<京都2歳S>◇28日=京都◇G3◇芝2000メートル◇出走12頭

 3番人気のドレッドノータス(牡、矢作)が、2番手からリスペクトアースを頭差で競り落とし、デビュー戦に続く2連勝で重賞初勝利を飾った。母ディアデラノビア、半姉のディアデラマドレとも重賞3勝している血統馬が、クラシック戦線に名乗りを上げた。武豊騎手(46)は、グレード制導入の84年以降は初となる3週連続2歳重賞制覇の記録を打ち立てた。

 今年で2回目の重賞を制したのは良血馬ドレッドノータスだ。重賞ゲットでクラシックへの賞金ボーダーを早々とクリアした。武豊騎手も「最初は少し行きたがるところを見せてましたが、向正面からいい感じでした。なかなか、しぶとい脚を使えますし、2戦目で重賞を勝つんだから能力がある」と笑顔だった。

 JRA重賞304勝目は、また新たな記録を生んだ。エアスピネル(デイリー杯2歳S)→スマートオーディン(東スポ杯2歳S)に続く3週連続2歳重賞Vは、グレード制導入の84年以降初だ。「来年が楽しみですね。うれしい悩み。ジャニーズ事務所みたいです」と、今年も紅白歌合戦に大挙出演予定のアイドルたちになぞらえ? 余裕のジョークで応えた。

 東京競馬場でモニター観戦した矢作師は「初戦が七~八分だったので上積みを感じていたし、俺なりに自信はあった。これからが楽しみ」とコメント。今後については「ホープルS(G2、芝2000メートル、12月27日=中山)もありうるし、休ませて春のトライアルからでもいいい」と選択肢を示した。馬名の由来は世界最大の恐竜名。派手さはないが、世代一の怪物となるべく無敗街道を突っ走る。【中西典章】

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