絶好の黒帽だ! 天皇賞・春(G1、芝3200メートル、30日=京都)の枠順が27日、JRAから発表された。キタサンブラック(牡5、清水久)、サトノダイヤモンド(牡4、池江)が2強を形成する中、史上4頭目の連覇を狙うブラックは過去最多12勝を挙げる馬番3をゲット。馬券は今日28日、ウインズ後楽園で金曜発売される。

 キタサンブラックがまたもや絶好枠を引き当てた。午後2時過ぎに発表された枠は、2枠3番。北島三郎オーナーの名前と同じ「3」と、馬名と同じ黒帽で、史上4頭目の天皇賞・春連覇へ。枠順が印刷された用紙を手にした清水久調教師は「いいところじゃないですか。天皇賞・春は6回も(コーナーを)回らなくてはならないですからね」と目を細めた。

 過去6年で4勝の白帽(1枠)こそ逃したが、(3)も申し分ない。12勝は2位の(1)、(7)を3勝も上回る馬番別の最多勝。勝率も1位。ブラックとコンビを組む武豊騎手も99年、この馬番から1番人気のスペシャルウィークを頂点へと導いた。

 天皇賞・春は国内の平地G1で最も長い3200メートル戦。経済コースを走れる内枠はただでさえ有利だ。しかも、開幕2週目で京都競馬場の芝コンディションは最高。外を回すロスは相当に大きい。人気にかかわらず内枠が好結果を残しているのは、偶然ではない。

 ブラック自身も内枠で好結果を出してきた。G1初制覇の菊花賞は2枠4番、昨年のこのレースも1枠1番だった。そして今年も、希望通りの内枠を引いた。清水久調教師は「よく(内に)入りますね」と話しつつ「日曜は雨も降りそうじゃないですからね」と、絶好馬場での最短距離の競馬をイメージする。

 追い切り翌日は軽めの運動で調整。師は「何も問題なくきています」と好調をアピールする。サトノダイヤモンドとの2強決戦を制し、5つ目のビッグタイトルへ。運も味方した。

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