“がけっぷち”の良血馬ポルトドートウィユ(牡、高野)がクラシック出走へ必勝態勢だ。明日21日阪神の皐月賞トライアル、若葉S(3歳オープン、芝2000メートル、2着までに優先出走権)に出走予定。19日、追い切り翌日の体をほぐすポルトドートウィユが、降りだした雨に背中を打たれた。見守った高野師は言葉に力を込めた。「賞金をとらないと」。現在1650万。各前哨戦の結果次第では皐月賞に出られない可能性まである。若葉Sはたたき台などではなく、踏み外すことのできないステップだ。
18日の追い切りは坂路2本目に4ハロン54秒5-13秒0でスピナッチ(古馬1600万)と併入。高野師は「体もパンとしてきたので、動く馬を相手にしてゴールまでびっしり。前走以上だと思う。きゃしゃだった馬が、腰の筋肉も盛り上がって、後ろ脚のけっぱりも増した」と胸を張る。必勝態勢で臨む。
◆皐月賞の賞金ボーダー 権利取得馬を除き、過去10年で最も賞金のボーダーラインが高かったのは、11年の1350万円。最も低かったのは昨年の400万円による抽選だった。ちなみに04年は今年を上回る1750万円が最低ラインで、まれに見る大激戦といわれたが、勝ったのはスプリングS3着で権利を取り、持ち賞金わずか400万円で最低額だったダイワメジャーだった。