来月9日に控える香港国際競走の前哨戦が18日にシャティン競馬場で行われます。香港スプリント(G1)を目指す地元馬による香港ジョッキークラブスプリント(G2、芝1200メートル)、香港マイルにつながる香港ジョッキークラブマイル(G2、芝1600メートル)、香港Cのステップとなる香港ジョッキークラブC(G2、芝2000メートル)の3つ。香港ジョッキークラブCには2400メートルの香港ヴァーズ(G1)を狙う馬も参戦します。

現地で注目されているのは、ワールドベストレースホースランキングの芝マイル路線で世界一のレーティング(126)を獲得し、早くも香港年度代表馬の呼び声が高いビューティージェネレーション(せん6)です。

昨年は前哨戦3着から臨んだ香港マイルで1分33秒72の好タイムをたたき出して逃げ切り勝ち。今年は2月のクイーンズシルヴァージュビリーC(G1、芝1400メートル)と4月のチャンピオンズマイル(G1、芝1600メートル)に優勝。9月からの新シーズンもハンデ戦のセレブレーションC(G3、芝1400メートル)でトップハンデの133ポンド(約60キロ)を背負って完勝。10月21日に行われたシャティントロフィー(G2、芝1600メートル)ではパートン騎手で楽に逃げ切り勝ち。08年にグッドババがマークした香港レコード(1分32秒71)に迫る自己ベストの1分33秒07を記録し、高いレベルで安定しています。

前哨戦は全力投球とはいかないでしょうが、負けたとしても本番での1番人気は確実。日曜のマイルCS有力馬の1頭で、香港から招待されているモズアスコットとのスピード対決が実現すれば注目です。

香港ジョッキークラブCには昨年の香港Cで1、2着したタイムワープとワーザーが参戦。香港ジョッキークラブスプリントにはモレイラ騎手がスポット参戦し、香港で9戦8勝、2着1回のホットキングプローン(せん4)の手綱を握ることになっています。(ターフライター)

【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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