ブラックタイド産駒からまた大物候補が現れた。1戦1勝のアガラス(牡、古賀慎)がコスモス賞(オープン、芝1800メートル、11日=札幌)から立身出世をはかる。東京の新馬戦をノーステッキで完勝して勇躍北上。同産駒の大御所キタサンブラックの後継者となれるか?

 ブラックな大器だ。2歳馬ながらデビュー戦488キロの迫力と風格が漂う漆黒の馬体。はるばる北上した函館で、アガラスは落ち着いて調整に臨んでいる。諏佐助手は「順調。カイ食いもいいし、追うごとに良化している。いい体。馬体重はプラスになるかもしれないけど成長分かな。まだ伸びしろもあると思う。期待したい」と目を細める。

 父ブラックタイドに母父は快速馬ブラックホーク。同じ父を持つキタサンブラックも、母父に短距離王サクラバクシンオーの血を引いていた。さらには東京芝1800メートルでの新馬戦Vも同じ。「素直でおとなしいけど、ほど良く前向きさもある」(諏佐助手)という気性にも似通ったところがある。

 何よりも初戦の勝ちっぷりが鮮烈だった。序盤こそ口を割って行きたがるそぶりを見せたが、すぐに折り合って好位を追走。直線では楽々と先頭に立った。ルメール騎手はステッキを抜くことなく、ゴール前で後方を振り返る余裕まで見せた。上がり34秒1はメンバー最速。「直線で自分から走りだしてくれた。スピードもスタミナもある」。名手も賛辞を惜しまなかった。デビュー2連勝で評価をはね上がらすか。かつてゴールドシップも駆け抜けた北の登竜門に臨む。【太田尚樹】

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