北の大地の大一番、札幌記念(G2、芝2000メートル、19日)へ向け、昨年覇者サクラアンプルール(牡7、金成)が順調に調整を進めている。火曜朝はダートコースをゆっくり2周し、追い切りに備えた。池上助手は「予定通りにきてます。ほぼできているし、追い切りはしまいを伸ばす程度で大丈夫」とほほ笑んだ。
前走函館記念はトップハンデ57・5キロを背負い、7番人気の低評価に反発する2着。陣営は早くから連覇のかかる札幌記念を目標に掲げてきただけに内容の濃い一戦だった。「相手は前走より強くなるけど、休み明けの馬が多い。強い馬たちがどのくらいの仕上がりで出てくるのか」。昨年は函館記念9着からの戴冠だっただけに期待は大きい。G1の壁にははね返されているが、G2に限れば、昨年の中山記念2着、今年の中山記念4着、日経賞3着と好走を続けている。「精神的にも成長している。チャンスはあると思います」。97、98年エアグルーヴ以来の連覇へ突き進む。【木南友輔】