<安田記念:1週前追い切り>

 上半期のマイル王を決める安田記念(G1、芝1600メートル、6月4日=東京)に出走するイスラボニータ(牡6、栗田博)が24日、美浦ウッドで軽快な動きを見せた。

 向正面で10馬身以上前を行ったテキスタイルアート(古馬1000万)を目標に、道中はゆったりと駆けた。直線を向いても僚馬ははるか前だが、仕掛けてからの反応は俊敏。ゴール標識のところでは1馬身遅れたが、その直後にはスッと抜き去っていた。無理にかわしにいかなかっただけで、タイムは6ハロン84秒5-12秒4と十分。栗田博師は「まあ、こんなもんでしょう。1回使っているし、中間はすこぶる順調だった。それが何より」と目を細めた。

 前走のマイラーズCは、直線で狭いところを鋭く割って出た。14年セントライト記念以来、2年7カ月ぶりの勝利に「脚があったからあそこを抜けてこられた。去年の秋は2着続き。結果を出せたのは大きいね」と振り返る。久々の勝利は馬にも自信を取り戻させた。「追い切った後もたんたんとしているし、どっしりしているね」。鞍上は好調ルメール騎手。皐月賞以来のG1制覇へ、心身ともに完熟期に入った。【高木一成】

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