<水島晴之・匠の極意:東京11R>

 開幕週の東京ならヒュウマ(牡5、斎藤)だ。桜花賞と皐月賞で本命を的中させた「匠の極意」の水島晴之記者は、武豊騎乗の(6)に◎。3着を外したことがない東京コースでの単騎逃げに期待大だ。

 ◎ヒュウマの根拠は東京開幕週、54キロ、単騎逃げ。ざっと挙げても、これだけある。唯一の不安と言えば初の2400メートルだが、実はこれが一番の強調材料だ。

 開幕初日の良馬場。どのジョッキーも、当然「前残り」は頭にある。いくら直線が長いとはいえ、楽に逃がしたら届かない。これが実績のある1800~2000メートルなら、よりマークはきつくなるだろう。ところが今回は初の長距離戦。後続にすればスタミナが持つか分からない馬を、深追いはできない。ここに付け込む隙が生まれる。

 あまりスローに落とすと瞬発力のある馬にやられるが、そこは名手武豊。絶妙なペースに導いてくれるはずだ。うまく自分の形に持ち込めば、昨年6月の洞爺湖特別、同10月の甲斐路S(ともに2着と鼻差)のように粘り強さを発揮する。速い流れの2番手を追走した中山金杯でも、レコード決着の1秒差に粘った。流れ次第で距離はもつ。

 前走の福島民報杯は3番手の外めで、ちょっと中途半端な競馬になった。3角では早くも後退したが、12キロ増の太めもあり、13着の結果は度外視していい。斎藤師は「厩舎に来たころに比べたら、だいぶコントロールしやすくなった」。今なら2400メートルでもスムーズな競馬ができる。

 左回りは東京、新潟で4戦2勝、2着1回、3着1回の好相性。4角までうまく折り合えば、ゴール前の二枚腰が期待できる。

 単複(6)と馬連(6)から(10)(9)(7)(1)(4)(8)。

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