし、加えて球団親会社が建設費用の一部を負担している。...

KBOリーグ4・2開幕 昨季ヤクルトのスアレスらNPBでプレー経験ある選手も調整着々

4月2日の公式戦開幕に先立ち、オープン戦が行われているKBOリーグ。主力をはじめ外国人選手も本番に向けた実戦での調整が続いている。KBOリーグの外国人枠は1チーム3人。そのすべてを投手または野手にすることは出来ず、10球団とも先発投手2人、野手1人という構成だ。外国人30選手の中で、NPBでのプレー経験があるのは8人。うち5人が今季新たに韓国にやって来た。 2019年にオリックスに在籍したタイラー...

KBO次期総裁ホ・グヨン氏就任なら初野球人から選出 国内外とわず野球発展に尽力してきた人物

韓国野球委員会(KBO)は11日に理事会を開き、KBOの次期総裁(コミッショナー)に許九淵(ホ・グヨン、71)氏を推薦することを発表した。もし許氏が総裁に就任すると、24代目で初の野球人から選出となる。 許氏はプロリーグ発足前の70年代に社会人野球の選手として活躍。KBOリーグ誕生5年目の1986年には、35歳の若さで監督(青宝ピントース)を務めた。そして現在まで韓国を代表する野球解説者として広く...

韓国左のエース金広鉉、4年契約で“古巣”SSGに復帰 「将来は日本で」時代変化で実現ならず

韓国通算136勝を誇る左のエースで昨季まで2シーズン、カージナルスでプレーした金広鉉(キム・グァンヒョン、33)のSSG入りが発表になった。SSGは金が2019年まで在籍したSKを昨年買収した球団で、いわば古巣復帰となる。 今から12、3年前、NPB球団の国際担当者たちと顔を合わせると必ず金の話題になった。「いつFAになるんですか?」。彼らにとって金は魅力ある投手だった。 08年夏、20歳の金は北...

少子化が進む韓国、選手の質を高める取り組み「KBOネクストレベルトレーニングキャンプ」実施

韓国野球委員会(KBO)は1、2月に2回に分けて「KBOネクストレベルトレーニングキャンプ」を行った。これは高校入学を控えた中学3年生の球児の中から約80人を対象とした合宿練習だ。 この合宿では将来有望な球児に科学的トレーニングやプロOBによる指導を行い、科学的な選手育成システムの確立と、選手の技術向上を目的とした。期間は約2週間で中3生の高校入学までの練習空白期間の解消も兼ねている。 KBOがこ...

このオフに目立ったFA取得前の選手との複数年契約 背景に来年から導入「サラリーキャップ制」

昨年から今年初めにかけてのシーズンオフは大物選手のFA移籍と、もう1つある特徴があった。それはFA権取得前の複数年契約だ。 SSGの朴鐘勲(パク・チョンフン)と文昇元(ムン・スンウォン)はどちらも30代でチーム生え抜きの先発投手。早ければ今季終了後にFA権を取得する予定だが、球団は両投手との5年契約を結んだ。契約内容は5年間の年俸と出来高を加え、5億円を超える大きいもの。この2人はどちらも昨年シー...

ヤクルト高津監督「バスで出番を待った」現役時代の環境改善へ 選手が快適に過ごせる球場に改修

ヤクルト・高津臣吾監督が現役投手として韓国でプレーした2008年、クローザーだった高津は敵地での試合中、駐車場の球団バスの中でテレビ中継を見ながら出番を待っていた。当時の韓国の野球場は設備が不十分な球場が多く、ビジターチームの選手が着替えや、待機するためのロッカールームが備わっていなかったからだ。 しかし2010年代に入ると、光州(クァンジュ)、大邱(テグ)、昌原(チャンウォン)に新球場が誕生。解...

KBO2軍捕手部門に2人の日本人コーチ 韓国球界が抱える課題に向き合う

2022年の春季キャンプがスタートした韓国KBOリーグ。今年のKBOリーグには2人の日本人コーチが在籍している。両者とも持ち場は同じ、2軍(フューチャーズリーグ)の捕手部門だ。 SSGの芹沢裕二バッテリーコーチ(元中日など)はチーム2年目。韓国でのコーチ生活は2010年にSSGの前身・SKでスタートし、ヤクルト2軍コーチ、楽天の寮長を挟んで、サムスン、LGでもコーチを務めた。その間に各球団の捕手、...

