<阪急杯:追い切り>

 日曜阪神のメイン阪急杯(G3、芝1400メートル、25日、1着馬に高松宮記念優先出走権)の追い切りが21日、東西トレセンで行われた。昨年の最優秀短距離馬レッドファルクス(牡7、尾関)は美浦ダートコースで、気合を乗せすぎない目的で単走調整。18年始動戦となるが、春の最大目標の高松宮記念(G1、芝1200メートル、3月25日=中京)へ結果を出して弾みをつける。

 レッドファルクスはダートコースの七分どころを気持ちよさそうに駆け抜けた。直線だけ軽く仕掛けられ、5ハロン68秒3-12秒7を計時。尾関師は「良かったです」と合格点を与えた。太め感もなく仕上がった印象だ。

 注目される最優秀短距離馬の始動戦。最終追いにはトレーナーの計算があった。1週前はウッドで併走馬を追走して2馬身先着し、「思ったより動いてくれた」。この日は気合が入りすぎないように、美浦の南馬場で最も外側にあるダートコースで単走調整。「ダートだとカーブも楽だし、疲れも残らないだろうし」と意図を説明した。

 16、17年のスプリンターズSを連覇した。18年の大きな目標は師が「一番欲しいタイトル」と言う、春のスプリントG1高松宮記念制覇。昨年の同レースは、香港スプリントからの直行で3カ月半ぶり。今年は「間隔が一番いい」と、本番まで中3週の阪急杯を選んだ。

 別定戦のためメンバーで最も重い58キロだが、昨年の京王杯SCを同重量で勝っている。「最優秀短距離馬の看板を背負って出走するので、いいレースをして高松宮記念に臨みたい」。まだ100%まで仕上げていない。それでも結果が求められる。【久野朗】

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