15年の年度代表馬で、国内外のG1・6勝を挙げたモーリス(牡6、堀)の引退式が15日、中山競馬場のパドックで行われた。最終レース後にも約2000人のファンが集まった。

 今後は社台スタリオンステーションで種牡馬となる。式に参加した吉田勝己ノーザンファーム代表は、今年の配合相手として12、14年の年度代表馬ジェンティルドンナにつけることを明言。「サンデー系につけられるからね。スピードの絶対値が違った馬。うまく子に引き継がれれば。配合によっては2400メートルも大丈夫だと思う。ブエナビスタにもつけちゃおうかな」と、種牡馬としての未来に心を弾ませた。順調なら初年度産駒は東京五輪イヤーの20年にデビューとなる。

 今回の引退式は、初めての試みとして抽選で選ばれたファン30人が同馬との記念撮影会に参加した。モーリスの顔をなでた後、感極まって涙ぐむ女性もいた。オーナーの吉田和美氏は「今までにない形の引退式ができました。理性も知性も兼ね備えたモーリスに似た走る子を出してくれることを心待ちにしたい」とあいさつした。同馬に騎乗してG1を勝った川田、モレイラ、ムーアの3騎手からのメッセージも届いた。【高木一成】

 ◆種付料 馬産地でも人気のモーリスの種付料は400万円。今年の新種牡馬ではドゥラメンテと並んで最高額ながら、すでに満口になっている。全種牡馬の1位はディープインパクトの3000万円。

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