7月に終了したオーストラリアの17/18年シーズンまで、破竹の25連勝(通算35戦29勝)を記録しているウィンクス(牝7、父ストリートクライ)が、現地18日(日本時間同日)に行われるウィンクスS(G1、芝1400メートル、ランドウィック)に登場します。

 前売りの単勝オッズは1・1倍。ここを勝てばブラックキャビアを抜いて連勝の新記録となります。

 ウィンクスはこのレースを2連覇中(昨年までの名称はウォリックS=G2)。昨年は大きく出遅れてハラハラさせましたが、ゴール前の怒涛(どとう)の追い込みで大逆転。「負けない女」をアピールしました。

 これが決め手になったわけではないでしょうが、今年からはその名がレース名となり、G1に昇格しました。海外、特にオーストラリアやニュージーランドでは名競走馬が引退してすぐにレース名(G1ブラックキャビア・ライトニングSなど)に採用されることが珍しくありませんが、現役バリバリの競走馬ではまれなことです。

 記念すべき最初のレースですから陣営も100%とまではいかないまでも、半端な仕上げでは出してこないはず。この馬にとって1・1倍は歓迎材料と言えそうです。

 14日時点で出走を予定しているのは14頭。離れた2番人気は新4歳馬のダージェント(牡4、父ソーユーシンク)。今年3月のローズヒルギニーズ(G1、芝2000メートル)を鮮やかに差し切っていてウィンクスとは初対戦です。3番人気のアリジー(牡4、父セポイ)は強烈な追い込みで4月のクイーンオブザターフS(芝1600メートル)など2つのG1を含む4つの重賞を制しています。

 ここには間に合いませんでしたが、アンビシャス、サトノラーゼン、トーセンバジルなど日本から移籍したオープン馬たちの調整も急。10月のG1コックスプレートには堀厩舎のネオリアリズムも登録を済ませています。難攻不落のウィンクスを倒すとすれば、それは日本馬かもしれません。(ターフライター)

【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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