期待の新馬ワールドプレミア(牡2、友道、父ディープインパクト)が、菊花賞が行われる21日の日曜京都でデビュー戦を迎える。16年セレクトセールにおいて2億4000万円(税抜き)で落札された逸材。菊花賞当日の京都芝1800メートルの新馬戦は、アンライバルドやブエナビスタなどのちのG1馬を多数輩出し「伝説の新馬戦」と言われた一戦。5年ぶりに復活した新馬戦から、また新たな伝説が始まりそうだ。

ワールドプレミアが、新たな伝説へ第1歩を踏み出す。父はディープインパクト、母マンデラは独オークス3着馬。全兄ワールドエースはきさらぎ賞、マイラーズCを勝ち、ダービーは4着。16年セレクトセールで2億4000万円(税抜き)の値をつけ、大塚亮一オーナーが落札した。「ワールドエースが1番人気で取れなかったダービーを」と、夢を語った逸材だ。

すでに素質を感じさせる動きをみせている。1週前の11日には坂路で4ハロン52秒9-12秒8をマーク。ジュンスパーヒカル(古馬1600万)を追走して先着した。2週前には芝コースでラスト11秒5。この時もバックドアルート(古馬500万)に先着した。2週続けて古馬に先着と新馬らしからぬ走り。満を持して初陣を迎える。

大江助手は「体の使い方が良くて、ダイナミックに走る馬。いい推進力を持っている。楽しみです。この馬のパフォーマンスを出せば勝ち負けできると思う」と手応え十分の様子。本数も乗り込まれ、仕上がりは良好だ。友道師も「2週前は芝でいい動き。1週前はしっかりやった。身のこなしがすごくいい」と大きな期待を寄せる。鞍上は武豊騎手の予定。5年ぶりに復活する“伝説の新馬戦”から、新たな“伝説”の幕が開ける。【網孝広】

◆伝説の新馬戦 菊花賞デーの「京都芝1800メートル」の新馬戦は、過去に名馬を多数輩出。08年に同レース1着のアンライバルドは翌年の皐月賞を制覇。同2着リーチザクラウンはダービーで2着に入り、3着ブエナビスタはのちにG1・6勝。4着スリーロールスも菊花賞を制し、伝説と呼ばれることになった。

09年の同新馬戦1着のローズキングダムは朝日杯FSを制し、翌年のジャパンCも制覇。2着ヴィクトワールピサは11年に日本馬で初めてドバイワールドCを制するなどG1・3勝を挙げた。また、12年の1着馬エピファネイアは1年後に菊花賞を制し、14年ジャパンCを勝利している。今回は13年以来5年ぶりに菊花賞デーの「京都芝1800メートル」新馬戦が復活する。

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