<天皇賞・春:1週前追い切り>

 現役最強襲名へ、待ったなし! 天皇賞・春(G1、芝3200メートル、30日=京都)の1週前追い切りが20日、東西トレセンで行われ、昨年の最優秀3歳牡馬サトノダイヤモンド(牡4、池江)は栗東Cウッドで6ハロン82秒7-11秒9と迫力の走りを披露した。有馬記念で首差下したキタサンブラック(牡5、清水久)返り討ちへ、展望は明るい。

 アクセルを踏むのを待っていたように、サトノダイヤモンドは加速した。なめらか、かつパワフル。追うほどに脚を前へと突き出し、6ハロン82秒7-11秒9でプロフェット(古馬オープン)を2馬身、ダノンシーザー(古馬1000万)を3馬身置き去りにした。

 池江師は「先週より、より良くなっている。反応も、息の入りも、馬体も。トータルで上積みがある」と何度もうなずいた。厩舎スタッフとともにスタンドで見届けたルメール騎手も「いい感じみたい」と口角を上げる。

 馬体に、やわらかなふくらみがある。「成長、あるね。背腰が甘いところに芯が入ってきた」と師。今年初戦の阪神大賞典は、並ぶ間なく後続をちぎった。「休み明けは、もっと動けない馬なんだけど」。いよいよ、これ以上望むものがなくなってきた。

 有馬記念で首差の死闘を演じたキタサンブラックと、再び相まみえる。秋の凱旋門賞挑戦を見据え、日本最強馬の座をかけた一戦だ。舞台は3戦3勝のホームグラウンド、京都。「スムーズに加速できるのは、あの坂があるから。2周目の下りはプラスになる」。昨年の年度代表馬を返り討ちか。【柏山自夢】

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