韓国プロ野球ポストシーズン進出枠拡大を検討 早ければ今秋から導入へ

1982年に発足した韓国のプロ野球、KBOリーグは今年40周年。節目を迎える同リーグは先日、今年の取り組みについて発表した。その1つが公式戦終了後に行われるポストシーズンの「進出枠拡大」だ。現在のポストシーズンは10球団中、上位5位まで進出可能だが、これを増やして早ければ今秋からの導入を検討しているという。 韓国のポストシーズンの歴史は古く、リーグ発足当初にさかのぼる。当時はかつてのパ・リーグのよ...

李学周、イ・デウン、河財勲 若くして渡米した3人が野球人生の岐路に

今週24日、サムスンとロッテからトレードが発表になった。 サムスンからは内野手の李学周(イ・ハクチュ、31)、ロッテから投手の崔ハヌル(チェ・ハヌル、22)がそれぞれ移籍。加えてロッテは2023年新人ドラフトの3ラウンド目の指名権をサムスンに譲渡した。 李学周は19年にサムスン入りし、その年118試合に出場した遊撃手だ。高校卒業後の09年、韓国のプロには進まずカブス傘下のマイナーでプロ生活をスター...

「自分が投げたい球にこだわる投手」元ロッテのイ・デウンが現役引退表明

キャンプインまであと2週間程となった先週13日、KTの投手でかつて千葉ロッテでもプレーした李帶ウン(イ・デウン、32)が現役引退を表明した。 米マイナーから2015年にロッテに入団した李帶ウンは、韓国代表として同年秋のプレミア12で日本戦に先発。帰国後は17年から2年弱の軍服務を終え、新人ドラフトを経て19年にKBOリーグ入りした。先発、抑え、中継ぎと役割を代え、昨季までの3シーズンの成績は95試...

韓国全球団がコロナ禍で春季キャンプを国内実施 キャンプ地日本にも影響

冬の寒さが厳しく、春の訪れが日本よりも遅い韓国。本来なら全球団が春季キャンプを温暖な海外で行うが、感染症拡大が収まらず2年続けて国内での実施が決まった。複数の球団は昨年11月頃まで海外キャンプに向けた準備を進めていたが、オミクロン株の急拡大によって断念せざるを得なかった。 球団はキャンプで使用する施設と、複数年契約を結ぶことが少なくない。契約が続いている球団は、その施設を使用することを前提に準備を...

韓国9月アジア大会は「24歳以下」中心 東京五輪の結果受け選手層拡充へ

韓国球界にとって2022年は大きな大会が予定されている。4年に1度行われるアジア大会だ。「アジア版オリンピック」とも言われるこの大会、今回は9月に中国・杭州で行われる。 韓国はアジア大会に参加する野球を含めたすべての競技で、兵役義務者が金メダルを獲得した場合に兵役が免除となるため、非常に注目度が高い。スポーツでの兵役免除恩恵は、アジア大会の金、オリンピックで金、銀、または銅メダル獲得によって得られ...

羅成範、大谷翔平とも似通う野球人生に大きな影響与えた指導者との出会い

2012年秋、もし日本ハムが花巻東高3年の大谷翔平(現エンゼルス)を指名せず、栗山英樹監督(当時)が大谷に投手と野手の二刀流を提案しなかったら、いま大谷はどこでどんな選手としてプレーしていただろうか。大谷のように韓国にも監督の決断がその後の野球人生に大きな影響を与えた選手がいる。 韓国を代表する左打者・羅成範(ナ・ソンボム、32)は大学3年生だった2010年、「ハンカチ王子フィーバー」に沸いた第5...

サムスン外国人枠はブキャナン、ピレラ、スアレス 3人すべてNPB出身者

10球団中4チームで来季の外国人選手の陣容が固まった。KBOリーグの外国人枠は1チーム3人まで。枠全てを投手または野手に使うことはできない。これまでほとんどのチームが投手2人、野手1人という組み合わせだ。 その中で目を引くのがサムスンで、3人すべてNPB出身者という構成になっている。2019年までヤクルトでプレーした投手のデービッド・ブキャナンは、韓国2年目の今季、リーグトップタイの16勝をマーク...

FA行使の大物選手に動き LGは朴海旻と4年、NCは朴健祐と6年契約

フリーエージェント(FA)権行使を表明している大物選手たちに動きが出てきた。 14日、LGはサムスンの左打ちの外野手、朴海旻(パク・ヘミン)を獲得し4年契約を結んだと発表。NCは斗山(トゥサン)の朴健祐(パク・コンウ)外野手と6年の長期契約を結んだことを明らかにした。 この2人はともに韓国代表として今夏の東京オリンピックに出場。朴海旻は4度盗塁王に輝き、俊足を生かした広い守備範囲が魅力だ。また朴健...

