<函館2歳S>◇22日=函館◇G3◇芝1200メートル◇2歳◇出走16頭

 2番人気アスターペガサス(牡2、中竹)が鮮やかな差し切りで、2歳世代の重賞ウイナー第1号に輝いた。冷静な手綱さばきが光った小崎綾也騎手(23)は、デビュー5年目で念願の重賞初タイトルとなった。

 向かい風を受け、アスターペガサスが馬場の中央で翼を広げた。残り1ハロンで5馬身以上あった先頭との差がみるみる縮まった。内と外、鼻面を並べてゴール。「勝ってると思ってなくて、やったという気持ちであがってこられなかったんですが・・・。スタッフと先生が1着のところで待ってくれていて、一気にほっとしました」。枠場に入った小崎騎手は、小さく右手でサムズアップ。初めての重賞勝利を味わった。

 5年目の夏。「新馬の期待馬に乗せてもらって、そこから引き続きチャンスをもらった」のがペガサス。ゲートの課題を理解していたからこそ、出遅れても「反応してからしっかり動いてくれる」と腹をくくれた。中竹師も「前回乗って知っているから、慌ててなかったね」とたたえた。

 1週前にはJRA通算100勝。収穫大の函館開催だった。「これからどんどん重賞にも乗れるように頑張りたい」。秋以降を見据える相棒と、大舞台の常連を目指す。【柏山自夢】

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