出世街道を突っ走る! 東京日曜メーンの共同通信杯(G3、芝1800メートル、14日)に出走するスマートオーディン(牡3、松田国)が、東スポ杯2歳Sに続き重賞連勝を狙う。先週のきさらぎ賞ではサトノダイヤモンド(牡3、池江)が3連勝を飾って大関昇進を果たしたが、共同通信杯もクラシックへの直結度が高い一戦。東の大物ハートレー(牡3、手塚)との対決も含めて大注目だ。

 関西から今週も大物候補が誕生するか。共同通信杯に遠征するスマートオーディンに注目だ。前走・東スポ杯2歳Sではささる面を見せながら、32秒9という驚異的な上がりで快勝。幼さを残しながらの重賞初制覇で素質を示した。「道中はスムーズだけど、トップスピードに入る時に内へもたれる傾向がある。でも、直線が長くて広い東京は合うと思うし、武豊騎手が続けて乗るので工夫してくれるでしょう」。松田国師は名手の手腕にも期待する。

 東スポ杯と同じ舞台の共同通信杯はオーディンの真価が問われる一戦だ。近年はクラシックへの直結度が非常に高く、12年1着ゴールドシップ、同2着ディープブリランテをはじめ、14年の覇者イスラボニータ、昨年2着のドゥラメンテなど、ここで好走し春に飛躍した馬が多い。しかも、ブリランテとイスラは東スポ杯1着から参戦。同じステップで好走すれば、オーディンの“春”も約束されたと言っても過言ではない。

 全休明けのこの日は坂路を2本、軽快に駆け上がった。3日の1週前追いでも余裕残しで坂路ラスト12秒3と順調。師は「前走後は厩舎に置いて、プールも併用しながら調整。プールは心肺機能を高めたり、関節の可動域を広げる効果があるんですよ」とさらなる充実、成長を主眼に置く。

 「クロフネ、キンカメ、タニノギムレット、そしてダノンシャンティの子まで手がけられるんだから、調教師冥利(みょうり)に尽きますよ」。師が目を細めるシャンティ産駒のオーディン。父も10年共同通信杯での鼻差2着を糧に、NHKマイルCを制しており、初年度産駒オーディンも春へ羽ばたくか。【中上博】

  1. お得な新入会プラン登場! 競馬情報サイト【極ウマ・プレミアム】
  2. 競馬予想に【ニッカンAI予想アプリ】