KIA新監督にチーム生え抜きの金鍾國ヘッド就任「期待感の方が大きい」

今季10球団中9位に終わったKIAは、契約をあと1年残すマット・ウィリアムズ監督を解任。新監督に金鍾國(キム・ジョングク)ヘッドコーチが就任すると発表した。 リーグ創成期の80年代に黄金時代をつくったヘテの系譜を継ぐKIAは、球界の中でもどちらかというと古い体質が残っている。そのKIAが2年前、外国人監督を招いて改革を行おうとしたことに驚いたが、この2シーズンで結果は残らず監督交代を選択した。 金...

今季MVPに元ソフトバンクのミランダ 移籍初年度で歴代新225奪三振

11月29日、2021年シーズンのKBOリーグMVPが発表になり、斗山(トゥサン)の投手で元ソフトバンクの左腕、アリエル・ミランダが選ばれた。今季が韓国1年目のミランダは28試合、173回2/3を投げて14勝5敗。防御率はリーグトップの2.33を記録した。また奪った三振は歴代新記録となる225個。MVPに相応しい活躍だった。 ミランダは2018、19年と日本でプレーし、韓国にやってくる前の昨年、台...

韓国FA市場は二極化 トップクラスはMLB、それ以外は国内

今オフのフリーエージェント(FA)権保有選手が、韓国野球委員会(KBO)から発表になった。新たに権利を手にした選手が12人、再取得が5人、権利を行使せず維持したままの選手が2人の計19人だ。 昨年に続き、斗山(トゥサン)は主力野手の権利取得が続いている。この2年で捕手を除く、7ポジションの選手がFAの対象だ。昨季は三塁手(許敬民、ホ・ギョンミン)、遊撃手(金宰鎬、キム・ジェホ)、中堅手(鄭秀彬、チ...

7年目で韓国シリーズ初進出KTが連勝、勢いそのままに初優勝なるか

今年のKBOリーグのチャンピオンチームを決める韓国シリーズが、14日からスタート。公式戦1位のKTとワイルドカード決定戦、準プレーオフ、プレーオフを勝ち上がった4位の斗山(トゥサン)が対戦し、1、2戦を終えKTが2勝している。 KTは2014年に球団が誕生し、初年度は2軍で活動。翌15年から1軍に参入し、今年7年目で初の韓国シリーズ進出となった。チーム生え抜きの選手にとっては初めての大舞台となり、...

ポストシーズンも終盤 短期決戦に強い「ミラクル斗山」韓国シリーズに王手

今年のKBOリーグ優勝チームを決めるポストシーズンが終盤に差し掛かっている。 1リーグ10球団制のKBOリーグは上位5チームに入るとポストシーズンに進出できるが、今季は公式戦が大混戦だった。全チーム残り1試合の時点で1~7位の順位が確定せず、中でも1位はKTとサムスンが同率で並び、0.5ゲーム差で追う3位LGまで1位の可能性を残す三つ巴で最終戦を迎えた。 LGは10月30日の最終戦に敗れて3位が確...

ヒルマン氏ら作った外国人監督のイメージに陰り 今季指揮3人は結果残せず

韓国の野球中継ではスタンドにひと目で外国人とわかる欧米系の観客がいると、カメラが向けられ画面に映し出されることが少なくない。そして解説者や実況アナウンサーがこんなコメントをそえる。 「外国の方も我が国の野球文化を楽しんでいますね」 韓国ではアジア、アフリカ系以外の外国人が自国の文化風習に興味を持ち、関わるようになるとそれ自体がワンランク上がったような扱いになることがよくある。2008年、ロッテはリ...

10年前から採用現役ドラフト廃止と2軍FA導入に現れる日本にないスピード感

日本プロ野球選手会が日本野球機構(NPB)に導入を要望し、協議している現役ドラフト(仮称=ブレークスルードラフト)。韓国には10年前から同様の制度があるがこの度、廃止が決定した。 KBOリーグでは2011年に、球団数増加後の戦力均衡化を目的に現役選手を対象としたドラフト制度「2次ドラフト」を採用。隔年実施で計5回行われてきた。導入当初は移籍により活躍の場を得た選手もいたが、直近の実施では獲得したい...

2軍首位打者争いで物議 ソ・ホチョルのタイトル経緯にKBOへ内部告発

2軍の首位打者争いがタイトル確定後に物議を醸している。KBOリーグの2軍(フューチャーズリーグ)の南部リーグは10月13日に今季の全日程を終了。打撃部門では入隊中の一部の選手が所属するチーム・尚武(サンム)の徐浩喆(ソ・ホチョル)が、打率3割8分8厘で首位打者を獲得した。ところがその後、徐浩喆はタイトルがかかった打席で、対戦チーム・KIAのアシストによりヒットを稼いだとKBOに内部告発があった。 ...