<ダービー:追い切り>
競馬の祭典「第84回ダービー」(G1、芝2400メートル、28日=東京)の最終追い切りが24日、東西トレセンで行われた。
カデナは予定通り強い負荷の最終追いを消化した。Cウッドでアスターリュート(3歳未勝利)を4馬身追いかけ、3角手前で外から併走。直線で追われるとグイッと加速し、6ハロン82秒5-12秒2で半馬身先着した。中竹師は「何も文句のつけようがない内容」と力強くうなずいた。
1週前追い切りに負荷のピークを合わせた前走・皐月賞は9着。今回は当週にしっかり追う従来の調整方法に戻した。Cウッドで長めを追う調整は「弥生賞の頃から決めていた。作りは明らかにこれまでと違う」。
現3歳世代を引っ張ってきた重賞2勝馬。そのこん身の仕上げを、パートナーの福永騎手は満足そうに見届けた。「コースに入るところから動きがいい。賢い馬で、人と馬との信頼関係もできている」。もちろん鞍上自身も相棒への信頼は厚い。「後はカデナに頑張ってもらいましょう」。自身18回目のダービー挑戦。初制覇のチャンスにも、力みはない。【柏山自夢】