JRAは11日、騎手免許1次試験(学科、筆記)の合格者を発表した。注目されていたジョアン・モレイラ騎手(35=ブラジル)は不合格となった。

モレイラ騎手は、地方大井で行われた統一G2レディスプレリュードでプリンシアコメータに騎乗前、報道陣に対応した。「残念な結果で、非常に心を痛めている。大きいパンチを受けたような気持ち」と言葉を絞り出した。昨シーズンまで騎乗していた香港での騎手免許を返上。全力でJRAでの通年免許取得を目指した。だが初めての受験で結果は出なかった。

かつてはM・デムーロ騎手も1度目の試験で不合格になっている。モレイラ騎手は受験に失敗しても、来年再受験の意向を示していたが「今はイエスともノーとも答えることはできない。自分のジョッキー人生だけでなく、家族にとっていいこともバランスを取って考えたい。1回リセットして。12カ月後のことなので、時間をかけて相談したい」と白紙に戻した。

短期免許は天皇賞・秋の28日で1度終了し、来月10日から12月9日まで再申請する予定。まだ日本での騎乗は続ける。だが通年免許はお預け。最後は通訳の陰に隠れ、涙を浮かべた。世界的名手もさすがにショックは隠せなかった。

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