史上最多タイのJRA・G1・7勝、歴代トップのJRA獲得賞金18億7684万3000円を手にした最強馬キタサンブラック(牡6、清水久)の引退式が7日、京都競馬場で行われた。

 12R終了後、芝コースで雄姿を披露。キタサンブラックは入場曲「ザ・チャンピオン」に導かれ、芝コースを駆け抜けた。競馬さながらの闘志。まだまだやれそうだ。大歓声で見送った1万8000人のファンに北島三郎オーナー(81)は「まつり」の熱唱で恩返しした。

 ♪祭りだ 祭りだ 祭りだ キタサン祭り

 ♪俺もどんとまた 頑張るよ

 ♪これが競馬の 祭りだよ

 ♪皆さん ほんとに ありがとう

 両目は真っ赤に潤み、時折声が詰まった。「(歌うつもりは)全然なかったんです。でも皆さんの温かさが・・・。これだけ寒いなかで見送ってくれた。生で声を出さないと、気持ちが許せなかった。感謝の気持ちです」。スタンドを真っ黒に染めたファンの大拍手とともに、キタサンブラックの花道を彩った。

 今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りする。

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