成人の日の8日、中山競馬場では18年に成人式を迎えた藤田菜七子(20=根本)が今年初勝利を飾った。7R(1000万、ダート1200メートル)で2番人気ビックリシタナモーに騎乗し、豪快な追い込みを決めた。10分近い写真判定の結果、同着でメモリアル勝利を手にした。

 藤田騎手は「勝ったと思ったんですけど、戻ってきたら、微妙と言われたので・・・。勝てて良かったです。本当に馬が頑張ってくれました。いつも脚を使ってくれるし、何回も乗せていただいているオーナー、調教師に感謝しています」と顔をほころばせた。検量室付近のスタンドは黒山の人だかりとなった。

 個性的な馬名、珍名を名付ける名物馬主、小田切有一オーナーは驚きと興奮を隠さない。「前走(2着)の最後にフワッとしてしまったと菜七子ちゃんが言っていたんです。次ってなかなかうまくいかないこともあるんだけど、最後に伸びてきたね。新成人だったし、たくさんの人が応援してくれたのも良かったです」。

 この日の4鞍の騎乗を終えた藤田騎手は「成人式には出なかったけど、馬に勝利をプレゼントしてもらいました。新成人としての責任はある」と自覚を口にした。【木南友輔】

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