<函館記念>◇16日=函館◇G3◇芝2000メートル◇3歳上◇出走16頭

 遅咲きの6歳馬がやっとタイトルをつかんだ。5番人気ルミナスウォリアー(牡、和田郎)が重賞初制覇を飾った。勝ち時計は2分1秒2。和田正一郎師(42)は平地重賞初勝利となった。2着には14番人気タマモベストプレイが入り、3連単91万5320円は過去最高の配当。荒れる伝統のG3は、今年も波乱となった。

 4角を回り終える頃には、もう勝利を確信していた。直線を待たず、柴山騎手はルミナスウォリアーが突き抜ける手応えを感じていた。初めての小回り函館。中団大外から強引にでも勝負に出た。3角で両腕を激しく前後に振ると、しびれる反応が返ってくる。「狭いところで窮屈な競馬をさせるなら外へ出そうと思った。本当に直線は楽でした」。直前まで強い雨が降り続き、芝は重まで悪化するタフな馬場。後続の差し馬が伸びあぐねる中、最後の直線で力強く抜け出した。

 我慢が実った。6歳夏にして、初めての重賞制覇だ。和田郎師は「成長が遅いタイプだった。待ったかいがあったかなと思う」としみじみ振り返る。新馬戦4着後の2戦目は、ソエの影響により発馬直前で除外となる憂き目にもあった。デビュー当初から放牧を繰り返し、気長に成長を促してきた。これで休み明けの競馬は6戦3勝2着3回。「一戦ごとに間隔を詰めず先を見据えてやってきた。馬の能力をつぶさないでここまでやってきた」と師。踏みしめるように階段を上り、やっとタイトルをつかんだ。

 サマー2000シリーズでトップタイとなり、制覇も視野に入ってきた。次走の候補は9月3日の新潟記念(G3、芝2000メートル)。和田郎師は「状態次第だけど、夏はもう一戦。今日はうまくいったが、新潟なら自分の形に持ち込みやすい」と切れ味を生かせる舞台を望んだ。雌伏の時を経て、重賞連勝へ。雨上がりの函館で馬体が光り輝いた。【松田直樹】

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